diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/less.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/less.1 index 8e0803d757..cb68d8c863 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/less.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/less.1 @@ -1,1558 +1,1558 @@ .\" $FreeBSD$ .TH LESS 1 "Version 371: 26 Dec 2001" .\" .\" 以下は参考にした Linux JM のクレジット .\" Japanese Version Copyright (c) 1999 Yuichi SATO .\" all rights reserved. .\" Translated Fri Sep 17 03:26:44 JST 1999 .\" by Yuichi SATO .\"WORD: caret キャレット .\"WORD: curly bracket 中括弧 .\"WORD: parentheses 小括弧 .\"WORD: square bracket 大括弧 .\"WORD: pound sign シャープ符号 .\"WORD: window ウィンドウ .\"WORD: screen 画面 .\"WORD: literalize 機能打ち消し .\"WORD: examine (ファイルを)読み込む .\"WORD: quote 括る (XXX) .\"WORD: more than one 複数 .\"WORD: standout 強調 .\"WORD: text 文字 .\"WORD: printable characters 印刷可能文字 .\"WORD: angle bracket 山括弧 .SH 名称 less \- more の反対 .SH 書式 .B "less -?" .br .B "less --help" .br .B "less -V" .br .B "less --version" .br .B "less [-[+]aBcCdeEfFgGiIJmMnNqQrRsSuUVwWX]" .br .B " [-b \fIbufs\fP] [-h \fIlines\fP] [-j \fIline\fP] [-k \fIkeyfile\fP]" .br .B " [-{oO} \fIlogfile\fP] [-p \fIpattern\fP] [-P \fIprompt\fP] [-t \fItag\fP]" .br .B " [-T \fItagsfile\fP] [-x \fItab\fP,...] [-y \fIlines\fP] [-[z] \fIlines\fP]" .br .B " [+[+]\fIcmd\fP] [--] [\fIfilename\fP]..." .br (長いオプション名による代替オプション文法に関してはオプション節を参照してく ださい。) .SH 解説 .I less は .I more (1) と似たプログラムですが、 ファイル内での前方移動と同様に後方移動も可能となっています。 また .I less は起動時に入力ファイル全体を読み込む必要がないため、 入力ファイルが大きい場合には .I vi (1) のようなテキストエディタより速く起動します。 .I less は termcap(いくつかのシステムでは terminfo) を使用するため、 多様な端末上で動作可能です。 機能は限られてはいますが、ハードコピー端末においてでさえも動作します。 (ハードコピー端末では、画面の一番上に表示されるべき行には 頭にキャレットが付きます。) .PP コマンドは .I more と .I vi の両方に基づいています。 コマンドに対し、10 進数値を前に付けることが可能です。 この数値は、以下の説明においては N で表します。 コマンドによってはこの数字を使用するものがあり、 この用法は以下に示します。 .SH コマンド 以降の説明で ^X は control-X を意味します。 ESC は ESCAPE キーです。例えば ESC-v は "ESCAPE" を押した後に "v" を 押すという意味です。 .IP "h or H" ヘルプ: これらのコマンドの概要を表示します。 もし他のコマンド全てを忘れたとしても、このコマンドだけは忘れないでください。 .IP "SPACE or ^V or f or ^F" 前方に N 行、デフォルトでは 1 ウィンドウスクロールします (後述する -z オプションを参照してください)。 N が画面サイズより大きい場合には、 最後の表示可能な部分のみが表示されます。 警告: いくつかのシステムでは、 ^V は特殊な機能打ち消し文字として使われています。 .IP "z" SPACE と似ていますが、N を指定すると N が新しいウィンドウサイズとなります。 .IP "ESC-SPACE" SPACE と似ていますが、ファイルの終わりに達した場合でも 1 画面分スクロールします。 .IP "RETURN or ^N or e or ^E or j or ^J" 前方に N 行、デフォルトでは 1 行スクロールします。 たとえ N が画面サイズより大きい場合でも、N 行全てを表示します。 .IP "d or ^D" 前方に N 行、デフォルトでは半画面スクロールします。 N が指定された場合、その後の d コマンドと u コマンドの 新しいデフォルトサイズが N になります。 .IP "b or ^B or ESC-v" 後方に N 行、デフォルトでは 1 ウィンドウスクロールします (後述する -z オプションを参照してください)。 N が画面サイズより大きい場合には、 最後の表示可能な部分のみが表示されます。 .IP "w" ESC-v と似ていますが、N を指定すると、N が新しいウィンドウサイズとなります。 .IP "y or ^Y or ^P or k or ^K" 後方に N 行、デフォルトでは 1 行スクロールします。 たとえ N が画面サイズより大きい場合でも、N 行全てを表示します。 警告: いくつかのシステムでは、^Y が特殊なジョブ制御文字として使われています。 .IP "u or ^U" 後方に N 行、デフォルトでは半画面スクロールします。 N が指定された場合、その後の d コマンドと u コマンドの 新しいデフォルトサイズが N になります。 .IP "ESC-) or RIGHTARROW" 右水平方向に N 文字、デフォルトでは画面幅の半分スクロールします (-# オプションを参照)。 数値 N が指定されると、 この値が将来の RIGHTARROW および LEFTARROW のデフォルトとなります。 文字がスクロールされている間、(長い行を切り落とす) -S オプションが 有効であるかのように動作します。 .IP "ESC-( or LEFTARROW" 左水平方向に N 文字、デフォルトでは画面幅の半分スクロールします (-# オプションを参照)。 数値 N が指定されると、 この値が将来の RIGHTARROW および LEFTARROW のデフォルトとなります。 .IP "r or ^R or ^L" 画面を再描画します。 .IP R 画面の再描画をしますが、バッファリングされた入力を破棄します。 ファイルを閲覧中に、ファイルが変更される場合に便利です。 .IP "F" 前方にスクロールし、ファイルの末尾に達した後も読み続けようとします。 通常このコマンドは、既にファイルの終わりに達している場合に使われます。 このコマンドにより、閲覧中に大きくなり続けるファイルの末尾を 監視できます。 ("tail -f" コマンドと同じような動作をします。) .IP "g or < or ESC-<" ファイルの N 行目、デフォルトでは 1 行目 (ファイルの始め) に移動します。 (警告: N が大きいと遅くなります。) .IP "G or > or ESC->" ファイルの N 行目、デフォルトではファイルの終わりに移動します。 (警告: N が大きい場合や、N が指定されておらず しかもファイルでなく標準入力から読み込んでいる場合には遅くなります。) .IP "p or %" ファイルの N パーセント目の位置に移動します。 N は 0 から 100 の間でなければなりません。 .IP "{" 画面内で一番上の行にある左中括弧に対し、 { コマンドで対応する右中括弧の位置に移動します。 対応した右中括弧は画面の最下行に表示されます。 複数の左中括弧が画面の先頭行にある場合、 数字 N で行の N 個目の括弧かを指定できます。 .IP "}" 画面内で一番下の行にある右中括弧に対し、 } コマンドで対応する左中括弧の位置に移動します。 対応した左中括弧は画面の先頭行に表示されます。 複数の右中括弧が画面の先頭行にある場合、 数字 N で行の N 個目の括弧かを指定できます。 .IP "(" { コマンドと似ていますが、中括弧ではなく小括弧に対して動作します。 .IP ")" } コマンドと似ていますが、中括弧ではなく小括弧に対して動作します。 .IP "[" { コマンドと似ていますが、中括弧ではなく大括弧に対して動作します。 .IP "]" } コマンドと似ていますが、中括弧ではなく大括弧に対して動作します。 .IP "ESC-^F" 2 つの文字を続けて入力することで、{ コマンドと似た動作をします。 2 つの文字はそれぞれ開括弧と閉括弧として扱われます。 例えば "ESC ^F < >" を実行すると、 一番上の行に表示されている < に対応する > に進むことができます。 .IP "ESC-^B" 2 つの文字を続けて入力することで、} コマンドと似た動作をします。 2 つの文字はそれぞれ開括弧と閉括弧として扱われます。 例えば "ESC ^B < >" を実行すると、 一番下の行に表示されている > に対応する < に戻ることができます。 .IP m 任意の小文字を続けて入力することで、現在の位置を、入力した文字でマークします。 .IP "'" (シングルクォート)。 任意の小文字を続けて入力することで、以前この文字でマークした位置に戻ります。 シングルクォートをもう 1 つ続けることで、 「大きく」移動するコマンド実行前の位置に戻ります。 ^ や $ で、それぞれファイルの先頭行と最終行にジャンプします。 新しいファイルを読み込んでもマークは保存されるので、' コマンドは 入力ファイルの切り替えに使うことができます。 .IP "^X^X" シングルクォートと同じです。 .IP /pattern ファイルの中で N 番目の pattern を含む行を前方検索します。 N のデフォルトは 1 です。 このパターンは .I ed で認識される正規表現です。 検索は画面に表示されている第 2 行から始まります (しかし -a と -j オプションはこれを変更しますので、参照してください)。 .sp いくつかの文字はパターンの始めに置かれた場合は特殊文字とされます。 これらの文字はパターンの一部としてではなく 検索方法を変更するために使われます: .RS .IP "^N or !" パターンにマッチしない行を検索します。 .IP "^E or *" 複数のファイルを検索します。 つまり、検索がマッチしないまま現在のファイルの終わりに達した場合、 コマンドラインリストにある次のファイルで検索を続行します。 .IP "^F or @" 現在の画面表示や -a または -j オプションの設定に関係なく、 コマンドラインリストの最初のファイルの先頭行から 検索を開始します。 .IP "^K" 現在の画面中でマッチする全てのパターンをハイライト表示しますが、 一番始めのマッチする位置へは移動しません (現在の位置を保持します)。 .IP "^R" 正規表現のメタキャラクタを解釈しません。 つまり、単純な文字列比較を行います。 .RE .IP ?pattern ファイルの中で N 番目の pattern を含む行を後方検索します。 検索は、画面の一番上に表示されている行の直前の行から行います。 .sp / コマンドの時と同様に、いくつかの文字は特殊です: .RS .IP "^N or !" パターンにマッチしない行を検索します。 .IP "^E or *" 複数のファイルで検索します。 つまり、検索がマッチしないまま現在のファイルの先頭に達した場合、 コマンドラインリストにある前のファイルで検索を続行します。 .IP "^F or @" 現在の画面表示や -a または -j オプションの設定に関係なく、 コマンドラインリストにある最後のファイルの最終行から 検索を開始します。 .IP "^K" 前方検索の時と同じです。 .IP "^R" 前方検索の時と同じです。 .RE .IP "ESC-/pattern "/*" と同じです。 .IP "ESC-?pattern" "?*" と同じです。 .IP n 前回使用した検索パターンを含む N 番目の行に対して検索を繰り返します。 前回の検索が ^N で修飾されていた場合、 パターンを含まない N 番目の行を検索します。 前回の検索が ^E で修飾されていた場合、現在のファイルで条件が満たされない 場合には、次の (前の) ファイルで検索を続けます。 前回の検索が ^R で修飾されていた場合、正規表現を用いずに検索を行います。 前回の検索が ^F または ^K で修飾されていた場合、その効果はなくなります。 .IP N 前回の検索を逆方向に繰り返します。 .IP "ESC-n" 前回の検索をファイル境界を越えて繰り返します。 前回の検索が * によって修飾されていた場合と同じです。 .IP "ESC-N" 前回の検索を逆方向にファイル境界を越えて繰り返します。 .IP "ESC-u" 検索結果のハイライト表示を元の状態に戻します。 現在の検索パターンにマッチした文字列のハイライト表示をオフにします。 もし既に以前の ESC-u コマンドによりハイライト表示がオフになっている場合は、 ハイライトをオンに戻します。全ての検索コマンドも ハイライト表示をオンに戻します。 (-G オプションでもハイライトをオフに切り替えることができます。 この場合検索コマンドでハイライトがオンになることはありません。) .IP ":e [filename]" 新しいファイルを読み込みます。 ファイル名が指定されなかった場合は、コマンドラインのファイルリストから 「現在の」ファイル (後述する :n と :p コマンド参照) が読み直されます。 filename 中のパーセント記号 (%) は現在のファイル名で置き換えられます。 filename 中のシャープ記号 (#) は前に読み込んだファイル名で置き換えられます。 しかし、2 つ続けたパーセント記号は、 単純に 1 つのパーセント記号に置き換えられます。 これはパーセント記号を含むファイル名を入力できるようにするためです。 同様に、2 つ続けたシャープ記号は、 1 つのシャープ記号に置き換えられます。 このファイル名は、ファイルのコマンドラインリストに挿入されるので、 その後の :n コマンドと :p コマンドで閲覧できるようになります。 filename に複数のファイルを指定すると、全てをファイルリストに加え、 最初のファイルを読み込みます。 ファイル名が、複数のスペースを含む場合、 ファイル名全体はダブルクォートで囲まれていなければなりません (-" オプションも参照してください)。 .IP "^X^V or E" :e コマンドと同じです。 警告: いくつかのシステムでは ^V が特殊な機能打ち消し文字として 使われています。 そのようなシステムでは、^V を使うことはできないでしょう。 .IP ":n" (コマンドラインで与えられたファイルリストから) 次のファイルを読み込みます。 数字 N が指定されている場合は、N 個後のファイルを読み込みます。 .IP ":p" コマンドラインリストの中にある前のファイルを読み込みます。 数字 N が指定されている場合は、N 個前のファイルを読み込みます。 .IP ":x" コマンドラインリストの中の一番最初のファイルを読み込みます。 数字 N が指定されている時は、N 番目のファイルを読み込みます。 .IP ":d" 現在閲覧中のファイルをファイルリストから削除します。 .IP "t" 現在のタグにマッチするものが複数個あった場合、次のタグに移動します。 タグに関する詳細は \-t オプションを参照してください。 .IP "T" 現在のタグにマッチするものが複数個あった場合、前のタグに移動します。 .IP "= or ^G or :f" 閲覧中のファイルについて、ファイル名、 表示中の最下行の行番号とバイトオフセットといった情報を表示します。 可能な場合には、ファイルの長さ、ファイルの行数、 表示中の最下行より上にあるファイルの割り合い (パーセント) も表示します。 .IP \- コマンドラインオプション文字 (後述するオプション参照) のうちの 1 つを続けて 入力することで、オプション設定を変更し新しい設定を解説するメッセージを 表示します。 ダッシュの直後に ^P (CONTROL-P) が入力された場合、 オプションの設定は変更されますが、メッセージは表示されません。 オプション文字が、(-b や -h のように) 数値を持ったり、 (-P や -t のように) 文字列値を持つ場合、 オプション文字の後に新しい値を入力します。 値を入力しなかった場合、現在の設定を示すメッセージを 表示するのみで、設定は変わりません。 .IP \-\- \- コマンドと似ていますが、1 文字オプションではなく、 長いオプション名 (後述するオプション節を参照) を受け付けます。 オプション名を打ち込んだ後に RETURN を押す必要があります。 2 個目のダッシュ直後の ^P は \- コマンドと同じように、新しい設定を 解説するメッセージの表示を抑制します。 .IP \-+ コマンドラインオプション文字のうちの 1 つを続けて入力することで、 オプションをデフォルト設定に戻して、新しい設定を表示します。 ("\-+\fIX\fP" コマンドは、 コマンドラインで "\-+\fIX\fP" とするのと同じです。) このコマンドは文字列の値を持つオプションには働きません。 .IP \-\-+ \-+ コマンドと似ていますが、1 文字オプションではなく、 長いオプション名を受け付けます。 .IP \-! コマンドラインオプション文字のうちの 1 つを続けて入力することで、 オプションをデフォルト設定の「反対」にして、新しい設定を表示します。 このコマンドは数値または文字列の値を持つオプションには働きません。 .IP \-\-! \-! コマンドと似ていますが、1 文字オプションではなく、 長いオプション名を受け付けます。 .IP _ (アンダスコア。) コマンドラインオプション文字のうちの 1 つを続けて入力することで、 そのオプションの現在設定を表示します。 オプションの設定は変化しません。 .IP __ (2 つのアンダスコア。) _ (アンダスコア) コマンドと似ていますが、1 文字オプションではなく、 長いオプション名を受け付けます。 オプション名を打ち込んだ後に RETURN を押す必要があります。 .IP +cmd 新しいファイルを読み込む度に、指定したコマンド cmd を実行します。 例えば +G は .I less がファイルを最初に表示する際に、始めではなく終わりから表示させます。 .IP V 現在起動している .I less のバージョンを表示します。 .IP "q or Q or :q or :Q or ZZ" .I less を終了します。 .PP 以下の 4 つのコマンドが有効であるかどうかは、 インストールした方法に依存します。 .PP .IP v 現在閲覧しているファイルを編集するため、エディタを起動します。 エディタは、環境変数 VISUAL が定義されている場合はその値が用いられます。 VISUAL が定義されていない時は、EDITOR の値が使われます。 もし VISUAL も EDITOR も定義されていない場合は、"vi" がデフォルトになります。 後述するプロンプト節の LESSEDIT に関する話題も参照してください。 .IP "! shell-command" 与えられたシェルコマンドを実行するため、シェルを起動します。 コマンド中のパーセント記号 (%) は現在のファイル名で置き換えられます。 コマンド中のシャープ記号 (#) は前に読み込んだファイル名で置き換えられます。 "!!" は、直前のシェルコマンドを繰り返します。 シェルコマンドを伴わない "!" は、単にシェルを起動します。 Unix システムでは、シェルは環境変数 SHELL で設定されたもの、もしくは デフォルトの "sh" です。 MS-DOS や OS/2 システムでは、シェルは通常のコマンドプロセッサです。 .IP "| shell-command" は任意のマーク文字です。 入力ファイルのある部分を、与えられたシェルコマンドにパイプで渡します。 渡されるファイルの部分は、現在の画面の一番上の行から 文字でマークされた場所までです。 が ^ と $ の場合、それぞれファイルの先頭行と最終行を示します。 が . または改行の場合、現在の画面がパイプで渡されます。 .IP "s filename" 入力をファイルに保存します。 このオプションは入力が一般のファイルでなく、パイプの時のみ有効です。 .PP .SH オプション コマンドラインオプションを以下に説明します。 大部分のオプションは .I less の実行中に "\-" コマンドを用いて変更できます。 .PP 多くのオプションは 1 つのダッシュの後に 1 つの文字か、または 2 つのダッシュの後に長いオプション名の 2 つの形式のうち片方で指定できます。 長いオプション名は省略があいまいでない長さまで省略できます。 例えば --quit-at-eof は --quit と省略できますが、 --quit-at-eof と --quiet の両方が --qui で始まるので、 --qui とは省略できません。 いくつかの長いオプション名は --QUIT-AT-EOF のように、 --quit-at-eof とは別に大文字になっています。 このようなオプション名は最初の 1 文字が大文字になっていればよく、 名前の残りは大文字でも小文字でも構いません。 例えば --Quit-at-eof は --QUIT-AT-EOF と同等です。 .PP オプションは環境変数 "LESS" の値からも取られます。 例えば .I less を起動する度に "less -options ..." とタイプするのを避けるには、 .I csh では: .sp setenv LESS "-options" .sp .I sh を使っている場合は: .sp LESS="-options"; export LESS .sp とします。 MS-DOS 上では、クォートする必要はありませんが、オプション文字列中の パーセント記号を 2 つのパーセント記号に置き換える必要があります。 .sp 環境変数は、コマンドラインより先に解析されますので、 コマンドラインオプションは、環境変数 LESS に優先します。 あるオプションが環境変数 LESS にあった場合でも、 コマンドラインオプションに "-+" を含めて起動すると、そのオプションは デフォルトにリセットされます。 .sp -P または -D オプションのように、後に文字列が続くオプションでは、 ドル記号 ($) が文字列の終わりを表す記号として使われます。 例えば MS-DOS 上で -D オプションを 2 つ設定するには、下記のように それらの間にドル記号を入れる必要があります: .sp LESS="-Dn9.1$-Ds4.1" .sp .IP "-? or --help" このオプションは、 .I less が受け付けるコマンドの概要を表示します (h コマンドと同じです)。 (使用しているシェルが疑問符をどのように解釈するかに依存し、 "-\\?" のように疑問符をクォートする必要があるかもしれません。) .IP "-a or --search-skip-screen" 画面に表示されている最下行の次の行から検索を開始します。 つまり、現在画面に表示されている行中の検索は行いません。 デフォルトでは、検索は画面中の第 2 行目 (もしくは最後に検索対象が見付かった行のあと; -j オプション参照) から行われます。 .IP "-b\fIn\fP or --buffers=\fIn\fP" .I less が各ファイルに対して使うバッファの数を指定します。 各バッファは 1K で、 デフォルトでは各ファイルに対し 10 個のバッファが使われます (ただし、ファイルがパイプの場合は例外です; -B オプションを参照)。 数字 \fIn\fP で、使用するバッファの数を指定します。 .IP "-B or --auto-buffers" データがパイプから読み込まれる場合、 デフォルトではバッファは必要に応じて自動的に割り当てられます。 そのため、大容量のデータがパイプから読み込まれる場合、 多くのメモリを割り当ててしまいます。 -B オプションはパイプでの自動的な割り当てを禁止しますので、 -b オプションで指定されたバッファ数のみを使用します。 警告: -B オプションを使った場合、ファイルの最も最近閲覧している 部分しかメモリに保持されず以前のデータが無くなっているため、 誤った表示になる場合があります。 .IP "-c or --clear-screen" 全画面の再描画を、先頭行から下に向かって行わせるようにします。 デフォルトでは、 全画面の再描画は、画面の最終行からのスクロールによって行われます。 .IP "-C or --CLEAR-SCREEN" -C オプションは、-c オプションと似ていますが、 画面をクリアしてから再描画します。 .IP "-d or --dumb" -d オプションは端末がダム端末の場合、 通常表示されるエラーメッセージの表示を抑制します。 ダム端末とは画面のクリア、後方にスクロールといった いくつかの重要な機能がない端末のことをいいます。 -d オプションは、それ以外の点についてはダム端末における .I less .\" XXX 原文 ) が余計? の挙動を変化させません。 .IP "-D\fBx\fP\fIcolor\fP or --color=\fBx\fP\fIcolor\fP" [MS-DOS のみ] 表示する文字の色を設定します。 \fBx\fP は設定する文字の種類を表す 1 文字です: n=標準, s=強調, d=太字, u=下線, k=点滅。 \fIcolor\fP は、ピリオドで区切られた数値の組です。 1 つ目の数値で文字の前景色、2 つ目の数値で文字の背景色を選びます。 単独の数値、\fIN\fP は、\fIN.0\fP と同じです。 .IP "-e or --quit-at-eof" ファイルの終わりに 2 度達した際に、自動的に .I less を終了させます。 デフォルトでは、 .I less は "q" コマンドでのみ終了できます。 .IP "-E or --QUIT-AT-EOF" ファイルの終わりに 1 度達した際に、自動的に .I less を終了させます。 .IP "-f or --force" 非標準ファイルを強制的にオープンさせます。 (非標準ファイルとは、ディレクトリまたは デバイス型特殊ファイルのことです。) またバイナリファイルをオープンする際の警告メッセージも表示しません。 デフォルトでは .I less は非標準ファイルのオープンを拒否します。 .IP "-F or --quit-if-one-screen" ファイル全体が最初の画面に表示可能だった場合には、 .I less を自動的に終了させます。 .IP "-g or --hilite-search" 通常、 .I less は、前回の検索コマンドでマッチした画面中全ての文字列をハイライト表示します。 -g オプションは、この動作を前回の検索コマンドでマッチした文字列のみを ハイライト表示するように変更します。 このオプションは、 .I less の動作をデフォルトより多少速くします。 .IP "-G or --HILITE-SEARCH" -G オプションは、検索コマンドで見付かった文字列に対する 全てのハイライト表示を抑制します。 .IP "-h\fIn\fP or ---max-back-scroll=\fIn\fP" 後方にスクロールする最大行数を指定します。 もし \fIn\fP 行を上回って後方にスクロールする必要がある場合は、 代わりに画面が前方に向かって再描画されます。 (端末が後方に戻る機能を持たない場合は、-h0 が暗に意味されています。) .IP "-i or --ignore-case" 大文字小文字の区別をしません。 つまり、大文字と小文字を同一と見なして検索を行います。 このオプションは、検索パターンに大文字が含まれていた場合には無視されます。 いいかえると、検索パターンに大文字が含まれていた場合、 大文字小文字の区別をした検索をします。 .IP "-I or --IGNORE-CASE" -i コマンドと似ていますが、検索パターンが大文字を含んでいた場合でも、 大文字小文字の違いを無視して検索をします。 .IP "-j\fIn\fP or --jump-target=\fIn\fP" 「ターゲット」行の位置を画面上の何行目に表示するか指定します。 ターゲット行とは、文字検索、タグ検索、行番号へのジャンプ、 ファイルのパーセンテージでのジャンプ、マーク位置へのジャンプ の対象となる行です。 画面の行は数字で指定します: 画面の一番上の行は 1、その次の行は 2、 以下同様に指定します。 画面の最終行から何行目かを指定する場合は、数値を負に指定します: 画面の一番下の行は -1、下から 2 行目は -2、以下同様に指定します。 -j オプションが用いられている場合、 検索はターゲット行の直後の行から始まります。 例えば "-j4" の場合、ターゲット行は画面の 4 行目なので、 検索は画面の 5 行目から始まります。 .IP "-J or --status-column" 画面の左端にステータスカラムを表示します。 現在の検索にマッチした行数をステータスカラムに表示します。 ステータスカラムは -w または -W オプションが有効な場合にも使用されます。 .IP "-k\fIfilename\fP or --lesskey-file=\fIfilename\fP" 指定したファイルを .I lesskey (1) のファイルであるとして .I less にオープンさせ、処理させます。 複数の -k オプションを指定することもできます。 環境変数 LESSKEY または LESSKEY_SYSTEM が設定された場合、あるいは lesskey ファイルが標準位置 (キー割り当ての節を参照) に見付かった場合、 そのファイルも .I lesskey ファイルとして使用されます。 .IP "-m or --long-prompt" .I less に (\fImore\fP のような)、 冗長なパーセント表示のプロンプトを表示させます。 デフォルトでは、 .I less は、コロンのプロンプトを表示します。 .IP "-M or --LONG-PROMPT" .I more より、さらに冗長なプロンプトを .I less に表示させます。 .IP "-n or --line-numbers" 行番号の使用を抑制します。 (行番号を使用する) デフォルトの設定では、 特に、入力ファイルが非常に大きな場合に .I less の速度の低下を引き起こすことがあります。 -n オプションで行番号の使用を抑制することで、この問題を避けられます。 行番号の使用とは、冗長なプロンプトと = コマンドでの行番号の表示と、 v コマンドが現在の行番号をエディタに渡すことです (下記のプロンプト節における LESSEDIT に関する話題も参照してください)。 .IP "-N or --LINE-NUMBERS" 画面の各行の先頭に行番号を表示します。 .IP "-o\fIfilename\fP or --log-file=\fIfilename\fP" .I less の入力ファイルを閲覧されている状態のまま、 指定した名前のファイルにコピーします。 このオプションは入力ファイルが通常ファイルではなく、 パイプである場合にのみ適用されます。 ファイルが既に存在する場合は、 .I less は上書きする前に確認を求めます。 .IP "-O\fIfilename\fP or --LOG-FILE=\fIfilename\fP" -O オプションは -o に似ていますが、 既にあるファイルを確認することなく上書きします。 .sp ログファイルが指定されてない場合、 -o と -O オプションは、 .I less のなかから、ログファイルを指定するために使えます。 ファイル名を指定しない場合は、単にログファイル名を表示するだけです。 "s" コマンドは、 .I less のなかから、-o を指定するのと同等です。 .IP "-p\fIpattern\fP or --pattern=\fIpattern\fP" コマンドラインでの -p オプションは、 +/\fIpattern\fP を指定するのと同じです。つまり、 .I less はファイル中で \fIpattern\fP が最初に現れるところから表示を開始します。 .IP "-P\fIprompt\fP or --prompt=\fIprompt\fP" 3 つのプロンプトスタイルを好みに合わせて仕立てる方法を提供します。 このオプションは通常、 .I less コマンドを呼び出す度に打込んだりせずに、 環境変数 LESS で指定します。 このオプションは、変数 LESS の中で 最後のオプションになっているか、 ドル記号で終了している必要があります。 -Ps の後の文字列は、デフォルトの (短い) プロンプトを その文字列に変更します。 -Pm は、中間の (-m) プロンプトを変更します。 -PM は、長い (-M) プロンプトを変更します。 -Ph は、ヘルプ画面のプロンプトを変更します。 -P= は、= コマンドで表示されるメッセージを変更します。 -Pw は、(F コマンド中で) データ待ちの間に表示されるメッセージを変更します。 全てのプロンプト文字列は、 文字と特別なエスケープシーケンスの連続から構成されます。 詳細は、プロンプト節を参照してください。 .IP "-q or --quiet or --silent" 適度に「静かな」動作にします: ファイルの終わりを越えて、またはファイルの始まりを越えて スクロールしようとした場合に端末ベルが鳴らなくなります。 端末が「ビジュアルベル」を持っている場合は代わりにそれを使います。 無効な文字を打った時のような、 その他の確かなエラーに関してはベルを鳴らします。 デフォルトでは、全ての場合において端末ベルを鳴らします。 .IP "-Q or --QUIET or --SILENT" 完全に「静かな」動作にします: 端末ベルは全く鳴らしません。 .IP "-r or --raw-control-chars" 制御文字を「そのまま」表示します。 デフォルトでは、制御文字をキャレットを使って表示します。 例えば control-A (8 進数 001) は、"^A" と表示します。 警告: -r オプションが使われると、 .I less は、(画面が各制御文字の種類にどのように反応するかに依存しているために) 画面の実際の表示状態を追うことができません。 よって長い行が誤った位置で分割されてしまうといったような、 多くの表示上の問題が生じます。 .IP "-R or --RAW-CONTROL-CHARS" -r と似ていますが、可能な限り画面の表示状態を追おうとします。 この機能は入力が通常の文字といくつかの ANSI 「カラー」エスケープシーケンス からなっている場合にのみ働きます。 ANSI 「カラー」エスケープシーケンスとは .sp ESC [ ... m .sp のような形式で、"..." には 0 個以上の "m" でない文字が入ります。 画面表示状態を追うために、全ての制御文字と 全ての ANSI カラーエスケープシーケンスは カーソルを動かさないと仮定されます。 カラーエスケープシーケンスを終了させることのできる文字のリストを LESSANSIENDCHARS 環境変数に設定することにより、"m" 以外の文字が ANSI カラーエスケープシーケンスを終了できることを .I less に教えることができます。 .IP "-s or --squeeze-blank-lines" 連続した空白行を、1 行の空白行にまとめます。 これは、 .I nroff の出力を閲覧する際に便利です。 .IP "-S or --chop-long-lines" 画面幅より長い行を折り返さずに切り捨てます。 つまり、長い行の残りの部分を単純に捨ててしまいます。 デフォルトでは長い行を折り返します。つまり残りが次の行に表示されます。 .IP "-t\fItag\fP or --tag=\fItag\fP" -t オプションの直後にはタグ名が続き、そのタグを含むファイルを編集します。 このオプションを使うためには、タグ情報が必要です。 例えば、 .I ctags (1) コマンドであらかじめ作られた "tags" と呼ばれる ファイルがカレントディレクトリにあるかもしれません。 環境変数 LESSGLOBALTAGS が設定された場合、これは .I global (1) 互換のコマンドの名前として解釈され、 このコマンドがタグを見付けるために使用されます (http://www.gnu.org/software/global/global.html を参照)。 -t オプションは、 .I less の中から (\- コマンドを用いて) 新しいファイルを読み込む方法として 指定することもできます。 コマンド ":t" は、 .I less の中で、-t を指定するのと同じです。 .IP "-T\fItagsfile\fP or --tag-file=\fItagsfile\fP" "tags" の代わりに使用するタグファイルを指定します。 .IP "-u or --underline-special" -バックスペースと復帰文字 (carrage return) を印刷可能文字として扱います。 +バックスペースと復帰文字 (carriage return) を印刷可能文字として扱います。 つまり、これらが入力に現れた時は端末に送られます。 .IP "-U or --UNDERLINE-SPECIAL" バックスペース、タブ、復帰文字を制御文字として扱います。 つまり、これらの文字は -r オプションで指定されたものとして扱います。 .sp -u と -U のどちらも指定されていない場合、デフォルトでは 下線文字の隣にあるバックスペースは特別に扱われます。 すなわち、 下線の引かれた文字が、端末のハードウェア下線機能を使って表示されます。 さらに、同一の 2 文字の間にあるバックスペースも特別な扱われ方をします。 すなわち、 重ね打ちされた文字が、端末のハードウェア太字機能を使って表示されます。 その他のバックスペースは、前の文字と共に削除されます。 直後に改行が続く復帰文字は、削除されます。 その他の復帰文字は -r オプションで指定されたように扱われます。 重ね打ちや下線の引かれた文字の検索は -u と -U のどちらも有効でない場合にのみ可能です。 .IP "-V or --version" .I less のバージョン番号を表示します。 .IP "-w or --hilite-unread" 1 ページ前方に移動した後最初の「新しい」行を一時的にハイライト表示します。 最初の「新しい」行とは、移動前に画面の最後だった行の直後の行のことです。 また g や p コマンドの後、ターゲット行をハイライト表示します。 ハイライト表示は次の移動を伴うコマンドで消去されます。 行の全てがハイライト表示されますが、-J オプションが有効な場合は、 ステータスカラムのみがハイライト表示されます。 .IP "-W or --HILITE-UNREAD" -w と似ていますが、1 行より多く前方に移動する全てのコマンドのあと、 最初の新しい行を一時的にハイライト表示します。 .IP "-x\fIn\fP,... or --tabs=\fIn\fP,..." タブストップを設定します。 単一の \fIn\fP だけが指定された場合、 \fIn\fP の倍数の位置にタブストップが設定されます。 複数の値がコンマで区切って指定された場合、 タブストップは、これらの位置と、残りは最後の 2 個の間隔に、配置されます。 例えば \fI-x9,17\fP はタブストップを位置 9, 17, 25, 33 等に設定します。 デフォルトの \fIn\fP は 8 です。 .IP "-X or --no-init" .\" XXX deinitialize って非初期化でいいの? 端末に、termcap 初期化文字列と非初期化文字列を送らないようにします。 画面をクリアする際のように非初期化文字列が何か不必要なことをする場合には、 望ましい場合があります。 .IP "--no-keypad" 端末に、キーパッド初期化文字列と非初期化文字列を送らないようにします。 キーパッド文字列が数値キーパッドを変な風に動作させてしまう場合、 これが有用な場合があります。 .IP "-y\fIn\fP or --max-forw-scroll=\fIn\fP" 前方にスクロールする最大行数を指定します。 もし \fIn\fP 行を上回って前方にスクロールする必要がある場合は、 代わりに画面が再描画されます。 必要ならば、-c か -C オプションを使用して、 画面の先頭から再描画できます。 デフォルトでは、全ての前方移動はスクロールになります。 .IP "-[z]\fIn\fP or --window=\fIn\fP" デフォルトのスクロールするウィンドウの大きさを \fIn\fP 行に変更します。 デフォルトは 1 画面分の行数です。 z と w コマンドはウィンドウの大きさを変更するためにも使えます。 z は、 .I more との互換性のために省略できます。 数値 .I n が負の場合は、現在の画面サイズより .I n 行小さくウィンドウサイズを設定することを意味しています。 例えば画面が 24 行の場合、\fI-z-4\fP はスクロールする ウィンドウを 20 行に設定することを意味しています。 画面が 40 行に変更された場合には、 スクロールウィンドウは自動的に 36 行に変更されます。 .IP -"\fIcc\fP\ or\ --quotes=\fIcc\fP ファイル名をクォートする文字を変更します。 スペースとクォート文字の両方を含むファイル名を指定する場合には このオプションが必要となるでしょう。 1 文字続けた場合、クォート文字が指定した文字に変更されます。 この場合スペースを含むファイル名はダブルクォートではなく、 この文字で囲まなければなりません。 また、2 文字続けた場合は、 1 文字目が開クォートに、2 文字目が閉クォートになります。 この場合スペースを含むファイル名の前に開クォート文字をおき、 ファイル名の後に閉クォート文字をおきます。 引用文字を変更した後でも、このオプションは -" (ダッシュの後にダブルクォート) のままであることに注意してください。 .IP "-~ or --tilde" 通常、ファイルの終わりより後の行は、1 つのチルダ (~) で表示されます。 このオプションを使うと、ファイルの終わりより後の行を空白行で表示します。 .IP "-# or --shift" RIGHTARROW と LEFTARROW コマンドで水平スクロールする デフォルトの桁数を指定します。 0 を指定した場合には、デフォルトの数は画面幅の半分の桁数になります。 .IP -- コマンドライン引数 "--" は、オプション引数の終わりを示します。 この後の、いかなる引数もファイル名として解釈されます。 このオプションは、"-" や "+" で名前が始まる ファイルを閲覧する場合に便利です。 .IP + あるコマンドラインオプションが \fB+\fP で始まる場合、 オプションの残りは、 .I less に初期コマンドとして渡されます。 例えば +G は、 .I less が、ファイルの始めではなくファイルの終わりを表示して起動するように働きます。 また、オプション +/xyz は、ファイル中で "xyz" が初めて現れる場所から 起動させるように働きます。 特殊な場合として、+ は +g と同じ働きをします。 つまり、このオプションでは指定された行番号から表示が始まります (ただし、上記の "g" コマンドの注意書きを参照のこと)。 もしこのオプションが ++ で始められた場合は、 初期コマンドは閲覧する最初のファイルにだけでなく 全てのファイルに対して適用されます。 上述した "+" コマンドも、全てのファイルに対する初期コマンドの 設定 (および変更) に使われます。 .SH "行編集" 画面の一番下でコマンドラインに (例えば :e コマンドに対するファイル名や、 検索コマンドに対するパターンを) 入力する際に、 いくつかのキーをコマンドラインを操作するために使用できます。 多くのコマンドは、ある種のキーボードでキーが存在しない場合でも 使用できるように、[ 大括弧 ] 中にある代替形式を持っています。 (大括弧の中の形式は、MS-DOS 版では機能しません。) これらの特殊キーはどれでも、^V や ^A といった「リテラル」文字を 前に置くことで文字として入力できます。 バックスラッシュ自身は、2 つのバックスラッシュを入力することで、 文字として入力できます。 .IP "LEFTARROW [ ESC-h ]" カーソルを 1 文字分左へ移動します。 .IP "RIGHTARROW [ ESC-l ]" カーソルを 1 文字分右へ移動します。 .IP "^LEFTARROW [ ESC-b or ESC-LEFTARROW ]" (CONTROL と LEFTARROW を同時入力) カーソルを 1 単語分左へ移動します。 .IP "^RIGHTARROW [ ESC-w or ESC-RIGHTARROW ]" (CONTROL と RIGHTARROW を同時入力) カーソルを 1 単語分右へ移動します。 .IP "HOME [ ESC-0 ]" カーソルを行頭へ移動します。 .IP "END [ ESC-$ ]" カーソルを行末へ移動します。 .IP "BACKSPACE" カーソルの左にある文字の消去、 または、コマンドラインが空の場合にコマンドをキャンセルします。 .IP "DELETE or [ ESC-x ]" カーソルの下にある文字を消去します。 .IP "^BACKSPACE [ ESC-BACKSPACE ]" (CONTROL と BACKSPACE を同時入力) カーソルの左にある単語を消去します。 .IP "^DELETE [ ESC-X or ESC-DELETE ]" (CONTROL と DELETE を同時入力) カーソルの下にある単語を消去します。 .IP "UPARROW [ ESC-k ]" 前のコマンドラインを呼び出します。 .IP "DOWNARROW [ ESC-j ]" 次のコマンドラインを呼び出します。 .IP "TAB" カーソルの左にある部分的なファイル名を補完します。 複数のファイル名にマッチした場合は、 最初にマッチしたファイル名がコマンドラインに入力されます。 TAB を繰り返し打つと、マッチした他のファイル名を順番に表示します。 補完したファイル名がディレクトリの場合、"/" がファイル名に付け加えられます。 (MS-DOS システムでは、"\\" が付け加えられます。) ディレクトリ名に異なる文字を付け加えたい場合は、 環境変数 LESSSEPARATOR で指定できます。 .IP "BACKTAB [ ESC-TAB ]" TAB と似ていますが、マッチしたファイル名を逆順に循環して入力します。 .IP "^L" カーソルの左にある部分的なファイル名を補完します。 複数のファイル名にマッチした場合は、 (もし収まれば) マッチした全てのファイル名がコマンドラインに入力されます。 .IP "^U (Unix と OS/2) or ESC (MS-DOS)" 全てのコマンドラインを消去するか、 またはコマンドが空の場合にはコマンドをキャンセルします。 Unix において、line-kill 文字を ^U 以外の文字に変更している場合は、 その文字が ^U の代わりに使われます。 .SH "キー割り当て" lesskey ファイルを作成する .I lesskey (1) を用いて、独自の .I less コマンドを定義できます。 このファイルはコマンドキーの集合と それぞれのキーに関係づけられた動作を指定します。 また、 .I lesskey を使って行編集キー (行編集を参照) を変更したり、 環境変数を設定したりできます。 環境変数 LESSKEY が設定されている場合には、 .I less は lesskey ファイル名としてその値を使用します。 設定されていない場合、 .I less は、標準の位置にある lesskey ファイルを探します: Unix システムでは、 .I less は "$HOME/.less" という名前のファイルを探します。 MS-DOS と Windows システムでは、 .I less は "$HOME/_less" という lesskey ファイルを探し、 そこに見つからないない場合は、 環境変数 PATH で指定されている全てのディレクトリの下にある "_less" という lesskey ファイルを探します。 OS/2 システムでは、 .I less は "$HOME/less.ini" という lesskey ファイルを探し、 見つからない場合は、環境変数 INIT で指定されている全てのディレクトリの下にある "less.ini" ファイルを探し、 そこに見つからない場合は、 環境変数 PATH で指定されている全てのディレクトリの下にある "less.ini" ファイルを探します。 詳細は、 .I lesskey のマニュアルページを参照してください。 .P システム標準 lesskey ファイルを用いて キー割り当てを提供することもできます。 あるキーがローカル lesskey ファイルとシステム標準ファイルの両方に 見つかった場合は、システム標準のものよりもローカルファイルの キー割り当てが優先されます。 環境変数 LESSKEY_SYSTEM が設定されていた場合は、 .I less はシステム標準 lesskey ファイルとしてその値を使用します。 設定されてない場合、 .I less はシステム標準 lesskey ファイルを標準の場所で探します。 Unix システムでは、システム標準ファイルは /usr/local/etc/sysless です。 (ただし、 .I less が /usr/local/etc とは別の sysconf ディレクトリで作成されていた場合は、 そのディレクトリで sysless は見つかります。) MS-DOS と Windows システムでは、 システム標準 lesskey ファイルは c:\\_sysless です。 OS/2 システムでは、 システム標準 lesskey ファイルは c:\\sysless.ini です。 .SH 入力プリプロセッサ .I less に対して、「入力プリプロセッサ」を定義できます。 .I less はファイルをオープンする前に、まず入力プリプロセッサで 入力ファイルの内容の表示方法を変更する機会を与えます。 入力プリプロセッサは、ファイルの内容を 代替ファイルと呼ばれる別ファイルに書き出す 単純な実行可能プログラム (またはシェルスクリプト) です。 そして代替ファイルの内容がオリジナルファイルの内容の代わりに表示されます。 しかし、ユーザにとってはオリジナルファイルが オープンされているかのように見えます。 つまり .I less は現在のファイルの名前としてオリジナルファイルの名前を表示します。 .PP 入力プリプロセッサは、ユーザによって入力された オリジナルファイル名をコマンドライン引数として 1 つ受け付けます。 入力プリプロセッサは代替ファイルを作成し、 また終了した際に代替ファイル名を標準出力に表示しなければなりません。 入力プリプロセッサが代替ファイル名を出力しない場合は、 .I less は通常どおりオリジナルファイルを使用します。 入力プリプロセッサは、標準入力を閲覧する場合には呼び出されません。 入力プリプロセッサを設定するためには、 入力プリプロセッサを呼び出すコマンドラインを環境変数 LESSOPEN に設定します。 このコマンドラインは、文字列 "%s" を 1 つ含んでいなければなりません。 これは、入力プリプロセッサコマンドが呼び出される際に、 ファイル名に置き換えられます。 .PP .I less がそのようにしてオープンしたファイルをクローズする際には、 入力ポストプロセッサと呼ばれるもう 1 つのプログラムを呼び出します。 このプログラムは、(LESSOPEN によって作られた代替ファイルを消去するといった) 必要な全ての後処理を行います。 このプログラムは、ユーザによって入力されたオリジナルファイル名と 代替ファイル名の 2 つを引数として受け付けます。 入力ポストプロセッサを設定するためには、 入力ポストプロセッサを呼び出すコマンドラインを 環境変数 LESSCLOSE に設定します。 入力ポストプロセッサコマンドはファイル名に置き換えられる 文字列 "%s" を 2 つ含んでいます。1 つ目はファイルのオリジナルの 名前に置き換えられ、2 つ目は LESSOPEN の出力である 代替ファイルの名前に置き換えられます。 .PP 例えば多くの Unix システムでは、次の 2 つのスクリプトにより 圧縮されているファイルを圧縮された状態のまま .I less でそのファイルを直接閲覧できます。 .PP lessopen.sh: .br #! /bin/sh .br case "$1" in .br *.Z) uncompress -c $1 >/tmp/less.$$ 2>/dev/null .br if [ -s /tmp/less.$$ ]; then .br echo /tmp/less.$$ .br else .br rm -f /tmp/less.$$ .br fi .br ;; .br esac .PP lessclose.sh: .br #! /bin/sh .br rm $2 .PP これらのスクリプトを使うためには、それらの両方を実行可能な場所に置き、 LESSOPEN="lessopen.sh\ %s", LESSCLOSE="lessclose.sh\ %s\ %s" と設定します。 異なった種類の圧縮ファイルなどを受け付ける より複雑な LESSOPEN と LESSCLOSE スクリプトを書くこともできるでしょう。 .PP データを代替ファイルに書き出さず、直接 .I less にパイプするような入力プリプロセッサを設定することも可能です。 こうすることにより、 閲覧する前に圧縮ファイル全体を展開することを避けられます。 このような働きをする入力プリプロセッサは、入力パイプと呼ばれます。 入力パイプは、代替ファイル名を標準出力に表示する代わりに、 代替ファイルの内容全てを標準出力に書き出します。 入力パイプが標準出力に何も書き出さない場合は代替ファイルはなく、 .I less は通常どおりオリジナルファイルを使用します。 入力パイプを使う場合は、 入力プリプロセッサが入力パイプであることを知らせるために、 環境変数 LESSOPEN の最初の文字を、縦棒 (|) に設定します。 .PP 例えば多くの Unix システムで、 このスクリプトは上述したスクリプト例と似た働きをします。 .PP lesspipe.sh: .br #! /bin/sh .br case "$1" in .br *.Z) uncompress -c $1 2>/dev/null .br ;; .br esac .br .PP このスクリプトを使うためには、これを実行可能な場所に置いて、 LESSOPEN="|lesspipe.sh %s" と設定します。 入力パイプを使用する際もポストプロセッサ LESSCLOSE を使用できますが、 削除する代替ファイルがないので通常必要ありません。 この例では、LESSCLOSE ポストプロセッサに渡される 代替ファイル名は "-" です。 .SH "各国文字集合" 入力ファイルには、3 種類の文字が含まれています。 .IP "通常文字" 画面に直接表示できる文字。 .IP "制御文字" 画面に直接表示すべきではありませんが、(バックスペースやタブのように) 普通のテキストファイル中で見つかることが予期される文字。 .IP "バイナリ文字" 画面に直接表示すべきではなく、 テキストファイル中で見つかることが予期されていない文字。 .PP 「文字集合」は簡潔にいうとどの文字が通常文字、制御文字、 バイナリ文字として考えられるかということです。 環境変数 LESSCHARSET で文字セットを選択できます。 環境変数 LESSCHARSET に設定できるのは: .IP ascii BS, TAB, NL, CR, formfeed が制御文字で、 32 と 126 の間の値を持つ全ての文字が通常で、 その他全てがバイナリです。 .IP iso8859 ISO 8859 文字集合を選択します。 160 から 255 までが通常文字として扱われること以外は、ASCII と同じです。 .IP latin1 iso8859 と同じです。 .IP latin9 iso8859 と同じです。 .IP dos MS-DOS に適した文字集合を選択します。 .IP ebcdic EBCDIC 文字集合を選択します。 .IP IBM-1047 OS/390 Unix Services が使用する EBCDIC 文字を選択します。 これが EBCDIC における latin1 相当です。 環境変数で LESSCHARSET=IBM-1047 か LC_CTYPE=en_US とすると、 同等の効果が得られます。 .IP koi8-r ロシアの文字集合を選択します。 .IP next NeXT コンピュータに適した文字集合を選択します。 .IP utf-8 ISO 10646 文字集合の UTF-8 符号を選択します。 .PP ある特殊な場合には、 .I less が LESSCHARSET で指定できない文字セットを使うように調整したい場合があります。 このような場合、環境変数 LESSCHARDEF を用いて文字集合を定義できます。 この環境変数は、文字列中の各文字が、 文字集合中の 1 文字を表すように設定します。 文字 "." は通常文字を表すのに使われ、 文字 "c" は制御文字を、文字 "b" はバイナリ文字を表します。 10 進数は繰り返しに使用できます。 例えば "bccc4b." は値 0 の文字がバイナリ、 1, 2, 3 は制御、4, 5, 6, 7 はバイナリ、 そして 8 は通常文字を意味します。 最後の文字より後の文字は全て最後の文字と同じと扱われるので、 9 から 255 までの文字は通常となります。 (これは例なので、 必ずしもなにか実際の文字集合セットを表しているわけではありません。) .PP 下の表は、LESSCHARSET として有効な値に対し、 それぞれ等価な LESSCHARDEF の値を示しています。 .sp ascii\ 8bcccbcc18b95.b .br dos\ \ \ 8bcccbcc12bc5b95.b. .br ebcdic 5bc6bcc7bcc41b.9b7.9b5.b..8b6.10b6.b9.7b .br \ \ \ \ \ \ 9.8b8.17b3.3b9.7b9.8b8.6b10.b.b.b. .br IBM-1047 4cbcbc3b9cbccbccbb4c6bcc5b3cbbc4bc4bccbc \ \ \ \ \ \ 191.b .br iso8859 8bcccbcc18b95.33b. .br koi8-r 8bcccbcc18b95.b128. .br latin1 8bcccbcc18b95.33b. .br next\ \ 8bcccbcc18b95.bb125.bb .PP LESSCHARSET と LESSCHARDEF のどちらも設定されていない場合、 文字列 "UTF-8" が LC_ALL, LC_TYPE, LANG のいずれかの環境変数に見付かれば、 デフォルトの文字集合は utf-8 になります。 .PP この文字列が見付からない場合でも、 システムが .I setlocale インタフェースをサポートしていれば、 .I less は文字集合の決定に setlocale を使用します。 setlocale は環境変数 LANG もしくは LC_CTYPE で制御されます。 .PP 最後に、 .I setlocale インタフェースも使えない場合、デフォルトの文字集合は latin1 になります。 .PP 制御文字とバイナリ文字は強調 (反転) して表示されます。 これらの文字はそれぞれ可能であるならば (例えば control-A を ^A というように) キャレット表記で表示されます。 キャレット表記は、0100 ビットを反転した結果が 印刷可能文字になる場合にのみ使用されます。 そうでない場合は、山括弧で囲まれた 16 進数で表します。 このフォーマットは、環境変数 LESSBINFMT により変更できます。 LESSBINFMT は "*"で始まり、もう1つの文字で表示属性を選択します: "*k" は点滅、"*d" は太字、"*u" は下線、 "*s" は強調、そして、"*n" は通常です。 LESSBINFMT が "*" で始まっていない場合は、通常属性と仮定します。 LESSBINFMT の残りの部分は、1 つの printf スタイルのエスケープシーケンス (x, X, o, d などが後ろに続く %) を含む文字列です。 LESSBINFMT が "*u[%x]" の場合、バイナリキャラクタは 大括弧で囲まれた 16 進数に下線をして表示されます。 LESSBINFMT が指定されていない場合のデフォルトは、"*s<%X>" です。 .SH "プロンプト" -P オプションにより、プロンプトを好みに合わせて仕立てることができます。 -P オプションに与えられた文字列は、指定したプロンプト文字列を置き換えます。 文字列中のある文字は特殊な解釈をされます。 プロンプト機構は柔軟性を持たせるために少々複雑になっていますが、 一般のユーザは、個人用プロンプト文字列の作り方の詳細を理解する必要は ありません。 .sp パーセント記号は後に続く 1 文字が何かによって展開のされ方が異なります: .IP "%b\fIX\fP" 現在の入力ファイルでのバイトオフセットで置き換えられます。 b の後には、(上記で \fIX\fP で示されている) 1 文字が続き、 どの行のバイトオフセットを使用するかを指定します。 その文字が "t" の場合は、画面の先頭行のバイトオフセットが使われます。 "m" の場合は真中の行、"b" の場合は最下行、 "B" の場合は最下行の直後の行の、 "j" の場合には -j オプションで指定したターゲット行の バイトオフセットを使うことを意味しています。 .IP "%B" 現在の入力ファイルの大きさに置き換えられます。 .IP "%c" 画面の最初の桁に表示されている文字の桁番号に置き換えられます。 .IP "%d\fIX\fP" ある行が存在する入力ファイル中のページ番号に置き換えられます。 使用する行は %b オプションと同じように \fIX\fP で決定されます。 .IP "%D" 入力ファイルのページ数、 いいかえると入力ファイルの最終行のページ番号に置き換えられます。 .IP "%E" エディタの名前 (環境変数 VISUAL、VISUAL が定義されていない場合は 環境変数 EDITOR) に置き換えられます。 後述する LESSEDIT 機能に関する話題を参照してください。 .IP "%f" 現在の入力ファイル名に置き換えられます。 .IP "%i" 入力ファイルのリスト中における現在のファイルのインデックスで置き換えらます。 .IP "%l\fIX\fP" ある行の入力ファイル中での行番号で置き換えられます。 使用する行は %b オプションと同じように \fIX\fP で決定されます。 .IP "%L" 入力ファイルの最終行の行番号で置き換えられます。 .IP "%m" 入力ファイルの合計数で置き換えられます。 .IP "%p\fIX\fP" 現在の入力ファイルでのバイトオフセットに基づいたパーセントで置き換えられます。 使用する行は %b オプションと同じように \fIX\fP で決定されます。 .IP "%P\fIX\fP" 現在の入力ファイルでの行番号に基づいたパーセントで置き換えられます。 使用する行は %b オプションと同じように \fIX\fP で決定されます。 .IP "%s" %B と同じです。 .IP "%t" 後に続くスペースを取り除きます。 通常は文字列の最後に使われますが、どこに置いても構いません。 .IP "%x" ファイルリストのうち次の入力ファイル名で置き換えられます。 .PP もし (例えば入力がパイプのためファイルサイズが分からない場合など) 項目が不明な場合は、代わりに疑問符が表示されます。 .PP プロンプト文字列のフォーマットは、ある条件によって変更できます。 疑問符とその後に続く 1 文字で、"IF" のように働き、 -どのようような文字が続くかで、条件が評価されます。 +どのような文字が続くかで、条件が評価されます。 条件が真ならば、疑問符と条件文字の後に続く文字列から ピリオドまでがプロンプトの中に表示されます。 条件が偽ならば、そのような文字列はプロンプトに挿入されません。 疑問符とピリオドの間にあるコロンは、"ELSE" として働き、 コロンとピリオドの間にある文字列は、IF の条件が偽の場合にのみ プロンプト文字列に挿入されます。 (疑問符に続く) 条件文字には次のようなものがあります: .IP "?a" プロンプトに既に任意の文字列が含まれている場合に真。 .IP "?b\fIX\fP" 指定した行のバイトオフセットが既知の場合に真。 .IP "?B" 現在の入力ファイルの大きさが既知の場合に真。 .IP "?c" 文字が水平に移動している (%c が 0 でない) 場合に真。 .IP "?d\fIX\fP" 指定した行のページ番号が既知の場合に真。 .IP "?e" ファイルの終わりの場合に真。 .IP "?f" 入力ファイル名がある (つまり、入力がパイプでない) 場合に真。 .IP "?l\fIX\fP" 指定した行の行番号が既知の場合に真。 .IP "?L" ファイルの最終行の行番号が既知の場合に真 .IP "?m" 複数の入力ファイルがある場合に真。 .IP "?n" 新しい入力ファイルの最初のプロンプトの場合に真。 .IP "?p\fIX\fP" 指定した行の現在の入力ファイルでの バイトオフセットに基づくパーセントが既知の場合に真。 .IP "?P\fIX\fP" 指定した行の現在の入力ファイルでの 行番号に基づくパーセントが既知の場合に真。 .IP "?s" "?B" と同じです。 .IP "?x" 次の入力ファイルがある (つまり、現在の入力ファイルが最後のファイルでない) 場合に真。 .PP 特殊文字 (疑問符、コロン、ピリオド、パーセント、バックスラッシュ) 以外の 全ての文字がプロンプトにそのまま表示されます。 特殊文字をプロンプトにそのまま表示させるには、 その文字の前にバックスラッシュを置きます。 .PP 例: .sp ?f%f:Standard input. .sp このプロンプトは、ファイル名が既知の場合にはファイル名を、 そうでない場合には "Standard input" と表示します。 .sp ?f%f .?ltLine %lt:?pt%pt\\%:?btByte %bt:-... .sp このプロンプトはファイル名が既知の場合に表示します。 行番号が既知の場合には、ファイル名に続けて行番号を表示します。 もし行番号が既知でなくパーセントが既知の場合には、パーセントを表示します。 パーセントも既知でなくバイトオフセットが既知の場合には、 バイトオフセットを表示します。 バイトオフセットも既知でない場合には、ダッシュを表示します。 各疑問符にピリオドがどのように対応しているかに注意してください。 また、%pt の後の % を実際に挿入するために、 バックスラッシュでエスケープしていることに注意してください。 .sp ?n?f%f\ .?m(file\ %i\ of\ %m)\ ..?e(END)\ ?x-\ Next\\:\ %x..%t .sp このプロンプトがファイルにおける最初のプロンプトの場合には ファイル名を表示します。 さらに、複数のファイルがある場合には、 "file N of N" というメッセージを加えます。 そして、ファイルの終わりに達した場合には、文字列 "(END)" が表示され、 引き続いて次のファイルがある場合にはそのファイル名を表示します。 最後に、後に続くスペースを切り詰めます。 これはデフォルトのプロンプトです。 参考として、(-m と -M オプションに対応する) 2 つのプロンプトのデフォルトを挙げます。 ここでは読みやすさのために 2 行に分けています。 .nf .sp ?n?f%f\ .?m(file\ %i\ of\ %m)\ ..?e(END)\ ?x-\ Next\\:\ %x.: ?pB%pB\\%:byte\ %bB?s/%s...%t .sp ?f%f\ .?n?m(file\ %i\ of\ %m)\ ..?ltlines\ %lt-%lb?L/%L.\ : byte\ %bB?s/%s.\ .?e(END)\ ?x-\ Next\\:\ %x.:?pB%pB\\%..%t .sp .fi そして、次に挙げるのは = コマンドで表示されるデフォルトのメッセージです。 .nf .sp ?f%f\ .?m(file\ %i\ of\ %m)\ .?ltlines\ %lt-%lb?L/%L.\ . byte\ %bB?s/%s.\ ?e(END)\ :?pB%pB\\%..%t .fi .PP プロンプト展開の機能は他の目的でも使われます: 環境変数 LESSEDIT が定義されている場合、この変数は v コマンドで実行されるコマンドとして使われます。 LESSEDIT の文字列は、プロンプト文字列と同じ方法で展開されます。 LESSEDIT のデフォルトの値は以下のとおりです: .nf .sp %E\ ?lm+%lm.\ %f .sp .fi この文字列は、エディタ名と、その後に + と行番号、その後にファイル名と いうように展開されます。 あなたの指定したエディタが、"+行番号" という構文を受け付けない場合や、 呼び出しの構文が違う場合には、 このデフォルトの LESSEDIT を修正できます。 .SH セキュリティ 環境変数 LESSSECURE が 1 に設定されている場合、 .I less は「安全な」モードで実行されます。この場合、以下の機能は使えません: .RS .IP "!" シェルコマンド .IP "|" パイプコマンド .IP ":e" ファイルの読み込みコマンド .IP "v" 編集コマンド .IP "s -o" ファイルの記録 .IP "-k" lesskey ファイルの使用 .IP "-t" タグファイルの使用 .IP " " ファイル名での * といったメタキャラクタ .IP " " ファイル名補完 (TAB, ^L) .RE .PP less を「安全な」モードでしか実行できないように コンパイルすることも可能です。 .SH 環境変数 環境変数は普通にシステム環境で設定するか、または .I lesskey (1) ファイルで指定できます。 環境変数が複数の個所で定義されている場合、 ローカルな lesskey ファイルでの変数定義、 システム環境での変数定義、 システム標準 lesskey ファイルでの変数定義の順で優先されます。 .IP COLUMNS 画面の 1 行あたりの桁数を設定します。 環境変数 TERM で設定された桁数よりも優先されます。 (ただし画面サイズを知ることができる TIOCGWINSZ または WIOCGETD を サポートしているウィンドウシステムを使用しているのであれば、 その情報が環境変数 LINES と COLUMNS よりも優先されます。) .IP EDITOR (v コマンドで使用される) エディタの名前。 .IP HOME (Unix および OS/2 のシステムで lesskey ファイルを探すのに使われる) ユーザのホームディレクトリ名。 .IP "HOMEDRIVE, HOMEPATH" 変数 HOME が設定されていない場合に、 環境変数 HOMEDRIVE と HOMEPATH を連結した名前が ユーザのホームディレクトリになります (Windows 版のみ)。 .IP INIT (OS/2 システムで lesskey ファイルを探すのに使われる) ユーザの init ディレクトリ名。 .IP LANG 文字集合を決定するための言語。 .IP LC_CTYPE 文字集合を決定するための言語。 .IP LESS 自動的に .I less に渡されるオプション。 .IP LESSANSIENDCHARS ANSI カラーエスケープシーケンスを終了させるとみなす文字 (デフォルトは "m")。 .IP LESSBINFMT 印字可能文字でもなく、制御文字でもない文字を 表示する際のフォーマット。 .IP LESSCHARDEF 文字集合を定義します。 .IP LESSCHARSET あらかじめ定義された文字集合を選択します。 .IP LESSCLOSE (オプションの) 入力ポストプロセッサを呼び出すためのコマンドライン。 .IP LESSECHO lessecho プログラムの名前 (デフォルトは、"lessecho")。 lessecho プログラムは、Unix システムにおいてファイル名の * や ? といったメタキャラクタの展開に必要です。 .IP LESSEDIT (v コマンドで使用される) エディタのプロトタイプ文字列。 プロンプト節での話題を参照してください。 .IP LESSGLOBALTAGS グローバルタグを探すために -t オプションが使用するコマンド名。 .I global (1) コマンドがある場合、通常、"global" です。 設定されていない場合、グローバルタグは使用されません。 .IP LESSKEY デフォルトの lesskey(1) ファイル名。 .IP LESSKEY_SYSTEM デフォルトのシステム標準 lesskey(1) ファイル名。 .IP LESSMETACHARS シェルに「メタキャラクタ」として解釈される文字のリスト。 .IP LESSMETAESCAPE less がシェルにコマンドを送る際にメタキャラクタの前に付加する プレフィックス。 LESSMETAESCAPE が空の文字列である場合、 メタキャラクタを含むコマンドはシェルに送られません。 .IP LESSOPEN (オプションの) 入力プリプロセッサを呼び出すためのコマンドライン。 .IP LESSSECURE less を「安全な」モードで実行させます。 セキュリティ節での話題を参照してください。 .IP LESSSEPARATOR ファイル名補完においてディレクトリ名に付加される文字列。 .IP LINES 画面の行数を設定します。 環境変数 TERM で設定された行数よりも優先されます。 (ただし画面サイズを知ることができる TIOCGWINSZ または WIOCGETD を サポートしているウィンドウシステムを使用しているのであれば、 その情報が環境変数 LINES と COLUMNS よりも優先されます。) .IP PATH (MS-DOS と OS/2 システムで lesskey ファイルを探すのに使われる) ユーザの検索パス。 .IP SHELL ! コマンドを実行したり、ファイル名の補完に使用されるシェル。 .IP TERM .I less が実行されている端末の種類。 .IP VISUAL (v コマンドで使用される) エディタ名。 .SH 関連項目 lesskey(1) .SH 警告 (-P オプションで変更されない限り) = コマンドとプロンプトで表示される 行番号は画面の先頭行と最終行のものですが、 表示されるバイト数とパーセントは画面の最終行の後のものです。 .PP :e コマンドが複数のファイルに対して使われ、 ファイルのうちの 1 つが既に閲覧されている場合、 新しいファイルは予期しない順番でリストに入るかもしれません。 .PP ある種の古い端末 (いわゆる「マジッククッキー」端末) では、 検索の際のハイライト表示が誤った表示を起こします。 そのような端末では、この問題を避けるため、 検索の際のハイライト表示がデフォルトで無効に設定されています。 .PP 検索の際のハイライト表示が有効で、検索パターンが ^ で始まっている場合、 ある特定の条件下では マッチした文字列以上の部分までハイライト表示されることがあります。 (この問題は less が POSIX 正規表現パッケージを用いて コンパイルされている場合には起きません。) .PP -R オプションを使用して、ANSI 色エスケープシーケンスを含むテキストを 見ている場合、検索は、 エスケープシーケンスが埋め込まれたテキストを見付けられません。 また、検索によるハイライトが、ハイライトテキストに続くテキストの色を 変えてしまうかもしれません。 .PP あるシステムでは、 .I setlocale が 0 から 31 の ASCII 文字をバイナリ文字ではなく 制御文字であると主張します。 そのためいくつかのバイナリファイルが .I less に普通の非バイナリファイルとして扱われてしまいます。 この問題を回避するには、環境変数 LESSCHARSET を "ascii" (もしくは、何か適切な文字集合) に設定します。 .PP このバージョンの less の最新の既知なバグのリストは http://www.greenwoodsoftware.com/less を参照してください。 .SH COPYRIGHT Copyright (C) 2001 Mark Nudelman .PP less is part of the GNU project and is free software. You can redistribute it and/or modify it under the terms of either (1) the GNU General Public License as published by the Free Software Foundation; or (2) the Less License. See the file README in the less distribution for more details regarding redistribution. You should have received a copy of the GNU General Public License along with the source for less; see the file COPYING. If not, write to the Free Software Foundation, 59 Temple Place, Suite 330, Boston, MA 02111-1307, USA. You should also have received a copy of the Less License; see the file LICENSE. .PP less is distributed in the hope that it will be useful, but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the GNU General Public License for more details. .SH 作者 .PP Mark Nudelman .br バグ報告やコメントは上記のアドレスまたは bug-less@gnu.org へ 送ってください。 .br 更なる情報については less ホームページの http://www.greenwoodsoftware.com/less を参照してください。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/ls.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/ls.1 index 2a2b013aa7..b0e07353f1 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/ls.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/ls.1 @@ -1,631 +1,631 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1990, 1991, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgment: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)ls.1 8.7 (Berkeley) 7/29/94 .\" %FreeBSD: src/bin/ls/ls.1,v 1.77 2003/12/01 19:10:29 obrien Exp % .\" .\" $FreeBSD$ .Dd May 19, 2002 .Dt LS 1 .Os .Sh 名称 .Nm ls .Nd ディレクトリの内容のリストを表示する .Sh 書式 .Nm .Op Fl ABCFGHLPRTWZabcdfghiklmnopqrstuwx1 .Op Ar .Sh 解説 .Nm は .Ar file で指定されたファイル名およびオプションの指定にしたがって、 ファイルに関する各種の情報を表示します。なお、 .Ar file としてディレクトリが指定された場合は、そのディレクトリ配下のファイル に関する情報を表示します。 .Pp .Ar file が指定されなかった場合は、カレントディレクトリのファイルを表示します。 表示はファイル名のアルファベット順にソートされます。ただし、 .Ar file としてディレクトリファイルとそれ以外のファイルを混在して指定した 場合は、ディレクトリ以外のファイルが先に表示され、その後 ディレクトリ配下のファイルが表示されます。 .Pp オプションとしては、以下のものがあります。 .Bl -tag -width indent .It Fl A .Pa \&. と .Pa \&.. を除く全てのエントリを表示します。スーパユーザの場合は、通常 このオプションがセットされています。 .It Fl B ファイル名中の非印字可能文字 ( .Xr ctype 3 と現在のロケール設定で定義されます) を強制的に .Li \e Ns Va xxx の形式で表示します。 .Va xxx は文字の数値であり 8 進数です。 .It Fl C マルチカラム形式で出力します。端末への出力の場合は、 これがデフォルトになります。 .It Fl F それぞれのパス名の最後に、ディレクトリならばスラッシュ .Pq Ql / 、実行可能ファイルならばアスタリスク .Pq Ql * 、シンボリックリンクならばアットマーク .Pq Ql @ 、ソケットファイルならば等号 .Pq Ql = 、 .Tn FIFO ならば縦棒 .Pq Ql \&| をつけて表示します。 .It Fl G カラー化出力を有効にします。 本オプションは、環境変数 .Ev CLICOLOR を定義することと同等です (後述)。 .It Fl H コマンドラインのシンボリックリンクを追跡します。 .Fl F , .Fl d , .Fl l オプションのいずれも指定されなかった場合、 このオプションが仮定されます。 .It Fl L 引数がシンボリックリンクファイルの場合、リンクファイル自体ではなく、 リンク先のファイルやディレクトリを表示します。 このオプションは .Fl P オプションを打ち消します。 .It Fl P 引数がシンボリックリンクの場合、リンクが参照しているオブジェクトではなく リンク自身を表示します。 このオプションは .Fl H , .Fl L オプションを打ち消します。 .It Fl R サブディレクトリを再帰的に表示します。 .It Fl T .Fl l オプション (小文字の .Dq エル (L) ) と共に使用された場合、 ファイルの日付と時間に関する詳細情報 (月・日・時・分・秒・年) を表示します。 .It Fl W ディレクトリ走査時にホワイトアウトも表示します。 .It Fl Z 各ファイルの MAC ラベルを表示します。 .Xr maclabel 7 を参照してください。 .It Fl a ドット .Pq Pa \&. で始まるファイルも含めて表示します。 .It Fl b .Fl B と同様ですが、可能であれば .Tn C のエスケープコードを使用します。 .It Fl c ファイルソートや時刻出力の際、ファイルステータスの最終変更日付を使用します。 .It Fl d 引数がディレクトリの場合、ディレクトリそのものの情報について表示します (再帰的に表示しません)。 .It Fl f ソートせずに表示します .It Fl g このオプションは、 .Bx 4.3 との互換性のためにだけ利用すべきです。 これは、 ロングフォーマットオプション .Pq Fl l を使ってグループの名前を表示したい時に使います。 .It Fl h .Fl l オプションとともに使用した場合、次の単位サフィックスを使用します: バイト、キロバイト、メガバイト、ギガバイト、テラバイト、ペタバイト。 使用される大きさは基数 2 であり、数値の桁数が 4 以下になります。 .It Fl i 各ファイルについて、inode 番号を表示します。 .It Fl k .Fl s オプションとともに使用し、ファイルサイズを ブロック単位ではなく K バイト単位で表示します。 このオプションは環境変数 .Ev BLOCKSIZE に優先します。 .Fl k と .Fl h は排他であり、後に .Fl k を置くと前の .Fl h の効果を無効にします。 .It Fl l ( .Dq エル (L) の小文字)。 ファイルの詳細情報をロングフォーマットで表示します (下記参照)。 端末に出力している場合、ロングフォーマットの前の行に、全ファイル のサイズの合計値を表示します。 .It Fl m ストリーム出力形式。 ファイルを、コンマで区切って、ページの横方向に表示します。 .It Fl n 長い .Pq Fl l 出力において、 ユーザとグループを名前に変換せずに、 ユーザとグループの ID を数値で表示します。 .It Fl o .Pq Fl l オプションによる詳細情報に、ファイルフラグも含めて表示します。 .It Fl p ファイルがディレクトリの場合、各ファイル名の後にスラッシュ .Pq Ql / を書きます。 .It Fl q ファイル名に表示できない文字が使われていたとき、 .Ql \&? として表示します。 端末に表示するときは、デフォルトでこの指定になります。 .It Fl r 辞書式順序で逆順または時刻の古い順にソートします。 .It Fl s 各ファイルがファイルシステム上で実際に占有している ブロック数 (512 バイト単位) を表示します。 ブロックの一部だけ占有しているものも整数値に切り上げられます。 端末に表示するときは、表示の先頭行に、全ファイルのサイズの合計値 を表示します。 環境変数 .Ev BLOCKSIZE は単位サイズ 512 バイトに優先します。 .It Fl t ファイルをアルファベット順に表示する前に、ファイルの最終修正日時の順 (新しいものほど先にくる) にソートします。 .It Fl u .Pq Fl t オプションや .Pq Fl l オプションで、ファイルの最終修正日時の代わりに、ファイルの最終アクセス日時を 使用します。 .It Fl w 非印字可能文字をそのまま表示するよう強制します。 出力先が端末でない場合、これがデフォルトです。 .It Fl x .Fl C と同じですが、下方向ではなく横方向にエントリをソートして、 マルチカラム出力します。 .It Fl 1 (数字の .Dq 1 )。 1 行につき 1 エントリの形式で表示します。 端末への出力でない場合には、これがデフォルトです。 .El .Pp .Fl 1 , .Fl C , .Fl x , .Fl l オプションは、互いに他を上書きします。最後に指定されたオプションが有効と なります。 .Pp .Fl c と .Fl u オプションは、互いに他を上書きします。最後に指定されたオプションが有効と なります。 .Pp .Fl B , .Fl b , .Fl w , .Fl q オプションは互いに優先し合う関係にあります。 最後に指定されたものが印字不可文字の書式を決定します。 .Pp .Fl H , .Fl L , .Fl P オプションは互いに優先し合う関係にあります(部分的もしくは全体的)。 指定された順序で適用されます。 .Pp デフォルトでは .Nm は標準出力に 1 行 1 エントリずつ表示します。 ただし、出力先が端末である場合および .Fl C または .Fl x のオプションが指定された場合は別です。 .Pp .Fl i , .Fl s , .Fl l オプションが指定された場合、関連するファイルの情報は 1 個以上の空白 をあけて表示されます。 .Ss ロングフォーマット .Fl l オプションがつけられた場合、それぞれのファイルに対して以下に示す情報が 表示されます: ファイルモード・ リンク数・所有者名・所有グループ名・ MAC ラベル・ ファイルのバイト数・月の短縮形・最終更新が行なわれた際の日付・時・分・ パス名。 さらに、各ディレクトリに対して、 ディレクトリ内のファイル情報が表示される直前に、 ファイルサイズの合計値が 512 バイトブロック単位で表示されます。 .Pp -ファイルの修正修正時刻が 6 ヶ月以上過去もしくは未来の場合、 +ファイルの修正時刻が 6 ヶ月以上過去もしくは未来の場合、 最終修正年が時間と分のフィールドに表示されます。 .Pp 所有者または所有グループ名が不明の場合、 または .Fl n オプション指定時には、 ID 番号で表示されます。 .Pp ファイルがキャラクタ型もしくはブロック型の特殊ファイルである場合、 ファイルサイズフィールドには ファイルのメジャー番号とマイナー番号が表示されます。 ファイルがシンボリックリンクファイルである場合、 リンク先ファイルのパス名が .Dq Li -> によって表示されます。 .Pp .Fl l オプションのもとで表示されるファイルモードは、エントリタイプと アクセス許可で成り立っています。 エントリタイプの文字はファイルのタイプを表しており、 各文字の意味は次のとおりです: .Pp .Bl -tag -width 4n -offset indent -compact .It Sy b ブロック型特殊ファイル .It Sy c キャラクタ型特殊ファイル .It Sy d ディレクトリ .It Sy l シンボリックリンクファイル .It Sy s ソケットファイル .It Sy p .Tn FIFO .It Sy \- 通常ファイル .El .Pp 次の 3 つのフィールドは、それぞれ 3 つの文字からなっています: 所有者に対するアクセス許可・ グループに属するユーザに対するアクセス許可・ 他のユーザに対するアクセス許可。 これらのフィールドはそれぞれ 3 つの文字からなっています: .Bl -enum -offset indent .It もし .Sy r ならば読みだし可能。もし .Sy \- ならば読みだし不能。 .It もし .Sy w ならば書き込み可能。もし .Sy \- ならば書き込み不能。 .It その他の場合: 以下のうち最初に該当するものが用いられる。 .Bl -tag -width 4n -offset indent .It Sy S 所有者に対するアクセス許可において、ファイルが実行可能ではなく、かつ、 実効ユーザ ID (set-user-ID) モードがセットされている場合。 所有グループに対するアクセス許可において、ファイルが実行可能ではなく、 かつ、実効グループ ID (set-group-ID) モードがセットされている場合。 .It Sy s 所有者に対するアクセス許可において、ファイルが実行可能で、かつ、 実効ユーザ ID モードがセットされている場合。 所有グループに対するアクセス許可の中で、ファイルが実行可能で、 かつ、実効グループ ID モードがセットされている場合。 .It Sy x ファイルが実効可能またはディレクトリが検索可能である場合。 .It Sy \- ファイルは、読み出し、書き込み、実行のいずれも許可されておらず、 実効ユーザ ID も実効グループ ID もスティッキービットも設定されていない場合 (以下参照)。 .El .Pp 次の2つは他のユーザに対するアクセス許可の 3 番目の文字に使用されます。 .Bl -tag -width 4n -offset indent .It Sy T スティッキービットがセットされている (モード .Li 1000 ) が、 実行不能あるいは検索不能である場合 ( .Xr chmod 1 または .Xr sticky 8 参照)。 .It Sy t スティッキービットがセットされており (モード .Li 1000 ) 、 かつ、検索可能または実行可能である場合 ( .Xr chmod 1 または .Xr sticky 8 参照)。 .El .El .Pp ファイルに ACL がある場合は次のフィールドは .Pq Ql + になり、無い場合は空白 .Pq Ql " " になります。 .Nm ユーティリティは、実際の ACL を表示しません。 .Xr getfacl 1 を使用してください。 .Sh 使用例 .Nm の出力を大きさ順に並べる方法を示します ( .Nm がこのコマンドの別オプションを必要としない理由をも示します)。 .Pp .Dl "ls -l | sort -n +4" .Pp さらに、 .Xr sort 1 への .Fl r フラグを使用することにより、結果を大から小へ (逆順に) 並べられます。 .Sh 診断 .Ex -std .Sh 環境変数 以下の環境変数は .Nm の動作に影響を与えます: .Bl -tag -width ".Ev CLICOLOR_FORCE" .It Ev BLOCKSIZE ブロック数の表示を行う際、1 ブロックのサイズとして環境変数 .Ev BLOCKSIZE で指定された値が使用されます ( .Fl s オプション参照)。 .It Ev CLICOLOR .Tn ANSI カラーシーケンスを使用し、ファイルタイプを区別します。 後述の .Ev LSCOLORS を参照してください。 .Fl F で前述したもの加え、更なる属性 (setuid ビット設定等) もまた表示されます。 カラー化は、適切な .Xr termcap 5 ケーパビリティを持つ端末タイプに依存します。 デフォルトの .Dq Li cons25 コンソールは、適切なケーパビリティを持っていますが、例えば .Xr xterm 1 でカラー表示したい場合には .Ev TERM 変数を .Dq Li xterm-color に設定する必要があります。 他の端末タイプも同様の修正が必要かもしれません。 出力が端末に向けられていない場合、カラー化は黙って無効化されます。 ただし、 .Ev CLICOLOR_FORCE 変数が定義されている場合は例外です。 .It Ev CLICOLOR_FORCE 出力が端末に向けられていない場合、通常、カラーシーケンスは無効化されます。 本フラグを設定することで、この動作を変更可能です。 .Ev TERM 変数は、カラー出力可能な端末を参照することが必要です。 そうなっていない場合、どのカラーシーケンスを使用すべきか決定できません。 .It Ev COLUMNS ターミナルのカラム幅を指定します。マルチカラム表示の際、 1 行あたりいくつのファイル名を表示できるかを算出するために参照されます ( .Fl C および .Fl x 参照)。 .It Ev LANG 長い .Fl l フォーマット出力における、日と月の順序を決定するために使用するロケールです。 詳細は .Xr environ 7 を参照してください。 .It Ev LSCOLORS 本変数の値は、 .Ev CLICOLOR によってカラー出力が有効であるときに、 どの色をどの属性に使用するかを指定します。 この文字列は書式 .Ar f Ns Ar b の結合であり、ここで .Ar f は前景色であり、 .Ar b は背景色です。 .Pp 色の指示は次の通りです: .Pp .Bl -tag -width 4n -offset indent -compact .It Sy a 黒 .It Sy b 赤 .It Sy c 緑 .It Sy d 茶 .It Sy e 青 .It Sy f マゼンタ .It Sy g シアン .It Sy h 明い灰 .It Sy A 太字の黒で、通常暗い灰に見えます .It Sy B 太字の赤 .It Sy C 太字の緑 .It Sy D 太字の茶で、通常黄色に見えます .It Sy E 太字の青 .It Sy F 太字のマゼンタ .It Sy G 太字のシアン .It Sy H 太字の明い灰で、明い白に見えます .It Sy x デフォルトの前景色と背景色 .El .Pp 以上が標準 .Tn ANSI カラーです。 実際の表示は、端末の色の扱いに依存して異なるでしょう。 .Pp 属性の順番は次の通りです: .Pp .Bl -enum -offset indent -compact .It ディレクトリ .It シンボリックリンク .It ソケット .It パイプ .It 実行形式 .It ブロックスペシャル .It キャラクタスペシャル .It setuid ビットが設定された実行形式 .It setgid ビットが設定された実行形式 .It 他者 (others) が書き込み可能なディレクトリであり、 スティッキービット付き。 .It 他者 (others) が書き込み可能なディレクトリであり、 スティッキービット無し。 .El .Pp デフォルトは .Qq "exfxcxdxbxegedabagacad" であり、 通常のディレクトリは前景色青でデフォルト背景色、 setuid 付き実行形式は前景色黒で背景色赤等です。 .It Ev LS_COLWIDTHS この変数が設定されている場合、 コロン区切りのリストで各フィールドの最小幅を指定しているものとみなされます。 適切でなかったり不十分だったりする幅は無視されます (よって 0 を指定すると、フィールド幅が動的に決まります)。 すべてのフィールドの幅を変えられるわけではありません。 フィールドの順序は次の通りです: inode・ブロック数・リンク数・ユーザ名・グループ名・フラグ・ファイルサイズ・ ファイル名。 .It Ev TERM .Ev CLICOLOR の機能は、端末タイプのカラーケーパビリティが必要です。 .It Ev TZ 日時を表示するときに使われるタイムゾーンを指定します。 詳細は .Xr environ 7 を参照してください。 .El .Sh 互換性 .St -p1003.2 互換とするため、 ロングフォーマット形式の出力には所有グループ名フィールドが自動的に 含められます。 .Sh 関連項目 .Xr chflags 1 , .Xr chmod 1 , .Xr getfacl 1 , .Xr sort 1 , .Xr xterm 1 , .Xr termcap 5 , .Xr maclabel 7 , .Xr symlink 7 , .Xr getfmac 8 , .Xr sticky 8 .Sh 規格 .Nm ユーティリティは .Fl g , .Fl n , .Fl o のオプション以外は、 .St -p1003.1-2001 に適合しています。 .Pp ACL サポートは .Tn IEEE Std\~1003.2c .Pq Dq Tn POSIX Ns .2c Draft\~17 (撤回されました) 互換です。 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v1 から登場しました。 .Sh バグ 過去との互換性のために、多くのオプションの関係が複雑になっています。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/sh.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/sh.1 index a7e8fd9d4d..e089f25d5f 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/sh.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/sh.1 @@ -1,1821 +1,1821 @@ .\" Copyright (c) 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" Kenneth Almquist. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. 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export ENV .Pp コマンドライン引数で指定されたオプション以外の最初のものを、シェルは コマンドを読み込むべきファイル (シェルスクリプト) の名前であると解釈し、 それ以後の引数はシェルの位置パラメータ ($1, $2, ...) に設定します。 それ以外の場合、シェルはコマンドを標準入力から読み込みます。 .Pp 古いバージョンの .Nm とは異なり、環境変数 .Ev ENV で指定したスクリプトが実行されるのは、対話的シェルの呼び出し時のみです。 これにより、いい加減に書かれた .Ev ENV スクリプトに起因する、簡単に食いものにされることが多い有名な セキュリティホールがふさがれたことになります。 .Ss 引数リスト処理 .Nm の 1 文字からなるオプションはそれぞれ対応する長い名前を持っています。 ただし .Fl c と .Fl /+o は例外です。 次の解説では、長い名前は単一文字オプションの隣に示されています。 あるオプションの長い名前は、 .Nm の .Fl /+o オプションへの引数として指定可能です。 シェルが起動されてからは、 オプションの長い名前を .Ic set 組み込みコマンド (後述の .Sx 組み込みコマンド で説明) の .Fl /+o オプションへの引数として指定可能です。 マイナス記号 .Pq Li - でオプションを指定することは、そのオプションを有効にすることを意味し、 プラス記号 .Pq Li + でオプションを指定することは、そのオプションを無効にすることを意味します。 .Dq Li -- または、単なる .Dq Li - はオプション処理を終了させ、 コマンドラインの残りの語を引数として解釈することを強制します。 .Fl /+o と .Fl c のオプションは長い名前を持ちません。 .Bl -tag -width indent .It Fl a Li allexport 値が代入されたときに変数をエクスポートするよう、変数にフラグを付けます。 .It Fl b Li notify バックグラウンドジョブ実行の完了を、コマンドが実行中でも即座に報告しま す (未実装です)。 .It Fl C Li noclobber すでに存在するファイルを .Dq Li > リダイレクトで上書きしません。 .It Fl E Li emacs 組み込みの .Xr emacs 1 風のコマンド行編集機能を有効にします (それ以前に .Fl V オプションが指定されていた場合、それを無効にします)。 .It Fl e Li errexit 非対話モードで、テスト状態にないコマンドの実行に失敗した場合、 直ちにシェルを終了します。 コマンドは、if, elif, while, until 構文を 制御するのに用いられている場合に、テスト状態であるとみなされます。 また、 .Dq Li && や .Dq Li || の左辺値として用いられているコマンドも、テスト状態とみなされます。 .It Fl f Li noglob パス名展開を行いません。 .It Fl I Li ignoreeof 対話的シェルの場合、入力の .Dv EOF を無視します。 .It Fl i Li interactive シェルが対話的に動作するように強制します。 .It Fl m Li monitor ジョブ制御を可能にします (対話的シェルの場合は自動的に設定されます)。 .It Fl n Li noexec 非対話的シェルの場合、コマンドを読み込みますが、そのコマンドの実行は しません。シェルスクリプトの文法を検査する場合に便利です。 .It Fl P Li physical .Ic cd と .Ic pwd コマンドにおけるデフォルトを .Fl L (論理的なディレクトリレイアウト) から .Fl P (物理的なディレクトリレイアウト) へ変更します。 .It Fl p Li privileged 特権モードを有効にします。 起動時に実効ユーザ ID あるいは実効グループ ID が、実ユーザ ID や実グルー プ ID と一致していなければ、このモードが有効になります。このモードを無 効化すると、実効ユーザ ID および実効グループ ID は、実ユーザ ID および 実グループ ID に設定されます。 対話的シェルでこのモードが有効になっていると、 .Pa /etc/profile の後で .Pa ~/.profile に代わり、 .Pa /etc/suid_profile を読み込みます。一方、環境変数 .Ev ENV の内容は無視されます。 .It Fl s Li stdin コマンドを標準入力から読み込みます (引数でファイル名が指定されていない 場合には、このオプションが自動的に設定されます)。 シェルが実行されてから本オプションを ( .Ic set などによって) 設定しても効果はありません。 .It Fl T Li trapsasync 子を待つとき、即座にトラップを実行します。 本オプションが設定されていないと、 .St -p1003.2 で指定されているように、子が終了した後にトラップが実行されます。 この非標準オプションは、 シグナルをブロックする子の周囲に保護シェルを置くために有用です。 周囲のシェルは子を殺したり、 次のように、制御を tty に戻して子だけを残したりできます: .Bd -literal -offset indent sh -T -c "trap 'exit 1' 2 ; some-blocking-program" .Ed .Pp .It Fl u Li nounset 値が設定されていない変数を展開しようとした場合、 標準エラー出力にエラーメッセージを出力し、 さらに非対話的シェルならば、ただちにシェルを終了します。 .It Fl V Li vi 組み込みの .Xr vi 1 風の行編集機能を有効にします (それ以前に .Fl E オプションが指定されていた場合、それは無効になります)。 .It Fl v Li verbose 入力を読み込むごとに標準エラー出力に書き出します。デバッグのときに便利です。 .It Fl x Li xtrace 各コマンドを実行する前に、そのコマンドを標準エラー出力に (各コマンドの 前に .Dq Li +\ \& を付加して) 書き出します。デバッグのときに便利です。 .El .Pp .Fl c オプションは、シェルの入力として解釈させる文字列引数を渡すために使用可能です。 このオプションは引数として文字列を一つだけ受け取ることに注意して下さい。 ですから、複数の単語からなる文字列は引用符で囲う必要があります。 .Pp .Fl /+o オプションは、オプションの長い名前のみを引数としてとり、 オプションの有効化と無効化を行います。 例えば、次の 2 つの .Nm 起動方法では組み込みの .Xr emacs 1 コマンドラインエディタを有効化します: .Bd -literal -offset indent set -E set -o emacs .Ed .Pp .Fl o オプションが引数なしで使用された場合、 現在のオプション設定を人が読める形式で表示します。 .Cm +o が引数なしで使用された場合は、現在のオプション設定を シェルへ再入力するのに適した形式で出力します。 .Ss 構文構造 シェルは、ファイルを行単位で読み込み、空白文字 (ブランクおよびタブ) や シェルにとって特別な意味を持つ特定の文字列 ( .Dq 演算子 と呼ばれるものです) を区切りとして、複数の単語に分割します。演算子には、制御演算子とリ ダイレクト演算子の 2 種類があります (これらの意味については後述します)。 以下に、それらの一覧を示します。 .Bl -tag -width indent .It No 制御演算子: .Bl -column "XXX" "XXX" "XXX" "XXX" "XXX" -offset center -compact .It Li & Ta Li && Ta Li ( Ta Li ) Ta Li \en .It Li ;; Ta Li ; Ta Li | Ta Li || .El .It No リダイレクト演算子: .Bl -column "XXX" "XXX" "XXX" "XXX" "XXX" -offset center -compact .It Li < Ta Li > Ta Li << Ta Li >> Ta Li <> .It Li <& Ta Li >& Ta Li <<- Ta Li >| .El .El .Ss 引用 (クォート) 引用は、特殊な意味を持つ文字や単語 (演算子、空白、キーワードなど) の意味 を打ち消すために用います。引用には、シングルクォート文字のペアを使う方法、 ダブルクォート文字のペアを使う方法、バックスラッシュ文字を使う方法 の 3 種類があります。 .Bl -tag -width indent .It シングルクォート文字 シングルクォートのペアで囲まれた文字は、すべてその文字そのまま (リテラル) として扱われます (ただしシングルクォートは別です。シングルクォート で囲った文字列の中にシングルクォートを含めることはできません)。 .It ダブルクォート文字 ダブルクォートのペアで囲まれた文字は、ドル記号文字 .Pq Li $ 、バッククォート文字 .Pq Li ` 、バックスラッシュ文字 .Pq Li \e を除き、すべてリテラルとして扱われます。 ダブルクォート文字による引用の中にあるバックスラッシュ文字は、歴史 的経緯によりすこし変わった扱いを受けます。 次の文字の前にある場合はクォートになりますが、 それ以外ではリテラルのままとなります: .Bl -column "XXX" "XXX" "XXX" "XXX" "XXX" -offset center -compact .It Li $ Ta Li ` Ta Li \&" Ta Li \e\ Ta Li \en .El .It バックスラッシュ バックスラッシュは、その後ろの 1 文字を、リテラルとして扱うように指示 します。ただし改行文字 .Pq Li \en は別です。改行文字の直前のバックスラッシュは、行 の継続であるとみなされます。 .El .Ss 予約語 予約語はシェルにとって特別な意味を持つ単語で、行の先頭または制御演算子 の直後でのみ予約語として認識されます。以下に予約語の一覧を挙げます。 .Bl -column "doneXX" "elifXX" "elseXX" "untilXX" "whileX" -offset center .It Li \&! Ta { Ta } Ta Ic case Ta Ic do .It Ic done Ta Ic elif Ta Ic else Ta Ic esac Ta Ic fi .It Ic for Ta Ic if Ta Ic then Ta Ic until Ta Ic while .El .Ss エイリアス エイリアスは、名前とそれと対応する値が対になったもので、 組み込みコマンド .Ic alias によって定義されます。 シェルは、予約語が現れる可能性がある場所 (上記を参照) で、 ある単語に対して、それが予約語かどうかの検査を済ませたのち、 それがエイリアスに一致するかどうかを検査します。 もし一致したならば、入力行の中で、その単語をエイリアスの値に置き換えます。 たとえば、 .Dq Li lf という名前で .Dq Li ls -F という値を持つエイリアスが 存在したとすると、次の入力行 .Bd -literal -offset indent lf foobar .Ed .Pp は、以下のように置換されます。 .Bd -literal -offset indent ls -F foobar .Ed .Pp エイリアスは、初心者に対し、引数付きの関数を生成する面倒を求めることなく、 短いコマンドを作り出す便利な方法を提供するものです。 しかし、構文的にあいまいなコードを作り出すことにもつながりかねません。 そのような使い方はお勧めできません。 .Ss コマンド シェルは、読み込んだ単語を、文法に従って解釈します。 本マニュアルでは文法については解説しません。 .St -p1003.2 の BNF 表記を参照してください。要するに、行を 1 行を読み込み、読み込んだ 行の最初の単語 (制御演算子がある場合は、そのあとの最初の単語) が予約語 でない場合、シェルはその行を単純コマンドとして解釈します。それ以外の場 合、複合コマンドあるいは特殊構造であると解釈します。 .Ss 単純コマンド 単純コマンドを解釈する場合、シェルは以下のような動作をします。 .Bl -enum .It 単語の前にある .Dq Li name=value の形式の単語を取り除き、 単純コマンドの環境に代入します。 リダイレクト演算子とその引数 (後述) を取り除き、 あとで処理できるように保存します。 .It 残った単語を、 .Sx 単語展開 の節で説明する方法で展開します。 展開後の最初の単語をコマンド名とみなし、コマンドの位置を探索します。 残りの単語はコマンドへの引数とみなされます。 処理の結果、コマンド名が残らなかった場合、手順 1) で 取り出した .Dq Li name=value の変数代入を、現在のシェルの環境に反映します。 .It 次節で説明する方法で、リダイレクトを行います。 .El .Ss リダイレクト リダイレクトは、コマンドがどこから入力するか、どこへ出力するかを 変更するときに用います。 一般には、リダイレクトでは、ファイルのオープン、クローズ、または ファイルへの参照の複製 (duplicate) を行います。 リダイレクトで用いられる全般的な形式は、以下のとおりです。 .Pp .Dl [n] redir-op file .Pp ここで、 .Ql redir-op は前述したリダイレクト演算子のいずれかです。 これらの演算子をどのように利用するかの例をいくつか以下に挙げます。 .Bl -tag -width "1234567890XX" -offset indent .It Li [n]> file 標準出力 (またはファイル記述子 n) を file にリダイレクトします .It Li [n]>| file 上と同様。ただし .Fl C オプションの効果を打ち消します。 .It Li [n]>> file 標準出力 (またはファイル記述子 n) を file に追加します。 .It Li [n]< file 標準入力 (またはファイル記述子 n) を file からリダイレクトします。 .It Li [n]<> file 標準入力 (またはファイル記述子 n) を file から/へ、リダイレクトします。 .It Li [n1]<&n2 ファイル記述子 n2 を標準入力 (またはファイル記述子 n1) に複製します。 .It Li [n]<&- 標準入力 (またはファイル記述子 n) をクローズします。 .It Li [n1]>&n2 標準出力 (またはファイル記述子 n1) をファイル記述子 n2 に複製します。 (訳注: 通常は「ファイル記述子 n2 を標準出力 (またはファイル記述子 n1) に 複製」と表現します。 結果は、標準出力 (または n1 への出力) の n2 へのリダイレクトです。) .\" [man-jp 1544], [man-jp 1827] 以降のスレッド参照。 .It Li [n]>&- 標準出力 (または n) をクローズします。 .El .Pp 以下のリダイレクトは、しばしば .Dq ヒア・ドキュメント (here-document) と 呼ばれます。 .Bd -literal -offset indent [n]<< delimiter here-doc-text ... delimiter .Ed .Pp シェルは、delimiter までの行を保存し、コマンドへの標準入力またはファイ ル記述子 n にリダイレクトします。最初の行の delimiter が引用 (クォート) されていた場合、here-doc-text の内容をリテラルとして扱います。 そうでない場合、パラメータ展開、コマンド置換、数値演算 ( .Sx 単語展開 の節で 説明します) を適用します。演算子が ( .Dq Li << でなく) .Dq Li <<- の場合は、 here-doc-text の各行の行頭のタブを取り除きます。 .Ss コマンド検索と実行 コマンドには、シェル関数、組み込みコマンド、通常プログラムの 3 種類があり、 コマンドを検索する際には、シェルは名前の検索をこの順序で行います。 3 種類のコマンドは異なる方法で実行されます。 .Pp シェル関数を実行するとき、$0 を除くすべての位置パラメータ ($1, $2,..) をシェル関数への引数として設定します。$0 は変更されません。シェル関数 の環境として指定された変数 (関数名の直前に .Dq name=value を置いて指定 されたもの) は、その関数に局所的な変数となり、指定された初期値が設定さ れます。そして、シェルは関数定義で与えられたコマンドを実行します。コマ ンドの実行が完了すると、位置パラメータを元の値に戻します。これは全て現 在のシェルの中で処理されます。 .Pp シェルの組み込みコマンドは、新たなプロセスを作成せずにシェル内部で実行されます。 .Pp コマンドが関数でも組み込みコマンドでもない場合は、通常のプログラムとみなし (次節で説明するとおり) ファイルシステムの中でそのコマンドを検索します。 通常のプログラムを実行する場合、シェルは引数と 環境をプログラムに渡して、そのプログラムを実行します。 プログラムが通常の実行ファイル形式ではない場合 (つまり、 .Tn ASCII 表現で .Qq #! となる .Qq マジックナンバ でファイルが始まっておらず、 .Xr execve 2 が .Er ENOEXEC を返す場合)、 サブシェルの中でそのプログラムを解釈実行します。この場合、あたかも新たに シェルが起動されたかのような効果を得るために、子シェルは自分自身を 再初期化します。ただし、子プロセスは、親シェル中のハッシュされたコマンド 位置情報を憶えており、これは再初期化されません。 .Pp 本ドキュメントの古いバージョンや古いソースコードでは、ときおり、 マジックナンバのないシェルスクリプトのことを .Qq シェル手続き と呼んでいて、 まぎらわしい場合がありますので注意して下さい。 .Ss パス検索 コマンドを検索するとき、シェルは、まず、その名前のシェル関数があるかどうかを 調べます。次に、その名前の組み込みコマンドがあるかどうかを調べます。 組み込みコマンドでもない場合、以下のいずれかの処理が行われます: .Bl -enum .It コマンド名にスラッシュが含まれていれば、検索は行わず、 単にそのコマンドが実行されます。 .It 変数 .Ev PATH に含まれる各エントリに対して、順にそのコマンドを検索します。 変数 .Ev PATH の値はコロンで区切られたエントリの列でなければなりません。 各エントリは、それぞれディレクトリ名一つに対応します。 カレントディレクトリは、 空のディレクトリ名を指定することで暗黙的に、 あるいは 1 個のピリオドを指定することで明示的に 指示することができます。 .El .Ss コマンドの終了ステータス 各コマンドは終了ステータスを持ち、それにより他のシェルコマンドの動作に 影響を与えることができます。基本的な考え方として、終了ステータス 0 は 通常の終了または成功を示します。0 以外の終了ステータスは失敗、エラーを 意味します。各コマンドのマニュアルにそれぞれの終了ステータスがどのよう な意味を持つかが記述されているはずです。組み込みコマンドと (実行された) 関数も終了ステータスを返します。 .Pp コマンドがシグナルにより終了 (terminate) させられた場合、 終了ステータスは 128 にシグナル番号を加えたものになります。 シグナル番号はヘッダファイル .In sys/signal.h に定義されています。 .Ss 複合コマンド (Complex Commands) 複合コマンドは、単純コマンドの組み合わせで作ります。 制御演算子または予約語と組み合わせることで、より大きな複合コマンドを生 成します。一般に、コマンドは以下のうちのいずれかです。 .Bl -item -offset indent .It 単純コマンド .It パイプライン .It リストまたは合成リスト (compound-list) .It 合成コマンド (compound command) .It 関数定義 .El .Pp 特に指定のない場合、コマンドの終了ステータスは最後に実行された 単純コマンドの終了ステータスとなります。 .Ss パイプライン パイプラインは、複数のコマンドを制御演算子 `|' によってつないだものです。 最後のコマンドを除くすべてのコマンドの標準出力は、次のコマンドの標準入力に 接続されます。 最後のコマンドの標準出力は、通常通り、シェルから受け継がれます。 .Pp パイプラインの形式は次のとおりです。 .Pp .Dl [!] command1 [ | command2 ...] .Pp command1 の標準出力は command2 の標準入力に接続されます。コマンドの標 準入出力がパイプラインによって割り当てられるのは、各コマンドに属する リダイレクト演算子で指定されたリダイレクトを処理する前のことだと考えて 下さい。 .Pp パイプラインがバックグラウンド (後述) でなければ、シェルはすべての コマンドが終了するのを待ちます。 .Pp パイプラインの直前に予約語 `!' が置かれなかった場合、終了ステータスは パイプラインの最後のコマンドの終了ステータスとなります。 `!' が前置された場合、終了ステータスはパイプラインの最後のコマンドの 終了ステータスの論理否定を取った値となります。 すなわち、最後のコマンドが 0 を返した場合、パイプラインの 終了ステータスは 1 に、最後のコマンドが 0 より大きな値を返した場合、 終了ステータスは 0 になります。 .Pp パイプラインによる標準入出力の接続はリダイレクトに先立って行われるため、 パイプラインの接続をリダイレクトによって修正することができます。たとえば、 .Pp .Dl $ command1 2>&1 | command2 .Pp .Ql command1 の標準出力と標準エラー出力の両方を .Ql command2 の標準入力に 接続します。 .Pp .Dq Li \&; または改行文字を終端として用いることにより、直前の AND-OR リスト ( .Sx 短絡リスト演算子 で後述) を順次実行します。 .Dq Li & は、直前の AND-OR リストを非同期に実行します。 .Pp 注: 他のいくつかのシェルと異なり、 .Nm ではパイプラインの各プロセスは起動した .Nm の子プロセスとなります。シェルの組み込みコマンドである ときは別です。その場合は現在のシェルで実行されますが、 環境に対する操作は影響を与えません。 .Ss バックグラウンドコマンド (&) -コマンドが制御演算子がアンパサンド +コマンドが制御演算子アンパサンド .Pq Li & で終了している場合、シェルはそのコマンドを 非同期に実行します。すなわち、シェルはそのコマンドの終了を待たずに、 次のコマンドの実行を開始します。 .Pp コマンドをバックグラウンドで実行させるための形式は以下のとおりです。 .Bd -literal -offset indent command1 & [command2 & ...] .Ed .Pp シェルが対話的でない場合、非同期コマンドの標準入力には /dev/null が 接続されます。 .Ss リスト (一般的な話) リストは 0 個またはそれ以上のコマンドを改行文字、セミコロン文字、アン パサンド文字 (&) で区切った列です。リストは、これら 3 つの記号のいずれかで 終了させることもできます。リスト中のコマンドは並べられた順に実行 されます。もし、コマンドに続けてアンパサンド文字が置かれている場合、 シェルはそのコマンドを起動したあと、すぐに次のコマンドの処理を開始します。 その他の場合、そのコマンドの終了を待ってから次のコマンドの処理を開始します。 .Ss 短絡リスト演算子 (Short-Circuit List Operators) .Dq Li && と .Dq Li || は AND-OR リスト演算子です。 .Dq Li && は最初のコマンド を実行し、もし最初のコマンドの終了ステータスが 0 ならば次のコマンドを 実行します。 .Dq Li || も同様ですが、最初のコマンドの終了ステータスが 0 でない場合に、次のコマンドを実行します。 .Dq Li && と .Dq Li || の優先順位は 同じです。 .Ss 制御構造 (if, while, for, case) .Ic if コマンドの文法は以下のとおりです。 .\" .\" XXX Use .Dl to work around broken handling of .Ic inside .Bd and .Ed . .\" .Dl Ic if Ar list .Dl Ic then Ar list .Dl [ Ic elif Ar list .Dl Ic then Ar list ] ... .Dl [ Ic else Ar list ] .Dl Ic fi .Pp .Ic while コマンドの文法は以下のとおりです。 .Dl Ic while Ar list .Dl Ic do Ar list .Dl Ic done .Pp 最初のリストの終了ステータスが 0 であるかぎり、2 つのリストを繰り返し 実行します。 .Ic until コマンドも同様に実行しますが、 単語 .Ic while の代わりに単語 .Ic until を使うことと、 最初のリストの終了ステータスが 0 になるまで、 2 つのリストを繰り返し実行することが異なります。 .Pp .Ic for コマンドの文法は以下のとおりです。 .Dl Ic for Ar variable Ic in Ar word ... .Dl Ic do Ar list .Dl Ic done .Pp 各 word は展開され、変数 variable に word を順に設定しながらリストを 繰り返し実行します。 .Ic do と .Ic done は .Dq Li { と .Dq Li } で置き換えることができます。 .Pp .Ic break と .Ic continue コマンドの文法は以下のとおりです。 .Dl Ic break Op Ar num .Dl Ic continue Op Ar num .Pp .Ic break は内側から .Ar num 個の .Ic for ループまたは .Ic while ループを終了します。 .Ic continue は内側から .Ar num 個のループの次の繰り返しに制御を移します。 .\" 上の文、原文では以下のようになっているが、the *num* innermost loop が .\" 正しいと思われる。実際の sh の動作もそうなっているようだ。 .\" --- 97/05/31 sakai@jp.freebsd.org ↓ .\" Continue continues with the next iteration of the innermost loop. これらのコマンドは組み込みコマンドとして実装されています。 .Pp .Ic case コマンドの文法は以下のとおりです。 .Dl Ic case Ar word Ic in .Dl pattern) list ;; .Dl ... .Dl Ic esac .Pp pattern は、1 つあるいは複数のパターン (後述の .Sx シェルパターン を参照のこと) を .Dq Li \&| で接続したものです。 .Ss 複数のコマンドのグループ化 コマンドは、以下のいずれかの方法によりグループ化することができます。 .Bd -literal -offset indent (list) .Ed .Pp または、 .Bd -literal -offset indent { list; } .Ed .Pp 最初の形式では、コマンドはサブシェル上で実行されます。 -この組み込みコマンドは現在のシェルには影響を与えないことに注意してください。 +このため、組み込みコマンドは現在のシェルには影響を与えないことに注意してください。 2 つめの形式では新たなシェルを fork しないので、やや効率が良くなります。 このようにして複数コマンドをグループ化することで、 あたかも単一プログラムであるかのように、それらの出力をまとめて リダイレクトすることができます。 .Bd -literal -offset indent { echo -n "hello"; echo " world"; } > greeting .Ed .Ss 関数 関数定義の構文は以下のとおりです。 .Bd -literal -offset indent name ( ) command .Ed .Pp 関数定義は実行可能文の一種です。実行されると、名前 name の関数 が定義され、終了ステータスとして 0 を返します。command は 通常、 .Dq Li { と .Dq Li } で囲まれたリストです。 .Pp .Ic local コマンドを用いて関数に局所的な変数を宣言することができます。 これは関数定義中の最初の文で行わなければなりません。構文は次のとおりです。 .Bd -ragged -offset indent .Ic local .Op Ar variable ... .Op Ar - .Ed .Pp .Ic local コマンドは、組み込みコマンドとして実装されています。 .Pp 変数を局所変数にする場合、関数を呼び出した環境に同じ名前の変数があれば、 新しい局所変数は値と export、readonly フラグを引き継ぎます。もし同じ名前の 変数がなければ、局所変数は初期値を持ちません。シェルは動的スコープ を用います。すなわち、関数 .Em f に局所的な変数 .Em x を作成し、関数 .Em f から関数 .Em g を呼び出した場合、関数 .Em g 内部での変数 .Em x に対する操作は大域変数 .Em x ではなく、関数 .Em f で宣言された変数 .Em x への操作となります。 .Pp 特殊パラメータのうち局所宣言できるのは .Dq Li - だけです。 .Dq Li - を 局所宣言すると、関数内で set コマンドを用いてシェルオプションを 変更しても、関数が終了するとそれらのオプションは元の値に戻ります。 .Pp .Ic return コマンドの文法は以下のとおりです。 .Bd -ragged -offset indent .Ic return .Op Ar exitstatus .Ed .Pp .Ic return は現在実行中の関数を終了させます。 .Ic return は組み込みコマンドとして実装されています。 .Ss 変数とパラメータ シェルはパラメータの集合を管理しています。名前を持つパラメータを 変数と呼びます。シェルは、起動時にすべての環境変数をシェル変数に取り込みます。 新たな変数は、次の形式によって設定できます。 .Bd -literal -offset indent name=value .Ed .Pp ユーザが設定する変数は、アルファベット、数字、アンダスコア (_) のみ からなる名前を持つ必要があります。また、最初の文字が数字であっては いけません。 パラメータは、以下に示す数字または特殊記号により参照することもできます。 .Ss 位置パラメータ 位置パラメータは、0 より大の数字によって参照されるパラメータです。シェルは 位置パラメータの初期値としてシェルスクリプト名に続く引数を設定します。 組み込みコマンド .Ic set により再設定や消去ができます。 .Ss 特殊パラメータ 特殊パラメータは、以下に挙げる特殊文字のいずれかにより参照される パラメータです。各パラメータの値の説明を各文字の後ろに示します。 .Bl -hang .It Li * 位置パラメータ 1,2,... に展開されます。