diff --git a/documentation/content/ja/articles/contributing/_index.adoc b/documentation/content/ja/articles/contributing/_index.adoc index f3c043ab08..b2f1e38603 100644 --- a/documentation/content/ja/articles/contributing/_index.adoc +++ b/documentation/content/ja/articles/contributing/_index.adoc @@ -1,181 +1,181 @@ --- title: FreeBSD への貢献 authors: - author: Hubbard Jordan [FAMILY Given] releaseinfo: "$FreeBSD$" trademarks: ["freebsd", "ieee", "general"] --- = FreeBSD への貢献 :doctype: article :toc: macro :toclevels: 1 :icons: font :sectnums: :sectnumlevels: 6 :source-highlighter: rouge :experimental: :toc-title: 目次 :part-signifier: パート :chapter-signifier: 第 :appendix-caption: 付録 :table-caption: 表 :figure-caption: 図 :example-caption: 例 -include::shared/ja/mailing-lists.adoc[] -include::shared/ja/urls.adoc[] +include::../../../../shared/ja/mailing-lists.adoc[] +include::../../../../shared/ja/urls.adoc[] [.abstract-title] 概要 この文書は、個人や団体が FreeBSD プロジェクトに貢献するためのいくつかの方法について説明しています。 ''' toc::[] あなたも FreeBSD のために貢献したくなりましたか? 素晴らしい! FreeBSD は生き残るためにユーザベースの貢献に__頼っています__。 あなたの貢献は感謝されるだけではなく、FreeBSD が成長し続けるために極めて重要なものなのです! 一部の人達が発言しているのとは反対に、 貢献を受け付けてもらうために腕利きのプログラマーになるとか FreeBSD コアチームの人と親友になる必要はありません。 多くのそして益々増加する世界中の貢献者達が FreeBSD を開発しており、 彼らの年齢、専門技術分野は多岐に渡っています。 手の空いている人よりも成すべき仕事の方が多く、 お手伝いはいつでも歓迎されています。 FreeBSD プロジェクトはカーネルや散在しているユーティリティよりも、 オペレーティングシステム環境に対して責任を持っています。 私たちの [.filename]#TODO# リストには文書整備、ベータテスト、 インストーラや専門化されたタイプのカーネル開発の好例を紹介するなど非常に広い範囲の作業があります。 あなたの技能レベルや分野に関わらず、 プロジェクトを支援できることが必ず何かあります! FreeBSD 関連の事業に携わる商業団体が私たちにコンタクトすることも歓迎しています。 あなたの製品を (FreeBSD 上で) 動作させるには、 特別な拡張が必要ではありませんか? あまりにも風変わりな要求でなければ、 それを受け入れる用意が私たちにあるとわかるはずです。 付加価値のある製品ですか? 私たちに知らせてください! 多分私たちは、 ある面において共同して作業をすることができるでしょう。 フリーソフトウェア界は、 ソフトウェアがどのように開発され、 販売され、保守されていくかについて、既存の仮説に挑戦しています。 少なくとももう一度考慮してみることを私たちは強くお奨めします。 [[contrib-what]] == 何が必要? 次の課題とサブプロジェクトの一覧は、色々な [.filename]#TODO# リストとユーザからの要求を合わせたものです。 [[non-programmer-tasks]] === 進行中の非プログラマ向けの課題 FreeBSD に関わっている中には、プログラマではない人がたくさんいます。 プロジェクトには、文書を書く人、Web デザイナ、サポートを行う人がいます。 貢献するのに必要なのは、時間の投資と学ぶ意欲です。 . 定期的に FAQ とハンドブックを通して読んでみてください。 もしまずい説明や古い事柄や完全に間違っていることなどがあれば私達に教えてください。 さらに良いのは我々に修正案を送ることです (Docbook は学ぶのにそれほど難しくありませんが、 プレインテキストでも問題はありません)。 . FreeBSD の文書を自分の母国語に翻訳するのを手伝ってください。 文書がすでに存在すれば、もっと文書を翻訳したり、 その翻訳が最新の状態かどうか確認するのを手伝うことができます。 まず FreeBSD ドキュメンテーションプロジェクト入門の link:{fdp-primer}#translations[翻訳に関する FAQ (よくある質問とその答え)] を一読してください。 とはいっても、 そうすることによってあなたがすべての FreeBSD 文書の翻訳に携わるようになるわけではないですからね。 - ボランティアとして、 多少に関わらず、自分がやろうと思うだけやってください。 いったん誰かが翻訳を始めたら、 たくさんの人達がいつだって協力してくれますから。 もし翻訳に費す時間やエネルギーが限られているなら、 まずインストール方法の翻訳からお願いします (訳注: なぜなら、 もっとも必要とされている文書がそれだからです)。 . たまに (もしくは定期的に) {freebsd-questions} を読んでください。 これは、あなたの持っている専門知識を共有したり、 誰かが抱えている問題を解決するのに非常に有効なものになり得ることです。 時にはあなた自身で新しいことを学ぶことさえできるかもしれません。 これらのフォーラムはやるべきことのアイディアの源にもなり得るのです。 [[ongoing-programmer-tasks]] === 進行中のプログラマ向けの課題 このセクションで挙げる課題は膨大な時間の投資または FreeBSD のカーネルに関する深い知識、もしくは両方を必要とします。 しかしながら、"週末ハッカー" に適した立派な課題も数多くあります。 . FreeBSD-CURRENT を運用しており、 状態の良いインターネット接続があるならば、 `current.FreeBSD.org` という一日に一回フルリリースを行っているマシンがあります - 時おり最新のリリースをそこからインストールし、 その過程で何か問題があるなら報告してください。 . {freebsd-bugs} を読んでください。 そこではあなたが建設的なコメントを付けたりテストできるパッチが提供されているような問題があるかもしれません。 もしくはそれらの問題の一つをあなた自身で修正することさえできるかもしれません。 . -CURRENT に正しく当てられるがしばらく経っても (通常は 2, 3 週間) -STABLE に取り込まれてないようなバグフィックスがあるならばコミッターに丁寧に思い出させてください。 . 寄贈ソフトウェアをソースツリーの [.filename]#src/contrib# に移動させてください。 . [.filename]#src/contrib# 以下のコードが最新のものであるか確認してください。 . 警告を詳細に報告するようにしてソースツリー全体 (もしくはその一部) を構築してみてください。 そして警告が出ないようにしてください。 . ports で、`gets()` を使っているとか [.filename]#malloc.h# をインクルードしているなどといった警告が出ないようにしてください。 . もしなんらかの ports に関わっていて、 FreeBSD に固有の変更が必要であれば、 あなたのパッチを作者にフィードバックしてください (次のバージョンが出た時にあなたが楽になります)。 . POSIX(R) のような公式標準の写しを入手してください。 FreeBSD の挙動を標準が要求するものと比較してください。 挙動が異なる場合、 特にそれが仕様の取るに足らなかったり分かりにくい細かい部分なら、 障害報告を提出してください。できればどう修正すべきか明らかにして、 障害報告にパッチをつけてください。標準が間違っていると感じたら、 標準化団体にその疑問を糺してください。 . この一覧に追加する課題を提案してください! === 障害報告 (PR; Problem Report) データベースにおける作業 https://bugs.FreeBSD.org/search/[FreeBSD 障害報告一覧]では、現在問題となっている障害報告と、 FreeBSD の利用者によって提出された改良の要望すべての一覧を公開しています。 障害報告データベースには、 プログラマ向けと非プログラマ向けの課題が共に含まれています。 open 状態の障害報告を見て、興味を引くものがあるか確かめてください。 なかには、障害報告に対する修正が適切なものであるかどうか単にチェックするだけのとても簡単な作業もあるでしょうし、 ずっと複雑なものや、修正が含まれてすらいないものもあるでしょう。 まず、まだ誰にも割り当てられていない障害報告から作業を始めてください。 もし、誰か他の人に割り当てが決まっているけれども自分が作業可能だ、 という障害報告があれば、作業ができるかどうか、 割り当てられている人に電子メールで問い合わせてください。- 既にテスト用パッチが用意されているかもしれませんし、 より進んだ考えに関して議論ができるかもしれません。 === "アイディア"ページの項目 FreeBSD プロジェクトに貢献したい人のために http://wiki.freebsd.org/IdeasPage[ボランティアのための FreeBSD のプロジェクトとアイディア一覧] も用意されています。 この一覧は常に更新され続けており、それぞれのプロジェクトについて、 プログラマと非プログラマ両方に向けた項目があります。 [[contrib-how]] == 貢献の仕方 一般的に、システムへの貢献は次の 5 つのカテゴリの 1 つ以上に分類されます: [[contrib-general]] === バグ報告と一般的な論評 __一般的な__技術的関心事に関するアイデアや提案は {freebsd-hackers} へメールしてください。同様に、このような事柄に興味のある (そして__膨大な__メール! に耐えられる) 人は、 {freebsd-hackers} に参加すると良いでしょう。 このメーリングリストや他のメーリングリストに関する詳しい情報については link:{handbook}#eresources-mail[FreeBSD ハンドブック] を参照してください。 バグを発見したり変更を送付しようとしている場合は https://bugs.FreeBSD.org/submit/[障害報告提出フォーム] を使用して報告してください。 バグレポートの各項目を埋めるようにしてください。65KB を超えるのでなければ、 レポート中に直接パッチを入れてくださって結構です。 パッチがソースツリーにすぐ適用できるものならば、 報告の概要に `[PATCH]` と書いておいてください。 パッチを入れる場合、カット&ペーストは__しないで__ ください。 カット&ペーストではタブがスペースに展開されてパッチが使い物にならなくなってしまいます。 パッチが 20KB を超える場合は、アップロードをする前に、 それらを (man:gzip[1] や man:bzip2[1] で) 圧縮することを検討してください。 レポートがファイリングされれば、 バグ報告の確認とトラッキング番号をメールで受け取るはずです。 このトラッキング番号を覚えておき、 問題に関する詳細情報を更新できるようにしてください。 良い障害報告を書く方法については link:{problem-reports}[この文書] をご覧ください。 === 文書の変更 文書の変更は {freebsd-doc} が監督しています。 完全な説明は、link:{fdp-primer}[ドキュメンテーションプロジェクト入門] をご覧ください。 他の障害報告と同様の方法で、提案や変更 (どんな些細なものでも歓迎します!) を送ってください。 === 現存のソースコードの変更 現存のソースコードへの追加または変更は、 いくらかトリッキーな仕事であり、FreeBSD 開発の現状にあなたがどれだけ通じているかに大きく依存します。 "FreeBSD-CURRENT" として知られる FreeBSD の特別な継続的リリースがあります。FreeBSD-CURRENT は開発者の積極的な活動の便宜のために、 色々な方法で利用可能になっています。FreeBSD-CURRENT の入手と使用方法についての詳しい情報については link:{handbook}#current-stable[FreeBSD ハンドブック] を参照してください。 古いソースをもとに作業すると、 残念ながらあなたの変更が時として時代遅れもしくは大きく異なるものになってしまって、 FreeBSD に再統合するのは困難になる恐れがあります。 システムの現状に関する議論がおこなわれている {freebsd-announce} と {freebsd-current} へ参加すれば、この可能性を最小限にできます。 十分新しいソースを変更のベースにできることが確実になったと仮定して、 次のステップは FreeBSD の保守担当者へ送る差分ファイルの生成です。これは man:diff[1] コマンドを使用しておこないます。 差分ファイルの提出において好ましい man:diff[1] の形式は、 `diff -u` により生成される unified diff 形式です。 [source,shell] .... % diff -u oldfile newfile .... または、 [source,shell] .... % diff -u -r -N olddir newdir .... で、指定されたソースファイルまたはディレクトリ階層に対する unified diff 形式の差分が生成されます。 詳しい説明は man:diff[1] を参照してください。 差分ファイル (man:patch[1] コマンドでテストできます) を作ったら、それらを FreeBSD に含めてもらうよう障害報告として提出してください。 差分ファイルだけを {freebsd-hackers} へ __送ってはいけません__。 見過ごされてしまうでしょう。 あなたの提案は大歓迎です (これはボランティアのプロジェクトです!)。 私たちは多忙なのですぐに取りかかれないかもしれませんが、 それまで PR データベースに残っているでしょう。 報告の概要に `[PATCH]` と書いてあなたの提案を表明してください。 あなたがそうした方がいいと思う場合 (たとえば、 ファイルの追加、削除または名称変更など)、変更を `tar` ファイルにまとめてください。man:shar[1] アーカイブも歓迎します。 たとえば、再配布に適用される著作権の問題に自信がないといった、 あなたの変更が微妙な性質のものである可能性があれば、 障害報告で提出するよりむしろ直接 {core} へ送ってください。{core} 宛のメールは、 日々の仕事のかなりの割合を FreeBSD に割いている人たちの、 より小さなグループに届きます。 このグループもまた__とても忙しい__ことに注意して、 本当に必要な場合だけコアチームにメールを送るようにしてください。 コーディングスタイルに関して man:intro[9] および man:style[9] を参照してください。コードを提出する前には、 少なくともこの情報を意識しておいてくださるようお願いします。 === 新たなコードやきわめて付加価値の高いパッケージ 大きな分量の作業成果の貢献や、重要な新しい機能を FreeBSD に追加する場合には、大抵、変更点を tar ファイルにまとめて送るか、ウェブサイトや FTP サイトへアップロードしてアクセスできるようにしなければなりません。 web や FTP サイトが利用できなければ、適切な FreeBSD のメーリングリストで誰かその変更をおくサイトを提供してくれるよう頼んでください。 大量のコードを扱っている時は、 常に著作権に関する微妙な問題が出てきます。 FreeBSD では、BSD または ISC といったフリーソフトウェアライセンスが好まれます。 GPLv2 のようなコピーレフトライセンスも、場合によっては許可されます。 完全なリストが、link:https://www.FreeBSD.org/jp/internal/software-license/[コアチームライセンスポリシ] ページにあります。 === 金銭、ハードウェア 私たちは FreeBSD プロジェクトの目的を進めるための寄付を常に喜んで受け入れています。 私たちのようなボランティア活動では、 ちょっとしたことが大いに役立つのです! また一般的に、私たちは自前で周辺機器を買う資金が不足しているため、 周辺機器のサポートを充実させるのにハードウェアの寄付はとても重要です。 [[donations]] ==== 資金の寄付 The FreeBSD Foundation は、 FreeBSD プロジェクトの目標を推進するために設立された、 非営利の、税金を免除された財団です。501(c)3 に適合する団体として、 Foundation はアメリカ合衆国連邦所得税ならびに コロラド州所得税を一般に免除されています。免税団体への寄付は、 多くの場合連邦政府の課税対象所得から控除できます。 寄付は小切手で以下に送ってください。 [.address] **** The FreeBSD Foundation + P.O. Box 20247, + Boulder, + CO 80308 + USA **** また、寄付の受け付けを PayPal を通じて web 経由でできるようになりました。 寄付をするには、The FreeBSD Foundation の https://www.freebsdfoundation.org[web サイト]をぜひご覧ください。 The FreeBSD Foundation に関するこれ以上の情報は https://people.FreeBSD.org/~jdp/foundation/announcement.html[The FreeBSD Foundation -- an Introduction] を見てください。 Foundation への email での連絡は mailto:bod@FreeBSDFoundation.org[bod@FreeBSDFoundation.org] へどうぞ。 ==== ハードウェアの寄贈 FreeBSD プロジェクトは適切な使い道のあるハードウェアの寄付を喜んで受け入れています。 ハードウェアを寄贈しようとしているなら、 link:https://www.FreeBSD.org/donations/[寄贈品受付事務局]に連絡してください。 [[ideas-contributing]] == 他の分野で貢献するには? この文書で説明されていないような他の別な興味のあることを探していますか? FreeBSD プロジェクトの wiki ページには、 新しい貢献者がどのように始めたらよいかについてのアイディアが書かれています。 https://wiki.freebsd.org/JuniorJobs[Junior Jobs] ページには、FreeBSD を使はじめたばかりの人々や、 興味のあることから手始めにやってみたいと考えている方が興味を持ちそうなプロジェクトの一覧があります。 https://wiki.freebsd.org/IdeasPage[アイディアページ] には、プロジェクトに "あると便利" だったり、 "面白い" 作業の一覧があります。 diff --git a/documentation/content/ja/articles/fonts/_index.adoc b/documentation/content/ja/articles/fonts/_index.adoc index 965e160396..7f68aa8cef 100644 --- a/documentation/content/ja/articles/fonts/_index.adoc +++ b/documentation/content/ja/articles/fonts/_index.adoc @@ -1,529 +1,529 @@ --- title: フォントと FreeBSD subtitle: A Tutorial authors: - author: Bodenstab Dave [FAMILY Given] email: imdave@synet.net releaseinfo: "$FreeBSD$" trademarks: ["freebsd", "adobe", "apple", "linux", "microsoft", "opengroup", "general"] --- = フォントと FreeBSD :doctype: article :toc: macro :toclevels: 1 :icons: font :sectnums: :sectnumlevels: 6 :source-highlighter: rouge :experimental: :toc-title: 目次 :part-signifier: パート :chapter-signifier: 第 :appendix-caption: 付録 :table-caption: 表 :figure-caption: 図 :example-caption: 例 -include::shared/ja/urls.adoc[] +include::../../../../shared/ja/urls.adoc[] [.abstract-title] 概要 ここでは FreeBSD の syscons ドライバや X11, Ghostscript, Groff で利用することができるさまざまなフォントファイルについて説明しています。 また、syscons ディスプレイを 80x60 行モードに切り替える方法や、 上述のアプリケーションでタイプ 1 フォントを利用する方法を例示します。 ''' toc::[] [[intro]] == はじめに 数多くのフォントのソースを入手することができますが、これらを FreeBSD でどのようにして使うかはあまりよく知られていないかもしれません。 その答えは、使いたいと思う構成要素の説明書を注意深く探すことによって見つけることができます。 しかし、これはとても時間がかかる作業です。本チュートリアルは、 フォントに関して興味がある向きに、 その近道を教えようと試みるものであります。 [[terminology]] == 基本用語 フォント形式の種類やそれに関連したフォントファイルの拡張子は多数存在します。 その内でここで解説するものは以下の通りです。 [.filename]#.pfa#、[.filename]#.pfb#:: PostScript(R) タイプ 1 フォント。拡張子 [.filename]#.pfa# は __A__scii 形式のそして拡張子 [.filename]#.pfb# は __B__inary 形式を意味する。 [.filename]#.afm#:: タイプ 1 フォントに関連するフォントメトリック情報。 [.filename]#.pfm#:: タイプ 1 フォントに関連するプリンタ用フォントメトリック情報。 [.filename]#.ttf#:: TrueType(R) フォント。 [.filename]#.fot#:: TrueType フォントへの間接的な参照ファイル (実際にはフォントファイルではない)。 [.filename]#.fon#、[.filename]#.fnt#:: スクリーン表示用ビットマップフォント。 [.filename]#.fot# ファイルは、Windows(R) で用いられ、 実際の TrueType(R) フォント ([.filename]#.ttf#) ファイルへのシンボリックリンクに類する役割を果たします。 [.filename]#.fon# フォントも Windows で用いられていますが、 FreeBSD でこの形式のフォントを利用する方法を筆者は知りません。 [[font-formats]] == どのフォント形式を利用できますか? どのフォントファイル形式が有用であるかは、 利用するアプリケーションに依ります。 FreeBSD 自身はフォントファイルは利用しません。 アプリケーションプログラムやドライバ (あるいはその両方) によっては、 あるフォントファイルを利用するようにできるかもしれません。 以下は、アプリケーション、及び、 ドライバとそれが利用できるフォントタイプの拡張子の対応表を簡単に示します。 ドライバ:: syscons::: [.filename]#.fnt# アプリケーション:: Ghostscript::: [.filename]#.pfa#、 [.filename]#.pfb#、 [.filename]#.ttf# X11::: [.filename]#.pfa#、 [.filename]#.pfb# Groff::: [.filename]#.pfa#、 [.filename]#.afm# Povray::: [.filename]#.ttf# 拡張子 [.filename]#.fnt# は極めて頻繁に使われています。 (訳注: この拡張子がフォント (font) という名前から連想しやすいので) あるアプリケーションに特化したフォントを作成しようとした際にはいつでも、 この拡張子が選択される方がそうでないときよりもかなり多いのではないかと著者は疑っています。 このため、この拡張子を持つファイル全てが同じ形式にはなっていないようです。 特に、[.filename]#.fnt# ファイルは FreeBSD 上では syscons によって利用されていますが、これと MS-DOS(R) や Windows(R) 環境で出会った [.filename]#.fnt# とは同じ形式ではないかもしれません。 筆者は FreeBSD で提供されている以外の [.filename]#.fnt# ファイルを利用する試みは一切行っていません。 [[virtual-console]] == 仮想コンソールを 80x60 行モードに設定する まず、8x8 サイズのフォントがロードされていなくてはなりません。 そのためには、[.filename]#/etc/rc.conf# に以下の行が含まれているべきです (フォントの名称をあなたの locale に対応するものに書き換えてください)。 [.programlisting] .... font8x8="iso-8x8" # font 8x8 from /usr/shared/syscons/fonts/* (or NO). .... 実際にモードを切り替えるコマンドは man:vidcontrol[1] です。 [source,shell] .... % vidcontrol VGA_80x60 .... man:vi[1] のような、さまざまなスクリーン指向のプログラムに対して、 現在の画面サイズが分かるようにしておかなくてはなりません。これは `ioctl` を通じて (man:syscons[4] などの) コンソールドライバに呼び掛けることで行われ、 これらを一度に済ませるために、 これらのコマンドを起動用のスクリプトに書いておき、 これをシステム起動時に実行するかもしれません。 この方法では [.filename]#/etc/rc.conf# に以下の行を追加します [.programlisting] .... allscreens_flags="VGA_80x60" # Set this vidcontrol mode for all virtual screens .... 参考文献: man:rc.conf[5]、man:vidcontrol[1] [[type1-fonts-x11]] == タイプ 1 フォントを X11 で利用する X11 では、 [.filename]#.pfa# 形式、もしくは、 [.filename]#.pfb# 形式のフォントのどちらでも利用できます。 X11 では、フォントは [.filename]#/usr/X11R6/lib/X11/fonts# 以下のさまざまなサブディレクトリに置かれています。 それぞれのディレクトリにある [.filename]#fonts.dir# ファイルの内容によって、 それぞれのフォントのファイルと X11 上でのフォント名が関連付けられています。 [.filename]#Type1# という名前のディレクトリが既に存在しています。 新しいフォントを追加する最も簡単な方法は、 このディレクトリのそのフォントファイルを置くことです。 新しいフォントは別なディレクトリに置いておき、[.filename]#Type1# ディレクトリに追加フォントへのシンボリックリンクを張る方がより優れています。 なぜなら、この方法をとることでオリジナルで供給されているフォントと混乱することなく、 これらのフォントを追加した跡を残すことがより簡単にできるからです。 この方法は、例えば、次のように行います。 [source,shell] .... フォントファイルを入れるディレクトリを作成します。 % mkdir -p /usr/local/shared/fonts/type1 % cd /usr/local/shared/fonts/type1 ここに .pfa または .pfb ファイルと .afm ファイルを置きます。 フォントの readme ファイルやその他のドキュメントをこのディ レクトリに置いても構いません。 % cp /cdrom/fonts/atm/showboat/showboat.pfb . % cp /cdrom/fonts/atm/showboat/showboat.afm . フォントのクロスリファレンスのためにインデックスを変更します。 % echo showboat - InfoMagic CICA, Dec 1994, /fonts/atm/showboat >>INDEX .... さて、新しいフォントを X11 で利用するためには、 そのフォントファイルを利用できるようにして、 フォント名のファイルを更新する必要があります。 X11 のフォント名は次のようになっています。 [source,shell] .... -bitstream-charter-medium-r-normal-xxx-0-0-0-0-p-0-iso8859-1 | | | | | | | | | | | | \ \ | | | | | \ \ \ \ \ \ \ +----+- character set | | | | \ \ \ \ \ \ \ +- average width | | | | \ \ \ \ \ \ +- spacing | | | \ \ \ \ \ \ +- vertical res. | | | \ \ \ \ \ +- horizontal res. | | | \ \ \ \ +- points | | | \ \ \ +- pixels | | | \ \ \ foundry family weight slant width additional style .... 新しいフォントそれぞれに対して、新しい名前を付ける必要があります。 フォント付属のドキュメントにフォントに関する情報があれば、 名前を作る際の基になるかもしれません。そのような情報がない場合は、 フォントに対して man:strings[1] を使うと何らかのアイデアが得ることができます。例えば、 [source,shell] .... % strings showboat.pfb | more %!FontType1-1.0: Showboat 001.001 %%CreationDate: 1/15/91 5:16:03 PM %%VMusage: 1024 45747 % Generated by Fontographer 3.1 % Showboat 1991 by David Rakowski. Alle Rechte Vorbehalten. FontDirectory/Showboat known{/Showboat findfont dup/UniqueID known{dup /UniqueID get 4962377 eq exch/FontType get 1 eq and}{pop false}ifelse {save true}{false}ifelse}{false}ifelse 12 dict begin /FontInfo 9 dict dup begin /version (001.001) readonly def /FullName (Showboat) readonly def /FamilyName (Showboat) readonly def /Weight (Medium) readonly def /ItalicAngle 0 def /isFixedPitch false def /UnderlinePosition -106 def /UnderlineThickness 16 def /Notice (Showboat 1991 by David Rakowski. Alle Rechte Vorbehalten.) readonly def end readonly def /FontName /Showboat def --stdin-- .... この情報から、次のような名前が考えられます: [source,shell] .... -type1-Showboat-medium-r-normal-decorative-0-0-0-0-p-0-iso8859-1 .... この名前の構成は次の通りです。 型 (foundry):: 新フォントは `type1` と名付けることにしましょう。 族 (family):: フォントの名前です。 重み (weight):: normal (普通)、bold (太い)、medium (中間)、 semibold (やや太め) などがあります。上記の man:strings[1] の出力より、 フォントの重みは _medium_ であると考えられます。 傾斜 (slant):: __r__oman (ローマン体)、__i__talic (イタリック体)、__o__blique (斜字体) などがあります。 _ItalicAngle_ が0になっていることにより、 _roman_ を使っています。 幅:: normal (普通)、wide (幅広)、condensed (圧縮)、extended(拡張) などがあります。上記で調べた結果から、 _normal_ を仮定します。 追加スタイル:: 通常は省略されますが、フォントに装飾用 (decorative) 英大文字が含まれていることをここで示します。 スペーシング:: proportional (プロポーショナル (訳注: 字形に応じて幅が変化するフォント)) または monospaced (単一幅フォント) があります。ここでは _Proportional_ としてありますが、これは _isFixedPitch_ が false (偽) になっているためです。 これらの名前は全て任意なのですが、 既存の慣習と互換性を保つよう努力すべきでしょう。 X11 プログラムでは、 フォントはワイルドカードを含んだ名前で参照されます。ですから、 フォント名は何らかの意味づけを持って選択されるべきでしょう。 (訳注 : 適当なフォントを探すとき、) ある人は単純に以下の名前を使うことから始めるかもしれません。 [source,shell] .... ...-normal-r-normal-...-p-... .... そして、man:xfontsel[1] で該当するフォントを調べてみて、そのフォントの形を見ながら、 名前を調節するかもしれません。 それでは、ここまでの例を完結させることにしましょう。 [source,shell] .... X11 に対してフォントをアクセスできるようにします。 % cd /usr/X11R6/lib/X11/fonts/Type1 % ln -s /usr/local/shared/fonts/type1/showboat.pfb . fonts.dir と fonts.scale を編集して、フォントを記述する行を追加し、最初の行にある総フォント数を増やします。 % ex fonts.dir :1p 25 :1c 26 . :$a showboat.pfb -type1-showboat-medium-r-normal-decorative-0-0-0-0-p-0-iso8859-1 . :wq fonts.scale は fonts.dirと同一内容のようですので... % cp fonts.dir fonts.scale X11 に内容が変更されたことを伝えます。 % xset fp rehash 新しいフォントを試してみます。 % xfontsel -pattern -type1-* .... 参考文献: man:xfontsel[1]、man:xset[1]、The X Windows System in a Nutshell、link:http://www.ora.com/[O'Reilly & Associates] [[type1-fonts-ghostscript]] == タイプ 1 フォントを Ghostscript で利用する Ghostscript では、 [.filename]#Fontmap# ファイルに従ってフォントを参照して います。このファイルを X11 の [.filename]#fonts.dir# ファイルと同様な方法で変更しなくてはなりません。 Ghostscript では、 [.filename]#.pfa# 形式または [.filename]#.pfb# 形式のフォントのいずれか一方を使用することができます。 前章の例で登場したフォントを使って、ここではこのフォントを Ghostscript で使用する方法について述べます。 [source,shell] .... フォントを Ghostscript のフォントディレクトリに置きます。 % cd /usr/local/shared/ghostscript/fonts % ln -s /usr/local/shared/fonts/type1/showboat.pfb . Ghostscript にフォントを認識させるために Fontmap を編集します。 % cd /usr/local/shared/ghostscript/4.01 % ex Fontmap :$a /Showboat (showboat.pfb) ; % From CICA /fonts/atm/showboat . :wq Ghostscript を用いてフォントを試してみます。 % gs prfont.ps Aladdin Ghostscript 4.01 (1996-7-10) Copyright (C) 1996 Aladdin Enterprises, Menlo Park, CA. All rights reserved. This software comes with NO WARRANTY: see the file PUBLIC for details. Loading Times-Roman font from /usr/local/shared/ghostscript/fonts/tir_____.pfb... /1899520 581354 1300084 13826 0 done. GS>Showboat DoFont Loading Showboat font from /usr/local/shared/ghostscript/fonts/showboat.pfb... 1939688 565415 1300084 16901 0 done. >>showpage, press to continue<< >>showpage, press to continue<< >>showpage, press to continue<< GS>quit .... 参考文献: Ghostscript バージョン 4.01 で配布されている [.filename]#fonts.txt# [[type1-fonts-groff]] == タイプ 1 フォントを Groff で利用する ここまでで新しいフォントを X11 と Ghostscript の両方で用いることができるようになりましたが、 この新しいフォントをどのようにすれば Groff で使うことができるでしょうか? まず第一に、PostScript(R) のタイプ 1 フォントを扱っていますから、 これを適用できる Groff デバイスは _ps_ デバイスです。次に、各々のフォントを Groff で使用できるようにフォントファ イルを作らなくてはなりません。 Groff でのフォント名は [.filename]#/usr/shared/groff_font/devps# の中のファイル名になります。上述の例では、フォントファイルは [.filename]#/usr/shared/groff_font/devps/SHOWBOAT# とすることができるでしょう。このファイルは Groff によって提供されているツールを用いて生成しなくてはなりません。 最初に `afmtodit` というツールを使います。 このコマンドは通常ではインストールされませんので、 ソースプログラム群から該当プログラムを取り出さなくてはなりません。 このファイルの最初の一行を変更しなくてはならないことが分かっています。 著者は次のようにしました。 [source,shell] .... % cp /usr/src/gnu/usr.bin/groff/afmtodit/afmtodit.pl /tmp % ex /tmp/afmtodit.pl :1c #!/usr/bin/perl -P- . :wq .... このツールはメトリックファイル ([.filename]#.afm# 拡張子) から Groff フォントファイルを生成してくれます。 フォント使用方法例を続けることにしましょう。 [source,shell] .... .afm ファイルの多くは Mac 形式... すなわち行が ^M で区切られています。 これを行を ^J で区切る UNIX(R) スタイルに変換する必要があります。 % cd /tmp % cat /usr/local/shared/fonts/type1/showboat.afm | tr '\015' '\012' >showboat.afm そして、groff フォントファイルを生成します。 % cd /usr/shared/groff_font/devps % /tmp/afmtodit.pl -d DESC -e text.enc /tmp/showboat.afm generate/textmap SHOWBOAT .... これでフォントを SHOWBOAT という名前で参照することができました。 システムでプリンタを扱うために Ghostscript を使用しているならば、 これで作業は完了しました。しかしながら、本物の PostScript(R) プリンタを使っている場合は、フォントを使用可能にする為に、 当該フォントをプリンタにダウンロードする必要があります (showboat フォントがプリンタに偶然にも最初から組み込まれている場合、 もしくはプリンタからアクセスされるフォントディスクの中に入ってい る場合はこの限りではありません)。 フォント利用の最終段階として、 ダウンロード可能な形式のフォントを生成します。 ツール `pfbtops` は (訳注 : [.filename]#.pfb# 形式から) [.filename]#.pfa# 形式のフォントを生成するために、そして、 [.filename]#download# というファイルを編集し、 フォントの内部名を参照するように変更しなくてはなりません。 この内部名は以下で示すように groff フォントファイルから容易に調べることができます。 [source,shell] .... .pfa フォントファイルを生成する。 % pfbtops /usr/local/shared/fonts/type1/showboat.pfb >showboat.pfa .... もちろん、[.filename]#.pfa# が既に利用可能であれば、 参照できるようにシンボリックリンクを張って下さい。 [source,shell] .... 内部フォント名を得る。 % fgrep internalname SHOWBOAT internalname Showboat 該当フォントをダウンロードしなくてはならないことを groff に通知する。 % ex download :$a Showboat showboat.pfa . :wq .... フォントを試用する。 [source,shell] .... % cd /tmp % cat >example.t <example.ps ghostscript/ghostviewを使って表示する。 % ghostview example.ps 印刷する (訳注 : プリンタ名は適宜変更して下さい)。 % lpr -Ppostscript example.ps .... 参考文献: [.filename]#/usr/src/gnu/usr.bin/groff/afmtodit/afmtodit.man#、 man:groff_font[5]、man:groff_char[7]、man:pfbtops[1] [[convert-truetype]] == TrueType フォントを groff 用に groff/PostScript フォーマットに変換する これにはいくつかユーティリティが必要ですが、 ベースシステムの一部としてインストールされてはいないので若干の作業が必要となります。 インストールするものは: `ttf2pf`:: TrueType から PostScript への変換ユーティリティです。 これは TrueType フォントからアスキーフォントメトリック ([.filename]#.afm#) ファイルへの変換を行います。 + 現時点では http://sunsite.icm.edu.pl/pub/GUST/contrib/BachoTeX98/ttf2pf/[http://sunsite.icm.edu.pl/pub/GUST/contrib/BachoTeX98/ttf2pf/] から入手できます。 注意: これらのファイルは PostScript によるプログラムなので、 kbd:[Shift] キーを押しながらリンクをクリックして ディスクにダウンロードしてください。 さもないとあなたのブラウザは ghostview を立ちあげます。 + 重要なファイルは: ** [.filename]#GS_TTF.PS# ** [.filename]#PF2AFM.PS# ** [.filename]#ttf2pf.ps# + 大文字と小文字が奇妙に混在しているのは、 DOS シェルのことも考慮しているためです。 [.filename]#ttf2pf.ps# はそれ以外のファイルを 大文字として扱いますので、 ファイル名の変更はそれに対応させてください (実際には [.filename]#GS_TTF.PS# と [.filename]#PFS2AFM.PS# は、一応 Ghostscript の配布物の一部ですが、 個別のユーティリティとしても問題なく利用できます。 FreeBSD には後者が入っていないようです)。 [.filename]#/usr/local/shared/groff_font/devps# にインストールするとよいかもしれません。 `afmtodit`:: はアスキーフォントメトリックファイルから Groff とともに使うフォントファイルを作ります。 これは通常、 [.filename]#/usr/src/contrib/groff/afmtodit# ディレクトリに存在していて、 使えるようにするには作業が必要です。 + [NOTE] ==== もしも [.filename]#/usr/src# ツリーで作業をすることを躊躇うなら、 このディレクトリの内容を作業用の場所にコピーすればいいです。 ==== + 作業エリアで以下のようにしてこのユーティリティします。 + [source,shell] .... # make -f Makefile.sub afmtodit .... + もし、まだ存在していなければ [.filename]#/usr/contrib/groff/devps/generate/textmap# を [.filename]#/usr/shared/groff_font/devps/generate# にコピーします。 これらのユーティリティが所定の場所に収まったら いつでも開始できます。 . [.filename]#.afm# ファイルを以下のようにして作ります。 + [source,shell] .... % gs -dNODISPLAY -q -- ttf2pf.ps TTF_name PS_font_name AFM_name .... + ここで、_TTF_name_ はあなたの TrueType フォントの名前で、_PS_font_name_ は [.filename]#.pfa# ファイルのためのファイル名で、 _AFM_name_ は [.filename]#.afm# ファイルに望む名前です. [.filename]#.pfa# や [.filename]#.afm# 用の出力ファイル名を明示しなければ、 デフォルト名は TrueType フォントファイル名から作成されます。 + この時、アスキー PostScript フォントメトリックファイルである [.filename]#.pfa# ファイルも同時に作られます ([.filename]#.pfb# はバイナリ形式です)。 これは不要となるでしょうが、(私が考えるに) フォントサーバには役立つでしょう。 + 例として、30f9 バーコードフォントをデフォルトのファイル名で変換するには以下のようにします。 + [source,shell] .... % gs -dNODISPLAY -- ttf2pf.ps 3of9.ttf Aladdin Ghostscript 5.10 (1997-11-23) Copyright (C) 1997 Aladdin Enterprises, Menlo Park, CA. All rights reserved. This software comes with NO WARRANTY: see the file PUBLIC for details. Converting 3of9.ttf to 3of9.pfa and 3of9.afm. .... + 変換後のフォントを [.filename]#A.pfa# と [.filename]#B.afm# にするなら以下のようにします。 + [source,shell] .... % gs -dNODISPLAY -- ttf2pf.ps 3of9.ttf A B Aladdin Ghostscript 5.10 (1997-11-23) Copyright (C) 1997 Aladdin Enterprises, Menlo Park, CA. All rights reserved. This software comes with NO WARRANTY: see the file PUBLIC for details. Converting 3of9.ttf to A.pfa and B.afm. .... . Groff PostScript ファイルを作ります。 + 以下のコマンドの実行が用意なように [.filename]#/usr/shared/groff_font/devps# に ディレクトリを変更します。 恐らく root 特権が必要になるでしょう (そこでの作業が気にいらないなら、このディレクトリの [.filename]#DESC#、 [.filename]#text.enc#、 [.filename]#generate/textmap# ファイルが参照されるということに注意してください)。 + [source,shell] .... % afmtodit -d DESC -e text.enc file.afm \ generate/textmap PS_font_name .... + ここで、[.filename]#file.afm# は _AFM_name_ で、上で `ttf2pf.ps` で作ったものです。 _PS_font_name_ はコマンドから使われるフォント名で、 man:groff[1] がこのフォントを参照するために使うものです。 たとえば、最初の `tiff2pf.ps` コマンドを上述のように行っていたとすると、 3of9 バーコードフォントは以下のコマンドで作成できます。 + [source,shell] .... % afmtodit -d DESC -e text.enc 3of9.afm \ generate/textmap 3of9 .... + 得られる _PS_font_name_ ファイル (この例では [.filename]#3of9#) はディレクトリ [.filename]#/usr/shared/groff_font/devps# に、コピーするなり移動するなりして置かれることに気をつけてください。 + [.filename]#ttf2pf.ps# がわりつけるフォント名は TrueType フォントファイル中に見つかったものになります。 それとは異なる名前を使いたかったら、 [.filename]#.afm# ファイルを編集してから `afmtodit` を実行する必要があります。 man:groff[1] から man:gs[1] へパイプするつもりならば、 その名前は同時にフォントマップファイルで使われているものである必要があります。 [[truetype-for-other-programs]] == TrueType フォントを他のプログラムで使うことができますか? TrueType フォント形式は Windows、Windows 95、Mac で用いられます。この形式は極めて有名であり、 非常にたくさんのフォントが利用できます。 残念ながら、この形式を (訳注: FreeBSD で) この形式を利用でき るアプリケーションは、筆者が知る限りほとんどなく、 Ghostscript と Povray しか思いつきません。 ドキュメントによれば、Ghostscript の 対応は不十分であり、タイプ 1 フォントより粗悪な結果になるようです。 Povray バージョン 3 もまた TrueType フォントを利用可能ですが、筆者は、ドキュメントを一連のレイトレー スしたページとして作成する人が多いのではないかと疑っています :-)。 このなんとも悲惨な状況は変わりつつあります。 http://www.freetype.org/[FreeType プロジェクト] では FreeType の便利なツールを開発しています。 * XFree86 4.x に含まれている freetype モジュール。 詳細は link:{handbook}#x-fonts[FreeBSD ハンドブック] か http://www.xfree86.org/4.0.2/fonts.html[XFree86 4.0.2 Fonts] ページを見てください。 * X11 用の xfsft フォントサーバは 一般のフォントに加えて TrueType フォントを提供します。 現在ベータ版であるにもかかわらずたいへん評判がいいものです。 詳しくは http://www.dcs.ed.ac.uk/home/jec/programs/xfsft/[Juliusz Chroboczek's page] をごらんください。 FreeBSD への移植についての情報は http://math.missouri.edu/~stephen/software/[Stephen Montgomery's software page] にあります。 * xfstt は X11 用のもうひとつのフォントサーバで、 link: ftp://sunsite.unc.edu/pub/Linux/X11/fonts/[ftp://sunsite.unc.edu/pub/Linux/X11/fonts/] から入手できます。 * `ttf2bdf` というプログラムは、 X の環境下で TrueType フォントのセットから BDF 形式のファイルを作るものです。 Linux 用のバイナリが link:ftp://crl.nmsu.edu/CLR/multiling/General/[ftp://crl.nmsu.edu/CLR/multiling/General/] から 入手できます。 * そしてその他 ... [[obtaining-additional-fonts]] == どこでフォントを入手できますか? インターネット上でたくさんのフォントを利用することができます。 これらは完全に無料であるか、シェアウェアです。加えて、 たくさんのフォントが収録されたあまり高価ではない CDROM がたくさんあります。インターネットでのアクセスポイント (1996年8月現在)を以下に示します。 * http://www.simtel.net/[http://www.simtel.net/] * http://www.freshmeat.net/[http://www.freshmeat.net/] * Ports Collection の [.filename]#x11-fonts/# [[additional-questions]] == その他の質問 * [.filename]#.pfm# ファイルを利用するものはあるのか? * [.filename]#.afm# ファイルを [.filename]#.pfa# もしくは [.filename]#.pfb# から作成できるか? * 非標準キャラクタ名がある PostScript フォントを Groff キャラクタにマッピングする ファイルをどのように作成するか? * xditview と devX?? デバイスで新たなファイル全てにアクセスするためのセットアップをすることができるか? * Povray と Ghostscript で TrueType フォントを利用する例があるといいだろう。 diff --git a/documentation/content/ja/articles/ipsec-must/_index.adoc b/documentation/content/ja/articles/ipsec-must/_index.adoc index afbdfe9df2..24d452c0cc 100644 --- a/documentation/content/ja/articles/ipsec-must/_index.adoc +++ b/documentation/content/ja/articles/ipsec-must/_index.adoc @@ -1,264 +1,264 @@ --- title: FreeBSD の IPsec 機能を独立検証するには authors: - author: Honig David [FAMILY Given] email: honig@sprynet.com releaseinfo: "$FreeBSD$" trademarks: ["freebsd", "opengroup", "general"] --- = FreeBSD の IPsec 機能を独立検証するには :doctype: article :toc: macro :toclevels: 1 :sectnumlevels: 6 :icons: font :sectnums: :source-highlighter: rouge :experimental: :toc-title: 目次 :part-signifier: パート :chapter-signifier: 第 :appendix-caption: 付録 :table-caption: 表 :figure-caption: 図 :example-caption: 例 -include::shared/ja/urls.adoc[] +include::../../../../shared/ja/urls.adoc[] [.abstract-title] 概要 IPsec をインストールした時、 それがきちんと動作しているかどうか調べるにはどうしたら良いでしょう? ここでは、IPsec の動作を検証する実験的な方法を紹介します。 ''' toc::[] [[problem]] == 問題 まず、<>を前提に話を進めます。 IPsec が<>かどうか知るにはどうしたら良いでしょう? もちろん設定が間違っていればネットワーク接続が行なえないでしょうし、 接続できたということは設定が合っているからだ、という認識は間違っていません。 接続状態は man:netstat[1] コマンドで確かめることができます。 しかし、それを独立して検証することは可能なのでしょうか? [[solution]] == 解決方法 最初に、暗号に使われている情報理論について考えます。 . 暗号化されたデータは、一様に分布している。つまり、 各情報源シンボルは最大のエントロピーを持っている。 . 通常、未処理のデータや圧縮されていないデータは冗長である。 つまり、各情報源シンボルのエントロピーは最大ではない。 ネットワークインターフェイスを入出力するデータのエントロピーを測定できると仮定すると、 「暗号化されていないデータ」と「暗号化されたデータ」の両者に、 違いを見ることができるはずです。 このことは、パケットのルーティングが行なわれる場合の一番外側の IP ヘッダなど、 データの一部が "暗号化モード" で暗号化されなかったとしても成立します。 [[MUST]] === MUST Ueli Maurer 氏の "Universal Statistical Test for Random Bit Generators" (http://www.geocities.com/SiliconValley/Code/4704/universal.pdf[MUST]) は、サンプルデータのエントロピーを高速に測定します。 これには圧縮と良く似たアルゴリズムが使われています。 <>、 一つのファイル中で連続するデータ (最大 0.25 メガバイト) を測定するコードです。 [[tcpdump]] === Tcpdump さて次に、上記に加えてネットワーク上の生データを捕捉するための手段も必要になります。 それを実現するプログラムに、man:tcpdump[1] と呼ばれるものがあります。 ただし、tcpdump を使うには、 <>において _Berkeley Packet Filter_ インターフェイスが有効化されていなければなりません。 次のコマンド: [source,shell] .... tcpdump -c 4000 -s 10000 -w dumpfile.bin .... は、4000 個の生パケットを捕捉し、_dumpfile.bin_ に記録します。 この例のでは 10,000 バイト以下のパケットのみ記録されます。 [[experiment]] == 実験 では、実験してみましょう。 [.procedure] ==== . IPsec ホストと IPsec を使っていないホストの両方にネットワーク接続してください。 . そして <>を開始します。 . 次に、"IPsec を使っている" 接続で man:yes[1] という UNIX(R) コマンドを実行します。 これは、`y` という文字の連続データを出力するものです。 しばらくしたらコマンドを停止させ、IPsec を使っていない接続に対して同じコマンドを実行します。 こちらも、しばらくしたらコマンドを停止させてください。 . ここで、<> を捕捉したパケットに実行すると、次のような出力が得られるはずです。 この中で重要なのは、期待値 (7.18) に対して、 IPsec を使った接続が 93% (6.7)、 "通常の"接続が 29% (2.1) という結果になっていることです。 + [source,shell] .... % tcpdump -c 4000 -s 10000 -w ipsecdemo.bin % uliscan ipsecdemo.bin Uliscan 21 Dec 98 L=8 256 258560 Measuring file ipsecdemo.bin Init done Expected value for L=8 is 7.1836656 6.9396 -------------------------------------------------------- 6.6177 ----------------------------------------------------- 6.4100 --------------------------------------------------- 2.1101 ----------------- 2.0838 ----------------- 2.0983 ----------------- .... ==== [[caveat]] == 注意 この実験は暗号化の理論が示すとおり、IPsec を使った通信では__確かに__ペイロード中のデータに含まれるシンボルの生起確率が__一様に__分布する、 ということを示しています。 しかし、ここで示した実験ではシステム上の欠陥 (あるのかどうか知りませんが) を検出することは__できません__。 ここで言う「欠陥」とは、たとえば暗号鍵生成や交換の不備や、 データや暗号鍵が他人に見られていないかどうかといった問題、 あるいはアルゴリズムの強度はどうか、 カーネルのバージョンは合っているかといったことです。 これらはソースを調べれば確かめることができます。 [[IPsec]] == IPsec の定義 インターネットプロトコル セキュリティ拡張 (Internet Protocol security extensions) は IP v4 と IP v6 に適用され、IP v6 への実装は必須となっています。 このプロトコルは IP (ホスト間) レベルで暗号化と認証を実現するためのものです。 たとえば SSL は一つのアプリケーションソケット、SSH はログイン、 PGP は特定のファイルやメッセージのみに対してそれぞれ安全性を提供しますが、 IPsec は 2 ホスト間のすべての通信を暗号化します。 [[ipsec-install]] == IPsec のインストール FreeBSD の最近のバージョンでは IPsec のサポートが基本のソースコードに含まれています。 それ故、あなたはおそらく `IPSEC` オプションをカーネルコンフィグファイルに追加し、 カーネルを再構築/再インストールして man:setkey[8] コマンドで IPsec 接続を設定すればよいはずです。 FreeBSD で IPsec を実行する包括的なガイドは link:{handbook}#ipsec[FreeBSD ハンドブック] で提供されています。 [[kernel]] == src/sys/i386/conf/KERNELNAME ネットワークデータを man:tcpdump[1] で補足するためにはカーネルコンフィグファイルには以下の行が必要です。 追加後 man:config[8] を実行しカーネルの再構築/再インストールを 行なってください。 [.programlisting] .... device bpf .... [[code]] == Maurer's Universal Statistical Test (ブロックサイズ = 8 ビット) 同一のコードを http://www.geocities.com/SiliconValley/Code/4704/uliscanc.txt[ このリンク]から入手することができます。 [.programlisting] .... /* ULISCAN.c ---blocksize of 8 1 Oct 98 1 Dec 98 21 Dec 98 uliscan.c derived from ueli8.c This version has // comments removed for Sun cc This implements Ueli M Maurer's "Universal Statistical Test for Random Bit Generators" using L=8 Accepts a filename on the command line; writes its results, with other info, to stdout. Handles input file exhaustion gracefully. Ref: J. Cryptology v 5 no 2, 1992 pp 89-105 also on the web somewhere, which is where I found it. -David Honig honig@sprynet.com Usage: ULISCAN filename outputs to stdout */ #define L 8 #define V (1< #include int main(argc, argv) int argc; char **argv; { FILE *fptr; int i,j; int b, c; int table[V]; double sum = 0.0; int iproduct = 1; int run; extern double log(/* double x */); printf("Uliscan 21 Dec 98 \nL=%d %d %d \n", L, V, MAXSAMP); if (argc < 2) { printf("Usage: Uliscan filename\n"); exit(-1); } else { printf("Measuring file %s\n", argv[1]); } fptr = fopen(argv[1],"rb"); if (fptr == NULL) { printf("Can't find %s\n", argv[1]); exit(-1); } for (i = 0; i < V; i++) { table[i] = 0; } for (i = 0; i < Q; i++) { b = fgetc(fptr); table[b] = i; } printf("Init done\n"); printf("Expected value for L=8 is 7.1836656\n"); run = 1; while (run) { sum = 0.0; iproduct = 1; if (run) for (i = Q; run && i < Q + K; i++) { j = i; b = fgetc(fptr); if (b < 0) run = 0; if (run) { if (table[b] > j) j += K; sum += log((double)(j-table[b])); table[b] = i; } } if (!run) printf("Premature end of file; read %d blocks.\n", i - Q); sum = (sum/((double)(i - Q))) / log(2.0); printf("%4.4f ", sum); for (i = 0; i < (int)(sum*8.0 + 0.50); i++) printf("-"); printf("\n"); /* refill initial table */ if (0) { for (i = 0; i < Q; i++) { b = fgetc(fptr); if (b < 0) { run = 0; } else { table[b] = i; } } } } } .... diff --git a/documentation/content/ja/articles/leap-seconds/_index.adoc b/documentation/content/ja/articles/leap-seconds/_index.adoc index d13e63e5c9..83f4fa0a69 100644 --- a/documentation/content/ja/articles/leap-seconds/_index.adoc +++ b/documentation/content/ja/articles/leap-seconds/_index.adoc @@ -1,79 +1,79 @@ --- title: FreeBSDにおける閏秒のサポートについて releaseinfo: "$FreeBSD$" --- = FreeBSDにおける閏秒のサポートについて :doctype: article :toc: macro :toclevels: 1 :icons: font :sectnums: :sectnumlevels: 6 :source-highlighter: rouge :experimental: :toc-title: 目次 :part-signifier: パート :chapter-signifier: 第 :appendix-caption: 付録 :table-caption: 表 :figure-caption: 図 :example-caption: 例 -include::shared/ja/urls.adoc[] +include::../../../../shared/ja/urls.adoc[] ''' toc::[] [[leapseconds-definition]] == イントロダクション __leap second__(閏秒)は地球の自転と時刻を同期させるために使用される特別な秒のことです。この記事はFreeBSDがどのように閏秒を扱っているかを解説します。 執筆段階ですと、次に閏秒を挿入するのは協定世界時で2015年6月30日 23時59分60秒になります。この閏秒は北アメリカ、南アメリカ、アジア太平洋地域の営業日に実施されます。 閏秒はlink:http://datacenter.iers.org/web/guest/bulletins/-/somos/5Rgv/product/16[Bulletin C]におけるlink:http://datacenter.iers.org/[IERS]において発表されています。 閏秒の一般的な動作に関してはlink:https://tools.ietf.org/html/rfc7164#section-3[RFC 7164]で解説されています。man:time2posix[3]に関しても参照してください。 [[leapseconds-posix]] == FreeBSDにおけるデフォルトの閏秒のハンドリング方法 閏秒のもっとも簡単な取り扱い方法はFreeBSDがデフォルトで使っている POSIX のタイムルールとlink:{handbook}#network-ntp[NTP]を組み合わせる方法です。man:ntpd[8]が上位の NTP サーバと同期している場合には閏秒は適切に処理され、閏秒は日の最後の秒をもう一度繰り返すという方法を自動的に実施します。これ以外の調整は必要ありません。 アップストリーム NTP サーバが閏秒を適切に処理していない場合、man:ntpd[8]は時刻のずれに気づいたアップストリームサーバが時刻を修正したあとに時刻を合わせることになります。 NTP を使っていない場合、閏秒が経過したあとに手動でシステムクロックを変更する必要があります。 [[leapseconds-cautions]] == 注意事項 閏秒は UTC (協定世界時)での真夜中に世界中で同時に挿入されます。日本では午前の半ば、太平洋地域では日中、米国では午後の遅いタイミング、欧州は夜です。 FreeBSDでは適切で安定した NTP サービスが提供されていれば先ほど説明したように閏秒のタイミングで設計通りに処理が行われることになると思います。 しかしながら、実際のところカーネルに対して閏秒について尋ねてくるアプリケーションは存在しないことに注意してください。我々の経験からしますと、想定されているように、閏秒の処理は閏秒のタイミングで1秒を1度繰り返すというもので、これはほとんどのアプリケーションプログラマにとっては想定していないものだと思います。 FreeBSDと同じ方法で閏秒を処理しているしていないに関わらずほかのオペレーティングシステムやほかのコンピュータと、適切で安定した NTP サービスを使用していないシステムは閏秒に関してはまったく関知してくれません。 コンピュータが閏秒が原因でクラッシュするという話は聞いたことがありませんが、経験からしますとパブリックに利用されている NTP サーバの一部は不適切に閏秒を処理して報告をおこなっています。 閏秒が原因でなにか問題が発生しないことを確認するようにしてください。 [[leapseconds-testing]] == テスト方法 閏秒が使われるかどうかをテストする方法があります。NTP の特性から、テストは閏秒が発生する24時間前から行います。いくつかの有名な時刻の参照ソースは閏秒発生の1時間前にアナウンスを行います。NTP デーモンに次のクエリを発行します: [source,shell] .... % ntpq -c 'rv 0 leap' .... ``leap_add_sec``インディケータを含んだ出力は閏秒を適切にサポートしていることを意味しています。閏秒が発生するよりも24時間前、または閏秒が発生した後には``leap_none``が表示されます。 [[leapseconds-conclusion]] == 結論 実際のところ、閏秒がFreeBSDで問題になることはありません。この要約がどのように閏秒の処理で何が行われるのか、どうやって閏秒の処理を問題なく済ませればよいのかという考えを明確にする手助けになればと思います。 diff --git a/documentation/content/ja/articles/problem-reports/_index.adoc b/documentation/content/ja/articles/problem-reports/_index.adoc index 57922a1245..c3920a3d6b 100644 --- a/documentation/content/ja/articles/problem-reports/_index.adoc +++ b/documentation/content/ja/articles/problem-reports/_index.adoc @@ -1,247 +1,247 @@ --- title: FreeBSD 障害報告の書き方 authors: - author: Smørgrav Dag-Erling [FAMILY Given] - author: Linimon Mark [FAMILY Given] releaseinfo: "$FreeBSD$" trademarks: ["freebsd", "ibm", "intel", "sun", "general"] --- = FreeBSD 障害報告の書き方 :doctype: article :toc: macro :toclevels: 1 :icons: font :sectnums: :sectnumlevels: 6 :source-highlighter: rouge :experimental: :toc-title: 目次 :part-signifier: パート :chapter-signifier: 第 :appendix-caption: 付録 :table-caption: 表 :figure-caption: 図 :example-caption: 例 -include::shared/ja/mailing-lists.adoc[] -include::shared/ja/urls.adoc[] +include::../../../../shared/ja/mailing-lists.adoc[] +include::../../../../shared/ja/urls.adoc[] [.abstract-title] 概要 この記事では、明瞭な障害報告 (Problem Report: PR) を FreeBSD プロジェクトに提出する方法を解説します。 ''' toc::[] [[pr-intro]] == はじめに ソフトウェアの利用者として経験するもっともいらただしいことの一つは、 "それはバグじゃない"、"ひどい障害報告だ" などのようなそっけなく理解の役に立たない説明によって、 障害報告があっさり片付けられてしまうことです。 同様に、ソフトウェア開発者が経験するもっともいらだたしいことの一つは、 実際は障害報告ではない単なるサポート要求や、 何が問題でどのように再現するかについての情報が乏しい、 または欠落している障害報告が殺到することです。 この記事のねらいは、上手な障害報告の書き方について説明することです。 上手な障害報告とはどういうものでしょうか? そうですね、単刀直入に要点を言えば、 上手な障害報告とは、迅速に解析を進め処理を行うことができ、 利用者と開発者がお互いに満足できるものです。 この記事では主として FreeBSD の障害報告に焦点を絞っていますが、 他のソフトウェアプロジェクトでも多くの部分が当てはまるでしょう。 この記事はテーマ別に整理されており、 順番に読めるようにはなっていません。 段階を踏んだチュートリアルとして利用するのではなく、 障害報告を提出する前に全体を通して読むべきです。 [[pr-when]] == いつ障害報告を提出すればよいのか 問題にはさまざまな種類がありますが、 それらすべてが障害報告に値するわけではありません。 もちろん、誰しもが完璧ではありませんので、 実際はコマンドの構文を勘違いしていたり、 設定ファイルを書き間違えているのに、 プログラムにバグを見つけた! と思い込んでしまうことがあるでしょう (とは言っても、それ自身、文書が適切に記述されていなかったり、 アプリケーションのエラー処理が甘いことを暗示している可能性があります)。 それ以外にも、 障害報告を提出することが正しい行動では__なく__、 あなたと開発者両方に不満を抱かせるだけという場合があります (訳注: はっきりと把握していないことを報告すべきではありません。 要領を得ない障害報告は扱いにくいものです)。 逆に、バグではありませんが障害報告を提出するのにふさわしい場合もあります - たとえば、既存機能の拡張や新しい機能の搭載のようなものです。 では、何がバグで何がバグでないのか、 どのようにして決めれば良いでしょうか? 簡単な経験則では、それを質問として (よくあるのは "どうすれば X できますか?" や "Y はどこで見つけることができますか?" のような形式で) 表現できるなら、問題はバグでは__ありません__。 いつも白黒がつけられるわけではありませんが、 この質問規則は大半の場合にあてはまります。 もし、このような質問に対する答えを求めているのなら、 {freebsd-questions} で質問してみてください。 [NOTE] ==== {freebsd-questions} へのメールは英語でお願いします。 日本語での質問は、{users-jp} や http://www.flathill.gr.jp/~flathill/FreeBSD/FreeBSD-beginners-jp.html[FreeBSD-beginners-jp メーリングリスト] などに送ってください。 ==== ports または FreeBSD の一部ではない他のソフトウェアに関する障害報告を提出する際には、 以下に注意してください。 * あるアプリケーションの新しいバージョンが利用可能という情報を知らせるだけの障害報告は提出しないでください。 ports のメンテナは、新しいバージョンが利用になった際には、 自動的に portscout から連絡を受けています。 もちろん port を最新版へアップデートするためのパッチの提出は歓迎されます。 * メンテナンスされていない ports (`MAINTAINER` が `ports@FreeBSD.org` の ports) に対するパッチが添付されていない障害報告は、 コミッタからは取り上げられにくいものです。 メンテナンスされていない port のメンテナになるには、 リクエストの障害報告を提出してください (パッチがあることは好ましいですが、必須ではありません)。 * いずれの場合も、link:{porters-handbook}#port-upgrading[Port 作成者のためのハンドブック] で説明されている手順がもっともよい結果をもたらします (link:{contributing}#ports-contributing[Contributing to the FreeBSD Ports Collection] という文書も読んでみたいと思われるかもしれませんね)。 再現することができないバグは、めったに直すことができません。 もし、バグが一度だけ発生してそれが再現できないもので、 なおかつ他の人のシステムでも起こらないようであれば、 開発者がそれを再現できる可能性も、 何が悪いのかわかる可能性もありません。 これはバグが起こらなかったことを意味するわけではありません。 しかし、このような状況では、 あなたの障害報告がバグの修正につながる見込みは非常に薄いものです。 おまけに、この手のバグは実際は故障したハードディスクや過熱した CPU が原因で起きていることが多いのです (障害報告を提出する前には必ず、可能なら、 こうした原因を排除するよう努めるべきです)。 次に、誰に障害報告を提出するか決めます。 そのためには、FreeBSD を構成するソフトウェアがさまざまな要素で構成されていることを知っておく必要があります。 * ベースシステムのコードで、FreeBSD への貢献者によって書かれ、維持されているもの。 たとえば、カーネル、C ライブラリやデバイスドライバ (`kern` に分類されているもの)、 バイナリユーティリティ (`bin`)、 マニュアルページや文書 (`docs`) やウェブページ (`www`) があります。 この領域のバグは全て FreeBSD 開発者に報告してください。 * それ以外の人によって書かれ、維持されているベースシステムのコードで、 FreeBSD に取り込まれ、FreeBSD に合わせて変更されているもの。 たとえば、man:clang[1] や man:sendmail[8] があります。 この領域のバグのほとんどは FreeBSD 開発者に報告すべきですが、 問題が FreeBSD 特有でない場合には、 おおもとの作者に報告してください。 * ベースシステムではなく FreeBSD Ports Collection (`ports` カテゴリ) の一部である個別のアプリケーション。 そのほとんどは FreeBSD が書いたものではありません。 FreeBSD が提供しているのは、 単なるアプリケーションをインストールする枠組みです。 したがって、問題が FreeBSD 特有であると考えられる場合にだけ FreeBSD 開発者に報告してください。 それ以外は、そのソフトウェアの開発者に連絡してください。 それから、問題が時宜を得たものかを確認してください。 既に修正したバグに関する障害報告を受けとることほど開発者を悩ませるものはまずありません。 ベースシステムの問題で、FreeBSD のバージョンについてよく分かっていないなら、まず FAQ の link:{faq}#LATEST-VERSION[FreeBSD バージョン] に関する節を読んでください。 FreeBSD では、 ベースシステムのいくつかの最新ブランチ以外は修正できません。 そのため、古いバージョンについて障害報告を提出しても、 開発者からは、問題がまだ起きるかどうかを確認するために、 サポートされているバージョンにアップグレードするように勧められるだけかもしれません。 セキュリティオフィサチームが、 link:https://www.FreeBSD.org/security/[ サポートされているバージョンの一覧] を管理しています。 ある port に問題がある場合、 開発元にバグを報告することを考えて見てください。 すべてのソフトウェアのすべてのバグに対し、FreeBSD プロジェクトが修正することは不可能です。 [[pr-prep]] == 準備 従うべき良い規則は、 障害報告を提出する前に常に問題の背景を調べることです。 あなたの問題はすでに報告されているかもしれません。 また、メーリングリストで議論されている最中か、 最近議論されていたかもしれません。 