ダブルクォート文字列内部で展開 される場合、展開結果は各位置パラメータの間を変数 .Ev IFS の先頭の文字 ( .Ev IFS が設定されていない場合は .Aq 空白文字 ) で区切った単一の文字列になります。 .It Li @ 位置パラメータ 1,2,... に展開されます。ダブルクォート引用の内部で展開 される場合、各位置パラメータは別々の引数となります。 もし、位置パラメータが設定されていない場合には、 .Li @ の展開結果は 0 個の引数となります (ダブルクォート引用の内部であっても)。 すなわち、$1 が .Dq abc 、$2 が .Dq def ghi であった場合、 .Qq Li $@ は 次の 2 つの引数に展開されます。 .Bd -literal -offset indent "abc" "def ghi" .Ed .It Li # 位置パラメータの数に展開されます。 .It Li \&? 最後に実行したパイプラインの終了ステータスに展開されます。 .It Li - (ハイフン) 現在のオプションフラグ (1 文字オプション名をつないだ文字列) に展開されます。起動時に指定されたもの、組み込みコマンド set で指定した もの、シェルが暗黙に設定したもののすべてを含みます。 .It Li $ 起動されたシェルのプロセス ID に展開されます。 サブシェルも親シェルと同じ値を持ちます。 .It Li \&! 現在のシェルが最後にバックグラウンドで実行したコマンドのプロセス ID に 展開されます。パイプラインの場合、パイプラインの最後のコマンドの プロセス ID になります。 .It Li 0 (ゼロ) シェルの名前またはシェルスクリプト名に展開されます。 .El .Ss 単語展開 本節では、単語に対して適用されるさまざまな展開について説明します。あとで 述べるように、すべての展開がすべての単語に対して適用されるわけではありません。 .Pp 単一の単語に対して適用されたチルダ展開、パラメータ展開、コマンド置換、 数式展開、クォート削除の結果は単一のフィールドになります。単一の単語が 複数のフィールドに分割される可能性があるのは、フィールド分割または パス名展開の場合だけです。この規則の唯一の例外は、ダブルクォート中の パラメータ .Li @ の展開です (前述)。 .Pp 単語展開の順序は以下のとおりです。 .Bl -enum .It チルダ展開、パラメータ展開、コマンド置換、数式展開 (これらはすべて 同時に行われます) .It 変数 .Ev IFS の値が空でなければ、(1) の結果の各フィールドに対して フィールド分割が行われる .It パス名展開 ( .Fl f オプションが無効の場合) .It クォート削除 .El .Pp 文字 .Dq Li $ はパラメータ展開、コマンド置換、数式評価を行うきっかけになります。 .Ss チルダ展開 (ユーザのホームディレクトリ名への置換) 引用されていないチルダ文字 .Pq Li ~ で始まる単語は、チルダ展開の対象になります。 チルダ文字からスラッシュ文字 .Pq Li / または単語の終端までのすべての文字がユーザ名 とみなされ、そのユーザのホームディレクトリに置換されます。もしユーザ名が 省略された場合 (たとえば ~/foobar)、チルダ文字は変数 HOME の値 (現在のユーザのホームディレクトリ) に置換されます。 .Ss パラメータ展開 パラメータ展開の形式は以下のとおりです。 .Bd -literal -offset indent ${expression} .Ed .Pp ここで、expression は対応した .Dq Li } までのすべての文字です。対応する .Dq Li } を調べる際に、バックスラッシュ文字によりエスケープされたり、クォート文字に 狭まれた .Dq } や、数式展開に埋め込まれている文字や、コマンド置換や変数展開中に ある文字は調べる対象になりません。 .Pp パラメータ展開の形式のうちもっとも単純なものは以下のとおりです。 .Bd -literal -offset indent ${parameter} .Ed .Pp そのパラメータに値が存在する場合、その値に置き換えられます。 .Pp パラメータ名やシンボルを中括弧 ({}) で囲んでも構いません。この中括弧は、 数字 2 文字以上からなる位置パラメータの場合や、パラメータ名の直後に パラメータ名の一部であるとみなし得る文字が続く場合を除き、 省略可能です。ダブルクォート引用中のパラメータ展開は以下 のようになります。 .Bl -enum .It パラメータ展開を行った結果の単語に対しては、パス名展開は適用されません。 .It パラメータが特殊パラメータ .Li @ の場合を除き、フィールド分割は適用されません。 .El .Pp さらに、以下の形式を用いることにより、パラメータ展開の結果に修正を加える ことができます。 .Bl -tag -width indent .It Li ${parameter:-word} デフォルト値への置換: パラメータ parameter が設定されていないか空の値 を持つ場合、word を展開した結果に置換されます。さもなければ、パラメー タ parameter の値に置換されます。 .It Li ${parameter:=word} デフォルト値の代入: パラメータ parameter が設定されていないか空の値を持つ場合、word を展開 した結果が parameter に代入されます。最終的にパラメータ parameter の値 に置換されます。位置パラメータや特殊パラメータは、この方法で代入すること はできません。 .It Li ${parameter:?[word]} 空か設定されていないときにエラーとする: パラメータ parameter が設定されていないか空の値を持つ場合、word を展開 した結果 (word が省略された場合にはパラメータが設定されていないことを表す デフォルトのメッセージ) が標準エラー出力に書き出され、 シェルは非 0 の終了ステータスで終了します。 それ以外の場合、パラメータ parameter の値に置換されます。対話的シェルの場合は 必ずしも終了しません。 .It Li ${parameter:+word} 代替値の使用: パラメータ parameter が設定されていないか空の値を持つ場合、空の値に 置換されます。さもなければ、word を展開した結果に置換されます。 .El .Pp 以上のパラメータ展開において、`:' を用いた場合はパラメータが設定されていない かまたは空の値であることが検査され、`:' を省略するとパラメータが 設定されていないことのみを検査します。 .Bl -tag -width indent .It Li ${#parameter} 文字列の長さ: パラメータの値の (文字列としての) 長さに置換されます。 .El .Pp 以下の 4 通りのパラメータ展開は部分文字列切り出し処理を行います。各場合 において、パターンは正規表現ではなく、パターンマッチ記法 ( .Sx シェルパターン の項を参照) が用いられます。パラメータが .Li * または .Li @ の場合、展開の結果 がどうなるかは規定しません (unspecified)。 パラメータ展開全体をダブルクォートで囲んでも パターンは引用されません。中括弧のなかで引用することにより パターンを引用することができます。 .Bl -tag -width indent .It Li ${parameter%word} 最短後置パターンの削除: まず word が展開され、その結果をパターンとして扱います。 パラメータ parameter の右から、パターンに一致する最短の部分を削除した文字列に 置換されます。 .It Li ${parameter%%word} 最長後置パターンの削除: まず word が展開され、その結果をパターンとして扱います。 パラメータ parameter の右から、パターンに一致する最長の部分を削除した文字列に 置換されます。 .It Li ${parameter#word} 最短前置パターンの削除: まず word が展開され、その結果をパターンとして扱います。 パラメータ parameter の左から、パターンに一致する最短の部分を削除した文字列に 置換されます。 .It Li ${parameter##word} 最長前置パターンの削除: まず word が展開され、その結果をパターンとして扱います。 パラメータ parameter の左から、パターンに一致する最長の部分を削除した文字列に 置換されます。 .El .Ss コマンド置換 コマンド置換により、コマンド名自身をコマンドの出力で置き換えることができます。 コマンド置換は、以下のように、コマンド command を囲った場合、 .Bd -literal -offset indent $(command) .Ed .Pp またはバッククォートバージョン .Bd -literal -offset indent `command` .Ed .Pp とした場合に行われます。 シェルは、コマンド command をサブシェルの環境で実行し、command が標準出力 に出力したものから最後の改行文字を削除した結果で置換します。 最後以外の 改行は削除しません。ただし、フィールド分割の際に、 .Ev IFS の値や引用のされかたによっては、 ここで残った改行文字が結局は空白に置換されることもあります。 .Ss 数式展開 数式展開とは、数式を評価し、その値に置換する仕組みです。数式展開の形式は以下 のとおりです。 .Bd -literal -offset indent $((expression)) .Ed .Pp 数式 expression は、その中のダブルクォート文字が特別扱いを受けないという 点を除いては、ダブルクォート文字で囲まれている文字列と同様に扱われます。 シェルは expression 中のすべてのトークンにパラメータ展開、コマンド置換、 クォート削除を適用します。 .Pp 次にシェルはその結果を数式として扱い、その値に置換します。 .Ss 空白文字による分割 (フィールド分割) パラメータ展開、コマンド置換、数式展開のあと、シェルは展開結果を調べて、 ダブルクォートの外にある部分に対してフィールド分割を適用します。 その結果、複数のフィールドになる場合もあります。 .Pp シェルは、変数 .Ev IFS に設定されている文字それぞれ区切り文字とみなし、 パラメータ展開の結果、およびコマンド置換の結果をフィールドに分割します。 .Ss パス名展開 (ファイル名生成) .Fl f フラグが設定されていなければ、フィールド分割が行われたあと、ファイル名生成 が行われます。各単語は、スラッシュで区切られたパターンの列であるとみなさ れます。パス名展開処理において、単語は、条件を満たすファイル すべてのファイル名の列で置換されます。この各ファイル名は、単語の 各パターン部分を、そのパターンに一致する文字列に置換することで 生成されるものです。 これには 2 つの制限があります: まず、パターンはスラッシュを含む文字列には 一致しません。次に、パターンは、そのパターンがピリオドで始まらないかぎり、 ピリオドで始まる文字列に一致しません。 次節では、パス名展開と .Ic case コマンドで用いられるパターンについて説明します。 .Ss シェルパターン パターンは、通常の文字とメタキャラクタからなります。通常の文字は、 その文字そのものに一致します。 メタキャラクタは .Dq Li \&! , .Dq Li * , .Dq Li \&? , .Dq Li [ です。これらの文字を引用 すると、各々の特殊な意味を失います。コマンド置換や変数置換において、 ドル記号やバッククォート文字がダブルクォート文字の中にない場合には、 変数の値やコマンドの出力の中に、これらの特殊な文字が存在するかどうかが 調べられ、それらがあれば、メタキャラクタとして扱われます。 .Pp アスタリスク文字 .Pq Li * は、どのような文字列とも一致します。 クエスチョンマーク文字 .Pq Li \&? は、任意の文字 1 文字と一致します。 左大括弧 .Pq Li [ は文字クラスを開始します。 文字クラスの最後は右大括弧 .Pq Li \&] です。 .Dq Li \&] がない場合は、 .Dq Li [ は文字そのものに一致し、文字クラスの開始とは見なされません。文字 クラスは大括弧内に出現するすべての文字に一致します。 マイナス記号を用いれば、文字の範囲を指定することができます。 文字クラスの最初にエクスクラメーションマーク .Pq Li \&! を置くことで、 文字クラスの意味を反転させることができます。 .Pp 文字クラスに文字 .Dq Li \&] を含めるには、 .Dq Li \&] を文字クラスの最初 ( .Dq Li \&! を置く場合はそのあと) に置きます。 文字クラスに .Dq Li - を含めるときも同様で、 リストの最初もしくは最後に置きます。 .Ss シェル組み込みコマンド 本節では、別プロセスでは実行できない処理を行うために組み込まれている コマンドを列挙します。 さらに、組み込みバージョンの .Xr test 1 が効率を上げるために提供されています。 .Bl -tag -width indent .It Ic \&: 終了ステータス 0 (真) を返すヌルコマンドです。 .It Ic \&. Ar file 指定されたファイル file に記述されたコマンドがシェルに読み込まれ、 実行されます。 .Ar file に .Dq / 文字を含む場合、その通りに扱われます。 そうでなければ、シェルは .Ev PATH を使用して、ファイルを検索します。 .Ev PATH を使用しても見付からない場合、カレントディレクトリを検索します。 .It Ic alias Op Ar name ... .It Ic alias Op Ar name Ns = Ns Ar string ... .Ar name Ns = Ns Ar string が指定されている場合、シェルは名前 .Ar name を持つ値 .Ar string のエイリアスを定義します。単に .Dq name だけが指定された場合、 エイリアス .Dq name の値が表示されます。引数が指定されない場合、 .Ic alias は定義されているすべてのエイリアスの名前と値を表示します ( .Ic unalias も参照)。 エイリアスの値は適切にクォートされており、 シェルへ再入力するのに適しています。 .It Ic bg Op Ar job ... 指定されたジョブ (指定されなかった場合は現在のジョブ) を、 続けてバックグラウンドで実行させます。 .It Ic builtin Ar cmd Op Ar arg ... 指定された組み込みコマンド .Ar cmd を実行します。 シェル関数を同名の組み込みコマンドでオーバライドしたい場合に有用です。 .It Ic bind Oo Fl aeklrsv Oc Oo Ar key Oo Ar command Oc Oc 行編集機能のキーバインドを表示もしくは変更します。 このコマンドについては .Xr editrc 5 で説明されています。 .It Ic cd Oo Fl L | P Oc Op Ar directory 指定されたディレクトリ .Ar directory に移動します。 .Ar directory 無指定時は .Ev HOME で指定されるディレクトリに移動します。 .Ar directory が .Pa / , \&. , .Pa .. のいずれでも開始しない場合、指定された .Ar directory を .Ev CDPATH 変数中のディレクトリリストから検索します。 .Ev CDPATH が設定されていない場合、カレントディレクトリを検索します。 .Ar CDPATH の形式は .Ev PATH と同様です。対話的シェルでは、ユーザ が指定したディレクトリと異なる場所に移動した場合、 .Ic cd は、移動先のディレクトリ名を表示します。 これは、 .Ev CDPATH の機構が動作した場合と、シンボリックリンクを辿った場合に発生します。 .Pp .Fl P オプションが指定された場合、 .Pa .. は物理的に扱われ、シンボリックリンクは .Pa .. 部分が処理される前に解決されます。 .Fl L オプションが指定された場合は、 .Pa .. は論理的に扱われます。 こちらがデフォルトになっています。 .It Ic chdir .Ic cd 組み込みコマンドの別名です。 .It Ic command Oo Fl p Oc Op Ar utility Op Ar argument ... 指定された .Ar utility を単純コマンドとして実行します ( .Sx 単純コマンド セクションを参照)。 .Pp .Fl p オプションが指定された場合、コマンド検索は、 .Ev PATH のデフォルト値を用いて行われます。 これにより全ての標準ユーティリティを見つけることが保証されます。 .It Ic echo Oo Fl e | n Oc Op Ar string .Ar string の後に改行文字を付けて、標準出力に表示します。 .Bl -tag -width indent .It Fl n 最後の改行文字を抑制します。 .It Fl e C 風のバックスラッシュエスケープシーケンスを処理します。 .Ic echo は次の文字エスケープを理解します: .Bl -tag -width indent .It \ea 警告 (端末ベルを鳴らす) .It \eb バックスペース .It \ec 最後の改行文字を抑制します (改行文字が最後の文字でない場合、行が縮んでしまうという副作用があります) .It \ee ESC 文字 (ASCII 0x1b) .It \ef フォームフィード .It \en 改行 .It \er 復改 .It \et 水平タブ .It \ev 垂直タブ .It \e\e バックスラッシュ文字 .It \e0nnn (この 0 はゼロです) 8 進数値が nnn である文字 .El .Pp .Ar string がクォートで括られていない場合、 シェルからエスケープするためには、 バックスラッシュ自身をバックスラッシュでエスケープする必要があります。 例えば次の通りです: .Bd -literal -offset indent $ echo -e "a\evb" a b $ echo -e a\e\evb a b $ echo -e "a\e\eb" a\eb $ echo -e a\e\e\e\eb a\eb .Ed .El .Pp .Fl e と .Fl n オプションのうち、どちらか片方のみを指定できます。 .It Ic eval Ar string ... 指定されたすべての引数を空白で結合し、その結果を解析し直してから コマンドとして実行します。 .It Ic exec Op command Op arg ... -.Ar commmand +.Ar command が省略されない場合、そのシェルプロセスは指定されたプログラムに 置き換えられます ( .Ar command は、シェル組み込みコマンドや関数ではない、本物の プログラムでなければなりません)。 .Ic exec コマンドにおけるリダイレクトは、 永久性を持つと見なされ、 .Ic exec コマンド完了後にも引き続き効力を持ちます。 .It Ic exit Op exitstatus シェルを終了します。 .Ar exitstatus が指定された場合、これはシェルの終了ステータスになります。 そうでない場合、直前に実行したコマンドの 終了ステータスがシェルの終了ステータスとなります。 .It Ic export Oo Fl p Oc Op Ar name ... それ以後にシェルから実行されるコマンドの環境に、指定された名前の変数が 含まれるようにします (変数のエクスポート)。 変数のエクスポートを取り消す唯一の方法は、変数を .Ic unset することです。 以下のように記述することで、エクスポートすると 同時に変数の値を設定することができます。 .Bd -literal -offset indent export name=value .Ed .Pp 引数を指定しない場合、すべてのエクスポートされている名前と値が表示されます。 .Fl p オプションが指定された場合、エクスポートされている変数は、一行毎に .Dq Ic export Ar name Ns = Ns Ar value という形式で表示されます。 これはシェルへ再入力するのに適しています。 .It Ic fc Oo Fl e Ar editor Oc Op Ar first Op Ar last .It Ic fc Fl l Oo Fl nr Oc Op Ar first Op Ar last .It Ic fc Fl s Oo Ar old Ns = Ns Ar new Oc Op Ar first .Ic fc 組み込みコマンドは、対話的シェルにそれ以前に入力されたコマンドの内容を、 表示、編集、再実行します。 .Bl -tag -width indent .It Fl e Ar editor 編集に際し、指定されたエディタ .Ar editor を使用します。 .Ar editor は変数 .Ev PATH を通して検索できるコマンド名です。 .Fl e が指定されなかった場合は、変数 .Ev FCEDIT の値が用いられます。 .Ev FCEDIT が設定されていないか空に設定されている場合は .Ev EDITORの値が用いられ、それも設定されていないか空ならば .Xr ed 1 が用いられます。 .It Fl l No (ell) (小文字のエル) エディタを起動せずに、コマンド履歴の内容を一覧出力します。 パラメータ first と last で指定した範囲のコマンドが順に (出力の順番は .Fl r オプションの影響を受けます) 出力されます。 各コマンドの出力の際にはコマンド番号が付加されます。 .It Fl n .Fl l で一覧出力する際にコマンド番号を付加しません。 .It Fl r コマンド一覧時 ( .Fl l オプション指定時) や編集時 ( .Fl l も .Fl s も指定されなかった場合) の順序を反転します。 .It Fl s エディタを起動せずにコマンドを再実行します。 .It Ar first .It Ar last 一覧出力や編集の対象となるコマンドを選択します。アクセス可能なコマンド の数は変数 .Ev HISTSIZE の値で決まります。 .Ar first または .Ar last 、または両方の値は、以下のいずれかの形式で指定します。 .Bl -tag -width indent .It Ar [+]num 正の数で、コマンド番号を指定します。コマンド番号は .Fl l オプションで表示させて調べることができます。 .It Ar -num 負の数は、 .Ar num 個だけ現在から遡ったコマンドを指定します。たとえば、 -1 は直前に実行されたコマンドを指定します。 .It Ar string 文字列 string は、過去に実行されたコマンドのうち、 その文字列から始まる最新のものを指定します。 もし .Fl s オプションが指定されて .Ar old=new が指定されていなければ、 最初のオペランドにイコール記号 を含めることはできません。 .El .El .Pp .Ic fc コマンドの実行にあたり、以下の環境変数の影響を受けます。 .Bl -tag -width indent .It Ev FCEDIT 使用するエディタ名 .It Ev HISTSIZE アクセス可能なコマンド数 .El .It Ic fg Op job 指定されたジョブ .Ar job または現在のジョブをフォアグラウンドに移動します。 .It Ic getopts Ar optstring Ar var POSIX に準拠した .Ic getopts コマンドです。 この .Ic getopts コマンドにより、以前の .Xr getopt 1 コマンドの必要性は減少しました。 最初の引数は文字の列です。各文字の後ろにはコロンをつけることができ、 そのオプションが引数をとることを指示します。 指定された変数に、解析され見つかったオプションが設定されます。 見つかったオプションの次の引数のインデックスはシェル変数 .Ev OPTIND に格納されます。 あるオプションが引数をとる場合、その引数はシェル変数 .Ev OPTARG に置かれます。 有効でないオプションに出くわすと、変数 .Ev var には .Dq Li \&? がセットされます。 getopts はオプション群の末尾に到達すると偽の値 (1) を返します。 .It Ic hash Oo Fl rv Oc Op Ar command ... シェルは、コマンドの位置を保持するハッシュテーブルを維持管理しています。 .Ic hash コマンドに引数が指定されなかった場合、このテーブルの内容が出力されます。 最後に .Ic cd コマンドが実行されてから参照されていない項目には アスタリスク文字 が表示されます。 この項目は無効になっているかもしれません。 .Pp 引数を指定した場合、 .Ic hash コマンドは指定した .Ar command をハッシュテーブルから削除し ( .Ar command が関数ではない場合)、その後でそのコマンドを検索します。 .Fl v オプションを指定した場合、 .Ic hash は発見したコマンドの位置を表示します。 .Fl r オプションを指定した場合、 .Ic hash は関数以外のすべてのエントリをハッシュテーブルから削除します。 .It Ic jobid Op Ar job ジョブ .Ar job 中の各プロセスのプロセス ID を表示します。引数 .Ar job が 省略された場合、現在のジョブに対して処理を行います。 .It Ic jobs Oo Fl ls Oc Op Ar job ... 指定されたジョブの情報を表示します。 .Ar job 引数が指定されなかった場合は、全てのジョブの情報を表示します。 情報には、ジョブ ID、ステータス、コマンド名が含まれます。 .Pp .Fl l オプションが指定された場合、各々のジョブの PID も表示されます。 .Fl s オプションが指定された場合、一行毎にジョブの PID のみが表示されます。 .It Ic pwd Op Fl L | P カレントディレクトリのパスを表示します。組み込みコマンド版は カレントディレクトリ名を覚えており、表示するときに再計算しないので、 組み込みコマンド版は同名のプログラムとは異なった表示をする場合があります。 このため処理は高速ですが、カレントディレクトリ の名前を変更した場合でも、組み込み版の .Xr pwd 1 は以前のディレクトリ名を表示し続けます。 .Pp .Fl P オプションが指定された場合、シンボリックリンクは解決されます。 .Fl L オプションが指定された場合、カレントディレクトリは シェルの表記で表示されます (シンボリックリンクは解決されません)。 こちらがデフォルトです。 .It Ic read Oo Fl p Ar prompt Oc Oo Fl t Ar timeout Oc Oo Fl er Oc Ar variable ... .Fl p オプションが指定され、かつ標準入力が端末の場合、 .Ar prompt をプロンプトとして表示します。 そして標準入力から 1 行入力します。行端の改行文字を削除し、行を前述の .Sx 空白文字による分割 (フィールド分割) -の方法に従って分割し、各単語を、valiable... で指定する各変数に +の方法に従って分割し、各単語を、variable... で指定する各変数に 順に代入します。 もし、指定された変数の数より分割された単語の数が多ければ、最後の変数に 残りの単語すべて ( .Ev IFS の文字を区切りにしてそれらも一緒に) が代入されます。 分割された単語の数より多くの変数が指定されていたなら、 余った変数には空文字列が設定されます。 .Pp .Fl r オプションが指定された場合を除き、バックスラッシュは特別に扱われます。 バックスラッシュ文字が改行文字の直前にある場合、 バックスラッシュ文字と改行文字は削除されます。 その他の文字の直前にバックスラッシュがある場合、バックスラッシュは削除され、 文字が .Ev IFS に含まれていても、 .Ev IFS の文字でないかのように扱われます。 .Pp .Fl t オプションが指定され、かつ入力がなされる前に .Ar timeout が経過すると、 .Ic read コマンドは値を割当てずに戻ります。 .Ar timeout 値の後にはオプションで .Dq s , .Dq m , .Dq h のいずれかの一文字 を付けることが出来、それぞれ秒・分・時間を陽に指定します。 どれも指定しない場合には .Dq s であるものとします。 .Pp .Fl e オプションは、古いスクリプトとの後方互換性のためだけにあります。 .It Ic readonly Oo Fl p Oc Op Ar name ... で指定された変数を読み出し専用とし、あとで値を変更したり unset した りすることができないようにします。以下のように記述することで、 変数を読み出し専用と宣言するのと同時に値を設定することも可能です。 .Bd -literal -offset indent readonly name=value .Ed .Pp 引数が指定されない場合、 .Ic readonly コマンドは、読み出し専用になっている変数の名前の一覧を表示します。 .Fl p オプションが指定された場合、読み出し専用になっている変数を、一行毎に .Dq Ic readonly Ar name Ns = Ns Ar value の形式で表示します。 これはシェルに再入力するのに適しています。 .It Ic set Oo Fl /+abCEefIimnpTuVvx Oc Oo Fl /+o Ar longname Oc Oo .Fl c Ar string Oc Op Fl - Ar arg ... .Ic set コマンドは 3 通りの異なった機能を持ちます。 .Bl -item .It 引数を指定しなかった場合、短かい形式でも長い .Dq Fl /+o Ar longname という形式であっても、 .Sx 引数リストの処理 の節で説明されているように、指定されたオプションの設定またはクリアを行います。 .It .Dq Fl - オプションが指定された場合、 .Ic set はシェルの位置パラメータを、引き続く引数で置き換えます。 .Dq Fl - オプションの後に引数が続かない場合、 すべての位置パラメータはクリアされ、 .Dq Li shift $# コマンドを実行するのと等価になります。 位置置換パラメータとして引数を指定するとき、 .Dq Fl - フラグは省略可能です。 これはお勧めできません。 なぜなら、最初の引数はマイナス記号 .Pq Li - またはプラス記号 .Pq Li + で開始するかもしれないからです。 これらは、 .Ic set コマンドが、オプションの有効化または無効化の要求であると解釈してしまいます。 .El .It Ic setvar Ar variable Ar value 変数 .Ar variable に値 .Ar value を代入します。( .Ic setvar は、関数内で、パラメータとして渡された名前を持つ 変数に値を代入するためのものです。 一般に、 .Ic setvar を使うよりも .Bd -literal -offset indent variable=value .Ed と書くほうが望ましいといえます。) .It Ic shift Op Ar n 位置パラメータを .Ar n 回シフトします。 .Ar n を指定しない場合 1 回シフトします。 1 回のシフトにより、$2 の値が $1 に、$3 の 値が $2 に代入されます (以下同様)。また、$# の値は 1 減少します。 位置パラメータがない場合、shift は何もしません。 .It Ic trap Oo Ar action Oc Ar signal ... シェルが指定されたシグナル .Ar signal を受けとったときに、 .Ar action を解析し実行するように設定します。 シグナルはシグナルの名前か番号で指定します。 さらに、シェル終了時に実行する動作を指定するために、擬似シグナル .Cm EXIT を使用可能です。 .Ar action は空文字列に したり、省略したりすることができます。空文字列の場合、指定されたシグナルは 無視され、省略した場合は、指定したシグナルを受けとったときデフォルトの処理を 行います。シェルがサブシェルを起動するとき、trap で指定された (が無視されていない) シグナルをデフォルトの動作に再設定します。 シェルが起動したときにすでに無視されるように設定されていたシグナルに対して .Ic trap コマンドを使用しても効果はありません。 .It Ic type Op Ar name ... 各 .Ar name をコマンドとして解釈し、コマンド検索の結果を出力します。出力さ れる結果は以下のものがあります。シェルのキーワード、エイリアス、シェル の組み込みコマンド、コマンド、痕跡つきエイリアス (tracked alias)、最後に not found (見つからず) があります。エイリアスについては、エイリアス展開 の結果が出力されます。