あなたが動かしているものより新しいバージョンで、 既に修正済みということすらありえます。 ですから、障害報告を提出する前に自明な場をすべて確認すべきです。 FreeBSD では、以下になります。 * FreeBSD の link:{faq}[よくある質問とその答え] (FAQ) 一覧。FAQ は、link:{faq}#hardware[ハードウェア互換性]、link:{faq}#applications[ユーザアプリケーション] や link:{faq}#kernelconfig[カーネルコンフィグレーション] といったことに関する広い範囲の質問に対して答を示そうとしています。 * link:{handbook}#eresources-mail[メーリングリスト]。 - メーリングリストを購読していなければ、 FreeBSD のウェブサイトにある https://www.FreeBSD.org/ja/search/search/#mailinglists[アーカイブ検索]を使ってください。 もし、メーリングリストで議論がされていなければ、 自分の問題についてのメッセージを送ってみて、 見落とした点を誰かが見つけてくれるかどうか、 数日間待ってみると良いでしょう。 * ウェブ全体を検索する (任意)。- あなたの問題に関係する話題がないかどうかを、 お気に入りの検索エンジンを使って探してください。 あなたが知りもしなかったか、 検索しようと考えなかったメーリングリストやニュースグループのアーカイブにあたることもあるかもしれません。 * 次に、検索可能な https://bugs.freebsd.org/bugzilla/query.cgi[FreeBSD 障害報告データベース] (Bugzilla) があります。 あなたの問題が新しいものでも不明瞭でもなければ、 既に報告されている可能性がかなり高いです。 * 何よりもまず、 元となるソースコード内のドキュメントで、 あなたの問題が触れられていないどうかを調べてみてください。 + FreeBSD の基本部分のコードについては、 システムの [.filename]#/usr/src/UPDATING# の内容か、link:https://svnweb.freebsd.org/base/head/UPDATING?view=log[https://svnweb.freebsd.org/base/head/UPDATING?view=log] にある最新版をよく調べるべきです (あるバージョンから別のバージョンにアップグレードしようとしているのであれば -特に `-current` ブランチに上げようとしているなら、 これは非常に重要な情報です)。 + しかし、問題が FreeBSD Ports Collection からインストールされたものにあるのであれば、 [.filename]#/usr/ports/UPDATING# (個別の ports) または [.filename]#/usr/ports/CHANGES# (Ports Collection 全体に影響する変更) を参照すべきです。link:https://svnweb.freebsd.org/ports/head/UPDATING?view=log[https://svnweb.freebsd.org/ports/head/UPDATING?view=log] と https://svnweb.freebsd.org/ports/head/CHANGES?view=log[https://svnweb.freebsd.org/ports/head/CHANGES?view=log] は svnweb からも参照できます。 [[pr-writing]] == 障害報告の書き方 問題が障害報告を行うに値すると結論を出し、 そしてそれが FreeBSD の問題点であると判断したら、 実際に障害報告を執筆する時です。 障害報告を作成して送信するプログラムの仕組みに入る前に、 障害報告をもっとも効果的なものにするこつをいくつか紹介しましょう。 [[pr-writing-tips]] == よい障害報告を書くこつ * _"Summary"(概要) 行を空のままにしないでください。_ 障害報告は、世界中に配布されるメーリングリストに送られる (そこでは、"Summary" (概要) は `Subject:` 行に使われます) と共に、 データベースにも登録されます。後でデータベースを synopsis (概要) で参照する人は、 題がついていない障害報告は単に無視することでしょう。 このデータベースに登録された障害報告は、 誰かが対応済にするまでは残っていることを忘れないでください。 内容不明のものは大抵雑音に埋もれてしまいます。 * _わかりにくい "Summary" (概要) 行は避けましょう。_ あなたが提出した障害報告を読む人がどういう状況か分かっていると仮定すべきではありません。 できるだけ詳しく書きましょう。 たとえば、その問題はシステムのどの部分にあてはまるのでしょうか。 インストール中にしか問題に当たらないのか、それとも稼働中に当たるのか。 具体的な例でいうなら、 `Summary: portupgrade is broken` (概要: portupgrade がおかしい) ではなく、 次のように書いたらどれだけ伝わりやすいか考えてみてください。 `Summary: port ports-mgmt/portupgrade coredumps on -current` (概要: sysutils/portupgrade port が -current でコアダンプします)。(ports の場合は、 "Summary" (概要) 行に分類と名前を入れると、 とても助かります)。 * _パッチがあるなら、そう書いてください。_ パッチがついている障害報告は、 ついていないものよりも見てもらえる可能性が高いです。 Bugzilla の Keyword で `patch` を選択してください。 * _あなたがメンテナなら、そう書いてください。_ ソースコードの一部 (たとえば、ある port) をメンテナンスしているなら、障害報告の "Class" を必ず `maintainer-update` にしてください。こうすれば、committer がその障害報告を扱う際に、いちいち確認する必要がありません。 * _具体的に書いてください。_ あなたが抱えている問題について多くの情報を出すほど、 回答してもらえる可能性は高くなります。 ** FreeBSD のバージョン (これを記載する場所があります。後述します) と、どのアーキテクチャで動かしているのかを書いてください。 動かしているのが (CDROM から、 またはダウンロードして入れた) リリースでなのか、それとも Subversion でメンテナンスしているシステムでなのか (そうだとしたら、最後に更新したのはいつか) も書いてください。あなたが FreeBSD-CURRENT ブランチを追いかけていたら、それを真っ先に聞かれるでしょう。 なぜなら、FreeBSD-CURRENT では (注目を浴びる問題は特に) 修正がすぐに入る傾向があり、FreeBSD-CURRENT のユーザはそれについて行くことが求められているからです。 ** [.filename]#make.conf#, [.filename]#src.conf#, および [.filename]#src-env.conf# に、指定したグローバルオプションの情報を記述してください。 数多くのオプションを設定できるため、 すべての組み合わせについて、 完全に対応しているわけではありません。 ** 問題が容易に再現できるようであれば、 開発者が自身で再現できるように情報を含めてください。 もし、特別な入力が行われた時に問題が起きるようであれば、 可能であれば、その入力例を入れてください。また、 実際の出力や予想される出力も含めてください。 もし、データが大きかったり、公開できないものであれば、 同じ問題を表わすような最小限のファイルを作成し、 障害報告に含めてください。 ** カーネルの問題なら、 次の情報を渡せるようにしておいてください (はじめから入れるのは単にデータベースを一杯にするだけなので必要ありませんが、 関係があると思う部分の抜粋は入れるべきです)。 *** カーネルコンフィグレーション (どのハードウェアデバイスがインストールされているかも含む) *** (`WITNESS` などの) デバッグオプションを有効にしているか、 しているなら、 そのオプションを変更しても問題は変わらないか *** もし生成しているなら、バックトレース、 パニックや他のコンソールの出力、または、 [.filename]#/var/log/messages# のすべてのテキスト *** 問題がハードウェアのある部分に関連するのであれば、 `pciconf -l` および `dmesg` 出力の関連する部分 *** [.filename]#src/UPDATING# は読んだか、そこにあなたの問題が挙がっていないか (間違いなく聞かれます) *** 代替として動かせるカーネルが他にないか (これは、故障したディスクや過熱した CPU などのハードウェアに関連した問題で、 カーネルの問題に見えるものを除外するためです) ** Ports の問題であれば、 次の情報を渡せるようにしておいてください (はじめから入れるのは単にデータベースを一杯にするだけなので必要ありませんが、 関係があると思う部分の抜粋は入れるべきです)。 *** どの ports をインストールしたのか *** `PORTSDIR` など、[.filename]#bsd.port.mk# のデフォルトを上書きする環境変数すべて *** [.filename]#ports/UPDATING# は読んだか、そこにあなたの問題が挙がっていないか (間違いなく聞かれます) * _漠然と機能を要求するのはやめましょう。_"誰かこういうことするものを実装すべきだ" という形の障害報告は、詳細な要望に比べて成果を得にくいものです。 ソースコードは誰でも利用できるのですから、何か機能が欲しければ、 それをいれる最善の手段は作業にとりかかることです。 また上述したように、こういうことは多くの場合、 障害報告データベースに登録するよりも `freebsd-questions` で議論した方がよいでしょう。 * _誰かが既に似たような障害報告を提出していないか確認してください。_ これは、既に述べたことではありますが、ここで繰り返しておくに値するでしょう。 Web ベースの検索エンジン https://bugs.freebsd.org/bugzilla/query.cgi[https://bugs.freebsd.org/bugzilla/query.cgi] で調べるのは 1, 2 分程度しかかかりません (もちろん、 誰もがときどきこれを忘れてしまうという罪を犯しています)。 * _ひとつの障害報告にはひとつの問題を報告してください。_ 2 つ以上の問題は、関係がなければ同じ障害報告に含めないでください。 パッチを提出する際には、一つの障害報告に複数の機能や複数のバグを、 それらが極めて関係してなければ、含めることは避けてください。 そのような障害報告は、解決するのにより多くの時間がかかります。 * _異論のある要望は出さないようにしましょう。_ あなたの障害報告がかつて論争になった分野に関するものであったら、 パッチを提出するだけでなく、そのパッチが "正当なものである" 根拠も提出したほうがよいかもしれません。 どの場合でも上述のように https://www.FreeBSD.org/search/#mailinglists[https://www.FreeBSD.org/search/#mailinglists] でメーリングリストのアーカイブを検索して備えるのはよいことでしょう。 * _礼儀正しくしましょう。_ あなたの障害報告について作業する人は、 ほとんど全員がボランティアです。 金銭的収入以外の動機から行なっていることを、 やれと命令されるのは誰も好きではありません。 オープンソースプロジェクトに関しては、 これを常に念頭においておくとよいでしょう。 [[pr-writing-before-beginning]] == 始める前に https://bugs.freebsd.org/bugzilla/enter_bug.cgi[web ベースの障害報告提出フォーム] を利用する場合も、同様の配慮が必要です。 カットアンドペーストを行う場合には、 ホワイトスペースやその他のテキストフォーマットを変えてしまう可能性があるので、気をつけてください。 最後に、提出物が長くなってしまうなら、 提出時に問題が起きて失われてしまうことのないように、 オフラインで準備しておきましょう。 [[pr-writing-attaching-patches]] == パッチやファイルを添付する パッチを添付する場合、 unified 形式の差分を `svn diff` または man:diff[1] の `-u` オプションを使って作成してください。 開発者があなたの報告を読んで簡単にパッチを適用できるように、 修正したファイルに対するリポジトリの SVN のリビジョン番号が特定できることを確認してください。 カーネルやベースのユーティリティに関しては、新しいコードはすべて FreeBSD-CURRENT (SVN の HEAD ブランチ) でテストするべきなので、それに対するパッチが望ましいです。 適切か十分なテストが行なわれたら、そのコードは FreeBSD-STABLE ブランチにマージまたは移植されます。 パッチを添付するのではなく本文中に含める場合、 もっともありがちな問題は、 電子メールプログラムによってはタブをスペースに変更してしまい、 Makefile に含めるつもりだったものを台無しにしてしまうことです。 パッチを `Content-Transfer-Encoding: quoted-printable` を利用した添付ファイルとして送らないようにしてください。 これは文字をエスケープしてしまい、 パッチ全体が使い物にならなくなります。 また、障害報告の中に小さなパッチを含めるのは (とりわけ説明されている障害を修正する場合は) 大抵問題ないのですが、 大規模なパッチや新しいコードの場合は十分な査読を行なった後にコミットすべきであるため、 パッチを Web や FTP サーバに置き、 その URL を障害報告に書くようにしてください。 電子メールに含めたパッチはサイズが大きいと分割される傾向にあり、 パッチが大きいほど興味をもった人がつなぎ直すのが面倒になります。 また、Web にパッチをおけば、 元の障害報告へのフォローアップとしてパッチ全体を再提出しなくても変更できます。 最後に、大きなパッチはデータベースのサイズをとにかく増やしてしまいます。 閉じられた障害報告は実際に消されることはなく、 完了の状態で保持されたままになるだけだからです。 また、障害報告かパッチ自体に明確に指定がなければ、 あなたが提出したパッチは修正した元のファイルと同じ条件のライセンス下にあるものと仮定されることに留意しておくべきです。 [[pr-writing-filling-template]] == フォームを記入する [NOTE] ==== 指定した電子メールアドレスは公開情報となり、 スパマーに利用されるかもしれません。 スパム対策を使えるようにしておくか、 一時的なメールアカウントを利用してください。 有効な電子メールアドレスを書いていただかないと、 わたしたちは障害報告に対する質問をあなたに対してできないので、 ご留意ください。 ==== バグの申請には、以下のフィールドを使ってください。 * _Summary (概要):_ 問題についての簡にして要を得た説明を書き込んでください。 概要は障害報告メールのサブジェクトとして利用されており、 一覧や要旨にも使われています。 概要が不明瞭な障害報告は無視される傾向があります。 * _Severity (重要度):_`Affects only me`, `Affects some people` および `Affects many people` のどれかを選択してください。 重要度を過大に評価しないでください。 あなたの問題が本当に致命的でない場合は、 `Affects many people` に分類するのを控えてください。 まったく同じことをやる人があまりに多いため、 問題の重要性を水増ししても、必ずしも FreeBSD 開発者がその問題に早くとりかかるわけではありません。 * _Category (分類):_ 適切な分類を選んでください。 + まず最初に行わなければならないのは、 あなたの問題がシステムのどの部分に関連しているかを決めることです。 FreeBSD は完全なオペレーティングシステムなので、 カーネル、標準ライブラリの両方、および、 周辺ドライバ、多くのユーティリティ ("ベースシステム") をインストールします。 さらに、Ports Collection には数多くの追加のアプリケーションが用意されています。 そのため、最初に判断しなくてならないのは、 問題がベースシステムに関連しているのか、 それとも Ports Collection からインストールされた何かに関係しているのか、 ということになります。 + 以下はメジャーなカテゴリについての説明です。 ** もし、問題がカーネル、(標準 C ライブラリ `libc`) ライブラリ、またはベースシステムの周辺ドライバで起こるのであれば、 通常は `kern` カテゴリを使うとよいでしょう (下記に説明するようにいくつかの例外があります)。 一般的に、マニュアルページのセクション 2, 3 もしくは 4 に書かれているようなものがここに分類されます。 ** 問題が man:sh[1] や man:mount[8] のようなバイナリプログラムで起きるのであれば、 まず最初に、それらのプログラムがベースシステムのものか、 もしくは Ports Collection から追加されたものなのかを判断してください。 よくわかならければ、 `whereis _programname_` と実行してください。 FreeBSD の Ports Collection の慣例では、 (システム管理者は、この設定を変更することができますが) すべてのものは [.filename]#/usr/local# 以下にインストールされます。 このような場合は、 `ports` カテゴリを使うことになります (もし、その port のカテゴリが `www` であっても当てはまります。説明が下にあります)。 もし、コマンドの場所が [.filename]#/bin#, [.filename]#/usr/bin#, [.filename]#/sbin#, もしくは [.filename]#/usr/sbin# であれば、 それはベースシステムの一部ですので、 `bin` カテゴリを使ってください。 このカテゴリには、マニュアルページのセクション 1 または 8 に記述されているすべてが分類されます。 ** もし、エラーがスタートアップ `(rc)` スクリプトで起きている、 または他の非実行形式の設定ファイルに関連したようなものあれば、 `conf` (configuration) が適切なカテゴリでしょう。 マニュアルページのセクション 5 に書かれている内容がここに分類されます。 ** 問題がドキュメント (article, book もしくはマニュアルページ) またはウェブサイトに関連したものであれば、 `docs` が適切なカテゴリです。 + [NOTE] ==== もし、問題が `www/_someportname_` という名前の port に関連したものである場合には、 `ports` カテゴリを選択してください。 ==== + さらにいくつかの特別なカテゴリがあります。 ** 問題が `kern` に分類されるようなものでも、 USB サブシステムに関連したものであれば、`usb` が適切なカテゴリです。 ** 問題が `kern` に分類されるようなものでも、 スレッドのライブラリに関連したものであれば、`threads` が適切なカテゴリです。 ** 問題がベースシステムに分類されるようなものでも、 POSIX(R) のような標準への準拠に関連したものであれば、 `standards` が適切なカテゴリです。 + その他の問題については、以下のカテゴリを使用してください。 ** 問題が、あなたの使っているプロセッサアーキテクチャでのみ起こると確信できるのであれば、 アーキテクチャ固有のカテゴリから選んでください。 良く使われている 32-bit モードの Intel 互換コンピュータは `i386`, 64-bit モードで動作する AMD マシンの場合は `amd64` (この分類には、EMT64 モードで動作する Intel 互換のコンピュータも含まれます) を選択してください。 通常はあまりよく使われないアーキテクチャには、 `arm` および `powerpc` があります。 + [NOTE] ==== これらのカテゴリは、"よくわからない" 問題に対して間違ってよく使われます。 とりあえず推測で選んでしまうのではなく、そのような場合には `misc` を選んでください。 ==== + .アーキテクチャカテゴリの正しい使い方 [example] ==== あなたは一般的な PC アーキテクチャのマシンを持っていて、 特定のチップセットや特定のマザーボードの問題にぶつかったようです。 この場合は、`i386` がふさわしい分類になります。 ==== + .アーキテクチャカテゴリの正しくない使い方 [example] ==== 例: 一般的なバス用の追加の周辺カードや、 特定の種類のハードディスクドライブで問題があります。 この場合は、複数のアーキテクチャに影響する可能性があり、 `kern` がふさわしい分類になります。 ==== ** もし、問題をどの分類に分ければよいのかわからなければ (上で説明したものに当てはまらなければ)、 `misc` カテゴリを選んでください。 このカテゴリを選択する前に、まず最初に {freebsd-questions} で、 助けを求めてみてください。 存在するカテゴリの中から本当に選択すべきものをアドバイスされるかもしれません。 * _Environment (環境):_ 問題が発生した環境を可能な限り正確に記述すべきです。 ここには、オペレーティングシステムのバージョン、 特定のプログラムのバージョンまたは問題があるファイル、 そしてシステムの設定などのような関係する項目、 問題に影響を及ぼすインストールしたその他のソフトウェアなどが含まれます。 - 手短にいうなら、その問題が生じる環境を再構築するために、 開発者が知らなければならないことすべてです。 * _Description:_ あなたが経験した問題の完全で正確な説明。 開発者が誤解してしまうかもしれないので、 問題の原因について正しく追跡ができたと確信していない限り、 推測は避けるようにしてください。 ここには、問題を再現する方法を記述してください。 回避方法をご存知でしたら、それについても記述してください。 この情報は、同じ問題を回避する方法として他の人達の助けになるだけではなく、 開発者が問題の原因を理解する役に立つかもしれません。 [[pr-followup]] == フォローアップ 障害報告を提出すると、 障害報告に割り当てられた追跡用の番号と状況を確認するために利用する URL を含む、確認のための電子メールが送られてくるでしょう。 ちょっぴり運がよければ、 誰かがあなたの問題に興味を持ってそれに取り組もうとするでしょうし、 場合によってはなぜそれが問題でないか説明してくれるでしょう。 状況に何かの変更があると、 誰かがあなたの障害報告を審査追跡状態にして、 何らかのコメントかパッチの通知を自動的に受けとるでしょう。 誰かがあなたに追加情報を求めたり、 最初の報告の中で言及しなかったものを思い出したり発見したら、 フォローアップを提出してください。 バグが修正されない一番の理由は、 提出者とのコミュニケーション不足が原因です。 一番楽なのは、link:https://bugs.freebsd.org/bugzilla/query.cgi[障害報告検索ページ] から行ける、それぞれの障害報告の web ページのコメントオプションを利用することです。 問題がなくなったのに障害報告の処理が完了していなければ、 できれば、どのように、いつ、問題を解決できたかの説明を添えて、 この障害報告は議論を終了することができます、 とコメントを送ってください。 時々、提出した障害報告が誰にも割り当てられなかったり、 コメントのない状態が 1, 2 週間続くことがあります。 障害報告のバックログが増えているときや、 休暇シーズンに起こり得ます。 提出した障害報告に注意が引かれない状況が何週間も続くようであれば、 その分野に興味を持っているコミッタを見つけると良いでしょう。 これには、幾つかの方法がありますが、以下の順番が好ましいでしょう。 それぞれのコミュニケーションチャネルへのコンタクトには数日開けてください。 * 提出した障害報告に関連する FreeBSD のメーリングリストを link:{handbook}#eresources-mail[ハンドブックのメーリングリスト] で探し、 そのメーリングリストに手助けやコメントをお願いするメールを送ってください。 * 関連する IRC チャネルに参加してください。 不完全ですが一覧が https://wiki.freebsd.org/IrcChannels[] にあります。 チャネルにいるメンバーに提出した障害報告のことを伝えて、 助けを求めてください。 助けを求めた後は、 世界中の異なるタイムゾーンの人々がそれを取り上げることができるように、 我慢強くそのチャネルに留まってください。 * 報告した障害報告に興味を持つコミッタを探してください。 問題が、特定のツール、バイナリ、port、 文書もしくはソースファイルに関するものであれば、link:http://svnweb.FreeBSD.org[SVN リポジトリ] を確認してください。 ファイルに最近変更を加えたコミッタを突き止め、 IRC もしくは電子メールで連絡をとってください。 コミッタとメールアドレスの一覧は、link:{contributors}[FreeBSD への貢献者] 文書にあります。 メンテナやユーザ同様、これらの人々もボランティアであるため、 すぐには障害報告に対応出来ないかもしれません。 フォローアップには、 我慢強くそして一貫性を持って対応することが推奨されます。 また、そのように対応すると協力を得やすいでしょう。 十分な配慮や努力をもってフォローアップに臨めば、 提出した障害報告に対応してくれるコミッタが見つかるのも時間の問題です。 [[pr-problems]] == 問題が起きたら バグシステムに関する問題を見つけたら、 バグとして提出してください。 まさにこの目的のためのカテゴリが用意されています。 もし障害報告の提出が難しいようであれば、バグマイスター (mailto:bugmeister@FreeBSD.org[bugmeister@FreeBSD.org]) に連絡をしてください。 [[pr-further]] == さらなる読みもの 完全なものとはいえませんが、 適切な障害報告の書き方と手順について関連する資料を示します。 * http://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/bugs.html[How to Report Bugs Effectively] (http://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/bugs-jp.html[日本語訳]) - Simon G. Tatham 氏による、(FreeBSD に限らない) 役に立つ障害報告の作成についてのすぐれたエッセイ。 * link:{pr-guidelines}[Problem Report Handling Guidelines] - 障害報告が FreeBSD の開発者によってどのように扱われるかについて 有益な見識をまとめた記事。 diff --git a/documentation/content/ja/books/design-44bsd/_index.adoc b/documentation/content/ja/books/design-44bsd/_index.adoc index c112bb5444..327d89ab27 100644 --- a/documentation/content/ja/books/design-44bsd/_index.adoc +++ b/documentation/content/ja/books/design-44bsd/_index.adoc @@ -1,633 +1,633 @@ --- title: 4.4BSD オペレーティングシステムの設計と実装 authors: - author: Marshall Kirk McKusick [FAMILY Given] - author: Keith Bostic [FAMILY Given] - author: Michael J. Karels [FAMILY Given] - author: John S. Quarterman [FAMILY Given] copyright: 1996 Addison-Wesley Longman, Inc releaseinfo: "$FreeBSD$" trademarks: ["design-44bsd"] --- = 4.4BSD オペレーティングシステムの設計と実装 :doctype: book :toc: macro :toclevels: 2 :icons: font :xrefstyle: basic :relfileprefix: ../ :outfilesuffix: :sectnums: :partnums: :source-highlighter: rouge :experimental: :skip-front-matter: :toc-title: 目次 :part-signifier: パート :chapter-signifier: 第 :appendix-caption: 付録 :table-caption: 表 :figure-caption: 図 :example-caption: 例 :sectnumoffset: 2 ifeval::["{backend}" == "html5"] include::shared/mirrors.adoc[] include::shared/authors.adoc[] include::shared/releases.adoc[] include::shared/ja/mailing-lists.adoc[] include::shared/ja/teams.adoc[] include::shared/ja/urls.adoc[] :imagesdir: ../../../images/books/design-44bsd/ :chapters-path: content/ja/books/design-44bsd/ endif::[] ifeval::["{backend}" == "pdf"] include::../../../../shared/mirrors.adoc[] include::../../../../shared/authors.adoc[] include::../../../../shared/releases.adoc[] -include::../../../../shared/jp/mailing-lists.adoc[] -include::../../../../shared/jp/teams.adoc[] -include::../../../../shared/jp/urls.adoc[] -:imagesdir: ../../../static/images/books/design-44bsd/ +include::../../../../shared/ja/mailing-lists.adoc[] +include::../../../../shared/ja/teams.adoc[] +include::../../../../shared/ja/urls.adoc[] +:imagesdir: ../../../../static/images/books/design-44bsd/ :chapters-path: endif::[] ifeval::["{backend}" == "epub3"] include::../../../../shared/mirrors.adoc[] include::../../../../shared/authors.adoc[] include::../../../../shared/releases.adoc[] -include::../../../../shared/jp/mailing-lists.adoc[] -include::../../../../shared/jp/teams.adoc[] -include::../../../../shared/jp/urls.adoc[] -:imagesdir: ../../../static/images/books/design-44bsd/ +include::../../../../shared/ja/mailing-lists.adoc[] +include::../../../../shared/ja/teams.adoc[] +include::../../../../shared/ja/urls.adoc[] +:imagesdir: ../../../../static/images/books/design-44bsd/ :chapters-path: endif::[] ''' toc::[] include::{chapters-path}toc-figures.adoc[] include::{chapters-path}toc-tables.adoc[] [[overview]] == 4.4BSD の設計の概要 [[overview-facilities]] === 4.4BSD の機能とカーネル 4.4BSD カーネルは 4 つの基本機能を提供します。 それはプロセス、ファイルシステム、コミュニケーション、そしてシステムの起動です。 この節ではその 4 つの基本サービスのそれぞれについて この本で書かれていることを紹介します。 . プロセスはアドレス空間上でのコントロールの流れを構成します。 生成や終了やその他のプロセスをコントロールするための仕組みは 4 章に述べます。システムは各プロセスの個別の仮想アドレス空間を 多重化します。このメモリ管理については 5 章で議論します。 . ファイルシステムとデバイスへのユーザインタフェースは似ているため、 6 章ではそれらに共通する特徴について議論します。 7 章で説明するファイルシステムは、 ディレクトリが木構造になった階層で組織された名前付きのファイルと、 それらを扱うための操作からなります。 ファイルはディスクのような物理的なメディア上に存在します。 4.4BSD はディスク上のデータ配置法をいくつかサポートしており、 それは 8 章の中で述べます。 遠隔マシン上のファイルへのアクセスについては 9 章、 システムにアクセスするために使われている端末とその動作については 10 章で扱います。 . UNIX で古くから提供されている通信機構には、 関連するプロセス間における単純で信頼性の高いバイトストリーム (11.1 節パイプを参照)および、 例外イベントの通知 (4.7 節シグナルを参照)があります。 また、4.4BSD は汎用のプロセス間通信機構も備えています。 11 章に述べるこの通信機構は、 ファイルシステムのものとは異なるアクセス機構を使用していますが、 一度接続が確立されれば、 プロセスからはパイプと同じようにアクセスすることができます。 12 章では汎用のネットワーク通信フレームワークについて扱っています。 これは通常、IPC 機構の下位レイヤとして使われているものです。 13 章では、ある特定のネットワークの実装について詳細に述べます。 . いかなる実際のオペレーティングシステムにも、 どのように起動するかというような運用上の話題があります。 14 章では起動時や運用上の話題について述べます。 2.3 節から 2.14 節は 3 章から 14 章の内容を紹介するものです。 わたしたちは用語を定義し、基本的なシステムコールについて扱い、 開発の歴史について解説していきます。 そして最後に、中心となっている数多くの設計が、 どうやって選ばれたのかという理由を示します。 ==== カーネル _カーネル_ はプロテクトモードで動作し、 すべてのユーザプログラムが基本的なハードウェア (たとえば CPU、ディスク、端末、ネットワーク接続機器) および ソフトウェアを構成するもの (たとえばファイルシステム、 ネットワークプロトコル) へのアクセスを解決します。 カーネルは基礎的なシステムの機能を提供します。 それはプロセスを生成して管理を行い、ファイルシステムへのアクセス機能や コミュニケーション機能を提供します。 _システムコール_ と呼ばれるこれらの機能は ライブラリのサブルーチンとしてユーザプロセスに現れます。 これらのシステムコールはプロセスがこれらの機能に対して持っている 唯一のインタフェースです。 システムコール機構の詳細は、 システムコールを実行することで実現されているもの以外の、 いくつかのカーネル内機構を説明した 3 章で扱います。 従来のオペレーティングシステムの用語における _カーネル_ とは、 オペレーティングシステムにサービスを追加する実装を行うために必要な 最小限の仕組みだけを提供する、 ソフトウェアの小さな核となる部分のことです。 同時代のオペレーティングシステムの研究、たとえば Chorus <>, Mach <>, Tunis <>, V Kernel <> では、 このカーネルという機能による区分が、さらに論理的に複数に分けられています。 ファイルシステムやネットワークプロトコルといったサービスは、 その核もしくはカーネルに対するクライアントアプリケーションプロセスとして 実装されています。 4.4BSD カーネルは複数のプロセスには分割されていません。 この基本設計の決定は UNIX の最初のバージョンで行われました。 Ken Thompson によって行われた初めの 2 つの実装では メモリマッピングがなく、 ユーザおよびカーネル空間はハードウェアによる分離が行なわれていませんでした <>。 メッセージ伝達システムは、 実際に実装されたカーネルとユーザプロセスのモデルと 同じくらい容易に実装することが可能でした。 単純化と性能のためにモノリシックカーネルが選ばれました。 また、初期のカーネルは非常に小さいものでしたが、 ネットワークのような機能が追加されることで 次第に大きくなっていきました。 現在のオペレーティングシステムの研究の最先端では そのようなサービスをユーザ空間に置くことで カーネルの大きさを減らそうとする傾向にあります。 ユーザは通常、 __シェル__と呼ばれる コマンド言語インタプリタや、 追加されたユーザアプリケーションプログラムを通してシステムと対話します。 そのようなプログラムやシェルは、プロセスを使って実装されています。 それらのプログラムの詳細についてはこの本の範囲を超えますので、 ここではカーネルについてのみ、考えることにします。 2.3 節、2.4 節では 4.4BSD カーネルによって提供されるサービスや最近の設計の概要について扱います。 そして後の章では、 4.4BSD に現れるそれらのサービスの設計と実装の詳細を説明します。 [[overview-kernel-organization]] === カーネルの構成 この節では、2 つの側面から 4.4BSD カーネルの構成を見ていきます。 . ソフトウェアの静的側面、つまりカーネルを構築するためのモジュール によって提供された機能性による分類 . その動的な機能、つまりユーザに提供されるサービスによる分類 カーネルの大部分は、システムコールを通してアプリケーションが アクセスするためのシステムサービスを実装しています。 4.4BSD では、このソフトウェアは次のような構成になっています。 * 基礎的なカーネル機能: タイマーおよびシステム時計の取り扱い、 記述子管理、そしてプロセス管理 * メモリ管理のサポート: ページングとスワッピング * 汎用のシステムインタフェース: I/O、コントロール、 記述子によって実現される多重化操作 * ファイルシステム: ファイル、ディレクトリ、パス名の解釈、ファイルロック、 I/O バッファ管理 * 端末の取り扱いのサポート: 端末のインタフェースドライバと ラインディシプリン * プロセス間通信機能: ソケット * ネットワーク通信への対応: 経路制御等の通信プロトコル、一般的なネットワーク機能 [[table-mach-indep]] .4.4BSD カーネルにおける機種非依存なソフトウェア [cols="1,1,1", frame="none", options="header,footer"] |=== | 分類 | コード行数 | カーネル内での割合 |ヘッダ |9,393 |4.6 |初期化部分 |1,107 |0.6 |カーネルの機能 |8,793 |4.4 |汎用のインタフェース |4,782 |2.4 |プロセス間通信 |4,540 |2.2 |端末の取り扱い |3,911 |1.9 |仮想メモリ |11,813 |5.8 |vnode 管理 |7,954 |3.9 |ファイルシステムネーミング |6,550 |3.2 |FFS |4,365 |2.2 |ログ構造化ファイルシステム |4,337 |2.1 |メモリベースのファイルシステム |645 |0.3 |cd9660 ファイルシステム |4,177 |2.1 |その他のファイルシステム (10) |12,695 |6.3 |ネットワークファイルシステム |17,199 |8.5 |ネットワーク通信 |8,630 |4.3 |インターネットプロトコル |11,984 |5.9 |ISO プロトコル |23,924 |11.8 |X.25 プロトコル |10,626 |5.3 |XNS プロトコル |5,192 |2.6 | 機種非依存部分の総計 | 162,617 | 80.4 |=== これらのカテゴリのソフトウェアのほとんどは機種非依存であり、しかも 異なるハードウェアアーキテクチャに移植できるものです。 カーネルの機種依存部分は本流のコードから分離されています。 特に、機種依存しているコードのどれを取っても、 特定のアーキテクチャのためのコードを含んでいません。 機種に依存する機能が必要なときには、機種に依存しないコードは 機種依存のコード内にあるアーキテクチャ依存の関数を呼び出します。 機種依存であるソフトウェアは次のものを含んでいます。 * 低レベルなシステム起動のための動作 * トラップおよびフォールトの扱い * プロセスの動作状態に関する低レベルな操作 * ハードウェアデバイスの設定と初期化 * I/O デバイスのランタイムサポート [[table-mach-dep]] .4.4BSD カーネル内にある HP300 用の機種依存部分 [cols="1,1,1", frame="none", options="header,footer"] |=== | 分類 | コード行数 | カーネル内での割合 |機種依存部分のヘッダ |1,562 |0.8 |デバイスドライバのヘッダ |3,495 |1.7 |デバイスドライバのソースコード |17,506 |8.7 |仮想メモリ |3,087 |1.5 |他の機種依存部分 |6,287 |3.1 |アセンブリ言語で書かれたルーチン |3,014 |1.5 |HP/UX 互換機能 |4,683 |2.3 | 機種依存部分の総計 | 39,634 | 19.6 |=== <> は HP300 用 4.4BSD カーネルを構成するソフトウェアのうち、 機種非依存の部分をまとめたものです。 2 列目の数値は C 言語のソースコード、ヘッダファイル、そして アセンブリ言語のものを表しており、 アセンブリ言語のものは 2% 以下しかありません。 また、<> の統計が示しているように、 機種依存のソフトウェアは、HP/UX やデバイスサポートを除いて、 カーネルのうちわずかに 6.9% しかありません。 カーネルのごく小さな部分だけがシステムの初期化に専念します。 このコードはシステムが _起動する_ ときに用いられ、 カーネルがハードウェアやソフトウェアの環境構築をするための基本部分と なります (14 章参照)。 (制限された物理メモリを持つものには特に) オペレーティングシステムの中には これらの機能が実行された後にそのソフトウェアを廃棄してしまうか、 _上から覆ってしまう_ ものもあります。 4.4BSD カーネルは、起動するために要したコードのためのメモリを再利用しません。 それは通常の機種ではカーネルのリソースのうち 0.5% に過ぎないからです。 そして、起動のためのコードはカーネルの中の一部分に固まってはいません。 それは全体にわたって散在しており、初期化されたときに論理的に関連していた 場所に存在します。 [[overview-kernel-service]] === カーネル サービス カーネルレベルコードとユーザレベルコードの間の境界は、 基盤となるハードウェアで提供されるハードウェアレベルの保護機能によって 分離されています。 カーネルは、ユーザプロセスにとってアクセスしにくい切り離された アドレス空間で作動します。特権のある操作 -- たとえば I/O の開始や中央処理装置 (CPU) の停止 -- は、カーネルだけが利用可能です。 アプリケーションは__システムコール__を用いてカーネルに サービスを要求します。システムコールは二次記憶装置にデータを 書き込むような複雑な作業や、現在の日時を返すような単純な作業を カーネルに実行させるために使用されます。 アプリケーションからは、 すべてのシステムコールが__同期的に実行__するように見えます。 つまりアプリケーションは、カーネルがシステムコールに関連した 動作をしているときには停止しています。 カーネルはシステムコール操作の一部を、 システムコールが戻った後に完了することもあります。 たとえば _write_ システムコールは、 プロセスが待っている間に書き込むデータをユーザプロセスからカーネルバッファにコピーしますが、 通常、そのカーネルバッファがディスクに書き込まれる前にシステムコールから戻ります。 通常、システムコールは CPU の実行モードおよび現在のアドレス空間マッピングを変更する ハードウェアトラップとして実装されています。 ユーザによって与えられたシステムコール中のパラメータは、 使用される前にカーネルによって検証されます。 そのようなチェックはシステムの完全性を保証します。 カーネルへ渡されたパラメータはすべてカーネルのアドレス空間にコピーされます。 これは、システムコールの副作用により検証されたパラメータが 変更されないことを保証するためです。 システムコールの戻り値は、カーネルによってハードウェアレジスタ中に返されるか、 あるいはユーザが指定したメモリアドレスにコピーされる値で返されます。 カーネルへ渡されたパラメータのように 結果を戻すためにアプリケーションによって指定されたアドレスは、 それらが確実にアプリケーションのアドレス空間の一部である、 ということが検証されなければなりません。 システムコールを処理する間にカーネルがエラーに遭遇した場合、カーネルは ユーザにエラーコードを返します。 C プログラミング言語においては、このエラーコードが大域変数 __errno__に格納されます。また、システムコールを 実行した関数は -1 の値を返します。 ユーザアプリケーションとカーネルは、互いに独立して動作します。 4.4BSD は I/O コントロールブロックや、 オペレーティングシステムに関連するその他のデータ構造体を アプリケーションのアドレス空間に格納しません。 ユーザレベルのアプリケーションはそれぞれ、 実行のための独立したアドレス空間を提供されます。 カーネルは、たとえば別のプロセスが走っている間そのプロセスを停止させ、 関係するプロセスに見えないようにするというような、 状態変更のほとんどを実現しています。 [[overview-process-management]] === プロセス管理 4.4BSD はマルチタスク環境をサポートしています。 実行されたそれぞれのタスクまたはスレッドは __プロセス__と呼ばれています。 4.4BSD のプロセスの__コンテキスト__は、 アドレス空間の内容とランタイム環境を含むユーザレベルの状態と、 スケジューリングのパラメータやリソース制御、識別情報を含む カーネルレベルの状態から構成されています。 コンテキストにはカーネルがプロセスにサービスを 提供する際に使用するすべてが含まれています。 ユーザはプロセスを生成し、その実行を制御し、 プロセスの実行状態が変化したときに通知を受け取ることができます。 すべてのプロセスには__プロセス ID__ (PID) と呼ばれる一意の値が割り当てられます。 この値はカーネルがユーザに実行状態の変化を報告するときにプロセスの身元を確認したり、 ユーザがシステムコールを実行するために参照する際に使用されます。 カーネルは他のプロセスのコンテキストを複製してプロセスを生成します。 新しく生成されたプロセスを 元の__親プロセスの 子プロセス__と呼びます。 プロセス生成時に複製されたコンテキストは、ユーザレベルのプロセスの実行状態と カーネルが管理しているプロセスのシステム状態の両方を含んでいます。 カーネルの状態に関する重要な構成要素については、4 章で解説しています。 [[fig-process-lifecycle]] .プロセスのライフサイクル image::fig1.png[プロセス管理システムコール] <>ではプロセスのライフサイクルを示しています。 プロセスは _fork_ システムコールを用いて、 元のプロセスのコピーとして新しいプロセスを生成することができます。 _fork_ は呼び出されると 二度戻ります。一方は親プロセスに子プロセスのプロセス ID を返し、 もう一方は子プロセスに 0 を返します。 プロセスの親子関係はシステム上のプロセスの組に階層構造をもたらします。 新しく生成されたプロセスはファイル記述子やシグナルハンドラの状態、 メモリレイアウトのような親が持っているリソースすべてを共有します。 親のコピーとして生成された新しいプロセスであっても、 別のプログラムをロードし実行することでより便利で特有の動作をすることもできます。 プロセスは _execve_ システムコールを用いることで、 別のプログラムのメモリイメージで自分自身を上書きして、 新しい引数の組をその新しく作成したイメージに引き渡すことができます。 引数の一つは、システムで認識されるフォーマット (バイナリ実行ファイルや指定されたインタプリタプログラムの起動を促すファイル) をしたファイルの名前です。 プロセスは _exit_ システムコールを実行することで、 親プロセスに 8 ビットの exit ステータスを送信して終了することができます。 もしプロセスが 1 バイト以上の情報を親プロセスに伝えたい場合には、 パイプやソケット、または仲介ファイルを用いて プロセス間通信チャネルをセットアップする必要があります。 プロセス間通信については 11 章で大きく取り上げています。 プロセスは、_wait_ システムコールを用いて 子プロセスのいずれかが終了するまで実行を中断することができ、 wait システムコールは終了した子プロセスの PID と終了ステータスを返します。 親プロセスは、子プロセスが終了または異常終了したときのシグナルによる通知のされ方を調整できます。 _wait4_ システムコールを使用することで、 親プロセスは子プロセスの終了を引き起こしたイベントについての情報と、 子プロセスが生存期間の間に消費したリソースについての情報を取得することができます。 もし親プロセスが先に終了したためにリソースがオーファンド (親のない状態) になってしまった場合、カーネルは _init_ という特別なプロセスにその子プロセスの 終了ステータスが渡されるよう調整します。これについては 3.1 節および 14.6 節を参照してください。 5 章では、カーネルがどのようにしてプロセスを生成し 消滅させるかについての詳細を述べています。 プロセスは__プロセス優先度__というパラメータに従って 実行をスケジュールされます。 この優先度はカーネルベースのスケジューリングアルゴリズムによって管理されています。 スケジューリングの優先度全体に重みづけする特別なパラメータ (_nice_) によって、ユーザはプロセスの実行優先度に影響を与えることができますが、 カーネルのスケジューリングポリシに従って、基本となる CPU リソースを共有する必要があります。 ==== シグナル システムはプロセスに送ることができる __シグナル__のセットを定義しています。 4.4BSD におけるシグナルはハードウェア割り込みをモデルとしています。 プロセスはユーザレベルのサブルーチンをシグナルが送られるべき __ハンドラ__として指定できます。 シグナルが発生して、それがハンドラによって__捕捉__されている間は さらなるシグナルの発生はブロックされます。 シグナルを捕捉することで、現在のプロセスのコンテキストを保存し、 ハンドラを実行するための新たなコンテキストを構築することになります。 シグナルがハンドラに伝わると、そのハンドラはプロセスをアボートさせたり、 (おそらく大域変数に値を設定した後で) 実行中のプロセスに戻ることもできます。 ハンドラから戻ると、そのシグナルはブロックされなくなり、 発生する (そして捕捉される) ことが再び可能になります。 また、プロセスはシグナルを__無視__することや、 カーネルで定義されているデフォルトの動作を行なうように指定することができます。 ある種のシグナルのデフォルトでの動作はプロセスを終了させることです。 このような場合の終了は、事後のデバッグに使用できるようにその時のプロセスのメモリイメージを含んだ __コアファイル__の生成を伴います。 いくつかのシグナルは捕捉することも無視することもできません。 そのシグナルは、暴走したプロセスを停止させる _SIGKILL_ や、 ジョブコントロールシグナルである _SIGSTOP_ です。 プロセスはシグナルを特別なスタックに伝達させることも選択できます。 これにより、洗練されたソフトウェアスタック操作が可能です。 たとえば、コルーチンをサポートしている言語では それぞれのコルーチンにスタックを提供する必要があります。 その言語の実行システムは、4.4BSD で提供される単一のスタックを分割することで、 これらのスタックを割り当てることができます。 もしカーネルが独立したシグナルスタックをサポートしていない場合、 それぞれのコルーチンに割り当てられた領域を シグナルの捕捉に必要な分だけ拡張しなければなりません。 すべてのシグナルは、同じ__優先度__を持っています。 もし複数のシグナルが同時に未処理となっている場合は、 シグナルの届く順序は実装に依存します。 シグナルハンドラは、そのシグナルがブロックされるようにして実行しますが、 他のシグナルは依然発生可能です。 このメカニズムにより、プロセスは コードのクリティカルな部分を特定のシグナルの発生に対して保護することができるのです。 シグナルの設計と実装の詳細は、4.7 節で解説しています。 ==== プロセスグループとセッション 複数のプロセスを組織して__プロセスグループ__が作られます。 プロセスグループは端末へのアクセスの制御や 関係プロセスの集合にシグナルを送る手段を提供するのに使用されます。 プロセスは親プロセスからプロセスグループを引き継ぎます。 プロセスが自分自身または自分の子孫のプロセスグループを変更できるようにする メカニズムをカーネルは提供しています。 新しいプロセスグループを作成することは簡単です。 新しいプロセスグループの値はたいてい 作成したプロセスのプロセス ID となります。 プロセスグループにおけるプロセスの集合は、__ジョブ__と呼ばれることがあり、 シェルのような高レベルのシステムソフトウェアで操作されます。 シェルによって生成されるよくある類のジョブは、いくつかのプロセスをパイプでつないだ __パイプライン__で、最初のプロセスの出力が 2 番目の入力となり、 2 番目の出力が 3 番目の入力となり、4 番目も同様に... というものです。 シェルはパイプラインの各段階においてプロセスを fork して、 これらすべてのプロセスを別個のプロセスグループにおくことで このようなジョブを生成します。 ユーザプロセスは、単独のプロセスに送る場合と同様に プロセスグループのそれぞれのプロセスにまとめてシグナルを送ることができます。 指定されたプロセスグループに属するプロセスが そのプロセスグループに影響するソフトウェア割り込みを受け取ると、 それによってプロセスグループは実行を中断や再開をしたり、 割り込みを受けたり、終了させられたりします。 端末にはプロセスグループ ID が割り当てられています。 この ID は、端末に関連づけられたプロセスグループの ID が通常セットされます。 ジョブコントロール機能を持つシェルは、同じ端末に関連づけされた プロセスグループを多数作成することができます。 その端末は、これらのプロセスグループに属するプロセスの__制御端末__となります。 プロセスは、端末のプロセスグループ ID とそのプロセスのプロセスグループ ID が一致したときのみ、 制御端末を記述子から読むことができます。 もしプロセスグループ ID が一致していなければ、 プロセスがその端末から読み込もうとする際にブロックされます。 端末のプロセスグループ ID を変更することで、 シェルはいくつかの異なるジョブの間で端末を調停することができます。 この調停は__ジョブコントロール__と呼ばれ、 プロセスグループとともに 4.8 節で解説しています。 関連するプロセスの集合をプロセスグループとしてまとめることができるのと同じように、 プロセスグループの集合を__セッション__としてまとめることができます。 セッションのおもな用途は、デーモンプロセスとその子プロセスに対して隔離した環境を作り出したり、 ユーザのログインシェルとそのシェルが作り出すジョブをひとまとめにすることです。 [[overview-memory-management]] === メモリ管理 それぞれのプロセスはプロセスごとのプライベートアドレス空間を持っています。 アドレス空間は、最初に論理的な3つのセグメントに分割されます: _テキスト_、 _データ_、および __スタック__です。 テキストセグメントは読み出し専用で、プログラムの命令を含んでいます。 データ及びスタックセグメントは読み取り書き込みともに可能です。 データセグメントには 初期化されているデータと初期化されていないデータがあるのに対し、 スタックセグメントはランタイムスタックを保持します。 ほとんどのマシンでは、プロセスが実行するとともに、 カーネルによってスタックセグメントは自動的に拡張されます。 プロセスはシステムコールによりデータセグメントを拡張する事が可能ですが、 セグメントの内容がファイルシステムからのデータである場合、あるいは デバッグ時に限りプロセスはそのテキストセグメントのサイズを変更することができます。 子プロセスのセグメントの初期の内容は親プロセスのセグメントのコピーです。 プロセスアドレス空間の全内容はプロセスが実行するのには必要がありません。 プロセスがメインメモリにおいて保持されていないアドレス空間の一部を参照する場合、 システムはメインメモリーからメモリの中の必要な情報を _ページ_ につけます。 システムリソースが不足する場合、システムは利用可能な資源を維持するために2レベルのアプローチをします。 適度の量のメモリが利用可能な場合でこれらの資源が最近使用されていない場合、 システムはプロセスからメモリリソースを解放します。 メモリー不足が深刻だった場合、システムはプロセスの全情況を2次キャッシュの _スワップ_ に頼ります。 _ページング_ と _スワップ_ の交換はシステムによって行われた、プロセスに有効です。 プロセスは実行援助として予期された将来のメモリ利用についてシステムに助言するかもしれません。 ==== BSDメモリ管理設計の決定 疎の広いアドレス空間のサポート、 メモリマップファイル、共有メモリは、 4.2BSD に要求されたものの一つでした。 独立したプロセス群がプロセスのアドレス空間をファイルにマッピングし、 それの共有を可能にする _mmap_ と呼ばれるインタフェースが規定されました。 複数のプロセスが同じファイルにプロセスのアドレス空間をマッピングした場合、 一つのプロセスがファイルにマッピングされたアドレス空間の一部分に対して 加えた変更は、通常のファイルがそうであるのと同様、 同じ部分をマッピングしている他のプロセスにも反映されます。 しかし結局、4.2BSDは _mmap_ インタフェースを含まない形でリリースされました。 これはネットワークのような他の機能を実現する方が重要で、 時間的な余裕がなかったからです。 _mmap_ インタフェースの開発は、4.3BSD の作業の間も続けられました。 40 社を超える会社と研究グループが、 Berkeley Software Architecture Manual <> に記載されたアーキテクチャの改訂版を策定する議論に参加し、 いくつかの企業はその改訂版のインタフェースを実装しました <>。 しかし、またもや時間的な問題により 4.3BSD への mmap インタフェースの実装は見送られました。 もちろん既存の 4.3BSD 仮想記憶システムにそのインタフェースを組み込むことは 可能だったのですが、4.3BSD の仮想記憶システムの実装は 10 年近く前のものであったため、開発者たちはそれを組み込まないことに決定したのです。 4.3BSD の仮想記憶システムはローカルに接続されたディスク装置は高速・大容量・安価で、 コンピュータのメモリは小容量・高価であるという仮定に基づいて設計されており、 そのため、その設計はメモリ利用量を節約できる代わりに 余分なディスクアクセスを生成してしまうものでした。 また、この実装は VAX のメモリ管理ハードウェアに強く依存するもので、 他のコンピュータアーキテクチャへの移植が困難でした。 最後にもう一つ付け加えるなら、この仮想記憶システムは 現在普及がすすみ重要になってきている密結合マルチプロセッサに 対応するように設計されていなかったのです。 古い仮想記憶システムの実装を改良しようという試みは、 ますます失敗が運命づけられたように思われました。 その一方で、完全に新しい設計は大容量メモリを利用し、 ディスクへのデータ転送を低減し、 マルチプロセッサで動作することができる能力を持っていました。 その結果、仮想記憶システムは 4.4BSD で完全に置き換えられることになったのです。 4.4BSD 仮想記憶システムは Mach 2.0 VM システム <> をベースに、Mach 2.5 と Mach 2.0 の改良を採り入れたものです。 この実装は、 メモリ共有の効率が良く機種依存部分と機種非依存部分がきれいに分離されていて、 (現在は使われていませんが) マルチプロセッサに対応しているという特徴を持っています。 各プロセスは自分のアドレス空間のあらゆる部分をファイルにマッピングすることができ、 互いに同一のファイルにアドレス空間をマッピングすることで、 プロセス間でアドレス空間の一部を共有することが可能になりました。 一つのプロセスが加えた変更は他のプロセスのアドレス空間にも反映され、 マッピングされたファイル自身にも書き込まれます。 また、プロセスはファイルをプライベートマッピングすることも可能です。 プライベートマッピングとは、プロセスが加えた変更が、 そのファイルをマッピングしている他のプロセスから見えないようにしたり、 ファイル自身に書き戻されないようにするものです。 仮想記憶システムの抱えるもう一つの問題は、 システムコールが発行された時にカーネルに情報を渡す方法です。 4.4BSD では、常にプロセスのアドレス空間からカーネル内のバッファに データをコピーしていました。 大容量のデータを転送する読み書き操作が発生することを考えると、 このコピーの実行には時間がかかる可能性があります。 コピーを実現するもう一つの方法として、 プロセスのメモリをカーネル内に再マッピングする方法があります。 しかし 4.4BSD カーネルは、 以下の理由から常にデータをコピーします。 * ほとんどの場合ユーザデータはページ境界にアラインされていませんし、 ハードウェアページ長の倍数でもありません。 * そのページをプロセスが破棄してしまうと、 カーネルがページを参照できなくなってしまいます。 プログラムの中には、カーネル内のバッファに 書かれたデータが残っていることを想定しているものがあります。 * (現在の 4.4BSD セマンティクスで可能なように) プロセスがページのコピーを持てる場合、 そのページは必ず__コピーオンライト(copy-on-write)__ になっています。 コピーオンライトのページとは、 読み込み専用に設定することで書き込みに対する保護機能を有効化したページのことです。 プロセスがそのページを変更しようとするとカーネルは書き込み例外を検出します。 その際カーネルは、プロセスが変更できるようにそのページのコピーを作成します。 残念ながら、プロセスは通常すぐに出力バッファに新しいデータを書こうとするため、 結局データのコピーが発生してしまいます。 * ページが新しい仮想メモリアドレスに再マッピングされる際、 ほとんどのメモリ管理ハードウェアでは、 ハードウェアアドレス変換キャッシュの一部を破棄する必要があります。 多くの場合、このキャッシュの破棄は時間がかかるため、 4 から 8 キロバイトより小さいデータブロックに対しては、 コピーするよりも再マッピングする方が実質的に遅い、 という結果となります。 メモリマッピングの最も大きな目的は、 巨大なファイルへのアクセスと、 プロセス間の大容量のデータ転送という要求に応えることです。 _mmap_ インタフェースは、 両方の要求をコピーを行なうことなく実現する一つの方法を提供します。 ==== カーネル内部のメモリ管理 カーネルは一つのシステムコールの間だけ必要とされるメモリの割り当てを頻繁に行ないます。 ユーザプロセスではおそらく、 そのような短期間使われるメモリはランタイムスタックに割り当てられるでしょう。 カーネルのランタイムスタックには上限があるため、 小さめのメモリブロックだとしてもスタックにメモリを割り当てることはできません。 そのため、 そのようなメモリはもっと動的な機能を用いて割り当てる必要があります。 たとえば、システムがパス名の解釈を行なう場合、 パス名を保持するために 1 キロバイトのバッファを割り当てる必要があります。 しかしメモリブロックは一つのシステムコールよりも 長く持続していなければならないため、 スタックに空きがあったとしても、そこに割り当てることはできないでしょう。 こういう例の一つに、ネットワークが接続されている間維持している必要がある プロトコル制御ブロックがあります。 カーネル内の動的なメモリ割り当てに対する需要は、 サービスが追加されるにつれて増加しています。 汎用のメモリアロケータがあれば、 カーネル内部のコードを書く際の複雑さを低減することができます。 そのため 4.4BSD カーネルでは、システムのあらゆる場面で利用可能な 単一のメモリアロケータを備えています。 これは、 アプリケーションプログラム用のメモリ割り付けを実現するために C ライブラリルーチンに含まれている _malloc_ と _free_ と類似したインタフェースを持っています <>。 この割り付けルーチンは C ライブラリインタフェースと同様、 引数として必要なメモリサイズを指定します。 割り当てるメモリサイズの上限はありませんが、 割り当てられるのは物理メモリであり、ページではありません。 メモリ解放ルーチンは解放するメモリへのポインタを引数にとります。 その際、解放するメモリサイズを指定する必要はありません。 [[overview-io-system]] === I/O システム 基本的な UNIX の I/O システムモデルは、ランダムアクセスおよび シーケンシャルアクセスの可能なバイト列です。 通常の UNIX ユーザープロセスには、 __アクセスメソッド__ や __コントロールブロック__ は存在しません。 I/O にさまざまなレベルの構造を期待するプログラムは各種ありますが、 カーネルは I/O に構造を課しません。 たとえば、テキストファイルは改行文字 (ASCII LF 文字) で区切られた ASCII 文字の行の集まりですが、 カーネルはそのような構造を関知しません。 ほとんどのプログラムにとって、 このモデルはデータバイトのストリームもしくは _I/O ストリーム_ にすぎません。 このような単一のデータ構造が、UNIX のツールベースのアプローチ (tool-based approach) を可能にしているのです<>。 あるプログラムの出力ストリームは、他のほとんどのプログラムの入力 ストリームとしてそのまま与える事ができます (このような伝統的な UNIX の I/O ストリームを、Eighth Edition のストリーム I/O システムや、 System V Release 3 の STREAMS と混同すべきではありませんが、 どちらのストリームも伝統的な I/O ストリームと同じようにアクセスすることが可能です)。 ==== 記述子と I/O UNIX のプロセスは、I/O ストリームを参照するのに __記述子(descriptor)__を使用します。 記述子は __open__ または __socket__ システムコールにより取得される符号無しの小さな整数です。 __open__システムコールは、 引数にファイル名および許可モードをとり、 それぞれ開くファイルおよび、モード (読み込み、書き込みまたは読み書き) を指定します。 __open__ システムコールは、新しい空のファイルの作成にも使用できます。 __read__および __write__システムコールを記述子に対して使用し、 データの転送を行います。 __close__システムコールは、任意の記述子を開放します。 記述子は、カーネルでサポートされるオブジェクトを表します。 4.4BSD では、ファイル、パイプ、ソケットの 3 つのオブジェクトを 表すことができます。 * __ファイル__は、少なくとも 1 個の名前を持つバイト列です。 ファイルは、すべての名前を明示的に削除し、 その記述子を持つすべてのプロセスが消滅するまで存在します。 プロセスは、_open_ システムコールにより、 指定されたファイル名を持つファイルのファイル記述子を取得します。 I/O デバイスはファイルとしてアクセスされます。 * __パイプ__とは、 ファイルと同じくバイト列ですが I/O ストリームとしてのみ使われ、単一方向にのみ使われます。 パイプには名前がないので、__open__ システムコールでは開くことができません。 パイプを開くには、_pipe_ システムコールを使用します。 __pipe__システムコールは 2 つの記述子を返します。 ひとつの記述子に入力されたデータは、 もう一方の記述子にそのまま順序を変えずに出力されます。 名前付きパイプ (FIFO) も使用できます。 名前があるのでファイルシステム上に配置され、 _open_ システムコールでアクセスできる以外は、 パイプと同一の機能を持ちます。 FIFO を使用してプロセス間通信を行いたい場合は、 片方のプロセスが FIFO を書き込み用に開き、 もう片方では読み込み用に開きます。 * __ソケット__は、 プロセス間通信のために使用されるオブジェクトで、 ソケットを参照する記述子を持つプロセスが存在する間のみ存在します。 ソケットは __socket__ システムコールで作成します。 _socket_ システムコールは、 作成したソケットの記述子を返します。 さまざまな通信方法を実現するために、 各種のソケットがあります。 たとえば、信頼性の高いデータ転送を目的としたソケット、 メッセージの順番を保持するソケット、 メッセージの境界を保護するソケットなどがあります。 4.2BSD でソケットが導入されるまで、 パイプはファイルシステムを用いて実装されていました。 4.2BSD 以降では、ソケットを使用して実装されています。 カーネルはそれぞれのプロセスの__記述子テーブル__を保持しており、 記述子の外部表現を内部表現に変換するために用いられます (記述子そのものはこのテーブルへのインデックス値にすぎません)。 記述子テーブルは、親プロセスから子プロセスに継承されます。 そのため、記述子の参照先も同じく継承されます。 記述子を得るためには、オブジェクトを開いたり、 作成したりする以外に、 このような親プロセスからの継承による方法があります。 また IPC ソケットを使用すれば、 同一マシン上で動作している無関係なプロセス間で、 記述子のやりとりが可能です。 すべての有効な記述子は、 オブジェクトの先頭からの位置を _ファイルオフセット_ としてバイト単位で保持しています。 読み込みおよび書き込み動作は、 このオフセット位置から行われ、 データが転送される毎にオフセットの位置は更新されます。 ランダムアクセスを許可しているオブジェクトの場合、 ファイルオフセットは、_lseek_ システムコールを利用して移動することもできます。 通常のファイルやある種のデバイスはランダムアクセス可能です。 パイプ、ソケットはランダムアクセスできません。 プロセスが終了すると、 カーネルはそのプロセスに使用されていたすべての識別子を回収します。 プロセスがオブジェクトへの参照を保持したまま終了した場合は、 オブジェクトマネージャに通知し、ファイルの削除、 ソケットの開放などの必要なクリーンアップを行わせます。 ==== 記述子の管理 ほとんどの場合、プロセスが起動されると、 3 つの記述子がすでに開かれています。 それらの記述子は、0、1、2 で、それぞれ一般的には、 _標準入力_、 _標準出力_、 _標準エラー出力_ として知られています。 通常これらの識別子は、 ログインプロセスによりユーザの端末に割り当てられています (14.6 節参照)。すなわち、キーボードからの入力を標準入力として受け取り、 標準出力への出力は端末の画面に表示されます。 標準エラー出力もエラー出力用に書き込み用に開かれていますが、 通常の出力には標準出力が利用されます。 これらの記述子を (他の記述子も) 端末以外のオブジェクトに割り当てることも可能です。 このような割り当てを、 __I/O リダイレクト__と呼びます。 すべての標準シェルでは、ユーザが I/O リダイレクトを行うことができます。 記述子 1 (標準出力) を閉じ、 指定したファイルを記述子 1 として開くことで、 シェルは出力をファイルに送ることができます。 同様に、記述子 0 を閉じ、 指定したファイルを開くことで、 ファイルから標準入力を受け取るようにできます。 パイプは、プログラムの変更をまったく行わず (再リンクも必要ありません)、あるプログラムの出力を 他のプログラムに入力することを可能にします。 出力側のプログラムの記述子 1 (標準出力) は、端末出力の代わりにパイプの入力記述子に割り当てられます。 同様に入力側のプログラムの記述子 0 (標準入力) は、 端末からのキーボード入力ではなくパイプの出力記述子に割り当てられます。 _open_、 _pipe_、 _socket_ システムコールは、新しい記述子を生成し、 使用できる最も小さい番号を割り当てます。 パイプを動作させるためには、そのように生成された記述子を 0 や 1 にマップする仕組みが必要になります。 __dup__ システムコールは、 同一のファイルテーブルエントリを指す記述子のコピーを作成します。 新しい記述子も同じく使用可能な最小の番号が使われるため、 __dup__システムコールを使用して、 必要なマップを行えます。 ただ、記述子 1 が必要な場合でも、記述子 0 が既に閉じられていると、 記述子 0 が割り当てられてしまいますので注意が必要です。 この問題を避けるため、 __dup2__ システムコールがあります。 _dup_ に引数が 1 つ追加され、 割り当てたい記述子の番号を指定することができます (もし、指定された番号の記述子が使用中の場合、 __dup2__ は、まずその記述子を閉じたのち、 再割り当てします)。 ==== デバイス ハードウェアデバイスはファイル名を持ち、通常のファイルと 同一のシステムコールでアクセスできます。カーネルは、 __デバイス特殊ファイル__ や __特殊ファイル__を区別し、 参照しているデバイスを特定できますが、 ほとんどのプロセスにとって、このような区別は必要ありません。 端末、プリンタ、テープデバイスは、4.4BSD のディスクファイルと同様、 バイト列としてアクセスされます。そのため、デバイス依存部分や特殊部分は、 可能な限りカーネルに隠蔽され、さらにカーネル内でも、 それらの大部分がデバイスドライバ内に分離されています。 ハードウェアデバイスは、 __構造を持つ__デバイスと __構造を持たない__デバイスに分けられます。 それぞれ、 __ブロック__デバイス、 __キャラクタ__デバイスと呼ばれます。 それらのデバイスファイルへのアクセスは、カーネル内の __デバイスドライバ__ と呼ばれるソフトウェアモジュールによって処理されます。 ほとんどのネットワーク通信ハードウェアデバイスは、 ファイルシステム上に特殊ファイルを持たず、 プロセス間通信機能によってのみアクセスできます。 それは、__raw-socket__の方が特殊ファイルより、 より自然なインタフェースを提供できるためです。 典型的なブロックデバイス (構造を持つデバイス) としては、 ディスク、磁気テープがあげられますが、 ほとんどのランダムアクセスデバイスがそれに該当します。 カーネルは、読み込み-変更-書き込みに対してバッファリングを提供し、 通常ファイルと同様の、 完全なバイトアドレス指定のランダムアクセスを提供します。 ファイルシステムは、ブロックデバイス上に構築されます。 構造を持たないデバイスは、 ブロック構造をサポートしないデバイスで、通信線、ラスタプロッタ、 バッファのない磁気ディスクやテープなどです。 構造を持たないデバイスは通常、 大容量のブロック I/O 転送をサポートします。 構造を持たないファイルは__キャラクタデバイス__と呼ばれます。 これは最初に実装されたこの種類のデバイスが、 端末デバイスドライバだったからです。 このようなデバイスに対するカーネルのインタフェースは、 他のブロック構造を持たないデバイスに対しても有用であることが証明されました。 デバイス特殊ファイルは、 __mknod__システムコールにより作成されます。 __ioctl__システムコールは、 特殊ファイルに対応するデバイスのパラメータを操作するのに使われます。 このシステムコールは、他のシステムコールに新たな機能を追加せずに、 デバイスの特殊な機能を操作することを可能にします。 たとえば、__ioctl__を使用して、 終了マークをテープデバイスに書き込むことができます。 __write__ に変更を加えたり、 特殊なバージョンを用意する必要はありません。 ==== ソケット IPC 4.2BSD カーネルはソケットを利用して、パイプより柔軟な IPC 機能を導入しました。ソケットは、ファイルやパイプと同様、 記述子により参照される、通信の末端点です。 2 つのプロセスがそれぞれ、ソケットを作成して接続することにより、 信頼性の高いバイトストリームを作成できます。 接続されれば、それぞれのプロセスは、パイプと同じように、 読み込み書き込みをソケットに対して行えます。 ソケットの透明性により、カーネルはプロセスの出力を、 別のマシン上のプロセスの入力に送ることも可能です。 パイプとソケットの大きな違いは、 パイプは共通の親プロセスが設定する必要があるのに対して、 ソケットはまったく無関係の (異なるマシン上で動作する) プロセス間でも使用できる点です。 System V は、FIFO もしくは__名前付きパイプ__と呼ばれる ローカルプロセス間通信の仕組みを備えています。 FIFO はファイルシステム上のオブジェクトとして現われ、 パイプと同様な方法でオープンし、データを送ることができます。 そのため、FIFO は共通の親プロセスによって設定される必要はなく、 プロセス同士が起動し動作開始してから接続することが可能です。 しかしソケットとは異なり、 異なるマシン上で動作するプロセスに対しては使用できません。 4.4BSD で、FIFO が実装されているのは、 POSIX.1 標準に準拠するためのみです。 FIFO の機能は、ソケットの機能の一部になっています。 ソケット機構を実現するには、 伝統的な UNIX の I/O システムコールに名前付けや接続機能を追加する必要がありました。 開発者は、既存のインタフェースへの拡張は既存のシステムコールが変更なしに使用できる範囲にとどめ、 追加機能を扱う新しいインタフェースを設計しました。 バイトストリーム型の接続の読み込み書き込みを行う __read__と __write__ システムコールに加え、 ネットワークダイアグラムのような宛名付きメッセージを読み込むため、 新たに 6 つのシステムコールが追加されました。 メッセージ書き込み用の _send_、 _sendto_、 _sendmsg_ システムコールと、 メッセージの読み込み用の _recv_、 _recvfrom_、 _recvmsg_ システムコールです。 考え直して見ると、 それぞれの読み書き用のシステムコールのうち最初の 2 つは次のシステムコールの特殊な場合であるので、 _recvfrom_ と _sendto_ システムコールは、それぞれ _recvmsg_ と _sendmsg_ のライブラリインタフェースとし て追加すべきだったかも知れません。 ==== Scatter/Gather I/O 既存の _read_ および _write_ システムコールに加え、 4.2BSD で scatter/gather I/O 機能が導入されました。 scatter 入力は _readv_ システムコールによって行われ、 複数の異なるバッファに対して単一の読み込みを実行できます。 逆に _writev_ システムコールは、複数の異なるバッファに対してアトミックな書き込みを実行できます。 _read_ や _write_ によって行われるように、 単一のバッファと長さをパラメータとして渡す代わりに、 バッファと長さの配列へのポインタとそのサイズを渡します。 この機能により、 プロセスアドレス空間の異なる場所にあるバッファに対してアトミックな単一の書き込みを行え、 隣接するバッファにコピーする必要もありません。 テープデバイスのように、それぞれの要求に対し、 テープブロックを出力をする必要があるようなレコードベースのデバイスを抽象化した場合、 アトミックな書き込みが必要になります。 また、単一の読み込みリクエストで複数のバッファに読み込めるのは非常に便利です (たとえばレコードヘッダとデータをそれぞれ別のバッファに読み込む場合など)。 もちろん単一の大きなバッファにデータを読み込み、 読み込んだデータを必要な場所に移動することで scatter 動作をシミュレートすることは可能です。 ただし、このようなメモリ間のコピーのコストは、 アプリケーションの動作に必要な時間を 2 倍以上にしてしまうことも良くあります。 _send_ と _recv_ がそれぞれ、 _sendto_ と _recvfrom_ のライブラリインタフェースとして実装可能であったのと同じく、 _read_ と _write_ をそれぞれ、 _readv_ と _writev_ のライブラリインタフェースとして実装も可能であったでしょう。 しかし、 _read_ と _write_ はより頻繁に使われるため、 シミュレートするための追加コストを考えると ライブラリインタフェースとしての実装は割に合わなかったでしょう。 ==== 複数のファイルシステムのサポート ネットワークコンピューティングの発達により、 ローカルおよびリモートファイルシステムへの対応が望まれるようになりました。 複数のファイルシステムのサポートを簡単にするために、 開発者は _vnode_ インタフェースをカーネルに追加しました。 vnode インタフェースから提供される操作は、 以前にローカルファイルシステムでサポートされていたファイルシステム操作とほぼ同じですが、 幅広いファイルシステムにより使用ができるようになっています。 * ローカルのディスクファイルシステム * 各種リモートファイルシステムプロトコルによりインポートされたファイル * 読み込み専用 CD-ROM ファイルシステム * 特殊機能を提供するファイルシステム。 たとえば [.filename]#/proc# ファイルシステムなど 4.4BSD 由来の OS の中には FreeBSD のように、 _mount_ でファイルシステムが初めて参照された時にファイルシステムを動的に読み込むことが できるものもあります。 vnode インタフェースについては 6.5 節、 補助サポートルーチンについては 6.6 節、 特殊機能ファイルシステムについては 6.7 節に記載されています。 [[overview-filesystem]] === ファイルシステム 通常ファイルとは一次元のバイト列であり、 任意の場所から読み込み・書き込みが可能です。 カーネルは、ファイルのレコード境界を認識しませんが、 多くのプログラムは 改行 (LF) 文字を行の終りと認識します。 またこれとは異なるファイル構造を利用するアプリケーションもあります。 ファイル自身には、ファイルに関するシステム情報はまったく含まれません。 各ファイルのファイル所有者、許可属性、 使用状況などのいくつかの情報はファイルではなくファイルシステムが保持しています。 __ファイル名__は最大 255 文字までの文字列です。 ファイル名は__ディレクトリ__ と呼ばれる型のファイルに保管されます。 ディレクトリに含まれるファイルの情報は__ディレクトリエントリ__と呼ばれ、 ファイル名以外にファイルそのものへのポインタも含みます。 ディレクトリエントリには通常のファイル以外に、 他のディレクトリを参照するエントリが含まれます。 このようにしてディレクトリとファイルによる階層が形作られ、 その階層構造を__ファイルシステム__と呼びます。 [[fig-small-fs]] .小規模なファイルシステム image::fig2.png[小規模なファイルシステムツリー] <>は小規模なファイルシステムの一例です。 ディレクトリはサブディレクトリを含むことができ、 入れ子の深さには特に制限はありません。 ファイルシステムの一貫性を保つため、 カーネルはプロセスが直接ディレクトリへ書き込むことを禁止しています。 ファイルシステムには、通常ファイル、ディレクトリ以外に、 デバイスファイルやソケットなどの他のオブジェクトへの参照も含まれます。 ファイルシステムは、 _ルートディレクトリ_ を始点とする木構造を持っています。 ルートディレクトリは、 _スラッシュ_ と呼ばれる場合もあり、斜線文字(/)で表されます。 ルートディレクトリにはファイルが含まれます。 図 2.2 の例では、 [.filename]#usr# ディレクトリが含まれ、その [.filename]#usr# ディレクトリには、 [.filename]#bin# ディレクトリが含まれます。 [.filename]#bin# ディレクトリには、通常 [.filename]#ls# や [.filename]#vi# をはじめとする、プログラムの実行可能コードが含まれます。 プロセスは、ファイルの指定を__パス名__によって行います。 パス名は、0 個以上のファイル名を斜線文字(/)で区切った文字列です。 カーネルはパス名を解釈するため、それぞれのプロセスに 2 つのパス名を関連付けます。 プロセスの__ルートディレクトリ__は、 プロセスがアクセスできるファイルシステム上で最も上位の点です。 通常、このルートディレクトリは、 ファイルシステム全体のルートディレクトリに設定されます。 斜線文字 (/) ではじまるパス名は__絶対パス名__と呼ばれ、 カーネルは、そのパス名がプロセスのルートディレクトリから 開始するものと解釈します。 斜線文字 (/) ではじまらないパス名は__相対パス名__と呼ばれ、 プロセスの__カレント作業ディレクトリ__を基準とした相対的なパスとして解釈されます (このディレクトリは、短縮して __カレントディレクトリ__ または、 __作業ディレクトリ__ とも呼ばれます)。 カレントディレクトリそのものは、 __ドット__ とも呼ばれ、1 つのピリオド ([.filename]#.#) で表されます。 ファイル名 __ドットドット__ ([.filename]#..#) は、 ディレクトリの親ディレクトリを表します。 ルートディレクトリの親ディレクトリはルートディレクトリ自身です。 _chroot_ システムコールにより、プロセスのルートディレクトリを、 _chdir_ システムコールにより、カレントディレクトリを変更できます。 _chdir_ はいつでも行えますが、 _chroot_ の実行は、管理者特権を持つプロセスに限られます。 _chroot_ は通常、システムに対するアクセス制限を課すために用いられます。 図 2.2 のファイルシステムにおいて、プロセスのルートディレクトリ がファイルシステムのルートディレクトリで、カレントディレクトリが [.filename]#/usr# であったとします。このとき、 [.filename]#vi# を参照するには、絶対パスを用いて、 [.filename]#/usr/bin/vi# とも書けますし、カレントディレクトリからの相対パスを用いて、 [.filename]#bin/vi# とも書けます。 システムのユーティリティやデータベースは、 よく知られたある決まったディレクトリに保存されます。 ファイルシステムの階層構造としてよく知られたものに、 各々のユーザの__ホームディレクトリ__があります。 たとえば、図 2.2 の [.filename]#/usr/staff/mckusick# や [.filename]#/usr/staff/karels# などです。 ユーザがログインすると、 シェルのカレントディレクトリはホームディレクトリに設定されます。 ユーザはホームディレクトリ内で通常ファイルの作成と同様にディレクトリも作成できるため、 複雑な階層構造を構築することも可能です。 ユーザからはファイルシステムが 1 つに見えますが、 システムは 1 つの仮想ファイルシステムが、 実際には異なるデバイス上の複数の物理ファイルシステムから構成されていることを認識しています。 物理ファイルシステムは、異なったデバイスにまたがることはできません。 ほとんどの場合、物理ディスクデバイスは複数の論理デバイスに分割されるため、 1 つの物理デバイス上に複数のファイルシステムを構成することもできます。 すべての絶対パス名を解決できるファイルシステムを __ルートファイルシステム__と呼び、 常に利用可能な状態になっています。 他のファイルシステムは、マウントすることができます。 マウントとは、ルートファイルシステムのディレクトリ構造の一部として統合する操作です。 ファイルシステムにマウントされたディレクトリの参照は、 そのマウントされたファイルシステムのルートディレクトリの参照へと カーネルによって透過的に変換されます。 _link_ システムコールは、既存のファイル名に、別名を与えます。 __リンク__が成功すると、 ファイルはどちらのファイル名からでもアクセスできるようになります。 ファイル名は _unlink_ システムコールにより削除できます。 ファイルを参照していた最後の名前が削除されると (さらにファイルを開いていた最後のプロセスがファイルを閉じると) ファイルそのものも削除されます。 ファイルは__ディレクトリ__内で階層構造を持って保持されます。 ディレクトリそのものも一種のファイルですが、 ディレクトリは一般のファイルと異なり、 システムによって決められた構造を持っています。 ディレクトリは一般のファイルと同じくプロセスから読み込むことが可能ですが、 ディレクトリに変更を加えられるのはカーネルだけです。 ディレクトリは _mkdir_ システムコールで作成し、 _rmdir_ システムコールで削除します。 4.2BSD 以前のシステムにおける _mkdir_ と _rmdir_ システムコールは、一連の __link__、__unlink__ システムコールの実行として実装されていました。 明示的にディレクトリの作成、 削除を行うシステムコールを新たに追加した理由は、3 つあります。 . アトミックな動作を可能にするため。 link システムコールによる実装の場合と異なり、 システムがクラッシュした場合に ディレクトリの構造が中途半端なままになることがありません。 . ネットワークファイルシステムを使用している場合には シリアライズ (操作順序の保証) を行うため、ファイルおよびディレクトリの作成、 削除はアトミックに行われる必要があります。 . UNIX 以外のファイルシステム (他のパーティション上の MS-DOS ファイルシステムなど) をサポートする場合、 そのファイルシステムが link システムコールをサポートしない可能性があります。 たとえそれがディレクトリをサポートするファイルシステムであっても、 UNIX ファイルシステムとは異なり、ディレクトリをリンクとして作成、 削除しないものもあります。 そのためそのようなファイルシステムでは、 ディレクトリの作成、削除は、 明示的に要求されない限り行われません。 _chown_ システムコールはファイルの所有者とグループを設定します。 _chmod_ システムコールは、ファイルの保護モードを変更します。 これらのファイルの属性は、 _stat_ システムコールをファイル名に対し実行することで読み出すことができます。 _fchown_、 _fchmod_、 _fstat_ システムコールは、同様な動作をファイル名ではなくファイル記述子に対して行います。 _rename_ システムコールは、ファイルに新しい名前をつけて古い名前を削除します。 ディレクトリ作成・削除操作と同じように、 _rename_ システムコールはローカルファイルシステムの名前変更動作をアトミックにするため 4.2BSD で追加されました。 後に、この動作はネットワーク上の非 UNIX ファイルシステムに対して名前変更操作を行う場合に有効であることがわかりました。 __truncate__は、 4.2BSD で追加されたファイルを任意の長さに切り詰めるシステムコールです。 このシステムコール追加の主な目的は ランダムアクセスファイルの最後をプログラムが最後にアクセスした場所に設定する、 という動作を持つ Fortran ランタイムライブラリのサポートでした。 __truncate__ システムコールを使用しない場合、 ファイルの長さを縮める唯一の方法は必要な部分をコピーしたファイルを作成し、 元のファイルを削除した後にコピーしたファイルをリネームする方法です。 このアルゴリズムは遅いだけでなく、 空き容量の少ないファイルシステムでは失敗する可能性があります。 ファイルシステムにファイルを縮める機能が追加されると、 それはカーネルが大きな空のディレクトリを小さくする用途に使用するようになりました。 空のディレクトリを縮小すると、 ファイルの作成、 削除時にカーネルがファイルを検索する時間を短縮できるという利点があります。 新規に作成されたファイルには、 作成したプロセスのユーザ識別子と作成が行われたディレクトリのグループ識別子を与えられます。 ファイルの保護用に 3 レベルのアクセス制御機構が用意されています。 この 3 レベルのファイルアクセス許可は . ファイルを所有しているユーザ . ファイルを所有しているグループ . 他のすべて に対して設定することができます。 それぞれのアクセスレベルは、さらに 読み取り許可、書き込み許可、実行許可に分けられています。 ファイルは作成時に長さが 0 であり、 書き込みされるにつれて長くなっていきます。 システムはファイルが開かれると、 対応する記述子の現在位置を指定するポインタを保持します。 このポインタはファイル内をランダムアクセスするように動かすことが可能です。 _fork_ や _dup_ システムコールによりファイル記述子を共有するプロセス間では、 この現在位置ポインタは共有されます。 別々の _open_ システムコールによって 作成されたファイル記述子は、独立した現在位置ポインタを持ちます。 ファイルは__穴__を持つことがあります。 穴とはファイルの一次元構造の中で、 データが一度も書き込まれたことのない空の部分です。 ファイルの最後尾より後にポインタを動かし書き込みを行うことで、 ファイルに穴をつくることができます。 読み込まれた場合、穴は 0 の値をもつバイトとして扱われます。 初期の UNIX システムではファイル名に 14 文字以内という制限があり、 よく問題となっていました。 たとえば、ユーザは当然ながら長く説明的なファイル名を付けたいと望みますし、 [.filename]#basename.extension# という慣用的なファイル命名規則を考えると、 extension (C のソースファイルの `.c`、 中間バイナリオブジェクトファイルの `.o` というように、ファイルの種類を示す部分) に 1 から 3 文字必要ですから、 basename に付けられる文字数は 10 から 12 しか残っていません。 ソースコード制御システムやエディタは通常、 独自の目的のためにさらに 2 文字をファイル名の前後に付加しますので、 実際に使えるのは、8 から 10 文字になります。 basename として英語を一単語 (たとえば multiplexer) 使うだけで、 簡単に 10 から 12 文字になってしまうでしょう。 このような制限を守るのは不可能ではありませんが、 危険な場合もあります。 他の UNIX システムでは、 より長いファイル名を受け付けるものの実際にファイルを作成する時点でファイル名を __切り詰める__ものがあるからです。 C のソースコードファイル [.filename]#multiplexer.c# (すでに 13 文字です) のソースコード制御ファイルは、 頭に `s.` が付加されて [.filename]#s.multiplexer# となります。 このファイルは、C ソースの文書の `troff` ソースファイル [.filename]#multiplexer.ms# のソースコード制御ファイルと区別がつきません。 ソースコード制御システムはこの問題に対して警告を出さないため、 これらの 2 つのファイル内容の取り違えは容易に発生します。 注意深くコーディングすればこのような問題は避けられますが、 4.2BSD でロングファイルネームが導入されたことで この問題は実質的になくなりました。 [[overview-filestore]] === ファイル記録機構 ローカルファイルシステムに対する操作には二種類あります。 まず、ローカルファイルシステムすべてに共通して 階層化されたファイルのネーミング、ロック、割り当て、 属性管理、保護といった、データの記録方法とは独立した機能です。 4.4BSD はこれらの機能を提供する単一の実装を備えています。 もう一つは記録媒体上におけるデータ構成と管理です。 ファイル内容を記録媒体上に配置するのはファイル記録機構の役割であり、 4.4BSD は 3 種類の異なるファイル配置法に対応しています。 * 伝統的な Berkeley Fast Filesystem * Sprite という OS の設計に由来する ログ構造化ファイルシステム <> * メモリベースのファイルシステム これらのファイル記録機構の構成はまったく異なるものですが、 それを使用するプロセスからは違いを意識することはありません。 Fast Filesystem は、データをシリンダグループという単位で構成します。 ファイルシステム階層の配置から考えて同時にアクセスされやすいと考えられるファイルは、 同じシリンダグループに記録され、同時にアクセスされる可能性の低いファイルは 異なるシリンダグループに記録されます。 この記録機構では以上のように、複数のファイルが同時に書き込まれたとしても、 記録される場所はディスクのまったく違う場所になる可能性があるのです。 ログ構造化ファイルシステムは、データをログという形で構成します。 ある時点で記録されたデータはすべて一つに集められ、 同じディスクの場所に書き込まれます。 データが上書きされることは絶対にありません。 ファイルの更新は、ファイルを上書きする代わりに 新しいファイルを書き込んでそのファイルを置き換えることによって行なわれます。 ファイルシステムに空き容量がなくなり新たに空き容量が必要になった場合は ゴミ集め (garbage-collection) プロセスが実行され、 古いファイルが再利用されます。 メモリベースのファイルシステムは、 データを仮想メモリに記録するように設計されたものです。 これは [.filename]#/tmp# のように高速アクセスが必要で、 永続的でないファイルシステムに使われます。 メモリベースファイルシステムの目標は、 仮想メモリ資源の利用量を可能な限り最小限に保つことにあります。 [[overview-nfs]] === ネットワークファイルシステム 当初、ネットワーク通信はデータをあるマシンから 他のマシンへ転送するために用いられていましたが、 のちにそれは、ユーザが離れたマシンへログイン可能な形に発展しました。 次に期待されたのはユーザがデータを取り行くのではなく、 ユーザの元にデータがやってくるようにすることでした。 そのために生まれたのがネットワークファイルシステムです。 ローカルで作業しているユーザはキー入力時にネットワークの遅れを感じず、 より応答性の良い環境を手に入れたのです。 ファイルシステムをローカルマシンに持ってくることは 初期のサーバ-クライアント型アプリケーションの中で主要なもののひとつでした。 _サーバ_ は 1 つもしくはそれ以上のファイルシステムを エクスポートするリモートのマシンです。 _クライアント_ はそのファイルシステムをインポートするローカルのマシンです。 ローカルのクライアントから見ると、 リモートでマウントされたファイルシステムは ローカルにマウントされた他のファイルシステムのように ファイルツリーの名前空間に現れます。 ローカルのクライアントは リモートのファイルシステム上にディレクトリを変えたり、 ローカルのファイルシステム上でするのとまったく同じように リモートのファイルシステムで読み書きをしたり、 バイナリを実行したりできます。 ローカルのクライアントが リモートのファイルシステム上で操作すると、 その操作要求がひとまとめにされてサーバに送られます。 サーバは要求された操作を行い、 クライアントから要求された情報、もしくは、 なぜその要求が拒絶されたかを示すエラーを返します。 適切な性能を得るには、 クライアントは頻繁にアクセスされたデータをキャッシュしなければなりません。 リモートファイルシステムの複雑さは、 サーバと多くのクライアントの間のキャッシュの一貫性を維持することにあります。 長期にわたって数多くのリモートファイルシステムプロトコルが開発されてきましたが、 UNIX システムにおいて最も普及しているものは、 そのプロトコルと実装の大部分が Sun Microsystems によって行なわれた ネットワークファイルシステム (NFS) です。 実装はプロトコル規格から独立して行われましたが、 4.4BSD カーネルは NFS プロトコルをサポートしています <>。 NFS プロトコルについては 9 章で説明しています。 [[overview-terminal]] === 端末 端末は、標準的なシステム I/O 操作はもちろんのこと、 入力文字の編集や出力のディレイの制御をするための端末固有の操作をひととおり サポートしています。 一番低いレベルにあるのは、ハードウェア端末ポートを制御する端末デバイスドライバです。 端末入力は、たとえばボーレートのような基礎的な通信特性や、 パリティ検査のようなソフトウェアで制御可能なパラメータ類に 従って扱われます。 端末デバイスドライバの上の層には、 文字処理をどの程度行なうかを定義している ラインディシプリン (line discipline; 回線端末制御) と呼ばれるものがあります。 対話的なログインをするためにポートが 用いられるときにはデフォルトのラインディシプリンが選択され、 そのラインディシプリンは__カノニカルモード__で動作します。 これは、入力が標準的な行指向編集機能を提供するように処理され、 入力自体を行単位の処理で表現するモードです。 スクリーンエディタや、他のコンピュータと通信をするプログラム (訳注: telnet など) は、普通__非カノニカルモード__ (_raw モード__や__キャラクタごとのモード (character-at-a-time mode)_ などとも呼ばれます) で動作します。 これらのモードでは、入力はそのまますぐに読み込み側の プロセスへと渡されます。 すべての特殊文字入力の処理は無効化されていて、 削除やその他の行編集処理は行なわれず、 すべての文字はその端末から読み込もうとしているプロセスへと渡されます。 端末は、この二つの両極端のモードの中間の多くの組み合わせで 設定することが可能です。 たとえば、あるスクリーンエディタがユーザからの割り込みを非同期的に 受け入れたい場合に、シグナルを生成する文字や出力の流量制御を許可したまま、 それ以外を非カノニカルモードで動かして、これらの文字以外の文字を まったく解釈しないまま渡す、ということが可能です。 出力では、端末処理は次のような単純な整形サービスを提供しています。 * ラインフィードをキャリッジリターンとラインフィードの並びへと変換 * 特定の標準的な制御文字の後にディレイを挿入 * タブ文字の展開 * エコーされた非表示アスキー文字を `^C` (すなわち、アスキーのキャレット文字 の後に、そのキャラクタの値をアスキーの `@` 文字からのオフセットとした アスキー文字) という二文字の並びとして表示 これらの整形機能は、コントロールリクエストを使ってそれぞれ独立に 無効化することが可能です。 [[overview-ipc]] === プロセス間通信 (IPC) 4.4BSD のプロセス間通信 (IPC) は、__コミュニケーション ドメイン__内で働くようになっています。現在サポートされて いるドメインには、同じマシン上で実行している複数のプロセス間 での通信用の__ローカルドメイン__、 TCP/IP プロトコルスイート用の (おそらく the Internet 内) __インターネットドメイン__、 ISO/OSI プロトコルファミリでの通信を行なうことが必要なサイト間通信用の ISO/OSI プロトコルファミリ、 XEROX Network Systems (XNS) を使用したプロセス間通信用の __XNS ドメイン__が含まれています。 ドメイン内では、__ソケット__として知られ ている通信終端間で通信が行なわれます。 2.6 節で説明しているように、 _socket_ システムコールはソケットを生成し、その記述子を返します。 他の IPC システムコールについては 11 章で解説します。 各ソケットは、通信セマンティクスを定義した型を持ちます。 このセマンティクスには信頼性、順序、メッセージの重複防止が 含まれています。 各ソケットは、__通信プロトコル__ と関連しています。 ここでのプロトコルは、通信相手のソケットの型に従って そのソケットで要求されているセマンティクスを提供します。 アプリケーションは、ソケットを生成する際に特定のプロトコルを 要求することができますし、また、そのシステムは、将来生成される ソケットの型にふさわしいプロトコルを選択するようにすることも 可能です。 ソケットは、そのソケットと関連づけされた (バインドされた) アドレスを持つことができます。 ソケットアドレスの形式と意味は、そのソケットが生成された コミュニケーションドメインに依存します。 ローカルドメインにおいてソケットに名前をバインドすると、 そのファイルシステムにおいてファイルが生成されます。 ソケットを通じて送受信される通常のデータは型づけされていません。 データ表現については、プロセス間通信機能の最上位に位置するライブラリに責任があります。 通常データの配送に加えて、コミュニケーションドメインは _access rights_ という特別な型のデータの 送受信をサポートすることができます。 たとえばローカルドメインはプロセス間で記述子を渡すために、 この機能を使用します。 4.2BSD より前の UNIX におけるネットワーク機能の実装は、 大抵キャラクタデバイスインタフェースをオーバロードさせることで 動作していました。 ソケットインタフェースの目的の一つは、単純なプログラムが ストリーム型の通信を変更せずに動作するようにすることです。 そのようなプログラムは、_read_ と _write_ のシステムコールが変更されなければ 動作します。 当然、元のインタフェースがそのまま残されれば、 ストリーム型のソケット上で動作し続けるようになります。 _send_ の各呼び出しで指定しなければならない 送信先アドレスを持つデータグラムを送信するような、 より複雑なソケット用に新しいインタフェースが追加されました。 もう一つの利点は、この新しいインタフェースは移植性が 非常に良いということです。 バークレーから入手できたテストリリースのすぐ後で、 ソケットインタフェースは UNIX ベンダによって System III に移植されました (しかし、AT&T は System V Release 4 のリリースまでソケットインタフェースをサポートせず、 その代わりに Eighth Edition のストリーム機構を使用する ことを決めました)。 ソケットインタフェースはまた、Excelan 社や Interlan 社のような ベンダによって多くのイーサネットカードで動作するように移植され、 マシンが小さすぎてメインプロセッサ中でネットワーク通信を動作 させることができない PC 市場に売り出されました。 ごく最近では、Microsoft 社の Windows 用の Winsock ネットワークインタフェースの基盤として ソケットインタフェースが使われています。 [[overview-network-communication]] === ネットワーク通信 _ソケット_ IPC 機構が対応している ネットワークドメインのいくつかは、 ネットワークプロトコルへのアクセスを提供しています。 これらのプロトコルは理論上、 カーネルのソケットソフトウェアよりも下の層にある 別のソフトウェアとして実装されています。 カーネルは、バッファ管理、メッセージ配送、 各プロトコルへの汎用インタフェースを提供し、 また、さまざまなネットワークプロトコルを使用するための ネットワークインタフェースドライバへのインタフェースなど、 多くの付随サービスを提供します。 4.2BSD が実装された時点ではさまざまなネットワークプロトコルが 使用され、また開発中の段階にありました。 それらはそれぞれ固有の強みと弱みを持っており、 明らかに優れたプロトコルやプロトコルスイートというものは存在しませんでした。 4.2BSD は複数のプロトコルに対応することで、 バークレー校の環境で利用可能だったさまざまなマシン間での 資源の共有や、相互運用の提供を可能にしていました。 またこの複数プロトコルへの対応は、 将来的な変更に備えて設計されていました。 今日利用されている 10-100Mbps のイーサネット用のプロトコルは、 将来の 1-10Gbps 光ファイバネットワークに対して、 おそらく十分なものではないでしょう。 そのため、ネットワーク通信レイヤは複数のプロトコルに対応できるように 設計されています。 新しいプロトコルがカーネルに追加されても、 既存のプロトコルがその影響を受けることはまったくありません。 新しいアプリケーションは新しいネットワークプロトコルで動作し、 一方で既存のアプリケーションもまた、 それと同じ物理ネットワーク上で今までどおりのプロトコルを 利用し続けることが可能です。 [[overview-network-implementation]] === ネットワーク実装 4.2BSD で実装された最初のプロトコルスイートは DARPA の Transmission Control Protocol/Internet Protocol (TCP/IP) でした。 CSRG は、ソケット IPC フレームワークに組み込む最初のネットワークとして TCP/IP を選択しました。その理由は、4.1BSD ベースの実装が DARPA がスポンサーとなっていた Bolt、Beranek、Newman (BBN) におけるプロジェクトからパブリックに入手可能だったからです。 それは大きな選択でした。 このプロトコルスイートが非常に広く利用されたのは、 主に 4.2BSD でのこの実装が理由となっています。 TCP/IP の実装に対するその後の性能と能力の改善も広く採用されました。 TCP/IP の実装については、13 章で詳細に解説しています。 4.3BSD のリリースでは、メリーランド大学とコーネル大学で部分的に 開発された Xerox Network Systems (XNS) プロトコルスイートが追加されました。 このプロトコルスイートは、TCP/IP を使用して通信できない孤立したマシンと 通信するのに必要でした。 4.4BSD のリリースでは、近頃米国内外で増加している ISO プロトコルスイートが追加されました。 ISO プロトコル群のために多少異なるセマンティクスを定義したので、 これらのセマンティクスに適合させるため ソケットインタフェースにいくつかの小さな変更が必要となりました。 その変更は、 他の既存プロトコルのクライアントには分からないようになされています。 ISO プロトコル群用に 4.3BSD カーネルで提供された 2 レベルルーティングテーブルに対する大規模な追加も必要でした。 4.4BSD で大きく拡張されたルーティング機能は、 可変長アドレスと ネットワークマスクを持つ任意のレベルのルーティングが含まれています。 [[overview-operation]] === システム運用 ブートストラップ機構はシステムを起動するために利用されます。 まず最初に、4.4BSD カーネルは CPU のメインメモリに読み込まれます。 カーネルが読み込まれると、 特定の状態へハードウェアを設定する初期化フェーズに移行します。 次に、カーネルは自動設定 (autoconfiguration) を行ないます。 これは CPU に接続された周辺機器の検出と設定を行なう過程です。 システムは最初、ディスクチェック、アカウント処理、 quota チェックを行なうスタートアップスクリプトを シングルユーザモードで実行します。 スタートアップスクリプトは最後に一般的に利用されるシステムサービス群を起動し、 システムを完全なマルチユーザモードに移行させます。 マルチユーザモードでは、プロセスが ユーザがアクセスできるように設定された端末回線や ネットワークポート上でのログイン要求を待ちます。 ログイン要求が検出されるとログインプロセスが生成され、 ユーザの確認処理が行われます。 そしてユーザの確認処理が成功すると、 そのユーザに対して、 他のプロセスを実行できるようにするためのログインシェルが生成されます。 :sectnums!: [bibliography] [[references]] === 参考文献 [[biblio-accetta]] Accetta et al, 1986 Mach: A New Kernel Foundation for UNIX Development" M.Accetta R.Baron W.Bolosky D.Golub R.Rashid A.Tevanian M.Young 93-113 USENIX Association Conference Proceedings USENIX Association June 1986 [[biblio-cheriton]] Cheriton, 1988 The V Distributed System D. R.Cheriton 314-333 Comm ACM, 31, 3 March 1988 [[biblio-ewens]] Ewens et al, 1985 Tunis: A Distributed Multiprocessor Operating System P.Ewens D. R.Blythe M.Funkenhauser R. C.Holt 247-254 USENIX Assocation Conference Proceedings USENIX Association June 1985 [[biblio-gingell]] Gingell et al, 1987 Virtual Memory Architecture in SunOS R.Gingell J.Moran W.Shannon 81-94 USENIX Association Conference Proceedings USENIX Association June 1987 [[biblio-kernighan]] Kernighan & Pike, 1984 The UNIX Programming Environment B. W.Kernighan R.Pike Prentice-Hall Englewood Cliffs NJ 1984 [[biblio-macklem]] Macklem, 1994 The 4.4BSD NFS Implementation R.Macklem 6:1-14 4.4BSD System Manager's Manual O'Reilly & Associates, Inc. Sebastopol CA 1994 [[biblio-mckusick-2]] McKusick & Karels, 1988 Design of a General Purpose Memory Allocator for the 4.3BSD UNIX Kernel M. K.McKusick M. J.Karels 295-304 USENIX Assocation Conference Proceedings USENIX Assocation June 1998 [[biblio-mckusick-1]] McKusick et al, 1994 Berkeley Software Architecture Manual, 4.4BSD Edition M. K.McKusick M. J.Karels S. J.Leffler W. N.Joy R. S.Faber 5:1-42 4.4BSD Programmer's Supplementary Documents O'Reilly & Associates, Inc. Sebastopol CA 1994 [[biblio-ritchie]] Ritchie, 1988 Early Kernel Design private communication D. M.Ritchie March 1988 [[biblio-rosenblum]] Rosenblum & Ousterhout, 1992 The Design and Implementation of a Log-Structured File System M.Rosenblum K.Ousterhout 26-52 ACM Transactions on Computer Systems, 10, 1 Association for Computing Machinery February 1992 [[biblio-rozier]] Rozier et al, 1988 Chorus Distributed Operating Systems M.Rozier V.Abrossimov F.Armand I.Boule M.Gien M.Guillemont F.Herrmann C.Kaiser S.Langlois P.Leonard W.Neuhauser 305-370 USENIX Computing Systems, 1, 4 Fall 1988 [[biblio-tevanian]] Tevanian, 1987 Architecture-Independent Virtual Memory Management for Parallel and Distributed Environments: The Mach Approach Technical Report CMU-CS-88-106, A.Tevanian Department of Computer Science, Carnegie-Mellon University Pittsburgh PA December 1987 [appendix] [[jacknowledgement]] === 日本語化について The Design and Implementation of 4.4BSD Operating System Chapter 2 の日本語化は、原著の出版元である Addison-Weslay、 翻訳出版権を保有する Pearson Education Japan の協力を得て、 FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクト (FreeBSD doc-jp) によって行なわれました。 日本語版について何かお気付きの点がありましたら 日本語ドキュメンテーションプロジェクト mailto:doc-jp@jp.FreeBSD.org[doc-jp@jp.FreeBSD.org] までご連絡ください。 この日本語版の著作権は、原著者、原著の出版元である Addison-Weslay および日本語版の翻訳出版権を保有する Pearson Education Japan に帰属します。そのため、 この文書をこれらの著作権保有者の明示的な許可なく複製、 再配布することは禁止されています。 2001 年 5 月 5 日にスタートした日本語化作業には、 さまざまな方々が翻訳に参加されました。 FreeBSD doc-jp では、FreeBSD 関連文書の日本語版を作成する作業を精力的に続けています。 この作業に協力したいと思われる方は、 ぜひlink:http://www.jp.FreeBSD.org/doc-jp/[FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクトのページ]をご覧の上 doc-jp へご参加ください。 === 翻訳者 * 杉村 貴士 mailto:sugimura@jp.FreeBSD.org[sugimura@jp.FreeBSD.org] (2.1, 2.2 節) * IKENO Naoki mailto:nao@mc.kcom.ne.jp[nao@mc.kcom.ne.jp] (2.3 節) * 田畑 喜晃 mailto:ytabata@tkf.att.ne.jp[ytabata@tkf.att.ne.jp] (2.4 節) * Atsuto mailto:atsuto@guitar.interq.or.jp[atsuto@guitar.interq.or.jp] (2.5 節) * はらだきろうmailto:kiroh@jp.FreeBSD.org[kiroh@jp.FreeBSD.org] (2.6, 2.7 節) * 高田 知樹 mailto:tomoki@leergirls.org[tomoki@leergirls.org] (2.8 節) * 倉品 英行 mailto:rushani@bl.mmtr.or.jp[rushani@bl.mmtr.or.jp] (2.9 節) * 塩崎 拓也 mailto:tshiozak@FreeBSD.org[tshiozak@FreeBSD.org] (2.10 節) * こが よういちろうmailto:y-koga@jp.FreeBSD.org[y-koga@jp.FreeBSD.org] (2.11, 2.13 節) * 森 直之mailto:mori@jp.FreeBSD.org[mori@jp.FreeBSD.org] (2.12 節) * 坂井 順行 mailto:sakai@lac.co.jp[sakai@lac.co.jp] (2.14 節) * 内川 喜章 mailto:yoshiaki@kt.rim.or.jp[yoshiaki@kt.rim.or.jp] (査読) * 日野 浩志 mailto:hino@ccm.cl.nec.co.jp[hino@ccm.cl.nec.co.jp] (査読) * 山口 雅信 mailto:yamagu-m@titan.ocn.ne.jp[yamagu-m@titan.ocn.ne.jp] (翻訳提供) diff --git a/documentation/content/ja/books/faq/_index.adoc b/documentation/content/ja/books/faq/_index.adoc index 7e2b7cf7c5..3cdfc161e0 100644 --- a/documentation/content/ja/books/faq/_index.adoc +++ b/documentation/content/ja/books/faq/_index.adoc @@ -1,5681 +1,5681 @@ --- title: FreeBSD 2.X、3.X、4.X についての FAQ (よくある質問とその答え) authors: - author: FreeBSD ドキュメンテーションプロジェクト copyright: 1995-2020 The FreeBSD Documentation Project releaseinfo: "$FreeBSD$" trademarks: ["freebsd", "ibm", "ieee", "adobe", "intel", "linux", "microsoft", "opengroup", "sun", "netbsd", "general"] --- = FreeBSD 2.X、3.X、4.X についての FAQ (よくある質問とその答え) :doctype: book :toc: macro :toclevels: 1 :icons: font :xrefstyle: basic :relfileprefix: ../ :outfilesuffix: :sectnums: :partnums: :source-highlighter: rouge :experimental: :skip-front-matter: :toc-title: 目次 :part-signifier: パート :chapter-signifier: 第 :appendix-caption: 付録 :table-caption: 表 :figure-caption: 図 :example-caption: 例 :rel-numbranch: 3 :rel-head: 13-CURRENT :rel-head-relx: 13.X :rel-head-releng: head/ :rel-relx: 12.X :rel-stable: 12-STABLE :rel-releng: stable/12/ :rel-relengdate: December 2018 :rel2-relx: 11.X :rel2-stable: 11-STABLE :rel2-releng: stable/11/ :rel2-relengdate: October 2016 ifeval::["{backend}" == "html5"] include::shared/mirrors.adoc[] include::shared/authors.adoc[] include::shared/releases.adoc[] include::shared/ja/mailing-lists.adoc[] include::shared/ja/teams.adoc[] include::shared/ja/urls.adoc[] endif::[] ifeval::["{backend}" == "pdf"] include::../../../../shared/mirrors.adoc[] include::../../../../shared/authors.adoc[] include::../../../../shared/releases.adoc[] -include::../../../../shared/jp/mailing-lists.adoc[] -include::../../../../shared/jp/teams.adoc[] -include::../../../../shared/jp/urls.adoc[] +include::../../../../shared/ja/mailing-lists.adoc[] +include::../../../../shared/ja/teams.adoc[] +include::../../../../shared/ja/urls.adoc[] endif::[] ifeval::["{backend}" == "epub3"] include::../../../../shared/mirrors.adoc[] include::../../../../shared/authors.adoc[] include::../../../../shared/releases.adoc[] -include::../../../../shared/jp/mailing-lists.adoc[] -include::../../../../shared/jp/teams.adoc[] -include::../../../../shared/jp/urls.adoc[] +include::../../../../shared/ja/mailing-lists.adoc[] +include::../../../../shared/ja/teams.adoc[] +include::../../../../shared/ja/urls.adoc[] endif::[] [.abstract-title] 概要 この文書は FreeBSD システム・バージョン 2.X、3.X、4.X についての FAQ です。 特に断わりがない限り、どの項目も FreeBSD 2.0.5 以降のものを想定しています。 のついている項目はまだ作業中のものです。 この FreeBSD ドキュメンテーションプロジェクトに協力したいと思われる方は、 {freebsd-doc} まで (英語で) 電子メールを送ってください。 この文書の最新バージョンは、いつでも http://www.jp.FreeBSD.org/[日本国内版 FreeBSD World Wide Web サーバ]や http://www.FreeBSD.org/[FreeBSD World Wide Web サーバ]で 見ることができます。 また、ひとつの巨大な link:.[HTML] ファイルとして HTTP でダウンロードすることもできます。 プレーンテキスト、PostScript、PDF、およびその他の形式のものは link:ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/doc/[FreeBSD FTP サーバ]に置かれています。 また、link:http://www.FreeBSD.org/search/[FAQ の検索]も可能です。 [NOTE] ==== 2005 年 6 月現在、HTML 版以外の日本語 FAQ は用意されていません。 ==== 日本語版の作成は FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクトが オリジナルの英語版をもとにして行なっています。 FreeBSD FAQ 日本語訳および、 FreeBSD FAQ 日本語版のみに関連することは、 日本語ドキュメンテーションプロジェクト において日本語で議論されています。 必要に応じて日本語ドキュメンテーションプロジェクトから、 FreeBSD Documentation Project に対してフィードバックを行ないますので、 英語が得意でない方は 日本語ドキュメンテーションプロジェクト まで日本語でコメントをお寄せください。 また、この FreeBSD FAQ とは別に、日本の FreeBSD ユーザ有志によって FreeBSD users-jp メーリングリスト やニュースグループ link:news:fj.os.bsd.freebsd[fj.os.bsd.freebsd] などへの投稿をもとに作成された http://www.jp.FreeBSD.org/QandA/[QandA] が公開されています。 特に日本語環境など日本固有の話題が充実していますので、 こちらも合わせてご覧ください。 ''' toc::[] [preface] [[preface]] == まえがき FreeBSD 2.X-4.X FAQ へようこそ! Usenet の FAQ がそうであるように、 この文書も FreeBSD オペレーティングシステムに関して 頻繁に尋ねられる質問を網羅することを目的としています (もちろんそれに対する答えも!)。 FAQ は本来バンド幅を減らし、 同じ質問が何度も繰り返されるのを避けるために作られたものですが、 最近は有用な情報源と見なされるようになってきました。 この FAQ をできる限り有用なものにしようと、 あらゆる努力がはらわれています。 もし何かしらの改善案が浮かんだら、ぜひ {faq-team} までメールを送ってください。 === FreeBSD って何? FreeBSD とは一言で言えば、カリフォルニア大学バークレイ校から リリースされた "4.4BSD-Lite" と "4.4BSD-Lite2" による 強化の一部に由来する、 i386 および Alpha/AXP 系のプラットフォーム向けの UN*X ライクなオペレーティングシステムです。 間接的には同じバークレイ校の "Net/2" を William Jolitz が i386 系に移植した "386BSD" も基にしていますが、 386BSD のコードはほとんど残っていません。 FreeBSD についての詳細と、何ができるかについては http://www.FreeBSD.org/[FreeBSD のホームページ] を参照してください。 FreeBSD は企業やインターネットサービスプロバイダ、研究者、 コンピュータ専門家、学生、家庭のユーザなどにより、業務や教育、 娯楽に用いられています。これらに関しては http://www.FreeBSD.org/gallery/gallery/[FreeBSD ギャラリー]をご覧ください。 FreeBSD に関するより詳しい情報は link:{handbook}[FreeBSD ハンドブック]を参照してください。 === FreeBSD が目指しているもの FreeBSD プロジェクトの目的は、 いかなる用途にも使用でき、 何ら制限のないソフトウェアを供給することです。 私たちの多くは、 コード (そしてプロジェクト) に対してかなりの投資をしてきており、 これからも多少の代償はあっても投資を続けて行くつもりです。 ただ、他の人達にも同じような負担をするように主張しているわけではありません。 FreeBSD に興味を持っている一人残らずすべての人々に、 目的を限定しないでコードを提供すること。 これが、 私たちの最初のそして最大の「任務」であると信じています。 そうすれば、コードは可能な限り広く使われ、 最大の恩恵をもたらすことができるでしょう。 これが、私たちが熱烈に支持しているフリーソフトウェアの最も基本的な目的であると、 私は信じています。 私たちのソースツリーに含まれるソースのうち、GNU 一般公有使用許諾 (GPL) または GNU ライブラリ 一般公有使用許諾 (LGPL) に従っているものについては、 多少制限が科されています。ただし、 ソースコードへのアクセスの保証という、 一般の制限とはいわば逆の制限です。 ただし GPL ソフトウェアを商用で利用する場合、 さらに複雑になるのは避けられません。 そのため、それらのソフトウェアを、より制限の少ない BSD 著作権に従ったソフトウェアで置き換える努力を、 可能な限り日々続けています。 [NOTE] ==== GPL では、「ソースコードを実際に受け取るか、 あるいは希望しさえすればそれを入手することが可能であること」を求めています。 ==== === どうして FreeBSD と呼ばれているのですか? * 無料 (free) で使うことができる (商利用も含む)。 * オペレーティングシステムの完全なソースコードが自由 (freely) に手に入り、 商利用・非商利用にかかわらず、最低限の制限で他の仕事への利用、配布、導入が可能。 * 改良やバグフィックスがある場合、 誰でも (free) そのコードを提出でき、 ソースツリーに加えることができます (いくつかの簡単な条件には従ってもらいます)。 母国語が英語でない読者のために、ここでは "free" という単語が二つの意味で用いられていることを指摘しておくと分かりやすいかも知れません。 ひとつは「無料である」ということ、 もうひとつは「自分のやりたいようにできる」ということです。 FreeBSD のコードで__できない__いくつかのこと (自分が書いたものだと偽るなど) を除けば、 あなたは自分のやりたいことをやることが可能なのです。 === FreeBSD の最新バージョンは? link:ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/releases/i386/4.3-RELEASE/[4.3] が最新の _STABLE_ バージョンで、 2001 年 4 月にリリースされました。 また、これは最新の _RELEASE_ バージョンでもあります。 簡単に言ってしまうと、_-STABLE_ は最新の _-CURRENT_ のスナップショットのすばらしい新機能の数々よりも、 安定性と変更回数の少なさを好む ISP や、 他の企業のユーザをターゲットにしています。 リリースはこの二種類のブランチで行なわれますが、 (_-STABLE_ と比較すると多少) 不安定な動作があるということを許容できるなら、 必要となるのは _-CURRENT_ の方だけでしょう。 各リリースは<>にしか行なわれません。 多くの人々が FreeBSD のソースをそのリリースよりも 最新の状態に維持している (<> と <> に関する質問も参照してください) のですが、 ソースというのは常に改変され続けているため、 そうすることは一種の慣例になっています。 === FreeBSD-CURRENTって何? link:{handbook}#CURRENT[FreeBSD-CURRENT] はオペレーティングシステムの開発バージョンで、 やがて 5.0-RELEASE となります。よってこれは、そこに携わっている開発者や、 どんな障害をも乗り越えていけるタフな愛好家たちにとってのみ興味の対象となるものです。 -CURRENT の使用に際しての詳細は link:{handbook}[FreeBSD ハンドブック] の link:{handbook}#CURRENT[関連するセクション] を参照してください。 オペレーティングシステムに馴染みがない場合や、 それが一時的に発生している問題なのか、 それとも本質的な問題かを見極める能力がない場合は、 FreeBSD-CURRENT を使うべきではありません。 このブランチは時々急激に拡張されたり、 システムが構築できない状態になることもしょっちゅうあります。 FreeBSD-CURRENT を使う人は問題を分析し、 「小さな欠陥」ではなく、 明らかに間違いであると思われるものだけを報告できるものと想定されています。 「make world したら group 関係でエラーがでました」のような質問は、 -CURRENT メーリングリストでは軽蔑の眼差しであしらわれることもあります。 毎日、その時点の -CURRENT と -STABLE のコードを元に http://www.FreeBSD.org/releases/snapshots/[snapshot] が作成されています。 現在は、その snapshot の配布も利用可能です。 それぞれの snapshot には以下のような目的があります。 * インストールプログラムの最新版のテスト。 * 試してみたいけれど、 基礎的な所から毎日変わるようなものを追いかける時間もバンド幅も無い、 という人にも -CURRENT や -STABLE を使えるようにする。 また、そのような人たちのシステム移行のための手っ取り早い方法を提供する。 * あとでとんでもないことをしてしまった時のために、 問題となるコードの特定の参照基準点を保存しておく。 (通常は CVS がこういうハプニングのような恐ろしい事態を防止して いるんですけどね :) * テストが必要な新しい機能を、 できる限り多くの隠れテスターに試してもらう。 どんな目的であれ、-CURRENT snapshot が "製品レベルの品質" であるとの考えに基づく要求は行わないでください。 安定性やテスト十分性にこだわる人は、 完全なリリース、あるいは -STABLE snapshot から離れてはいけません。 スナップショットリリースは、5.0-CURRENT が link:ftp://current.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/[ftp://current.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/] から、4-STABLE が link:ftp://releng4.FreeBSD.org/pub/FreeBSD[releng4.FreeBSD.org] から直接入手可能です。 また、3-STABLE スナップショットは、 この文章の執筆時点 (2000 年 5 月) で作成されていません。 スナップショットリリースは、 現在、開発や保守作業が行なわれているすべてのブランチにおいて、 平均して一日一回作成されます。 === FreeBSD-STABLE のコンセプトは何ですか? FreeBSD 2.0.5 がリリースされた後、私たちは FreeBSD の開発を 2 系統に分割することにしました。 一つは link:{handbook}stable[-STABLE] というブランチで、バグの修正はしっかりテストされ、 機能の強化は少しずつしか行われません (急な変更や実験的機能を望まない、 インターネットサービスプロバイダや営利企業向け)。 もう一方のブランチは link:{handbook}#CURRENT[-CURRENT] で、2.0 がリリースされて以来 5.0-RELEASE (そしてその後も) へ向けて脈々と続いているものです。 ASCII で描いた簡単な図がわかりやすいかは自信がありませんが、 こんな感じになります。 [.programlisting] .... 2.0 | | | [2.1-STABLE] *BRANCH* 2.0.5 -> 2.1 -> 2.1.5 -> 2.1.6 -> 2.1.7.1 [2.1-STABLE 終了] | (1997/03) | | | [2.2-STABLE] *BRANCH* 2.2.1 -> 2.2.2-RELEASE -> 2.2.5 -> 2.2.6 -> 2.2.7 -> 2.2.8 [終了] | (1997/03) (1997/10) (1998/04) (1998/07) (1998/12) | | 3.0-SNAPs (1997 年第一四半期開始) | | 3.0-RELEASE (1998/10) | | [3.0-STABLE] *BRANCH* 3.1-RELEASE (1999/02) -> 3.2 -> 3.3 -> 3.4 -> 3.5 -> 3.5.1 | (1999/05) (1999/09) (1999/12) (2000/06) (2000/07) | [4.0-STABLE] *BRANCH* 4.0 (2000/03) ->4.1 -> 4.1.1 -> 4.2 -> 4.3 -> ... 将来の 4.x リリース ... | | (2000/07) (2000/09) (2000/11) | \|/ + [5.0-CURRENT として継続中] .... -CURRENT ブランチは 5.0 とその先へ向けてゆっくりと進化を続けています。 従来あった 2.2-STABLE ブランチは 2.2.8 のリリースをもって終了しました。 3-STABLE がそれに代わり、2000 年 7 月に 3.5.1-RELEASE (最後の 3.X リリース) がリリースされました。 2000 年 3 月 (3.5 の公開前になりますが) には、 3-STABLE ブランチはほぼ、4-STABLE ブランチによって置き換えられました。 4.3-RELEASE は 2001 年 4 月にリリースされました。 4-STABLE は現在 -STABLE ブランチで活発に開発が続けられていますが、 3-STABLE へのバグの修正 (ほとんどがセキュリティ関連のもの) もまだ行なわれています。 3.X ブランチは 2000 年の夏には公式に開発が終了する予定です。 現在の "current branch" は 5.0-CURRENT であり、 最初の 5.0 系列のリリース予定はまだ決定していません。 === FreeBSD のリリースはいつ作られるのですか? FreeBSD コアチームは原則的に、 新しい機能やバグフィックスが充分集まり、 リリースの安定性を損なうことが無いよう、 さまざまな変更が十分に安定しているという条件を満たしている場合にのみ、 新しいバージョンの FreeBSD をリリースします。 たとえこの用心深さが新しい機能が使えるようになることを 待ち望んでいるユーザを欲求不満にさせるとしても、 多くのユーザはこのことを FreeBSD の最も良い所の一つだと考えています。 リリースの作成は、平均的に言っておよそ 4 ヶ月ごとに行なわれます。 もう少し刺激が欲しい (あるいは待ち遠しい) 方々向けには、 毎日バイナリスナップショットが作成されています。 上記を参照してください。 === FreeBSD は PC 用だけしかないの? FreeBSD 3.x 以降は x86 アーキテクチャと同様、 http://www.FreeBSD.org/alpha/[DEC Alpha] でも動作します。 また、SPARC、PowerPC、IA64 への移植という興味深い話もあります。 異なるアーキテクチャのマシンを 持っていて、ゆっくり待てないという場合には次の URL を 参照してください。 http://www.netbsd.org/[NetBSD] または http://www.openbsd.org/[OpenBSD]。 === FreeBSD の責任者はいったい誰? プロジェクトの全体的な方向性や、 誰にソースツリーにコードの書き込み権限を与えるか、 などといった FreeBSD プロジェクトに関する重要な意思決定は、 9 名からなるlink:{handbook}#STAFF-CORE[コアチーム (core team)] によってなされます。 ソースツリーを直接変更できる人はもっと多く、 200 名以上のlink:{handbook}#committers[ソースツリー管理者 (committer)] がいます。 しかし、<>で先行して議論される、 通常の変更ではないものの議論への参加には、一切制限はありません。 === どこから FreeBSD を入手できますか? FreeBSD のすべての主要なリリースは anonymous FTP 経由で link:ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/[FreeBSD FTP サイト] から入手できます。 * 現在の 3.X-STABLE リリース、3.5.1-RELEASE は link:ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/releases/i386/3.5.1-RELEASE/[3.5.1-RELEASE のディレクトリ]にあります。 * 現在の 4-STABLE リリース、4.3-RELEASE は link:ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/releases/i386/4.3-RELEASE/[4.3-RELEASE のディレクトリ]にあります。 * link:ftp://releng4.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/[4.X Snapshot] は、ほぼ一日に一回作成されています。 * link:ftp://current.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/[5.0 Snapshot] リリースは <> ブランチ用に一日に一回作成されており、 これらは純粋に最先端の開発者およびテスターのために提供されています。 また、FreeBSD は CD-ROM でも入手でき、次のところで注文できます。 BSDi + 4041 Pike Lane, Suite F + Concord, CA + 94520 + USA Orders: +1 800 786-9907 + Questions: +1 925 674-0783 + FAX: +1 925 674-0821 + email: BSDi Orders address + WWW: BSDi Home pageOrders: +1 800 786-9907 オーストラリアでは、次のところに問い合わせてください。 Advanced Multimedia Distributors + Factory 1/1 Ovata Drive + Tullamarine, Melbourne + Victoria + Australia + Voice: +61 3 9338 6777 CDROM Support BBS + 17 Irvine St + Peppermint Grove, WA + 6011 + Voice: +61 9 385-3793 + Fax: +61 9 385-2360 イギリスの場合は次のところです。 The Public Domain & Shareware Library + Winscombe House, Beacon Rd + Crowborough + Sussex. TN6 1UL + Voice: +44 1892 663-298 + Fax: +44 1892 667-473 === FreeBSD のメーリングリストについて知りたいのですが? 完全な情報が link:{handbook}#eresources-mail[FreeBSD ハンドブックのメーリングリストの節] にあります。 === FreeBSD のニュースグループは何がありますか? 完全な情報が link:{handbook}#eresources-news[FreeBSD ハンドブックのニュースグループの節]にあります。 === FreeBSD の IRC (Internet Relay Chat) について何か情報はありますか? あります。 以下のように、ほとんどの有名な IRC ネットワークには FreeBSD のチャットチャンネルがあります。 * EFNet の Channel `#FreeBSD` は FreeBSD 関係のフォーラムですが、 そこで技術的サポートを期待してはいけません。 そこにいる人たちはあなたをマニュアルページを読むとか、 研究をするとかといった苦労から遠ざけようとします。 まず第一に、これはチャットチャンネルであり、 そこにあるトピックスは恋人募集、スポーツ、 核兵器といったようなものであり、 FreeBSD も同列に扱われています。 一応注意しましたからね! これは `irc.chat.org` のサーバー上にあります。 * EFNet の Channel _#FreeBSDhelp_ は FreeBSD ユーザのヘルプ専用チャネルです。 参加者は _#FreeBSD_ チャネルよりも親切に質問に答えてくれます。 * DALNET の Channel `#FreeBSD` はアメリカでは `irc.dal.net`、 ヨーロッパでは `irc.eu.dal.net` にあります。 * UNDERNET の Channel `#FreeBSD` はアメリカでは `us.undernet.org`、 ヨーロッパでは `eu.undernet.org` にあります。 ここはヘルプチャンネルです。 ドキュメントを読める準備をしてから利用してください。 * http://www.hybnet.net/[HybNet] の Channel `#FreeBSD`。 このチャンネルはへルプチャンネル__です__。 サーバーのリストは http://www.hybnet.net/[HybNet のウェブサイト] にあります。 それぞれのチャンネルは別個のもので、 互いに接続されていません。 チャットのスタイルも違っていますので、 自分のチャットのスタイルにあったものを見つけるために一つ一つ試すのもいいでしょう。 あらゆる種類の IRC トラフィックのため、失礼なことをいう若者たち (年輩の方は少数です) のために機嫌を損ねたり、 手に負えなくなっても気にしてはいけません。 === FreeBSD の本 {freebsd-doc} にコンタクトしてみてください (さらに参加すればもっとよいでしょう)。 このメーリングリストは FreeBSD 関連の文書に関する議論のためのものです。 FreeBSD に関する質問に対しては、 {freebsd-questions} というメーリングリストがあります。 link:{handbook}[FreeBSD ハンドブック]もあります。 これは現在作業中で、 不完全だったり最新情報でないものが含まれていることに注意してください。 FreeBSD のガイド本の決定版は、 Greg Lehey 氏による "The Complete FreeBSD" です。 これは BSDi (以前の Walnut Creek CDROM) Books から出版されています。 現在は第三版になっていて、 インストール、システム管理ガイド、プログラム設定のヘルプ、 マニュアルページまでの内容が 773 ページにわたって書かれています。 この本は (そして現在の FreeBSD リリースは) http://www.osd.bsdi.com/[BSDi]、 http://www.cheapbytes.com/[CheapBytes]、 または最寄りの書店で注文することができます。 ISBN コードは 1-57176-246-9 です (これ以外のコードの場合もあるかもしれません)。 また、FreeBSD は Berkeley 4.4BSD-Lite ベースなので、多くの 4.4BSD のマニュアルが FreeBSD にも応用できます。 O'Reilly and Associates が以下のマニュアルを出版しています。 これらの詳細な説明が WWW 経由で http://gnn.com/gnn/bus/ora/category/bsd.html[4.4BSD books description] から読むことができます。 販売数が少ないためこれらのマニュアルは入手しにくいかもしれません。 4.4BSD のカーネル構成についてより徹底的に知りたいのなら、 <> なら間違いないでしょう。 システム管理についての良書が <> です。 [NOTE] ==== 初版ではなく、紫色のカバーの第三版であるか確認してくだ さい。 ==== この本は TCP/IP だけでなく DNS、NFS、SLIP/PPP、sendmail、 INN/NNTP、印刷などの基礎を扱っています。 高価ですが、買う価値はあります。 第三版では、Solaris, HP/UX, FreeBSD および Linux を取り扱っています。 === 障害報告 (PR; Problem Report) データベースにアクセスする方法は? ユーザからの変更要求がまとめられている Problem Report データベースは、 障害報告の web ベースのインタフェースを通して、 http://www.FreeBSD.org/ja/send-pr/[提出]とlink:http://www.FreeBSD.org/cgi/query-pr-summary.cgi?query[問い合わせ]を行なうことができます。 また、man:send-pr[1] コマンドを使用して、 電子メール経由で障害報告や変更要求を提出することもできます。 === プレインテキスト (ASCII) 版 や PostScript 版の FreeBSD 文書はないのでしょうか? はい、もちろんあります。 数多くの異なるフォーマット、圧縮形式の文書が FreeBSD FTP サイトの link:ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/doc/[/pub/FreeBSD/doc/] というディレクトリから入手可能です。 文書は、次のようなさまざまな観点から分類されています。 * `faq` や `handbook` といった文書名による分類。 * 文書の言語とエンコーディングによる分類。これは FreeBSD システムの [.filename]#/usr/shared/locale# にある locale 名に基づいています。 現在利用可能な言語、エンコーディングは以下のとおりです。 + [.informaltable] [cols="1,1", frame="none", options="header"] |=== | 名前 | 意味 |`en_US.ISO8859-1` |英語 (米国) |`de_DE.ISO_8859-1` |ドイツ語 |`es_ES.ISO8859-1` |スペイン語 |`fr_FR.ISO8859-1` |フランス語 |`ja_JP.eucJP` |日本語 (EUC エンコーディング) |`ru_RU.KOI8-R` |ロシア語 (KOI8-R エンコーディング) |`zh_TW.Big5` |中国語 (Big5 エンコーディング) |=== + [NOTE] ==== 言語によっては準備されていない文書も存在します。 ==== * 文書の形式による分類。 文書は数多くの異なる出力形式を用意し、 可能な限り柔軟な対応ができるようにしています。 現在、利用可能な文書形式は以下のとおりです。 + [.informaltable] [cols="1,1", frame="none", options="header"] |=== | 文書形式 | 意味 |`html-split` |サイズの小さい、 リンクされた複数の HTML ファイル |`html` |文書全体を含んだ、単一の大きなファイル |`pdb` |http://www.iSilo.com/[iSilo] で利用可能な Palm Pilot データベース形式 |`pdf` |Adobe 社の PDF (Portable Document Format) 形式 |`ps` |Postscript 形式 |`rtf` |Microsoft 社のリッチテキスト形式 |`txt` |プレインテキスト形式 |=== * 圧縮と package 形式による分類。 現在利用されているのは次の 3 種類です。 .. `html-split` 形式の場合、 ファイルはまず、man:tar[1] を使ってまとめられ、 まとめられた [.filename]#.tar# ファイルは次に解説する方式で圧縮されます。 .. その他の形式の場合、ファイルは [.filename]#book.format# (たとえば [.filename]#book.pdb#、 [.filename]#book.html# など) という単一のファイルです。 + 上にあげたファイルは 3 種類の方式のいずれかで圧縮されます。 + [.informaltable] [cols="1,1", frame="none", options="header"] |=== | 方式 | 説明 |`zip` |Zip 形式。 FreeBSD で圧縮を元に戻すには、まず [.filename]#archivers/unzip# の port をインストールする必要があります。 |`gz` |GNU Zip 形式。圧縮を元に戻すには、 FreeBSD に含まれる man:gunzip[1] を使います。 |`bz2` |BZip2 形式。 他の形式に比べて普及していませんが、 一般的にファイルサイズが小さくなります。 圧縮を元に戻すには、 [.filename]#archivers/bzip2# port をインストールしてください。 |=== + Postscript 版のハンドブックが BZip2 形式で圧縮されている場合、ファイル名は [.filename]#handbook/# ディレクトリの中の [.filename]#book.xml.bz2# になります。 .. さまざまな形式に整形された文書は、以下に述べるように FreeBSD の package としても提供されています。 ダウンロードする文書と圧縮形式を選択したら、 文書を FreeBSD _package_ としてダウンロードするかどうか決めなければなりません。 package としてダウンロードしてインストールする場合には、 文書を man:pkg_add[1] や man:pkg_delete[1] といった、普通の FreeBSD package 管理システムを用いた管理が可能であるという利点があります。 文書の package をダウンロードしてインストールすることに決めたら、 まずはダウンロードするファイル名を知る必要があります。 文書の package は、[.filename]#packages# というディレクトリに置かれています。 そしてそれぞれの package ファイルは、 [.filename]#文書名.言語.エンコーディング.形式.tgz# というような名前になっています。 たとえば、FAQ の英語版で PDF 形式のものは、 [.filename]#faq.en_US.ISO8859-1.pdf.tgz# というファイル名です。 ファイル名がわかったら、 次のようなコマンドで英語版の PDF 形式 FAQ の package をインストールすることができます。 [source,shell] .... # pkg_add ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/doc/packages/faq.en_US.ISO8859-1.pdf.tgz .... インストールの終了後は man:pkg_info[1] を使い、 ファイルがどこにインストールされたかを調べることができます。 [source,shell] .... # pkg_info -f faq.en_US.ISO8859-1.pdf Information for faq.en_US.ISO8859-1.pdf: Packing list: Package name: faq.en_US.ISO8859-1.pdf CWD to /usr/shared/doc/en_US.ISO8859-1/books/faq File: book.pdf CWD to . File: +COMMENT (ignored) File: +DESC (ignored) .... ご覧になるとわかるとおり、[.filename]#book.pdf# は [.filename]#/usr/shared/doc/en_US.ISO8859-1/books/faq# にインストールされます。 package を利用しない場合は、 自分で圧縮されたファイルをダウンロードして元に戻し、 適切な場所にそれをコピーする必要があります。 たとえば、分割された HTML 版の FAQ で、 man:gzip[1] で圧縮されているものは [.filename]#en_US.ISO8859-1/books/faq/book.html-split.tar.gz# というファイルです。 これをダウンロードして圧縮を元に戻すには、次のようにする必要があるでしょう。 [source,shell] .... # fetch ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/doc/en_US.ISO8859-1/books/faq/book.html-split.tar.gz # gzip -d book.html-split.tar.gz # tar xvf book.html-split.tar .... こうすると、複数の [.filename]#.html# ファイルが作成されます。 中心となっているのは [.filename]#index.html# という名前のファイルで、 目次や前書き、文書の他の部分へのリンクが含まれています。 これらのファイルは、必要に応じて他の場所にコピーしても構いません。 === FreeBSD のウェブサイトのミラーサイトになりたいです! 承知しました! ウェブページをミラーするにはいくつかの手段があります。 * CVSup を使います。 CVSup を使って CVSup サーバに接続することで、 整形されたファイルを取ってくることができます。 + ウェブページを取得する場合は、 [.filename]#/usr/shared/examples/cvsup/www-supfile# にある supfile の例を参考にしてください。 * FTP を使ってミラーリングします。 あなたの好きな FTP ミラーリングツールを使って、 FTP サーバに置いてある web サイトのコピーをダウンロードすることができます。 タウンロードは単純に ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/FreeBSD-CURRENT/www から始めてください。 === この文書を他の言語に翻訳したいのですが? 報酬は支払えませんが、 文書の翻訳を提出してくださる方には、 フリーの CD、T シャツの手配や、 ハンドブックにある貢献者一覧への登録を行ないたいと思います。 翻訳作業をはじめる前に、 {freebsd-doc} へ連絡するようにお願いします。 翻訳作業を手伝うという人が現われるかも知れませんし。 既に翻訳チームがあって、あなたの参加を歓迎してくれるかも知れません。 === その他の情報 以下のニュースグループには FreeBSD ユーザに直接関係のある議論が行われてます。 * link:news:comp.unix.bsd.freebsd.announce[comp.unix.bsd.freebsd.announce] (moderated) * link:news:comp.unix.bsd.freebsd.misc[comp.unix.bsd.freebsd.misc] * link:news:comp.unix.bsd.misc[comp.unix.bsd.misc] Web 上のリソース: * http://www.FreeBSD.org/[FreeBSD のホームページ] * [[pao]] ラップトップ PC を持っている方は、 迷うことなく日本のlink:http://www.jp.FreeBSD.org/PAO/[細川 達己氏の Mobile Computing のページ] を見ましょう。 * [[smp]] SMP (Symmetric MultiProcessing) に関する情報は、 http://people.FreeBSD.org/~fsmp/SMP/SMP.html[SMP サポートページ]をご覧ください。 * [[multimedia]] FreeBSD のマルチメディアアプリケーションに関する情報は、 http://people.FreeBSD.org/~faulkner/multimedia/mm.html[マルチメディア]のページをご覧ください。 特に http://people.FreeBSD.org/~ahasty/Bt848.html[Bt848] ビデオキャプチャチップに興味のある方は、 リンクをたどってみてください。 FreeBSD ハンドブックには、 実に完成されたlink:{handbook}#bibliography[参考図書]の一覧があり、 買うべき本をさがしている方は読む価値があります。 == インストール === FreeBSD を入手するには、どのファイルをダウンロードすれば良いのでしょうか? FreeBSD 3.1-RELEASE 以前では、 インストールの際に必要なのは [.filename]#floppies/boot.flp# と名前のついた 一つのフロッピーディスクイメージだけでした。 しかし FreeBSD 3.1-RELEASE 以降、 幅広い種類のハードウェアサポートが基本システムに追加され、 そのサポートが必要とする容量を補うため、 3.X と 4.X の系列では新たに、 [.filename]#floppies/kernel.flp# および [.filename]#floppies/mfsroot.flp# という、二つのフロッピーディスクイメージを使うようになりました。 これらのイメージをフロッピーディスクに書き込むには、 `fdimage` や man:dd[1] といったツールが必要となります。 (DOS ファイルシステムからのインストールなどで) あなた自身が手動で配布ファイルをダウンロードする場合には、 以下の配布ファイルをダウンロードすることをおすすめします。 * [.filename]#bin/# * [.filename]#manpages/# * [.filename]#compat*/# * [.filename]#doc/# * [.filename]#src/ssys.*# この手順の完全な説明と、一般的なインストール時の問題については link:{handbook}#install[FreeBSD ハンドブックのインストールの節] を参照してください。 === ブートフロッピーイメージが一枚のフロッピーディスクに納まらないみたい! 3.5 インチ (1.44MB) のフロッピーディスクには、 1474560 バイトのデータを格納できます。 ブートイメージはちょうど 1474560 バイトの大きさです。 ブートフロッピーディスクを準備する際のよくある間違いには、 以下のものがあります。 * FTP によってフロッピーイメージをダウンロードする際に、 _バイナリ (binary)_ モードにしていなかった。 + FTP クライアントの中には、 転送モードのデフォルトを__アスキー (ascii)__ モードにして、 クライアント側システムの慣習にあうよう、 すべての行末の文字を変更するものがあります。 この場合は常に、ブートイメージが壊れたものになります。 ダウンロードしたブートイメージのサイズをチェックしてください。 サーバ上のものと__正確に__一致しなければ、 ダウンロードの処理を疑いましょう。 + これを回避するには、 サーバに接続してイメージのダウンロードを開始する前に FTP のコマンドプロンプトで `binary` とタイプします。 * ブートイメージを DOS の `copy` コマンド (または GUI の同等のツール) でフロッピーディスクへ転送した。 + `copy` のようなプログラムは、 直接起動するように作成されたブートイメージをうまく処理できません。 イメージにはフロッピーディスクの完全な中身がトラック単位で格納されており、 フロッピーディスク上に通常のファイルとして 格納されるように想定されているわけではありません。 link:{handbook}#install[FreeBSD のインストール]に記述されているように、 低レベルのツール (たとえば `fdimage` や `rawrite`) を使用して "そのままの (raw)" の状態でフロッピーディスクに 転送する必要があります。 === FreeBSD のインストールについての説明書はどこにありますか? インストールの説明書はlink:{handbook}#install[FreeBSD ハンドブックのインストールの章]にあります。 === FreeBSD を動作させるには何が必要ですか? 386 以上の PC、5MB 以上の RAM、 そして最低 60MB のハードディスク容量が必要となります。 ローエンドの MDA カードでも動作しますが、 X11R6 を使うには VGA かそれ以上のビデオカードが必要となります。 <> もご覧ください。 === 4MB しかメモリがないのですが、インストールできますか? 4MB のシステムにインストールできた最後の FreeBSD は FreeBSD 2.1.7 でした。2.2 を含むより新しいバージョンの FreeBSD は新規のインストールに最低 5MB は必要になります。 ただし、インストールプログラムが 4MB では動作しないだけで、 3.0 を含む FreeBSD のすべてのバージョンは 4MB の RAM で__動作可能__です。 インストールする時だけさらに 4MB 追加しておき、 システムがセットアップされて動作するようになった後、 また 4MB を取り出して元に戻すこともできます。 あるいは 4MB より多くメモリを搭載したシステムにディスクを持っていき、 そのマシンでインストールした後にディスクを戻すこともできます。 また、FreeBSD 2.1.7 であっても、4MB ではインストールできない場合があります。 正確には、640KB のベースメモリ + 3MB の拡張メモリでは、 インストールはできません。もしマシンのマザーボードが 640KB から 1MB の領域で「失われた」メモリを再マップできる場合は、 FreeBSD 2.1.7 をインストールできるかもしれません。 BIOS のセットアップ画面で、"remap" のオプションを探して有効 (enable) にしてみてください。 また、ROM shadowing を無効 (disable) にする必要もあります。 簡単なやり方としては、インストールする時だけあと 4MB 追加しておく方法があります。 必要なオプションだけを選択してカスタムカーネルを構築し、 また 4MB を取り出してもとに戻せばいいのです。 また、2.0.5 をインストールして、 それから 2.1.7 のインストーラの "upgrade" オプションでシステムを 2.1.7 へアップグレード するというやり方もあります。 インストールしたあとでカスタムカーネルの構築をした場合には、 4MB でも動作します。 2MB で起動に成功した人もいます (でもそのシステムは、 ほとんど使いものになりませんでした :-))。 === 自分用のインストールフロッピーを作るには? 現在はカスタムインストールフロッピーディスク「だけ」を作る方法はありません。 カスタムインストールフロッピーディスクイメージを含む、 release 環境全体を新たに作る必要があります。 カスタムの release 環境をつくるには、 <>にしたがってください。 === 同じマシンで Windows 95/98 と共存できますか? まず Windows 95/98 をインストールしてから、そのあとで FreeBSD をインストールしてください。FreeBSD のブートマネージャが Win95 と FreeBSD のブート管理をしてくれるようになります。 Windows 95/98 を後にインストールした場合はひどいことに、 問い合わせることもなくブートマネージャを上書きしてしまいます。 そうなってしまった場合は次の節をご覧ください。 === Windows 95/98 がブートマネージャを潰しちゃった! どうやって戻すの? ブートマネージャの再インストールの方法として、 FreeBSD では以下に示す三通りの方法が用意されています。 * DOS を起動し、FreeBSD の配布物の中にある [.filename]#tools/# ディレクトリへ移動し、 [.filename]#bootinst.exe# を探してください。 そして次のように実行します。 + [source,shell] .... ...\TOOLS> bootinst.exe boot.bin .... + こうすることで、 ブートマネージャが再インストールされます。 * FreeBSD のブートフロッピーディスクから起動し、 「カスタム」インストールメニューを選択し、 続いて「パーティション」を選択します。 ブートマネージャがインストールされていたドライブ (多分最初のもの) を選択し、 パーティションエディタにたどり着いたら、 (何も変更せず) そのまま (W)rite を指定します。 確認のメッセージが出ますので「はい(Y)」と答え、 ブートマネージャ選択の画面で確実に "Boot Manager" を選択します。 これでブートマネージャがディスクに再び書き込まれます。 インストールメニューから抜けて再起動すると、 ハードディスクは元通りになります。 * FreeBSD 起動フロッピー (もしくは CD-ROM) から起動し、 "Fixit" メニューを選択します。 Fixit フロッピーか CD-ROM #2 ("live" ファイルシステムオプション) の好きな方を選択して fixit シェルに入ります。 そして、次のコマンドを実行してください。 + [source,shell] .... Fixit# fdisk -B -b /boot/boot0 起動デバイス .... + _起動デバイス_ の部分は、たとえば [.filename]#ad0# (一番目の IDE ディスク)、 [.filename]#ad4# (セカンダリ IDE コントローラの一番目の IDE ディスク)、 [.filename]#da0# (一番目の SCSI ディスク) などといった、実際の起動デバイスを表しています。 === IBM Thinkpad の A、T、X シリーズのいずれかを持っています。 FreeBSD をインストールしたら起動しなくなってしまいました。 どうすればいいですか? これらのマシンに使われている初期のリビジョンの IBM BIOS にはバグがあり、FreeBSD のパーティションをディスクサスペンド用の FAT 領域だと誤認します。 そのため、BIOS が FreeBSD のパーティションを 検出したところでシステムがハング (停止) してしまいます。 IBM によれば、以下のモデル/BIOS リリース番号には修正が含まれています。 [.informaltable] [cols="1,1", frame="none", options="header"] |=== | モデル | BIOS リビジョン番号 |T20 |IYET49WW 以降 |T21 |KZET22WW 以降 |A20p |IVET62WW 以降 |A20m |IWET54WW 以降 |A21p |KYET27WW 以降 |A21m |KXET24WW 以降 |A21e |KUET30WW |=== それより新しいリビジョンの BIOS にまたバグが入り込んだか もしれないという報告がありました。Jacques Vidrine は mailto:mobile@freebsd.org[mobile@freebsd.org] メーリングリストにあてた http://www.FreeBSD.org/cgi/getmsg.cgi?fetch=200565+208320+/usr/local/www/db/text/2001/freebsd-mobile/20010429.freebsd-mobile[メッセージ] で、これ以降の IBM の laptop で FreeBSD が正常に起動しない 場合におそらくうまく行く、BIOS をアップグレードまたは ダウングレードできる手順を説明しています。 もし問題のある BIOS を使っていてアップグレードが選べない場合、 FreeBSD をインストールしてから FreeBSD が使っているパーティション ID を変更し、 変更されたパーティション ID を正しく扱うことのできる 新しい起動ブロックをインストールすることで解決することができます。 それにはまず、 セルフテスト画面を通過する状態にまでマシンを回復させる必要があります。 そのためには、マシンがプライマリディスクから FreeBSD パーティションを見つけないようにして起動しなければなりません。 たとえば、一度ハードディスクを外してしまって、そのディスクを古い ThinkPad (ThinkPad 600 など) やデスクトップ PC に適切な変換ケーブルで接続します。 その後 FreeBSD のパーティションを削除し、 ハードディスクを元の ThinkPad に戻します。 こうすることで ThinkPad は起動可能な状態に戻るはずです。 マシンがちゃんと動くようになったら、 以下の復旧手順に従って FreeBSD をインストールすることができます。 [.procedure] ==== . http://people.freebsd.org/\~bmah/ThinkPad/[http://people.freebsd.org/~bmah/ThinkPad/] から [.filename]#boot1# と [.filename]#boot2# をダウンロードします。 これらのファイルは、 あとで必要になった時、取り出せる場所に置いておきます。 . ThinkPad に普通に FreeBSD をインストールします。 ただし、`Dangerously Dedicated` モードを使っては__いけません__。 また、インストールが終わっても再起動しては__いけません__。 . "緊急ホログラフィックシェル (Emergency Holographic Shell)" (kbd:[ALT+F4]) に切り替えるか、"fixit" シェルを起動します。 . man:fdisk[8] を使って FreeBSD のパーティション ID を `165` から `166` に 変更します (これは OpenBSD で使われているものです)。 . [.filename]#boot1# と [.filename]#boot2# のファイルをローカルファイルシステムに持って来ます。 . man:disklabel[8] を使って [.filename]#boot1# と [.filename]#boot2# を FreeBSD のスライスに書き込みます。 + [source,shell] .... # disklabel -B -b boot1 -s boot2 ad0sn .... + _n_ は、 あなたが FreeBSD をインストールしたスライスの番号です。 . 再起動します。起動プロンプトは `OpenBSD` と示しますが、実際には、それで FreeBSD が起動します。 ==== この方法で FreeBSD と OpenBSD をデュアルブートする方法は、読者への練習問題としましょう。 === 不良ブロックのあるディスクにインストールできますか? FreeBSD 3.0 以前のシステムでは、 不良ブロックを自動的に再マッピングする `bad144` というユーティリティが含まれていましたが、 現在の IDE ドライブはドライブ自身がこの機能を備えているため、 `bad144` は FreeBSD ソースツリーから削除されました。 FreeBSD 3.0 かそれ以降をインストールしたいと思っているなら、 比較的新しいディスクドライブを購入することを強くおすすめします。 新しいドライブを購入する気がなければ、FreeBSD 2.x を利用するべきです。 現在の IDE ドライブで不良ブロックによるエラーが発生した場合、 まもなくドライブが故障する可能性があります (それはそのドライブ内蔵の再マッピング機能では 不良ブロックが修正できなくなったということであり、 ディスクがひどく壊れていることを意味します)。 新しいハードディスクドライブに交換しましょう。 不良ブロックのある SCSI ドライブの場合は、 <>を参照してください。 === インストーラから起動したら変なことになりました! インストーラから起動しようとしたときに、マシンが固まってし まうとか自然と再起動してしまうといった現象であれば、 次の三つの項目を確認してください。 . 新品の、フォーマットしたての、 エラーのないフロッピーディスクを使っていますか? (三年間もベッドの下に放置されていた雑誌の付録みたいなやつではなくて、 買ってきたばかりの新品を使ってください) . フロッピーイメージをバイナリモードでダウンロードしましたか? (困った顔をしないでください。私たちの中で一番優秀な人でさえ、 少なくとも一回はバイナリファイルを ASCII モードで思いがけずダウンロードしたことがあるのです!) . Windows95 あるいは Windows98 を使用しているなら、 ありのままの本物の DOS で `fdimage` か `rawrite` を実行しましたか? これらの OS はディスク作成プログラムのような、 ハードウェアに直接書き込みを行なうプログラムに干渉する可能性があります。 GUI の中の DOS シェル内部で動作している場合でも、 この問題は発生します。 また、Netscape でブートイメージをダウンロードする場合も問題があることが報告されていますので、 できれば別の FTP クライアントを使うのがよいでしょう。 === ATAPI CD-ROM から起動したのですが、 インストールプログラムは CD-ROM が見つかりませんと言ってきます。 CD-ROM はどこに行ってしまったのでしょうか? この問題は通常、CD-ROM ドライブの設定ミスによって発生します。 大部分の PC の CD-ROM ドライブは、 セカンダリ側の IDE コントローラのスレーブデバイスとして接続され、 マスタデバイスがない状態で出荷されています。 この接続方法は ATAPI 規格違反なので、 Windows は規格どおりに動いたり、動かなかったりしますが、 BIOS は起動時に規格違反を無視します。 そのため BIOS は起動時に CD-ROM を見つけられますが、 FreeBSD は CD-ROM を見つけられず、 インストールを完了できないのです。 CD-ROM が 接続されている IDE コントローラのマスタデバイスとなるように設定するか、 もしくはマスタ、 スレーブの両方にデバイスが接続されているようにシステムを再構成してください。 === あれれ? テープからインストールできません! FreeBSD 2.1.7R をテープからインストールする場合、 tar ブロックサイズを 10 (5120 バイト) にしたテープを作る必要があります。 デフォルト の tar ブロックサイズは 20 (10240 バイト) で、 このデフォルトサイズで作られたテープでは FreeBSD 2.1.7R をインストールすることはできません。 もしこうしたテープを使うと、 レコードサイズが大きすぎるというエラーが起きることになります。 === PLIP 経由で二つ FreeBSD box を接続したいのですが Laplink パラレルケーブルを用意して、 両方の PC のカーネルに [.filename]#lpt# ドライバが組み込まれていることを確認してください。 [source,shell] .... % dmesg | grep lp lpt0 at 0x378-0x37f irq 7 on isa lpt0: Interrupt-driven port lp0: TCP/IP capable interface .... パラレルインタフェースに Laplink パラレルケーブルを接続します。 `root` になって、両方で [.filename]#lp0# のネットワークインタフェースパラメータを設定します。 たとえば、ホスト `max` と `moritz` を接続したい場合、 [.programlisting] .... max <-----> moritz IP Address 10.0.0.1 10.0.0.2 .... max 側で次のようにして、 [source,shell] .... # ifconfig lp0 10.0.0.1 10.0.0.2 .... moritz 側で同様に次のようにします。 [source,shell] .... # ifconfig lp0 10.0.0.2 10.0.0.1 .... 以上です! man:lp[4] と man:lpt[4] のマニュアルページも参照してください。 また、 [.filename]#/etc/hosts# にホストの追加もしましょう。 [.programlisting] .... 127.0.0.1 localhost.my.domain localhost 10.0.0.1 max.my.domain max 10.0.0.2 moritz.my.domain moritz .... 動作確認は次のようにします。 `max` 側: [source,shell] .... % ifconfig lp0 lp0: flags=8851 mtu 1500 inet 10.0.0.1 --> 10.0.0.2 netmask 0xff000000 .... [source,shell] .... % netstat -r Routing tables Internet: Destination Gateway Flags Refs Use Netif Expire moritz max UH 4 127592 lp0 .... [source,shell] .... % ping -c 4 moritz PING moritz (10.0.0.2): 56 data bytes 64 bytes from 10.0.0.2: icmp_seq=0 ttl=255 time=2.774 ms 64 bytes from 10.0.0.2: icmp_seq=1 ttl=255 time=2.530 ms 64 bytes from 10.0.0.2: icmp_seq=2 ttl=255 time=2.556 ms 64 bytes from 10.0.0.2: icmp_seq=3 ttl=255 time=2.714 ms --- moritz ping statistics --- 4 packets transmitted, 4 packets received, 0% packet loss round-trip min/avg/max/stddev = 2.530/2.643/2.774/0.103 ms .... === ラップトップ PC に PLIP 経由でインストールできますか? 次のようにして、二つのコンピュータを Laplink パラレルケーブルで接続してください。 .ネットワーク接続用のパラレルケーブルの結線 [cols="1*l,1*l,1*l,1,1*l", options="header"] |=== | A-name | A 側 | B 側 | 説明 | ポート / ビット | .... DATA0 -ERROR .... | .... 2 15 .... | .... 15 2 .... |Data | .... 0/0x01 1/0x08 .... | .... DATA1 +SLCT .... | .... 3 13 .... | .... 13 3 .... |Data | .... 0/0x02 1/0x10 .... | .... DATA2 +PE .... | .... 4 12 .... | .... 12 4 .... |Data | .... 0/0x04 1/0x20 .... | .... DATA3 -ACK .... | .... 5 10 .... | .... 10 5 .... |Strobe | .... 0/0x08 1/0x40 .... | .... DATA4 BUSY .... | .... 6 11 .... | .... 11 6 .... |Data | .... 0/0x10 1/0x80 .... |GND |18-25 |18-25 |GND |- |=== また、 <>もご覧ください。 === ハードディスクドライブには、 どのジオメトリを使うべきでしょうか? [NOTE] ==== ここでディスクの「ジオメトリ」とは、ディスクのシリンダ、ヘッダ、 トラック当りのセクタの数を意味しています - 便宜上、 C/H/S とすることにします。これはディスクのどの領域で読み書きを 行なうかを PC の BIOS が決定する手段となります。 ==== これについてはある理由のために、誤解されている点が多いようです。 まず最初に、FreeBSD はディスクブロックで動作しているため、 SCSI ドライブの "物理的" なジオメトリという言い方は、 まったく見当違いのものです。事実、 セクタの密度はディスクによってまちまちであるため、 物理的なジオメトリというものは存在しません。 製造者が "本当の" 物理的なジオメトリと公表しているものは通常、 彼らが検査して得た最小の使用不可容量の結果のジオメトリのことです。 IDE の場合、FreeBSD は C/H/S で動作しますが、 最近のドライブはすべて、これを内部で参照するブロックに変換しています。 問題はとなるのは__論理的な__ジオメトリです。 これは BIOS がそのディスクのジオメトリについて調べた際に取得されるものであり、 その後のディスクへのアクセスに使用します。 FreeBSD は起動時に BIOS を使用するため、 これを正しく取得することは非常に重要なことなのです。 実際に、ディスク上に複数のオペレーティングシステムがある場合は、 ジオメトリはどこからでも同じように解釈される必要があります。 そうしないと、起動時に深刻な問題が発生します。 SCSI ディスクでは、 使用するジオメトリはコントローラの拡張 BIOS トランスレーション (">1GB の DOS ディスクドライブのサポート" とも呼ばれます) が有効になっているかどうかによります。 無効になっている場合、N シリンダ、64 ヘッド、 32 セクタ/トラックを使用しますが、 ここで ``N`` は MB 単位のディスク容量です。 たとえば、2GB ディスクは見かけ上 2048 シリンダ、64 ヘッド、 32 セクタ/トラックとなります。 それが「有効」になっており (MS-DOS ではこの方法で、ある制限を回避する場合もあります)、 ディスク容量が 1GB を越える場合は、M シリンダ、 63 セクタ/トラック (64 「ではなく」)、 255 ヘッドを使用します。 ``M`` は MB 単位のディスク容量を 7.844238(!) で割った値となります。 ということで、2GB ディスクの例では、 261 シリンダ、63 セクタ/トラック、255 ヘッドとなります。 (訳注: 以上は Adaptec 社と NCR 社製の SCSI アダプタの場合です。 SCSI アダプタによって変換の数値が変わってくるのでマニュアルを 参照してください)。 これについてよく分からない場合や FreeBSD がインストール中に正しくジオメトリを取得できない場合、 これを回避するもっとも簡単な方法は、 ディスクに小さな DOS パーティションを作ることです。 そうすると正しいジオメトリが取得されるはずです (そして、 残しておきたくないとか、 ネットワークカードのプログラミング用に使いたい場合などには、 いつでもパーティションエディタで DOS パーティションを削除することができます)。 もう一つの方法として、FreeBSD と一緒に配布されているフリーで使えるユーティリティに [.filename]#pfdisk.exe# (FreeBSD CD-ROM の [.filename]#tools# ディレクトリや、他のさまざまな FTP サイトにあります)と呼ばれるものがあり、 ディスク上の他のオペレーティングシステムが使用している ジオメトリを調べるのに役立ちます。 このジオメトリ情報は、 パーティションエディタに入力することができます。 === ディスクの分割の仕方で何か制限はありますか? はい。 BIOS がカーネルを起動できるようにルートパーティションが 1024 シリンダ以内にあることを確認する必要があります (これは FreeBSD ではなく PC の BIOS の制限です)。 SCSI ドライブでは、通常はルートパーティションが最初の 1024MB に収まっていることが前提となります (または拡張 BIOS トランスレーションが有効になっている場合は最初の 4096MB - 他の質問をご覧ください)。IDE でそれに相当する値は 504MB となります (訳注: E-IDE 対応の BIOS 搭載マシンの場合は IDE の 504MB という制限はありません)。 === 大容量ディスクを持っていますが、ディスクマネージャは使えますか? FreeBSD は Ontrack Disk Manager を認識し、これを考慮にいれます。 他のディスクマネージャはサポートしません。 ディスク全体を FreeBSD で使いたい場合、 ディスクマネージャは必要ありません。 BIOS が扱える容量 (通常 504MB) いっぱいでディスクの設定を行なうと、 FreeBSD は実際の容量を算出するはずです。 MFM コントローラ付きの古いディスクを使っている場合は、 FreeBSD に使用するシリンダ数を詳細に指定する必要があります。 FreeBSD と他のオペレーティングシステムが入っているディスクを使用したい場合は、 ディスクマネージャなしでもできるでしょう。 FreeBSD の起動パーティションと他のオペレーティングシステム用のスライスが、 最初の 1024 シリンダ内に収まっている事を確認するだけです。 気になる方は、起動パーティションを 20 メガバイトぐらいにして大きめにするとよいでしょう。 === FreeBSD の起動時に Missing Operating System と表示されます これは FreeBSD や DOS、 そのほかの OS がディスク領域<> のとらえ方で衝突しあっていることから起こる典型的な例です。 こうなったら FreeBSD をインストールし直す以外にはありませんが、 他のところで説明した手順にしたがってやれば、 ほぼ間違いなくうまくいくはずです。 === ブートマネージャの F? プロンプトが表示されません。 これはすでに前に質問されている問題のもう一つの症状です。 BIOS のジオメトリと FreeBSD のジオメトリ設定が一致していないのです! コントローラや BIOS がシリンダの変換 (``>1GB ドライブの サポート``とも呼ばれます) をサポートしていたら、 その設定を無効化して FreeBSD をインストールし直してみてください。 === ソースを全部インストールする必要はありますか? 一般的には「いいえ」です。 しかし最低でも、`base` ソースキット (これにはこの FAQ で述べられているファイルのいくつかが含まれています) と、 `sys` (kernel) ソースキット (これにはカーネルのソースが含まれています) をインストールする事を強くおすすめします。 通常、何かの実行にソースが必要になる事はありません。 しかし、カーネルをコンフィグレーションするためのプログラム man:config[8] を実行する時は例外です。 カーネルのソースをインストールしなくてもよい例として、 どこか別の場所からカーネルのソースを読み込み専用で NFS マウントすることができます。また、 そこから新しいバイナリを作成できるようにもなっています (カーネルソースの制限があるので、直接 [.filename]#/usr/src# をマウントする事はおすすめできません。 それよりもどこか別のディレクトリにマウントして、 ソースツリーの複製ができるように適切にシンボリックリンクを張ってください)。 ソースをネットワーク上に持ち、 そこからシステムをビルドするようにしておけば、 FreeBSD の将来のリリースへのアップグレードがずっと簡単になります。 実際にソースのサブセットを選択するには、 システムインストールツールの「配布ファイル」メニューにある、 「カスタム」メニューを使用します。 === カーネルは必ず作り直さなくちゃならないんですか? カーネルを新しく作り直すのは元々、 FreeBSD のインストール時に必須の作業でした。 でも最近のリリースでは、 とてもユーザフレンドリなカーネル設定ツールの恩恵を受けています。 FreeBSD の起動プロンプト (boot:) で `-c` とタイプすればビジュアルな設定画面になり、 ほとんどの一般的な ISA カードについてのカーネルの設定をすることができるのです。 今でも、 必要なデバイスドライバだけを組み込んだカーネルを作ることはよい事とされています。 ほんのちょっとだけメモリを節約できますからね。 でもほとんどのシステムでは、 もはやどうしてもやらなくちゃならないことではないのです。 === DES と MD5、どちらのパスワードを使うべきなのでしょうか? また、ユーザがどちらを使うことになるか指定する方法はありますか? FreeBSD の標準のパスワードフォーマットは _MD5_ を使ったものです。 これは _DES_ アルゴリズムに基づいた手法を用いる UNIX の伝統的なパスワードフォーマットより安全 (secure) だと 信じられているものです。 DES パスワードは あなたが FreeBSD のパスワードファイルを、 安全性に劣るパスワードフォーマットを利用している古い OS と共有しなければならなくなったときのために 利用可能になっています (これは利用するためには、 sysinstall から "crypto" 配布物のインストール 選ぶか、ソースから build しているなら、 crypto のソースがインストールされている必要があります)。 新しいパスワードにどちらのパスワードフォーマットを使うかは [.filename]#/etc/login.conf# の中の "passwd_format" という login ケーパビリティで制御されます。このケーパビリティは "des" (利用できるなら) か "md5" のどちらかの値を取ります。 login ケーパビリティの詳細については man:login.conf[5] を 参照してください。 === ブートフロッピーで起動すると、 Probing Devices... の画面でハングアップします。 IDE Zip か Jaz ドライブが接続されていたら、 それを取り外してもう一度試してみましょう。 ブートフロッピーはこの種のドライブを誤認してしまうのです。 システムがインストールされた後は、そのドライブを再度接続することができます。 うまくいけばこの問題は将来のリリースで解決されるでしょう。 === インストール終了後にシステムを再起動すると、 panic: cant mount root のエラーとなります。 このエラーはディスクデバイスについて、 起動ブロックとカーネルの認識が混乱しているために起こります。 このエラーは通常、 2 台の IDE ディスクがそれぞれ別の IDE コントローラのマスターに一つずつ接続されているシステムにおいて、 FreeBSD がセカンダリ IDE コントローラに接続されたディスクにインストールされている場合に発生します。 起動ブロックは FreeBSD が wd1 (2 台目の BIOS ディスク) にインストール されていると認識するのに対し、 カーネルはセカンダリ IDE の 1 台目のハードディスクである wd2 にインストールされていると認識するのです。 デバイス検出後で、 カーネルは起動ブロックが起動ディスクだと認識したディスクである wd1 をマウントしようとします。 しかし、実際には起動ディスクは wd2 なので失敗してしまうのです。 この問題を解決するには、以下のどれか一つを行ってください。 . FreeBSD 3.3 以降を利用している場合には、 システムを再起動して、`Booting kernel in 10 seconds; hit [Enter] to interrupt` が表示されている間に `Enter` キーを押します。 すると、ブートローダに移行します。 + そうしたら、`set root_disk_unit="disk_number"` と入力します。 FreeBSD が最初の IDE コントローラのマスターに接続されたドライブにインストールされていれば、 _disk_number_ は `0` です。 また、 最初の IDE コントローラのスレーブなら `1`、 二番目の IDE コントローラのマスターなら `2`、 二番目の IDE コントローラのスレーブなら `3` になります。 + その後、`boot` と入力します。 システムはきちんと再起動するはずです。 + この変更を恒久的なものにする (つまり、 再起動や電源を入れる度にこの操作をする必要がないようにする) には、 [.filename]#/boot/loader.conf.local# に `root_disk_unit="disk_number"` という行を追加してください。 . FreeBSD 3.2 以前を利用している場合は、 Boot: プロンプトで `1:wd(2,a)kernel` と入力してエンターキーを押します。 システムが起動したら、 `echo "1:wd(2,a)kernel" > /boot.config` というコマンドを実行してこれをデフォルトのブート文字列とします。 . FreeBSD のディスクをプライマリ IDE コントローラに接続して、 ハードディスクが連続したドライブ番号で認識されるようにします。 . カーネルのコンフィグレーションファイルで wd の行を以下のように変更し、 link:{handbook}kernelconfig[カーネルの再構築]を行って、 新しいカーネルをインストールします。 + [.programlisting] .... controller wdc0 at isa? port "IO_WD1" bio irq 14 vector wdintr disk wd0 at wdc0 drive 0 # disk wd1 at wdc0 drive 1 # この行をコメントアウト controller wdc1 at isa? port "IO_WD2" bio irq 15 vector wdintr disk wd1 at wdc1 drive 0 # wd2 から wd1 へ変更 disk wd2 at wdc1 drive 1 # wd3 から wd2 へ変更 .... + ディスクの接続を変更して元の設定に戻したい場合は、ディスクを お望みの設定の通りの接続に戻してから再起動します。 システムは正常に起動するはずです。 === メモリの大きさの制限は? 認識できるメモリの上限は、4GB です。 この構成は試験済みで、 詳細は link:ftp://ftp.cdrom.com/archive-info/configuration[wcarchive's configuration] をご覧ください。 このようにたくさんのメモリをマシンに導入しようという場合には、 注意が必要です。ECC 機能をサポートし、なおかつ 容量性負荷 (訳注: 多くのメモリ素子は容量性負荷として働きますが、 メモリバス上に容量性負荷が増えると信号の伝達が遅れ、誤動作の原因となります) を 低減させるため、18 チップ構成のメモリモジュールより 9 チップ構成のメモリモジュールを選択することが、おそらく望ましいでしょう。 === ffs ファイルシステムの大きさの制限は? ffs ファイルシステムの場合、 論理的な最大の上限は 8 TB (2G ブロック)、 デフォルトのブロックサイズを 8K とすると 16 TBとなります。 実際問題として、1 TB のソフトウェアの限界がありますが、 修正すれば 4 TB のファイルシステムが可能です (実際に存在します)。 一つの ffs のファイルの最大のサイズは、ブロックサイズが 4K の場合で 約 1G ブロック (4 TB)です。 .最大ファイルサイズ [cols="1,1,1,1,1", options="header"] |=== | fs ブロックサイズ | 2.2.7-stable | 3.0-current | 動作確認済みのサイズ | 動作するはずのサイズ |4K |4T-1 |4T-1 |4T-1 |>4T |8K |>32G |8T-1 |>32G |32T-1 |16K |>128G |16T-1 |>128G |32T-1 |32K |>512G |32T-1 |>512G |64T-1 |64K |>2048G |64T-1 |>2048G |128T-1 |=== fs ブロックサイズが 4K の場合は三重間接ブロックが使用され、 いずれの場合でも三重間接ブロックを使用して表現できる最大の fs ブロック番号 (およそ 1K^3 + 1K^2 + 1K) に制限されるはずなのですが、 実際は fs ブロック番号の (間違った) 上限 1G-1 で制限されます。 fs ブロック番号の制限は 2G-1 となるはずです。2G-1 付近に fs ブロック番号のバグが多少ありますが、fs ブロックサイズが 4K の場合は、ここまでのブロック番号には到達しません。 ブロックサイズが 8K 以上の場合、いずれの場合も fs ブロック番号の上限 2G-1 で制限されるはずですが、 実際は fs ブロック番号の上限 1G-1 で制限されます。 例外的に -STABLE では三重間接ブロックまでは到達しないため、 制限は二重間接ブロックで表現できる最大の fs ブロック番号 (およそ (blocksize/4)^2 + (blocksize/4)) となります。 -CURRENT ではこの制限を超えると問題を引き起こすかもしれません。 正しい制限値である 2G-1 ブロックを使用すると明らかに問題が出ます。 === フロッピーに 1 TB のファイルを格納するには? わたしのところでは、 フロッピーにいくつかの実際のファイルを保存しています :-)。 最大のファイルサイズは最大のディスクサイズとはあまり関係はありません。 最大のディスクサイズは 1 TB です。 ファイルサイズがディスクサイズより大きくなりうるというのは仕様です。 以下の例は、32K のディスク容量 (3 つの間接ブロックと 1 つのデータブロック) を使って、 小さなルートパーティションに 8T-1 の大きさのファイルを作成します。 ここでの dd コマンドは大きなファイルが扱えるものが必要です。 [source,shell] .... % cat foo df . dd if=/dev/zero of=z bs=1 seek=`echo 2^43 - 2 | bc` count=1 ls -l z du z df . % sh foo Filesystem 1024-blocks Used Avail Capacity Mounted on /dev/da0a 64479 27702 31619 47% / 1+0 records in 1+0 records out 1 bytes transferred in 0.000187 secs (5346 bytes/sec) -rw-r--r-- 1 bde bin 8796093022207 Sep 7 16:04 z 32 z Filesystem 1024-blocks Used Avail Capacity Mounted on /dev/da0a 64479 27734 31587 47% / .... === 新しいカーネルをコンパイルしたら、起動時に archsw.readin.failed というエラーメッセージが表示されるようになってしまいました。 ローダがスタートする前の | が表示されているときに何かキーを押すことで、 起動のセカンドステージから直接、起動するカーネルを指定して起動することができます。 特に、カーネルのソースを更新し、__make world しないで__新しいカーネルだけインストールした場合にこの症状が現われます。 こういう操作は動作が保証されません。きちんと make world してください。 === 3.X から 4.X にアップグレードするにはどうしたら良いのですか? アップグレードには、 バイナリスナップショットを使うことを__強く__おすすめします。 4-STABLE スナップショットは link:ftp://releng4.FreeBSD.org/[releng4.FreeBSD.org] から入手可能です。 ソースを使ってアップグレードする場合は、詳細について link:{handbook}#cutting-edge[FreeBSD ハンドブック]を参照するようにしてください。 [CAUTION] ==== ソースを使ったアップグレードは、 慣れていないユーザにはまったくおすすめできません。 3.X から 4.X への場合は特にそうです。 ソースを使ったアップグレードを試す前に、 手順を注意深く読むように心がけてください。 ==== === セキュリティプロファイル (security profiles) とは何ですか? "セキュリティプロファイル"とは、特定の プログラムやその他の設定を有効にしたり無効にすることで、求める 比率で安全と便利さを実現しようとする構成の選択肢の集まりの ことです。セキュリティプロファイルが厳しいほど、デフォルトで 有効になるプログラムが減ります。これは、動かさなければならない もの以外は、何も動かしてはいけないというセキュリティの 基本的原則の一つです。 セキュリティプロファイルは、単にデフォルトの設定である ということに気をつけてください。FreeBSD をインストールした あとに [.filename]#/etc/rc.conf# に適切な行を編集したり 追加すれば、どのプログラムでも有効にしたり無効にしたりできます。 後者について詳しいことは man:rc.conf[5] のマニュアルを ご覧ください。 以下に、各セキュリティプロファイルが何を行うかを説明した 表を掲載します。列はセキュリティプロファイルの選択肢で、行は 有効または無効になるプログラムや機能です。 .指定できるセキュリティプロファイル [cols="1,1,1,1,1", options="header"] |=== | | Extreme | High | Moderate | Low |man:inetd[8] |NO |NO |YES |YES |man:sendmail[8] |NO |YES |YES |YES |man:sshd[8] |NO |YES |YES |YES |man:portmap[8] |NO |NO |おそらく (インストール時に、すでにマシンを NFS クライアントまたはサーバとして設定していると、 ポートマッパが有効になります。) |YES |NFS server |NO |NO |YES |YES |man:securelevel[8] |YES (2) (securelevel を設定するセキュリティプロファイル (Extreme または High) を選択する場合、その影響を 承知していなければなりません。man:init[8] のマニュアルを 読み、セキュリティレベルの意味について特に注意を 払ってください。そうしないと、後で深刻な問題が 起きるかもしれません。) |YES (1) |NO |NO |=== [WARNING] ==== セキュリティプロファイルは魔法の薬ではありません。 High に設定したら、適当な link:{handbook}#eresources-mail[ メーリングリスト]を読んだり、良質なパスワードや パスフレーズを用いたり、セキュリティについてのよい習慣を 守ったりしなくていいわけではありません。求めるセキュリティと 便利さの比率を手軽に設定してくれるだけです。 ==== [NOTE] ==== セキュリティプロファイルの機構は、FreeBSD を最初に インストールする時に使うことを想定しています。すでに FreeBSD がインストールされているなら、単に求める機能を 有効にしたり無効にしたりする方が、おそらく効率が よいでしょう。もし、本当にセキュリティプロファイルを 使いたいのであれば、man:sysinstall[8] を再実行すれば 設定できます。 ==== [[hardware]] == ハードウェアコンパチビリティ === FreeBSD は、 どんなハードディスクドライブをサポートしているのですか? FreeBSD は、EIDE と SCSI ハードディスクドライブをサポートしています (互換コントローラも含みます。 次の節参照)。 また独自の "Western Digital" インタフェースを使用しているすべてのドライブ (MFM、 RLL、ESDI、もちろん IDE) もサポートしています。 独自仕様のインタフェースを使用する ESDI コントローラでは動作しないものがあり、 WD1002/3/6/7 とその互換インタフェースと衝突します。 === どの SCSI コントローラをサポートしているのですか? link:{handbook}#INSTALL-HW[FreeBSD ハンドブック]に記されている完全なリストを参照してください。 === どんな CD-ROM ドライブをサポートしているのですか? サポートされている SCSI コントローラに接続できる SCSI ドライブは、すべてサポートされています。 また、以下の専用 CD-ROM インタフェースもサポートしています。 * ミツミ LU002 (8bit)、LU005 (16bit) および FX001D (16bit 2倍速)。 * ソニー CDU 31/33A * Sound Blaster 非 SCSI タイプの CD-ROM * 松下/Panasonic CD-ROM * ATAPI 互換の IDE CD-ROM SCSI でないカードはすべて、SCSI ドライブよりも極めて動作速度が 遅いことが知られており、ATAPI CD-ROM には動作しないものもあるようです。 BSDi の FreeBSD 2.2 CD-ROM からは CD からの直接起動が サポートされています。 === FreeBSD は、どの CD-RW ドライブに対応していますか? FreeBSD は ATAPI 互換の IDE CD-R または CD-RW ドライブで あれば対応しています。FreeBSD バージョン 4.0 以降については、 man:burncd[8] のマニュアルをご覧ください。それ以前の バージョンの FreeBSD では、 [.filename]#/usr/shared/examples/atapi# にある例を ご覧ください。 また、FreeBSD は SCSI の CD-R または CD-RW ドライブにも 対応しています。ports または packages から `cdrecord` コマンドをインストールして、 カーネルに [.filename]#pass# デバイスが組み込まれて いることを確認してください。 === ZIP ドライブをサポートしていますか? もちろん、 FreeBSD は SCSI ZIP ドライブ (外付け) をサポートしています。 ZIP ドライブは SCSI ID を 5 か 6 に設定した状態でなら使用できますが、 もし SCSI ホストアダプタの BIOS がサポートしてさえいれば ZIP ドライブから起動させることもできます。 どのホストアダプタが SCSI ID を 0 や 1 以外に設定したデバイスから 起動できるのかはわかりません。そうしたい場合は、アダプタの ドキュメントを参照しなければなりません。 ATAPI (IDE) ZIP ドライブは、FreeBSD 2.2.6 以降のバージョンでサポートされています。 バージョン 3.0 以降の FreeBSD では、 パラレルポート接続の ZIP ドライブをサポートしています。 最近のバージョンの FreeBSD をお使いでしたら、 カーネルコンフィグレーションファイルに [.filename]#scbus0#、 [.filename]#da0#、 [.filename]#ppbus0#、 [.filename]#vp0# の各ドライバが記述されていることを確認してください。 (GENERIC カーネルには [.filename]#vp0# を除くすべてのドライバが含まれています)。 これらすべてのドライバがあれば、 パラレルポートのドライブは [.filename]#/dev/da0s4# となります。 ディスクは `mount /dev/da0s4 /mnt` とするか `mount_msdos /dev/da0s4 /mnt` (DOS ディスクの場合) とすることでマウントできます。 それから<>および、 <>についても 確認しておいてください。 === では、JAZ や EZ、 それからその他のリムーバブルドライブはサポートしていますか? FreeBSD では、IDE バージョンの EZ ドライブを除くすべての SCSI デバイスは、 SCSI のディスクと同等に扱われます。 また IDE EZ は IDE ドライブと同等となります。 [[jaz]] システム稼働中のメディア交換について FreeBSD がどれほどうまく動くか定かではありません。 もちろんメディアを入れ替える前にそのドライブのマウントを解除しなければいけないでしょうし、 FreeBSD がそれらを認識するには、 起動時に外部ユニットにも電源が投入されていることを確認しなければいけないでしょう。 <>も参照のこと。 === どのマルチポートシリアルカードをサポートしていますか? 一覧は link:{handbook}#INSTALL-MISC[その他のデバイス]の節にあります。 無名のカードにもうまく動くものがあり、 特に AST 互換といわれているものに多く見られます。 カード設定の詳細な情報は、man:sio[4] のマニュアルページを参照してください。 === USB キーボードを持っているのですが、FreeBSD で使えますか? USB デバイスは FreeBSD 3.1 からサポートされましたが、 実装は FreeBSD 3.2 であってもまだ完全ではないため、 必ずしも安定して動作するとは限りません。 もし、それでも USB キーボードを使ってみたいという人は、 以下の手順を試してみてください。 [.procedure] ==== . FreeBSD 3.2 か、それ以降を使います。 . カーネルコンフィグレーションファイルに以下の行を追加し、 カーネルを再構築します。 + [.programlisting] .... device uhci device ohci device usb device ukbd options KBD_INSTALL_CDEV .... + FreeBSD 4.0 より前のバージョンでは、 代わりに次のようにします。 + [.programlisting] .... controller uhci0 controller ohci0 controller usb0 controller ukbd0 options KBD_INSTALL_CDEV .... + . [.filename]#/dev# ディレクトリに移動し、 次のようにしてデバイスノードを作成します。 + [source,shell] .... # cd /dev # ./MAKEDEV kbd0 kbd1 .... + . [.filename]#/etc/rc.conf# を編集し、 以下の行を追加します。 + [.programlisting] .... usbd_enable="YES" usbd_flags="" .... ==== システムを再起動させた後、 AT、USB 両方のキーボードが接続されていれば、 AT キーボードは [.filename]##/dev/kbd0## に、 USB キーボードは [.filename]##/dev/kbd1##になります。 一方、USB キーボードだけが接続されているなら、 [.filename]##/dev/ukbd0## となります。 USB キーボードをコンソールで利用するには、 それをコンソールドライバに対して明示的に指定する必要があります。 システムの初期化の際に、次に示すようなコマンドを実行してください。 [source,shell] .... # kbdcontrol -k /dev/kbd1 < /dev/ttyv0 > /dev/null .... ただし、USB キーボードしか接続されていない場合、それは [.filename]#/dev/kbd0# としてアクセスされますので、 コマンドは次のようにしなければなりません。ご注意ください。 [source,shell] .... # kbdcontrol -k /dev/kbd0 < /dev/ttyv0 > /dev/null .... 上のコマンドは、[.filename]#/etc/rc.i386# に追加すると良いでしょう。 この設定を一度行なっていれば、 X 環境でも特に他の設定なしに USB キーボードが利用できます。 USB キーボードの活線挿抜 (ホットプラグ機能) は、 まだおそらくきちんと動作しないと思われます。 トラブルを避けるためにも、キーボードはシステムを起動させる前に接続しておき、 シャットダウンするまではずさないようにした方が良いでしょう。 詳細については、man:ukbd:[4] のマニュアルページを参照してください。 === 珍しいバスマウスを持っているのですが、どのように設定すればいいのですか? FreeBSD は Microsoft、Logitech、 ATI 等のメーカーから出ているバスマウスと InPort バスマウスをサポートしています。FreeBSD 2.X の場合、 バスマウスのデバイスドライバは GENERIC カーネルに標準で含まれますが、 FreeBSD 3.X 以降では標準で含まれていません。もしバスマウスのデバイス ドライバを含むカーネルを自分で構築する場合には、 カーネルコンフィグレーションファイルに以下の行が含まれていることを確認してください。 それは FreeBSD 3.0 を含む、それ以前のリリースの場合は次のとおり、 [.programlisting] .... device mse0 at isa? port 0x23c tty irq5 vector mseintr .... FreeBSD 3.X では、次のとおりです。 [.programlisting] .... device mse0 at isa? port 0x23c tty irq5 .... そして FreeBSD 4.X とそれ以降では、次のようになります。 [.programlisting] .... device mse0 at isa? port 0x23c irq5 .... 通常バスマウスには専用のインタフェースカードが附属しています。 インタフェースカードによってはポートアドレスや割り込み番号を上記の 設定以外に変更できるかもしれません。詳しくはバスマウスのマニュアルと man:mse[4] のマニュアルページを参照してください。 === PS/2 マウス (「マウスポートマウス」、「キーボードマウス」) を 使うにはどのように設定すればいいのですか? あなたが 2.2.5 以降のバージョン FreeBSD を使っているのなら、 必要なドライバ [.filename]#psm# はカーネルに含まれていて有効になっています。 カーネルは起動時に PS/2 マウスを検出するでしょう。 あなたの使っている FreeBSD が比較的新しいけれど前のバージョン (2.1.x 以降) のものなら、 インストールの時に、単にカーネルのコンフィグレーションのメニュー上で PS/2 マウスを有効化するだけです、あるいは後で `boot:` プロンプト上で `-c` を指定することでもメニューは現れます。 デフォルトでは無効に設定されていますので、 明示的に有効化してあげないといけません。 あなたの使っている FreeBSD が比較的古いものなら、 カーネルコンフィグレーションファイルに以下の行を加えて カーネルを再コンパイルする必要があります。 それは FreeBSD 3.0 を含む、それ以前のリリースでは次のとおり、 [.programlisting] .... device psm0 at isa? port "IO_KBD" conflicts tty irq 12 vector psmintr .... FreeBSD 3.1 を含む、それ以降のリリースでは次のとおり、 [.programlisting] .... device psm0 at isa? tty irq 12 .... FreeBSD 4.0 とそれ以降のリリースでは次のとおりです。 [.programlisting] .... device psm0 at atkbdc? irq 12 .... カーネルの再構築についてよく知らないのであれば、 link:{handbook}kernelconfig[カーネルのコンフィグレーション]を参照してください。 起動時にカーネルが [.filename]#psm0# を検出したら、 [.filename]#psm0# のエントリが [.filename]#/dev# の中にあることを確認してください。それには、以下のようにします。 [source,shell] .... # cd /dev; sh MAKEDEV psm0 .... これは `root` でログインしているときに行なってください。 [[moused]] === X Window System 以外の環境でマウスを使うことは可能ですか? もしデフォルトのコンソールドライバである syscons を使っているのであれば、 テキストコンソール上でマウスを使って、 テキストのカットアンドペーストができます。 マウスデーモンである moused を起動し、 仮想コンソールでマウスポインタを有効にしてください。 [source,shell] .... # moused -p /dev/xxxx -t yyyy # vidcontrol -m on .... ここで _xxxx_ はマウスのデバイス名、 _yyyy_ はマウスのプロトコルタイプです。 サポートされているプロトコルタイプについては man:moused[8] のマニュアルページを参照してください。 システムを起動する時に自動的に moused を起動したい場合には、次のようにします。 FreeBSD 2.2.1 では以下の変数を [.filename]#/etc/sysconfig# で設定してください。 [.programlisting] .... mousedtype="yyyy" mousedport="xxxx" mousedflags="" .... FreeBSD 2.2.2 以降のバージョンでは [.filename]#/etc/rc.conf# で以下のように設定します。 [.programlisting] .... moused_type="yyyy" moused_port="xxxx" moused_flags="" .... FreeBSD 3.1 とそれ以降で PS/2 マウスを利用する場合は、 `moused_enable="YES"` を [.filename]#/etc/rc.conf# に書き加えるだけです。 また、起動時にすべての仮想端末で、 標準のコンソールに加えマウスデーモンも使えるようにしたい、 という場合には、以下の行を [.filename]#/etc/rc.conf# に加えます。 [.programlisting] .... allscreens_flags="-m on" .... FreeBSD 2.2.6 以降の場合で 比較的新しいシリアルマウスを使っているならば、 マウスデーモンはマウスのプロトコルタイプを自動判別できます。 自動判別を試みるには、プロトコルタイプとして `auto` を指定します。 マウスデーモンを実行中は、マウスデーモンと他のプログラム (たとえば X Window System) の間でマウスへのアクセスを調整しなければなりません。 この問題については <>をご覧ください。 === マウスを使って、 テキストコンソールでカットアンドペーストするにはどうしたらよいのですか? マウスデーモンを起動 (<>を参照してください) したあと、 ボタン 1 (左ボタン) を押しながらマウスを動かして範囲を指定します。 ボタン 2 (中ボタン) またはボタン 3 (右ボタン) をクリックするとテキスト カーソルの位置に選択した範囲のテキストがペーストされます。 FreeBSD 2.2.6 以降では、ボタン 2 をクリックするとペーストされ、ボタン 3 をクリックした場合に既存の選択範囲が現在のマウスポインタの位置まで 「延長または短縮」されます。もしマウスに中ボタンがないなら、 moused のオプションを使って中ボタンのエミュレーションをするか、 他のボタンを中ボタンとして使う事ができます。 詳しくは man:moused[8] のマニュアルページを参照してください。 === USB マウスを持っているのですが、FreeBSD で使えますか? USB デバイスは FreeBSD 3.1 からサポートされましたが、 実装は FreeBSD 3.2 であってもまだ完全ではないため、 必ずしも安定して動作するとは限りません。 もし、それでも USB マウスを使ってみたいという人は、 以下の手順を試してみてください。 [.procedure] ==== . FreeBSD 3.2 か、それ以降を使います。 . カーネルコンフィグレーションファイルに以下の行を追加し、 カーネルを再構築します。 + [.programlisting] .... device uhci device ohci device usb device ums .... + FreeBSD 4.0 より前のバージョンでは、 代わりに次のようにします。 + [.programlisting] .... controller uhci0 controller ohci0 controller usb0 device ums0 .... + . [.filename]#/dev# ディレクトリに移動し、 次のようにしてデバイスノードを作成します。 + [source,shell] .... # cd /dev # ./MAKEDEV ums0 .... + . [.filename]#/etc/rc.conf# を編集し、 以下の行を追加します。 + [.programlisting] .... moused_enable="YES" moused_type="auto" moused_port="/dev/ums0" moused_flags="" usbd_enable="YES" usbd_flags="" .... + moused の設定の詳細については、 <>も参照してください。 . X のセッションで USB マウスを使うには、 [.filename]#XF86Config# を編集する必要があります。 XFree86 3.3.2、もしくはそれ以降を利用している場合は、 _Pointer_ セクションが次のようになっていることを確認してください。 + [.programlisting] .... Device "/dev/sysmouse" Protocol "Auto" .... + それより前のバージョンの XFree86 を利用している場合は、 _Pointer_ セクションが次のようになっていることを確認してください。 + [.programlisting] .... Device "/dev/sysmouse" Protocol "SysMouse" .... ==== X 環境でのマウスの利用については、 <>も参照してください。 USB マウスの活線挿抜 (ホットプラグ機能) は、 まだおそらくきちんと動作しないと思われます。 トラブルを避けるためにも、マウスはシステムを起動させる前に接続しておき、 シャットダウンするまではずさないようにした方が良いでしょう。 === わたしのマウスにはホイール機能や便利なボタンがついているのですが、 これは FreeBSD でも使えるのですか? 答えは残念ながら「場合によります」です。 こうしたマウスの付加的な機能は大抵の場合、特殊なドライバを必要とします。 マウスのデバイスドライバやユーザのプログラムが そのマウスに対する固有のサポートをしていない場合には、 標準的な 2 ボタン/3 ボタンマウスのように振舞います。 X ウィンドウシステムの環境でのホイールの使い方については、 <>の項をご覧ください。 === わたしのマウスはきちんと動いてくれないようです。 マウスカーソルが画面中をとびまわります。 このマウスにはホイールがついていて、 接続は PS/2 ポートです。 FreeBSD 3.2 およびそれ以前の PS/2 マウスドライバ psm には、 Logitech モデル M-S48 とその OEM のホイールマウスで不具合が発生します。 以下のパッチを [.filename]#/sys/i386/isa/psm.c# に適用して、カーネルを再構築してください。 [.programlisting] .... Index: psm.c =================================================================== RCS file: /src/CVS/src/sys/i386/isa/Attic/psm.c,v retrieving revision 1.60.2.1 retrieving revision 1.60.2.2 diff -u -r1.60.2.1 -r1.60.2.2 --- psm.c 1999/06/03 12:41:13 1.60.2.1 +++ psm.c 1999/07/12 13:40:52 1.60.2.2 @@ -959,14 +959,28 @@ sc->mode.packetsize = vendortype[i].packetsize; /* set mouse parameters */ +#if 0 + /* + * A version of Logitech FirstMouse+ won't report wheel movement, + * if SET_DEFAULTS is sent... Don't use this command. + * This fix was found by Takashi Nishida. + */ i = send_aux_command(sc->kbdc, PSMC_SET_DEFAULTS); if (verbose >= 2) printf("psm%d: SET_DEFAULTS return code:%04x\n", unit, i); +#endif if (sc->config & PSM_CONFIG_RESOLUTION) { sc->mode.resolution = set_mouse_resolution(sc->kbdc, - (sc->config & PSM_CONFIG_RESOLUTION) - 1); + (sc->config & PSM_CONFIG_RESOLUTION) - 1); + } else if (sc->mode.resolution >= 0) { + sc->mode.resolution + = set_mouse_resolution(sc->kbdc, sc->dflt_mode.resolution); + } + if (sc->mode.rate > 0) { + sc->mode.rate = set_mouse_sampling_rate(sc->kbdc, sc->dflt_mode.rate); } + set_mouse_scaling(sc->kbdc, 1); /* request a data packet and extract sync. bits */ if (get_mouse_status(sc->kbdc, stat, 1, 3) < 3) { .... FreeBSD 3.2 より新しいリリースではきちんと動作するはずです。 === ラップトップ PC のマウス/トラックボール/タッチパッドは使えますか? <>と、 <>をご覧ください。 === どんなテープドライブをサポートしていますか? FreeBSD は SCSI と QIC-36 (QIC-02 インタフェース付き) をサポートしています。 これらには 8-mm (Exabyte と呼ばれています) や DAT ドライブも含まれています。 初期の 8-mm ドライブの中には SCSI-2 とまったく互換性を持たないものがあります。 これらは FreeBSD 上では動作しません。 === どんなテープチェンジャーをサポートしていますか? FreeBSD 2.2 は man:ch[4] デバイスと man:chio[1] コマンドを使用した SCSI チェンジャーをサポートしています。 実際のチェンジャーの制御方法の詳細は、man:chio[1] のマニュアルページを参照してください。 使用している製品が AMANDA のようにチェンジャーに対応済みのものでない場合は、 次のことについて留意してください。 それらの製品は任意のポイント間のテープの移動を制御するだけなので、 テープがどのスロットに入っているか、現在ドライブにあるテープが どのスロットに戻るべきかを把握しておく必要があります。 === どんなサウンドカードをサポートしていますか? FreeBSD は SoundBlaster、SoundBlaster Pro、SoundBlaster 16、 Pro Audio Spectrum 16、AdLib それから Gravis UltraSound サウンドカードを サポートしています。MPU-401 やその互換カードも機能に制限はあるものの サポートされています。マイクロソフトサウンドシステムのスペックに準拠 したカードも、[.filename]#pcm# ドライバでサポートされています。 [NOTE] ==== これらはサウンドについてのみの話です! これらのドライバは CD-ROM、SCSI、カード上にあるジョイスティックをサポートしていません (SoundBlaster は例外です)。SoundBlaster SCSI インタフェースと非 SCSI CD-ROM はサポートしていますが、そのデバイスからは起動できません。 ==== === pcm ドライバで es1370 から音が出ないのはどうにかなりませんか? マシンを起動するごとに以下のコマンドを実行してください。 [source,shell] .... # mixer pcm 100 vol 100 cd 100 .... === どんなネットワークカードをサポートしていますか? より完全な一覧についてはlink:{handbook}#INSTALL-NICS[イーサネットカード]の節を参照してください。 === 数値演算コプロセッサを持っていませんが、何かまずいでしょうか? [NOTE] ==== これらは 386/486SX/486SLC を持っている場合に影響します - ほかのマシンでは CPU に内蔵されています。 ==== 一般にこれらは問題とはなりません。 しかし、数値演算エミュレーションコードのパフォーマンスか、 正確さのいずれかを選択する状況があります (詳しくは <> についての節をご覧ください)。 とくに、X 上で弧を描く際にとても遅くなることでしょう。 数値演算コプロセッサを購入されることを強くおすすめします。 とても役立つことでしょう。 [NOTE] ==== 他の数値演算コプロセッサよりも優れたコプロセッサもあります。 これは言いにくいことなのですが、Intel を買うために躍起になる人もいないでしょう。 それが FreeBSD 上で動くという確信がないのなら、クローンにご用心を。 ==== === FreeBSD がサポートするデバイスは他にもあるんでしょうか? link:{handbook}#INSTALL-MISC[FreeBSD ハンドブック]に記されている、 サポートされている他のデバイスの一覧を参照してください。 === パワーマネージメント機能付きのラップトップ PC を持っているのですが…。 FreeBSD は一部のマシンの APM をサポートしています。 [.filename]#LINT# カーネルコンフィグファイル の APM の部分をご覧ください。 さらに詳しいことは man:apm[4] に載っています。 === Micron システムが起動時に固まってしまいます。 特定の Micron 製のマザーボードの中には、PCI BIOS が規格通りに 実装されていないために FreeBSD の起動に失敗するものがあります。 その BIOS は、PCI デバイスをあるアドレスで設定したと報告するにも 関わらず、実際にはそうしていないのです。 この問題を回避するには、BIOS の "Plug and Play Operating System" を無効に設定してください。また、より詳しい情報は http://cesdis.gsfc.nasa.gov/linux/drivers/vortex.html#micron[http://cesdis.gsfc.nasa.gov/linux/drivers/vortex.html#micron] を参照してください。 === 新しい Adaptec コントローラを持っているのですが、 FreeBSD が検出できないようです。 新しい AIC789x シリーズの Adaptec チップは、3.0 でデビューした CAM SCSI フレームワークでサポートされています。 2.2-STABLE のパッチは link:ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/development/cam/[ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/development/cam/] にあります。 CAM システムが入っている高機能ブートフロッピーは http://people.FreeBSD.org/\~abial/cam-boot/[http://people.FreeBSD.org/~abial/cam-boot/] にあります。 どちらの場合にしても、作業を始める前に [.filename]#README# をお読みください。 === 内蔵の Plug & Play モデムを持っているのですが、FreeBSD が検出できないようです。 モデムの PnP ID を シリアルドライバの PnP ID リストに追加する必要があるでしょう。 Plug & Play サポートを有効にするには、 `controller pnp0` をコンフィグレーション ファイルに付け加え、 新しいカーネルをコンパイルしてシステムを再起動してください。 カーネルは、検出したすべてのデバイスの PnP ID を表示します。 モデムの欄にある PnP ID を [.filename]#/sys/i386/isa/sio.c# の 2777 行目くらいにあるテーブルに書き入れてください。 テーブルを見つけるには、構造体 `siopnp_ids[]` の文字列 `SUP1310` を探します。 カーネルを作り直したらインストールし、システムを再起動してください。 そうすれば、モデムが検出されるはずです。 起動時のコンフィグレーションの際に、`pnp` コマンドを使用して PnP の設定をマニュアルで行なわなければならないかもしれません。 その場合、モデムを検出させるためのコマンドは [.programlisting] .... pnp 1 0 enable os irq0 3 drq0 0 port0 0x2f8 .... のようになります。 === シリアルコンソールで boot: プロンプトを表示するにはどうすればいい? . `options COMCONSOLE` を指定してカーネルを構築してください。 . そして [.filename]#/boot.config# を作成して `-P` とだけ書き入れてください。 . その後、キーボードをシステムから抜きます。 [.filename]#/usr/src/sys/i386/boot/biosboot/README.serial# に、 これに関する情報が書かれています。 === なぜ Micron コンピュータで 3Com PCI ネットワークカードが動かないのでしょう? 特定の Micron 製のマザーボードの中には、PCI BIOS が規格通りに 実装されていないために FreeBSD の起動に失敗するものがあります。 その BIOS は、PCI デバイスをあるアドレスで設定したと報告するにも 関わらず、実際にはそうしていないのです。 この問題を回避するには、BIOS の "Plug and Play Operating System" を無効に設定してください。また、より詳しい情報は http://cesdis.gsfc.nasa.gov/linux/drivers/vortex.html#micron[http://cesdis.gsfc.nasa.gov/linux/drivers/vortex.html#micron] を参照してください。 === 対称型マルチプロセシング (SMP) をサポートしていますか? SMP は、3.0-STABLE とそれ以降のリリースでのみサポートされています。 _GENERIC_ カーネルでは SMP は有効化されていませんので、 SMP を有効化するにはカーネルを再構築する必要があります。 [.filename]#/sys/i386/conf/LINT# を見て、 カーネルコンフィグファイルにどのオプションを追加すれば良いのか確かめてください。 === ASUS K7V マザーボードのシステムでブートフロッピーを使うと、 システムがハングアップします。 対応策はありませんか? BIOS セットアップで "起動時のウィルス保護機能" を無効化してください。 == トラブルシューティング === ハードディスクに不良ブロックがあります! SCSI ディスクの場合は自動的に再マップする機能があるはずです。 しかし、理解し難い理由から多くのドライブがこの機能が無効化 されて出荷されています...。 これを有効化するには、 最初のデバイスのモードページを変更する必要があります。 これは次のコマンドを実行することで、FreeBSD 上で行なうことができます (`root` 権限で行ないます)。 [source,shell] .... # scsi -f /dev/rsd0c -m 1 -e -P 3 .... そして、AWRE と ARRE の値を 0 から 1 へ変更します [source,shell] .... AWRE (Auto Write Reallocation Enbld): 1 ARRE (Auto Read Reallocation Enbld): 1 .... 以下は、link:mailto:tedm@toybox.placo.com[Ted Mittelstaedt 氏]から寄せられたものです。 IDE ドライブの場合は通常、不良ブロックは潜在的な障害の兆候です。 最近の IDE ドライブは、内部の不良ブロック再マッピング機能を有効にした状態で 出荷されています。また、今日の IDE ハードディスクメーカは、 出荷以降に不良ブロックが発生することに関して保証を提供していて、 不良ブロックのあるディスクドライブを交換するサービスを行なっています。 もし、不良ブロックのある IDE ディスクドライブを復旧しようと思うなら、 IDE ドライブメーカが提供する IDE 診断プログラムをダウンロードして、 そのドライブに使ってみてください。この種のプログラムは大抵、 ドライブの制御部分に対して不良ブロックを再走査し、 不良ブロックを使用不能にするようにセットすることができます。 ESDI、RLL および MFM ドライブの場合、 不良ブロックはドライブの正常な部分であり、 一般的に言って障害を表すものではありません。 PC では、ディスクドライブコントローラカードと BIOS が不良ブロックの使用不能化の作業を行ないます。 DOS など、ディスクアクセスに BIOS を経由する OS にとっては有効に働きますが、FreeBSD のディスクドライバは BIOS を利用しません。そのため、 代替として bad144 という機構が存在します。 bad144 は、wd ドライバでだけ (つまり FreeBSD 4.0 ではサポートされていない)動作し、SCSI ドライバに利用することは _できません_。bad144 は、 検出された不良セクタをスペシャルファイルに記録するという機能を持っています。 bad144 を利用する上で、注意しなければならない点が一つあります。 それは、不良ブロックスペシャルファイルは、 ディスクの最終トラックに置かれるということです。 このファイルには、ディスクの先頭の付近、 [.filename]#/kernel# ファイルが位置しているであろう部分で発生した不良セクタが記録されています。 したがって、このファイルは BIOS コールを使ってカーネルファイルを読み込む起動プログラムが、 アクセス可能でなければなりません。 これはつまり、bad144 を利用するディスクは 1024 シリンダ、16 ヘッド、63 セクタを超えてはならないということを意味し、 bad144 を利用したディスクが実質 500MB を超えられないことになります。 bad144 を使うには、FreeBSD のインストール時に表示される fdisk 画面で "Bad Block" 走査を ON に設定するだけです。 これは、FreeBSD 2.2.7 以降で機能します。 ディスクは、1024 シリンダ以内でなければなりません。 ディスクドライブは事前に少なくとも 4 時間、 ディスクが温度によって膨張し、 トラックに曲がりが出るまで回転させることをお薦めします (訳注: 温度変化に対する膨張によって、 ディスクが微小変形することにより発生する不良セクタを確実に検出するためです)。 大容量の ESDI ドライブのように 1024 シリンダを超えるディスクの場合、 DOS 上でそのディスクが利用できるよう、 ESDI コントローラは特殊な変換モードを利用します。 fdisk の "set geometry" コマンドを使って "変換された (translated)" ジオメトリに切替えると、wd ドライバはこの変換モードを解釈できます。 その際、FreeBSD パーティションを作成するのに "dangerously dedicated" モードを利用してはいけません。 このモードは、そのようなジオメトリを無視するからです。 たとえ fdisk がオーバーライドされたジオメトリ情報を使ったとしても、 依然としてディスクの真の大きさを保持しているため、大きすぎる FreeBSD パーティションを作成しようとしてしまうでしょう。 ディスクジオメトリ情報が変換されたジオメトリ情報にかわっている場合は、 手動でブロック数を入力し、 パーティションを作成する必要があります。 大容量の ESDI ディスクを ESDI コントローラでセットアップするには、 ちょっとしたトリックを使います。まず、DOS のディスクで起動して そのディスクを DOS パーティションとしてフォーマットします。 そして FreeBSD を起動し、インストーラの fdisk 画面で DOS パーティションのブロックサイズとブロック数を読みとり、メモしておきます。 ジオメトリ情報を DOS が利用しているものと同一に再設定し、 DOS パーティションを削除して "cooperative" FreeBSD パーティションを 先程記録したブロックサイズを使って作成してください。 そのパーティションを起動可能パーティションに設定し、不良ブロック走査を 有効にします。 実際のインストールでは、ファイルシステムが作成される前に bad144 が最初に実行されます (Alt-F2 を押すことで状況を確認できます)。 不良セクタファイルを作成中に何らかの障害が発生したなら、 システムを再起動して、もう一度最初からやり直しになります。 おそらくディスクジオメトリ情報の設定を大きくしすぎているのでしょう (やり直しは、DOS によるフォーマットとパーティション確保を含みます)。 もし、不良ブロックの再マッピングを有効にしていて不良ブロックが見付かったら、 ドライブの交換を考えてください。不良ブロックは、時間とともに悪化するからです。 === Bustek 742a EISA SCSI が認識されません。 この情報は 742a のためのものですが、他の Buslogic カードについても 同様のことが言えます。(Bustek = Buslogic) 742a カードには大きくわけて 2 つの「バージョン」が存在します。 ハードウェアリビジョンの A-G と H 以降です。リビジョンの 文字はカードの隅にあるアセンブリ番号の後ろにあります。 742a は二つの ROM チップを持っており、一つは BIOS チップで もう一つはファームウェアチップです。FreeBSD はあなたの 持っているものがどの BIOS バージョンかは問題ありませんが、 ファームウェアバージョンについては問題となります。 Buslogic の技術サポート部門に連絡すれば、アップグレード版の ROM を送ってくれることでしょう。BIOS チップと ファームウェアチップはペアで出荷されます。 アダプタカードのハードウェアリビジョンにあわせた 最も新しいファームウェア ROM を使用しなければなりません。 リビジョン A-G のカードには、2.41/2.21 までの BIOS/ファームウェアのセットを使用することができます。 リビジョン H 以降のカードには、最新のものである 4.70/3.37 の BIOS/ファームウェアのセットを 使用することができます。これらのファームウェアの違いは、 ファームウェア 3.37 が 「ラウンドロビン方式」 をサポートしているところからきています。 Buslogic のカードには、製造番号も刻印されています。古い ハードウェアリビジョンのカードを持っている場合は、Buslogic の RMA 部門に問い合わせて製造番号を伝えると、新しいハードウェアリビジョンの カードに交換することもできます。もしカードが十分新しければ、彼らは 交換に応じてくれるでしょう。 FreeBSD 2.1 は ファームウェアリビジョン 2.21 以降のものをサポートしています。 これよりも古いファームウェアリビジョンのものは、 Buslogic カードとして正常に認識されません。 しかし、Adaptec 1540 として認識されるかもしれません。 初期の Buslogic のファームウェアは AHA1540 「互換」モードを 持っています。しかし、EISA カードにとってこれは よいことではありません。 古いハードウェアリビジョンのカードを持っていてファームウェア 2.21 を入手するのであれば、ジャンパ W1 の位置をデフォルトの A-B から B-C に合わせる必要があるでしょう。 === HP Netserver 上のオンボード SCSI コントローラが認識されません。 基本的にこれは既知の問題です。HP Netserver マシンの EISA オンボード SCSI コントローラは EISA のスロット番号 11 を占有しますが、「本当の」EISA スロットはすべてそれよりも前のアドレスに配置されているのです。 残念ながら、 10 番以上の EISA スロットは PCI に割り当てられたアドレス空間と衝突し、FreeBSD の自動コンフィグレーションは、 現状ではうまくこの状況を処理できていないのです。 ですから現時点での最良の方法は、カーネルオプションの `EISA_SLOTS` を 12 に変え、 アドレス空間の衝突がないかの ようなふりをさせることです :) link:{handbook}#kernelconfig[カーネルの再構築]に記述されているようにしてカーネルを再構築してください。 もちろん、これはこのようなマシンにインストールする際に 「卵が先か、 鶏が先か」といった問題を生み出すことになります。 この問題を回避するために、 _ユーザコンフィグ (UserConfig)_ の中には特別な仕組みが組み込まれています。 このとき "visual" インタフェースは使用せず、 コマンドラインインタフェースを使用してください。単純に [.programlisting] .... eisa 12 quit .... とプロンプト上から打ち込み、 後は普通にインストールを行なってください。 とにかくカスタムカーネルのコンパイルとインストールを行なうことを おすすめします。 うまくいけば、将来のバージョンではこの問題が解決していることでしょう。 [NOTE] ==== HP Netserver では``危険覚悟の専用ディスク``は使用できません。 詳細については <>をご覧ください。 ==== === この CMD640 IDE コントローラはどこかおかしいようです。 それは壊れているのです。両方のチャンネルを同時に制御できないのです。 現在、このチップを使っているシステムを自動的に検出して、 うまく動かすためのしくみが使えるようになっています。 くわしくは wd(4) のマニュアルページを参照してください。 CMD640 IDE コントローラを使っているシステムで FreeBSD 2.2.1 あるいは 2.2.2 を使い、 かつセカンダリのチャネルを使いたいのであれば、 `options "CMD640"` を有効にしてカーネルを作り直してください。 FreeBSD 2.2.5 以降では、デフォルトでそうなっています。 === ed1: timeout のようなメッセージがいつも出ます。 たぶん IRQ の衝突が原因でしょう (二つのボードが同じ IRQ を使用しているなど)。FreeBSD 2.0.5R 以前はこれに関して寛大で、 IRQ の衝突があってもネットワークドライバは機能していました。 しかし 2.0.5R 以降はもはや、IRQ の衝突に寛大ではありません。 `-c` オプションをつけて起動し、 ed0/de0/... のエントリをボードの設定に合わせてください。 ネットワークカードの BNC コネクタ (訳注: 10BASE-2 タイプのインタフェース) を使っている場合、 デバイスのタイムアウトはターミネーションの不良によっても起きます。 これをチェックするにはケーブルを外してターミネータを直接 NIC に接続します。そしてエラーメッセージが消えるかどうか 確認します。 NE2000 コンパチブルカードのなかには、 UTP ポートのリンクがなかったりケーブルが接続されていない場合に このエラーを出すものがあります。 === CDROM をマウントしようとすると Incorrect super block と言われます。 man:mount[8] にマウントしたいデバイスのタイプを指定する必要があります。 デフォルトでは man:mount[8] はファイルシステムを `ufs` とみなします。CDROM のファイルシステムを マウントしたいのであれば `-t cd9660` と man:mount[8] にオプションをつけて明示する必要があります。 これはもちろん CDROM が ISO 9660 ファイルシステムである場合です。ほとんどの CDROM はこの形式です。1.1R の FreeBSD では (訳注: 2.1.5R、 2.2R でも同様です) 自動的に Rock Ridge 拡張 (長いファイル名への対応) をうまく解釈します。 CDROM のデバイス [.filename]#/dev/cd0c# を [.filename]#/mnt# にマウントしたい場合の例では、次のようにします。 [source,shell] .... # mount -t cd9660 /dev/cd0c /mnt .... デバイスの名前はインタフェースによっては別の名前になっている かもしれないので注意してください ([.filename]#/dev/cd0c# はこの場合の例です)。 オプション `-t cd9660` によって `mount_cd9660` コマンドが実行されることに注意してください。 このため例は次のようにすることもできます。 [source,shell] .... # mount_cd9660 /dev/cd0c /mnt .... === CDROM をマウントしようとすると Device not configured と言われます。 これは 一般的に CDROM ドライブの中に CDROM が入っていないか、 ドライブがバス上に見えないことを意味します。ドライブに CDROM を入れるか、IDE (ATAPI) であれば master/slave の状態をチェックしてください。 また、CDROM ドライブに CDROM を入れてから認識するまでには数秒かかりますので、 少し待ってみてください。 SCSI CDROM ではバスリセットへの応答時間が遅いために、 失敗することがあるかもしれません。 SCSI CDROM を持っている場合は、 カーネルコンフィグレーションファイルに以下の行を加えて 再コンパイルして試してみてください。 [.programlisting] .... options "SCSI_DELAY=15" .... [NOTE] ==== 現在の GENERIC カーネルでは上の設定はデフォルトになっています。 問題がある場合は `SCSI_DELAY` の数値を増やしてみてください。 ==== === CDROM をマウントすると、ファイル名中の英数字以外の 文字が、? と表示されてしまいます。 もっともありそうなのは、その CDROM が "Joliet" 拡張を利用してファイルおよび ディレクトリに関する情報を保存しているということです。この拡張は、 すべてのファイル名を Unicode の 2 バイト文字で保存するように 規定しています。現在、FreeBSD カーネルに汎用的な Unicode インタフェースを導入する作業が行われていますが、 まだ完了していません。したがって、CD9660 ドライバはファイル名の文字を解読できません。 一時的な解決策として、FreeBSD 4.3R 以降では、CD9660 ドライバに特別な仕掛けを施して、ユーザーがその場で適切な 変換表を読み込めるようにしました。一般的なエンコーディングに 対応したいくつかのモジュールが [.filename]#sysutils/cd9660_unicode# port で提供されています。 [NOTE] ==== この記述は古くなっています。<>をご覧ください。 ==== === 私のプリンタはとてつもなく遅いのです。 どうしたらよいのでしょう? パラレルインタフェースで、問題はとんでもなく遅いだけであるなら、 プリンタボートを "polled" モードに設定してみてください。 [source,shell] .... # lptcontrol -p .... HP の新しいプリンタには、 割り込みモードで使えないものがあるようです (完全にわかったわけではありませんが)。 