コマンドと痕跡つきエイリアスについては、そのコマンドの 完全なパス名が印刷されます。 .It Ic ulimit Oo Fl HSabcdflmnstuv Oc Op Ar limit リソースのリミット値 (リミット値については .Xr getrlimit 2 参照) を設定あるいは表示します。 .Ar limit が指定されている場合、指定されたリソースが設定されます。 それ以外の場合、現在のリソース設定値が表示されます。 .Pp .Fl H が指定された場合、ハードリミットが設定ないし表示されます。 ハードリミット値を下げることは誰にでもできますが、 それを増やすことができるのはスーパユーザだけです。 オプション .Fl S を指定した場合はソフトリミットになります。 リミット値を表示する場合、 .Fl S か .Fl H のいずれか一方だけしか指定できません。 デフォルトでは、表示はソフトリミット、設定はハード/ソフトリミット両方です。 .Pp オプション .Fl a を指定すると .Ic ulimit コマンドは全リソースの設定値を表示します。 この場合、パラメータ .Ar limit は指定できません。 .Pp この他のオプションは、表示あるいは設定するリソースの種類を指定するものです。 これらは互いに排他的です。 .Bl -tag -width indent .It Fl b Ar sbsize ソケットバッファサイズの最大値。バイト単位。 .It Fl c Ar coredumpsize コアダンプファイルの最大サイズ。512 バイトのブロック単位。 .It Fl d Ar datasize プロセスのデータセグメントの最大サイズ。キロバイト単位。 .It Fl f Ar filesize ファイルの最大サイズ。512 バイトブロック単位。 .It Fl l Ar lockedmem プロセスがロックできるメモリサイズの最大値。キロバイト単位。 .It Fl m Ar memoryuse プロセスの常駐セットサイズの最大値。キロバイト単位。 .It Fl n Ar nofiles あるプロセスがオープンできるファイル記述子の最大数。 .It Fl s Ar stacksize スタックセグメントサイズの最大値。キロバイト単位。 .It Fl t Ar time 各プロセスで消費できる CPU 時間の最大値。秒単位。 .It Fl u Ar userproc このユーザ ID で同時に走らせうる最大プロセス数。 .It Fl v Ar virtualmem 1 個のプロセスの最大プロセスサイズ。キロバイト単位。 .El .It Ic umask Op Ar mask ファイル作成マスクの値 ( .Xr umask 2 を参照) を、 .Ar mask で指定された 8 進数の値に設定します。引数が 省略された場合、現在のマスクの値が表示されます。 .It Ic unalias Oo Fl a Oc Op Ar name .Ar name が指定された場合、指定された名前のエイリアスを削除します。 .Fl a オプションが指定された場合、すべてのエイリアスを削除します。 .It Ic unset Oo Fl fv Oc Ar name ... 指定された変数または関数を unset し、エクスポートされていない状態にします。 .Fl v オプションが指定されるか、オプションが何も指定されなかった場合、 .Ar name 引数は変数名として扱われます。 .Fl f オプションが指定された場合、 .Ar name 引数は関数名として扱われます。 .It Ic wait Op Ar job 指定されたジョブ .Ar job が終了するのを待ち、ジョブ内の最後のプロセスの 終了ステータスを返します。引数が省略された場合、すべてのジョブが終了する まで待ち、終了ステータス 0 を返します。 .El .Ss コマンド行編集 .Nm が端末から対話的に実行されている場合、現在入力中のコマンドおよび コマンド履歴 ( .Sx 組み込みコマンド の .Ic fc 参照) を vi モードのコマンド行編集機能 により編集することができます。 このモードでは、vi のマニュアルに示されているコマンドのサブセットを用います。 コマンド .Dq Li set -o vi (または .Dq Li set -V ) により vi モードが有効になり、 .Nm は vi の挿入モードに移行します。 vi モード中では、 挿入モードとコマンドモードの両方を自由に切り替えることが可能です。 vi モードは vi と同様であり、 .Aq ESC キー によりコマンドモードに移行し、コマンドモードで .Aq return キーを叩くことで、 行の内容がシェルに渡されます。 .Pp 同様に、コマンド .Dq Li set -o emacs により emacs 風のコマンド行編集機能の サブセットを使うことができるようになります。 .Sh 関連項目 .Xr builtin 1 , .Xr echo 1 , .Xr expr 1 , .Xr pwd 1 , .Xr test 1 .Sh 歴史 .Nm コマンドは、 .At v1 で登場しました。 .\" -Amended by N.Kumagai 97.12.30 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/tcsh.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/tcsh.1 index e4e4b5c0a7..f9e3a1e866 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/tcsh.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/tcsh.1 @@ -1,5889 +1,5889 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" tcsh マニュアルページ: スタイルに関する注意 .\" .\" - リストのタグはボールド体とします。但し、「関連ファイル (FILES)」 .\" セクション中でイタリック体になっている部分は除きます。 .\" .\" - セクション名、環境変数、シェル変数に対する参照はボールド体としま .\" す。コマンド (外部コマンド、組み込みコマンド、エイリアス、エディ .\" タコマンド) とコマンド引数に対する参照はイタリック体とします。 .\" .\" - .B, .I マクロに注意してください。扱うことができる単語数には限界が .\" あります。この制限を回避するには、\fB, \fI を用います。ただ、 .\" この利用は絶対に必要な場合に限るようにしてください。 .\" これは、tcsh.man2html が名前アンカーを見つける際に .\" .B/.I を使うからです。 .\" .\" - 4 の倍数でインデントしてください。普通は 8 でインデントしてください。 .\" .\" - `' を使ってください。シェル構文の例の中を除いて '' や "" は使わない .\" ようにしてください。行先頭で '' を使うと消えてしまいます。 .\" .\" - \- を使ってください。- は使わないようにしてください。 .\" .\" - ドットファイルの名前を表す際にはチルダも含めるようにしてください。 .\" つまり、`~/.login' と書きますが、`.login' とは書きません。 .\" .\" - 外部コマンドを参照する際は、マニュアルページ形式で参照してください。 .\" 例: `csh(1)'。ただし、tcsh は `tcsh' とし、`tcsh(1)' としません。 .\" というのは、このページが tcsh のマニュアルページだからです。 .\" .\" - tcsh と csh とを区別して表す場合を除き、「このシェル」といい、 .\" 「tcsh」と言わないようにしてください。 .\" .\" - ただ「変数」と言わずに、「シェル変数」、「環境変数」と言うように .\" してください。また、ただ、「ビルトイン」、「コマンド」と言わずに、 .\" 「組み込みコマンド」、「編集コマンド」と言うようにしてください。 .\" ただ、文脈上区別が明らかな場合は別ですが。 .\" .\" - 現在時制を使ってください。`The shell will use' ではなく、`The .\" shell uses' です (この項は日本語訳部分には適用しません)。 .\" .\" - 重要: できるだけ相互参照するようにしてください。「参照 (REFERENCE)」 .\" セクション中にあるコマンド、変数などは、適切な解説セクションの中 .\" で触れるようにしてください。少なくとも、(解説セクションかどこか .\" で触れられている)他のコマンドの「参照」セクションでの記述で触れ .\" るようにしてください。OS 固有事項に関する注意は、「OS 固有機能の .\" サポート(OS variant support)」のセクションに記述するようにして下 .\" さい。新規機能は「新規機能 (NEW FEATURES)」セクションに、外部コマ .\" ンドを参照した場合は、「関連項目 (SEE ALSO)」セクションにそれぞれ .\" 記述するようにしてください。 .\" .\" - tcsh.man2html は、それが作成された時点でマニュアルページで使用さ .\" れていた nroff コマンドにかなり依存しています。可能ならば、ここ .\" で用いているスタイルに厳密に従ってください。特に、これまで使用さ .\" れたことのない nroff コマンドを使用しないようにしてください。 .\" .\" WORD: command-line editor コマンド行編集 .\" WORD: editor command 編集コマンド .\" WORD: autologout mechanism 自動ログアウト機構 .\" WORD: directory stack entries ディレクトリスタックエントリ .\" WORD: word 単語 .\" WORD: positional completion 位置指定補完 .\" WORD: next-word completion 逐次補完 .\" WORD: programmed completion 補完指定 .\" WORD: tilde substitution チルダ置換 .\" WORD: hard limit hard limit .\" WORD: current limit current limit .\" WORD: register a misspelling ミススペルを記録する .\" WORD: switches スイッチ .\" WORD: glob-pattern グロブパターン .\" WORD: Toggles 切り替える .\" WORD: pager ページャー .\" WORD: prefix 接頭辞 .\" WORD: return リターンキー (enter キー) .\" WORD: builtin command 組み込みコマンド .\" WORD: spelling スペル .\" WORD: quote クォートする .\" .\" .\" .\" $FreeBSD$ .TH TCSH 1 "23 July 2002" "Astron 6.12.00" .\" INTERIM1(jpman) .SH 名称 tcsh - ファイル名補完とコマンド行編集を追加した C シェル .SH 書式 .B tcsh \fR[\fB\-bcdefFimnqstvVxX\fR] [\fB\-Dname\fR[\fB=value\fR]] [arg ...] .br .B tcsh \-l .SH 解説 \fItcsh\fR は、バークレイ版 UNIX の C シェル \fIcsh\fR(1) と完全に 互換性があり、さらに機能強化したシェルです。 対話的なログインシェル、またシェルスクリプトのコマンドプロセッサの 両方の用途で使われるコマンドインタプリタです。 \fItcsh\fR には、コマンド行編集 (\fBコマンド行編集\fRの項を参照)、 プログラム可能な単語の補完 (\fB補完と一覧\fRの項を参照)、 スペル訂正 (\fBスペル訂正\fRの項を参照)、 履歴 (\fBヒストリ置換\fRの項を参照)、 ジョブ制御 (\fBジョブ\fRの項を参照)、 C 言語風の文法があります。 \fB新機能\fRの章では、\fIcsh\fR(1) には存在しない、\fItcsh\fR の 主な追加機能について説明しています。 このマニュアルを通じ、\fItcsh\fR の機能のうち、 \fIcsh\fR(1) のほとんどの実装 (特に 4.4BSD の \fIcsh\fR) に ない機能について、ラベル (+) をつけてあります。 そして、\fIcsh\fR(1) にあったけれども文書化されていなかった機能に ラベル (u) をつけてあります。 .SS "引数リスト処理" シェルへの 1 番目の引数 (引数 0 番) が `\-' の場合、シェルは ログインシェルになります。 シェルを \fB\-l\fR フラグを指定して起動することでも ログインシェルにできます。 .PP 残りのフラグは以下のように解釈されます。 .TP 4 .B \-b このフラグは、オプションの処理を強制的に中断させる場合に使用します。 このフラグ以降の引数はすべて、オプションではないものとして 処理されます。これにより、混乱を避け、小細工をしなくても、 シェルスクリプトにオプションを渡すことが可能になります。 set-user ID スクリプトは本オプションなしでは実行できません。 .TP 4 .B \-c コマンドを、本フラグの次にくる引数 (この引数は省略できません。 また、1 つだけである必要があります) から読み込み、実行します。 この引数は、あとで参照できるように、シェル変数 \fBcommand\fR に 格納されます。残りの引数は、シェル変数 \fBargv\fR に代入されます。 .TP 4 .B \-d ログインシェルであるかどうかにかかわらず、 \fBスタートアップとシャットダウン\fRの項で解説されているように \fI~/.cshdirs\fR から、ディレクトリスタックを読み込みます。(+) .TP 4 .B \-D\fIname\fR[=\fIvalue\fR] 環境変数 \fIname\fR に値 \fIvalue\fR を設定します。(Domain/OS のみ) (+) .TP 4 .B \-e 起動したコマンドが異常終了したり、0 でない終了ステータスを返したときに、 ただちにシェルを終了します。 .TP 4 .B \-f \fI~/.tcshrc \fRを読み込まずに無視するので、 起動が高速になります。 .TP 4 .B \-F プロセスを生成する際に \fIvfork\fR(2) の代わりに \fIfork\fR(2) を使います。(Convex/OS のみ) (+) .TP 4 .B \-i たとえ端末上で実行されていなくても、対話的に動作し最上位レベルの 入力の際にプロンプトを表示します。入力と出力がともに端末である場合、 本オプションなしでもシェルは対話的に動作します。 .TP 4 .B \-l ログインシェルとなります (\fB-l\fR が、指定された唯一のフラグである 場合にのみ有効です)。 .TP 4 .B \-m 実効ユーザに属していなくても \fI~/.tcshrc\fR をロードします。 新しいバージョンの \fIsu\fR(1) は \fB-m\fR をシェルに渡すことが できます。(+) .TP 4 .B \-n コマンドの解析は行いますが、実行はしません。 シェルスクリプトのデバッグに役立ちます。 .TP 4 .B \-q SIGQUIT (\fBシグナル処理\fRの項を参照) を受け付けるようにし、 デバッガのもとで使われても作動するようになります。 ジョブ制御は無効になります。(u) .TP 4 .B \-s 標準入力からコマンドを読み込みます。 .TP 4 .B \-t 入力から 1 行だけ読み込み、それを実行します。入力行の改行の直前に `\\' を置くことで、次の行への継続を行うことができます。 .TP 4 .B \-v シェル変数 \fBverbose\fR を設定します。 これにより、ヒストリ置換された状態のコマンド行を表示するようになります。 .TP 4 .B \-x シェル変数 \fBecho\fR を設定します。これにより、実行直前に、 実行するコマンドを表示するようになります。 .TP 4 .B \-V \fI~/.tcshrc\fR を実行する前に、シェル変数 \fBverbose\fR を設定します。 .TP 4 .B \-X \fI~/.tcshrc\fR を実行する前に、シェル変数 \fBecho\fR を設定します。 .TP 4 .B \-X に対する \fB-x\fR の関係は、\fB-V\fR に対する \fB-v\fR の関係に 相当します。 .PP フラグ引数の処理のあと、もし引数が残っていて、かつ、 \fB-c\fR, \fB-i\fR, \fB-s\fR, \fB-t\fR のいずれのフラグも 指定されていなければ、残っている引数のうち最初のものは コマンドファイル、つまり「スクリプト」の名前とみなされます。 シェルはこのファイルをオープンし、`$0' による置換に備えて ファイル名を保存します。 多くのシステムは、スクリプトが本シェルと互換性のない version 6 または version 7 の標準のシェルを使っているため、 スクリプトの先頭の文字が `#' でない場合、 つまりスクリプトがコメントから始まらない場合、本シェルは それらの「標準」のシェルを起動して実行します。 .PP 残りの引数はシェル変数 \fBargv\fR に設定されます。 .SS "スタートアップとシャットダウン" ログインシェルの場合は、実行開始に際し、まずシステムファイル \fI/etc/csh.cshrc\fR と \fI/etc/csh.login\fR を読み込んで実行します。 そしてシェルを起動したユーザの\fBホーム\fRディレクトリの中から、 まずはじめに \fI~/.tcshrc\fR (+) を読み込んで実行します。 もし、\fI~/.tcshrc\fR が見つからない場合は、\fI~/.cshrc\fR を 読み込んで実行します。 次に、\fI~/.history\fR (もしくは、シェル変数 \fBhistfile\fR の値) を、 その次に \fI~/.login\fR を、最後に、\fI~/.cshdirs\fR (もしくは、 シェル変数 \fBdirsfile\fR の値) (+) を読み込んで実行します。 コンパイルの仕方によって、シェルは \fI/etc/csh.cshrc\fR の後ではなく前に \fI/etc/csh.login\fR を読み込み、 \fI~/.tcshrc\fR (または \fI~/.cshrc\fR) と \fI~/.history\fR の後ではなく前に \fI~/.login\fR を読み込む場合があります。 シェル変数 \fBversion\fR を参照してください。(+) .PP ログインシェルでない場合は、\fI/etc/csh.cshrc\fR と、 \fI~/.tcshrc\fR (または \fI~/.cshrc\fR) のみを起動時に読み込みます。 .PP スタートアップファイルの例は、 \fIhttp://tcshrc.sourceforge.net\fR を見てください。 .PP \fIstty\fR(1) や \fItset\fR(1) のようなコマンドは、ログインする ごとに 1 度だけ実行される必要がありますが、これらのコマンドは、 普通は \fI~/.login\fR ファイルに入れます。 \fIcsh\fR(1) と \fItcsh\fR の両方で同じファイルのセットを使う 必要があるユーザは、\fI~/.cshrc\fR だけを使い、その中で シェル変数 \fBtcsh\fR (値は任意) があるかどうかチェックして から、\fItcsh\fR 特有のコマンドを使うようにします。または、 \fI~/.cshrc\fR と \fI~/.tcshrc\fR の両方を使うが、\fI~/.tcshrc\fR で、 \fIsource\fR コマンド (組み込みコマンドの項を参照) を使い \fI~/.cshrc\fR を読み込むようにします。 以下、このマニュアルの残りの部分で `\fI~/.tcshrc\fR' と表現したときは、 「\fI~/.tcshrc\fR、または \fI~/.tcshrc\fR が見つからない 場合は \fI~/.cshrc\fR」という意味で使います。 .PP 通常、シェルはプロンプト `> ' を表示し、端末からコマンドの読み込みを 開始します (引数処理と、コマンドスクリプトを含むファイルの処理のための シェルの使用については、後で説明します)。 シェルは、入力されたコマンド行の読み込み、読み込んだコマンド行を単語に 分解、およびコマンド履歴への格納、コマンド行の解析、 コマンド行の中のコマンドそれぞれの実行を繰り返します。 .PP ログアウトするには、空の行で `^D' とタイプするか、`logout' するか、 `login' するか、シェルの自動ログアウト機構 (シェル変数 \fBautologout\fR を参照) を使います。 ログインシェルが実行終了する際には、ログアウトの状況に応じて シェル変数 \fBlogout\fR を `normal' か `automatic' に設定し、 \fI/etc/csh.logout\fR ファイルと \fI~/.logout\fR ファイルにある コマンドを実行します。 コンパイルの仕方によっては、シェルは、ログアウト時に DTR を落とす ことがあります。これについてはシェル変数 \fBversion\fR を参照してください。 .PP システムのログインファイル名、ログアウトファイル名は、 異なる \fIcsh\fR(1) 間での互換性を保つために、 システムごとにファイルが違います。これについては、 \fB関連ファイル\fRを参照してください。 .SS 編集 はじめに、\fBコマンド行エディタ\fRについて説明します。 \fB補完と一覧\fRと、\fBスペル訂正\fRの 2 つの機能は、 編集コマンドとして実装されていますが、 特に分けて説明する必要があるため、項を改めて説明します。 最後に、\fB編集コマンド\fRの項で、シェルに特有の編集コマンドについて、 一覧をあげ、デフォルトのバインドとともに説明します。 .SS "コマンド行編集 (+)" コマンド行の入力データは、GNU Emacs や \fIvi\fR(1) で使われているものと、 よく似たキーシーケンスを使って編集できます。 シェル変数 \fBedit\fR がセットされているときのみ、編集できるように なっています。対話的なシェルでは、この値はデフォルトで 設定されています。 組み込みコマンド \fIbindkey\fR で、キーバインドを変更したり、 表示したりできます。 デフォルトでは、Emacs 形式のキーバインドが使われています (違う方法でコンパイルしなければそうなります。 シェル変数 \fBversion\fR を参照)。 しかし、コマンド \fIbindkey\fR で、キーバインドを \fIvi\fR 形式に 一括して変更できます。 .PP シェルは、つねに矢印キー (環境変数 \fBTERMCAP\fR で定義されたものです) を、次のように割り付けています。 .PP .PD 0 .RS +4 .TP 8 下矢印 \fIdown-history\fR .TP 8 上矢印 \fIup-history\fR .TP 8 左矢印 \fIbackward-char\fR .TP 8 右矢印 \fIforward-char\fR .PD .RE .PP 他の 1 文字バインドによって、変わっていなければこのようになります。 このようなバインドにしたくない場合、\fIsettc\fR を使って、矢印キーの エスケープシーケンスを空の文字列にセットすることができます。 ANSI/VT100 の矢印キーシーケンスは、つねにバインドされています。 .PP その他のキーバインドは、そのほとんどは、Emacs、\fIvi\fR(1) ユーザが 予想できるものです。また、簡単に \fIbindkey\fR コマンドで表示させる こともできるので、ここで、それらのバインドを並べあげる必要は ないでしょう。 同じく、\fIbindkey\fR コマンドは、それぞれの編集コマンドを 簡単な説明付きで、表示させることができます。 .PP 注意: 「単語」という概念に関して、編集コマンドは、シェルと同じ概念を 持たないことに注意してください。 エディタは、シェル変数 \fBwordchars\fR の中にはない非英数文字 (英文字、数字のどちらでもない文字) によって単語の区切りを決めます。 一方、シェルは、ホワイトスペース (空白、タブ、改行) と、 \fB字句構造\fRの項で列挙する特殊な意味を持つ文字のいくつかを 識別します。 .SS "補完と一覧 (+)" シェルは、一意に決まる短縮形を与えられると、しばしば単語の補完を 行うことができます。 単語の一部 (たとえば `ls /usr/lost') をタイプして、タブキーを押すと、 編集コマンド \fIcomplete-word\fR が実行します。シェルは、 ファイル名 `/usr/lost' を補完して `/usr/lost+found/' にします。 このとき、入力バッファの中で、不完全な単語を完全な単語で置き換えます。 (注意: 末端の `/' について: 補完では、ディレクトリ名を補完すると 最後に `/' を付け加えます。 そして、ディレクトリ名以外の単語を補完すると、末尾に空白文字を 付け加えます。こうすることで、タイプ入力が速くなり、また、 補完が成功したことが一目で分かります。 シェル変数 \fBaddsuffix\fR のセットをはずせば、 これらを付け加えなくすることもできます。) 合致するものが見当たらない場合 (おそらく `/usr/lost+found' が 存在しない場合でしょう)、端末のベルが鳴ります。 単語がすでに補完されている場合 (システムに `/usr/lost' が 存在する場合か、あるいは、ユーザがはるか先まで考えて、すべてを 入力してしまっていた場合でしょう)、`/' または空白文字が末尾に まだなければ、付け加えられます。 .PP 補完は、行の一番最後でなくても、途中どこででも機能します。 そして、テキストの補完によって、その分、行の残りは右方向へ押されます。 単語の中間で補完された場合、しばしばカーソルの右側に文字が残り、 それを消すはめになることもあります。 .PP コマンドと変数は、ほとんど同じ方法で補完できます。 たとえば、`em[tab]' とタイプした時、使用しているシステムで `em' から始まるコマンドが唯一 \fIemacs\fR だけならば、 `em' は `emacs' と補完されます。 補完は、\fBpath\fR 中のディレクトリにあるコマンドか、 フルパスが与えられれば、そこにあるコマンドを見つけ出すことができます。 `echo $ar[tab]' とタイプした時、他に `ar' から始まる変数がなければ、 `$ar' は `$argv' と補完されます。 .PP シェルは、入力バッファを解析して、補完したい単語を、ファイル名としてか、 コマンドとしてか、変数としてか、どのように補完すべきかを決めます。 バッファの中の最初の単語と、`;', `|', `|&', `&&', `||' の すぐ次にくる単語は、コマンドとみなします。 `$' で始まる単語は、変数とみなします。 その他のものは、ファイル名とみなします。 空の行は、ファイル名として `補完されて' います。 .PP いつでも、`^D' とタイプすることで、編集コマンド \fIdelete-char-or-list-or-eof\fR を実行させて、 補完可能な単語の候補を並べ挙げることができます。 シェルは、組み込みコマンド \fIls-F\fR (q.v.) を使って、 補完可能な候補を並べ挙げます。 そして、プロンプトと未完成のコマンドラインを再表示します。 次に例を示します。 .IP "" 4 > ls /usr/l[^D] .br lbin/ lib/ local/ lost+found/ .br > ls /usr/l .PP シェル変数 \fBautolist\fR をセットしていれば、シェルは、 補完に失敗したときはいつでも残りの選択肢を表示します。 .IP "" 4 > set autolist .br > nm /usr/lib/libt[tab] .br libtermcap.a@ libtermlib.a@ .br > nm /usr/lib/libterm .PP シェル変数 \fBautolist\fR を `ambiguous (あいまいな)' に セットした場合は、補完に失敗して補完される単語へ新しい文字を それ以上追加できなくなったときに限り、選択肢を表示します。 .PP 補完するファイル名には、変数、自分もしくは他人のホームディレクトリ (`~' で短縮したもの。\fBファイル名置換\fRの項を参照)、 ディレクトリスタックエントリ (`=' で短縮したもの。 \fBディレクトリスタック置換\fRの項を参照) を含めることができます。 たとえば、次のようになります。 .IP "" 4 > ls ~k[^D] .br kahn kas kellogg .br > ls ~ke[tab] .br > ls ~kellogg/ .PP あるいは、 .IP "" 4 > set local = /usr/local .br > ls $lo[tab] .br > ls $local/[^D] .br bin/ etc/ lib/ man/ src/ .br > ls $local/ .PP 変数については、編集コマンド \fIexpand-variables\fR を指定して使っても 展開できることに注意してください。 .PP コマンド \fIdelete-char-or-list-or-eof\fR は、行の最後でのみ リストを表示します。 行の中間の場合、カーソル位置の文字を消去します。 空行の場合、ログアウトします。ただし、\fBignoreeof\fR がセットされて いれば、何もしません。 `M-^D' は、編集コマンド \fIlist-choices\fR にバインドされていますが、 これは行中のどこでも、補完の候補のリストを表示します。 \fIlist-choices\fR (または、\fIdelete-char-or-list-or-eof\fR のところで 列挙するコマンドで、消去するコマンド、しないコマンド、 リスト表示するコマンド、ログアウトするコマンドのどれでも) は、そうしたい場合、組み込みコマンド \fIbindkey\fR で `^D' にバインドすることもできます。 .PP 編集コマンド \fIcomplete-word-fwd\fR と \fIcomplete-word-back\fR (デフォルトでは、どのキーにも割り付けられていません) を使うことで、 補完候補のリストを上または下に順に巡り、リスト上の現在の単語を、 次の単語または 1 つ前の単語に置き換えることができます。 .PP シェル変数 \fBfignore\fR に、補完の際に無視するファイルの サフィックスのリストをセットできます。 次の例を考えてみます。 .IP "" 4 > ls .br Makefile condiments.h~ main.o side.c .br README main.c meal side.o .br condiments.h main.c~ .br > set fignore = (.o \\~) .br > emacs ma[^D] .br main.c main.c~ main.o .br > emacs ma[tab] .br > emacs main.c .PP `main.c~' と `main.o' は、\fBfignore\fR にサフィックスが 登録されているために、補完では無視されます (しかしリスト上には表示されます)。 \fBファイル名置換\fRの項で解説しているように、\fBhome\fR に 拡張されないようにするために、`~' の前に `\\' が必要なことに 注意してください。補完の候補が1 つしかない場合は、 \fBfignore\fR の設定は無視されます。 .PP シェル変数 \fBcomplete\fR が `enhance(拡張)' にセットされていた場合、補完は 1) 大文字小文字の区別を無視し、 2) ピリオド、ハイフン、アンダスコア (`.', `\-', `_')を、 単語を分ける記号であるとみなし、ハイフンとアンダスコアは 同等なものとみなします。 次のようなファイルがある場合、 .IP "" 4 comp.lang.c comp.lang.perl comp.std.c++ .br comp.lang.c++ comp.std.c .PP `mail \-f c.l.c[tab]' とタイプすれば、`mail \-f comp.lang.c' のように補完され、^D の場合には、`comp.lang.c' と `comp.lang.c++' が リストとして表示されます。 `mail \-f c..c++[^D]' とタイプした場合は、`comp.lang.c++' と `comp.std.c++' が表示されます。 