タイミングの問題のように思われます。 === わたしのプログラムは時々 Signal 11 のエラーで止まってしまいます。 Signal 11 エラーはオペレーティングシステムが 許可を与えていないメモリにアクセスしようとしたときに発生します。 このようなことがランダムな間隔で起っているようなら、 注意深く調査していった方が良いです。 この手の問題はたいていの場合、以下のどちらかです。 . その問題が特定の、 あなたが自分で開発したアプリケーションでのみ起っているなら、 あなたのコードにバグがあるのでしょう。 . それが FreeBSD のベースシステムの一部と関連する問題なら、 コードにバグがあるということになります。 しかしほとんどの場合、 普通の FAQ の読者がそのようなコードを使うようになるずっと前に、 そういった問題は発見され、修正されているはずです (それが -current の役目なのですから)。 それが FreeBSD のバグでは「ない」という決定的なケースとして、 その問題の発生がプログラムをコンパイルしているときであり、 コンパイル毎に毎回、コンパイラの挙動が変るというものがあります。 たとえば、あなたが "make buildworld" を実行していて、 コンパイラが ls.c から ls.o をコンパイルしようとしたときに コンパイルに失敗したとします。もう一度 "make buildworld" を実行したときに、まったく同じ場所でコンパイルが失敗したのなら、 それは build が壊れている (訳注: つまりソースにバグがある) と言うことです -- ソースを更新してやりなおしてみてください。 もしコンパイルが別の場所でしくじっていたら、 それはハードウェアの問題です。 あなたのやるべき事は: 前者の場合は、 そのプログラムの間違ったアドレスへアクセスしようとしている部分を、 gdb 等のデバッガで見つけて修正します。 後者の場合は、 ハードウェアに問題がないことを確かめる必要があります。 その一般的な原因として : . ハードディスクが熱を持ちすぎているかも知れません: ケースのファンがちゃんと動いていてディスクを冷やしているか 確かめてください (たぶん、他の部品も過熱しています)。 . CPU がオーバーヒートしています: CPU をオーバークロックしていませんか? さもなければ CPU ファンが死んでいるのかもしれません。 いずれにせよ、少なくとも問題解決の間では ハードウェアが動くべく指定された条件で動かしてください。 クロックはデフォルトの設定に戻してください。 + もしあなたがクロックアップをしているのなら、 遅いシステムでも、システムが焼き付いて 買い換えなければならなくなるよりずっとマシだということを 覚えておいた方が良いでしょう。 大きいコミュニティでは特に、 あなたがそれが安全だと思っているかどうかは関係なく、 オーバークロックしたシステムに発生した問題には同情的ではありません。 . 怪しいメモリ: もし複数の SIMM や DIMM を使っているならそれを全部抜いてから 各 SIMM や DIMM を別個に組み込んだシステムを立ち上げてることで どの DIMM/SIMM が怪しいのか、それとも組合わせが悪いのか と問題の幅が狭まります。 . 楽観的すぎるマザーボードの設定: ほとんどの場合に標準設定で十分なタイミングを、 BIOS の設定やマザーボード上のジャンパピンを変えることで、 さまざまに変更することができます。しかし時には RAM の アクセスウェイトを低くしすぎたり "RAM Speed: Turbo" や その手の BIOS の設定でおかしな挙動が起こることがあります。 BIOS を標準の設定に戻すというのはいいアイディアですが、 その前にあなたの設定を書き留めておいた方がいいでしょう。 . マザーボードへの電源が安定していない。 もし使っていない I/O ボードやハードディスク、 CDROM 等があるなら、一旦それらから電源ケーブルを抜き、 電源が小さな負荷ならなんとか動作するか確認しましょう。 あるいは別の電源を試してみましょう。 その時はなるべく、少し容量の大きいもので試しましょう (たとえば、今の電源容量が 250W だったら 300W のものを試します)。 SIG11 FAQ (下に示します) にはこれらの問題のすべてが 詳しく説明されています。Linux の視点に基づくものですが、 これも読んでおいた方がいいでしょう。そこではまた、 メモリのテストを行うソフトウェアや、 ハードウェアがなぜ問題のあるメモリを見逃してしまうかについても 議論されています。 最後に、これらがどれも助けにならなかったら、 FreeBSD のバグを発見した可能性があります。 以下の説明を読んで障害報告を送ってください。 詳細な FAQ は、link:http://www.bitwizard.nl/sig11/[the SIG11 problem FAQ] にあります。 === 起動の時に画面が真っ暗になって同期も取れません。 これは ATI Mach 64 ビデオカードの既知の問題です。 この問題はカードがアドレス `2e8` を使い、 4 番目のシリアルポートもここを使うということにあります。 man:sio[4] ドライバのバグ (仕様?) のため、 4 番目のシリアルポートがなくても、 通常このアドレスを使う sio3 (4 番目のポートにあたります) を無効にしても、ドライバはこのアドレスをさわります。 バグが修正されるまでは、次のようにして対処してください。 . 起動プロンプトが出たら `-c` と入力します (これによりカーネルはコンフィグレーションモードに入ります)。 . [.filename]#sio0#, [.filename]#sio1#, [.filename]#sio2#, [.filename]#sio3# (これらすべて) を無効にします。 これによって man:sio[4] ドライバは動作しなくなりますが、問題はありません。 . exit と入力して起動を続行します。 もしシリアルポートを有効にしたいのであれば以下の変更を行なって 新しいカーネルを作る必要があります。 [.filename]#/usr/src/sys/i386/isa/sio.c# の中で 1 ヵ所ある `0x2e8` という文字列を探し、 この文字列とその手前にあるコンマを削除します (後ろのコンマは残します)。 後は通常の手続きにしたがって新しいカーネルを作ります。 この対処を行なった後でもまだ X ウィンドウシステムはうまく動かないかもしれません。 その場合は、 使用している XFree86 がすくなくとも XFree86 3.3.3 以降であることを確かめてください。 それ以降のバージョンでは、 Mach64 カードやそれらのカードのためにつくられた X サーバ の組込みをサポートします。 === 128MB の RAM があるのですが、64MB しか認識しません。 FreeBSD がメモリのサイズを BIOS から取得する方法の制限により、 KB 単位で 16 ビット分までしか検出できません (すなわち最大 65535KB=64MB です。これより少ない場合もあります。 ある BIOS の場合はメモリサイズが 16MB に制限されます)。 64MB 以上のメモリを積んでいる場合、 FreeBSD はそれを検出しようとします。 しかしその試みは失敗するかもしれません。 この問題を回避するには、 以下に示すカーネルオプションを使用する必要があります。 完全なメモリ情報を BIOS から取得する方法もありますが、 起動ブロックに空きが無いため実装できません。 起動ブロックの問題が解決されれば、 いつか拡張 BIOS 機能を使用して完全なメモリ情報を取得できるようになるでしょう。 とりあえず現在は、カーネルオプションを使ってください。 `options "MAXMEM=n"` _n_ には、 キロバイト単位でメモリの量を指定します。128MB の場合は、`131072` となります。 === FreeBSD 2.0 が kmem_map too small! と言ってパニックします。 [NOTE] ==== メッセージは、`mb_map too small!` の場合もあります。 ==== このパニックは、ネットワークバッファ (特に mbuf クラスタ) の仮想メモリが無くなったことを示します。 以下のオプションをカーネルコンフィグファイルに追加して mbuf クラスタに使用できる仮想メモリの量を増やしてください。 `options "NMBCLUSTERS=n"` _n_ には、 同時に使用したい TCP コネクションの数に応じて 512 から 4096 までの数値を指定できます。 とりあえず 2048 を試してみるのをおすすめします。 これでパニックは完全の予防できるはずです。 mbuf クラスタの割り当て、使用状況については、 `netstat -m` で知ることができます (man:netstat[1] をご覧ください)。 `NMBCLUSTERS` のデフォルト値は `512 + MAXUSERS * 16` です。 === 新しいカーネルで再起動すると CMAP busy panic となってパニックを起こしてしまいます。 ファイル [.filename]#/var/db/kvm_*.db# において範囲外のデータを検出するためのロジックは失敗することがあり、 こうした矛盾のあるファイルを使用することでパニックを引き起こすことがあります。 これが起こったなら、シングルユーザで再起動した後に、 以下のコマンドを実行してください。 [source,shell] .... # rm /var/db/kvm_*.db .... === ahc0: brkadrint, Illegal Host Access at seqaddr 0x0 というエラーが出ます これは Ultrastor SCSI Host Adapter と衝突しています。 起動時に kernel configuration メニューに入り、 問題を起こしている [.filename]#uha0# を disable にしましょう。 === sendmail が mail loops back to myself というメッセージを出すのですが。 この事は、sendmail FAQ に次のように書いてあります。 .... * "Local configuration error" というメッセージが出ます。たとえば: 553 relay.domain.net config error: mail loops back to myself 554 ... Local configuration error のような物ですが、どのようにしたらこの問題を解決できますか? これは、たとえば domain.net のようなドメイン宛てのメールを MX record で 特定のホスト (ここでは relay.domain.net) に送ろうとしたのに、 そのホストでは domain.net 宛てのメールを受け取れるような設定に なっていない場合です。設定の際に FEATURE(use_cw_file) を 指定してある場合には /etc/sendmail.cw の中に domain.net を 追加してください。もしくは、/etc/sendmail.cf の中に "Cw domain.net" を追加してください。 .... もはや現在の link:ftp://rtfm.mit.edu/pub/usenet/news.answers/mail/sendmail-faq[sendmail FAQ] は sendmail release とは一緒には保守されていません。 しかし次のネットニュースに定期的に投稿されてます。 link:news:comp.mail.sendmail[comp.mail.sendmail]、 link:news:comp.mail.misc[comp.mail.misc]、 link:news:comp.mail.smail[comp.mail.smail]、 link:news:comp.answers[comp.answers]、 link:news:news.answers[news.answers]。 また、メール経由でコピーを入手する場合は link:mailto:mail-server@rtfm.mit.edu[mail-server@rtfm.mit.edu] 宛まで本文に `send usenet/news.answers/mail/sendmail-faq` と書いて送ります。 === リモートマシン上のフルスクリーンアプリケーションがうまく動かない リモートマシンのターミナルタイプが FreeBSD のコンソールで必要とされている `cons25` 以外のものです。 この問題を解決しうる方法はいろいろあります: * リモートマシンにログインした後、 そのリモートマシンが `ansi` か `sco` のターミナルタイプを知っているなら、 shell 変数の TERM にそれらのいずれかを設定します。 * FreeBSD のコンソール側で screen のような VT100 エミュレータを使用します。 screen は一つのターミナルの中で複数のセッションを並列動作させることができますし、 本来の機能も優れています。 各々の screen のウィンドウは VT100 ターミナルのように振る舞うので、 リモート側で設定されるべき TERM 変数は `vt100` となります。 * リモートマシンのターミナルデータベースに `cons25` のエントリをインストールします。 このインストール方法はリモートマシンのオペレーティングシステムに依存します。 リモートのシステムのシステム管理マニュアルが役に立つことでしょう。 * FreeBSD 側で X サーバを起動して、 リモートマシンに `xterm` や `rxvt` のような X ベースのターミナルエミュレータを使ってログインします。 (訳注: 日本語が必要な場合は `kterm` 等を 利用します) リモートホストの TERM 変数は `xterm` もしくは `vt100` (訳注: もしくは `kterm`) に設定します。 === 私のマシンで calcru: negative time... と表示されるのですが これは、割り込みに関連するさまざまな不具合によって発生します。 あるいは、あるデバイスが元々持っているバグが表面化したのかも知れません。 この症状を再現させる一つの方法として、パラレルポート上で、 TCP/IP を 大きな MTU で走らせるというものがあります。 グラフィックアクセラレータがこの症状を起こすことがありますが、 その場合はまず、カードの割り込み設定を確認してください。 この問題の副作用として、 プロセスが "SIGXCPU exceeded cpu time limit" というメッセージとともに終了してしまう、というものがあります。 1998 年 11 月 29 日に公開された FreeBSD 3.0 以降で この問題が解決しないなら、次の sysctl 変数をセットしてください。 [source,shell] .... # sysctl -w kern.timecounter.method=1 .... これは、パフォーマンスへ強い影響を与えますが、 問題の発生に比べればおそらく気にならない程度でしょう。 もし、これでもまだ問題が残るようなら、 カーネルオプションの `NTIMECOUNTER` を大きな値に増やしてください。 `NTIMECOUNTER=20` にまで増やしても解決しない場合は、 計時処理の信頼性が保てない程の割り込みが、 そのマシン上で起こっていることを意味します。 === pcm0 not found という表示を見たり カーネルコンフィグレーションファイルには device pcm0 と 書いてあるのにサウンドカードが pcm1 として 発見されたりします。 これは FreeBSD 3.x で PCI のサウンドカードを使っているときに 発生します。`pcm0` デバイスは ISA のカード専用に予約されているものです。このため、 あなたが PCI カードを持っているときはこのエラーが表示され、 カードは `pcm1` として検出されます。 [NOTE] ==== この警告を、単にカーネルコンフィグファイルの当該行を `device pcm1` に変更することで 抑制することはできません。その時は `pcm1` が ISA カードのために予約され、PCI のカードは `pcm2` として (`pcm1 not found` の警告とともに) 検出されます。 ==== PCI のサウンドカードを持っているのならば、以下のようにして `snd0` デバイスのかわりに `snd1` を作る必要があります。 [source,shell] .... # cd /dev # ./MAKEDEV snd1 .... この状況は FreeBSD 4.x では生じません。多くの努力の結果より __PnP 中心__に作り替えられ、 現在、`pcm0` デバイスは ISA カード専用に予約されたものではなくなりました。 === プラグアンドプレイのカードが認識されなくなりました (または、unknown と認識されるようになりました)。 現在の FreeBSD 4.x はより __PnP 中心__に なっています。その副作用の影響で、FreeBSD 3.x で動いていた PnP デバイス (たとえばサウンドカードや内蔵モデム) の中には、 動かなくなってしまったものもあります。 この挙動の原因は Peter Wemm が freebsd-questions メーリングリストに書いた、以下の 「FreeBSD 4.x にアップグレードしたところ内蔵モデムが 見つからなくなった」というメールで解説されています。 (わかりやすくするために `[]` 内に コメントを加えました)。 PnP BIOS はあらかじめ、[モデムを] ポート空間に存在しているかのように設定します。 そのため [3.x では] 従来の手法に基づく ISA デバイスの検索により、モデムの存在を「発見」できます。 4.0 の ISA コードは、より PnP 中心になっています。 [3.x では] ISA デバイスの検索が「はぐれた」デバイスを発見して、 次に PNP デバイス ID のマッチが行なわれることでリソースの競合が発生し、 デバイスの検索に失敗する可能性があります。 したがって、4.0 の ISA コードでは 二重に検索しないよう、プログラマブルなカードを 最初に無効にしています。 これは、対応している PnP ハードウェアの PnP ID が、 予めわかっている必要がある、ということを意味します。 ユーザがこの挙動にもっと手を入れられるようにすることが TODO リスト中にあげられています。 3.0 で動作していたデバイスを 4.0 でも動作するようにするには、 それの PnP ID を調べ、ISA デバイスの検索が PnP デバイスの識別に使っているリストにそれを追加する必要があります。 デバイスの検索に使われる man:pnpinfo[8] を用いて、 PnP ID を得ることができます。 たとえば、内蔵モデムに関する man:pnpinfo[8] の出力は、 以下のようになります。 [source,shell] .... # pnpinfo Checking for Plug-n-Play devices... Card assigned CSN #1 Vendor ID PMC2430 (0x3024a341), Serial Number 0xffffffff PnP Version 1.0, Vendor Version 0 Device Description: Pace 56 Voice Internal Plug & Play Modem Logical Device ID: PMC2430 0x3024a341 #0 Device supports I/O Range Check TAG Start DF I/O Range 0x3f8 .. 0x3f8, alignment 0x8, len 0x8 [16-bit addr] IRQ: 4 - only one type (true/edge) .... [more TAG lines elided] [source,shell] .... TAG End DF End Tag Successfully got 31 resources, 1 logical fdevs -- card select # 0x0001 CSN PMC2430 (0x3024a341), Serial Number 0xffffffff Logical device #0 IO: 0x03e8 0x03e8 0x03e8 0x03e8 0x03e8 0x03e8 0x03e8 0x03e8 IRQ 5 0 DMA 4 0 IO range check 0x00 activate 0x01 .... 必要な情報は、出力の冒頭にある "Vendor ID" 行にあります。 かっこの中の 16 進数 (例の中では 0x3024a341) が PnP ID で、 直前の文字列 (PMC2430) はユニークな ASCII ID です。 この情報はファイル [.filename]#/usr/src/sys/isa/sio.c# に 追加する必要があります。 まず失敗したときに備えて [.filename]#sio.c# の バックアップを取るべきです。障害報告を送るために修正パッチを 作る時にも必要になるでしょう (send-pr しようとしていますよね?)。 [.filename]#sio.c# を編集して以下の行を探してください。 [.programlisting] .... static struct isa_pnp_id sio_ids[] = { .... そしてあなたのデバイスのエントリを追加する正しい場所を探します。 エントリは以下のような形をしていて、man:pnpinfo[8] の 出力にある __デバイスの説明__の全部 (もし収まれば) か一部とともに行の右の方のコメント領域に書かれている ASCII ベンダ ID でソートされています。 [.programlisting] .... {0x0f804f3f, NULL}, /* OZO800f - Zoom 2812 (56k Modem) */ {0x39804f3f, NULL}, /* OZO8039 - Zoom 56k flex */ {0x3024a341, NULL}, /* PMC2430 - Pace 56 Voice Internal Modem */ {0x1000eb49, NULL}, /* ROK0010 - Rockwell ? */ {0x5002734a, NULL}, /* RSS0250 - 5614Jx3(G) Internal Modem */ .... あなたのデバイスの16進数のベンダ ID を正しい場所に 追加し、ファイルをセーブしてカーネルを作り直して再起動します。 あなたのデバイスは FreeBSD 3.x の時と同じように `sio` として見つかるようになっているはずです。 === top や systat の 実行中に nlist failed という エラーがでます。 このエラーは、 実行しようとしたアプリケーションが あるカーネルシンボルを検索した結果、 何らかの理由でその検索に失敗した、ということを意味しています。 これは、以下に示すいずれかの理由によるものです。 * カーネルとユーザランドが同期していない (つまり カーネルは新しいものを構築したが、 `installworld` は行なっていない。 あるいはその逆) ので、 シンボルテーブルがユーザアプリケーションの考えているものと異なっている。 もしこのケースなら、一連のアップグレード手順に従ってアップグレードを行なってください (正しいやり方は [.filename]#/usr/src/UPDATING# に書いてあります)。 * カーネルをロードするのに `/boot/loader` を使わず、 直接 boot2 (man:boot[8] 参照) からロードしている。 もちろん `/boot/loader` を使わなくとも問題はないのですが、 `/boot/loader` は一般的に、 ユーザアプリケーションからカーネルシンボルを アクセスできるようにするための機能を持っています。 === man:ssh[1] や man:telnet[1] でコンピュータに接続する のに、どうしてこんなに時間がかかるのですか? 症状: TCP コネクションが確立してから、 クライアントソフトウェアがパスワードを尋ねてくるまで (man:telnet[1] の場合は、ログインプロンプトが表示されるまで) に長い時間がかかる、というもの。 問題: おそらく、サーバソフトウェアがクライアントの IP アドレスからホスト名を解決しようとして、遅れが生じている のでしょう。FreeBSD に付属する SSH や Telnet を含む多くの サーバソフトウェアは、この名前解決をおこないます。これは、 管理者が後日参照するログファイルに、その他の情報と一緒に ホスト名を記録できるようにするのが目的です。 対処法: もし、あなたのコンピュータ (クライアント) からどのサーバに接続する場合にも問題が起こるのであれば、 クライアントに問題があります。そして、誰かがあなたの コンピュータ (サーバ) に接続するときだけ問題が起こるのであれば、 そのサーバの問題です。 問題がクライアントにある場合、唯一の対処法は サーバがそのクライアントの名前を解決できるように DNS を修正することです。 症状がローカルネットワークで発生しているなら、サーバの設定に 原因がありますので、このまま続きを読みましょう。 そうではなく、グローバルなインターネット環境で発生しているなら、 ISP に連絡して問題の修正をお願いしなければならない可能性が高いでしょう。 問題がサーバにあって、症状がローカルネットワークで 発生しているなら、ローカルのアドレス範囲にあるアドレスを、 それに対応するホスト名に解決する問合せを処理できるように、 サーバを設定する必要があります。 詳しくは、man:hosts[5] および man:named[8] のマニュアルをご覧ください。グローバルなインターネット環境の場合は、 サーバのリゾルバが正しく動作していないのが原因かもしれません。 確認するには、他のホスト (たとえば `www.yahoo.com`) を引いてみてください。 うまくいかなければ、あなたのコンピュータの問題です。 === file: table is full という メッセージが繰り返し dmesg にあらわれます。 このエラーは、システムのファイル記述子を使い果たして しまった時に発生します。メモリ中のファイルテーブルが一杯に なっているのです。 解決法: 手動で sysctl 変数 `kern.maxfiles` の限界値を調整します。 [source,shell] .... # sysctl -w kern.maxfiles=n .... `n` は、システム要件に合わせてください。 オープンされたファイル、ソケットまたは fifo のそれぞれが ファイル記述子を消費します。規模の大きなサーバは、 同時に実行されるサービスに応じて、いともたやすく何万もの ファイル記述子を要求します。 カーネルに設定されたデフォルトのファイル記述子の 数を決定するのは、次の [.programlisting] .... maxusers 32 .... カーネル設定ファイルの `maxusers` 行 です。`kern.maxfiles` はこの値に比例して 増加します。 現在設定されている `kern.maxfiles` の 値は、次のコマンドで調べることができます。 [source,shell] .... # sysctl kern.maxfiles kern.maxfiles: 1064 .... === laptop の時間が狂って、大きく進んだり遅れたりします。 laptop には二つ以上の時計が内蔵されていますが、FreeBSD が間違った方を選択して使用しています。 man:dmesg[8] を実行して `Timecounter` を含む行を確認してください。 最後に出力された行が FreeBSD が選択したもので、まず間違い なく `TSC` でしょう。 [source,shell] .... # dmesg | grep Timecounter Timecounter "i8254" frequency 1193182 Hz Timecounter "TSC" frequency 595573479 Hz .... man:sysctl[3] 変数 `kern.timecounter.hardware` を確認すれば 裏付けがとれます。 [source,shell] .... # sysctl kern.timecounter.hardware kern.timecounter.hardware: TSC .... バッテリ駆動している時に、BIOS が CPU の速度を変えるために TSC クロックを変更したり、電力節約モードに入ることがあります。 しかし、FreeBSD はそういった調整を関知しないので、 時間が早まったり遅れたりするようです。 上記の例では、`i8254` クロックも利用できます。 man:sysctl[3] 変数 `kern.timecounter.hardware` にその名称を書き込んで選択できます。 [source,shell] .... # sysctl -w kern.timecounter.hardware=i8254 kern.timecounter.hardware: TSC -> i8254 .... これで、laptop はより正確な時間を刻むでしょう。 この変更を起動時に自動で行うには、次の行を [.filename]#/etc/sysctl.conf# に追加してください。 [.programlisting] .... kern.timecounter.hardware=i8254 .... === BIOS 画面が出た後、FreeBSD のブートローダが Read error と表示して止まって しまいます。 FreeBSD のブートローダがハードディスクのジオメトリを正しく 認識していないようです。FreeBSD のスライスを fdisk によって手動で作成したり変更したりする際に、 ジオメトリを誤って指定してしまったのでしょう。 ハードディスクのジオメトリの正しい値は、マシンの BIOS から 得られます。そのハードディスクのシリンダ、ヘッド、セクタの 数を探してください。 man:sysinstall[8] の fdisk において、 kbd:[G] を入力してハードディスクのジオメトリを 設定してください。 シリンダ、ヘッド、セクタの数を入力するダイアログが出てきます。 BIOS から得た値を斜線 (/) で区切って入力してください。 5000 シリンダ、250 ヘッド、60 セクタなら、 `5000/250/60` と入力します。 リターンキーを押して値を設定してください。それから kbd:[W] を入力してハードディスクに新しいパーティ ションテーブルを書き込んでください。 === 別のオペレーティングシステムが、ブートマネージャを 壊してしまいました。どうすれば復旧できるでしょうか。 man:sysinstall[8] を立ち上げて Configure (設定)、Fdisk の順に選択してください。ブートマネージャが置かれていた ディスクを選択して、kbd:[スペース]キーを 押してください。kbd:[W] を押して変更を ディスクに書き込んでください。どのブートローダを インストールするか尋ねられます。ここで選択すれば戻せます。 == 商用アプリケーション [NOTE] ==== この章はまだまだ情報が足りません。 情報を追加してくれるような企業を待ち望んでいます。 FreeBSD グループはここに載っている企業からの金銭的な支援を期待してはいませんので、 奉仕作業の一つとして掲載しています (そして FreeBSD が係わる宣伝は、長い目で見ると FreeBSD に対してよい方向へ働くと思っています)。 私たちは商用ソフトウェアベンダに、 ここで製品を宣伝してもらうことを望んでいます。詳しくは、 http://www.FreeBSD.org/commercial/commercial/[商用ソフトウェアベンダ覧のページ]をご覧ください。 ==== === FreeBSD 用のオフィススイートはどこで入手できますか? * http://www.wccdrom.com[BSDi] は FreeBSD ネイティブ版の http://www.vistasource.com[VistaSource] ApplixWare 5 を提供しています。 + ApplixWare は、豪華で機能満載の FreeBSD 向けの 商用オフィススイートで、ワードプロセッサ、表計算、 プレゼンテーションソフトウェア、ベクタ描画ソフトウェア、 その他のアプリケーションを揃えています。 + FreeBSD 版の ApplixWare の購入は http://www.wccdrom.com/titles/freebsd/applix.phtml[ こちら]からどうぞ。 * Linux 版の http://www.sun.com/staroffice[StarOffice] は FreeBSD で完璧に動作します。Linux 版の StarOffice をインストールするもっとも簡単な方法は、link:{handbook}#ports[FreeBSD Ports コレクション]を利用することです。 また、オープンソースの http://www.openoffice.org[OpenOffice] も将来のバージョンで動作するでしょう。 === FreeBSD 用の Motif はどうやったら手に入りますか FreeBSD 用の廉価版 ELF Motif 2.1.20 (i386 版、Alpha 版) に関する情報は<> から 手に入れることができます。[[apps2go]] この製品には、「開発者版 (development edition)」 と、 より安価な「ランタイム版 (runtime edition)」 の二つの版があります。これらの製品は以下の物が含まれています。 * OSF/Motif manager、xmbind、panner、wsm。 * uil、mrm、xm、xmcxx、インクルードファイルや Imake ファイルといった開発者向けキット * FreeBSD 3.0 以降で利用できる ELF 版スタティックライブラリ、 およびダイナミックライブラリ * デモンストレーションプログラム 注文する際には FreeBSD 用の Motif であることをきちんと 確認してください (あなたの欲しいアーキテクチャを指定するのも 忘れないでください!)。NetBSD や OpenBSD 用の Motif もまた、 __Apps2go__から販売されています。現在、FTP による ダウンロードのみ利用可能です。 より詳しい情報は:: http://www.apps2go.com/[Apps2go WWW page] 問い合わせは:: link:mailto:sales@apps2go.com[Sales] または link:mailto:support@apps2go.com[Support] 電子メールアドレス。 もしくは:: phone (817) 431 8775 or +1 817 431-8775 他の FreeBSD 用 Motif 2.1 (ELF 版、a.out 版) に関する情報は <> から手に入れることができます。 この製品は以下の物が含まれています。 * OSF/Motif manager、xmbind、panner、wsm。 * uil、mrm、xm、xmcxx、インクルードファイルや Imake ファイルといった開発者向けキット * スタティックライブラリ、およびダイナミックライブラリ。 (FreeBSD 3.0 以降で利用できる ELF 版か、 FreeBSD 2.2.8 以前で利用できる a.out 版を指定してください) * デモンストレーションプログラム * 整形済みのマニュアルページ 注文する際には FreeBSD 用の Motif であることをきちんと 確認してください。Linux 用の Motif も _Metro Link_ から販売されています。現在、CDROM および FTP によるダウンロードが利用可能です。 FreeBSD 用の a.out 版 Motif 2.0 に関する情報は <> から 手に入れることができます。 この製品には以下の物が含まれています。 * OSF/Motif manager、xmbind、panner、wsm。 * uil、mrm、xm、xmcxx、インクルードファイルや Imake ファイルといった開発者向けキット * FreeBSD 2.2.8 以前のバージョンで利用できるスタティックライブラリ、 およびダイナミックライブラリ * デモンストレーションプログラム * 整形済みのマニュアルページ 注文する際には FreeBSD 用の Motif であることをきちんと 確認してください。BSDI や Linux 用の Motif もまた、_Xi Graphics_ から販売されています。現在フロッピーディスク 4枚組ですが、 将来的には CDE のように統合された CD に変わるでしょう。 === FreeBSD 用の CDE はどうやったら手に入りますか 以前 <> より FreeBSD 用の CDE が 販売されていましたが、現在は既に販売が終了しています。 http://www.kde.org/[KDE] 多くの点で CDE と類似しているオープンソースの X11 デスクトップ環境です。 http://www.xfce.org/[xfce] の ルック & フィール (訳注: 外観や操作方法のこと) も気に入るかも知れません。 KDE、xfce は、いずれも http://www.FreeBSD.org/ports/[FreeBSD Ports Collection] に含まれています。 === 高機能な商用 X サーバってあるんですか? はい、link:http://www.xig.com/[Xi Graphics] と http://www.metrolink.com/[Metro Link] から、FreeBSD ほか Intel ベースのシステムで動作する Accelerated-X という製品が販売されています。 Metro Link は、FreeBSD のパッケージ操作ツールを利用することで 容易に設定が行なえるほか、数多くのビデオボードをサポートした 高機能な X サーバを提供しています。配布はバイナリ形式のみで、 FTP が利用可能です。もちろん、とても安価 ($39) に手に入れることができます。 [[metrox]] また、Metro Link は ELF 版、a.out 版の FreeBSD 用 Motif も販売しています (前を参照)。 より詳しい情報は:: http://www.metrolink.com/[Metro Link WWW page] 問い合わせは:: link:mailto:sales@metrolink.com[Sales] または link:mailto:tech@metrolink.com[Support] 電子メールアドレス もしくは:: phone (954) 938-0283 or +1 954 938-0283 Xi Graphics が提供している高性能な X サーバは楽に設定を行なえるほか、 数多くのビデオボード をサポートしています。サーバはバイナリのみが含まれます。 FreeBSD 用と Linux 用の統合されたフロッピーディスクに入っています。 Xi Graphics は Laptop サポートに特化した高性能 X サーバも提供しています。 [[xig]] バージョン 5.0 の「互換デモ」が無料で入手できます。 また Xi Graphics は FreeBSD 用の Motif と CDE も販売しています (前を参照)。 より詳しい情報は:: http://www.xig.com/[Xi Graphics WWW page] 問い合せは:: link:mailto:sales@xig.com[Sales] または link:mailto:support@xig.com[Support] もしくは:: phone (800) 946 7433 or +1 303 298-7478. === FreeBSD 用のデータベースシステムはありますか? もちろんです。FreeBSD のウェブサイトにある http://www.FreeBSD.org/commercial/software_bycat/#CATEGORY_DATABASE[ 商用ベンダー] というセクションをご覧ください。 また、FreeBSD Ports Collection のlink:http://www.FreeBSD.org/ports/[データベース]のセクションも参考になるでしょう。 === Oracle を FreeBSD 上で動かすことはできますか? はい。Linux 版 Oracle を FreeBSD でセットアップするための方法は、 次に示すページに詳しく書かれています。 * http://www.scc.nl/\~marcel/howto-oracle.html[http://www.scc.nl/~marcel/howto-oracle.html] * http://www.lf.net/lf/pi/oracle/install-linux-oracle-on-freebsd[http://www.lf.net/lf/pi/oracle/install-linux-oracle-on-freebsd] == ユーザアプリケーション === そういうユーザアプリケーションはどこにあるの? FreeBSDに移植されたソフトウェアパッケージについては、 http://www.FreeBSD.org/ports/[FreeBSD Ports Collection のページ]をご覧ください。 このリストには現在 3400 を越える項目があり、 しかも毎日更新されています。このページをこまめに訪れるか、 `freebsd-announce`<>を購読すると、 新しく入った ports を定期的にチェックすることができます。 大部分の ports は 2.2 と 3.x および 4.x ブランチで利用できるはずです。 多くは 2.1.x 系のシステムでも同様に動作するでしょう。 FreeBSD のリリースが出る度に、そのリリースの時点での ports ツリーの スナップショットが撮られ、[.filename]#ports/# ディレクトリに 納められることになっています。 また、"package" という考えも採用されています。これは基本的には gzip で圧縮されたバイナリディストリビューションに、 インストール時に環境に合わせた作業が必要になった場合、 行う機能を多少付け加えたものです。 package を使えば、どのようなファイルが配布物として含まれているか、 と言った細かい事柄にいちいち煩わされることなく、 簡単にインストールやアンインストールを繰り返すことができます。 インストールしたい package があるなら、 [.filename]##/stand/sysinstall##の、 「インストール後の FreeBSD の設定を行う」の下にある package のインストールメニューを使うか、 package のファイル名を指定して man:pkg_add[1] を使用してください。 package のファイル名には、 通常末尾に [.filename]##.tgz## がついています。 CDROM をご使用の方は、CD の [.filename]##packages/All## ディレクトリからそれらのファイルを利用することができます。 また、以下の場所から、 FreeBSD の各種バージョンにあわせた package をダウンロードする こともできます。 2.2.8-RELEASE/2.2.8-STABLE 用:: link:ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-2.2.8/[ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-2.2.8/] 3.X-RELEASE/3.X-STABLE 用:: link:ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-3-stable/[ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-3-stable/] 4.X-RELEASE/4-STABLE 用:: link:ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-4-stable/[ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-4-stable/] 5.X-CURRENT 用:: link:ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-5-current/[ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-5-current] お近くのミラーサイトもご利用ください。 新しい ports が続々と追加されている状態なので、すべての ports に 対応する package が存在するわけではないことを覚えておいてください。 定期的に link:ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/[ftp.FreeBSD.org] マスターサイトを訪れて、どのような package が利用できるのかチェックするのも良いでしょう。 === なぜ /bin/sh はこんなに低機能なのですか? どうして bash や他のシェルを採用しないのでしょう? それは、POSIX がそのようなシェルがあることを規定しているからです。 もっと込み入った回答: 多くのユーザは、多くのシステムで同じように動作できるシェルスクリプトを書く必要があります。 これが、POSIX でシェルやユーティリティコマンドが細く規定されている理由です。 ほとんどすべてのスクリプトは Bourne shell で書かれているのですが、 それは、数多くの重要なプログラミングインタフェイス (man:make[1]、 man:system[3]、man:popen[3]、や Perl や Tcl 等の類似の 高水準スクリプト言語) が、コマンドの解釈に Bourne shell を使うからです。 このように Bourne shell が極めて頻繁にかつ広範囲で使われているため、 素早く起動できて確実に動作し、メモリを少ししか消費しないということが 重要になります。 既存の実装は、 私たちに可能な限りこれらの多くの要求を同時に満足することができる最良のものです。 `/bin/sh` を小さいままに保つため、 私たちは他のシェルが持つ様々な便利な機能を提供していません。 Ports コレクションが bash や scsh、tcsh、zsh などの 多機能なシェルを含んでいるからです (これらのシェルすべての メモリ使用状況は、`ps -u` の "VSZ" や "RSS" の行で、あなた自身が確認することができます)。 === libc.so.3.0 はどこにありますか? FreeBSD 2.1.x のシステムで 2.2 以降用の package を動かそうとしていますね? 前のセクションを読んで、システムに合った正しい port/package を入手してください。 === Error: can't find libc.so.4.0 というメッセージが表示されるのですが。 何かの手違いで、4.X と 5.X のシステム用 package をダウンロードし、 FreeBSD 2.X、もしくは 3.X のシステムにインストールしてしまったのでしょう。 対応する正しいバージョンの package をダウンロードしてください。 === 386/486SX のマシンで ghostscript を動かすとエラーがでます。 あなたのマシンには数値演算プロセッサが搭載されていませんね? カーネルにコプロセッサの代わりとなる数値演算エミュレータを追加する必要があります。 以下のオプションをカーネルのコンフィグレーションファイルに追加して、 カーネルを再構築してください。 [.programlisting] .... options GPL_MATH_EMULATE .... [NOTE] ==== このオプションを追加する場合、 `MATH_EMULATE` の行を削除してください。 ==== === SCO/iBCS2 のアプリケーションを実行すると、 socksys で落ちてしまいます。 (FreeBSD 3.0 とそれ以前のみ) まず最初に [.filename]#/etc/sysconfig# (または [.filename]#/etc/rc.conf#, man:rc.conf[5] 参照) の最後のセクションを編集し、 以下の変数を `YES` に直します。 [.programlisting] .... # Set to YES if you want ibcs2 (SCO) emulation loaded at startup ibcs2=NO .... これでシステムの起動時に ibcs2 カーネルモジュールが読み込まるようになります。 次に /compat/ibcs2/dev/ を以下のように編集します。 [source,shell] .... lrwxr-xr-x 1 root wheel 9 Oct 15 22:20 X0R@ -> /dev/null lrwxr-xr-x 1 root wheel 7 Oct 15 22:20 nfsd@ -> socksys -rw-rw-r-- 1 root wheel 0 Oct 28 12:02 null lrwxr-xr-x 1 root wheel 9 Oct 15 22:20 socksys@ -> /dev/null crw-rw-rw- 1 root wheel 41, 1 Oct 15 22:14 spx .... open や close の処理は、 socksys から [.filename]#/dev/null# (man:null[4] 参照) へシンボリックリンクを張ることで代用します。 残りの処理は、-CURRENT に入っているコードが担当しています。 これは以前のものより ずっとスッキリした方法です。 === INN (インターネットニュース) の設定方法は? inn の package や port をインストールしたあとに http://www.cis.ohio-state.edu/~barr/INN.html[Dave Barr's INN Page] を見てみましょう。初心者向けの INN FAQ があります。 === どのバージョンの Microsoft FrontPage を手に入れる必要がありますか? ルーク、ports を使うのだ! パッチ処理済みの Apache が ports ツリーから入手できます。 === FreeBSD は Java をサポートしていますか? はい。 http://www.FreeBSD.org/java/[http://www.FreeBSD.org/java/] をご覧ください。 link:https://www.FreeBSD.org/java/[日本語訳] もあります。 === 3.x-STABLE を載せているマシンで port がコンパイルできないことがあります。それはどうしてですか? もし、その時点の -CURRENT か -STABLE に比べてずっと古いバージョンの FreeBSD を利用しているなら、 http://www.FreeBSD.org/ports/[http://www.FreeBSD.org/ports/] にある ports アップグレードキットが必要です。 最新の FreeBSD を利用しているのに発生する場合はおそらく、 -CURRENT では正常なのに -STABLE ではうまく動かなくなるような変更がその port に対して行なわれ、受理されてしまっているのでしょう。 ports コレクションは -CURRENT と -STABLE、 両方のブランチで動かなければならないものですので、 もしそれを発見したら man:send-pr[1] コマンドを使ってバグレポートの提出をお願いします。 === ld.so はどこにありますか? 3.1-R 以降などの Elf 化されたマシンで Netscape Navigator などの aout 形式のアプリケーションを動かすときには、 [.filename]#/usr/libexec/ld.so# と aout ライブラリのファイルが必要です。 それらは配布物の `compat22` に納められています。 [.filename]#/stand/sysinstall# や [.filename]#compat22# サブディレクトリ内の [.filename]#install.sh# を使って `compat22` をインストールしてください。 合わせて 3.1-R と 3.2-R の ERRATA もお読みください。 === ソースコードを更新しました。さて、インストール済みの ports を更新するにはどうすればよいでしょうか? 残念ながら、インストール済みの ports を更新する簡単な 方法はありません。`pkg_version` コマンドを 用いて ports ツリー中の新しいバージョンに更新する スクリプトを次のように生成することができます。 [source,shell] .... # pkg_version -c > /tmp/myscript .... 出力されたスクリプトを使う前に、手で 編集__しなければなりません__。現在のバージョンの `pkg_version` では、スクリプトの先頭に `exit` を挿入して強制しています。 スクリプトの出力には、更新された packages に依存する packages が記載されているので、保存しておきましょう。これらも やはり更新する必要があるかもしれません。通常、更新が 必要となるのは、共有ライブラリのバージョンが変化し、 そのライブラリを利用している ports が新しいライブラリを用いるために 再構築する必要がある場合です。 システムが常時稼動しているならば、 [.filename]#/etc/periodic.conf# に `weekly_status_pkg_enable="YES"` を 設定して、man:periodic[8] システムによって毎週更新が必要な ports の一覧を生成できます。 == カーネルコンフィグレーション === カーネルをカスタマイズしたいんですが、難しいですか? 全然難しくありません。 link:{handbook}#kernelconfig[カーネルの再構築]を調べてください。 [NOTE] ==== うまく動作するカーネルができたら、 日付入りのカーネルのスナップショットを [.filename]#kernel.YYMMDD# のように作成することをおすすめします。 こうしておけば、次にカーネルの構築をやってうまくいかなくなってしまっても、 [.filename]#kernel.GENERIC# にわざわざ戻る必要がなくなります。 これは、GENERIC カーネルでサポートされないデバイスから起動している場合は、 特に重要です。 ==== === _hw_float が無いので、カーネルのコンパイルがうまくいきません。 推測ですが、数値演算コプロセッサを持ってないからと思って、 [.filename]#npx0# (man:npx[4] 参照) をカーネルコンフィグファイルから削除してしまったのではないでしょうか? [.filename]#npx0# は__必須__です。 コプロセッサがなくても、[.filename]#npx0# デバイスは削除してはいけません。 === わたしのカーネルはどうしてこんなに大きい (10MB 以上) のでしょうか? これは__デバッグモード__でカーネルを構築していることが原因です。 デバッグモードで構築されたカーネルは、 デバッグに用いられる膨大なシンボル情報を含んでいるため、 カーネルのサイズが非常に大きくなります。 ただし FreeBSD 3.0 とそれ以降のシステムの場合は カーネルのサイズは小さくなりますし、 デバッグカーネルを実行する時のパフォーマンスの低下もありません。 また、そのカーネルはシステムがパニックした場合に有用です。 しかし、容量の小さなディスクでシステムを運用していたり、 単にデバッグカーネルを実行したくない場合は、 以下の両方が当てはまっているかどうか確認してください。 * カーネルコンフィグファイルに以下の行が書かれていないこと。 + [.programlisting] .... makeoptions DEBUG=-g .... * `config` を実行する際、 `-g` オプションを付けていないこと。 上に書かれた指定は両方ともカーネルをデバッグモードで構築するためのものです。 上の手順を従っている限り、カーネルを普通に構築してサイズの小さなカーネルを得ることができます。 その場合のカーネルサイズは、およそ 1.5MB から 2MB 程度になります。 === マルチポートシリアルのコードで割り込みが衝突しています。 マルチポートシリアルを サポートするコードを含んだカーネルをコンパイルしようとすると、 最初のポートだけ検出され、 残りのポートは割り込みの競合のためスキップされたと言われます。 どうやったらいいでしょうか? ここでの問題は、FreeBSD にはハードウェアまたはソフトウェアの競合により、 カーネルがクラッシュするのを防ぐコードが含まれているという点です。 解決するには、最初のポートにだけ IRQ の設定を書き、 残りは IRQ の設定を削除します。 以下に例を示します。 [.programlisting] .... # Multiport high-speed serial line - 16550 UARTS # device sio2 at isa? port 0x2a0 tty irq 5 flags 0x501 vector siointr device sio3 at isa? port 0x2a8 tty flags 0x501 vector siointr device sio4 at isa? port 0x2b0 tty flags 0x501 vector siointr device sio5 at isa? port 0x2b8 tty flags 0x501 vector siointr .... === カーネルを構築にいつも失敗します。 GENERIC カーネルも構築できません。 さまざまな理由が考えられます。以下、順に列記します。 * あなたは新しい `make buildkernel` や `make installkernel` ターゲットを使わず、 現在走っているシステムを構築した時と異なるソースツリーを 構築しようとしている (たとえば、4.0-RELEASE のシステム上で 4.3-RELEASE を構築しようとしている) のではないでしょうか? もしシステムをアップグレードしようとしているのなら、 [.filename]#/usr/src/UPDATING# ファイルを "共通項目 (COMMON ITEMS)" 節に注意しながら最後までお読みください。 * あなたは新しい `make buildkernel` や `make installkernel` ターゲットを 使っているのにも関わらず、 `make buildworld` を行なっていないのではないでしょうか? `make buildkernel` ターゲットは、 `make buildworld` ターゲットによって作られるファイルに依存しています そのため、`make buildkernel` が正常に終了するためには `make buildworld` ターゲットが正常に完了している必要があります。 * 構築しようとしているのが <> だったとしても、あなたが入手したソースツリーが何らかの理由で 書き換わったり、壊れてしまっているのかも知れません。 <> はほとんどの場合、きちんと構築できるようになっていますが、 確実に構築可能であることが保証されているのは リリース版だけです。一度ソースツリーを再取得して、 問題が解決しないかどうか試してみてください。 また、あるサーバから取得した時に問題が発生したら、 別のサーバを試すのも効果があるかも知れません。 == システム管理 === システムスタートアップファイルはどこにあるのですか? FreeBSD 2.0.5R から 2.2.1R までは、 プライマリコンフィグレーションファイルは [.filename]#/etc/sysconfig# にあります。 オプションはすべてこのファイルで設定され、他の [.filename]#/etc/rc# (man:rc[8] 参照) および [.filename]#/etc/netstart# といった ファイルはこれを読み込むだけです。 ファイル [.filename]#/etc/sysconfig# を見て、システムに適合するように変更してください。 このファイルには、 それぞれの場所に何を書けばいいのかを表すコメントがたくさん書かれています。 FreeBSD 2.2.2 から 3.0 までのシステムでは、 [.filename]#/etc/sysconfig# は、 より分りやすい名前の man:rc.conf[5] に改名され、それに従って書式もいくぶん改められています。 [.filename]#/etc/netstart# も [.filename]#/etc/rc.network# に改名され、 全部のファイルを `cp /usr/src/etc/rc* /etc` で一度にコピーすることが出来るようになります。 FreeBSD 3.1 とそれ以降では、 [.filename]#/etc/rc.conf# が [.filename]#/etc/defaults/rc.conf# に移動しました。 _このファイルを編集してはいけません!_ 代わりに、 [.filename]#/etc/defaults/rc.conf# の中で変えたいエントリの行を [.filename]#/etc/rc.conf# にコピーし、 そこで変更するようにしてください。 たとえば named を起動したいとしましょう。 FreeBSD 3.1 かそれ以降のシステムで FreeBSD 付属の DNS サーバを起動するには、次のようにするだけです。 [source,shell] .... # echo named_enable="YES" >> /etc/rc.conf .... FreeBSD 3.1 かそれ以降でローカルサービスを起動するためには、 [.filename]#/usr/local/etc/rc.d# ディレクトリにシェルスクリプトを置きます。 シェルスクリプトは起動可能に設定し、ファイル名が .sh で終わっていなければなりません。 FreeBSD 3.0 とそれ以前のリリースでは、 [.filename]#/etc/rc.local# を編集する必要があります。 ファイル [.filename]#/etc/rc.serial# はシリアルポートの初期化 (たとえばポートの設定を固定したり等々) のためにあります。 ファイル [.filename]#/etc/rc.i386# は iBCS2 エミュレーションのような Intel アーキテクチャ固有の設定や、 PC システムコンソール設定のためにあります。 === 簡単にユーザを追加するにはどうすればいいのですか? man:adduser[8] コマンドを使用してください。 また、man:pw[8] コマンドを用いることで、さらに細かい操作が可能です。 ユーザを削除するには man:rmuser[8] コマンドを使用してください。 繰り返しになりますが、man:pw[8] でも構いません。 === 新しいリムーバブルドライブを持っていますが、どうやって使うの? そのリムーバブルドライブが ZIP であれ EZ drive であれ (あるいはもしそういう風に使いたいのなら、フロッピーであれ)、 またハードディスクであれ、一旦システムにインストールされて認識され、 カートリッジ、フロッピー等々が挿入されていれば、 ことはどのデバイスでも全く同じように進みます。 [[disklabel]] (このセクションはlink:http://www.vmunix.com/mark/FreeBSD/ZIP-FAQ.html[Mark Mayo's ZIP FAQ] に基づいています) ZIP ドライブやフロッピーで、すでに DOS のファイルシステムで フォーマットしてある場合、次のコマンドを使うことができます。 これはフロッピーの場合です。 [source,shell] .... # mount -t msdos /dev/fd0c /floppy .... 出荷時の設定の ZIP ディスクではこうです。 [source,shell] .... # mount -t msdos /dev/da2s4 /zip .... その他のディスクに関しては、man:fdisk[8] や [.filename]#/stand/sysinstall# を使って、 どのようにレイアウトされているか確かめてください。 以降は ZIP ドライブが 3 番目の SCSI ディスクで、 da2 と認識されている場合の例です。 他人と共有しなければならないフロッピーやリムーバブルディスク でなければ、BSD ファイルシステムを載せてしまうのが良い考えでしょう。 ロングファイル名もサポートされ、パフォーマンスは少なくとも 2 倍は向上しますし、おまけにずっと安定しています。 まず最初に、DOS レベルでのパーティション [.filename]#/# ファイルシステムを無効にしておく必要があります。使用するのは `fdisk` でも [.filename]#/stand/sysinstall# でも結構です。 複数のオペレーティングシステムを入れることを考慮する 必要がないような容量の小さなドライブの場合は、 次のように FAT パーティションテーブル (スライス) 全体を飛ばして、BSD のパーティション設定を行うだけで良いでしょう。 [source,shell] .... # dd if=/dev/zero of=/dev/rda2 count=2 # disklabel -Brw da2 auto .... 複数の BSD パーティションをつくる場合、 `disklabel` か [.filename]#/stand/sysinstall# を使います。 固定ディスク上にスワップ領域を加える場合、 そういうことをしたいと思うのはもっともですが、 ZIP のようなリムーバブルドライブの上ではそういう考えは不適切 でしょう。 最後に、新しいファイルシステムをつくります。ディスク全体を使用する ZIP ドライブの場合は、以下のようにします。 [source,shell] .... # newfs /dev/rda2c .... 次にマウントします。 [source,shell] .... # mount /dev/da2c /zip .... また、次のような行を [.filename]#/etc/fstab# (man:fstab[5] 参照) に入れておくのも良い考えでしょう。 `mount /zip` と入力するだけでマウントできるようになります。 [.programlisting] .... /dev/da2c /zip ffs rw,noauto 0 0 .... === 自分の crontab ファイルを編集した後 root: not found のようなメッセージが延々と表示されるのですが、 これはなぜですか? これは通常、システム crontab ([.filename]#/etc/crontab#) を編集し、man:crontab[1] を使ってインストールした場合に起こります。 [source,shell] .... # crontab /etc/crontab .... この方法は正しくありません。 システム crontab のフォーマットは man:crontab[1] が更新する各ユーザの crontab とは異なります (フォーマットの相違点の詳細は man:crontab[5] で説明されています)。 もしこのような操作をしてしまったなら、 あらたな crontab は誤ったフォーマットの [.filename]#/etc/crontab# のコピーになってしまっているからです。 以下のコマンドで削除してください。 [source,shell] .... # crontab -r .... 今度 [.filename]#/etc/crontab# を編集する時は、 その変更を man:cron[8] に伝えるような操作をしてはいけません。 man:cron[8] は、自動的にその変更を認識するからです。 もしあなたが何かを一日一回、あるいは一週間や一ヶ月に一回だけ 実行させたいなら、シェルスクリプトを [.filename]#/usr/local/etc/periodic# に追加し、 man:periodic[8] コマンドにシステムの cron スケジュールから 他の定期的なシステムのタスクとともに 実行させたほうが良いかもしれません。 このエラーの実際の原因は、システム crontab には どのユーザ権限でコマンドを実行するかを指定する余分なフィールドがあることによるものです。 FreeBSD に添付されている標準のシステム crontab には、 すべてのエントリに `root` が書かれています。 この crontab が `root` ユーザの crontab (システム crontab とは _異なります_) として使われた場合、man:cron[8] は `root` を実行するコマンドの最初の単語だと認識しますが、 そのようなコマンドは存在しないのです。 === man:su[1] コマンドを実行して root になろうとすると、 su が you are not in the correct group to su root と警告します。 これは、セキュリティ上の機能です。su コマンドを実行して `root` (またはスーパーユーザ権限を持つ 他のアカウント) になるには、`wheel` グループに所属していなければなりません。この機能がないと、 システムにアカウントがあって `root` の パスワードを見つけさえすれば、誰でもスーパーユーザ権限で システムにアクセスできてしまいます。この機能がある場合は、 必ずしもそうはなりません。`wheel` グループに 所属していなければ、man:su[1] がパスワードの入力すら 拒否するからです。 誰かが `root` に su できるように するには、その人を `wheel` グループに追加してください。 === rc.conf やその他の スタートアップファイルを書き間違えてしまいました。 しかもそのためファイルシステムがリードオンリーになってしまっていて 編集ができません。どうすればいいですか? シェルのパス名を入力するプロンプトが表示されたときに、 単に `ENTER` を押し、`mount /` を 実行してそルートファイルシステムを再マウントさせます。 また、お気に入りのエディタがあるファイルシステムを マウントするために `mount -a -t ufs` を する必要があるかも知れません。あなたのお気に入りのエディタが ネットワークファイルシステム上にある場合は、 ネットワークファイルシステムをマウントする前にネットワークを 手動で設定するか、man:ed[1] のようなローカルファイルシステムにある エディタを使うかしなければなりません。 man:vi[1] や man:emacs[1] の様なフルスクリーンエディタを 使うつもりなら `export TERM=cons25` と やってエディタが man:termcap[5] データベースから正しい データを読み取れるようにしなければなりません。 これを行ったあとはいつもと同様、 [.filename]#/etc/rc.conf# を編集して間違いを訂正することができるようになります。 カーネル起動メッセージの直後に表示されたエラーメッセージには、 問題の起こったファイル内での行番号を表示されているはずです。 === どのようにしたら DOS の拡張パーティションをマウントできますか? DOS 拡張パーティションは、 すべての基本パーティションの後に認識されます。 たとえば、2台目の SCSIドライブの拡張パーティションに "E" パーティションがあるとしますと、 これは [.filename]#/dev# に「スライス 5 」のスペシャルファイルを作る必要があり、 [.filename]#/dev/da1s5# としてマウントされます。 [source,shell] .... # cd /dev # ./MAKEDEV da1s5 # mount -t msdos /dev/da1s5 /dos/e .... === 他のシステムのファイルシステムを FreeBSD でマウントすることはできますか? `Digital UNIX`: UFS CDROM は直接 FreeBSD でマウントすることができます。 Digital UNIX やそれ以外のシステムのサポートする UFS のディスクパーティションをマウントすることはもっと複雑なことで、 オペレーティングシステムのディスクパーティションの詳細に依存します。 `Linux`: 2.2 以降は `ext2fs` パーティションをサポートします。 詳しくは、man:mount_ext2fs[8] を見てください。 `NT`: FreeBSD 用の読みだしのみ可能な NTFS ドライバがあります。 詳しくは、Mark Ovens 氏によって書かれたチュートリアル http://ukug.uk.freebsd.org/\~mark/ntfs_install.html[http://ukug.uk.freebsd.org/~mark/ntfs_install.html] をご覧ください。 この問題について他の情報があれば、他の人から感謝されるでしょう。 === どのようにしたら FreeBSD を NT ローダーから起動させることができますか? この手順は 2.2.x と (起動が 3 つのステージに分かれている) 3.x のシステムとで多少異なります。 FreeBSD のネイティブルートパーティションの最初のセクタをファイルにして DOS/NT パーティション上に置くという画期的なアイディアがあります。 ファイル名を [.filename]#c:\bootsect.bsd# ([.filename]#c:\bootsect.dos# からの発想です) としたとします。 [.filename]##c:\boot.ini##ファイルを次のように編集します。 [.programlisting] .... [boot loader] timeout=30 default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS [operating systems] multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="Windows NT" C:\BOOTSECT.BSD="FreeBSD" C:\="DOS" .... この手順は、利用しているシステムが 2.2.x であり、DOS、NT、FreeBSD あるいはその他のオペレーティングシステムがすべて、 __同じ__ディスクのそれぞれの fdisk パーティションにインストールされていることを想定しています。 この例は、DOS と NT を最初の fdisk パーティションにおき、 FreeBSD は 2 番目においたシステムで確認しています。 また、FreeBSD は MBR を使わずに、 ネイティブパーティションから起動するように設定してあります (訳注: FreeBSD のインストールで、ブートマネジャを使わずに標準 MBR を使う場合に相当します)。 (もし NTFS に変換してしまっているなら)DOS フォーマットのフロッピーディスクか FAT パーティションを [.filename]#/mnt# に DOS マウントします。 [source,shell] .... # dd if=/dev/rda0a of=/mnt/bootsect.bsd bs=512 count=1 .... 再起動して DOS か NT に切替えます。NTFS ユーザは [.filename]#bootsect.bsd# や [.filename]#bootsect.lnx# をフロッピーディスクから [.filename]#C:\# へコピーします。 [.filename]#boot.ini# のファイル属性 (パーミッション) の変更を以下のように行ないます。 [source,shell] .... > attrib -s -r c:\boot.ini .... 上の例の [.filename]#boot.ini# で示したような正しいエントリを加え、 ファイル属性を元に戻します。 [source,shell] .... > attrib +s +r c:\boot.ini .... FreeBSD が MBR から起動するようになっている場合、 それぞれのネイティブパーティションから起動するように設定した後で、 DOS から `fdisk` コマンドを実行して元に戻してください。 FreeBSD 3.X における手順は、これよりいくぶん簡単です。 FreeBSD が NT 起動パーティションとして同じディスクにインストールされている場合には、 [.filename]#/boot/boot1# を単純に [.filename]#C:\BOOTSECT.BSD# へコピーします。 もし FreeBSD が異なったディスクにインストールされている場合には、 [.filename]#/boot/boot1# では動作しませんので、 [.filename]#/boot/boot0# が必要です。 [WARNING] ==== ここで [.filename]#/boot/boot1# の代わりに [.filename]#/boot/boot0# をコピーするようなことをしてはいけません! そうすると、パーティションテーブルを上書きしてしまい、 コンピュータが起動できなくなってしまいます。 ==== [.filename]#/boot/boot0# をインストールするには、 sysinstall のブートマネージャを利用するかどうか尋ねられる画面で FreeBSD ブートマネージャを選択する必要があります。 [.filename]#/boot/boot0# のパーティションテーブル部分は NULL 文字で埋められているのですが、 sysinstall は [.filename]#/boot/boot0# を MBR にコピーする前にパーティションテーブルをきちんとコピーしてくれるからです。 FreeBSD ブートマネージャは最後に起動した OS を記録するために パーティションテーブルの最後に起動した OS のエントリにあるアクティブフラグをセットし、512 バイト全体を MBR に書き戻します。 これは [.filename]#/boot/boot0# を [.filename]#C:\BOOTSECT.BSD# にコピーし、 エントリの一つにアクティブフラグをセットして空のパーティションテーブルを MBR に書き込むことと同じです。 === FreeBSD と Linux を LILO から起動するには? FreeBSD と Linux が同じディスクにインストールされている場合、 単に Linux 以外の OS を起動するための LILO のインストール手順に 従えばいいだけです。非常に簡単にではありますが、記してみましょう。 Linux を起動し、[.filename]#/etc/lilo.conf# に以下の行を加えて ください。 [.programlisting] .... other=/dev/hda2 table=/dev/hda label=FreeBSD .... (上記の手順は FreeBSD のスライスが Linux から [.filename]#/dev/hda2# という名前で見えていると仮定しています。 あなたの設定にあわせてください) その後、`lilo` を `root` で実行すれば完了です。 FreeBSD が別のディスクにインストールされているのなら、 LILO のエントリに `loader=/boot/chain.b` を追加してください。たとえば、このようになります。 [.programlisting] .... other=/dev/dab4 table=/dev/dab loader=/boot/chain.b label=FreeBSD .... 場合によっては、二つ目のディスクを正しく起動するために FreeBSD ブートローダに BIOS ドライブ番号を指定する必要があるかもしれません。 たとえば、FreeBSD SCSI ディスクが BIOS によって BIOS ディスク 1 として認識されるのなら、 FreeBSD のブートローダのプロンプトで、次のように指定する必要があります。 [source,shell] .... Boot: 1:da(0,a)/kernel .... FreeBSD 2.2.5 やそれ以降の版では、man:boot[8] を設定すれば 起動時に上記のことが自動的に行えます。 http://sunsite.unc.edu/LDP/HOWTO/mini/Linux+FreeBSD.html[Linux+FreeBSD mini-HOWTO] が FreeBSD と Linux とを相互に使えるようにするためのよい参考資料になるでしょう。 === FreeBSD と Linux を BootEasy から起動するには? LILO をマスターブートレコード (MBR) ではなく Linux の起動パーティションにインストールしてください。 これで BootEasy から LILO を起動できるようになります。 Windows95 と Linux を使用している場合は、 いずれにせよ後者の方がおすすめです。 Windows95 を再インストールする必要にかられたとき、 Linux を起動可能に戻す手続きが簡単ですむからです (Windows95 は偏屈なオペレーティングシステムで、 マスターブートレコード (MBR) から他のオペレーティングシステムを追い払ってしまうのです)。 === 「危険覚悟の専用 (dangerously dedicated) ディスク」は健康に悪いの? [[dedicate]] インストール作業中、 ハードディスクのパーティションを切る際に 2 つの方法を選ぶことができます。 デフォルトの方法では、fdisk のテーブルエントリ (FreeBSD ではスライスと呼ばれる) を使って、 自身のパーティションを使用する FreeBSD のスライスを、 同じマシンの他のオペレーティングシステムと互換性のある形にします。 それに付随して、ブートセレクタをインストールすれば、 ディスク上の使用可能なオペレーティングシステムを切り替えることができます。 もう一つの方法はディスクすべてを FreeBSD で使うというもので、 この場合ほかのオペレーティングシステムとの互換性を考慮しないことになります。 では、なぜこれが 「危険覚悟の」と言われるのでしょう? このモードのディスクが、通常の PC のユーティリティが有効な fdisk テーブルと見なす情報を持っていないからです。 ユーティリティの出来如何によりますが、 そのようなディスクを発見したとき、 警告を出すものもあります。また、もっと悪い場合、 確認も通告もなしに BSD のブートストラップにダメージを与えるものもあるでしょう。 さらには、「危険覚悟の」ディスクレイアウトは多数の BIOS、 AWARD (たとえば HP Netserver や Micronics システム、 他多数で使用されていた) や Symbios/NCR (人気のあるSCSI コントローラ 53C8xx 用) などを混乱させることが分かっています。 これは完全なリストではありません。 他にもまだまだあります。この混乱の兆候は、 起動時にシステムがロックするというだけでなく、 FreeBSD のブートストラップが自分自身を見つけられないために表示する "read error" というメッセージなどにも現れることでしょう。 そもそもいったいなぜこのモードがあるのでしょうか? これはわずかに数キロバイトのディスク容量を節約するのみであり、 新規インストールで実際に問題を生ずるのです。 「危険覚悟の」モードの起源は新しい FreeBSD インストーラでの、 BIOS から見えるディスクの 「ジオメトリ」の値とディスク自身との整合性という、 もっとも一般的な問題のひとつを回避したいという要求が背景にあります。 「ジオメトリ」は時代遅れの概念ですが、 未だに PC BIOS とディスクへの相互作用の中核をなしています。 FreeBSD のインストーラがスライスを作る時、 ディスク上のスライスを BIOS が見つけられるように、 スライス位置をディスク上に記録します。それが誤っていれば、 起動できなくなってしまうでしょう。 「危険覚悟の」モードはこれを、 問題を単純にすることで回避しようとします。 状況によってはこれでうまくいきます。 しかし次善の策として使われているに過ぎません。 この問題を解決するもっと良い方法はいくらでもあるのです。 では、 インストール時に「危険覚悟の専用」モードが必要になる 状況を回避するにはどうすればよいのでしょうか? まず BIOS が報告するディスクのジオメトリの値を覚えておくことからはじめましょう。 "boot:" プロンプトで "`-v`" を指定するか、ローダで "boot -v" と指定して、 起動時にカーネルにこの値を表示させることができます。 インストーラが起動する直前に、 カーネルがジオメトリ値のリストを表示するでしょう。 パニックを起こさないでください。 インストーラが起動するのを待ち、 逆スクロールでさかのぼって値を確認してください。 普通は BIOS ディスクユニット番号は、 FreeBSD がディスクを検出する順序と同様であり、 最初に IDE、次に SCSI となります。 ディスクをスライシングする際に、 FDISK の画面で表示されるディスクのジオメトリが正しいこと (BIOS の返す値と一致しているか) を確認してください。 万一異なっていたら "`g`" を押して修正してください。 ディスクにまったくなにもない場合や、 他のシステムから持ってきたディスクの場合は これを行なう必要があるかもしれません。 これはそのディスクから起動させようとしている場合にのみ、 問題になることに注意してください。 FreeBSD はそのディスクをうまい具合いに他のディスクと区別してくれます。 ディスクのジオメトリについて BIOS と FreeBSD 間で一致させることができたら、この問題はほぼ解決したと思ってよいでしょう。 そしてもはや「危険覚悟の専用」モードは必要ありません。 しかし、まだ起動時に恐怖の "read error" メッセージが出るようであれば、 お祈りを捧げて新しいディスクを買いましょう。 もう失うものは何もありません。 「危険覚悟の専用ディスク」を通常の PC での使用法に戻すには、 原則として 2 つ方法があります。1 つは十分な NULL バイトを MBR に書き込んで、 きたるべきインストーラにディスクはまっさらだと思い込ませる方法です。 たとえば、こんな感じです。 [source,shell] .... # dd if=/dev/zero of=/dev/rda0 count=15 .... また、マニュアルには書かれていない DOS の「機能」 [source,shell] .... > fdisk /mbr .... は、BSD ブートストラップを追い払ってくれる上に、 新しいマスターブートレコードをインストールしてくれます。 === どのようにしたらスワップ領域を増やせますか? スワップパーティションのサイズを増やすのが最良の方法ですが、 別のディスクを追加しなくて済むという利点のある方法があります。 経験から得た一般的な方法はメインメモリの 2倍程度のスワップ領域を とるというものです。しかしごく小さなメインメモリしかない場合は、 それ以上のスワップを構成したいと思うでしょう。また、将来のメモリの アップグレードに備え、後でスワップの構成を変更する必要がないように 十分なスワップを構成しておくことは良い考えです。 スワップを別のディスク上に追加することは、単純に同じディスク上 にスワップを追加する場合よりも高速に動作するようになります。 例に挙げれば、あるディスク上のソースをコンパイルしているとして、 スワップが別のディスク上に作られていれば、これらが同じディスク上 にある場合よりも断然速いです。SCSI ディスクの場合は特にそうだと言えます。 ディスクが複数ある場合、スワップパーティションを各ディスクに 作るように構成すると、使用中のディスク上にスワップを置いたとしても、 通常の場合は有益です。一般的に、システムにある高速なディスクには スワップを作るようにすべきでしょう。 FreeBSD はデフォルトでインターリーブなスワップデバイスを 4つまで サポートします。複数のスワップパーティションを構成する際に、 普通はそれらを大体同じくらいの大きさにして作りたいところですが、 カーネルのコアダンプを取るのに都合が良いようにメインの スワップパーティションを大きめにとる人もいます。 メインのスワップパーティションはカーネルのコアがとれるように 最低でも実メモリと同じ大きさにすべきでしょう。 IDE ドライブは同時に同じチャネル上の複数のドライブには アクセスできません (FreeBSD は mode 4 をサポートしていないので、 すべての IDE ディスク I/O は "programmed" です)。 IDE の場合であってもやはり、スワップを別のハードディスク上に 作成することをおすすめします。 ドライブは実に安いものです、心配するだけ無駄です。 NFS 越しにスワッピングさせる方法は、 スワップ用のローカルディスクが無い場合にのみ推奨されます。 NFS 越しのスワッピングは遅く、FreeBSD 4.x より前のリリースでは 効率が悪いのですが、4.0 以降ではそれなりに高速になります。 そうはいっても、利用できるネットワークの太さに制限されますし、 NFS サーバに余計な負荷がかかります。 これは 64MBの vn-swap を作る例です (ここでは [.filename]#/usr/swap0# としますが、もちろん好きな名前を使うことができます)。 カーネルが次の行を含むコンフィグファイルから構成されているかを 確認します。GENERIC カーネルには、この行が含まれています。 [.programlisting] .... pseudo-device vn 1 #Vnode driver (turns a file into a device) .... . vn デバイスを作ります + [source,shell] .... # cd /dev # sh ./MAKEDEV vn0 .... + . スワップファイルを作ります ([.filename]#/usr/swap0#) + [source,shell] .... # dd if=/dev/zero of=/usr/swap0 bs=1024k count=64 .... + . スワップファイルに適切なパーミッションを設定します + [source,shell] .... # chmod 0600 /usr/swap0 .... + . [.filename]#/etc/rc.conf# でスワップファイルを有効化させます + [.programlisting] .... swapfile="/usr/swap0" # Set to name of swapfile if aux swapfile desired. .... + . マシンを再起動します スワップファイルをすぐに有効化させたいのなら以下のようにタイプします。 [source,shell] .... # vnconfig -e /dev/vn0b /usr/swap0 swap .... === プリンタのセットアップで問題があります ハンドブックのプリンタの部分を参照してください。 探している問題のほとんどが書かれているはずです。 link:{handbook}#printing[FreeBSD ハンドブックの「プリンタの利用」]をご覧ください。 プリンタによっては、印刷するのにホスト側にドライバが 必要です。これら "WinPrinters" と呼ばれるものは、 素の FreeBSD では使えません。DOS や Windows NT 4.0 で動作しない なら、そのプリンタはおそらく WinPrinter でしょう。 ただし、唯一の希望が残されています。 [.filename]#ports/print/pnm2ppa# の port が 対応しているかどうか確認してみてください。link:http://www.freebsd.org/cgi/url.cgi?ports/print/pnm2ppa/pkg-descr[ パッケージの説明]にはこう書いてあります。 このソフトウェアは PPA (printer performance architecture) プロトコルの出力を行います。このプロトコル は HP の "Windows 専用" プリンタの一部に使われています。 そのなかには、HP Deskjet 820C シリーズ、HP DeskJet 720 シリーズ、および HP DeskJet 1000 シリーズがあります。(略) WWW: http://pnm2ppa.sourceforge.net/[http://pnm2ppa.sourceforge.net/] === 私のシステムのキーボードマッピングは間違っています。 `kbdcontrol` プログラムは、 キーボードマップファイルを読み込むためのオプションを備えています。 [.filename]#/usr/shared/syscons/keymaps# の下にたくさんのマップファイルがあります。 システムに関連のあるものを一つ選んで、ロードしてください。 [source,shell] .... # kbdcontrol -l uk.iso .... [.filename]#/usr/shared/syscons/keymaps# と拡張子 [.filename]#.kbd# は、どちらも man:kbdcontrol[1] によって使用されます。 これは [.filename]#/etc/sysconfig# (または man:rc.conf[5]) 中で設定することができます。 このファイル中にあるそれぞれのコメントを参照してください。 FreeBSD 2.0.5R やそれ以降の版では、 テキストフォントやキーボードマッピングに関係のあるものはすべて、 [.filename]#/usr/shared/examples/syscons# の中におさめられています。 現在以下のマッピングがサポートされています。 * Belgian ISO-8859-1 * Brazilian 275 keyboard Codepage 850 * Brazilian 275 keyboard ISO-8859-1 * Danish Codepage 865 * Danish ISO-8859-1 * French ISO-8859-1 * German Codepage 850 * German ISO-8859-1 * Italian ISO-8859-1 * Japanese 106 * Japanese 106x * Latin American * Norwegian ISO-8859-1 * Polish ISO-8859-2 (programmer's) * Russian Codepage 866 (alternative) * Russian utf-8 (shift) * Russian utf-8 * Spanish ISO-8859-1 * Swedish Codepage 850 * Swedish ISO-8859-1 * Swiss-German ISO-8859-1 * United Kingdom Codepage 850 * United Kingdom ISO-8859-1 * United States of America ISO-8859-1 * United States of America dvorak * United States of America dvorakx === 起動時に、unknown: can't assign resources というメッセージが表示されるのですが? 以下は、freebsd-current メーリングリストへの投稿からの 抜粋です。 {wollman}, 2001 年 4 月 24 日 "can't assign resources" というメッセージは、 そのデバイスがレガシー ISA デバイスで、PnP を意識していない ドライバがカーネルに組み込まれていることを示します。 これには、キーボードコントローラ、プログラム可能な 割り込み制御 IC やその他さまざまな標準的なデバイスが あります。リソースが割り当てられないのは、既にそのアドレスを 使っているドライバがあるからです。 === ユーザディスククォータが正常に動作していないようです。 . "[.filename]#/#" にはディスククォータを設定しないでください。 . クォータファイルが置かれるファイルシステム上に クォータファイルを置くようにしてください。 + [.informaltable] [cols="1,1", frame="none", options="header"] |=== | Filesystem | Quota file |[.filename]#/usr# |[.filename]#/usr/admin/quotas# |[.filename]#/home# |[.filename]#/home/admin/quotas# |... |... |=== === わたしの ccd は、 何が適合していない (Inappropriate) のでしょう? 次のような症状が現れます。 [source,shell] .... # ccdconfig -C ccdconfig: ioctl (CCDIOCSET): /dev/ccd0c: Inappropriate file type or format .... 通常この現象はタイプを「未使用 (unused)」のまま放っておかれた `c` パーティションをつなげようとした場合に現れます。ccd ドライバは FS_BSDFFS タイプをベースとするパーティションを要求します。 つなげようとしているディスクのディスクラベルを編集して、 パーティションのタイプを `4.2BSD` に変更してください。 === どうしてわたしの ccd のディスクラベルを変更することができないのでしょう? 次のような症状が現れます。 [source,shell] .... # disklabel ccd0 (it prints something sensible here, so let's try to edit it) # disklabel -e ccd0 (edit, save, quit) disklabel: ioctl DIOCWDINFO: No disk label on disk; use "disklabel -r" to install initial label .... これは ccd から返されるディスクラベルが、 実はディスク上にはないまったくの偽の情報だからです。 これを明示的に書き直すことで問題を解消できます、 それには、つぎのようにします。 [source,shell] .... # disklabel ccd0 > /tmp/disklabel.tmp # disklabel -Rr ccd0 /tmp/disklabel.tmp # disklabel -e ccd0 (this will work now) .... === FreeBSD は System V の IPC プリミティブをサポートしますか? はい。 FreeBSD は System-V スタイルの IPC をサポートします。 共有メモリ、メッセージ、セマフォが含まれます。 以下の行をカーネルコンフィグファイルに加えると、 サポートが有効になります。 [.programlisting] .... options SYSVSHM # enable shared memory options SYSVSEM # enable for semaphores options SYSVMSG # enable for messaging .... [NOTE] ==== FreeBSD 3.2 とそれ以降では、 これらのオプションがあらかじめ _GENERIC_ カーネルに含まれていますので、 あなたのシステムにはすでに組み込まれています。 ==== カーネルを再構築してインストールしてください。 === UUCP でメールを配送するには sendmail をどう使えばよいのですか? FreeBSD に付属している sendmail は、 インターネットに直接つながっているサイトにあわせて設定してあります。 UUCP 経由で mail を交換したい場合には sendmail の設定ファイルを改めてインストールしなければなりません。 [.filename]#/etc/sendmail.cf# を自分の手で改造するのは純粋主義者のやるような事です。 sendmail の version 8 は man:m4[1] のようなプリプロセッサを通して設定ファイルを生成する新しいアプローチを取っており、 より抽象化されたレベルの設定ファイルを編集します。 [.filename]#/usr/src/usr.sbin/sendmail/cf# ディレクトリの中にある設定ファイルを使用してください。 もしすべてのソースをインストールしていない場合には sendmail の設定ツールは、別の tar ファイルにまとめてあります。CD-ROM が mount されている場合には、次のようにしてください。 [source,shell] .... # cd /cdrom/src # cat scontrib.?? | tar xzf - -C /usr/src contrib/sendmail .... これはたった数 100Kbyte ですから心配ないでしょう。 [.filename]#cf# ディレクトリにある [.filename]#README# に、m4 での設定の基本的な説明があります。 UUCP での配送のためには、`mailertable` を使用すれば よいでしょう。これによって、sendmail が配送方式を決定するデータベースを 作成することができます。 まずはじめに、 [.filename]#.mc# ファイルを作成しなければなりません。 [.filename]#/usr/src/usr.sbin/sendmail/cf/cf# というディレクトリが、 これらのファイルを作成する場所です。既にいくつか例があると思います。 これから作成するファイルの名前を [.filename]#foo.mc# とすると、 [.filename]#sendmail.cf# を求めているような形式に変換するには、 次のようにしてください。 [source,shell] .... # cd /usr/src/usr.sbin/sendmail/cf/cf # make foo.cf # cp foo.cf /etc/sendmail.cf .... 標準的な [.filename]#.mc# ファイルは次のようになります。 [.programlisting] .... include(`../m4/cf.m4') VERSIONID(`Your version number') OSTYPE(bsd4.4) FEATURE(nodns) FEATURE(nocanonify) FEATURE(mailertable) define(`UUCP_RELAY', your.uucp.relay) define(`UUCP_MAX_SIZE', 200000) MAILER(local) MAILER(smtp) MAILER(uucp) Cw your.alias.host.name Cw youruucpnodename.UUCP .... `nodns` と `nocanonify` という指定をすることで、 mail の配送に DNS を使用しなくなります。 `UUCP_RELAY` という 行に関しては、 ある理由から必要ですがそれは聞かないでください。 .UUCP で終わる仮想ドメインを処理することのできるインターネット上での ホスト名をここに書いてください。通常は、ISP の mail リレーホストを 書くことになると思います。 これが終了したら、次に [.filename]#/etc/mailertable# というファイルが必要です。標準的な例は次のとおりです。 [.programlisting] .... # # makemap hash /etc/mailertable.db < /etc/mailertable # horus.interface-business.de uucp-dom:horus .interface-business.de uucp-dom:if-bus interface-business.de uucp-dom:if-bus .heep.sax.de smtp8:%1 horus.UUCP uucp-dom:horus if-bus.UUCP uucp-dom:if-bus . uucp-dom: .... 見れば分かるように、これは実在する設定のファイルです。はじめの 3 行はドメイン名で指定されたメールが default の経路で配送されずに、 「近道」するために UUCP で隣りのサイトに送るための特別な状況を 処理するものです。 次の行は Ethernet でつながっているローカルのドメインに対しては SMTP で送るための設定です。 最後に、UUCP での隣りのサイトが .UUCP で終わる仮想ドメインの書式で 指定されており、default の rule を `uucp-neighbour! recipient` で上書きするためのものです。一番最後の行はいつもドットを一つ書きます。 これは、ここまでの行でマッチしなかったすべてのホストにマッチし、 このサイトから世界に向けて出ていくための mail gateway に UUCP で配送するためのものです。 `uucp-dom:` に続けて書かれているノード名は、 `uuname` コマンドで指定することによって UUCP で直接配送される正しいノード名でなければなりません。 最後に、このファイルは使用する前に DBM データベースのファイルに 変換する必要があります。これを行なうコマンドラインは mailertable の最初のコメントに書いてあります。mailertable を変更した時には、 必ずこのコマンドを実行してください。 最後のヒントです: もし特定のメール配送がうまく作動するかどうか 確かめたい場合には、sendmail の``-bt`` オプションを 使用してください。このオプションによって sendmail は __アドレステストモード__で起動します。 `0` の後に配送したいアドレスを書いてください。最後の行に、実際に使用される mail agent、この mail agent で送られる送信先のホスト、そして (多分変換されている) アドレスが表示されます。このモードを抜けるには Control-D を押してください。 [source,shell] .... % sendmail -bt ADDRESS TEST MODE (ruleset 3 NOT automatically invoked) Enter
> 0 foo@interface-business.de rewrite: ruleset 0 input: foo @ interface-business . de ... rewrite: ruleset 0 returns: $# uucp-dom $@ if-bus $: foo \ < @ interface-business . de > > ^D .... === ダイアルアップでインターネットに接続する環境でメールをセットアップするにはどうやるの? 静的に IP アドレスが割り当てられる場合は、 デフォルトの状態を変更する必要はありません。 割り当てられた名前をホストネームと するだけで、sendmail が後のことを引き受けてくれます。 ダイアルアップ ppp を インターネット接続に使用し、動的に IP アドレスが割り当てられる場合は、 インターネットサービスプロバイダ (ISP) のメールサーバにメールボックスがあるはずです。 ISP のドメインが `myISP.com` で、あなたのユーザ名が `user` だと仮定します。 また、あなたが自分のマシンを `bsd.home` と呼んでおり、ISP が `relay.myISP.com` をメールリレーとして使用できると言っているとしましょう。 メールボックスからメールを取ってくるためには、 回収 (retrieval) エージェントをインストールする必要があります。 Fetchmail は多種多様なプロトコルをサポートしているのでお勧めです。 ISP が使用しているのは、大抵 POP3 プロトコルです。 ユーザ ppp を使用している場合、 [.filename]#/etc/ppp/ppp.linkup# に以下のように記述すると、 インターネットと接続が完了した時点で自動的にメールを取得するようになります。 [.programlisting] .... MYADDR: !bg su user -c fetchmail .... ローカルでないアカウントにメールを配送するのに sendmail を使用している場合 (後述)、 上に示したエントリの後に [.programlisting] .... !bg su user -c "sendmail -q" .... を記述します。これはネットワーク接続が確立したらすぐに sendmail に溜っている mailqueue を強制的に処理させるようにします。 この例では、`user` が `bsd.home` にアカウントを持ち、 `bsd.home` 上の `user` のホームディレクトリに、以下のような [.filename]#.fetchmailrc# ファイルがつくられていることを想定しています。 [.programlisting] .... poll myISP.com protocol pop3 fetchall pass MySecret; .... 言うまでもなく、このファイルは `user` 以外のユーザが読むことが出来ないようにしなくてはなりません。 内容にパスワード `MySecret` が含まれているからです。 正しい `from:` ヘッダをつけてメールを送るためには、 sendmail に `user@bsd.home` ではなく `user@myISP.com` を使用するよう教える必要があります。 メールをより早く転送するために、すべてのメールを `relay.myISP.com` へ送るように sendmail に 指示しておくのも良いでしょう。 上の要件を満たすには、以下のような [.filename]#.mc# ファイルが適しています。 [.programlisting] .... VERSIONID(`bsd.home.mc version 1.0') OSTYPE(bsd4.4)dnl FEATURE(nouucp)dnl MAILER(local)dnl MAILER(smtp)dnl Cwlocalhost Cwbsd.home MASQUERADE_AS(`myISP.com')dnl FEATURE(allmasquerade)dnl FEATURE(masquerade_envelope)dnl FEATURE(nocanonify)dnl FEATURE(nodns)dnl define(`SMART_HOST', `relay.myISP.com') Dmbsd.home define(`confDOMAIN_NAME',`bsd.home')dnl define(`confDELIVERY_MODE', `deferred')dnl .... [.filename]#.mc# ファイルから [.filename]#sendmail.cf# への変換方法については、 前のセクションを参照してください. sendmail.cf を更新した後に sendmail をリスタートするのもお忘れなく。 === この UID が 0 の toor という アカウントとは何ですか? 危険にさらされているのでしょうか? 心配無用です。`toor` は "代替の" スーパーユーザーアカウントです (toor は root を逆に綴ったものです)。 以前は、man:bash[1] シェルがインストールされた時に 作成されていましたが、現在は標準で作成されています。 このユーザーが作成されるのは、 スーパーユーザが非標準のシェルを使う場合を想定しており、 `root` の標準のシェルを変更しなくてもよくなっています。 基本配布に含まれていないシェル (たとえば ports や packages からインストールされるシェル) は、デフォルトでは別のファイルシステムに存在する 可能性のある [.filename]#/usr/local/bin# に インストールされることが多いので、これは重要です。 `root` のシェルが [.filename]#/usr/local/bin# にあり、 [.filename]#/usr# (または、[.filename]#/usr/local/bin# があるいずれかのファイルシステム) が何らかの理由でマウントされていないとすると、 `root` は問題を解決するために ログインすることができません (シングルユーザーモードで再起動すれば、 シェルのパスの入力を促されるのですが)。 `toor` を日々の root の仕事を 非標準のシェルで行うために使い、`root` は シングルユーザーモードや緊急時のために、標準のシェルのままに している人がいます。何もしなければ、パスワードを無効にしてあるので `toor` ではログインできません。 使いたいなら、`root` でログインして `toor` の パスワードを設定しましょう。 === しまった! root のパスワードを忘れてしまった! 慌てないでください! 単にシステムを再起動し、 シングルユーザモードに移るために ``Boot:`` と表示されるプロンプトで ``boot -s`` と入力してください (FreeBSD の 3.2 より前のリリースでは ``-s``となります)。 どのシェルを使うのかという質問には、ENTER キーを押してください。# に移ることができるでしょう。 ``mount -u /`` と入力して ルートファイルシステムの読み書きを再マウントし、 ``mount -a`` と入力して、 すべてのファイルシステムをマウントし直した後、 ``passwd root`` と入力して ``root`` のパスワードを設定し直してください。 その後、``exit`` と入力すれば、起動が続けられます。 === Control-Alt-Delete でシステムが再起動しないようにするにはどうすればいい? FreeBSD 2.2.7-RELEASE 以降で syscons (デフォルトのコンソールドライバ) を使用している場合には、次の行をカーネルコンフィグレーションファイルに追加して カーネルを再構築し、インストールしてください。 [.programlisting] .... options SC_DISABLE_REBOOT .... FreeBSD 2.2.5-RELEASE 以降で PCVT コンソールドライバを使用している 場合には、同様に次の行をカーネルコンフィグレーションファイルに追加して カーネルを再構築し、インストールしてください。 [.programlisting] .... options PCVT_CTRL_ALT_DEL .... 上にあげたものよりも古い FreeBSD の場合、 現在コンソールが使用しているキーマップを編集し、 キーワード `boot` を `nop` に書き換えてください。 [.filename]#/usr/shared/syscons/keymaps/us.iso.kbd# にあります。 その変更を反映させようとして、 このキーマップのロードを明示的に行なうために、 [.filename]#/etc/rc.conf# を実行すべきかもしれません。 もちろん他の国のキーマップを使っているのであれば、 代わりにそのキーマップファイルを編集してください。 === DOS のテキストファイルを UNIX のテキストファイルに整形するにはどうすればいい? 単に次の perl コマンドを実行してください。 [source,shell] .... % perl -i.bak -npe 's/\r\n/\n/g' file ... .... file の部分には処理するファイルを指定してください。 整形後のファイルは元のファイル名で作成され、 整形前のファイルはバックアップとして元の ファイル名の末尾に拡張子 [.filename]#.bak# のつけられた名前で作成されます。 あるいは man:tr[1] コマンドを使うこともできます。 [source,shell] .... % tr -d '\r' < dos-text-file > unix-file .... _dos-text-file_ は DOS 形式のテストファイル、 _unix-file_ には変換された出力が格納されます。 perl を使うよりほんのちょっぴり速くなります。 === 名前で指定してプロセスにシグナルを送るにはどうすればいい? man:killall[1] を使ってください。 === su が not in root's ACL と言って私を悩ませるのはなぜ? Kerberos の認証システムからくるエラーです。 この問題は致命的なものではなく、 うっとおしいといったものです。 `su` に `-K` オプションをつけて起動するか、 次の質問で説明されている方法で Kerberos をアンインストールしてください。 === Kerberos をアンインストールするにはどうすればいいの? システムから Kerberos を削除するには、 あなたの動かしているリリースの bin ディストリビューションを再インストールしてください。 もし CDROM を持っているのなら、 その CDROM をマウント (マウントポイントは [.filename]#/cdrom# と仮定) して、 次のように入力してください。 [source,shell] .... # cd /cdrom/bin # ./install.sh .... === 疑似ターミナルを追加するには? telnet、ssh、X、screen をたくさん利用されている場合、 疑似ターミナルが足りなくなっている可能性があります。 これを増やすには次のようにします。 [.procedure] ==== . 次の行をカーネルコンフィグレーションファイルに追加して + [.programlisting] .... pseudo-device pty 256 .... 新たにカーネルを作りインストールします。 . 次のコマンドを実行して + [source,shell] .... # cd /dev # ./MAKEDEV pty{1,2,3,4,5,6,7} .... 新たなターミナル用の 256 個のデバイスノードを作ります。 . [.filename]#/etc/ttys# を編集し 256 個のターミナルごとの定義を追加します。 既存のエントリーの形式にあわせる必要があるでしょう。 たとえばこんな感じです。 + [.programlisting] .... ttyqc none network .... + 正規表現を使った指定は `tty[pqrsPQRS][0-9a-v]` となります。 . 新しいカーネルでシステムを再起動すると完了です。 ==== === snd0 デバイスを作成することができません! [.filename]#snd# というデバイスは存在しません。 この名前は、FreeBSD サウンドドライバによって作成されるさまざまなデバイス、 [.filename]#mixer# や [.filename]#sequencer#、 [.filename]#dsp# などを総称したものです。 これらのデバイスを作成するには、次のようにする必要があります。 [source,shell] .... # cd /dev # sh MAKEDEV snd0 .... === 再起動せずにもう一度 /etc/rc.conf を読み込んで /etc/rc を開始させるには? シングルユーザモードに移行して、 マルチユーザモードに戻ってください。 コンソールで次のように実行します。 [source,shell] .... # shutdown now(注: -r や -h は付けません) # return # exit .... === 砂場 (sandbox) とは何ですか? "砂場 (Sandbox)" とはセキュリティ用語の一つで、 次の二つの意味があります。 * 一つ目は、「仮想的な『防壁』で囲まれているプロセス」です。 その『防壁』は、そのプロセスに侵入した第三者が、 さらにシステムの広い範囲に影響を与えることを防ぐように設計されます。 + このプロセスの振舞いは、『防壁』の中だけに制限される、と表現できます。 つまり、このプロセスにおいて、『防壁』を越えるようなコードの実行は できないという意味です。そのため、コードの実行におけるセキュリティは 確かなものであると保証でき、実行の詳細な追跡を行なう必要はなくなります。 + その『防壁』とは、たとえばユーザ ID がそれにあたるでしょう。 この定義は、security(7) や named(8) のマニュアルページで用いられています。 + `ntalk` サービス (/etc/inetd.conf 参照のこと) を例にとってみます。 このサービスはかつて、実行時の ユーザ ID として root を用いていましたが、現在では tty というユーザ ID で動作します。 ユーザ tty は、 ntalk を経由してシステムの侵入に成功した第三者が そのユーザ ID 以上の権限を得ることを、 より一層困難にするために設計された砂場 (sandbox) なのです。 * 二つ目は「シミュレートされたマシンの内側で実行されるプロセス」のことで、 こちらはより中核的です。 普通に考えれば、あるプロセスに侵入することができる第三者は、 マシンのより広い範囲にも侵入できると信じるものなのですが、 この種のプロセスの場合、それは実際にはシミュレートされたマシンに 侵入しただけなので、現実のデータを変更することは何一つできません。 + これを実現するための最も広く用いられている方法は、 シミュレートされた環境をサブディレクトリに構築し、 そのディレクトリに chroot して、そのディレクトリで プロセスを実行すること (つまり、そのプロセスにとって [.filename]#/# は システムの実際のルートディレクトリ [.filename]#/# ではなく、 chroot されたサブディレクトリを指す) です。 + 広く用いられているもう一つの方法があります。 それは、既に存在しているファイルシステムを 読み込み専用 (read-only) でマウントし、その上に、あるプロセスに対して そのファイルシステムが書き込み可能であるように見せるような、 もう一つのファイルシステムの層を用意するものです。すると、 そのプロセスはファイルを書き込むことができると認識し、 実際に書き込むことができるのもその特定のプロセスだけ - システムにある他のプロセスは書き込めないのに対して - であるという状況を実現することができます。 + この種の砂場 (sandbox) は、 その非常に透過的な性質を使って、ユーザ (もしくは侵入者) が その事実に気付かないように実現されます。 UNIX は、内部的に二つの砂場 (sandbox) を実装しています。 一つはプロセスレベルのもの、もう一つはユーザ ID レベルのものです。 UNIX プロセスはすべて、他の UNIX プロセスから完全に隔離されています。 どのプロセスも、他のプロセスのアドレス空間を変更することはできません。 これは、あるプロセスが他のプロセスのアドレス空間を上書きできるような、 クラッシュにつながる行為が容易に実現できる Windows とは全く異なるものです。 UNIX プロセスは、特定のユーザ ID が所有します。 もし、実行者のユーザ ID が `root` ユーザのものでなければ、 ユーザ ID は、他のユーザが所有するプロセスから そのプロセスを守る機能を果たすわけです。 また、そのユーザ ID は、ディスク上にあるデータを 保護するのにも使われています。 === セキュアレベル (securelevel) って何ですか? セキュアレベルとはカーネルに実装されているセキュリティ機構の一つです。 簡単に言うと、カーネルはセキュアレベルが正の値の時に、 ある特定の操作を制限します。この制限は、たとえスーパユーザ (`root` のこと) であっても例外ではありません。 この文を書いている時点では、 セキュアレベル機構を使って以下のような操作を制限することができます。 * `schg` (system immutable flag) のようなファイルフラグの変更 * [.filename]#/dev/mem# および [.filename]#/dev/kmem# 経由でのカーネルメモリへの書き込み * カーネルモジュールのロード * man:ipfirewall[4] ルールの変更 稼働中のシステムでセキュアレベルの状態をチェックするには、 次のコマンドを実行します。 [source,shell] .... # sysctl kern.securelevel .... 出力には、man:sysctl[8] 変数 (今の場合は `kern.securelevel`) と数字が現れます。 数字が現在のセキュアレベルの値です。 これがもし正の値なら、 何らかのセキュアレベルによる制限が有効になっています。 システム稼働中にセキュアレベルを下げることはできません。 これは、それを可能にするとセキュアレベルの意味がなくなってしまうからです。 セキュアレベルが正の値でないことを要求する操作 (たとえば `installworld` や日付の変更など) を行なう必要がある場合は、[.filename]#/etc/rc.conf# にあるセキュアレベルの設定 (`kern_securelevel` と `kern_securelevel_enable` という変数) を変更して再起動する必要があります。 セキュアレベルに関する詳しい情報や、 各レベルで実現される機能に関しては man:init[8] のマニュアルページを参照してください。 [WARNING] ==== セキュアレベルは万能というわけではなく、 弱点も数多く存在します。また、場合によっては、 セキュリティを低下させてしまうこともあります。 最も大きな問題の一つに、 セキュアレベルの機能を有効にするには、 起動処理でセキュアレベルが設定されるまでに使われるすべてのファイルを 保護する必要があるということがあります。 もし攻撃者が、システムがセキュアレベルを設定する前にコードを実行することができるとしたら、 セキュアレベルによる保護は無意味になってしまいます (起動時には低いセキュアレベルでしか実行できない処理を行なう必要があるため、 セキュアレベルの設定は、起動処理の最後の方で行なわれます)。 起動処理で使われるすべてのファイルを保護することは技術的に不可能です。 もしそうできたとしても、システムの保守はまさに悪夢となるでしょう。 設定ファイル一つ書き換えるのにも、 シングルユーザモードに切替えなければならなくなるのですから。 以上で説明した内容やその他の点については、 メーリングリストでも良く話題にのぼります。 議論のようすをlink:http://www.FreeBSD.org/search/[このページ]から検索してみてください。 セキュアレベルは、 いずれより粒度の細かい機構にとって代わるだろうと考えている人々もいますが、 その点についてはまだ不透明なままです。 どうか注意するようにしてください。 ==== === フロッピーや CDROM や他のリムーバブルメディアのマウントを一般ユーザーに許可するには? 一般ユーザーでもデバイスをマウントできるようにすることができます。 手順は次のとおりです。 [.procedure] ==== . `root` になって、 sysctl 変数である `vfs.usermount` を `1` に設定します。 + [source,shell] .... # sysctl -w vfs.usermount=1 .... + . `root` になって、 リムーバブルメディアに関連するブロックデバイスに適切なパーミッションを設定します。 + 例として、最初のフロッピーデバイスをユーザーがマウントできるようにするには、 次のようにします。 + [source,shell] .... # chmod 666 /dev/fd0 .... + `operator` グループに所属するユーザが CDROM ドライブをマウントできるようにするには 以下のようにします。 + [source,shell] .... # chgrp operator /dev/cd0c # chmod 640 /dev/cd0c .... + . 最後に `vfs.usermount=1` という行を [.filename]#/etc/sysctl.conf# ファイルに追加し、 ブート時にセットされるようにしておきます。 ==== これで、すべてのユーザは フロッピー [.filename]#/dev/fd0# を 自身の所有するディレクトリへマウントすることができます。 [source,shell] .... % mkdir ~/my-mount-point % mount -t msdos /dev/fd0 ~/my-mount-point .... これで、`operator` グループに所属するユーザは CDROM [.filename]#/dev/cd0c# を 自身の所有するディレクトリへマウントすることができます。 [source,shell] .... % mkdir ~/my-mount-point % mount -t msdos /dev/cd0c ~/my-mount-point .... デバイスのアンマウントは簡単です。 [source,shell] .... % umount ~/my-mount-point .... しかし、 `vfs.usermount` を有効にすることは、セキュリティ上よいことではありません。 MSDOS 形式のメディアにアクセスには、Ports コレクションにある パッケージ http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?query=%5Emtools-&stype=name[mtools] を使用した方がよいでしょう。 === システムを新しい巨大ディスクへ移すにはどうするのですか? 一番良いのは新しいディスクに OS を再インストールして、 それからユーザデータを移すことです。特にあなたが -stable を 複数のリリースを跨いで追い掛けている場合にはこの方法をおすすめします。 あなたは man:boot0cfg[8] を使うことで booteasy を両方の ディスクにインストールでき、新しい配置で満足している間 デュアルブートができます。これを行ったあとデータを移す 方法を探すなら次の段落は読み飛ばしてください。 何もないディスクへインストールしないことに決めたならば [.filename]#/stand/sysinstall#、なり man:fdisk[8] と man:disklabel[8] なりを使って新しいディスクに パーティションとディスクラベルを作らなければなりません。 また man:boot0cfg[8] で booteasy を両方のディスクに インストールして、コピーの作業が終わったあとに 古いシステムからでも新しいディスクからでも起動できるように しておく必要があります。この作業の詳細は http://www.freebsd.org/tutorials/formatting-media/[formatting-media tutorial] を見てください。 新しいディスクの立ち上げが終わってデータの移動を 待つばかりになりました。しかし悲しいかな、無闇やたらと コピーすればいいというものではありません。デバイスファイル ([.filename]#/dev#) やシンボリックリンクなどは 失敗の元になります。これらを理解するツール、すなわち man:dump[8] や man:tar[1] 等を使う必要があります。 データの移転はシングルユーザで行うことをお勧めしますが、 絶対と言うわけではありません。 あなたは man:dump[8] と man:restore[8] 以外のもので root ファイルシステムを移行してはなりません。 man:tar[1] コマンドでもたぶんうまく行くでしょうが、 やらないほうがいいでしょう。パーティション一つを もう一つのからのパーティションに移すときは man:dump[8] と man:restore[8] 使うべきです。 パーティションのデータを新しいパーティションに移すのに dump を使うやり方は以下の通りです。 [.procedure] ==== . 新しいパーティションに newfs をかける。 . それを暫定的なマウントポイントにマウントする。 . そのディレクトリに cd。 . 古いパーティションを dump し、 その出力をパイプで新しい方へ。 ==== たとえば root を [.filename]#/dev/ad1s1a# へ、暫定的なマウントポイントを [.filename]#/mnt# として移そうとすると以下のようになります。 [source,shell] .... # newfs /dev/ad1s1a # mount /dev/ad1s1a # cd /mnt # dump 0uaf - / | restore xf - .... もしパーティションの構成を変えようと思っているなら - つまり一つだったものを二つにしたり二つだったものをくっつけたり しようとしているなら、自前であるディレクトリ以下のすべてを 新しい場所へ移す必要が出てくるかも知れません。man:dump[8] は ファイルシステムに働くのでこの目的には使えません。この場合は man:tar[1] を使います。一般に [.filename]#/old# から [.filename]#/new# への移動は man:tar[1] で 以下のようにします。 [source,shell] .... # (cd /old; tar cf - .) | (cd /new; tar xpf -) .... [.filename]#/old# に他のファイルシステムが マウントされていて、そのデータの移動までは考えてないならば 最初の man:tar[1] に 'l' フラグを追加します。 [source,shell] .... # (cd /old; tar clf - .) | (cd /new; tar xpf -). .... man:tar[1] のかわりに man:cpio[1] や man:pax[1], cpdup (ports/sysutils/cpdup) 等を 使っても構いません。 === システムを最新の -STABLE にアップデートしようとしたのですが -RC や -BETA になってしまいました! 何が起こったのですか? 短い答え: ただの名前です。RC は "リリース候補 (Release Candidate)" に 由来するもので、リリースが間近であることを意味します。 また、FreeBSD における -BETA は通常、 リリース前のコードフリーズ期間に入っているという意味になります。 長い答え: FreeBSD はそのリリースを 2 ヶ所あるうちの 一方から派生させます。3.0-RELEASE や 4.0-RELEASE の様な (0 のマイナー番号を持つ) メジャーリリースは、一般に <> と呼ばれる 開発版の流れから分岐させられてできます。3.1-RELEASE や 4.2-RELEASE などのマイナーリリースはアクティブな <> ブランチ (枝) の スナップショットでした。 4.3-RELEASE からは、リリース毎にブランチが作成されるように なりました。ものすごく保守的な開発速度 (主にセキュリティ 勧告のみ) を求めている人は、このブランチを追跡すると よいでしょう。 リリースを作る時になるとそれを分岐させるブランチは 特定のプロセスへ突入します。そのプロセスの一つは コードフリーズ (コードの凍結) です。コードフリーズが 始まると、そのブランチの名前がリリースになろうとしていることを 反映するものに変えられます。たとえば、4.0-STABLE と 呼ばれていたブランチは名前が 4.1-BETA へと 変えられ、コードフリーズとリリース前のテストが 始まったことを示します。 バグの修正はリリースの一部としてコミットされます。 ソースコードがリリースの形を取ったなら名前が 4.1-RC へと 変えられ、それからリリースが作られることを示します。 ひとたび RC のステージになってしまうと、発見された もっとも致命的なバグの修正しかできなくなります。 ひとたびリリースが (この例では 4.1-RELEASE) 作られれば、 そのブランチは 4.1-STABLE と改名されます。 === 新しいカーネルを入れようとしたのですが、 chflags に失敗します。どうすれば良いのでしょう? 簡単な回答: 多分、セキュアレベルが 0 より大きくなっているのでしょう。 直接シングルユーザモードで再起動して、 カーネルをインストールしてください。 詳しい回答: FreeBSD では、セキュアレベルが 0 より大きい場合、 システムフラグの変更が禁止されます。 現在のセキュアレベルは、次のコマンドを使って調べることができます。 [source,shell] .... # sysctl kern.securelevel .... セキュアレベルを下げる操作は、できないようになっています。 そのため、カーネルをインストールするには、 シングルユーザモードで起動するか、[.filename]#/etc/rc.conf# のセキュリティ設定を変更して再起動する必要があります。 セキュアレベルの詳細は man:init[8] を、 rc.conf の詳細は [.filename]#/etc/defaults/rc.conf# および、 man:rc.conf[5] のマニュアルページをご覧ください。 === システムの時刻を 1 秒以上変更することができないのです! どうすれば良いのでしょう? 簡単な回答: 多分、セキュアレベルが 1 より大きくなっているのでしょう。 直接シングルユーザモードで再起動して、 時刻の変更をしてください。 詳しい回答: FreeBSD では、セキュアレベルが 1 より大きい場合、 1 秒以上の時刻変更が禁止されます。 現在のセキュアレベルは、次のコマンドを使って調べることができます。 [source,shell] .... # sysctl kern.securelevel .... セキュアレベルを下げる操作は、できないようになっています。 そのため、システムの時刻を変更するには、 シングルユーザモードで起動するか、[.filename]#/etc/rc.conf# のセキュリティ設定を変更して再起動する必要ばあります。 セキュアレベルの詳細は man:init[8] を、 rc.conf の詳細は [.filename]#/etc/defaults/rc.conf# および、 man:rc.conf[5] のマニュアルページをご覧ください。 === man:rpc.statd[8] にメモリリークを見つけました! メモリを 256 メガバイトも使っています。 いいえ。それはメモリリークではありませんし、 256 メガバイトのメモリを使っている、ということでもありません。 おそらく (ほとんどの場合)、 処理に都合が良いように非常にたくさんの量のメモリを そのプロセスのアドレス空間にマッピングしているのでしょう。 技術的な見地から考えても、これは大きな害があることではなく、 単に man:top[1] や man:ps[1] といったツールの表示に影響がある程度です。 man:rpc.statd[8] は、([.filename]#/var# にある) ステータスファイルを自分のアドレス空間にマッピングします。 マッピングは、後で大きな空間が必要になった時に再マッピングしないで済むよう、 非常に大きなサイズを指定して行なわれます。 これは、ソースコードに含まれる man:mmap[2] 関数のマッピング長を示す引数に `0x10000000` が指定されていることからも分かります。 この数字が IA32 アーキテクチャの持つアドレススペース全体の 16 分の 1、すなわち、ちょうど 256 メガバイトに相当するのです。 == X Window System と仮想コンソール === X を動かしたいのですが、どうすればいいのですか? もっとも簡単な方法は FreeBSD のインストールの際に X を動かすことを指定するだけです。 それから `xf86config` ツールのドキュメントを読んでこれに従ってください。 このツールはあなたのグラフィックカードやマウスなどに合わせて XFree86(TM) の設定を行うのを助けてくれます。 Xaccel サーバーについて調べてみるのもいいでしょう。 詳しくは <> か <> をご覧ください。 === X を実行しようとして startx と入力したのですが、 KDENABIO failed (Operation not permitted) というエラーが表示されます。 何かおかしなことをやってしまったんでしょうか? あなたのシステムは高いセキュアレベルで運用されていますね? 実は、高いセキュアレベルで X を起動することはできないのです。 どうしてなのかについては、man:init[8] のマニュアルページに書かれています。 では、代わりにどうすれば良いのかお答えしましょう。 基本的に 2 つの方法があります。 一つはセキュアレベルを 0 にする (通常、これは [.filename]#/etc/rc.conf# で指定します) こと、 もう一つは起動時 (セキュアレベルを上げる前) に man:xdm[1] を実行するかです。 起動時に man:xdm[1] を実行する方法の詳細については、 <> を参照してください。 === 私のマウスはなぜ X で動かないのでしょうか? syscons (デフォルトのコンソールドライバ) を使っているのであれば、 それぞれの仮想スクリーンでマウスポインターをサポートするように FreeBSD を設定できます。X でのマウスの衝突を避けるために、syscons は [.filename]#/dev/sysmouse# という仮想デバイスをサポートしています。 本物のマウスデバイスから入力されたすべてのマウスのイベントは、 moused を経由して sysmouse デバイスへ出力されます。 一つ以上の仮想コンソールと X の _両方で_ マウスを使いたい場合、 <> を参照して moused を設定してください。 そして、[.filename]#/etc/XF86Config# を編集し、 次のように書かれていることを確認してください。 [.programlisting] .... Section Pointer Protocol "SysMouse" Device "/dev/sysmouse" ..... .... 上の例は、XFree86 3.3.2 以降の場合の例です。 それより前のバージョンでは、 _Protocol_ という部分を _MouseSystems_ と置き換える必要があります。 X で [.filename]#/dev/mouse# を使うのを好む人もいます。 この場合は、 [.filename]#/dev/mouse# を [.filename]#/dev/sysmouse# (man:sysmouse[4] 参照) にリンクしてください。 [source,shell] .... # cd /dev # rm -f mouse # ln -s sysmouse mouse .... === わたしのマウスにはホイール機能が付いているのですが、X で使うことはできますか? はい、もちろん使えますが、そのためには X クライアントプログラムを適切に設定する必要があります。これについては、 http://www.inria.fr/koala/colas/mouse-wheel-scroll/[Colas Nahaboo 氏のウェブページ(http://www.inria.fr/koala/colas/mouse-wheel-scroll/)] を参照してください。 imwheel というプログラムを使う場合は、 次のような簡単な手順にしたがってください。 . ホイールイベントの変換 + imwheel は、 マウスのボタン 4、ボタン 5 をキー押下イベントに変換するプログラムです。 そのためホイールマウスで利用するには、マウスホイールのイベントをボタン 4、 ボタン 5 のイベントに変換するマウスドライバを利用する必要があります。 この変換を行なうには二つの方法があります。 一つは man:moused[8] で行なう方法、二つめは X サーバ自身に変換を行なわせる方法です。 + .. ホイールイベントの変換に man:moused[8] を使う + man:moused[8] にイベントを変換させるには、 man:moused[8] 起動時にオプション `-z 4` を追加します。 たとえば、普段 man:moused[8] を `moused -p /dev/psm0` として起動しているなら、その代わりに `moused -p /dev/psm0 -z 4` とします。 もし、 [.filename]#/etc/rc.conf# を使って自動的に起動するように設定しているなら、 [.filename]#/etc/rc.conf# の中の `moused_flags` という変数に `-z 4` を追加するだけです。 + そして、5 ボタンマウスを使うことを X サーバに伝える必要があります。 これを行なうには [.filename]#/etc/XF86Config# の "Pointer" セクションに `Buttons 5` という行を追加するだけです。 そうすると [.filename]#/etc/XF86Config# の "Pointer" は、 たとえば次のようになるでしょう。 + .moused による変換を利用してホイールマウスを 使用するための XFree86 3.3.x 系列の XF86Config の "Pointer" セクションの設定例 [example] ==== [.programlisting] .... Section "Pointer" Protocol "SysMouse" Device "/dev/sysmouse" Buttons 5 EndSection .... ==== + .自動的なプロトコル認識機能およびボタン配置変換機能を 利用し、ホイールマウスを使用するための XFree86 4.x 系列の XF86Config の "InputDevice" セクションの設定例 [example] ==== [.programlisting] .... Section "InputDevice" Identifier "Mouse1" Driver "mouse" Option "Protocol" "auto" Option "Device" "/dev/psm0" Option "Buttons" "5" Option "ZAxisMapping" "4 5" EndSection .... ==== + .ホイールマウスで Emacs 上でのページスクロールを 行うための ".emacs" の設定例 [example] ==== [.programlisting] .... ;; wheel mouse (global-set-key [mouse-4] 'scroll-down) (global-set-key [mouse-5] 'scroll-up) .... ==== .. X サーバを使ったホイールイベントの変換 + man:moused[8] を起動していなかったり、 ホイールイベントの変換に man:moused[8] を起動したくない場合には、その代わりに X サーバを使うことができます。 これには、[.filename]#/etc/XF86Config# ファイルを書き換える必要があります。 まず最初に必要なのは、 マウスがどのプロトコルを使っているのかを確認することです。 ほとんどのホイールマウスは "IntelliMouse" プロトコルを使用していますが、 XFree86 サーバはその他のプロトコル、 たとえば Logitech MouseMan+ マウスが利用している "MouseManPlusPS/2" プロトコルなどもサポートしています。 使用されているプロトコルが確認できたら "Pointer" セクションに `Protocol` の行を追加してください。 + つぎに、 ホイールのスクロールイベントをマウスボタン 4、 マウスボタン 5 に割り当てることを X サーバに伝えます。 これを行なうには `ZAxisMapping` オプションを使用します。 + たとえば、man:moused[8] が起動していない状態で、 PS/2 マウスポートに IntelliMouse が接続されているとしたら [.filename]#/etc/XF86Config# はおそらく次のようになります。 + . X サーバによる変換を利用してホイールマウスを使用するための XF86Config の "Pointer" セクションの設定例 + [example] ==== [.programlisting] .... Section "Pointer" Protocol "IntelliMouse" Device "/dev/psm0" ZAxisMapping 4 5 EndSection .... ==== + . imwheel のインストール + さて、つぎに Ports Collection から imwheel をインストールします。 これがあるのは [.filename]#x11# カテゴリです。 このプログラムは、 マウスイベントをキーボードイベントに変換します。 たとえば、マウスホイールを前に回した時、 imwheel は kbd:[PageUp] をアプリケーションプログラムに送るような動作をするわけです。 Imwheel はホイールイベントとキーボード押下の対応を設定ファイルを使って設定するため、 アプリケーション毎に異なる対応を持たせることも可能です。 imwheel のデフォルトの設定ファイルは [.filename]#/usr/X11R6/etc/imwheelrc# にインストールされます。 これを [.filename]#~/.imwheelrc# にコピーして編集し、 お好きなように imwheel で利用したいアプリケーションの設定をカスタマイズしてください。 設定ファイルの書式は man:imwheel[1] に説明されています。 . Emacs で Imwheel を使うように設定する (_必須ではありません_) + emacs や Xemacs で利用するには、 [.filename]#~/.emacs# にいくらか書き加える必要があります。 emacs の場合は次の部分を追加してください。 + .Imwheel を利用するための Emacs の設定例 [example] ==== [.programlisting] .... ;;; For imwheel (setq imwheel-scroll-interval 3) (defun imwheel-scroll-down-some-lines () (interactive) (scroll-down imwheel-scroll-interval)) (defun imwheel-scroll-up-some-lines () (interactive) (scroll-up imwheel-scroll-interval)) (global-set-key [?\M-\C-\)] 'imwheel-scroll-up-some-lines) (global-set-key [?\M-\C-\(] 'imwheel-scroll-down-some-lines) ;;; end imwheel section .... ==== + Xemacs の場合は [.filename]#~/.emacs# に次の部分を追加してください。 + .Imwheel を利用するための XEmacs の設定例 [example] ==== [.programlisting] .... ;;; For imwheel (setq imwheel-scroll-interval 3) (defun imwheel-scroll-down-some-lines () (interactive) (scroll-down imwheel-scroll-interval)) (defun imwheel-scroll-up-some-lines () (interactive) (scroll-up imwheel-scroll-interval)) (define-key global-map [(control meta \))] 'imwheel-scroll-up-some-lines) (define-key global-map [(control meta \()] 'imwheel-scroll-down-some-lines) ;;; end imwheel section .... ==== . Imwheel の実行 + インストールが完了していれば、単に xterm (訳注: 日本語環境で広く使われている kterm でも構いません) から `imwheel` を入力するだけで起動できます。 起動するとバックグラウンドで動作し、すぐに利用できます。 imwheel をいつも使うように設定するには、 [.filename]#.xinitrc# か [.filename]#.xsession# のファイルにそのままコマンドを追加してください。 imwheel が PID ファイルに関する警告を表示するかも知れませんが、 無視しても危険はありません。この警告が意味を持つのは、 Linux 版の imwheel だけです。 === X のメニューやダイアログボックスがうまく動きません。 Num Lock キーをオフにしてください。 Num Lock キーがデフォルトで起動時にオンになる場合は、 [.filename]#XF86Config# ファイルの `Keyboard` セクションに以下の行を加えてもいいでしょう。 [.programlisting] .... # Let the server do the NumLock processing. This should only be # required when using pre-R6 clients ServerNumLock .... [NOTE] ==== この問題は XFree86 3.2 以降では解決しています。 ==== === 仮想コンソールとは何ですか? どうやったら使えますか? 仮想コンソールは、簡単にいうと、ネットワークや X を動かすなどの複雑なことを行なわずに、 いくつかのセッションを同時に行なうことを可能にします。 システムのスタート時には、 起動メッセージが出た後に login プロンプトが表示されます。そこで ログイン名とパスワードを入力すると 1 番目の仮想コンソール上で仕事 (あるいは遊び) を始めることができます。 他のセッションを始めたい場合もあるでしょう。 それは動かしているプログラムのドキュメントを見たり、 FTP の転送が終わるまで待つ間、 メールを読もうとしたりすることかもしれません。 kbd:[Alt]-kbd:[F2] を押す (kbd:[Alt] キーを押しながら kbd:[F2] キーを押す) と、 2 番目の「仮想コンソール」で ログインプロンプトが待機していることがわかります。 最初のセッションに戻りたいときは kbd:[Alt]-kbd:[F1] を押します。 標準の FreeBSDインストールでは、 3 枚 (3.3-RELEASE では 8 枚) の仮想コンソールが有効になっていて、 kbd:[Alt]-kbd:[F1]、 kbd:[Alt]-kbd:[F2]、 kbd:[Alt]-kbd:[F3] で仮想コンソール間の切替えを行ないます。 より多くの仮想コンソールを有効にするには、 [.filename]#/etc/ttys# (man:ttys[5] 参照) を編集して "Virtual terminals" のコメント行の後に [.filename]#ttyv4# から [.filename]#ttyvc# の手前までのエントリを加えます (以下の例は先頭には空白は入りません)。 [.programlisting] .... # /etc/ttys には ttyv3 がありますので # "off" を "on" に変更します。 ttyv3 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure ttyv4 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure ttyv5 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure ttyv6 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure ttyv7 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure ttyv8 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure ttyv9 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure ttyva "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure ttyvb "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure .... 多くするか少なくするかはあなたの自由です。 より多くの仮想ターミナルを使うとより多くのリソースを使うことになります。 8MB 以下のメモリしかない場合はこれは重要な問題です。 もし必要があれば `secure` を `insecure` に変更してください。 [IMPORTANT] ==== X を使いたいのであれば、 最低一つの仮想ターミナル (のエントリ) を使わずに残しておくか、 off にしておく必要があります。 つまり、12 個の kbd:[Alt]-ファンクションキーすべてでログインプロンプトを 出したいのならば、 残念ながら X は利用できないということです。 同じマシンで X サーバーも動かしたいのならば 11 個しか使えません。 ==== 仮想コンソールを無効にするもっとも簡単な方法は、 コンソールを off にすることです。 たとえば 12 個すべてのターミナルを割り当てている状態で X を動かしたいときは、 仮想ターミナル 12 を変更します。 [.programlisting] .... ttyvb "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure .... これを次のように変更します。 [.programlisting] .... ttyvb "/usr/libexec/getty Pc" cons25 off secure .... キーボードにファンクションキーが 10 個しかないのであれば、 次のように設定します。 [.programlisting] .... ttyv9 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 off secure ttyva "/usr/libexec/getty Pc" cons25 off secure ttyvb "/usr/libexec/getty Pc" cons25 off secure .... (これらの行を消すだけでもいいです。) [.filename]#/etc/ttys# を編集したら、 次は十分な数の仮想ターミナルデバイスを作らなくてはなりません。 もっとも簡単な方法を示します。 [source,shell] .... # cd /dev # ./MAKEDEV vty12(12 個のデバイスをつくる場合) .... さて、仮想コンソールを有効にするもっとも簡単 (そして確実) な方法は、 再起動することです。しかし、再起動したくない場合は、 X ウィンドウシステムを終了させて次の内容を (``root``権限で) 実行します。 [source,shell] .... # kill -HUP 1 .... 重要な点は、 このコマンドを実行する前に X ウィンドウシステムを完全に終了させておくことです。 もしそうしないと `kill` コマンドを実行した後、 システムはおそらくハングアップするでしょう。 === X から仮想コンソールに切替えるにはどうすればよいのですか? 仮想コンソールへ戻るには kbd:[Ctrl+Alt+Fn] を使ってください。 最初の仮想コンソールへは kbd:[Ctrl+Alt+F1] で戻れます。 テキストコンソールへ移った後は、その中で移動するのに 今度はいつもどおり kbd:[Alt+Fn] を使ってください。 X のセッションへ戻るには X の走っている仮想コンソールへ 切り替える必要があります。もしあなたが X をコマンドラインから 実行していたのであれば (たとえば `startx` を使う) X のセッションはそれを実行したテキストコンソールではなく 最初の使われていない仮想コンソールに割り当てられているはずです。 あなたが仮想端末を 8 個用意している場合は X を 9 番目の コンソールにいるはずで、 kbd:[Alt+F9] を使うことになります。 [NOTE] ==== X に戻るには、 3 枚の仮想コンソールが有効になっている場合は kbd:[Alt]-kbd:[F4] です。 有効な仮想コンソールの数 +1 のファンクションキーの 位置に X が割り当てられます。 ==== [[xdm-boot]] === XDM を起動時に起動させるにはどうしますか? http://www.FreeBSD.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&query=xdm[xdm] の起動方法については二つの流派があります。 一方の流派では提供された例を使用して xdm を [.filename]#/etc/ttys# (man:ttys[5] 参照) から起動し、もう一方の流派では xdm を単に [.filename]#rc.local# (man:rc[8] 参照) または [.filename]#/usr/local/etc/rc.d# においた [.filename]#X.sh# スクリプトから起動します。 どちらも正しく、片方が動作しない場合は、もう片方が動作するでしょう。 どちらも場合でも結果は同じであり、X はグラフィカルな `login:` プロンプトを表示します。 [.filename]#ttys# を利用する方法の利点は、 どの vty で X が起動したかの記録が残せることと、 ログアウト時に X サーバを再起動する責任を init に押しつけることができることでしょう。 [.filename]#rc.local# からロードされる場合、 `xdm` は引数を持たずに (すなわち、デーモンとして) 起動します。 `xdm` は `getty` が起動した後にロードされなければなりません。 そうでないと、`xdm` は `getty` と衝突し、コンソールをロックアウトしてしまいます。 この問題に対処する最善の方法は、 起動スクリプト (訳注: [.filename]#rc.local# のこと) で 10 秒ほどの `sleep` を実行させ、 その後に `xdm` をロードすることです。 [.filename]#/etc/ttys# から `xdm` を起動させている場合には、 `xdm` と `getty` が衝突する可能性があります。 この問題を回避するには、[.filename]#/usr/X11R6/lib/X11/xdm/Xservers# に `vt` 番号を追加してください。 [.programlisting] .... :0 local /usr/X11R6/bin/X vt4 .... 上の例は、[.filename]#/dev/ttyv3# を X サーバに対応させます。番号は 1 から始まりますので注意してください。 X サーバは vty を 1 から数えますが、 FreeBSD カーネルは vty を 0 から数えます。 === xconsole を動かそうとすると Couldn't open console とエラーが出ます。 X を `startx` で起動しますと、[.filename]#/dev/console# のパーミッションは __変更できない__ようになっていますので、 `xterm -C` や `xconsole` は動きません。 これはコンソールのパーミッションが、 標準ではそのように設定されているからです。 マルチユーザシステムでは、 ユーザの誰もがシステムコンソールに書き込むことが可能である必要は必ずしもありません。 VTY を使い直接マシンにログインするユーザのために、 このような問題を解決するために man:fbtab[5] というファイルがあります。 要点を述べると、次のような形式の行を [.filename]#/etc/fbtab# (man:fbtab[5] 参照) に加えます。 [.programlisting] .... /dev/ttyv0 0600 /dev/console .... そうすると、 [.filename]#/dev/ttyv0# からログインしたユーザが コンソールを所有することになるでしょう。 === わたしはいつも XFree86 を一般ユーザから起動していたのですが、 最近になって root ユーザでなければな らないと言われるようになりました。 すべての X サーバは、 ビデオハードウェアに直接アクセスするために `root` ユーザで実行される必要があります。 古いバージョンの XFree86 (<= 3.3.6) に含まれるすべてのサーバは、 自動的に `root` 権限で実行されるように (`root` ユーザに setuid されて) インストールされます。 X サーバは大きく複雑なプログラムであり、 これは明らかにセキュリティを危険に晒す要因となります。 そのため新しいバージョンの XFree86 では、 サーバを `root` ユーザに setuid しないでインストールするようになりました。 X サーバを root ユーザで動かすというのは、 明らかにセキュリティ的に不適当で受け入れられないことです。 X を一般ユーザで実行するには、二つの方法があります。 一つは `xdm` や、その他のディスプレイマネージャ (たとえば `kdm` など) を使うこと、 もう一つは `Xwrapper` を使うことです。 `xdm` は、 グラフィカルなログイン画面を扱うデーモンです。 通常、起動時に実行され、 各ユーザの認証とユーザセションを開始させる機能を実現します。 基本的に、`getty` と `login` のグラフィック版、と考えて良いでしょう。 `xdm` の詳細については、 http://www.xfree86.org/support.html[XFree86 関連文書] および <>をご覧ください。 `Xwrapper` とは、X サーバ用のラッパ (wrapper) のことです。 これは必要なセキュリティを確保しつつ、一般ユーザが X サーバを実行できるようにした小さなユーティリティで、 コマンドライン引数の正当性チェックを行ない、 それを通過すれば適切な X サーバを起動します。 何らかの理由でディスプレイマネージャを使いたくない場合に これを使うと良いでしょう。 Ports Collection 全体をインストールしていれば、 [.filename]#/usr/ports/x11/wrapper# にあります。 === 私の PS/2 マウスは X ウィンドウシステム上でうまく動きません。 あなたのマウスとマウスドライバがうまく同期していないからかもしれません。 FreeBSD 2.2.5 までのバージョンでは、X から仮想ターミナルへ切替えて、 また X へ戻ると再同期するかもしれません。 この問題がよく起きるようであれば、カーネルコンフィグレーション ファイルに次のオプションを書いてカーネルを再構成してみてください。 [.programlisting] .... options PSM_CHECKSYNC .... もし、カーネルの再構築を行なったことがないのであれば、 <>の項を参照してください。 このオプションにより、 マウスとドライバの同期で問題が起きる可能性は少なくなるでしょう。 もしそれでもこの問題が起きるようならば、 再同期させるにはマウスを動かさないようにしておいて マウスボタンのどれかを押してください。 このオプションは残念ながらすべてのシステムで働くわけではなく、 また、PS/2 マウスポートにつながれているのが タップ (tap) 機能を持つ アルプス社製 GlidePoint デバイスの場合、 タップ機能が無効となってしまいます。 FreeBSD 2.2.6 以降のバージョンでは、 同期のチェック方法が少し改善されたので標準で有効になっています。 GlidePoint でもうまく働きます (同期チェックが標準の機能になったので `PSM_CHECKSYNC` オプションはこれらのバージョンからは削除されました)。 しかしながら、 まれにドライバが間違って (訳注: 問題がないのに) 同期に関して問題があると報告し、カーネルから [.programlisting] .... psmintr: out of sync (xxxx != yyyy) .... というメッセージが出力されて、マウスが正しく動作していないように見える ことがあるかもしれません。 もしこのようなことが起こる場合には、PS/2 マウスドライバのフラグに 0x100 を指定して同期チェックを無効にしてください。システムの起動時に "`-c`" 起動オプションを与えて _UserConfig_ に入ります。 [source,shell] .... boot: -c .... [source,shell] .... boot: -c .... _UserConfig_ のコマンドラインで以下のように入力してください。 [source,shell] .... UserConfig> flags psm0 0x100 UserConfig> quit .... === MouseSystems の PS/2 マウスがうまく動きません。 MouseSystems の PS/2 マウスのあるモデルは、 高解像度モードの場合にのみ正しく動作するということが報告されています。 それ以外のモードでは、 マウスカーソルがしょっちゅうスクリーン左上に行ってしまうかもしれません。 残念ながら FreeBSD 2.0.X や 2.1.X のバージョンでは、 この問題を解決する方法はありません。 2.2 から 2.2.5 のバージョンでは、 以下のパッチを [.filename]#/sys/i386/isa/psm.c# に適用しカーネルの再構築を行なってください。 もし、カーネルの再構築を行なったことがないのであれば、 <>の項を参照してください。 [.programlisting] .... @@ -766,6 +766,8 @@ if (verbose >= 2) log(LOG_DEBUG, "psm%d: SET_DEFAULTS return code:%04x\n", unit, i); + set_mouse_resolution(sc->kbdc, PSMD_RES_HIGH); + #if 0 set_mouse_scaling(sc->kbdc); /* 1:1 scaling */ set_mouse_mode(sc->kbdc); /* stream mode */ .... FreeBSD 2.2.6 以降のバージョンでは、 PS/2 マウスドライバのフラグに 0x04 を指定してマウスを高解像度モードにします。 システムの起動時に `-c` 起動オプションを与えて _UserConfig_ に入ります。 [source,shell] .... boot: -c .... _UserConfig_ のコマンドラインで以下のように入力してください。 [source,shell] .... UserConfig> flags psm0 0x04 UserConfig> quit .... マウスに関する不具合の他の原因の可能性については、 直前のセクションも見てみてください。 === X のアプリケーションを構築する時に、 imake can't find Imake.tmpl となります。どこにあるのでしょうか? [.filename]#Imake.tmpl# は X の標準アプリケーション構築ツールである Imake パッケージの一部です。 [.filename]#Imake.tmpl# は、 X アプリケーションの構築に必要な多くのヘッダファイルと同様に、 X のプログラムディストリビューションに含まれています。 `sysinstall` を使うか、 手動で X のディストリビューションファイルからインストールすることができます。 === マウスのボタンを入れ替える方法はありますか? [.filename]#.xinitrc# か [.filename]#.xsession# で [.programlisting] .... xmodmap -e "pointer = 3 2 1" .... というコマンドを実行してください。 === スプラッシュスクリーンのインストールはどうするのですか。 どこで見つけることができますか? FreeBSD 3.1 のリリース直前に、起動メッセージの表示期間に いわゆる "スプラッシュ" スクリーンを表示させることができる新しい機能が追加されました。 いまのところスプラッシュスクリーンは 256 色のビットマップ ([.filename]##\*.BMP##) か ZSoft PCX ([.filename]##*.PCX##) ファイルです。 それに加えて、標準の VGA アダプタでの動作させるには 320x200 以下の解像度である必要があります。 カーネルに VESA サポートを追加すれば 1024x768 までのより大きいビットマップを使用できます。 VESA サポートを有効化するにはまず、 カーネルが `VM86` カーネルオプションとともにコンパイルされている必要があることに注意してください。 VESA サポートそのものは `VESA` カーネルコンフィグオプション によって直接カーネル中にコンパイルするか、 起動時に VESA kld モジュールを読み込ませることができます。 スプラッシュスクリーンを使うには、 FreeBSD の起動プロセスをコントロールするスタートアップファイルを書き換える必要があります。 これらのファイルは FreeBSD 3.2 のリリース以前に変更されましたので、 現在は、スプラッシュスクリーンを読み込む方法が二つあります。 * FreeBSD 3.1 の場合 + まず最初のステップは、 スプラッシュスクリーンのビットマップ版を探してくることです。 3.1-RELEASE では Windows のビットマップ形式のスプラッシュスクリーンだけをサポートしています。 お望みのスプラッシュスクリーンを見つけたなら、それを [.filename]#/boot/splash.bmp# にコピーします。次に、これらの行が書かれた [.filename]#/boot/loader.rc# ファイルが必要です。 + [.programlisting] .... load kernel load -t splash_image_data /boot/splash.bmp load splash_bmp autoboot .... * FreeBSD 3.2 以降の場合 + PCX 形式のスプラッシュスクリーンのサポートが追加されると同時に、 FreeBSD 3.2 には起動プロセスを設定する、 より洗練された方法が含まれています。 もしお望みなら、上に示した FreeBSD 3.1 用の方法を使うこともできます。 もしそうしたくて、かつ PCX 形式を使いたいなら、 `splash_bmp` を `splash_pcx` と読み換えてください。 そうではなくて、新しい起動設定方法を使うのなら、 次の数行が書かれた [.filename]#/boot/loader.rc# ファイルと、 + [.programlisting] .... include /boot/loader.4th start .... + 次の数行が含まれた [.filename]#/boot/loader.conf# ファイルを作ることが必要です。 + [.programlisting] .... splash_bmp_load="YES" bitmap_load="YES" .... + この例では、スプラッシュスクリーンとして [.filename]#/boot/splash.bmp# を使うことを想定しています。PCX 形式のファイルを使う場合には、 そのファイルを [.filename]#/boot/splash.pcx# にコピーして、 上で示したように [.filename]#/boot/loader.rc# を作ります。 そして、次の内容の [.filename]#/boot/loader.conf# というファイルを作ってください。 + [.programlisting] .... splash_pcx_load="YES" bitmap_load="YES" bitmap_name="/boot/splash.pcx" .... さて、あとはスプラッシュスクリーンを用意するだけです。 それには http://www.baldwin.cx/splash/[http://www.baldwin.cx/splash/] のギャラリーをサーフしてみてください。 === X で Windows(TM) キーを使うことはできるのでしょうか? はい、もちろん。 どういう動作をするかについて定義するには man:xmodmap[1] を使います。 標準的な "Windows(TM)" キーボードの場合、 対応するキーコードは 3 種類あります。 * 115 - 左の Ctrl と Alt の間にある Windows(TM) キー * 116 - 右の Alt と Gr の間にある Windows(TM) キー * 117 - 右の Ctrl の左隣にあるメニューキー 左にある Windows(TM) キーを押すとカンマ記号が入力されるようにするには、 こんな風にします。 [source,shell] .... # xmodmap -e "keycode 115 = comma" .... 設定を反映させるには、おそらくウィンドウマネージャを再起動する必要があります。 Windows(TM) キーのキーマップを X 起動時に毎回、 自動的に有効化するには `xmodmap` コマンドを [.filename]#~/.xinitrc# に追加するか、 もしくはおすすめできる方法として [.filename]#~/.xmodmaprc# というファイルを作成して、 そのファイルの一行一行に `xmodmap` のオプションを記述し、次の一行 [.programlisting] .... xmodmap $HOME/.xmodmaprc .... を [.filename]#~/.xinitrc# に追加するという方法があります。 たとえば、先ほどあげた三つのキーを F13、F14、F15 に割り当てるとします。 こうしておけば、後ほど示すように、アプリケーションや ウィンドウマネージャの便利な機能を その三つのキーに簡単に割り当てることができます。 こうするには、次の内容を [.filename]#~/.xmodmaprc# に追加します。 [.programlisting] .... keycode 115 = F13 keycode 116 = F14 keycode 117 = F15 .... たとえば `fvwm2` を使っていたら、 F13 をカーソル下のウィンドウのアイコン化、 F14 をウィンドウの前面/背面化、 F15 を、あたかもデスクトップにカーソルが存在しないかのように、 メインワークスペース (アプリケーション) のメニューを呼び出せる機能に割り当てられます。 最後の機能は、そのデスクトップがまったく見えないときに便利です。 (また、キートップのロゴにもぴったりです) [.filename]#~/.fvwmrc# の次のエントリは、前述の 設定を実現します。 [.programlisting] .... Key F13 FTIWS A Iconify Key F14 FTIWS A RaiseLower Key F15 A A Menu Workplace Nop .... [[networking]] == ネットワーキング === ディスクレスブート (diskless boot) に関する情報はどこで得られますか? "ディスクレスブート (diskless boot)" というのは、FreeBSD がネットワーク上で起動し、 必要なファイルを自分のハードディスクではなくてサーバから読み込むものです。 詳細については link:{handbook}diskless[FreeBSD ハンドブックの「ディスクレスブート」]を読んでください。 === FreeBSD をネットワークのルータ (router) として使用することはできますか? インターネット標準やこれまでのよい経験によって指摘されている通り、 FreeBSD は標準ではパケットを転送 (forward) するように設定されていません。 しかし、 man:rc.conf[5] の中で次の変数の値を `YES` とする事によってこの機能を有効にすることができます。 [.programlisting] .... gateway_enable=YES # Set to YES if this host will be a gateway .... このオプションによって man:sysctl[8] の変数 `net.inet.ip.forwarding` が `1` になります。 ほとんどの場合、 ルータについての情報を同じネットワークの他の計算機等に知らせるために、 経路制御のためのプロセスを走らせる必要があるでしょう。 FreeBSD には BSD の標準経路制御デーモンである man:routed[8] が付属していますが、より複雑な状況に対処するためには GaTeD(http://www.gated.org/[http://www.gated.org/] から入手可能) を使用することもできます。 3_5Alpha7 において FreeBSD がサポートされています。 注意してほしいのは、FreeBSD をこのようにして使用している場合でも、 ルータに関するインターネット標準の必要条件を完全には満たしていない ということです。しかし、普通に使用する場合にはほとんど問題ありません。 === Win95 の走っているマシンを、FreeBSD 経由でインターネットに接続できますか? 通常、この質問が出てくる状況は自宅に二台の PC があり、一台では FreeBSD が、もう一台では Win95 が走っているような場合です。 ここでやろうとしていう事は FreeBSD の走っている計算機をインターネット に接続し、Win95 の走っているマシンからは FreeBSD の走っているマシンを経由して接続を行なう事です。 これは二つ前の質問の特別な場合に相当します。 ...で、答えは「はい」です。 FreeBSD 3.x のユーザモード ppp には `-nat` オプションがあります。 ppp を `-nat` オプション付きで起動し、 [.filename]#/etc/rc.conf# にある `gateway_enable` を _YES_ に設定します。 そして Windows マシンを正しく設定すれば、 きちんと動作するでしょう。 設定に関するさらに詳しい情報は、 Steve Sims 氏による http://www.FreeBSD.org/tutorials/ppp/[Pedantic PPP Primer] にあります。 カーネルモード ppp を利用する場合や、 インターネットとのイーサネット接続が利用できる場合は、 `natd` を利用する必要があります。 この FAQ の <> のセクションを参照してください。 === ISC からリリースされている BIND の最新版はコンパイルできないんでしょうか? BIND の配布物と FreeBSD とでは [.filename]#cdefs.h# というファイルの中でデータ型の矛盾があります。 [.filename]#compat/include/sys/cdefs.h# を削除してください。 === FreeBSD で SLIP と PPP は使えますか? 使えます。FreeBSD を用いて他のサイトに接続する場合には、 man:slattach[8]、man:sliplogin[8]、man:ppp[8] そして man:pppd[8] のマニュアルページをご覧ください。 man:ppp[8] と man:pppd[8] は、 PPP のサーバ、クライアント両方の機能を持っています。 その一方で、man:sliplogin[8] は SLIP のサーバ専用で、 man:slattach[8] は SLIP のクライアント専用です。 これらを使うためのさらなる情報については、link:{handbook}ppp-and-slip[ハンドブックの PPP と SLIP の章]をご覧ください。 「シェルアカウント」を通じてのみインターネットへアクセス可能な場合、 slirp package みたいなものが欲しくなるかもしれませんね。 これを使えば、ローカルマシンから直接 ftp や http のようなサービスに (限定的ではありますが) アクセスすることができます。 === FreeBSD は NAT か IP マスカレードをサポートしていますか? ローカルなサブネット (一台以上のローカルマシン) を持っているが、 インターネットプロバイダから 1 つしか IP アドレスの割り当てを受けていない場合 (または IP アドレスを動的に割り当てられている場合でも)、 man:natd[8] プログラムを使いたくなるかもしれませんね。 `natd` を使えば、 1 つしか IP アドレスを持っていない場合でも、 サブネット全体をインターネットに接続させることができます。 man:ppp[8] も同様の機能を持っており、`-nat` スイッチで有効にすることができます。 どちらの場合も alias ライブラリ (man:libalias[3]) が使われます。 === /dev/ed0 デバイスを作成することができません。 Berkeley UNIX におけるネットワークの構成において、 ネットワークのインタフェースはカーネルコードからのみ、 直接あつかうことができます。 より詳しく知りたい場合は、 [.filename]#/etc/rc.network# というファイルや、 このファイルの中に書いてある、 さまざまなプログラムについてのマニュアルページを見てください。 それでもまだ分からない場合には、 他の BSD 系の OS のネットワーク管理についての本を読むべきでしょう。 ごく少しの例外をのぞいては、FreeBSD のネットワーク管理は SunOS 4.0 や Ultrix と基本的に同じです。 === Ethernet アドレスのエイリアス (alias) はどのようにして設定できますか? man:ifconfig[8] のコマンドラインに `netmask 0xffffffff` を追加して、次のように書いてください。 [source,shell] .... # ifconfig ed0 alias 204.141.95.2 netmask 0xffffffff .... === 3C503 で他のネットワークポートを使用するにはどのようにすればよいですか? 他のポートを使用したい場合には、 man:ifconfig[8] のコマンドラインにパラメータを追加しなければなりません。 デフォルトでは `link0` が用いられるようになっています。 BNC のかわりに AUI ポートを使用したい場合には、 `link2` というパラメータを追加してください。 これらのフラグは、 [.filename]#/etc/rc.conf# (man:rc.conf[5] 参照) にある ifconfig_* の変数を使って指定されるはずです。 === FreeBSD との間で NFS がうまくできません。 PC 用のネットワークカードによっては、 NFS のような、 ネットワークを酷使するアプリケーションにおいて問題を起こすものがあります。 この点に関しては link:{handbook}#nfs[FreeBSD ハンドブックの「NFS」]を参照してください。 === 何故 Linux のディスクを NFS マウントできないのでしょうか? Linux の NFS のコードには、 許可されたポートからのリクエストしか受けつけないものがあります。 以下を試してみてください。 [source,shell] .... # mount -o -P linuxbox:/blah /mnt .... === 何故 Sun のディスクを NFS マウントできないのでしょうか? SunOS 4.X が走っている Sun Workstation は、 許可されたポートからのマウント要求しか受けつけません。 以下を試してみてください。 [source,shell] .... # mount -o -P sunbox:/blah /mnt .... === mountd から can't change attributes というメッセージがずっと出続けていて、 FreeBSD の NFS サーバでは bad exports list と表示されます。これは何が原因なのでしょう? 最も良くある問題は、man:exports[5] のマニュアルページの以下の部分を正しく理解していないことです。 [.blockquote] このファイルの各行 (# ではじまるコメント行を除く) は、 NFS サーバのローカルファイルシステムに存在する、 他のホストにエクスポートされるマウントポイント (複数可) と、 それに対するエクスポートフラグを指定します。 特定のエクスポート先ホストおよび、 すべてのホストに適用されるデフォルトエントリは両方とも、 サーバの各ローカルファイルシステムに対して一回だけしか指定できません。 さて、ありがちな間違いをご覧になればはっきりするでしょう。 もし [.filename]#/usr# 以下が単一のファイルシステムである (つまり [.filename]#/usr# に何もマウントされない) 場合、 次の exports リストは正しくありません。 [.programlisting] .... /usr/src client /usr/ports client .... 一つのファイルシステムに対して属性の指定が二行になっています。 [.filename]#/usr# は同じホスト `client` にエクスポートされますから、 正しい書き方は次のようになります。 [.programlisting] .... /usr/src /usr/ports client .... もう一度マニュアルページの文章を確認すると、 あるホストにエクスポートされる各ファイルシステムの属性は すべて一行に書かれていなければならない、となっています (ここでは、「アクセス可能なすべてのホスト」 も一つの独立したホストとして扱われることに注意してください)。 このことは、ファイルシステムをエクスポートするために 奇妙な書式を使わなければならない原因にもなっているのですが、 ほとんどの人にとって、これは問題にはならないでしょう。 次に示すのは、有効な exports リストの例です。 ここでは、[.filename]#/usr# と [.filename]#/exports# がローカルファイルシステムです。 [.programlisting] .... # Export src and ports to client01 and client02, but only # client01 has root privileges on it /usr/src /usr/ports -maproot=0 client01 /usr/src /usr/ports client02 # The "client" machines have root and can mount anywhere # up /exports. The world can mount /exports/obj read-only /exports -alldirs -maproot=0 client01 client02 /exports/obj -ro .... === PPP で NeXTStep に接続する際に問題があるのですが。 [.filename]#/etc/rc.conf# (man:rc.conf[5] 参照) の中で次の変数を NO にして、 TCP extension を無効にしてみてください。 [.programlisting] .... tcp_extensions=NO .... Xylogic の Annex も同様の問題がありますので、 Annex 経由で PPP を行なう場合にもこの変更を行ってください。 === IP マルチキャスト (multicast) を有効にするには? FreeBSD 2.0 かそれ以降では、 標準の状態で完全にマルチキャストに対応しています。 現在使用している計算機をマルチキャストのルータ (router) として使用するには、 `MROUTING` というオプションを定義したカーネルを作ったうえで、 `mrouted` を走らせる必要があります。2.2 かそれ以降の FreeBSD ならば、 [.filename]#/etc/rc.conf# でフラグ `mrouted_enable` を `YES` にセットしておくことで、 起動時に `mrouted` を起動できます。 MBONE 用のツールは ports 内の専用のカテゴリー mbone にあります。 `vic` や `vat` といった会議用のツールを探している場合は、 この場所を見てください。 詳しい情報は http://www.mbone.com/[Mbone Information Web] にあります。 === DEC の PCI チップセットを用いているネットワークカードには、 どのような物がありますか? link:mailto:gfoster@driver.nsta.org[Glen Foster 氏]による一覧に、 最近の製品を追加したものを以下に示します。 [.programlisting] .... Vendor Model ---------------------------------------------- ASUS PCI-L101-TB Accton ENI1203 Cogent EM960PCI Compex ENET32-PCI D-Link DE-530 Dayna DP1203, DP2100 DEC DE435, DE450 Danpex EN-9400P3 JCIS Condor JC1260 Linksys EtherPCI Mylex LNP101 SMC EtherPower 10/100 (Model 9332) SMC EtherPower (Model 8432) TopWare TE-3500P Znyx (2.2.X) ZX312, ZX314, ZX342, ZX345, ZX346, ZX348 (3.X) ZX345Q, ZX346Q, ZX348Q, ZX412Q, ZX414, ZX442, ZX444, ZX474, ZX478, ZX212, ZX214 (10mbps/hd) .... === 何故自分のサイトのホストに対して FQDN を使用する必要があるのですか? 実際にはそのホストは別のドメインにあるのではないですか。 たとえば、foo.bar.edu というドメインの中から、 `bar.edu` ドメインにある `mumble` というホストを指定したい場合には、 `mumble` だけではダメで、 `mumble.bar.edu` という FQDN (fully-qualified domain name) で指定しなければなりません。 伝統的に、BSD の BIND のリゾルバ (resolver) ではこのような事は可能でしたが、 FreeBSD に入っている bind (man:named[8] 参照) の現在のバージョンでは、 自分以外のドメインに対して FQDN でない別名を自動的につけてくれるような事はありません。 したがって `mumble` というホスト名は、 `mumble.foo.bar.edu` という名前か、もしくは root ドメイン内にある場合にしか適用されません。 これは、 `mumble.bar.edu` と `mumble.edu` ということなったドメイン名に対してホスト名のサーチが行なわれていた 以前の振る舞いとは異なったものです。このような事が悪い例もしくは セキュリティホールとみなされる理由については RFC 1535 を見てください。 [.filename]#/etc/resolv.conf# ファイル (man:resolv.conf[5] 参照) の中で [.programlisting] .... domain foo.bar.edu .... と書いてある行を、 `search foo.bar.edu bar.edu` のように書きかえることで、上のような事ができます。しかし、 RFC 1535 にあるように、 検索順序が「内部 (local) と外部 (public) の管理の境界」をまたがないようにしてください。 === すべてのネットワークの操作に対して Permission denied というメッセージが表示されるのですが。 `IPFIREWALL` オプションを付けてカーネルをコンパイルした場合には、 2.1-STABLE の開発の途中から変更になった 2.1.7R の標準的な方針として、 明示的に許可されていないすべてのパケットは落とされる設定 になっている事を覚えておいてください。 もしファイアウォールの設定を間違えた場合にネットワークの操作が再びできる ようにするには、`root` でログインして次のコマンドを実行してください。 [source,shell] .... # ipfw add 65534 allow all from any to any .... [.filename]#/etc/rc.conf# に `firewall_type='open'` を追加してもよいでしょう。 FreeBSD のファイアウォールの設定についての情報は link:{handbook}#firewalls[FreeBSD ハンドブックの「ファイアウォール」]にあります。 === IPFW のオーバヘッドはどのくらいでしょうか? この答えは、 使っているルールセットとプロセッサのスピードによってほとんど決まります。 イーサネットに対して少しのルールセットだけを使っている場合には、 ほとんどその影響は無視できる程度です。 実際の測定値を見ないと満足できない方々のために、 実際の測定結果をお見せしましょう。 次の測定は 486-66 (訳注: Intel 社製 CPU i486、66MHz のこと) 上で 2.2.5-STABLE を使用して行なわれました。 IPFW は変更が加えられて、`ip_fw_chk` ルーチン内でかかる時間を 測定して 1000 パケット毎に結果をコンソールに表示するようになっています。 それぞれ 1000 ずつのルールが入っている 2 つのルールセットでテストが行なわれました。 ひとつ目のルールセットは最悪のケースを見るために [.programlisting] .... ipfw add deny tcp from any to any 55555 .... というルールを繰り返したものです。 IPFW のパケットチェックルーチンは、 パケットが (ポート番号のせいで) このルールにマッチしないことがわかるまでに、 何度も実行されます。そのため、これは最悪のケースを示します。 このルールを 999 個繰り返し並べた後に [.programlisting] .... allow ip from any to any .... が書かれています。 2つ目のルールセットは、なるべく早くチェックが終了するように書かれたものです。 [.programlisting] .... ipfw add deny ip from 1.2.3.4 to 1.2.3.4 .... このルールでは、発信元の IP アドレスがマッチしないので、 チェックはすぐに終了します。上のルールセットとおなじように、 1000 個目のルールは [.programlisting] .... allow ip from any to any .... です。 1 つ目のルールセットの場合、 パケットあたりのオーバヘッドはおよそ 2.703ms/packet、 これはだいたい 1 つのルールあたり 2.7 マイクロ秒かかっていることになります。 したがって、 このルールにおけるパケット処理時間の理論的な限界は、 毎秒約 370 パケットです。 10Mbps のイーサネットで 1500 バイト以下のパケットサイズを仮定すると、 バンド幅の利用効率は 55.5% が限界となることになります。 2 つ目のルールセットでは、それぞれのパケットがおよそ 1.172msで処理されていますので、 だいたい 1 つのルールあたり 1.2 マイクロ秒かかっていることになります。 パケット処理時間の理論的な限界は、 毎秒約 853 パケットとなりますので、 10Mbps Ethernet のバンド幅を使い切ることができます。 このテストでのルール数は多過ぎるため、 実際に使用する際の結果を反映している訳ではありません。 これらは上に示した数値を出すためだけに用いられたものです。 効率の良いルールセットを作るためには、 次のような事を考えておけばよいでしょう。 * 「確定している」ルールは先頭の方に持ってきてください。 これは、多数の TCP のトラフィックがこのルールで処理されるためです。 そしてこのルールの前には `allow tcp` という記述を置かないでください。 * 良く使われるルールを、あまり良く使われないルールよりも 前の方に (もちろん__ファイアウォールの許可設定を変えない範囲で__) 持ってきてください。 `ipfw -a l` のようしてパケット数の統計を取ることで、 どのルールが最もよく使われているかを調べることができます。 === man:ipfw[8] fwd ルールを使って他のマシンにサービスをリダイレクトしたのですが、 うまく動いてくれないようです。どうしてなんでしょう? おそらく、あなたが期待している動作とは、 単なるパケット転送ではなくネットワークアドレス変換 (NAT) と呼ばれるものだからでしょう。 "fwd" ルールは文字どおり、本当に転送しか行ないません。 パケットの中身については一切手を加えないのです。 そのため、次のようなルールを設定したとすると、 [source,shell] .... 01000 fwd 10.0.0.1 from any to foo 21 .... 宛先アドレスに _foo_ と書かれたパケットが このルールを設定したマシンに到着した場合、そのパケットは _10.0.0.1_ に転送されますが、宛先アドレスは _foo_ のままになります。 つまり、パケットに宛先アドレスが _10.0.0.1_ に書き換えられるということは__ありません__。 自分宛でないパケットを受けとったマシンは、 おそらくほとんどの場合、そのパケットを破棄すると思います。 そのため "fwd" ルールは、 そのルールを書いたユーザが意図したようには動かないことが良くあります。 この動作はバグではなく、仕様なのです。 サービスの転送をきちんと動作させる方法については、 <> や man:natd[8] のマニュアルページ、 link:https://www.FreeBSD.org/ports/[Ports Collection] にいくつか含まれているポート転送ユーティリティなどをご覧になると良いでしょう。 === サービス要求を他のマシンにリダイレクトするには? FTP などのサービスのリクエストは、"socket" パッケージを利用してリダイレクトできます。 "socket" パッケージは ports の [.filename]#sysutils# カテゴリに含まれています。 ([.filename]##/etc/inet.conf##に書かれている) コマンド行を、次のように "socket" を呼ぶように変更してください。 [.programlisting] .... ftp stream tcp nowait nobody /usr/local/bin/socket socket ftp.foo.com ftp .... ここで _ftp.foo.com_ はリダイレクト先のホスト名、 行の最後の _ftp_ はポート名です。 === バンド幅の管理を行なえるツールはどこで手に入れられますか? FreeBSD 用のバンド幅管理ツールには、無料で手に入れられる http://www.csl.sony.co.jp/person/kjc/programs.html[ALTQ] と、 http://www.etinc.com/[Emerging Technologies] から入手できる Bandwidth Manager という市販のものの 2 種類があります。 === BIND (named) が、53 番ポートのほかに 大きな番号のポートで受け付けています。私のホストは 乗っ取られたのでしょうか。 おそらく違います。FreeBSD 3.0 以降では、外向けの問合せに ランダムな大きな番号のポートを用いるバージョンの BIND を 用いています。ファイアウォールを通すため、またはあなたの 気分で、外向きの問合せを 53 番ポートから行いたいならば、 [.filename]#/etc/namedb/named.conf# に次のように 設定してみてください。 [.programlisting] .... options { query-source address * port 53; }; .... 更に限定したければ、`*` を単一の IP アドレスに置き換えることもできます。 それはともかく、おめでとうごさいます。 `sockstat` の出力を見て、おかしな現象に 注目するのはよい習慣です。 === なぜ /dev/bpf0: device not configured が出るのでしょうか? バークレーパケットフィルタ (man:bpf[4]) ドライバは、それを利用するプログラムを実行する前に有効にしておく必要があります。 カーネルコンフィグファイルに、次のように追加してカーネルの再構築をしてください。 [.programlisting] .... pseudo-device bpfilter # Berkeley Packet Filter .... そして再起動してから、次にデバイスノードを作成する必要があります。 これは、次のように入力し、[.filename]#/dev# を変更することで行ないます。 [source,shell] .... # sh MAKEDEV bpf0 .... デバイスノードの作成の詳細は、 link:{handbook}#kernelconfig-nodes[FreeBSD ハンドブックの「デバイスノード」]を参照してください。 === Linux の smbmount のように、 ネットワーク上の Windows マシンのディスクをマウントするにはどうしたら良いのでしょう? Ports Collection に含まれる sharity light パッケージを使ってください、 === icmp-response bandwidth limit 300/200 pps というメッセージがログファイルに現れるのですが、 どういうことでしょう? これは、カーネル自身から「ICMP や TCP のリセット (RST) 応答を、妥当な数よりも多く送っている」ということを、 あなたに伝えるメッセージです。 ICMP 応答は良く、使われていない UDP ポートに接続しようとした結果として生成されます。 また、TCP リセットはオープンされていない TCP ポートに接続しようとした結果として生成されます。 その他、これらのメッセージが表示される原因となる状況として、 以下のようなものがあります。 * (特定のセキュリティ上の弱点を悪用しようとする攻撃ではなく) 膨大な数のパケットを使った強引なサービス妨害 (DoS) 攻撃。 * (一部のウェルノウンポートを狙ったものではなく) 非常に広い範囲のポートに接続を試みるポートスキャン。 メッセージ中の最初の数字は、 上限を設定しなかった場合にカーネルが送っていたであろうパケットの数を示し、 二番目の数字は、パケット数の上限値を示します。 この上限値は `net.inet.icmp.icmplim` という sysctl 変数を使うことで、以下のように変更可能です。 ここでは上限を 1 秒あたりのパケット数で `300` にしています。 [source,shell] .... # sysctl -w net.inet.icmp.icmplim=300 .... カーネルの応答制限を無効にせず、 ログファイル中のメッセージだけを抑制したい場合、 `net.inet.icmp.icmplim_output` sysctl 変数を次のようにすることで出力を止めることができます。 [source,shell] .... # sysctl -w net.inet.icmp.icmplim_output=0 .... 最後に、もし応答制限を無効にしたい場合は、 `net.inet.icmp.icmplim` sysctl 変数に (上の例のようにして) `0` を設定することで実現できます。 ただし応答制限を無効化するのは、上記の理由からおすすめしません。 == PPP === ppp が動きません。どこを間違えているのでしょう? まず man:ppp[8] のマニュアルと、 link:{handbook}#USERPPP[FreeBSD ハンドブックの「PPP」]を読んでみましょう。 次に、 [.programlisting] .... set log Phase Chat Connect Carrier lcp ipcp ccp command .... という命令を ppp のコマンドプロンプトに対して打ち込むか、 設定ファイル [.filename]#/etc/ppp/ppp.conf# に加えて (`default` セクションの先頭に加えるのが一番良いでしょう) ログを有効にしてみてください。 その際、 [.filename]#/etc/syslog.conf# (man:syslog.conf[5] 参照) に [.programlisting] .... !ppp *.* /var/log/ppp.log .... と書かれた行が含まれているか、また、 [.filename]#/var/log/ppp.log# が存在しているかどうか確かめておいてください。 さて、これで何が起きているのか突き止めるために、 ログファイルからたくさんの情報を得られるようになりました。 ログに訳の分らない部分があっても心配ご無用。 あなたが助けを求めた誰かにとっては、 その部分が意味をなす場合があるのです。 [NOTE] ==== ログの取得に syslog を使用するようになったのは 2.2.5 以降からです。 ==== 使用中の `ppp` のバージョンで "`set log`" 命令を解釈しない場合は、link:http://people.FreeBSD.org/\~brian/[最新版]をダウンロードすべきです。 FreeBSD の 2.1.5 以降でビルドできます。 === ppp を実行するとハングします ホスト名の解決がうまくいっていないのでしょう。まず、 リゾルバ (resolver) が [.filename]##/etc/hosts##を参照するように、 [.filename]##/etc/host.conf## の最初の行に `host` と書き込んでください。 つぎに、[.filename]##/etc/hosts## に使用しているマシンのエントリを書き加えます。 ローカルでネットワークを使用していない場合は、 `localhost` の行を以下のように変更してください。 [.programlisting] .... 127.0.0.1 foo.bar.com foo localhost .... 使用しているホストのエントリを追加してもかまいません。 詳細は関連するマンページを参照してください。 === ppp が -auto モードでダイアルしてくれない まず最初に、デフォルトルートが確立しているかどうかチェックしてください。 `netstat -rn` (man:netstat[1] 参照) を実行すると、以下のような情報が表示されるはずです。 [source,shell] .... Destination Gateway Flags Refs Use Netif Expire default 10.0.0.2 UGSc 0 0 tun0 10.0.0.2 10.0.0.1 UH 0 0 tun0 .... これはあなたがハンドブックやマニュアル、 [.filename]#ppp.conf.sample# の中で出てくるアドレスを使用していると仮定した場合の例です。 デフォルトルートが確立していない場合、 [.filename]#ppp.conf# の中の `HISADDR` が理解できない、 古いバージョンの man:ppp[8] が走っている可能性があります。 FreeBSD 2.2.5 より前のバージョンに付属していた ppp を使用している場合、 [.programlisting] .... add 0 0 HISADDR .... と書かれた行を以下のように修正してください。 [.programlisting] .... add 0 0 10.0.0.2 .... `netstat -rn` でデフォルトルートの情報が表示されない場合、もう一つ、 [.filename]#/etc/rc.conf# (man:rc.conf[5] 参照) (2.2.2 より前のリリースでは [.filename]#/etc/sysconfig# と呼ばれていました) の中でデフォルトのルータを誤って設定し、 [.filename]#ppp.conf# から [.programlisting] .... delete ALL .... の行をうっかり消してしまった可能性があります。 この場合は、 link:{handbook}#USERPPP-FINAL[FreeBSD ハンドブックの「システムの最終設定」]の項を読み直してください。 === No route to host とはどういう意味ですか? このエラーは通常、 [.filename]#/etc/ppp/ppp.linkup# に以下のようなセクションが無い場合に起こります。 [.programlisting] .... MYADDR: delete ALL add 0 0 HISADDR .... これは動的 IP アドレスを使用している場合、 またはゲートウェイのアドレスを知らない場合にのみ必要な設定です。 インタラクティブモードを使用している場合、 __パケットモード__に入った後で (プロンプトが PPP と大文字に変わったらパケットモードに入ったしるしです)、 以下の命令を入力してください。 [source,shell] .... delete ALL add 0 0 HISADDR .... 詳しい情報については、 link:{handbook}#USERPPP-DYNAMICIP[FreeBSD ハンドブックの「PPP と動的 IP 設定」]の項を参照してください。 === 3 分ほど経つと接続が切れてしまう `ppp` のタイムアウトは デフォルトでは 3 分です。 これは [.programlisting] .... set timeout NNN .... という命令によって調整することができます。 _NNN_ には、 接続が切れるまでのアイドル時間が秒数で入ります。 _NNN_ が 0 の場合、 タイムアウトによる切断は起こりません。 このコマンドは [.filename]#ppp.conf# に入れることも、 インタラクティブモードでプロンプトから入力することも できます。 ソケットを用いる man:telnet[1] か man:pppctl[8] を使用し、 ppp サーバに接続することによって、 回線がアクティブな間に限定してタイムアウトの時間を調整することも可能です。 [NOTE] ==== `pppctl` は 2.2.5R からです。 ==== 詳しい情報は man:ppp[8] のマニュアルページを参照してください。 === 負荷が高いと接続が切れてしまう Link Quality Reporting (LQR) の設定を行っている場合、 マシンと接続先の間で非常にたくさんの LQR パケットが失われている可能性があります。結果として `ppp` は回線の具合いが悪いと考え、 回線を切断するのです。2.2.5 より前のバージョンの FreeBSD では LQR はデフォルトで有効になっています。 現在ではデフォルトの状態で無効です。 LQR は以下の命令で無効にすることができます。 [.programlisting] .... disable lqr .... === 接続がランダムに切れてしまう ノイズの多い回線、あるいは待ち機能付きの回線では、 時々モデムが (誤って) キャリアを失ったと思い込み、 回線が切断されてしまうことがあります。 大多数のモデムでは、 一時的なキャリアの喪失をどれくらいの時間で検出するかを、 設定で決めることができます。 たとえば USR Sportster では、S10 レジスタ の値を 10 倍した秒数がその値になります。 この場合、モデムをもっとのんびり屋さんにするには、 dial 行に次のような文字列を加えると良いでしょう。 [.programlisting] .... set dial "...... ATS10=10 OK ......" .... 詳しくはお使いのモデムのマニュアルをご覧ください。 === 接続が不規則にハングアップしてしまう たくさんの人が、原因不明のハングアップを経験しています。 検証のために必要なのは、まずどちら側のリンクでそれが起こっているか、 ということです。 外部接続型モデムを利用しているなら、 単に `ping` を使うことで、 データを送信するときに TD ランプが点灯するかどうかを確認することができます。 もし、TD ランプが点灯して、 RD ランプが点灯しなければ、 問題は回線の向こう側にあります。TD が点灯しなければ、 問題は回線のこちら側です。内蔵型モデムの場合、 [.filename]#ppp.conf# ファイルに `set server` コマンドを入れる必要があるでしょう。 回線が切断されたとき、`pppctl` を使って `ppp` に接続してください。 そのとき、 ネットワーク接続が急に復旧 (診断ソケットへのアクセスで、 `ppp` が復活します) するか、 もしくは接続自体が全くできない (ただし、 `ppp` 起動時に `set socket` コマンドがちゃんと実行されているとします) としたら、 問題は回線のこちら側です。 もし、接続可能で、かつ状況が変化しなければ、 `set log local async` を使ってローカル非同期ログ (async logging) を有効にし、 `ping` を他のウィンドウかターミナルから使ってください。 非同期ログには、こちら側のリンクの送受信データが記録されます。 もし、データが送信されたにもかかわらず返って来ていなければ、 問題は回線の向こう側にあることになります。 問題が回線のどちら側かにあることが分かったら、 つぎの二つの可能性が考えられるでしょう。 === 回線の向こう側での反応がない これに対処できることはほとんどありません。大部分の ISP は、Microsoft 社製 OS 以外の利用者に対してのサポートを拒否するでしょう。 [.filename]#ppp.conf# ファイルの中に `enable lqr` を記述することで `ppp` が回線の向こう側で発生する切断を検出することができますが、 この検出は比較的遅いため、あまり役に立ちません。また、あなたは user-ppp を利用していることを ISP に知られたくないと思うかも知れませんね。 まず最初に、こちら側の圧縮機能をすべて無効にしてみてください。 それには、設定ファイルをつぎのようにします。 [.programlisting] .... disable pred1 deflate deflate24 protocomp acfcomp shortseq vj deny pred1 deflate deflate24 protocomp acfcomp shortseq vj .... そして再接続し、変更前と同じように通信できることを確認します。 もしこれによって状況が改善されるか、完全に解決したら、 (上の設定のうち) どの設定で状況が変化したのかを、 色々な組合せで試してみてください。これは、ISP に問い合わせを行なうときの有効な情報となります (ただし、 あなたが Microsoft 社製品以外のものを利用していることも明らかにしてしまいますが)。 ISP に問い合わせを行なう前に、こちら側の非同期ログを有効にして、 接続がハングアップするまで待ってください。この作業は、 非常に多くのディスク空間を消費するかも知れません。 興味の対象となっているのは、通信ポートから最後に読み込まれたデータです。 それは通常 ASCII データで、 問題点の詳細 ("`Memory fault, core dump`" など) が 記載されている可能性があります。 回線の向こう側で通信ログを監視することは可能なはずですので、 切断が発生した時、ISP の対応が好意的ならば どうして ISP 側で問題が発生したのかこちらに伝えてくれるかも知れません。 mailto:brian@Awfulhak.org[brian@Awfulhak.org] まで詳細を送って頂くか、ISP に直接私に連絡するように伝えて下さっても構いません。 === ppp がハングアップする ベストな方法は、 `CFLAGS+=-g` と `STRIP=` を `ppp` の [.filename]#Makefile# に追加して、 `ppp` を再構築し、 そして `make clean && make && make install` を行なうことです。 `ppp` がハングアップした時、 `ps ajxww | fgrep ppp` を使って `ppp` のプロセス ID を調べ、 `gdb ppp PID` を実行してください。 `gdb` のプロンプトから、 `bt` を使ってスタックをトレースすることができます。 スタックトレースの結果は、mailto:brian@Awfulhak.org[brian@Awfulhak.org] まで送ってください。 === Login OK! のメッセージが出た後、何も起こらない 2.2.5 より前のリリースの FreeBSD では、 man:ppp[8] はリンクが確立した後、接続先が Line Control Protocol (LCP) を発信するのを待ちます。しかし、多くの ISP ではネゴシエーションを自分からは起こさず、 クライアントが起こすのを待っています。 ppp に強制的に LCP を発信させるには、 次の命令を使います。 [.programlisting] .... set openmode active .... [NOTE] ==== 両方の側がネゴジェーションを起こしても、 大抵の場合は何の問題もありません。 ですから、現在では openmode はデフォルトで有効になっています。 次のセクションでこれが__問題になる場合__を説明します。 ==== === でもまだ magic is the same というエラーが出る 時折、接続直後のログに "`magic is the same`" というメッセージがあらわれることがあります。 このメッセージがあらわれても何も起きない場合もありますし、 どちらかの側が接続を切ってしまう場合もあります。 `ppp` の実装の多くはこの問題に対応できておらず、 その場合にはちゃんと link が上がっている状態であっても、 `ppp` が最終的にあきらめてしまい、 接続を切るまで設定のリクエストが繰り返し送られ、 設定が行われたという通知がログファイルに残ると思います。 これは通常、 ディスクアクセスの遅いサーバマシンのシリアルポートで `getty` が生きていて、 `ppp` がログインスクリプトか、 ログイン直後に起動されたプログラムから実行されている場合に起こります。 `slirp` を使用している場合に同様の症状が見られたという報告もあります。 原因は `getty` の終了されるまでと、 `ppp` が実行され、 クライアント側の `ppp` が Line Control Protocol (LCP) を送り始めるまでのタイミングにあります。 サーバ側のシリアルポートで `ECHO` が有効なままになっているので、 クライアント側の `ppp` にパケットが「反射」してしまうのです。 LCP ネゴシエーションの一部として、 リンクの両サイドで magic number を定めて、 「反射」が起きていないかどうか確かめる作業があります。 規約では、接続相手がこちらと同じ magic number を提示してきたら、 NAK を送って新しい magic number を選択しなければならないと定めています。 この作業の間、サーバのシリアルポートの `ECHO` がずっと有効になったままなので、 クライアント側の `ppp` は LCP パケットを送り、 パケットが反射して全く同じ magic number が送られてくるのを見つけ、 それに対して NAK を送るのです。一方 NAK 自体も (これは `ppp` が magic number を変更しなければいけないことを意味しています) 反射してくるので、 結果として magic number が数えきれないほど変更され、 そのすべてがサーバの tty バッファの中に積み重なることになるのです。 サーバでスタートした `ppp` は、すぐに magic number であふれかえってしまい、 LCP のネゴシエーションを十分に行ったものと判断して、 さっさと接続を切ってしまいます。 一方、 クライアント側は反射が帰ってこなくなったので満足しますが、 それもサーバが接続を切ったことを知るまでです。 この事態は、以下の行を [.filename]#ppp.conf# の中に書いて、 相手がネゴシエーションを開始できるようにする事によって回避できます。 [.programlisting] .... set openmode passive .... これで `ppp` はサーバが LCP ネゴシエーションを起こすのを待つようになります。 しかし、 自分からは決してネゴジェーションを起こさないサーバもあるかもしれません。 もしこの状況に遭遇した場合には、次のようにしてください。 [.programlisting] .... set openmode active 3 .... これによって `ppp` は 3 秒間 passive モードを続けた後で、 LCP リクエストを送り始めます。 この間に相手がリクエストを送り始めた場合には 3 秒間待たずにこのリクエストに即座に応答します。 === 接続が切れるまで LCP のネゴシエーションが続くのですが。 現在の ppp は、まだ LCP や CCP、 IPCP の返事が、 元のリクエストと連携してくれる機能がきちんと実装されていません。 その結果、ある ppp の実装が相手よりも 6 秒以上遅い場合には、 LCP 設定のリクエストをさらに 2 回送ります。 これは致命的な物です。 ``A`` と ``B``という 2 つの実装を考えてみましょう。 ``A`` が接続の直後に LCP リクエストを送り、 一方 ``B`` の方はスタートするのに 7 秒かかったとします。``B`` がスタートする時には ``A`` は LCP リクエストを 3 回送ってしまっています。 前の節で述べた magic number の問題が起きないよう、 ``ECHO`` は ``off`` になっていると考えています。 ``B`` は REQ を送ります。 するとこれは ``A`` の REQ のうち、 最初の物に対する ACK となります。 結果として、``A`` は OPENED の状態に入り、 `B` に対して (最初の) ACK を送ります。 そのうちに ``B`` は、``B`` がスタートする前に ``A`` から送られたもう 2 つの REQ に対する ACK を送り返します。 ``B`` は ``A`` からの最初の ACK を受け取り OPENED の状態に入ります。 ``A`` は ``B`` からの 2 つ目の ACK を受け取りますので、 REQ-SENTの状態に戻り、 さらに、RFC のとおりに (4 つ目の) REQ を送ります。そして 3 つ目の ACK を受け取って OPENED 状態に入ります。 一方、``B`` は ``A`` からの 4 つ目の REQ を受け取りますので、 ACK-SENT の状態に入り、2 つ目の REQ と 4 つ目の ACK を RFC のとおりに送ります。 ``A``は、 REQ を受けとると REQ-SENT の状態になり、さらに REQ を送ります。 そしてすぐに ACK を受け取って OPENED の状態に入ります。 これが、片方の `ppp` があきらめてしまうまで続きます。 これを回避する最も良い方法は、 片方を `passive` モードに設定する、 すなわち反対側がネゴシエーションを開始するまで待つようにする事です。 これは、 [.programlisting] .... set openmode passive .... というコマンドでできます。 このオプションは気を付けて使わないといけません。さらに [.programlisting] .... set stopped N .... というコマンドを追加して、 ppp がネゴシエーションが開始するまで待つ 最大の時間を設定してください。もしくは、 [.programlisting] .... set openmode active N .... というコマンド (ここで、 _N_ はネゴシエーションが始まるまで待つ時間) を使うこともできます。 詳しくはマニュアルページを参照してください。 === ppp が接続直後に固まってしまう 2.2.5 より前のバージョンの FreeBSD では、ppp が Predictor1 圧縮のネゴシエーションを誤って解釈して、 接続直後にリンクを無効にしている可能性があります。 これは両サイドが異なる Compression Control Protocols (CCP) を使ってネゴジェーションを行った場合にのみ発生します。 この問題は現在は解決していますが、あなたの走らせている ppp のバージョンが古い場合でも、次の命令で解決することができます。 [.programlisting] .... disable pred1 .... === ppp の内部でシェルを起動しようとすると固まってしまう `shell` あるいは `!` コマンドを使用すると、 ppp はシェルを起動し (何か引数を渡した場合は、 ppp は引数も実行します)、 コマンドが終了するまで処理を中断します。 コマンドを実行中に ppp のリンクを使おうとすると、 リンクが固まっているように見えますが、 これは ppp がコマンドの終了を待っているからです。 このような場合は、代わりに `!bg` コマンドを使用してください。 与えられたコマンドがバックグラウンドで実行されるので、 `ppp` はリンクに関するサービスを継続することができます。 === ヌルモデムケーブルを使用しているとき、 ppp が終了しない ヌルモデムケーブルを使用して直接接続している場合、 ppp は自動的には接続の終了を知ることができません。 これはヌルモデムシリアルケーブルの配線に起因しています。 この種の接続形態を用いる場合は、 以下の命令を用いて LQR を常に有効にする必要があります。 [.programlisting] .... enable lqr .... こうすると、接続先がネゴシエーションを行う場合、デフォルトで LQR の使用を受け入れるようになります。 === ppp を -auto モードで動かすと、 勝手にダイアルすることがある ppp が思いもしないときにダイアルを始める場合、その原因を突き止め、 防止のためにダイヤルフィルタ (dfilters) をかけてやる 必要があります。 原因を突き止めるためには、以下の命令を使用してください。 [.programlisting] .... set log +tcp/ip .... これで接続を通過するすべてのトラフィックをログに残すことができるようになりました。 次に突然回線がつながったときのログのタイムスタンプをたどれば、 原因を突き止めることができるはずです。 原因がわかったら、次に、このような状況ではダイヤルが起こらないようにしましょう。 通常、この手の問題は、DNS で名前の解決をしようとしたために起こります。 DNS による名前の解決によって、 接続が行われるのを防止するには、 次のような手段を用います (これは ppp の既に確立した接続に関してパケットのフィルタリングをするものでは__ありません__)。 [.programlisting] .... set dfilter 1 deny udp src eq 53 set dfilter 2 deny udp dst eq 53 set dfilter 3 permit 0/0 0/0 .... これはデマンドダイヤル機能に問題を生じさせるため、 常に適切であるとはかぎりません。 ほとんどのプログラムは他のネットワーク関連の処理を行なう前に DNS への問い合わせが必要になります。 DNS の場合は、 何が実際にホスト名を検索しようとしているのかを突き止めるべきでしょう。 大抵の場合は、 man:sendmail[8] が犯人です。 設定ファイルで sendmail が DNS に問い合わせないようになっているか確認すべきです。 自分用の設定ファイルを作成するための詳しい方法は、 <> の項をご覧ください。 または、 [.filename]#.mc# ファイルに次のような行を追加してもよいでしょう。 [.programlisting] .... define(`confDELIVERY_MODE', `d')dnl .... この行を追加すると、sendmail はメールキューを処理する (通常 sendmail は 30 分ごとにキューを処理するよう、 "`-bd -q30m`" というオプションを付けて起動されます) までか、 または (多分 [.filename]#ppp.linkup# というファイルの中で) "`sendmail -q`" というコマンドが実行されるまで、 すべてのメールをキューに溜めるようになります。 .訳注 [NOTE] ==== "`sendmail -q`" はその時点のメールキューの内容を処理して終了します。 ==== === CCP エラーとはどういう意味ですか ログファイル中の以下のエラーは、 [.programlisting] .... CCP: CcpSendConfigReq CCP: Received Terminate Ack (1) state = Req-Sent (6) .... のネゴシエーションにおいて `ppp` は Predictor1 圧縮を用いるべく主張したのに対して、 接続先は圧縮を使用しないことを主張した場合に起こります。 このメッセージには何の害もありませんが、 出るのが嫌なら、以下の命令を用いてこちら側でも Predictor1 圧縮を無効にすることで対応できます。 [.programlisting] .... disable pred1 .... === ファイル転送の途中で、ppp が IO エラーを出して固まってしまう FreeBSD 2.2.2 以前のバージョンの [.filename]#tun# ドライバには、[.filename]#tun# インタフェースの MTU のサイズより大きなパケットを受け取ることができないというバグがありました。 MTU のサイズより大きなパケットを受け付けると IO エラーが起こり、 `syslogd` 経由で記録されるのです。 `ppp` の仕様では、 LCP のネゴシエーションを行う場合を含む__どのような場合でも__最低 1500 オクテットの Maximum Receive Unit (MRU) を受け入れる必要があります。 ですから、MTU を 1500 以下に設定した場合でも、ISP はそれに関係なく 1500 の大きさのパケットを送ってくるでしょう。 そしてこのイケてない機能にぶちあたって、 リンクが固まるのを目にすることになるのです。 FreeBSD 2.2.2 以前のバージョンでは、MTU を決して 1500 より小さくしないことで、 この問題を回避することができます。 === どうして ppp は接続速度をログに残さないんでしょう? モデムとの「やり取り」すべての行をログに残すには、 以下のようにして接続速度のログの有効化を行ってください。 [.programlisting] .... set log +connect .... これは man:ppp[8] に最後にくることが要求されている "`expect`" という文字列がくるまでのすべてのものをログに記録させます。 接続速度はログにとりたいけれど、PAP や CHAP を使っている (その結果、ダイヤルスクリプト中の `CONNECT` 以降に全く「やりとり」を行わない - "`set login`" スクリプトには何も書かない) のであれば、 ppp に "`expect`" を含んだ `CONNECT` 行すべてがくるまで待たせるようにしないといけません、 以下のようになります。 [.programlisting] .... set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 4 \"\" ATZ OK-ATZ-OK ATDT\\T TIMEOUT 60 CONNECT \\c \\n" .... ここで、`CONNECT` を受信してから、 何も送らず、復帰改行 (linefeed) を待っています、 ppp に `CONNECT` の応答すべてを読み込ませているわけです。 === 私の chat スクリプトでは \ という文字を PPP が解釈してくれません。 `PPP` は設定ファイルを読み込むときに、 `set phone "123 456 789"` のような文字列を正しく解釈し、 番号が実際に__1 つの__引数であると理解します。 """ という文字を指定するには、バックスラッシュ (backslash; "`\`") でエスケープしなければなりません。 `chat` の各引数が解釈されるときには、 "`\P`" や "`\T`" のような特別なエスケープシーケンス (マニュアルページ参照のこと) を見付けるために、 もう 1 回、字句解析を行います。 このように字句解析は 2 回繰り返されますので、 正しい回数だけエスケープ処理を行わないといけません。 モデムにたとえば "`\`" のような文字を送りたい場合には、 次のようにする必要があります。 [.programlisting] .... set dial "\"\" ATZ OK-ATZ-OK AT\\\\X OK" .... 実際にモデムに送られる文字列は次のようになります。 [.programlisting] .... ATZ OK AT\X OK .... 他の例ですと [.programlisting] .... set phone 1234567 set dial "\"\" ATZ OK ATDT\\T" .... は次のようになります。 [.programlisting] .... ATZ OK ATDT1234567 .... === ppp が segmentation fault になるのですが、 ppp.core ファイルがありません ppp (や他のプログラム) は決して core を吐いてはいけません。 ppp は実効 uid が 0 で動いていますので、 オペレーティングシステムは ppp を終了させる前にディスクに core イメージを書き込みません。 しかし ppp は実際にはセグメンテーション違反や、 他の core を吐く原因となるようなシグナルによって終了しており、 __さらに__最新のバージョン (このセクションの始めを見てください) を使用しているならば、次のようにしてください。 [source,shell] .... % tar xfz ppp-*.src.tar.gz % cd ppp*/ppp % echo STRIP= >>Makefile % echo CFLAGS+=-g >>Makefile % make clean all % su # make install # chmod 555 /usr/sbin/ppp .... これでデバッグ可能なバージョンの ppp がインストールされます。 `root` で ppp を実行し、 すべての特権が無効になっているようにする必要があるでしょう。 ppp を実行する時には、 カレントディレクトリが `make` したディレクトリであるようにしてください。 これで、ppp がセグメンテーション例外を受け取ったときには [.filename]#ppp.core# という名前の core ファイルを吐くようになります。core が 吐かれたら次のようにしてください。 [source,shell] .... % su # gdb /usr/sbin/ppp ppp.core (gdb) bt .. (gdb) f 0 .. (gdb) i args .. (gdb) l .. .... 質問する際には、これらすべての情報を提供して、 問題点の分析ができるようにしてください。 `gdb` の使い方に慣れている場合には、実際に dump の原因となった理由やそのアドレス、 関連した変数の値なども調べる事ができるでしょう。 === auto モードでダイアルをするようなプロセスが接続されない。 これは ppp がローカル側の IP アドレスを、 動的に通信相手と交渉するように設定されている時に発生する良く知られた障害でした。 最新のバージョンでは、 この問題は修正されています。 `iface` をマニュアルページから検索してみてください。 これは、最初のプログラムが man:connect[2] を呼び出した時、[.filename]#tun# インターフェイスの IP アドレスが、 ソケットの終端に割り当てられてしまうという問題です。 カーネルは、 外へ出ていく最初のパケットを作り、それを [.filename]#tun# デバイスへ書き込みます。 そして ppp は、 そのパケットを読み込んで接続を確立します。 ppp は動的に IP アドレスを割り当てるため、 もしインターフェイスのアドレスが変化してしまうと、 最初に割り当てられたソケット終端の IP アドレスは無効になってしまいます。 そのため、それ以降相手に送られるすべてのパケットは通常、 相手に届くことはないでしょう。もし仮に届いたとしても、 既にこちらの IP アドレスは変更されているので、 どんな反応も最初のマシンには戻ってきません。 この問題に対処する理論的な方法がいくつかあります。もし可能なら、 相手が再度、同じ IP アドレスを割り当ててくれることが一番です ``:-)``ppp の現在のバージョンはこれを行ないますが、 他のほとんどの実装はそういった動作をしません。 我々の側から対処できる最も簡単な方法は、[.filename]#tun# インターフェイスの IP アドレスを固定する事です。またそのかわりに、 外に出ていくパケットを変更して、 発信元 IP アドレスをインターフェイスの IP アドレスから、交渉によって得られた IP アドレスに、 適宜書きかえる事によっても対処できます。 これは、基本的に ppp の最新バージョンにある `iface-alias` オプションが行なっていることと同じです (man:libalias[3] および、ppp の `-nat` スイッチにも関係します)。それは、以前の IP アドレスをすべて管理し、 それらを最後の交渉によって得られた IP アドレスに対して NAT 機能を有効化します。 もう 1 つの (おそらく最も信頼できる) 方法は、bind された すべてのソケットの IP アドレスを、 異なるものに変更できるシステムコールを実装することです。 pppは、 新しい IP アドレスが割り当てられた時、 このシステムコールを用いて実行されているプログラムにある、 すべてのソケットを書きかえてやるわけです。 同じシステムコールが、DHCP クライアントが利用するソケットを 強制的に再 bind するのにも使うことができるでしょう。 3 つ目の方法は、IP アドレスを指定しないでインターフェイスを利用できるようにすることです。 外に出ていくパケットは、最初の `SIOCAIFADDR` ioctl の完了まで、 255.255.255.255 という IP アドレスが与えられます。 これによって、ソケットは常に bind することができます。 発信元 IP アドレスを変更するのは ppp の仕事です。ただし、 それは発信元 IP アドレスが 255.255.255.255 になっていて、IP アドレスと IP チェックサムを変更する必要がある場合だけです。 これは、カーネルが不適切に設定されたインターフェイスへは 異常なパケットを送出しようとすることを利用して、なにか他の 仕組みが遡及的に修正を行ってくれることを前提にしている、 割り切った方法ではあります。 === 何故ほとんどのゲームが -nat スイッチ付きだと動かないんですか? libalias を使っている時にゲームなどの類のものが動作しない理由は、 外側にあるマシンが接続しようとしているか、内側にあるマシンに (余計な) UDP パケットを送信しようとしているからです。 内側のマシンにこれらのパケットを送るべきかについて、 NAT ソフトウェアは関知しません。 うまく動かすためには、 実行中のものが問題の発生しているソフトウェアだけであるかを確認し、 ゲートウェイの [.filename]#tun# インタフェースに対して `tcpdump` を実行するか、 ゲートウェイ上で `ppp` の TCP/IP ログ記録を有効化 ("`set log +tcp/ip`") してください。 行儀の悪いソフトウェアを起動する際に、 ゲートウェイマシンを通過するパケットを監視すべきです。 外側から何かパケットが戻ってきた時に、 そのパケットは破棄されるでしょう (それが問題なのです)。 これらのパケットのポート番号に注意して、 その行儀の悪いソフトウェアを停止してください。 これを数回繰り返してポート番号が常に同じであるかを確認してみてください。 同じであった場合は、 [.filename]#/etc/ppp/ppp.conf# の適切なセクションに次の行を入れると、 そのソフトウェアは動作するようになるでしょう。 [.programlisting] .... nat port proto internalmachine:port port .... ここで _proto_ は `tcp` か `udp` であり、 _internalmachine_ はパケットを送りたいマシン、そして _port_ はパケットの送信先のポート番号です。 上記のコマンドを変更せずに、 他のマシン上でそのソフトウェアを使用できるようにはしたくないかもしれません。 そして同時に二つの内部のマシン上でそのソフトウェアを実行することは、 この質問の範囲を超えています。結局、外側の世界からは、 内部ネットワーク全体がただ一つのマシンとして見えるのです。 ポート番号が常に同じとは限らない場合、さらに三つのオプションがあります。 . libalias でサポートするようにし、結果を送り付ける。 特定の場合の例は [.filename]#/usr/src/lib/libalias/alias_*.c# にあります ([.filename]#alias_ftp.c# は良いプロトタイプです)。これには通常、外向きの特定のパケットを読み、 内部の計算機のある特定のポートへの接続を開始するような命令が、 外部の計算機対して送られていることを見分け、 後続のパケットがどこに行けばいいのかが分かるように、 エイリアステーブル中の "_route_" の部分を設定する、という作業が含まれます。 + これは最も難しい方法ですが、最も良い方法でもありますし、ソフトウェアが 複数の計算機で動くようにできます。 . プロキシ (proxy) を使う。アプリケーションが、たとえば socks5 をサポートしているか、(cvsup のように) "passive" オプションを持っているとこの方法が使えます。 "passive" とは相手側のほうから接続を求めてくることを避けるためにあるオプションです。 . "`nat addr`" を使ってなんでもかんでも内部の計算機に向けて流してしまう。 これはちょっと無理矢理な解決法です。 === 有用なポート番号のリストはありませんか? まだ出来ていません。しかし、 これは (関心を持って頂けるならば) そういったリストにしていく予定です。 それぞれの例にある _internal_ は、 ゲームで遊ぶマシンの IP アドレスに置き換えてください。 Asheron's Call:: [.programlisting] .... nat port udp internal:65000 65000 .... 手動でゲームのポート番号を 65000 に変更してください。 マシンが複数ある場合は、それぞれのマシンに重複しないポート番号 (つまり 65001、65002 など) を設定し、その設定ごとに `nat port` の行を追加します。 Half Life:: [.programlisting] .... nat port udp internal:27005 27015 .... PCAnywhere 8.0:: [.programlisting] .... nat port udp internal:5632 5632 nat port tcp internal:5631 5631 .... Quake:: [.programlisting] .... nat port udp internal:6112 6112 .... このように設定する代わりに、 http://www.battle.net/support/proxy/[www.battle.net] で Quake のプロキシ (proxy) がサポートされているか調べてもいいでしょう。 Quake2:: [.programlisting] .... alias port udp internal:27901 27910 .... Red Alert:: [.programlisting] .... nat port udp internal:8675 8675 nat port udp internal:5009 5009 .... === FCS エラーって何? FCS とは ``F``rame ``C``heck ``S``equence (フレームチェックシーケンス) の略です。 個々の ppp パケットには、 送受信するデータが正しいかを調べるためのチェックサムが含まれています。 受信したパケットの FCS が正しくない場合は、そのパケットは廃棄され、 HDLCFCS カウントが増やされます。 HDLC エラーの数は、 `show hdlc` コマンドを使って表示できます。 リンクの品質が悪かったり、 シリアルドライバがパケットを取りこぼしていたりすると、 FCS エラーがたびたび発生します。 FCS エラーは、 圧縮プロトコルの速度低下の原因にはなりますが、 特に心配する必要はありません。 外付けモデムを使っている場合は、 ケーブルがちゃんとシールドされているかを確認してください。 そうでない場合、 FCS エラーの原因となる場合があります。 接続直後からリンクがフリーズし、大量の FCS エラーが発生する場合は、 リンクが 8 ビットクリーンでない可能性があります。 ソフトウェアフロー制御 (XON/XOFF) が使われていないことを確認してください。 どうしてもソフトウェアフロー制御を使わなければならない場合は、 `set accmap 0x000a0000` コマンドを使用して、 ppp に `^Q` と `^S` をエスケープさせてください。 リモートホストが PPP プロトコルを使用してない場合も、大量の FCS エラーが発生します。 この場合はログをとりながら__非同期__で接続し、 ログインプロンプトやシェルプロンプトが送られて来ていないか確認してください。 ログファイルにリンクを終了した原因となるような記録がない場合は、 リモートホスト (プロバイダ?) の管理者に、 セッションを終了された理由を尋ねてください。 [[PPPoEwithNAT]] === ゲートウェイで PPPoE を実行すると MacOS や Windows 98 との接続がフリーズしてしまうのですが、 これはなぜなのでしょうか? Michael Wozniak mailto:mwozniak@netcom.ca[mwozniak@netcom.ca] 氏が、この現象に関して説明してくれました。 また、Dan Flemming mailto:danflemming@mac.com[danflemming@mac.com] 氏は MacOS での解決策を提供してくれました。 情報の提供に感謝します。 これは、いわゆる「ブラックホールルータ (Black Hole router)」に原因があります。 Windows 98 と MacOS (および、おそらく他の Microsoft 社製 OS) の TCP パケット送出は、 PPPoE のフレーム (Ethernet の MTU は標準で 1500) に入らないような大きなセグメントサイズを要求します。 __そしてさらに__分割禁止 ("don't fragment") フラグビットを (TCP パケットにデフォルトで) セットするのですが、 Telco のルータは、分割が必須 ("must fragment") であることを示す ICMP メッセージを、接続しようとするウェブサイトに対して送出しません (つまり、ルータは正しく ICMP パケットを送出しているのですが、 ウェブサイトのファイアウォールがそれを落としているのです)。 そのためウェブサーバが PPPoE 接続に対して大きすぎるフレームを送出すると Telco のルータはそのフレームを捨ててしまい、 見ようとしたページが表示されないという症状が現われます (MSS より小さいページや画像は表示されます)。 ほとんどの Telco PPPoE 設定は、標準でこのように設定されているようです。 (ああ、彼らがルーティングプログラムの作り方を理解してさえいれば...)。 一つの解決法は、Windows 95/98 マシンで regedit を使い、 次のレジストリエントリを追加することです。 [.programlisting] .... HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Class\NetTrans\0000\MaxMTU .... レジストリエントリは、"1450" の値 (もっと正確に言うと、TCP パケットを PPPoE フレームに完全に適合させるには "1464" であるべきでですが、 "1450" とすると、現われる可能性がある他の IP プロトコルに対してエラーマージンを確保することができます) にする必要があります。 このレジストリキーは、Windows2000 で `Tcpip\Parameters\Interfaces\ID for adapter\MTU` に移されたという報告がありました。 FreeBSD/NAT/PPPoE ルータと共存させるために Windoze の MTU を変更する方法に関する詳細は、 http://search.support.microsoft.com/kb[Microsoft Knowledge Base] にある、 番号 "Q158474 - Windows TCPIP Registry Entries"、 および番号 "Q120642 - TCPIP & NBT Configuration Parameters for Windows NT" を参照してください。 残念なことに、MacOS には TCP/IP 設定を変更する方法がありません。 しかし、link:http://www.softworks.com/[Sustainable Softworks 社] が販売している OTAdvancedTuner (OT は OpenTransport という MacOS の TCP/IP スタックの名前のこと) のような商用ソフトウェアが存在します。 このソフトウェアは、ユーザから TCP/IP 設定の変更を行なうことを可能にします。 MacOS NAT ユーザはドロップダウンメニューから `ip_interface_MTU` を選択し、 ボックスにある `1500` の代わりに `1450` を入力し、 `Save as Auto Configure` の隣のボックスをクリックして `Make Active` をクリックする必要があります。 ppp の最新版 (2.3 かそれ以降) には、自動的に MSS を適切な値に調節する `enable tcpmssfixup` コマンドがあります。 この機能は標準で有効になっています。 もし旧バージョンの ppp を使わなければならない状況にあるなら、 tcpmssd の port をご覧になると良いでしょう。 === どれにも当てはまらない! どうしたらいいの? これまでのすべての質問に当てはまらない場合、設定ファイル、 ppp の実行方法、ログファイルの該当部分と `netstat -rn` コマンドの出力 (接続前と接続後) を含む、 あなたの持っているすべての情報を {freebsd-questions} や link:news:comp.unix.bsd.freebsd.misc[comp.unix.bsd.freebsd.misc] ニュースグループへ送ってください。誰かがあなたを正しい方向へ導いてくれるでしょう。 == シリアル接続 このセクションでは、FreeBSD でシリアル接続をする時の一般的な質問に答えます。 PPP および SLIP については、 <>のセクションを参照してください。 === どうやったら FreeBSD がシリアルポートを認識したことを知る事ができますか? FreeBSD のカーネルが起動する時、カーネルはその設定にしたがって、 システムのシリアルポートを検出します。起動時に表示されるメッセージをよく観察するか、 起動後に次のコマンドを実行する事によって確認できます。 [source,shell] .... dmesg | grep sio .... ここに上に挙げたコマンドの出力例を示します。 [source,shell] .... sio0 at 0x3f8-0x3ff irq 4 on isa sio0: type 16550A sio1 at 0x2f8-0x2ff irq 3 on isa sio1: type 16550A .... これは、二つのシリアルポートを示しています。1 番目は、 irq が 4 で `0x3f8` のポートアドレスを使用しています。 そして、16550A-type UART チップが存在します。 2 番目は、同じチップを使っていますが、 irq は 3 で、`0x2f8` のポートアドレスを使用しています。内蔵のモデムカードは、 通常のシリアルポートと同じように扱われますが、 常時シリアルポートにモデムが接続されているという点で異なります。 GENERIC カーネルは、上の例と同じ irq とポートアドレスの設定の二つのシリアルポートをサポートしています。 これらの設定があなたのシステムに合わない場合、 またはモデムカードを追加した場合やカーネルの設定以上にシリアルポートを持っている場合は、 カーネルを再構築してください。 詳しくは、 <>の項を参照してください。 === どうやったら FreeBSD がモデムカードを認識したことを知ることができますか? 前の質問を参照してください。 === FreeBSD 2.0.5 にアップグレードしたら tty0X が見つからなくなってしまったのですが 心配ありません。 [.filename]#ttydX# に統合されました。 ただ、古い設定ファイルのすべてを更新する必要があります。 === どうやったら FreeBSD でシリアルポートにアクセスできますか? 3 番目のポート [.filename]#sio2# (man:sio[4] をご覧ください。DOS では、[.filename]#COM3# と呼ばれます。) には、 ダイヤルアウトデバイスとしては [.filename]#/dev/cuaa2#、 ダイヤルインデバイスとして [.filename]#/dev/ttyd2# があります。 それではこの両者にはどのような違いがあるのでしょうか? まず、ダイヤルインの時には [.filename]#ttydX# を使います。 [.filename]#/dev/ttydX# をブロッキングモードでオープンすると、プロセスは対応する [.filename]#cuaaX# デバイスがインアクティブになるのを待ちます。 次に CD 信号がアクティブになるのを待ちます。 [.filename]#cuaaX# デバイスをオープンすると、シリアルポートが [.filename]#ttydX# デバイスによってすでに使われていないかどうかを確認します。 もしこのポートが使用可能であれば、ポートの使用権を [.filename]#ttydX# から「奪い取る」のです。また、 [.filename]#cuaaX# デバイスは CD 信号を監視しません。 この仕組みと自動応答モデムによって、 リモートユーザーをログインさせたり、 同じモデムでダイヤルアウトしたりすることができ、 システムのあらゆるトラブルの面倒を見ることができるでしょう。 === マルチポートシリアルカードをサポートさせるにはどうしたらよいのでしょうか? 繰り返しになりますが、 <>のセクションでは、 あなたのカーネルの設定についての情報が得られるでしょう。 マルチポートシリアルカードを使用するためには、カーネルの設定ファイルに、 カードの持つそれぞれのシリアルポートに対応する man:sio[4] の行を記述する必要があります。しかし、 irq とベクタアドレスは一つのエントリにのみ記述してください。 カード上のすべてのポートは一つの irq を共有しなければなりません。 一貫性を持たせるためにも、 最後のシリアルポートの所で irq を指定してください。 また、`COM_MULTIPORT` オプションも付けてください。 次に示す例は、AST の 4 ポートシリアルカードを irq 7 で設定したものです。 [.programlisting] .... options "COM_MULTIPORT" device sio4 at isa? port 0x2a0 tty flags 0x781 device sio5 at isa? port 0x2a8 tty flags 0x781 device sio6 at isa? port 0x2b0 tty flags 0x781 device sio7 at isa? port 0x2b8 tty flags 0x781 irq 7 vector siointr .... このフラグはマスタポートがマイナー番号 7 (`0x700`) を持っていて、 検出時の診断機能を有効にし (`0x080`)、 そしてすべてのポートで irq を共有する (`0x001`) ということを意味しています。 === FreeBSD で複数のマルチポートシリアルカード間で irq を共有することはできますか? 現在のところはできません。それぞれのカード毎に異なった irq を使ってください。 === ポートにデフォルトのパラメータを設定する事は出来ますか? [.filename]#ttydX# デバイス (または [.filename]#cuaaX# デバイス) は、 アプリケーションのためにオープンする標準的なデバイスです。 プロセスがそのポートをオープンする時、 プロセスはデフォルトの端末 I/O 設定を取得します。 これらの設定は次のコマンドで確認することができます。 [.programlisting] .... stty -a -f /dev/ttyd1 .... このデバイスに対する設定を変更した場合、 その設定はデバイスをクローズするまで有効です。 デバイスを再オープンした場合、それらの設定はデフォルトに戻ってしまいます。 デフォルトの設定に変更を加えるために、 「初期設定」デバイスをオープンし、 設定を修正することができます。 たとえば、CLOCAL モード、8 ビット、 XON/XOFF フロー制御という設定を [.filename]#ttyd5# のデフォルトにしたい場合、次のように行なってください。 [.programlisting] .... stty -f /dev/ttyid5 clocal cs8 ixon ixoff .... この設定を行なうためのコマンドを記述するのに適切なファイルは、 [.filename]#/etc/rc.serial# です。 これでアプリケーションが [.filename]#ttyd5# をオープンした時に、 これらの設定をデフォルトで取得します。 しかし、こういったリンクによる設定は変更可能です。 「設定固定」デバイスを調整してやることによって、 アプリケーションによる設定の変更を禁止することができます。 たとえば、[.filename]#ttyd5# の通信速度を 57600bps に固定するには、次のように行ってください。 [source,shell] .... # stty -f /dev/ttyld5 57600 .... これにより、アプリケーションは [.filename]#ttyd5# をオープンし、ポートの通信速度を変更しようとしますが、 通信速度は 57600bps のままになります。 当然のことながら、初期設定デバイスおよび、設定固定デバイスは `root` のみが書き込みできるようになっていなければなりません。 しかし、man:MAKEDEV[8] スクリプトはデバイスエントリを作成する時に、 このような設定は__行いません__。 === どのようにしたらモデム経由でダイヤルアップログインができるのでしょうか? つまり、インターネットサービスプロバイダーになりたいのですね。 それにはまず、1 台ないし複数の自動応答モデムが必要です。 モデムには、キャリアーを検出した時には CD 信号を出力し、 そうでない場合には出力しないことが必要とされます。 また DTR 信号が on から off になった時には、 電話回線を切断し、モデム自身をリセットしなければなりません。 おそらく、RTS/CTS フロー制御を使うか、 ローカルフロー制御をまったく使わないかのどちらかでしょう。 最後に、コンピュータとモデムの間は固定速度でなければなりません。 ただ、(ダイヤルアップの発呼者に対して親切であるためには、 ) こちらのモデムと相手側のモデムの間の速度を、 モデム間で自動調整できるようにすべきでしょう。 多くあるヘイズコマンド互換モデムに対して、次のコマンドはこれらの設定を行ない、 その設定を不揮発性メモリーに保存します。 [.programlisting] .... AT&C1&D3&K3&Q6S0=1&W .... MS-DOS のターミナルプログラムに頼らずに AT コマンドを送出するには、 <>のセクションを参照してください。 次に、モデム用のエントリを [.filename]#/etc/ttys# (man:ttys[5] 参照) に作成しましょう。 このファイルには、 オペレーティングシステムがログインを待っているすべてのポートが記述されています。 以下のような行を追加してください。 [.programlisting] .... ttyd1 "/usr/libexec/getty std.57600" dialup on insecure .... この行は、2 番目のシリアルポート ([.filename]#/dev/ttyd1#) には、 57600bps の通信速度でノンパリティ (`std.57600`: これは [.filename]#/etc/gettytab# に記述されています。man:gettytab[5] 参照) のモデムが接続されていることを示しています。 このポートの端末タイプは `dialup` です。 またこのポートは、`on` すなわちログイン可能であり、`insecure` です。 これは `root` がこのポートから直接ログインするのは、 許可されていないということを意味します。 このようなダイヤルインポートに対しては、 [.filename]#ttydX# のエントリを使用してください。 これが一般的な、ターミナルタイプとして `dialup` を使う方法です。多くのユーザーは、 [.filename]#.profile# や [.filename]#.login# で、 ログイン時の端末タイプが `dialup` であった場合には、 実際の端末タイプをユーザーに問い合わせるように設定しています。 この例は、ポートが `insecure` でした。このポートで `root` になるには、 一般ユーザーとしてログインし、それから "link:http://www.FreeBSD.org/cgi/man.cgi?su[su]" を使って `root` になってください。 もし、`secure` を指定したならば、 直接 `root` がそのポートからログインできます。 [.filename]#/etc/ttys# に変更を加えた後は、HUP シグナル (SIGHUP) を man:init[8] プロセスに送る必要があります。 [source,shell] .... # kill -HUP 1 .... この操作は `init` プロセスに [.filename]#/etc/ttys# を再読み込みさせます。 これにより、init プロセスは `getty` プロセスをすべての `on` となっているポートに起動させます。 次のようにして、ポートがログイン可能かを知ることができます。 [source,shell] .... % ps -ax | grep '[t]tyd1' .... ログイン可能であれば、次のような出力が得られるはずです。 [source,shell] .... 747 ?? I 0:00.04 /usr/libexec/getty std.57600 ttyd1 .... === ダムターミナルを FreeBSD マシンに接続するにはどうしたらよいのでしょうか? もし、他のコンピューターを FreeBSD の端末として接続したいのならば、 お互いのシリアルポート間をつなぐヌルモデムケーブル (訳注: リバースケーブルもしくはクロスケーブルとも呼ばれます) を用意してください。 もし、既製の端末を使う場合は、付属するマニュアルを参照してください。 そして、[.filename]#/etc/ttys# (man:ttys[5] 参照) を上と同じように変更してください。 たとえば、WYSE-50 という端末を 5 番目のポートに接続するならば、 次のようなエントリを使用してください。 [.programlisting] .... ttyd4 "/usr/libexec/getty std.38400" wyse50 on secure .... この例は、[.filename]#/dev/ttyd4# ポートにノンパリティ、 端末タイプが wyse50、通信速度が 38400bps (`std.38400`: この設定は、 [.filename]#/etc/gettytab# に記述されています。man:gettytab[5] 参照) の端末が存在しており、 `root` のログインが許可されている (`secure`) であることを示しています。 === どうして tip や cu が動かないのですか? おそらくあなたのシステムでは man:tip[1] や man:cu[1] は `uucp` ユーザーか、 `dialer` グループによってのみ実行可能なのでしょう。 `dialer` グループは、 モデムやリモートシステムにアクセスするユーザーを管理するために、 使用することができます。 それには、[.filename]#/etc/group# ファイルの `dialer` グループにあなた自身を追加してください。 そうする代わりに、次のようにタイプすることにより、 あなたのシステムの全ユーザーが `tip` や `cu` を実行できるようになります。 [source,shell] .... # chmod 4511 /usr/bin/cu # chmod 4511 /usr/bin/tip .... === 私の Hayes モデムはサポートされていないのですが、 どうしたらいいのでしょうか。 実際、 man:tip[1] のオンラインマニュアルは古くなっています。 すでに、Hayes ダイアラが実装されています。 [.filename]#/etc/remote# ファイル (man:remote[5] 参照) で、 "`at=hayes`" と指定してください。 Hayes ドライバは、最近のモデムの新しい機能である、 `BUSY`、 `NO DIALTONE`、 `CONNECT 115200` などのメッセージを認識できるほど賢くはなく、 単に混乱を起こすだけです。 man:tip[1] を使う場合には (``ATX0&W``とするなどして)、 これらのメッセージを表示させないようにしなくてはいけません。 また、`tip` のダイヤルのタイムアウトは 60 秒です。 モデムのタイムアウト設定はそれより短くすべきであり、 そうしないと `tip` は通信に問題があると判断するでしょう。 `ATS7=45&W` を実行してください。 実際、デフォルトの `tip` は Hayes の完全なサポートをしているわけではありません。 解決方法は [.filename]#/usr/src/usr.bin/tip/tip# の下の [.filename]#tipconf.h# を変更することです。 もちろん、これにはソース配布ファイルが必要です。 "`#define HAYES 0`" と記述されている行を "`#define HAYES1`" と変更し、そして "`make`" と "`make install`" を実行します。これでうまく動作するでしょう。 === これらの AT コマンドを入力するには? [.filename]#/etc/remote# ファイル (man:remote[5] 参照) の中で "direct" エントリを作ります。 たとえばモデムが 1 番目のシリアルポートである [.filename]#/dev/cuaa0#に接続されている場合、 次のようにします。 [.programlisting] .... cuaa0:dv=/dev/cuaa0:br#19200:pa=none .... モデムがサポートする最大の bps レートを `br` フィールドに使います。 そして `tip cuaa0` (man:tip[1] 参照) を実行すると、モデムが利用できるようになります。 [.filename]##/dev/cuaa0##がシステムに存在しない場合は、次のようにします。 [source,shell] .... # cd /dev # ./MAKEDEV cuaa0 .... または `root` になって以下のように cu を使います。 [source,shell] .... # cu -lline -sspeed .... _line_ にはシリアルポート (たとえば [.filename]#/dev/cuaa0#)を指定します。 そして _speed_ には接続する速度 (たとえば `57600`) を指定します。 その後 AT コマンドを実行したら、 `~.` と入力すれば終了します。 === pn 機能の <@> 記号が使えません! 電話番号 (pn) 機能の中での `<@>` 記号は、 `tip` に [.filename]#/etc/phones# にある電話番号を参照するように伝えます。しかし `<@>` の文字は [.filename]#/etc/remote# のような設定ファイルの中では特殊文字となります。 そこで、バックスラッシュを使ってエスケープを行います。 [.programlisting] .... pn=\@ .... === コマンドラインから電話番号を指定するには? "`generic`" エントリと呼ばれるものを [.filename]#/etc/remote# ファイル (man:remote[5] 参照) に追加します。 たとえば、次のようにします。 [.programlisting] .... tip115200|Dial any phone number at 115200 bps:\ :dv=/dev/cuaa0:br#115200:at=hayes:pa=none:du: tip57600|Dial any phone number at 57600 bps:\ :dv=/dev/cuaa0:br#57600:at=hayes:pa=none:du: .... そして "`tip -115200 5551234`" のように利用できます。 man:tip[1] より man:cu[1] を使いたい場合、 `cu` の `generic` エントリを使います。 [.programlisting] .... cu115200|Use cu to dial any number at 115200bps:\ :dv=/dev/cuaa1:br#57600:at=hayes:pa=none:du: .... そして "`cu 5551234 -s 115200`" と実行します。 === 毎回 bps レートを入力しなければいけませんか? `tip1200` や `cu1200` 用のエントリを記述し、 適切な通信速度を `br` フィールドに設定します。 man:tip[1] は 1200bps が正しいデフォルト値であるとみなすので、 "`tip1200`" エントリを参照します。 もちろん 1200bps を使わなければならないわけではありません。 === ターミナルサーバを経由して複数のホストへアクセスしたいのですが。 毎回接続されるのを待って "`CONNECT `" と入力するかわりに、 `tip` の `cm` 機能を使います。 たとえば、[.filename]#/etc/remote# (man:remote[5] 参照) に次のようなエントリを追加します。 [.programlisting] .... pain|pain.deep13.com|Forrester's machine:\ :cm=CONNECT pain\n:tc=deep13: muffin|muffin.deep13.com|Frank's machine:\ :cm=CONNECT muffin\n:tc=deep13: deep13:Gizmonics Institute terminal server:\ :dv=/dev/cuaa2:br#38400:at=hayes:du:pa=none:pn=5551234: .... これで、"`tip pain`" や "`tip muffin`" と実行すると `pain` や `muffin` のホストに接続することができ、 "`tip deep13`" を実行するとターミナルサーバに接続します。 === tip を使ってそれぞれのサイトの複数の回線に接続できますか? これは大学に電話回線がいくつかあって、 数千人の学生が接続しようとする場合によくある問題です。 あなたの大学のエントリを [.filename]#/etc/remote# ファイル (man:remote[5] 参照) に作成して、 `pn` のフィールドには `<\@>` を使います。 [.programlisting] .... big-university:\ :pn=\@:tc=dialout dialout:\ :dv=/dev/cuaa3:br#9600:at=courier:du:pa=none: .... そして [.filename]#/etc/phones# ファイル (man:phones[5] 参照) に大学の電話番号の一覧を書きます。 [.programlisting] .... big-university 5551111 big-university 5551112 big-university 5551113 big-university 5551114 .... man:tip[1] は一連の電話番号を上から順に試みて、 最終的に接続できなければあきらめます。リトライを続けさせたい場合は、 `tip` を while ループに入れて実行します。 === CTRL+P を 1 回送るために 2 度押す必要があるのはなぜ? kbd:[CTRL]+kbd:[P] は通常「強制 (force)」文字であり、 man:tip[1] に次の文字がリテラルデータであることを伝えます。 強制文字は「変数の設定」を意味する `~s` エスケープによって、 他の文字にすることができます。 "`~sforce=`" と入力して改行します。 __ は、任意の 1 バイト文字です。 __ を省略すると `NUL` 文字になり、 これは kbd:[CTRL]+kbd:[2] や kbd:[CTRL]+kbd:[SPACE] を押しても入力できます。 いくつかのターミナルサーバで使われているのを見ただけですが、 __ に kbd:[SHIFT]+kbd:[CTRL]+kbd:[6] に割り当てるのもよいでしょう。 [.filename]#$HOME/.tiprc# に次のように定義することで、 任意の文字を強制文字として利用できます。 [.programlisting] .... force= .... === 打ち込んだ文字が突然すべて大文字になりました?? kbd:[CTRL]+kbd:[A] を押してしまい、kbd:[caps-lock] キーが壊れている場合のために設計された man:tip[1] の "raise character" モードに入ったのでしょう。 既に述べた `~s` を使って、 "raisechar" をより適切な値に変更してください。 もしこれら両方の機能を使用しないのであれば、 強制文字と同じ設定にすることもできます。 以下は kbd:[CTRL]+kbd:[2] や kbd:[CTRL]+kbd:[A] などを頻繁に使う必要のある Emacs ユーザにうってつけの [.filename]#.tiprc# ファイルのサンプルです。 [.programlisting] .... force=^^ raisechar=^^ .... `^` は kbd:[SHIFT]+kbd:[CTRL]+kbd:[6] です。 === tip でファイルを転送するには? もし他の UNIX のシステムと接続しているなら、 `~p` (送信) や `~t` (受信) でファイルの送受信ができます。 これらのコマンドは、相手のシステムの上で man:cat[1] や man:echo[1] を実行することで送受信をします。書式は以下のようになります。 [.programlisting] .... ~p <ローカルのファイル名> [<リモートのファイル名>] ~t <リモートのファイル名> [<ローカルのファイル名>] .... この方法ではエラーチェックを行いませんので、 zmodem などの他のプロトコルを使った方がよいでしょう。 === tip から zmodem を実行するには? まず始めに、FreeBSD Ports Collection から zmodem プログラムのいずれか (lrzszと rzsz の、通信カテゴリーの2 つのプログラムのどちらか) をインストールします。 ファイルを受信するには、リモート側で送信プログラムを起動します。 そして、kbd:[Enter] キーを押してから "`~C rz`" (lrzsz をインストールした場合は "`~C lrz`") と入力すると、 ローカル側へのファイルの受信が始まります。 ファイルを送信するには、リモート側で受信プログラムを起動します。 そして、kbd:[Enter] キーを押してから "`~C sz `" (lrzsz をインストールした場合は "`~C lsz `") と入力すると、リモート側へのファイルの送信が始まります。 === 設定が正しいのにもかかわらず、FreeBSD がシリアルポートを見付けられません。 マザーボードやシリアルカードが Acer の UART チップを使った物の場合、 FreeBSD の [.filename]#sio# ドライバでは正しく検出する事が出来ません。 この問題を解決するためには、 http://www.lemis.com/serial-port-patch.html[www.lemis.com] からパッチを入手してください。 == その他の質問 === FreeBSD は Linux より多くのスワップ領域を消費するのはなぜですか? 実際にはそうではありません。 FreeBSD は Linux よりもスワップを多く使っているように見えるだけです。 この点における FreeBSD と Linux の主な違いは、 FreeBSD はより多くのメインメモリを有効利用できるようにするため、 完全にアイドルになったものやメインメモリ上の使われなくなったページを、 スワップにあらかじめ積極的に移動しているということです。 Linux では、 最後の手段としてページをスワップに移動させるだけという傾向があります。 このスワップの使い方は、 メインメモリをより効果的に使用することによってバランスが保たれています。 FreeBSD はこのような状況では先手策を取りますが、 システムが本当に空き状態の時に、 理由も無くページをスワップしようと決めることはないということに注意してください。 したがって、 夜中に使わずにおいたシステムが朝起きたとき、 すべてページアウトされているということはないのです。 === ほとんどプログラムは実行されていないのに、 どうして man:top[1] は非常に少ない free memory を報告するのでしょうか? 簡単に言えば、free memory とは無駄になっているメモリのことだからです。 プログラムが確保しているメモリ以外のすべてのメモリは、 FreeBSD カーネル内でディスクキャッシュとして利用されます。 この値は man:top[1] において `Inact`、 `Cache Buf` として表示され、 それぞれは異なるエージングレベル (訳注: データがどれだけ古いかを示す評価値) でキャッシュされた全データを表します。 データがキャッシュされると言うのは、 最近アクセスされたデータであれば、 再度そのデータをアクセスするためにシステムが遅いディスクにアクセスする必要がない、 ということを意味します。 そのため、全体のパフォーマンスが向上します。 一般的に、man:top[1] で表示される `Free` メモリが小さい値を示すことは良いことで、 自由に使えるメモリの残量が__本当に__少ない、 ということを表しているわけではありません。 === FreeBSD の実行フォーマットの a.out、ELF とはどのようなものですか? また、a.out、ELF を使う理由は何でしょう? FreeBSD が何故 ELF フォーマットを利用しているのかを理解するためには、 まず UNIXにおいて現在「優勢」な 3 種類の実行フォーマットについて いくらか知っておく必要があります。 [NOTE] ==== FreeBSD 3.x より前の FreeBSD では a.out フォーマットが使われていました。 ==== * man:a.out[5] + 最も古く 「由緒正しい」 unix オブジェクトフォーマットです。 マジックナンバを含む短くてコンパクトなヘッダが先頭にあり、 これがフォーマットの特徴とされています (man:a.out[5] に詳細な内容があります)。 ロードされる 3種類のセグメント、 `.text`、 `.data`、 `.bss` と加えてシンボルテーブルと文字列テーブルを含みます。 * COFF + SVR3 のオブジェクトフォーマットです。 ヘッダは単一のセクションテーブルから成り、 `.text`、 `.data`、 `.bss` セクション以外の部分を持つことができます。 * ELF + COFFの後継です。複数のセクションをサポートし、32-bit と 64-bitのいずれの値も可能です。大きな欠点の一つは、ELF はそれぞれのシステムアーキテクチャ毎に単一の ABI のみが存在するという仮定で設計されていることです。 この仮定はまったく正しくありません。 商用の SYSV の世界でさえそうです (少なくとも SVR4、 Solaris、SCO の 3種類の ABI があります)。 + FreeBSD はこの問題を解決するための試みとして、 既知の ELF 実行ファイルに ABI に応じた情報を __書き加える__ユーティリティを提供しています。 詳しくは man:brandelf[1] のマニュアルページを参照してください。 FreeBSD は伝統的な立場をとり、数多くの世代の BSD のリリースで試され、実証されてきた man:a.out[5] フォーマットを伝統的に使用しています。 いつかは FreeBSD システムでネイティブ ELF バイナリを作り、 実行することができるようになるかもしれませんが、 初期の頃 FreeBSD では ELF をデフォルトのフォーマットに変更するという動きは ありませんでした。なぜでしょうか? ところで Linux においては、 ELF への苦痛をともなった変更は、 その時に [.filename]#a.out# 実行フォーマットから逃れたというよりは、 ジャンプテーブルベースの共有ライブラリのメカニズムの柔軟性の低さからの脱却でした。 これはベンダや開発者全体にとって、 共有ライブラリの作成が非常に難しかった原因でした。 ELF のツールには共有ライブラリの問題を解決することができるものが提供されており、 またいずれにせよ一般的に「進歩」していると考えられます。 このため移行のコストは必要なものとして容認され、 移行は行なわれました。 FreeBSD の場合は、共有ライブラリのメカニズムは Sun の SunOS 形式の共有ライブラリの メカニズムに極めて近いものになっていて、 非常に使いやすいものになっています。 しかしながら、FreeBSD では 3.0 から ELF バイナリをデフォルトのフォーマットとして公式にサポートしています。 a.out 実行フォーマットはよいものを私達に提供してくれているものの、 私たちの使っているコンパイラの作者である GNU の人々は a.out フォーマットのサポートをやめてしまったのでした。 このことは、 私たちに別バージョンのコンパイラとリンカを保守することを余儀なくされることとなり、 最新の GNU 開発の努力による恩恵から遠ざかることになります。 その上、ISO C++ の、 とくにコンストラクタやデストラクタがらみの要求もあって、今後の FreeBSD のリリースでネイティブの ELF のサポートされる方向へと話が進んでいます。 === それにしても、なぜそんなに多くのフォーマットがあるのですか? もうおぼろげになってしまった暗い過去に、単純なハードウェアがありました。 この単純なハードウェアは、単純で小さなシステムをサポートしていました。 a.out はこの単純なシステム (PDP-11) での作業を行なうバイナリとして完全に適したものだったのです。 人々はこの単純なシステムから UNIX を移植する際に、a.out フォーマットをそのまま使いました。というのは Motorola 68k、VAXen、 といったアーキテクチャへの UNIX の初期の移植ではこれで十分だったからです。 やがてある聡明なエンジニアが、 ソフトウェアでちょっとしたトリックを使うことを決めました。 彼はいくつかのゲートを削り取って CPU のコアをより速く走らせることができたのです。 これは新しい種類のハードウェア (今日では RISC として知られています) で動いたのです。 a.out はこのハードウェアには適していなかったので、 このハードウェア上で多くのフォーマットが、 限定された単純な a.out フォーマットでのものよりもより良いパフォーマンスを出すことを目指して開発されたのです。 COFF、ECOFF、 そしていくつかの有名でないフォーマットが ELF が標準になる前に開発され、 それらの限界が探求されたのです。 さらに、プログラムサイズは巨大になり、 ディスク (および物理メモリ) は依然として相対的に小さかったため、 共用ライブラリのコンセプトが誕生しました。 また、VM システムはより複雑なものになりました。 これらの個々の進歩は a.out フォーマットを使用して遂げられましたが、 その有用性は新しい機能とともにどんどん広がってきました。 これらに加え、実行時に必要なものを動的にロードする、 または初期化コードの実行後にプログラムの一部を破棄し、 コアメモリおよびスワップ空間を節約するという要望が高まりました。 プログラミング言語はさらに複雑になり、`main` 関数の前に自動的にコールされるコードの要望が高まりました。 多くの機能拡張が行なわれ、a.out フォーマットがこれらすべてを実現できるようになり、 それらはしばらくは基本的に動作していました。 やがて、a.out はコードでのオーバヘッドと複雑さを増大させずに、 これらの問題すべてを処理することに無理がでてきました。 一方、ELF はこれらの問題の多くを解決しますが、 現状稼働しているシステムからの切替えは厄介なものになるでしょう。 そのため ELF は、a.out のままでいることが ELF への移行よりももっと厄介なものになるまで待つ必要がありました。 しかし時が経つにつれ、FreeBSD のビルドツールの元となったツール群 (特にアセンブラとローダ) と FreeBSD のビルドツール群は異なった進化の経路をたどりました。 FreeBSD のツリーでは、共有ライブラリが追加され、 バグフィックスも行われました。 もともとのツール群を作成した GNU の人たちは、プログラムを書き直し、 クロスコンパイラのサポート、 異なるフォーマットを任意に取り込む機能などを追加していきました。 多くの人々が FreeBSD をターゲットとしたクロスコンパイラの構築を試みましたが、 FreeBSD の使っている `as` と `ld` の古いプログラムコードはクロスコンパイルをサポートしておらず、 うまくいきませんでした。 新しい GNU のツール群 (binutils) は、 クロスコンパイル、共有ライブラリ、C++ 拡張などの機能をサポートしています。 さらに数多くのベンダが ELF バイナリをリリースしています。 FreeBSD にとって ELF バイナリが実行できることは、 非常にメリットがあります。ELF バイナリが FreeBSD で動くのなら、a.out を動かすのに手間をかける必要はありませんね。 長い間忠実によく働いた老いた馬は、 そろそろ牧草地で休ませてあげましょう。 ELF は a.out に比べてより表現力があり、 ベースのシステムに対してより幅広い拡張性を提供できます。 ELF 用のツールはよりよく保守されています。 また多くの人にとって重要なクロスコンパイルもサポートしています。 ELF の実行速度は、ほんの少し a.out より遅いかもしれませんが、 実際に速度の差をはかるのは困難でしょう。 ELF と a.out の間には、ページマッピング、 初期化コードの処理など多くの違いがありますが、 とりたてて重要なものはありません。しかし違いがあるのは確かです。ほどなく、 GENERIC カーネルから a.out のサポートが外されます。 a.out のプログラムを実行する必要性がなくなれば、 最終的に a.out のサポートはカーネルから削除されます。 === シンボリックリンクの許可属性を chmod で変えられないのはなぜですか? シンボリックリンクは許可属性を持ちません。 また man:chmod[1] のデフォルト動作は、 シンボリックリンクをたどってリンク先のファイルの許可属性を変更するようになっていません。 そのため、 [.filename]#foo# というファイルがあり、 このファイルへのシンボリックリンク [.filename]#bar# があったとすると、 以下のコマンドは常に成功します。 [source,shell] .... % chmod g-w bar .... しかしこの場合、[.filename]#foo# の許可属性は変更されません。 この場合、"`-H`" か "`-L`" のどちらかのオプションを "`-R`" と同時に使う必要があります。 man:chmod[1] と man:symlink[7] のマニュアルページにはもっと詳しい情報があります。 [WARNING] ==== "`-R`" オプションは__再帰的に__ man:chmod[1] を実行します。ディレクトリやディレクトリへのシンボリックリンクを `chmod` する場合は気をつけてください。 シンボリックリンクで参照されている単一のディレクトリのパーミッションを変更したい場合は、 man:chmod[1] をオプションをつけずに、 シンボリックリンクの名前の後ろにスラッシュ ("[.filename]#/#") をつけて使います。たとえば、"[.filename]#foo#" がディレクトリ "[.filename]#bar#" へのシンボリックリンクである場合、 "[.filename]#foo#" (実際には "[.filename]#bar#") のパーミッションを変更したい場合には、このようにします。 [source,shell] .... % chmod 555 foo/ .... 後ろにスラッシュをつけると、 man:chmod[1] はシンボリックリンク "[.filename]#foo#" を追いかけてディレクトリ "[.filename]#bar#" のパーミッションを変更します。 ==== === ログイン名がいまだに 8 文字に制限されているのはなぜですか? `UT_NAMESIZE` を変更してシステム全体を作り直せば十分で、 それだけでうまくいくだろうとあなたは考えるかもしれません。 残念ながら多くのアプリケーションやユーティリティ (システムツールも含めて) は、 小さな数値を構造体やバッファなどに使っています (必ずしも "8" や "9" ではなく、 "15" や "20" などの変った値を使うものもあります)。 (固定長のレコードを期待するところで可変長レコードになるため、 ) 台無しになったログファイルを得ることになるということだけでなく、 Sun の NIS のクライアントの場合は問題が起きますし、他の UNIX システムとの関連においてこれら以外の問題も起きる可能性があります。 しかし、FreeBSD 3.0 以降では 16 文字となり、 多くのユーティリティのハードコードされた名前の長さの問題も解決されます。 実際にはシステムのあまりに多くの部分を修正するために、 3.0 になるまでは変更が行われませんでした。 それ以前のバージョンでは、これらの問題が起こった場合に、 問題を自分自身で発見し、解決できることに絶対的な自信がある場合は [.filename]#/usr/include/utmp.h# を編集し、 `UT_NAMESIZE` の変更にしたがって、 長いユーザ名を使うことができます。 また、 `UT_NAMESIZE` の変更と一致するように [.filename]#/usr/include/sys/param.h# の `MAXLOGNAME` 更新しなくてはなりません。 最後に、ソースからビルドする場合は [.filename]#/usr/include# を毎回アップデートする必要があることを忘れないように! [.filename]#/usr/src/..# 上のファイルを変更しておいて置き換えましょう。 === FreeBSD 上で DOS のバイナリを動かすことはできますか? はい、FreeBSD 3.0 からは、 統合と改良が重ねられた BSDI の doscmd DOS エミュレーションサブシステムを使ってできるようになりました。 今なお続けられているこの努力に興味を持って参加していただけるなら、 link:{freebsd-emulation} へメールを送ってください。 FreeBSD 3.0 以前のシステムでは、 pcemu という巧妙なユーティリティが FreeBSD Ports Collection にあり、 8088 のエミュレーションと DOS のテキストモードアプリケーションを動かすに十分な BIOS サービスを行ないます。これは X ウィンドウシステムが必要です (XFree86 として提供されています)。 === どこで無料の FreeBSD のアカウントを取得できますか? FreeBSD はいずれのサーバーにもアクセスを開放していませんが、 Unix システムへの自由なアクセスを提供しているところがあります。 費用はまちまちで、限定されたサービスが利用できます。 M-Net としても知られる http://www.arbornet.org/[Arbornet, Inc] は 1983 年から Unix システムへのアクセスを提供しています。 System III が動作する Altos に始まり、1991 年には BSD/OS に移行しました。2000 年 6 月には、再び FreeBSD に 移行しています。M-Net には SSH または telnet 経由で アクセスすることができ、FreeBSD ソフトウェア一式が 利用できるようになっています。ただし、ネットワーク接続は 会員と、非営利組織として運営されているシステムに寄付をする 後援者に制限されています。また、M-Net は掲示板システムと 双方向チャットも提供しています。 http://www.grex.org/[Grex] は、 掲示板システムと双方向チャットソフトウェアが同じであることも含め、 M-Net とよく似たサイトを提供しています。しかし、 マシンは Sun 4M で、SunOS が動作しています。 === sup とは何で、 どのようにして使うものなのでしょうか? http://www.FreeBSD.org/cgi/ports.cgi?^sup[SUP] とは、ソフトウェアアップデートプロトコル (Software Update Protocol) で カーネギーメロン大学 (CMU) で開発ツリーの同期のために開発されました。 私たちの中心開発ツリーをリモートサイトで同期させるために使っていました。 SUP はバンド幅を浪費しますので、今は使っていません。 ソースコードのアップデートの現在のおすすめの方法は link:{handbook}#CVSUP[FreeBSD ハンドブックの「CVSup」]にあります。 === FreeBSD をクールに使うには? いいえ。 私たちは 250 マイクログラムの LSD-25 をあらかじめ与えておいたボランティアに対する、 目隠し味覚テストを大量に行なっています。 35% のボランティアは FreeBSD はオレンジのような味がすると言っているのに対し、 Linux は紫煙のような味わいがあると言っている人もいます。 両方のグループとも温度の不一致については何も触れていません。 この調査で、非常に多くのボランティアがテストを行なった部屋から不思議そうに出てきて、 このようなおかしな結果を示したことに私たちは当惑させられました。 私たちは、ほとんどのボランティアは Apple にいて彼らの最新の「引っかいて匂いをかぐ」GUI を使っているのではないかと考えています。 私たちは奇妙な古い仕事をしているのでしょう! 真面目に言うと、FreeBSD や Linux は共に "HLT" (停止) 命令をシステムのアイドル (idle) 時に使い、 エネルギーの消費を押えていますので熱の発生も少なくなります。 また、APM (advanced power management) を設定してあるなら FreeBSD は CPU をローパワーモードにすることができます。 === 誰かが私のメモリカードをひっかいているのですか?? その通り! BSD の文書には良く、デーモン (daemon) という言葉が出てきます。 ほとんどの人は知らないのですが、 デーモンとは、あなたのコンピュータを依り代とする、 純粋で非物質的な存在のことです。 メモリから聞こえるひっかくような音は、 さまざまあるシステム管理タスクの扱いをいかに最善なものにするか、 といったことを決めるときにデーモンたちが交わす、 かん高いささやき声なのです。 この雑音が聞こえたとき、DOS から "`fdisk /mbr`" というプログラムを実行すれば、 うまくデーモンを追い出すことができるでしょう。 でも、デーモンはそれに歯向かって `fdisk` の実行をやめさせようとするかも知れません。 もし、それを実行しているときにスピーカならビル ゲイツ (Bill Gates) の悪魔のささやきが聞こえてきたら、 すぐに立ち上がって逃げてください。決して振り返ってはいけません! BSD のデーモンたちが押え込んでいた双子のデーモン、DOS と Windows が解放され、 あなたの魂を永遠の破滅へ導こうとマシンを再び支配してしまうことでしょう。 それを知った今や、選べと言われたら、 むしろひっかき音に慣れる方を選ぶのではありませんか? === "MFC" とはどういう意味ですか MFC とは、 「CURRENT との合流 (Merged From -CURRENT)」の頭文字をとったものです。 CVS ログで -CURRENT から -STABLE ブランチへの合流を示します。 === "BSD" とはどういう意味ですか? この言葉は、仲間うちだけに分かる隠語で何とかという意味です。 文字どおりに訳すことはできませんが、 BSD の訳は「F1 のレーシングチーム」か「ペンギンはおいしいスナック」、 あるいは「俺たちゃ Linux より洒落は利いてるぜ」とかそのへんだと言っておけばおっけーでしょう。 `:-)` 冗談はさておき、BSD とは、Berkeley CSRG (コンピュータシステム評議会) が彼らの UNIX の配布形態の名前として当時選んだ "Berkeley Software Distribution" の略です。 === リポジトリ・コピー (repo-copy) とは一体何のことでしょう? repo-copy ("repository copy" の略) とは、 CVS リポジトリの中で直接ファイルをコピーすることを示す用語です。 repo-copy を行なわない場合を考えます。 リポジトリの中の異なる場所にファイルをコピーしたり、 移動したりする必要性が生じると、コミッターは ファイルを新しい場所に置くために `cvs add` を、 そして古いファイルが削除される場合は、古いファイルに対して `cvs rm` を実行するでしょう。 この方法の欠点は、ファイルの変更履歴 (たとえば CVS ログのエントリ) が新しい場所にコピーされないことです。 FreeBSD プロジェクトではこの変更履歴をとても有用なものだと考えているため、 前述の方法の代わりにリポジトリコピーが良く用いられます。 この操作は `cvs` プログラムを利用するのではなく、 リポジトリの管理担当者がリポジトリの中でファイルを直接コピーすることによって行なわれます。 === なんでバイク小屋 (bikeshed) の色にまで気を使わなければいけないんですか? 一言で言ってしまえば、そうすべきではありません。 もう少し詳しく説明しましょう。 たとえば、あなたがバイク小屋を建てる技術を持っていたとします。 しかしそれは、塗ろうとしている色が気に入らないからと言って、 他人がバイク小屋を建てようとしているのを止めて良い理由にはなりませんよね。 これは、自分の行動について十分な理解を持っているなら、 あなたは細かな機能すべてにわたって議論する必要はないことを示す比喩です。 ある変更によって産み出されるノイズの総量は、 その変更の複雑さに反比例するのだと言っている人達もいます。 さらに詳しく、完全な回答を紹介しましょう。 Poul-Henning Kamp は、 「man:sleep[1] は分数の秒数を引数として取るべきか」という 非常に長い議論の後で、 "link:http://www.FreeBSD.org/cgi/getmsg.cgi?fetch=506636+517178+/usr/local/www/db/text/1999/freebsd-hackers/19991003.freebsd-hackers[A bike shed (any colour will do) on greener grass...]" というタイトルの長文を投稿しました。 関係のある部分だけを以下に掲載します。 1999 年 10 月 2 日 freebsd-hackers にて Poul-Henning Kamp "このバイク小屋、どうだろう?" 誰かがたずねました。 長い...というか、むしろ古い話になりますが、 中身はわりと簡単な話です。パーキンソン (C. Northcote Parkinson) は 1960 年代初頭に "パーキンソンの法則" と呼ばれる本を書きました。 この中にはさまざまな経営の力学に関する洞察が含まれています。 [ この本に関する解説があったが省略 ] バイク小屋に関連する例として、 もう一つの重要な構成要素となっているのは原子力発電所です。 この本の年代がわかりますね。 パーキンソンは、あなたが重役会に出席して 数百万から数10億ドル規模の原子力発電所の建設の承認を得る ことはできるでしょうが、あなたが建てたいのがバイク小屋ならば、 終わりなき議論に巻き込まれるだろうと言っています。 パーキンソンはこのように説明しています。 これは原発が余りに巨大で高価で複雑なので誰もこれを一手に握ることができず、 それを試みるくらいならむしろ、手が出せなくなる前に 他の誰かがすべてを詳細にチェックすることを 引き受けることに頼るのです。 リチャード・ファインマン (Richard P. Feynmann) は、 ロスアラモスでこの手の重要な経験を何度も見てきたと本に書いています。 一方でバイク小屋の場合は、誰でも週末にこれを作り上げることができ、 しかも TV の試合を見る時間があまるほどです。 なので、どんなに準備が整えてあって、どんなに計画が順当であったとしても、 わたしは仕事をやっているよ、 わたしは注意を払っているよ、そして わたしは__ここ__にいるよ、 ということを示そうとする人が必ず現れます。 デンマークではこれを「指紋をつける」と呼んでいます。 これは個人的なプライドや名声を求め、 ある場所を指し示して「ここ! ここは__俺__が やったんだぜ~」というようなものです。 これは政治家に見られる強い特徴ですが、 その他のほとんどの人もこういう風に振舞う可能性はあるのです。 生乾きのセメントにつけられた足跡のことを考えればお分かりでしょう。 === ひとつの電球を取り替えるのに、何人の FreeBSD ハッカーが必要? 1,172人です。 * 電球が消えていると -CURRENT で文句を言うのに 23 人。 * 設定上の問題で -questions で話をすべきことについて騒ぐのに 4 人。 * それを send-pr (訳注: 障害報告) するのに 3 人 (そのうちのひとつは間違って doc カテゴリに送りつけられたうえに、 内容が「暗くなった」というだけのもの)。 * buildworld を失敗させ、5 分後には元に戻されるような電球を テストもせずにコミットするのに 1 人。 * send-pr した人に、パッチが含まれていないと「いちゃもん」を付けるのに 8 人。 * buildworld が失敗すると文句を言うのに 5 人。 * 自分のところではちゃんと動く、 cvsup したタイミングが悪かったんだろうと答えるのに 31 人。 * 新しい電球のためのパッチを -hackers に投げるのに 1 人。 * 自分は 3 年も前にパッチを作ったが、それを -CURRENT に投げたときには無視されただけだった、 自分は send-pr のシステムには嫌な経験があると (おまけに、 提案された新しい電球には柔軟性が無いとまで) 文句を言うのに 1 人。 * 電球が基本システムに組み込まれていない、 committer はコミュニティの意見を聞くこと無しにこんなことをする権利は無いと叫び、 「こんなときに -core は何をやってるんだ!?」とわめきちらすのに 37 人。 * 自転車置き場の色に文句を言うのに 200 人。 * パッチが man:style[9] 違反だと指摘するのに 3 人。 * 提案された新しい電球は GPL の下にあると文句を言うのに 70 人。 * GPL と BSD ライセンスと MIT ライセンスと NPL と、 某 FSF 創立者らの個人的な健康法の優位性についての論争を戦わすのに 586 人。 * スレッドのあちこちの枝を -chat や -advocacy に移動するのに 7 人。 * 提案された電球を、古いのよりずっと薄暗いのにコミットしてしまうのに 1 人。 * FreeBSD に薄暗い電球を付けるくらいなら真っ暗のほうがましだという、 コミットメッセージへの凄まじい非難の嵐によって、 それを元に戻すのに 2 人。 * 薄暗い電球が帳消しにされたことに対してどなり声で口論し、 -core の声明を要求するのに 46 人。 * もし FreeBSD をたまごっちに移植することになったときに都合がいいように、 もっと小さな電球を要求するのに 11 人。 * -hackers と -chat の S/N比に文句を言い、 抗議のため講読を取りやめるのに 73 人。 * 「unsubscribe」「どうやったら講読をやめられるんですか?」 「このメーリングリストからわたしを外してください」といった メッセージを、例のフッタをくっつけて投稿するのに 13 人。 * みんなが激論を戦わせるのに忙がしくて気付かない間に、 作業中の電球をコミットするのに 1 人。 * 新しい電球は TenDRA を使ってコンパイルされた場合に 0.364% も明るくなる (ただし電球を立方体にしなければならない)、 だから FreeBSD は EGCS から TenDRA に変えるべきだと指摘するのに 31 人。 * 新しい電球は美しさに欠けていると文句を言うのに 1 人。 * 「MFC って何ですか?」と聞くのに 9 人 (send-pr した人も含む)。 * 電球が取り替えられてから 2 週間も消えっぱなしだと文句を言うのに 57 人。 [NOTE] .{nik} による追記: ==== これには爆笑しました。 それからわたしは考えました。 「ちょっと待てよ? このリストのどこかに、 『これを文書にまとめるのに 1人』というのがあってもいいんじゃないか?」 それからわたしは悟りを開いたのです `:-)` ==== __この項目の著作権は Copyright (c) 1999 {des} にあります。 無断で使用しないでください。__ == まじめな FreeBSD ハッカーだけの話題 === SNAP とか RELEASE とかは何? 現在、FreeBSD の http://www.FreeBSD.org/cgi/cvsweb.cgi[CVS リポジトリ] には、三つのアクティブ/準アクティブなブランチがあります (アクティブな開発ブランチは三つしか存在しないため、 おそらく RELENG_2 ブランチの変更は年に 2 回だけになるでしょう)。 * `RELENG_2_2` 通称 _2.2-STABLE_ * `RELENG_3` 通称 _3.X-STABLE_ * `RELENG_4` 通称 _4-STABLE_ * HEAD 通称 `-CURRENT` あるいは _5.0-CURRENT_ HEAD は他の二つと違って、 実際のブランチタグではなく、 __「current、 分岐していない開発本流」__のための単なるシンボリックな定数です。 私たちはこれを `-CURRENT` と呼んでいます。 現在、 "-CURRENT" は 5.0 の開発本流であり、 `4.0-STABLE` ブランチ、 つまり `RELENG_4` は 2000 年 3 月に "-CURRENT" から分岐しています。 `2.2-STABLE` ブランチ、 `RELENG_2_2` は 1996 年 11 月に "-CURRENT" から分岐しました。 これは保守が完全に終了しています。 === 自分用のカスタムリリースを構築するには? リリースを構築するには三つのことが必要です。まず、 man:vn[4] ドライバが組み込まれたカーネルを実行させている必要があります。 以下をカーネルコンフィグレーションファイルに追加し、 カーネルを作り直してください。 [.programlisting] .... pseudo-device vn #Vnode driver (turns a file into a device) .... 次に、CVS リポジトリ全体を手元においておく必要があります。 これを入手するには link:{handbook}#CVSUP[CVSUP] が使用できますが、supfile で release の名称を cvs にして 他のタグや date フィールドを削除する必要があります。 [.programlisting] .... *default prefix=/home/ncvs *default base=/a *default host=cvsup.FreeBSD.org *default release=cvs *default delete compress use-rel-suffix ## Main Source Tree src-all src-eBones src-secure # Other stuff ports-all www doc-all .... そして `cvsup -g supfile` を実行して自分のマシンに CVS リポジトリ全体をコピーします...。 最後に、ビルド用にかなりの空き領域を用意する必要があります。 そのディレクトリを [.filename]#/some/big/filesystem# として、 上の例で CVS リポジトリを [.filename]#/home/ncvs# に置いたものとすると、 以下のようにしてリリースを構築します。 [source,shell] .... # setenv CVSROOT /home/ncvs # or export CVSROOT=/home/ncvs # cd /usr/src # make buildworld # cd /usr/src/release # make release BUILDNAME=3.0-MY-SNAP CHROOTDIR=/some/big/filesystem/release .... [NOTE] ==== ただし、すでに [.filename]#/usr/obj# 以下に構築物が存在しているなら、buildworld の必要は__ありません__。 ==== 処理が終了すると、 リリース全体が [.filename]#/some/big/filesystem/release# に構築され、完全な FTP インストール用の配布物が [.filename]#/some/big/filesystem/release/R/ftp# に作成されます。 -current 以外の開発ブランチの SNAP を自分で構築したい場合は、 `RELEASETAG=SOMETAG` を上の `make release` のコマンドラインに追加します。 たとえば、`RELEASETAG=RELENG_2_2` とすると最新の 2.2-STABLE snapshot が構築されます。 === カスタムのインストールディスクを作るにはどうすればいいのですか? [.filename]#/usr/src/release/Makefile# のいろいろなターゲットとしてインストールディスク、 ソース、バイナリアーカイブを作る完全な処理を自動的に行なうようになっています。 [.filename]#Makefile# に十分な情報があります。 しかし、実行には "make world" が必要で、 多くの時間とディスクの容量が必要です。 === make world を行なうと既存のバイナリを上書きしてしまうのですが。 ええ、それが一般的な考え方です。名前が示しているように "make world" はすべてのシステムのバイナリを最初から作り直しますので、結果として、 クリーンで一貫性のある環境を得ることができます (これがそれだけ長い時間がかかる理由です)。 環境変数 ``DESTDIR`` を ``make world`` や ``make install`` を実行する時に定義しておくと、新しく作られたバイナリは ``${DESTDIR}``を ``root`` とみなしたディレクトリツリーにインストールされます。 あるでたらめな共有ライブラリの変更やプログラムの再構築によって ``make world`` は失敗することもあります。 === システム起動時に (bus speed defaulted) とメッセージが出ます。 Adaptec の 1542 SCSI ホストアダプタは、 ユーザがソフトウェア的にバスアクセス速度の設定を行なうことができます。 以前のバージョンの 1542 ドライバは、 使用可能な最大の速度を求めてアダプタをその設定にしようとしました。 これは特定のユーザのシステムでは問題がある事がわかり、 現在ではカーネルコンフィグオプションに "TUNE_1542" が加えられています。 これを使用すると、これが働くシステムではディスクが速くなりますが、 データの衝突が起きて速くはならないシステムもあるでしょう === インターネットアクセスに制限があっても current を追いかけられますか? はい、 link:{handbook}#CTM[CTM システム]を使って、 ソースツリー全体のダウンロードを__行なわず__に追いかけることができます。 === どのようにして配布ファイルを 240KB に分割しているのですか? 比較的新しい BSD ベースのシステムでは、 `split` に任意のバイト境界で分割する "`-b`" オプションがあります。 以下は [.filename]#/usr/src/Makefile# からの例です。 [.programlisting] .... bin-tarball: (cd ${DISTDIR}; \ tar cf - . \ gzip --no-name -9 -c | \ split -b 240640 - \ ${RELEASEDIR}/tarballs/bindist/bin_tgz.) .... === 私はカーネルに拡張を行ないました。 誰に送ればいいですか? link:{handbook}#contrib[FreeBSD ハンドブックの「FreeBSD への貢献」]を参照してください。 あなたのアイディアに感謝します! === PnP ISA カードの検出と初期化はどのように行なうのですか? link:mailto:uhclem@nemesis.lonestar.org[Frank Durda IV 氏] より: 要点は、ホストが認識されていないボードを探す時に、すべての PnP ボードが応答することのできる少数の I/O ポートがあるということです。 それにより、PnP プローブルーチンが開始したとき、PnP ボードが存在するなら、すべての PnP ボードは自分のモデル番号を返します。 そのポートを I/O read するとプローブルーチンは問いに対するワイアード-OR された "yes" を得ます。この場合は 少なくとも 1 ビットが ON になります。 そして、プローブルーチンはモデル ID (Microsoft/Intel によって割り当てられています)が X より小さいボードを "オフライン" にすることができます。 この操作を行ない、問い合わせに応答しているボードがまだ 残っているかどうかを調べます。 もし "`0`" が返ってくるなら X より大きな ID を持つボードはないことになります。 今度は "X" よりも小さな値を持つボードについて問い合わせます。 もしあるのであれば、 プローブルーチンはモデル番号が X より小さいことを知ります。 今度は、X-(limit/4) より大きな値を持つボードをオフラインにして問い合わせを繰り返します。 この ID の範囲による準バイナリサーチを十分繰り返すことにより、 プローブルーチンはマシンに存在するすべての PnP ボードの値を最終的に得ることができます。その繰り返しの回数は 2^64 よりはるかに少ない回数です。 ID は二つの 32-bit (つまり 64bit) フィールド + 8 bit チェックサムからなります。最初の 32 bits はベンダの識別子です。 これは公表されてはいませんが、 同一のベンダから供給されている異なるタイプのボードでは異なる 32-bit ベンダ ID を持つことができるように考えられます。 製造元を特定するだけのために 32-bit はいくらか過剰です。 下位の 32-bit はシリアル番号、 イーサネットアドレスなどのボードを特定するものです。 ベンダは上位 32 bits が異なっていないのであれば、 下位 32-bit が同一である 2枚目のボードを製造することはありません。 したがって、同じタイプの複数のボードをマシンにいれることができ、 この場合でも 64-bit 全体ではユニークです。 32-bit のフィールドはすべてを 0 にすることはできません。 これは初期化のバイナリサーチの間ワイアード-OR によって 0 ではない ビットを参照するからです。 システムがすべてのボードの与えられた ID を認識すると、 それぞれのボードに対応した処理を一つずつ (同一の I/O ポートを通して) 行ないます。 そして、利用できる割り込みの選択などのボードが必要とするリソースを検出します。 すべてのボードについてこの情報を集めます。 この情報はハードディスク上の ECU ファイルなどの情報とまとめられ、 マザーボードの BIOS にも結合されます。 マザーボード上のハードウェアへの ECU と BIOS PnP のサポートは通常は統合されていますが、 周辺機器については真の PnPであるとはいえません。 しかし、BIOS の情報に ECU の情報を加えて調査することで、 プローブルーチンは PnP デバイスが再配置できなくなることを避けることができます。 それから、再度 PnP デバイスにアクセスし、I/O、DMA、IRQ、 メモリマップアドレスの設定をします。 デバイスはこのアドレスに見えるようになり、 次に再起動するまでこの位置を占めます。しかし、 あなたの望む時に移動させることが不可能である、 といっているわけではありません。 以上の話では大きく単純化をしてありますが、 基本的な考え方は得られたでしょう。 マイクロソフトは、ボードのロジックが対立する I/O サイクルではデコードしていない (訳注: おそらく read 時しかデコードされていず write 時はポートが空いているという意味でしょう)、 プライマリプリンタのステータスポートのいくつかを PnP のために占有しました。 私は初期の PnP の提案レビュー時に IBM 純正のプリンタボードでステータスポートの write のデコードがされているということに気がつきましたが、 MS は "tough (頑固、不運、無法な)" と言っています。 そしてプリンタのステータスポートへアドレスの設定のために write を行なっています。また、 そのアドレス + `0x800` と read のための 3番目の I/O ポートが `0x200` から `0x3ff` の間のどこかに置かれるでしょう。 === FreeBSD は、他のアーキテクチャをサポートしないんですか? いくつかのグループの人々が、FreeBSD の他のアーキテクチャへの移植に関心を示しており、 FreeBSD/AXP (ALPHA) はこれらの成果としてはとても成功したものの一つです。 FreeBSD/AXP は現在 link:ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/alpha/[ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/alpha] から入手できます。 ALPHA への移植版が現在動く機種は増えつつあり、 その中には AlphaStation、AXPpci、PC164、Miata そして Multia といったモデルが含まれています。 現状についての情報を得るには mailto:freebsd-alpha@FreeBSD.org[freebsd-alpha@FreeBSD.org]<>に参加してください。 その他に FreeBSD の SPARC アーキテクチャへの移植があります。 プロジェクトへの参加に興味がある方は mailto:freebsd-sparc@FreeBSD.org[freebsd-sparc@FreeBSD.org]<> に参加してください。 進行中のプラットホームのリストにもっとも最近追加されたのが IA-64 と PowerPCです。詳細は mailto:freebsd-ia64@FreeBSD.org[freebsd-ia64@FreeBSD.org] および/あるいは mailto:freebsd-ppc@FreeBSD.org[freebsd-ppc@FreeBSD.org]<>に参加してください。 新しいアーキテクチャに関する一般的な議論については 新しいアーキテクチャに関する一般的な議論については mailto:freebsd-platforms@FreeBSD.org[freebsd-platforms@FreeBSD.org]<> へ参加してください。 === デバイスドライバを開発したので、メジャー番号が欲しいのですが。 これは、開発したドライバを公開するかどうかに依存します。 公開するのであれば、ドライバのソースコード、 [.filename]#files.i386# の変更、 コンフィグファイルのサンプル、 デバイスが使うスペシャルファイルを作成する man:MAKEDEV[8] のコードを私たちに送ってください。 公開するつもりがない場合、ライセンスの問題により公開できない場合は、 キャラクタメジャー番号 32 および、 ブロックメジャー番号 8 がこのような目的のために予約されています。 これらの番号を使用してください。 どちらの場合であれ、ドライバに関する情報を {freebsd-hackers} に流して頂けると助かります。 === 代替のディレクトリ配置ポリシー 現在使われているディレクトリの配置ポリシーは、 私が 1983 年に書いたものから全く変更されていません。 私は当初の配置ポリシーを、オリジナルの fast filesystem のために書き、 まったく改定していません。 このポリシーはシリンダグループを使い尽くすのを防ぐにはうまくいきましたが、 お気づきの方もいる通り find の動作には不適切です。 ほとんどのファイルシステムの内容は、 深さ優先検索 (ftw とも呼ばれます) によって作られたアーカイブから、 抽出 (restore) して作成されます。この際、 ディレクトリは、シリンダグループにまたがって配置され、 以降の深さ優先検索を行うには、 考え得る限り最悪の状態になります。 もし作成するディレクトリの総数がわかっていれば、 解決方法はあります。(総数/シリンダグループ数) 個のディレクトリを、 シリンダグループごとにまとめて作成すれば良いのです。 もちろん最適なディレクトリ配置になるように、 総数を予測する方法を考えなければなりません。 しかし仮にシリンダグループあたりのディレクトリ数を 10 くらいの小さな数に固定してしまったとしても、 大幅な改善が望めるでしょう。 このポリシーを用いるべきリストア作業を、通常の作業 (おそらく既存のポリシーを使用したほうが良いでしょう) を区別するには、 10 秒間の間に作成されたディレクトリを最大 10 個までまとめて単一のシリンダグループに書き込むという手順が使えるでしょう。 とにかく私の結論は、そろそろ実験を始めて見る時期だろうということです。 === カーネルパニックを最大限に利用する [NOTE] ==== この節は、freebsd-current <>に {wpaul} 氏が投稿したメールを、 {des} 氏が校正し、[] 内のコメントを追加して引用したものです。 ==== [.programlisting] .... From: Bill Paul Subject: Re: the fs fun never stops To: ben@rosengart.com Date: Sun, 20 Sep 1998 15:22:50 -0400 (EDT) Cc: current@FreeBSD.ORG .... _[ が以下のパニックメッセージを投稿しました。]_ [.programlisting] .... > Fatal trap 12: page fault while in kernel mode > fault virtual address = 0x40 > fault code = supervisor read, page not present > instruction pointer = 0x8:0xf014a7e5 ^^^^^^^^^^ > stack pointer = 0x10:0xf4ed6f24 > frame pointer = 0x10:0xf4ed6f28 > code segment = base 0x0, limit 0xfffff, type 0x1b > = DPL 0, pres 1, def32 1, gran 1 > processor eflags = interrupt enabled, resume, IOPL = 0 > current process = 80 (mount) > interrupt mask = > trap number = 12 > panic: page fault .... このようなメッセージが表示された場合、問題が起きる状況を確認して、 情報を送るだけでは十分ではありません。 下線をつけた命令ポインタ値は重要な値ですが、 残念ながらこの値は構成に依存します。つまり、 この値は使っているカーネルのイメージに依存するのです。 もしスナップショットなどの GENERIC カーネルを使っているのであれば、 他の人間が問題のある関数について追試をすることができますが、 カスタマイズされたカーネルの場合は、 使っている本人にしか問題の起こった場所は特定できないのです。 何をすれば良いのでしょう? [.procedure] ==== . 命令ポインタ値をメモします。 `0x8:` という部分は今回必要ありません。 必要なのは `0xf0xxxxxx` という部分です。 . システムが再起動したら、以下の操作を行います。 + [source,shell] .... % nm -n /kernel.that.caused.the.panic | grep f0xxxxxx .... ここで、`f0xxxxxx` は命令ポインタ値です。 カーネルシンボルのテーブルは関数のエントリポイントを含み、 命令ポインタ値は、関数内部のある点であり最初の点ではないため、 この操作を行っても完全に一致するものが表示されない場合もあります。 この場合は、 最後の桁を省いてもういちどやってみてください。 このようになります。 + [source,shell] .... % nm -n /kernel.that.caused.the.panic | grep f0xxxxx .... これでも一致しない場合は、 桁を減らしながら何らかの出力があるまで繰り返してください。 何か出力されたら、 それがカーネルパニックを引き起こした可能性のある関数のリストです。 これは、問題点を見付ける正確な方法ではありませんが、何もないよりましです。 ==== このようなパニックメッセージを投稿している人はよく見掛けますが、 このように、命令ポインタ値を、 カーネルシンボルテーブルの中の関数とつき合わせて調べている人はまれです。 パニックの原因を突き止める最良の方法は、クラッシュダンプをとり、 man:gdb[1] でスタックトレースを行うことです。 どっちにしろ、私は普通以下のようにします。 [.procedure] ==== . カーネルコンフィグファイルを作ります。 カーネルデバッガが必要そうであれば `options 'DDB'` を加えても良いです (私は永久ループが起こっていそうな場合に、 ブレークポイントを設定するのに使っています)。 . `config -g KERNELCONFIG` としてビルドディレクトリを設定します。 . `cd /sys/compile/KERNELCONFIG; make` を実行します。 . カーネルのコンパイルが終了するのを待ちます。 . `make install` を実行します。 . 再起動します。 ==== man:make[1] プロセスは2つのカーネル、 [.filename]#kernel# と [.filename]#kernel.debug# をビルドします。 [.filename]#kernel# は [.filename]#/kernel# としてインストールされ、 [.filename]#kernel.debug# は man:gdb[1] のデバッグ用シンボル情報を取り出すために利用されます。 確実にクラッシュダンプをとるには、[.filename]#/etc/rc.conf# を編集して `dumpdev` を使用しているスワップパーティションに指定する必要があります。 こうすると man:rc[8] スクリプトから man:dumpon[8] コマンドが実行され、 クラッシュダンプ機能が有効になります。 手動で man:dumpon[8] コマンドを実行してもかまいません。 パニックの後、クラッシュダンプは man:savecore[8] コマンドを使用して取り出すこと ができます。 `dumpdev` が [.filename]#/etc/rc.conf# で設定されていれば、 man:rc[8] スクリプトから man:savecore[8] が自動的に実行され、クラッシュダンプを [.filename]#/var/crash# に保存します。 [NOTE] ==== FreeBSD のクラッシュダンプのサイズは、 ふつう物理メモリサイズと同じです。 つまり 64MB のメモリを積んでいれば、 64MB のクラッシュダンプが生成されることになります。 [.filename]#/var/crash# に十分な空き容量があることを確認してください。手動で man:savecore[8] を実行すれば、 もっと空き容量のあるディレクトリにクラッシュダンプを保存できます。 `options MAXMEM=(foo)` という行をカーネルコンフィグファイルに追加することで、 カーネルのメモリ使用量を制限できます。 たとえば 128MB のメモリがある場合も、 カーネルのメモリ使用量を 16MB に制限し、クラッシュダンプのサイズも 128MB ではなく 16MB にすることができます。 ==== クラッシュダンプを取り出せたら、 以下のように man:gdb[1] を使ってスタックトレースをとります。 [source,shell] .... % gdb -k /sys/compile/KERNELCONFIG/kernel.debug /var/crash/vmcore.0 (gdb) where .... 必要な情報が 1 画面に収まらないことも多いので、できれば man:script[1] を使って出力を記録します。 strip していないカーネルイメージを使うことで、 すべてのデバッグシンボルが参照でき、 パニックの発生したカーネルのソースコードの行が表示されているはずです。 通常、正確なクラッシュへの過程を追跡するには、 出力を最後の行から逆方向に読まなければなりません。 また man:gdb[1] を使って、 変数や構造体の内容を表示させ、 クラッシュした時のシステムの状態を調べられます。 もしあなたがデバッグ狂で、同時に別のコンピュータを利用できる環境にあれば、 man:gdb[1] をリモートデバッグに使うこともできます。 リモートデバッグを使うと、あるコンピュータ上の man:gdb[1] を使って、 別のコンピュータのカーネルをデバッグできます。 ブレークポイントの設定、カーネルコードのステップ実行など、 ふつうのプログラムのデバッグと変わりません。 コンピュータを 2 台並べてデバッグするチャンスにはなかなか恵まれないので、 私はまだリモートデバッグを試したことはありません。 [NOTE] .Bill による追記: ==== DDB を有効にしていてカーネルがデバッガに 落ちたら、ddb のプロンプトで "`panic`" と入力すれば、強制的にパニックを起こしクラッシュダンプさせることができます。 パニックの途中で、再びデバッガに落ちるかもしれませんが、 "`continue`" と入力すれば、 クラッシュダンプを最後まで実行させられます。 ==== === dlsym() が ELF 実行形式では動作しなくなります! ELF のツール類は、 デフォルトでは実行形式の中に定義されているシンボルを、 ダイナミックリンカから見えるようにはしません。 このため、`dlopen(NULL, flags)` を呼び出して得られたハンドルに対して、 `dlsym()` で探索を行っても、 こういったシンボルを見つけられません。 もし、あなたがプロセスの中心にあたる実行形式の中にあるシンボルを探索したければ、 ELF リンカ (man:ld[1]) に `-export-dynamic` オプションを付けて実行形式をリンクする必要があります。 === カーネルアドレス空間を大きくしたり、 小さくするにはどうしたら良いのですか? カーネルアドレス空間は、FreeBSD 3.X 上で 256MB、FreeBSD 4.X 上で 1GB がデフォルトになっています。 負荷の高いネットワークサーバ (たとえば大きな FTP、HTTP サーバ) を運用する場合は、256MB では足りないことに気付くかも知れません。 では、アドレス空間を大きくするにはどうしたら良いのでしょうか? それには、二つの段階を踏みます。まず、 より大きいアドレス空間を割り当てることをカーネルに知らせる必要があります。 次に、カーネルはアドレス空間の先頭にロードされるため、 アドレスの先頭が天井 (訳注:カーネルアドレス空間の最下端アドレスのこと) と ぶつかることのないように、ロードアドレスを今までより低位に設定する必要があります。 最初の段階は、[.filename]#src/sys/i386/include/pmap.h# にある `NKPDE` の値を増加させることで行ないます。 ここに 1GB のアドレス空間にするために、どのようにすれば良いかを示します。 [.programlisting] .... #ifndef NKPDE #ifdef SMP #define NKPDE 254 /* addressable number of page tables/pde's */ #else #define NKPDE 255 /* addressable number of page tables/pde's */ #endif /* SMP */ #endif .... 正確な `NKPDE` の値を計算するには、 望みのアドレス空間の大きさ (メガバイト単位) を 4 で割って、 それから単一プロセッサ (UP) なら 1、SMP なら 2 を引き算してください。 次の段階を行なうには、ロードアドレスを正確に計算することが必要です。 単純に、アドレス空間の大きさ (バイト単位) を 0x100100000 から引き算してください。 1GB アドレス空間の場合、その結果は 0xc0100000 になります。 そして、[.filename]#src/sys/i386/conf/Makefile.i386# にある LOAD_ADDRESS に、今計算した値を入れます。また、次のように [.filename]#src/sys/i386/conf/kernel.script# のセクションの始めの方にあるロケーションカウンタにも同じ値を入れてください。 [.programlisting] .... OUTPUT_FORMAT("elf32-i386", "elf32-i386", "elf32-i386") OUTPUT_ARCH(i386) ENTRY(btext) SEARCH_DIR(/usr/lib); SEARCH_DIR(/usr/obj/elf/home/src/tmp/usr/i386-unknown-freebsdelf/lib); SECTIONS { /* Read-only sections, merged into text segment: */ . = 0xc0100000 + SIZEOF_HEADERS; .interp : { *(.interp) } .... それが完了したら、`config` し直してカーネルを再構築してください。 おそらく、man:ps[1]、man:top[1] などに不具合が出るでしょう。 それらを正常にするために、`make world` (もしくは、変更した [.filename]#pmap.h# を [.filename]#/usr/include/vm/# にコピーした後に、 [.filename]#libkvm#、 `ps` および `top` を手動で再構築すること) を行なうべきです。 [NOTE] ==== カーネルアドレス空間の大きさは、4MB の倍数である必要があります。 ==== [NOTE] .{dg} 氏による補足: ==== カーネルアドレス空間は 2 の乗数である必要があると思いますが、 それが確かなことかどうかははっきりしていません。 昔の起動コードには、良く高位アドレスビットのトリックが使われていたため、 少なくとも 256MB の粒度であることが想定されていたと思います。 ==== == 謝辞 FreeBSD Core Team この FAQ について問題を見つけたり、何か登録したい場合は、 {faq-team} までメールを送ってください。 フィードバックしてくれるみなさんには感謝感謝なのです。 みなさんに手伝ってもらわないとこの FAQ はよくなりませんから! {jkh}:: たまに起こす FAQ の並べ替えや更新の発作 {dwhite}:: freebsd-questions メーリングリストでの義務を超えたサービス {joerg}:: Usenet (NetNews) での義務を超えたサービス {wollman}:: ネットワーク節の執筆と文書整形 Jim Lowe:: マルチキャストについて {pds}:: FreeBSD FAQ タイピング機械奴隷 FreeBSD チーム:: 不平を言ったり、うめいたり、情報提供してくれたり あと、抜けてしまった他の方々に対して、謝罪と心からの感謝を捧げます! == FreeBSD FAQ 日本語化について FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクトは、 FreeBSD 関係の日本語文書が少ないことを嘆いた数人の FreeBSD ユーザの提唱によって 1996 年 2 月 26 日にスタートし、 FreeBSD 日本語ハンドブックの作成をはじめとした活動を行なってきました。 FreeBSD FAQ の日本語化についてはオリジナルの翻訳作業だけでなく、 日本国内に固有の話題についても広く情報を集め、 日本の FreeBSD ユーザにとって真に有益なドキュメントを提供しようと考えています。 オリジナルの FAQ は日毎に更新されており、 私たちもまたこれに追い付くために作業を続けていきます。もちろん、新しいメンバも大歓迎です。 日本語翻訳版について、何かお気づきの点がありましたら、 日本語ドキュメンテーションプロジェクト までご連絡ください。 また、もし私たちの作業を手伝ってくれるなら、 http://www.jp.FreeBSD.org/doc-jp/[FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクトのページ]をご覧の上、是非参加してください。 === 翻訳者 (五十音順) * 有村 光晴 * 一宮 亮 * 岩崎 満 * 内川 喜章 * 栗山 淳 * こがよういちろう * 今野 元之 * 杉村 貴士 * 中井 幸博 * にしか * 花井 浩之 * はらだ きろう * 広瀬 昌一 * 福間 康弘 * むらたしゅういちろう * 山下 淳 === 査読者 (五十音順) * 浅見 賢 * 岩崎 満 * 内川 喜章 * 大橋 健 * 栗山 淳 * 今野 元之 * 佐伯 隆司 * 杉村 貴士 * 花井 浩之 * 浜田 直樹 * はらだ きろう * 日野 浩志 * 檜山 卓 * 広瀬 昌一 * むらたしゅういちろう * 若井 久史 === 作業環境整備 (五十音順) * 一宮 亮 * 岩崎 満 * 下川 英敏 * 鈴木 秀幸 [bibliography] [[bibliography]] == 有用な書籍 [[biblio-44sysman]] [biblio-44sysman] 4.4BSD System Manager's Manual. Computer Systems Research Group, University of California, Berkeley. O'Reilly and Associates. 1st Edition. June 1994. 804 pages. ISBN 1-56592-080-5. [[biblio-44userman]] [biblio-44userman] 4.4BSD User's Reference Manual. Computer Systems Research Group, University of California, Berkeley. O'Reilly and Associates. 1st Edition. June 1994. 905 pages. ISBN 1-56592-075-9. [[biblio-44suppman]] [biblio-44suppman] 4.4BSD User's Supplementary Documents. Computer Systems Research Group, University of California, Berkeley. O'Reilly and Associates. 1st Edition. June 1994. 712 pages. ISBN 1-56592-076-7. [[biblio-44progman]] [biblio-44progman] 4.4BSD Programmer's Reference Manual. Computer Systems Research Group, University of California, Berkeley. O'Reilly and Associates. 1st Edition. June 1994. 866 pages. ISBN 1-56592-078-3. [[biblio-44progsupp]] [biblio-44progsupp] 4.4BSD Programmer's Supplementary Documents. Computer Systems Research Group, University of California, Berkeley. O'Reilly and Associates. 1st Edition. June 1994. 596 pages. ISBN 1-56592-079-1. [[biblio-44kernel]] [biblio-44kernel] The Design and Implementation of the 4.4BSD Operating System. McKusick M. K. [FAMILY Given], Marshall Kirk [FAMILY Given], Bostic Keith [FAMILY Given], Karels Michael J [FAMILY Given], 、 Quarterman John [FAMILY Given]. Addison-Wesley. Reading MA . 1996. ISBN 0-201-54979-4. [[biblio-nemeth3rd]] [biblio-nemeth3rd] Unix System Administration Handbook. Nemeth Evi [FAMILY Given], Snyder Garth [FAMILY Given], Seebass Scott [FAMILY Given], Hein Trent R. [FAMILY Given], 、 Quarterman John [FAMILY Given]. Prentice-Hall. 3rd edition. 2000. ISBN 0-13-020601-6. [[lehey3rd]] [lehey3rd] The Complete FreeBSD. Lehey Greg [FAMILY Given]. Walnut Creek. 3rd edition. June 1999. 773 pages. ISBN 1-57176-246-9. [[biblio-mckusick-1]] [McKusick et al, 1994] Berkeley Software Architecture Manual, 4.4BSD Edition. McKusick M. K. [FAMILY Given], Karels M. J. [FAMILY Given], Leffler S. J. 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