次のファイルがあるディレクトリで、`rm a\-\-file[^D]' とタイプした 場合、 .IP "" 4 A_silly_file a-hyphenated-file another_silly_file .PP の 3 つのファイルすべてが一覧表示されます。 なぜならば、大文字小文字の区別は無視されて、 ハイフンとアンダスコアは同等と解釈されるからです。しかしながら、 ピリオドは、ハイフンやアンダスコアと同等ではありません。 .PP 補完と一覧は、他にもいくつかのシェル変数の影響を受けます。 そのひとつ、\fBrecexact\fR をセットすると、続けてタイプすれば より長い単語に合致するような場合でさえも、 最短で一意に一致する単語に合致するようになります。たとえば、 .IP "" 4 > ls .br fodder foo food foonly .br > set recexact .br > rm fo[tab] .PP この場合はベルが鳴るだけです。 なぜなら、`fo' は、`fod' または `foo' に展開できるからです。 しかし、さらに `o' とタイプすると、 .IP "" 4 > rm foo[tab] .br > rm foo .PP `food' や `foonly' も合致するにもかかわらず、 補完は `foo' で完了します。 \fBautoexpand\fR をセットすると、補完を試みる前に、毎回、 編集コマンド \fIexpand-history\fR を実行するようになります。 \fBautocorrect\fR をセットすると、補完を試みる前に、毎回、 その単語のスペル訂正をするようになります (\fBスペル訂正\fRの項を参照)。 \fBcorrect\fR をセットすると、`return (enter)' キーを押したあと、 自動的にコマンドを補完するようになります。 \fBmatchbeep\fR をセットすると、補完に際して、状況の変化に応じて、 ベルを鳴らしたり、鳴らないようにできます。 \fBnobeep\fR をセットすると、まったくベルを鳴らさないようにできます。 \fBnostat\fR には、ディレクトリのリストやディレクトリに 合致するパターンをセットでき、これらのディレクトリで補完機構が \fIstat\fR(2) を実行しないようにすることができます。 \fBlistmax\fR や \fBlistmaxrows\fR にセットすることで、 まず問い合わせずに一覧表示する項目の数や、列の数を、それぞれ 制限することができます。 \fBrecognize_only_executables\fR をセットすると、 シェルがコマンド一覧を表示する際に、実行可能ファイルだけを 一覧表示するようにさせることができます。ただし、動作はきわめて 遅くなります。 .PP 最後に、組み込みコマンド \fIcomplete\fR を使って、ファイル名、 コマンド、変数以外の単語を補完する方法をシェルに教えることができます。 補完と一覧は、グロブパターン (\fBファイル名置換\fRの項を参照) 上では機能しませんが、編集コマンド \fIlist-glob\fR と \fIexpand-glob\fR はグロブパターンに対し同等の機能として実行されます。 .SS "スペル訂正 (+)" シェルは、補完したり一覧表示するのと同様に、ファイル名、コマンド、 変数名のスペルを訂正することができることがあります。 .PP 個々の単語は、編集コマンド \fIspell-word\fR (普通は M-s と M-S に バインドされています) でスペル訂正できます。入力バッファ全体は \fIspell-line\fR (普通は M-$ に割り付けられています) で スペル訂正できます。 シェル変数 \fBcorrect\fR に `cmd' を設定されておけば、コマンド名が スペル訂正されます。`all' を設定しておけば、リターンがタイプされる たびに行全体がスペル訂正されます。 \fBautocorrect\fR がセットされていれば、単語に補完を試みる前に その単語をスペル訂正します。 .PP スペル訂正が、ここで説明した方法のいずれかにより呼び出され、 コマンド行のどこかにスペル誤りがあると判断すると、 シェルは、次のように訂正済みのコマンド行を表示し入力を待ちます。 .IP "" 4 > set correct = cmd .br > lz /usr/bin .br CORRECT>ls /usr/bin (y|n|e|a)? .PP これに対し、`y' または空白文字で答えると、訂正済み行を実行し、 `e' で答えると、入力バッファに訂正前のコマンドを残し、 `a' で答えると、`^C' が押された場合と同様にコマンドを中止し、 それ以外の場合は、元のままの行を変えないで実行します。 .PP スペル訂正は、ユーザ定義の補完を識別します (組み込みコマンド \fIcomplete\fR を参照)。 もし、補完が実行される位置で、入力された単語が補完リストの中の単語に 似ていたとき、スペル訂正は、ミススペル記録して、見つかった単語を 訂正候補として提案します。しかし、入力された単語がその位置で、 どの補完候補にも合致しなかった時、スペル訂正は、 ミススペルを示しません。 .PP 補完と同様、スペル訂正は行のどこでも機能します。行の残りを右に 押し出したり、残りの余分な文字をカーソルの右に残したりします。 .PP 注意: スペル訂正は、意図どおりに動作する保証はありません。 そして、ほとんど実験的な機能として提供されています。 提案、改善する点があれば歓迎します。 .SS "編集コマンド (+)" `bindkey' はキーバインド一覧を表示し、 `bindkey \-l' は編集コマンドの一覧と短い解説を表示します。 ここでは、新しい編集コマンド、または、特に興味深い編集コマンドに ついてのみ解説します。 エディタのキーバインド割り付けの記述については、 \fIemacs\fR(1) と \fIvi\fR(1) を参照してください。 .PP デフォルトでそれぞれのコマンドにバインドられた文字 (あるいは複数文字) は、括弧の中に示しました。 `^\fIcharacter\fR' は制御文字を意味します。 `M-\fIcharacter\fR'はメタ文字です。 メタキーがない端末の場合は、escape-\fIcharacter\fR とタイプします。 大文字小文字の区別はありますが、 デフォルトで英文字に割り付けられるコマンドは、便宜上、 大文字、小文字の両方にキーバインドされています。 .TP 8 .B complete-word \fR(tab) \fB補完と一覧\fRの項で解説しているとおり、単語を補完します。 .TP 8 .B complete-word-back \fR(not bound) \fIcomplete-word-fwd\fR と同様ですが、単語リストの終わりから、 上へあがって行きます。 .TP 8 .B complete-word-fwd \fR(not bound) 現在の単語を、補完可能単語リスト上の始めの単語で置き換えます。 本コマンドを繰り返すことで、単語リスト上を下へ降りていくことができます。 単語リストの最後までいくと、ベルが鳴り、未補完の単語へ戻ります。 .TP 8 .B complete-word-raw \fR(^X-tab) \fIcomplete-word\fR と同様ですが、ユーザ定義した補完は無視されます。 .TP 8 .B copy-prev-word \fR(M-^_) 現在の行で、1 つ前の単語を入力バッファへコピーします。 \fIinsert-last-word\fR も参照してください。 .TP 8 .B dabbrev-expand \fR(M-/) 以前入力した単語の中で、現在の単語が先頭部分文字列であり、しかも 最近のものを見つけて、それで展開します。 必要ならば、ヒストリリストを一周回って元に戻って探します。 \fIdabbrev-expand\fR を中断せず繰り返すことで、 その次の単語に変わります。 \fIhistory-search-backward\fR と同様に、同一のマッチングは スキップします。 .TP 8 .B delete-char \fR(割り付けなし) カーソル下の文字を削除します。 \fIdelete-char-or-list-or-eof\fR も参照してください。 .TP 8 .B delete-char-or-eof \fR(割り付けなし) カーソル下に文字があれば \fIdelete-char\fR を実行し、 空行では \fIend-of-file\fR を実行します。 \fIdelete-char-or-list-or-eof\fR も参照してください。 .TP 8 .B delete-char-or-list \fR(割り付けなし) カーソル下に文字があれば \fIdelete-char\fR を実行し、 行の末尾では \fIlist-choices\fR を実行します。 \fIdelete-char-or-list-or-eof\fR も参照してください。 .TP 8 .B delete-char-or-list-or-eof \fR(^D) カーソル下に文字があれば \fIdelete-char\fR を実行し、 行の末尾では \fIlist-choices\fR を実行し、 空行では \fIend-of-file\fR を実行します。 これらの 3 つのコマンドも参照してください。 これらのコマンドは、それぞれ 1 つの動作を実行するだけです。 \fIdelete-char-or-eof\fR, \fIdelete-char-or-list\fR, \fIlist-or-eof\fR は、 それぞれ 3 つのうちの異なる 2 つを実行します。 .TP 8 .B down-history \fR(下矢印, ^N) \fIup-history\fR と同様ですが、1 つずつ下に移動し、もとの入力行で止まります。 .TP 8 .B end-of-file \fR(割り付けなし) ファイルの終端であることをシェルに通知します。 シェル変数 \fBignoreeof\fR (そちらも参照) がセットされて いない場合、その結果として、シェルは実行を終了します。 \fIdelete-char-or-list-or-eof\fR も参照してください。 .TP 8 .B expand-history \fR(M-space) 現在の単語のヒストリ置換を展開します。 \fBヒストリ置換\fRを参照してください。 \fImagic-space\fR, \fItoggle-literal-history\fR と、シェル変数 \fBautoexpand\fR も参照してください。 .TP 8 .B expand-glob \fR(^X-*) カーソルの左にグロブパターンを展開します。 \fBファイル名置換\fRを参照してください。 .TP 8 .B expand-line \fR(割り付けなし) \fIexpand-history\fR と同様ですが、入力バッファのそれぞれの単語の ヒストリ置換を展開します。 .TP 8 .B expand-variables \fR(^X-$) カーソルの左に変数を展開します。 \fB変数置換\fRを参照してください。 .TP 8 .B history-search-backward \fR(M-p, M-P) ヒストリリストを後方へ向かって、入力バッファの現在の中身 (カーソル位置まで) で始まるコマンドを検索し、 それを入力バッファへコピーします。 検索文字列は、`*', `?', `[]', `{}' を含んだグロブパターン (\fBファイル名置換\fRを参照) であってもかまいません。 \fIup-history\fR と \fIdown-history\fR は、ヒストリリストの該当する 地点から始める事ができます。 Emacs モードのみです。 \fIhistory-search-forward\fR と \fIi-search-back\fR も参照してください。 .TP 8 .B history-search-forward \fR(M-n, M-N) \fIhistory-search-backward\fR と同様ですが、前方へ検索します。 .TP 8 .B i-search-back \fR(割り付けなし) 後方へ、\fIhistory-search-backward\fR のように検索して、 最初に合致したものを入力バッファへコピーし、 カーソルをパターンの最後に位置させます。 そして、`bck: 'プロンプトと最初に合致したものを表示します。 追加の文字をタイプして、その検索を延長することができます。 \fIi-search-back\fR をタイプして、同じパターンで検索を延長する こともできます。必要があれば、ヒストリリストを一周回って 元に戻って検索を続けます。 (これを行うためには、\fIi-search-back\fR は、1 文字に バインドされていなければなりません。) あるいは、以下の特殊文字をタイプすることもできます。 .PP .RS +8 .RS +4 .PD 0 .TP 8 ^W カーソル下の単語の残りを検索パターンに加えます。 .TP 8 delete (あるいは \fIbackward-delete-char\fR にバインドされた文字) 最後にタイプされた文字の効果をとりけし、 適当なら検索パターンから文字を削除します。 .TP 8 ^G 前の検索が成功していたなら、検索全体を中止します。 そうでないなら、一番最後に成功した検索まで戻ります。 .TP 8 escape 検索を終え、入力バッファの現在の行をそのまま残します。 .RE .PD .PP この他の文字で、\fIself-insert-command\fR にバインドされている 以外のものをタイプすると、検索が終了します。入力バッファの現在の行は そのままになり、タイプした文字は通常の入力として解釈されます。 特に、キャリッジリターンの場合は、現在の行を実行に移します。 Emacs モードのみです。 \fIi-search-fwd\fR と \fIhistory-search-backward\fR も参照してください。 .RE .TP 8 .B i-search-fwd \fR(割り付けなし) \fIi-search-back\fR と同様ですが、前方へ検索します。 .TP 8 .B insert-last-word \fR(M-_) 1 つ前の入力行 (`!$') の最後の単語を入力バッファに挿入します。 \fIcopy-prev-word\fR も参照してください。 .TP 8 .B list-choices \fR(M-^D) \fB補完と一覧\fRで解説しているように、補完の可能性を一覧表示します。 \fIdelete-char-or-list-or-eof\fR と \fIlist-choices-raw\fR も 参照してください。 .TP 8 .B list-choices-raw \fR(^X-^D) \fIlist-choices\fR と同様ですが、ユーザ定義された補完を無視します。 .TP 8 .B list-glob \fR(^X-g, ^X-G) カーソルの左側のグロブパターン (\fBファイル名置換\fRを参照) に 合致したものを (組み込みコマンド \fIls\-F\fR を用いて) 一覧表示します。 .TP 8 .B list-or-eof \fR(割り付けなし) \fIlist-choices\fR を実行するか、または、空行の場合 \fIend-of-file\fR を 実行します。\fIdelete-char-or-list-or-eof\fR も参照してください。 .TP 8 .B magic-space \fR(割り付けなし) まず \fIexpand-history\fR と同様に、現在の行のヒストリ置換を展開して、 その後で空白を 1 つ付け加えます。 \fImagic-space\fR はスペースキーにバインドするように 設計されていますが、デフォルトではバインドされていません。 .TP 8 .B normalize-command \fR(^X-?) パスの中の現在の単語を検索します。そして、見つかった場合、 実行可能ファイルを指すフルパスで置き換えます。 特殊文字はクォートされます。エイリアスは展開されて、クォートされますが、 エイリアス中のコマンドは展開 / クォートされません。 このコマンドは、たとえば、`dbx' や `sh \-x' などのように、 コマンドが引数を取得する場合に役立ちます。 .TP 8 .B normalize-path \fR(^X-n, ^X-N) シェル変数 \fBsymlinks\fR の設定 `expand' の項で説明されているように、 現在の単語を展開します。 .TP 8 .B overwrite-mode \fR(割り付けられていません) 入力モードと上書きモードの間で切り替えます。 .TP 8 .B run-fg-editor \fR(M-^Z) 現在の入力行を保存します。そして、環境変数 \fBEDITOR\fR または \fBVISUAL\fR のファイル名部分の最後の構成要素 (または、どちらもセットされていなければ、`ed' か `vi') と等しい名前を持ち、ストップしているジョブを探します。 そのようなジョブが見つかれば、`fg %\fIjob\fR' とタイプしたのと 同じように、実行再開されます。 これは、エディタとシェルの間を抜けて交互に切り替えるのを容易にする ために使われます。 このコマンドを `^Z' にバインドし、もっと簡単に交互の切り替えが できるようにする人もいます。 .TP .B run-help \fR(M-h, M-H) 補完ルーチンの `現在のコマンド' と同じ概念による 現在のコマンドのドキュメントを検索し、表示します。 ページャを使う方法はありません。\fIrun-help\fR は短いヘルプファイルと のために設計されているためです。 特別なエイリアス \fBhelpcommand\fR が定義されていた場合、 コマンド名を唯一の引数としてその値が実行されます。 ほかに、ドキュメントのファイル名は、\fIコマンド名\fR.help, \fIコマンド名\fR.1, \fIコマンド名\fR.6, \fIコマンド名\fR.8, \fIコマンド名\fRのいずれかでなければなりません。 また、そのファイルは、環境変数 \fBHPATH\fR の中で、 一覧にあがっているディレクトリのうちの 1 つに入っていなければなりません。 もし、1 つ以上のヘルプファイルがある場合は、最初の 1 つのみが プリントされます。 .TP 8 .B self-insert-command \fR(テキスト文字) 挿入モード (デフォルト) では、タイプした文字を、 カーソル下の文字の後に挿入します。 上書きモードでは、タイプした文字で、カーソル下の文字を置き換えます。 入力モードは、通常、各行の間で維持されていますが、 シェル変数 \fBinputmode\fR を `insert(挿入)' あるいは、 `overwrite(上書き)' にセットしておくと、 エディタを、各行の始まりで、そのモードにすることができます。 \fIoverwrite-mode\fR も参照してください。 .TP 8 .B sequence-lead-in \fR(矢印接頭辞、メタ接頭辞、^X) 次に続く文字がマルチキーシーケンス (複数文字の連続) であることを 表します。マルチキーシーケンスをコマンドにバインドする場合、 実際には、次の 2 つのバインドを作ります。 まず、最初の文字を \fIsequence-lead-in\fR とします。そして、 シーケンス全体をそのコマンドにバインドします。 \fIsequence-lead-in\fR にバインドされた文字で始まる すべてのシーケンスは、他のコマンドにバインドされていなければ、 実質的には \fIundefined-key\fR にバインドされたのと同じことに なります。 .TP 8 .B spell-line \fR(M-$) \fIspell-word\fR と同様に、入力バッファ中の各単語のスペル訂正を 試みます。しかし、単語の最初の文字が、 `\-', `!', `^', `%' のうちのどれかの場合と、 単語中に `\\', `*', `?' のいずれかを含んでいる場合は、 スイッチや、置換などの問題を避けるために、これらの単語を無視します。 \fBスペル訂正\fRを参照してください。 .TP 8 .B spell-word \fR(M-s, M-S) \fBスペル訂正\fRの項で説明されているのと同じやり方で、現在の単語の スペルの訂正を試みます。 パス名として現れる単語の部分をそれぞれにチェックします。 .TP 8 .B toggle-literal-history \fR(M-r, M-R) 入力バッファのヒストリ置換を展開したり、`しなかったり' します。 \fIexpand-history\fR と、シェル変数 \fBautoexpand\fR も参照してください。 .TP 8 .B undefined-key \fR(割り付けのコマンドが無いキー) ベルを鳴らします。 .TP 8 .B up-history \fR(上矢印, ^P) ヒストリリストの中から 1 つ前のエントリを入力バッファにコピーします。 \fBhistlit\fR がセットされている場合、その記入された文字どおりの 形式を使います。 ヒストリリストを上の方へ 1 つずつ移動を繰り返した場合、 一番上で止まります。 .TP 8 .B vi-search-back \fR(?) 検索文字列 (\fIhistory-search-backward\fR と同様、グロブパターンでも 構いません) の入力のために `?' をプロンプト表示します。 その文字列を検索して、同じ文字列を入力バッファへコピーします。 合致するものが見つからなければ、ベルが鳴ります。 リターンキー (enter キー) を押すと、検索を終了して、入力バッファ中に 最後に合致した単語を残します。 escape キーを押すと、検索を終了して、合致したものを実行します。 \fIvi\fR モードのみです。 .TP 8 .B vi-search-fwd \fR(/) \fIvi-search-back\fR と同様ですが、前方へ検索します。 .TP 8 .B which-command \fR(M-?) 入力バッファの最初の単語に対して、\fIwhich\fR (組み込みコマンド の解説を参照) を実行します。 .SS "字句構造" シェルは入力された行をタブや空白で単語に分割します。 特殊文字 `&', `|', `;', `<', `>', `(', `)', 2 文字繰り返しの `&&', `||', `<<' , `>>' は、空白で囲まれているか どうかにかかわらず、常に単語の区切りになります。 .PP シェルの入力が端末からではないとき、文字 `#' は、コメントの始まりと して扱われます。`#' とその後ろの入力行の残りはコメントと解釈され、 文法解析されずに捨てられます。 .PP 特殊文字 (空白、タブ含む) は、その文字の直前にバックスラッシュ `\\' を置くことで、または、単一引用符 `''、二重引用符 `"'、 逆引用符 ``' で囲むことで、特殊な意味合いを持たないようにしたり、 場合によっては、他の単語の一部分にすることもできます。 他に引用がなされない限り、`\\' の直後に改行文字を置くと、改行文字は 空白扱いになります。しかし、引用中では、この文字の並びは改行文字に なります。 .PP さらに、\fBヒストリ置換\fRを除く、すべての\fB置換\fR (次項を参照) は、置換を含む文字列 (あるいは文字列の一部) を 単一引用符で囲むことで防ぐことができます。 あるいは、重大な文字 (たとえば、\fB変数置換\fR ならば `$' や、\fBコマンド置換\fRならば ``') を `\\' で クォートすることで 防ぐことができます。(\fBエイリアス置換\fRも例外ではありません。 一度定義された \fIalias\fR に対して、何らかの方法でその単語の どれかの文字をクォートすることで、そのエイリアスの置換を防ぐことが できます。エイリアスをクォートする普通の方法は、そのエイリアスの前に バックスラッシュを置くことです。) \fBヒストリ置換\fRは、バックスラッシュを用いることで防ぐことが できますが、単一引用符では防ぐことができません。 二重引用符、逆引用符でクォートされた文字列は、 \fB変数置換\fRと\fBコマンド置換\fRは受けますが、 その他の置換は受けません。 .PP 単一引用符、二重引用符で囲まれたテキストは 1 つの単語 (または その一部) となります。 それらの文字列中のメタ文字 (空白、タブを含む) は、単語を分割しません。 ひとつだけ特殊な場合 (次の\fBコマンド置換\fRを参照) として、 二重引用符で囲まれた文字列を 1 つ以上の単語に分けることができます。 これは、単一引用符で囲まれた文字列では決してできません。 逆引用符は特殊で、\fBコマンド置換\fR (そちらも参照) に、 影響を与え、その結果が 1 つ以上の単語になることもあります。 .PP 複雑な文字列をクォートする場合、特に、文字列自身にクォート文字が 含まれている場合は、わかりにくいかもしれません。 人間が書いたものの中では、引用符を引用のために使う必要はないことを 忘れないように! 文字列全体をクォートするのではなく、もし適当ならば異なるタイプの 引用符を用い、クォートする必要のある文字列の一部分のみをクォートする ことの方が、簡単かもしれません。 .PP シェル変数 \fBbackslash_quote\fR (そちらも参照) を セットすると、 バックスラッシュが常に `\\', `'', `"' をクォートするようにできます。(+) これによって、複雑な引用をする仕事が簡単になるかもしれません。 しかし \fIcsh\fR(1) のスクリプトでは、構文エラーの原因になります。 .SS 置換 ここで、シェルが入力に対して行うさまざまな変換を、 処理が行われる順に記述します。同時に、処理に関わるデータ構造と、 データ構造に影響を与えるコマンドと変数とにも触れておきます。 \fB字句構造\fRのところで説明する引用により、置換を抑制できることを 覚えておいてください。 .SS ヒストリ置換 端末から入力したコマンドひとつひとつ (イベント) は、ヒストリリストに 保存されます。直前のコマンドは常に保存されます。さらに、保存する コマンド数を、シェル変数 \fBhistory\fR に設定することができます。 重複するイベントを保存するかどうか、同じイベントの連続をそのまま 保存するかどうかを、シェル変数 \fBhistdup\fR に設定することが できます。 .PP 保存されたコマンドには、1 から始まる連続した番号が振られ、 タイムスタンプが打たれます。普通イベント番号を用いる必要はありませんが、 シェル変数 \fBprompt\fR の中に `!' を置くことで、現在のイベント番号を プロンプトの一部にすることができます。 .PP 実際のところ、シェルは、ヒストリを展開形式と 文字どおり (未展開) の形式とで保存しています。 シェル変数 \fBhistlit\fR を設定しておくと、 ヒストリを表示する / ヒストリに保存するコマンドで 文字どおりの形式を用いるようになります。 .PP 組み込みコマンド \fIhistory\fR により、ヒストリリストの表示、 ファイルに保存、ファイルからの読み込み、クリアをいつでも行えます。 シェル変数 \fBsavehist\fR と \fBhistfile\fR により、 ヒストリリストのログアウト時の自動保存と、ログイン時の自動読み込みを 設定することができます。 .PP ヒストリ置換により、ヒストリリストから単語の列を入力ストリームに 持ち込みます。これにより、前のコマンドの繰り返し、前のコマンドで使った 引数の繰り返し、前のコマンドで間違えたスペルの修正を わずかなキー入力で、かなり確実に 容易に行うことができるようになります。 .PP ヒストリ置換は、文字 `!' で始まります。ヒストリ置換は、 入力ストリームのどこから開始してもかまいませんが、入れ子には できません。 文字 `!' の前に `\\' を置くことで、`!' の特殊な意味を打ち消すことが できます。文字 `!' が、空白文字、タブ文字、改行文字、`='、`(' の 前にある場合は、そうした方が便利なので、無変更のまま渡されます。 入力行が `^' で始まる場合にも、ヒストリ置換が生じます。 この省略表現については後で説明します。 ヒストリ置換を示すための文字 (`!' と `^') は、 シェル変数 \fBhistchars\fR を設定することにより変更することが できます。入力行がヒストリ置換を含む場合、実行前に置換結果が 常に表示されます。 .PP ヒストリ置換には「イベント指定」、「単語指定子 (word designator)」、 「修飾子 (modifier)」を含めることができます。イベント指定は、 どのイベントから単語の列を取り出すかを指定します。単語指定子は、 選択したイベントからどの単語を選ぶかを指定します。修飾子は、 選択した単語をどう操作するかを指定します。 .PP イベント指定には、次のものがあります。 .PP .PD 0 .RS +4 .TP 8 .I n 番号: これはある特定のイベントを指定します。 .TP 8 \-\fIn\fR オフセット: これは現在のイベントの前 \fIn\fR 個目のイベントを 指定します。 .TP 8 # 現在のイベントを指定します。これは \fIcsh\fR(1) の中では注意して 扱わねばなりません。\fIcsh\fR(1) では、再帰呼び出しのチェックを していないからです。\fItcsh\fR では、再帰呼び出しは 10 レベルまで 許されています。(+) .TP 8 ! 1 つ前のイベントを指定します (`\-1' と等価)。 .TP 8 .I s 先頭の単語が \fIs\fR で始まるイベントのうち、最も新しいものを 指定します。 .TP 8 ?\fIs\fR? 文字列 \fIs\fR を含むイベントのうち、最も新しいものを指定します。 直後が改行文字の場合は、2 番目の `?' は省略可能です。 .RE .PD .PP たとえば、次のようなヒストリリストがあるとします。 .IP "" 4 \ 9 8:30 nroff \-man wumpus.man .br 10 8:31 cp wumpus.man wumpus.man.old .br 11 8:36 vi wumpus.man .br 12 8:37 diff wumpus.man.old wumpus.man .PP コマンドが、イベント番号とタイムスタンプ付きで表示されています。 現在のイベントは、まだ入力していませんが、イベント 13 です。 `!11' と `!-2' は、イベント 11 を指します。`!!' は、直前の イベントであるイベント 12 を指します。`!!' は、後ろに `:' が 付いている場合、`!' と省略することができます (`:' は後で説明します)。`!n' は、`n' から始まっている、 イベント 9 を指します。`!?old?' は、`old' を含んでいる イベント 12 を指します。単語指示子も単語修飾子もどちらも含まない場合、 ヒストリ参照はそのイベント全体を展開するだけです。ですから、 コピーコマンドを再実行したいときは `!cp' と入力しますし、`diff' の 出力が画面上端からスクロールして消えてしまう場合、`!!|more' と 入力します。 .PP 必要に応じ、中括弧で囲むことで、ヒストリ置換を前後のテキストから 分離することができます。たとえば、`!vdoc' とすると、`vdoc' で始まる コマンドを探しますが、この例で見つからないにしても、`!{v}doc' では、 あいまいさもなく `vi wumpus.mandoc' に展開されます。 中括弧の中でも、ヒストリ置換は入れ子になりません。 .PP (+) \fIcsh\fR(1) では、たとえば `!3d' は、イベント 3 の後ろに 英文字 `d' を付加して展開しますが、\fItcsh\fR では、これを `3d' で 始まるイベントのうち最新のものに展開します。つまり、完全な数値引数 だけをイベント番号と見なします。これにより、数字から始まるイベントを 呼び出すことが可能となります。`!3d' を \fIcsh\fR(1) のように 展開させるには、`!\\3d' と指定してください。 .PP イベントから単語を選択する場合、`:' と選択する単語を表す指示子を使い、 イベント指定を行うことができます。入力行の単語には、0 から始まる 番号が振られています。最初の単語 (普通、コマンドです) は 0 で、 2 番目の単語 (第 1 引数) は 1 といった具合です。基本的な単語指示子は 次のようになります。 .PP .PD 0 .RS +4 .TP 8 0 最初の単語 (コマンド) .TP 8 .I n \fIn\fR 番目の引数 .TP 8 ^ 最初の引数、`1' と等価 .TP 8 $ 最後の引数 .TP 8 % ?\fIs\fR? 検索で一致した単語 .TP 8 x\-y ある範囲の単語 .TP 8 .I \-y \fI`0\-y'\fR と等価 .TP 8 * `^\-$' と等価。但し、イベントが 1 単語しか含まない場合は何も返さない。 .TP 8 .I x* \fI`x\-$'\fR と等価 .TP 8 .I x\- \fI`x*'\fR と等価。但し、最後の単語 (`$') は除く。 .PD .RE .PP 選択した単語は、空白文字 1 つで区切られてコマンド行に挿入されます。 たとえば、`diff !!:1.old !!:1' と打ち込むことで、先の例の `diff' コマンドを入力することもできます (`:1' で、直前のイベントから 最初の引数を選択しています)。また、`diff !\-2:2 !\-2:1' と 打ち込むことで `cp' コマンドの引数を選択し、入れ換えることができます。 `diff' コマンドの引数の順番を気にしなければ、`diff !\-2:1\-2' と 打ち込んでも構いませんし、単に `diff !\-2:*' でも構いません。 `cp' コマンドは、現在のイベントを指す `#' を使い、 `cp wumpus.man !#:1.old' と書くことができます。`!n:\- hurkle.man' は、 `nroff' コマンドから最初の 2 単語を再利用し、 `nroff \-man hurkle.man' とすることになります。 .PP 文字 `:' は単語指定からイベント指定を分離しますが、引数選択子が `^', `$', `*', `%', `\-' で始まるとき、この文字 `:' は省略可能 です。たとえば、先ほどの `diff' コマンドは `diff !!^.old !!^' もしくは `diff !!$.old !!$' でも構わなかったのです。 しかし、`!!' が `!' に省略可能である場合、`\-' で始まる引数選択子は イベント指定として解釈されます。 .PP ヒストリ参照に、イベント指定のない単語指示子があっても構いません。 その場合、直前のコマンドを参照します。 .ig \" Not true, but we thought it was for a long time ... , unless a previous history reference occurred on the same line in which case this form repeats the previous reference. Thus `!?foo?^ !$' gives the first and last arguments from the command matching `?foo?'. 実際には正しくありませんが、我々は長い間そう信じていました。 ただし、これは同じ行に前のヒストリ参照が現れない場合に限ります。 この場合、この形式は直前の参照を繰り返します。よって、`!?foo?^ !$' は、`?foo?' に一致するコマンドから最初と最後の引数を与えます。 .. `diff' の例を続けるなら、単純に `diff !^.old !^' と入力することが できます。もしくは、逆順の引数を得るだけならば、単に `diff !*' で いいです。 .PP ヒストリ参照の中の単語は編集可能です。つまり、単語の後ろに 1 つまたは 複数の修飾子 (修飾子それぞれは `:' で始まります) を付けることで 「修飾」可能です。 .PP .PD 0 .RS +4 .TP 8 h 先頭のもの 1 つを残し、パス名の構成要素の後ろの部分を削除します。 .TP 8 t 末尾のもの 1 つを残し、パス名の構成要素の先頭の部分を削除します。 .TP 8 r ファイル名拡張子 `.xxx' を削除し、名前の基本部分だけを残します。 .TP 8 e 拡張子だけを残し、他をすべて削除します。 .TP 8 u 最初の英小文字を大文字に変換します。 .TP 8 l 最初の英大文字を小文字に変換します。 .TP 8 s\fI/l/r/\fR \fIl\fR を \fIr\fR で置換します。 \fIl\fR は \fIr\fR と同様に、単なる文字列です。名付け親である \fIed\fR(1) コマンドのような正規表現ではありません。 `/' の代わりに任意の文字を区切り文字として使うことができます。 `\\' を使い、\fIl\fR や \fIr\fR の中で区切り文字をクォートすることが できます。 \fIr\fR 中の文字 `&' は、\fIl\fR で置き換えられます。`\\' で `&' も クォートできます。\fIl\fR が空 (``'') の場合、以前の置換の \fIl\fR、 または以前のイベント指定 `?\fIs\fR?' の \fIs\fR を使用します。 最後の区切り文字の直後が改行文字の場合、その区切り文字を省略できます。 .TP 8 & 以前の置換を繰り返します。 .TP 8 g 後ろの修飾子を単語それぞれに適用します。 .TP 8 a (+) 後ろの修飾子を、ある単語だけにできるだけ多くの回数、適用します。 `a' と `g' をいっしょに用いて、修飾子をグローバルに適用することが できます。現在の実装では、修飾子 `a' と修飾子 `s' を同時に使用すると、 無限ループに陥る可能性があります。たとえば、`:as/f/ff/' は決して 終わりません。この動作は今後変更されるかもしれません。 .TP 8 p 新しいコマンド行を表示しますが、実行はしません。 .TP 8 q 置換された単語をクォートし、それ以上の置換が起きないようにします。 .TP 8 x q と同じです。ただし、単語を空白 / タブ / 改行文字のところで分割します。 .PD .RE .PP 修飾子は最初に見つかった修飾可能な単語だけに適用されます (`g' を 使用しない限り)。修飾可能な単語がない場合はエラーになります。 .PP たとえば、先の例の `diff' コマンドは、`diff wumpus.man.old !#^:r' とも 書くことができます。これは、`r' を用いて、同じ行 (`!#^') の最初の 引数から `.old' を削除しています。`echo hello out there' と 言っておいてから、`echo !*:u' を使い `hello' を大文字にできます。 `echo !*:au' を使い大声で言うようにできます。`echo !*:agu' を使い 絶叫させることもできます。`mail \-s "I forgot my password" rot' の後で `!:s/rot/root' を続けることで、`root' のスペル間違いを直すこと ができます (スペル間違いの訂正については、\fBスペル訂正\fRの項に 別のやり方があります)。 .PP 置換には特別な省略記法があります。`^' が入力行の先頭にある場合、 `!:s^' と等価です。よって、先の例でスペルを訂正するには、 ^rot^root と言うこともできたわけです。これは明示的に `!' で 始まらないヒストリ置換としては唯一のものです。 .PP (+) \fIcsh\fR では、ヒストリ展開または変数展開に適用される修飾子は 1 つだけです。\fItcsh\fR では、1 つ以上の修飾子が使用される可能性が あります。たとえば、次のような場合を考えます。 .IP "" 4 % mv wumpus.man /usr/man/man1/wumpus.1 .br % man !$:t:r .br man wumpus .PP \fIcsh\fR では、この結果は `wumpus.1:r' となります。コロンが後ろに続く 置換は、中括弧を用いてコロンと区切る必要があります。 .IP "" 4 > mv a.out /usr/games/wumpus .br > setenv PATH !$:h:$PATH .br Bad ! modifier: $. .br > setenv PATH !{\-2$:h}:$PATH .br setenv PATH /usr/games:/bin:/usr/bin:. .PP 最初の試みは \fIcsh\fR では成功しますが、\fItcsh\fR では失敗します。 この理由は、\fItcsh\fR は 2 番目のコロンの後ろに、`$' ではなく 修飾子があると思っているからです。 .PP 最後に、ヒストリはここで説明してきた置換だけでなく、エディタでも 利用することができます。編集コマンド \fIup-history\fR, \fIdown-history\fR, \fIhistory-search-backward\fR, \fIhistory-search-forward\fR, \fIi-search-back\fR, \fIi-search-fwd\fR, \fIvi-search-back\fR, \fIvi-search-fwd\fR, \fIcopy-prev-word\fR, \fIinsert-last-word\fR は ヒストリリスト中のイベントを検索し、入力バッファにイベントを コピーします。編集コマンド \fItoggle-literal-history\fR は、 入力バッファでヒストリ行を展開するか文字どおりに扱うかを切り替えます。 \fIexpand-history\fR, \fIexpand-line\fR はそれぞれ、現在の単語、 または、入力バッファ全体でヒストリ置換を展開します。 .SS エイリアス置換 シェルは、エイリアスのリストを保持しています。このリストは、 \fIalias\fR, \fIunalias\fR コマンドを使って設定、削除、表示する ことができます。コマンド行を解釈し単純コマンド (\fBコマンド\fRを参照) に分割したあと、複数のコマンドを左から右へ、それぞれの最初の単語が エイリアスを持っているかをチェックします。エイリアスを持っている 場合、最初の単語をエイリアスで置き換えます。置き換えたエイリアスが ヒストリ参照を含む場合、元のコマンドを直前の入力行とみなして、 \fBヒストリ置換\fR (そちらも参照) が適用されます。 エイリアスがヒストリ置換を含まない場合、引数リストは変更されず そのままです。 .PP そのため、たとえば `ls' のエイリアスが `ls \-l' だった場合、コマンド `ls /usr' は `ls \-l /usr' になります。ここで、引数リストは 影響を受けません。`lookup' のエイリアスが `grep !^ /etc/passwd' だとすると、コマンド `lookup bill' は `grep bill /etc/passwd' に なります。エイリアスを使い、パーザのメタ記法を利用できます。 たとえば、`alias print 'pr \e!* | lpr'' は、引数を ラインプリンタに \fIpr\fR(1) する ``コマンド''(`print') を 定義します。 .PP コマンドの最初の単語がエイリアスを持たなくなるまで、エイリアス置換は 繰り返されます。(先の例のように) エイリアス置換が最初の単語を 変更しない場合、そのエイリアスに印を付けてループが生じない ようにします。それ以外のループは検出され、エラー扱いになります。 .PP シェルが参照するエイリアスがいくつかあります。\fB特殊エイリアス\fR を参照してください。 .SS 変数置換 シェルは変数のリストを管理しており、それらは 0 個またはそれ以上の 個数の単語のリストを値として持ちます。シェル変数の値は、コマンド \fIset\fR, \fIunset\fR により表示、変更することができます。システムは、 自分自身の ``環境'' 変数のリストを保持しています。環境変数は コマンド \fIprintenv\fR, \fIsetenv\fR, \fIunsetenv\fR により表示、 変更することができます。 .PP (+) `set \-r' (参照) により変数を読み出し専用にすることが できます。読み出し専用変数は、変更や unset ができません。これを 試みるとエラーになります。一度読み出し専用にした変数は、 書き込み可能に戻すことはできません。ですから、`set \-r' は 注意して使用する必要があります。環境変数は読み出し専用に することはできません。 .PP シェルが設定、参照する変数がいくつかあります。たとえば、変数 \fBargv\fR は、シェルの引数リストの複製で、この変数の値である単語は特別な方法で 参照されます。シェルが参照する変数の中には、トグルスイッチがあります。 シェルは、これらの変数が何の値を持っているかではなく、値が設定されて いるかどうかにだけ影響を受けます。たとえば、変数 \fBverbose\fR は、 コマンド入力をエコーするかどうかを制御するトグルスイッチです。 コマンド行オプション \fB\-v\fR がこの変数に値を設定します。 シェルが参照する変数すべてのリストは、\fB特別なシェル変数\fRにあります。 .PP 変数を数値として扱う操作もあります。コマンド `@' により、 数値計算を実行し、結果を変数に代入することが可能となります。 しかしながら、変数の値は常に (0 個以上の) 文字列として表現されて います。数値として扱うために、空文字列は 0 と見なされます。 複数の単語からなる値の、2 番目以後の単語は無視されます。 .PP 入力行のエイリアス処理を終え、字句解析を終えた後で、そして、 各コマンドを実行する前に、`$' 文字をキーとして変数置換が行われます。 この展開は `$' の前に `\e' を置くことで抑止できます。ただし、`"' の 中は別で、ここでは\fI常に\fR変数置換が行われます。また、`'' の中も 別で、ここでは\fI決して\fR変数置換が行われません。``' で クォートした文字列は後で解釈されますから、 (後の\fBコマンド置換\fRを参照) そこでの `$' 置換は後になるまで行われません。`$' の後ろが空白、 タブ、改行文字の場合は、`$' 置換は発生しません。 .PP 入出力リダイレクトは、変数展開の前に識別され、別々に変数展開されます。 それ以外では、コマンド名と引数リスト全体が一緒に展開されます。ですから、 (この時点での) 最初の単語 (コマンド) から 2 つ以上の単語が生成される 可能性があります。展開後の複数の単語のうち最初のものがコマンド名となり、 残りの単語は引数になります。 .PP `"' で囲まれているか、修飾子 `:q' が指定されている場合を除き、 最終的には、変数置換の結果に対し、コマンド置換とファイル名置換が 適用されます。`"' で囲まれている場合、値が複数の単語で構成される変数は、 1 つの単語 (の一部) に展開されます。 この単語には、その変数の値である単語が空白で区切られたものを 含みます。置換の際に修飾子 `:q' が適用される場合、変数は複数の単語に 展開されます。それぞれの単語は空白で区切られ、以後、コマンド置換と ファイル名置換が適用されないようにクォートされます。 .PP シェルへの入力に変数の値を持ち込むための方法として、以下の構文が あります。特に注がない限り、設定されていない値の参照はエラーになります。 .PP .PD 0 $\fIname\fR .TP 8 ${\fIname\fR} 変数 \fIname\fR の値である単語に置換します。この単語は、 それぞれが空白で区切られたものです。 中括弧は \fIname\fR とそれ以後の文字列とを分離し、以後の文字列も含めて 1 つの変数名として解釈されないようにします。シェル変数の名前は上限が 20 文字であり、先頭は英文字で、2 文字目以後は英文字か数字で 構成されます。アンダスコアは英文字と見なします。\fIname\fR が シェル変数ではないが、環境に設定されている場合、環境の値を返します (ただし、修飾子 `:' と次で示す他の形式は利用可能です)。 .PP $\fIname\fR[\fIselector\fR] .TP 8 ${\fIname\fR[\fIselector\fR]} \fIname\fR の値のうち選択した単語のみで置換します。\fIselector\fR は `$' 置換が適用され、1 つの数値または `\-' で区切った 2 つの数値で 構成することができます。変数の値の先頭の単語は 1 番目として数えます。 範囲の最初の値を省略した場合、デフォルトの値 1 になります。範囲の 最後の数値を省略した場合、デフォルトの値 `$#\fIname\fR になります。 \fIselector\fR `*' はすべての単語を選択します。2 番目の引数が 省略されるか、あるいは範囲に収まっている場合、範囲が空になっても エラーになりません。 .TP 8 $0 コマンド入力を読み込んでいるファイル名で置換します。ファイル名が 不明の場合エラーになります。 .PP $\fInumber\fR .TP 8 ${\fInumber\fR} `$argv[\fInumber\fR]' と等価です。 .TP 8 $* `$argv' と等価です。これは `$argv[*]' と等価です。 .PD .PP \fBヒストリ置換\fRのところで説明した `:' 修飾子 (`:p' を除く) が、 上記の置換に対して適用できます。2 つ以上の修飾子も適用できます。 (+) \fBヒストリ置換\fR (そちらも参照) と同様に、 変数置換とリテラルのコロンとを分離するために、中括弧が必要なことが あります。修飾子は中括弧の中に置かねばなりません。 .PP 以下の置換は `:' 修飾子で修飾することはできません。 .PP .PD 0 $?\fIname\fR .TP 8 ${?\fIname\fR} \fIname\fR が設定されているときは、文字列 `1' で置き換えられます。 設定されていないときは、文字列 `0' で置き換えられます。 .TP 8 $?0 現在の入力ファイル名がわかっているときは、`1' で置き換えられます。 わかっていないときは、`0' で置き換えられます。 対話型のシェルでは、常に `0' です。 .PP $#\fIname\fR .TP 8 ${#\fIname\fR} \fIname\fR 中の単語の数で置き換えられます。 .TP 8 $# `$#argv' と等価です。(+) .PP $%\fIname\fR .TP 8 ${%\fIname\fR} \fIname\fR の文字数で置き換えられます。(+) .PP $%\fInumber\fR .TP 8 ${%\fInumber\fR} $argv[\fInumber\fR] の文字数で置き換えられます。(+) .TP 8 $? `$status' と等価です。(+) .TP 8 $$ (親) シェルの (10 進数の) プロセス番号で置き換えられます。 .TP 8 $! 本シェルが開始したバックグラウンドプロセスのうち最新のものの (10 進数の) プロセス番号で置き換えられます。(+) .TP 8 $_ 最後に実行したコマンドのコマンド行で置き換えます。(+) .TP 8 $< 標準入力から読み込んだ 1 行を、一切解釈をせずにこの変数と置き換えます。 シェルスクリプト中で、キーボードから読み込む際に用います。(+) \fIcsh\fR は、`$<:q' と等価であるかのように、$< をクォートしますが、 \fItcsh\fR はそうしません。それだけでなく、\fItcsh\fR がユーザの 入力行を待つとき、ユーザは割り込みを入力して、置換されるべき行が 入る列を中断することができます。しかし \fIcsh\fR ではそうすることが できません。 .PD .PP 編集コマンド \fIexpand-variables\fR は、 通常は `^X-$' にバインドされていますが、 これを使って、個々の変数を対話的に展開することができます。 .SS "コマンド置換、ファイル名置換、ディレクトリスタック置換" 組み込みコマンドの引数に対し、残りの置換が選択的に適用されます。 選択的とは、行の中で評価されなかった部分は、これらの展開の対象に ならないという意味です。シェルの内部コマンドでないコマンドに対しては、 コマンド名は引数リストとは別個に置換されます。この置換は最後の方、 入出力リダイレクトを実行したあと、メインシェルの子供の中で生じます。 .SS コマンド置換 ``' で囲まれたコマンドは、コマンド置換を示します。囲まれたコマンドの 出力を、空白、タブ、改行文字のところで別々の単語に分割します。 この出力に変数置換、コマンド置換を実行し、 元の文字列があった場所に置きます。 .PP 二重引用符 (`"') の内側のコマンド置換は、空白、タブを保存します。 改行文字だけは新しく単語分けを行います。 ただし、どのような場合でも最後の改行文字だけは新しい単語になりません。 ですから、1 行まるまる出力するようなコマンドでも、コマンド置換を 用いると単語の一部だけを生成することができます。 .SS ファイル名置換 単語が `*', `?', `[', `{' のいずれかの文字を含む場合、または先頭が `~' で始まる場合、その単語はファイル名置換 (あるいはグロブ (globbing) と 呼ばれます) の候補になります。このような単語をパターン (グロブパターン) と見なし、そのパターンにマッチするファイル名の リストをアルファベット順で整列したもので置き換えます。 .PP ファイル名マッチの際に、ファイル名の先頭、または `/' の直後の 文字 `.' は、`/' と同様に、明示的にマッチさせなければなりません。 文字 `*' は、空文字列を含むどのような文字列にもマッチします。 文字 `?' は、どのような 1 文字にもマッチします。列 `[...]' は、 括弧の中で指定した文字のいずれかにマッチします。`[...]' 内では、 文字の対を `\-' でつなぐことで、(文字順序で) その 2 文字の範囲にある 文字のいずれかにマッチします。 .PP (+) グロブパターンの中には反転を指定できるものがあります。 列 `[^...]' は、括弧内の文字 / 範囲で指定して\fIいない\fR文字 ちょうど 1 つにマッチします。 .PP `^' により、グロブパターン全体を反転させることもできます。 .IP "" 4 > echo * .br bang crash crunch ouch .br > echo ^cr* .br bang ouch .PP `?', `*', `[]' のいずれも使わないグロブパターンや、 `{}', `~' (あとで説明します) を使うグロブパターンは、 反転しても正しい結果を得られません。 .PP メタ記法 `a{b,c,d}e' は、`abe ace ade' の省略記法です。左から右への 出現順序は保存されます。`/usr/source/s1/{oldls,ls}.c' は、 `/usr/source/s1/oldls.c /usr/source/s1/ls.c' に展開します。 マッチングの結果は下位のレベルで個別に整列され、出現順序は保存 されます。 `../{memo,*box}' は、`../memo ../box ../mbox' などに 展開されるでしょう (ここで、`memo' が `*box' のマッチング結果とともに 整列されていないことに注意してください)。この指定が展開された結果 ファイルが存在しなくてもエラーになりませんが、展開結果を渡した先の コマンドでエラーになる可能性はあります。この指定は入れ子にすることが できます。特殊な場合として、単語 `{', `}', `{}' は変更されずに そのまま渡されます。 .PP ファイル名先頭の文字 `~' は、ホームディレクトリを指します。単独で 用いられた場合、つまり `~' だけの場合、シェル変数 \fBhome\fR の値に 反映されているように、呼び出したユーザの ホームディレクトリに展開されます。`~' の直後に英文字、 数字、または文字 `\-' で構成される名前が続く場合、シェルはその 名前を持つユーザを検索し、そのユーザのホームディレクトリに展開します。 ですから、`~ken' はたとえば `/usr/ken' に展開されます。 また、`~ken/chmach'は、たとえば `/usr/ken/chmach' に展開されます。 文字 `~' の後ろに英文字でもなく `/' でもない文字が続いた場合、 もしくは、文字 `~' が単語の先頭以外に現れた場合、変更されずに そのまま渡されます。ですから、 `setenv MANPATH /usr/man:/usr/local/man:~/lib/man' のようなコマンド では、期待通りのホームディレクトリ置換が起こりません。 .PP `*', `?', `[', `~' のどれかを含むグロブパターン (`^' は付いていてもいなくとも同じ) は、マッチするファイルが ひとつもないとエラーになります。 しかし、グロブパターンのリストのうちのひとつでも マッチすれば (他のものはマッチするものがなくても) エラーになりません (したがって、たとえば `rm *.a *.c *.o' は、カレントディレクトリに `.a', `.c', `.o' で終わるファイルがひとつもないときに限って エラーになります)。 また、シェル変数 \fBnonomatch\fR が設定されている場合、 どれにもマッチしないパターン (あるいはパターンの列) は エラーにならずに無変換のまま残されます。 .PP ファイル名置換を止めるために、シェル変数 \fBnoglob\fR を設定することが できます。編集コマンド \fIexpand-glob\fR は、通常は `^X-*' に結合されて いますが、これを使い、個々のファイル名置換の展開を対話的に 行うことができます。 .SS "ディレクトリスタック置換 (+)" ディレクトリスタックはディレクトリの列であり、0 から番号付けられ、 組み込みコマンド \fIpushd\fR, \fIpopd\fR, \fIdirs\fR (そちらも参照) が使用します。 \fIdirs\fR コマンドを使用すると、ディレクトリスタックを いつでも表示でき、ファイルに書き込むことができ、 ファイルから読み込むことができ、そしてクリアすることが できます。シェル変数 \fBsavedirs\fR, \fBdirsfile\fR に 値を設定することで、ログアウト時のディレクトリスタックの書き込みと、 ログイン時の読み込みを自動的に行うことができます。シェル変数 \fBdirstack\fR を使い、ディレクトリスタックの中を調べることができ、 ディレクトリスタックに任意のディレクトリを設定することができます。 .PP 文字 `=' の後ろに 1 桁以上の数字が続くと、それは ディレクトリスタック中のエントリに展開されます。特殊な場合として、 `=\-' はスタックの最新のディレクトリに展開します。たとえば、 次のようにです。 .IP "" 4 > dirs \-v .br 0 /usr/bin .br 1 /usr/spool/uucp .br 2 /usr/accts/sys .br > echo =1 .br /usr/spool/uucp .br echo =0/calendar .br /usr/bin/calendar .br > echo =\- .br /usr/accts/sys .PP シェル変数 \fBnoglob\fR, \fBnonomatch\fR と編集コマンド \fIexpand-glob\fR はファイル名置換と同様に ディレクトリスタックにも適用されます。 .SS "その他の置換 (+)" ファイル名を含む変換が他にいくつかあります。厳密には先に説明した ものと関係があるわけではありませんが、完全を期するために ここで説明しておきます。変数 \fBsymlinks\fR (そちらも参照) が `expand' に設定されている場合、\fIどのような\fRファイル名も フルパスに展開される可能性があります。クォートすることで この展開を止めることができ、編集コマンド \fInormalize-path\fR を 使用すると要求に応じて展開を止めることができます。また、編集コマンド \fInormalize-command\fR は、PATH にあるコマンドを、 要求に応じてフルパスに展開します。 最後に、\fIcd\fR と \fIpushd\fR は `\-' を以前の作業ディレクトリ (シェル変数 \fBowd\fR と等価) と解釈します。これは置換でもなんでも なく、このコマンドだけで認識される省略記法です。それでも、この表記も クォートすることでこの解釈を止めることができます。 .SS コマンド 次の 3 つのセクションでは、シェルがどのようにコマンドを実行し、 それらの入出力をどのように扱うかを説明します。 .SS 単純コマンド、パイプライン、コマンド列 単純コマンドは、単語の列であり、 その最初の単語が実行されるコマンドです。 `|' 文字によって区切られた一連の単純コマンドは パイプラインを形成します。 パイプライン内のそれぞれのコマンドの出力は次のコマンドの 入力に接続されます。 .PP 単純コマンドとパイプラインは `;' 文字を使って コマンド列に組み入れることができ、並んでいる順に実行されます。 コマンドとパイプラインは `||' や `&&' でコマンド列に 組み込むこともでき、C 言語で扱われるのと同様に、 最初のコマンドが失敗した時にだけ (`||'の場合)、 あるいは成功した時にだけ (`&&'の場合)、次のコマンドが実行されます。 .PP 単純コマンド、パイプライン、またはコマンド列は、 括弧 `()' を使って単純コマンドを形成することができ、 パイプラインやコマンド列の一部として使用できます。 コマンド、パイプライン、またはコマンド列の後に `&' を 置いて実行すると、そのコマンドの終了を待たずに 次のコマンドを実行できます。 .SS "組み込みコマンド、非組み込みコマンドの実行" 組み込みコマンドは、シェルの中で実行されます。 パイプラインの構成要素の最後以外が組み込みコマンドのとき、 パイプラインは、サブシェル内で実行されます。 .PP 括弧で括られたコマンドは、常にサブシェル内で実行されます。 .IP "" 4 (cd; pwd); pwd .PP これは、現在のディレクトリを移動することなくく\fBホーム\fR ディレクトリを表示 (その後に現在のディレクトリを表示) し、 その一方、 .IP "" 4 cd; pwd .PP この場合は\fBホーム\fRディレクトリに移動します。 括弧で括られたコマンドは、たいてい \fIcd\fR が現在のシェルに 影響するのを防ぐために使用します。 .PP 実行するコマンドが組み込みコマンドでないことが判明すると、 シェルはそのコマンドを \fIexecve\fR(2) を通じて実行しようとします。 環境変数 \fBpath\fR 内の各語は、シェルがコマンドを検索する ディレクトリを指定します。 \fB\-c\fR, \fB\-t\fR オプションのいずれも指定されていない場合、 これらのディレクトリ内の名前を内部テーブルでハッシュし、 そのコマンドが存在する可能性のあるディレクトリだけで \fIexecve\fR(2) の実行を試みます。 このことは、検索パス内のディレクトリの数が多い場合に、 コマンドの位置確定を大いに高速化します。 この機構が (\fIunhash\fR によって) オフにされ、 シェルに \fB\-c\fR または \fB\-t\fR のオプションが与えられるか、 それぞれの \fBpath\fR のディレクトリ構成要素のいずれかが `/' で始まっていない場合、シェルは現在の作業ディレクトリと 与えられたコマンド名を結合して実行するファイルのパス名を形成します。 .PP ファイルに実行許可であってシステムが実行可能ではない場合、 (例 : 実行可能バイナリ、インタプリンタを指定したスクリプト ではないとき)、それをシェルコマンドを含むファイルであるとみなし、 新しいシェルを起動してそのファイルを読み込みます。 \fIシェル\fRの特殊なエイリアスで、シェル自体ではなくインタプリタを 指定するように設定することもできます。 .PP 慣習的な‘#!' スクリプトインタプリタを理解しないシステム上では、 シェルはそれをエミュレートするようにコンパイルされます ; シェル変数 \fBversion\fR を参照してください。 その場合、シェルがファイルの最初の行をチェックし、それが `#!\fIinterpreter\fR \fIarg\fR ...' の形式であるかどうかを 確認します。 この形式であれば、シェルは与えられた\fI引数\fRとともに \fIインタプリタ\fRを起動して、そのファイルを標準入力に供給します。 .SS 入出力 コマンドの標準入力と標準出力は以下の文法に従って リダイレクトすることができます: .PP .PD 0 .TP 8 < \fIname ファイル \fIname\fR (変数、コマンド、ファイル名展開を受けます) をオープンし、コマンドの標準入力とします。 .TP 8 << \fIword \fIword\fR と同一の行が出現するまで、シェルの入力を読み込みます。 \fIword\fR は変数、ファイル名、コマンド置換を受けません。 シェル入力の行は読み込まれるとすぐ、置換を行う前に \fIword\fR と比較されます。\fIword\fR に `\e', `"', `'', ``' のクォートが出現しなければ、行の中でコマンド置換が実行されます。 この置換を抑制するために、`\e' によって `$', `\e', ``' をクォートすることができます。コマンド置換において、 すべての空白、タブ、改行は保存されますが、最後の改行は削除されます。 読み込んだ行はすべてテンポラリファイルに保存され、 コマンドの標準入力として用いられます。 .PP > \fIname .br >! \fIname .br >& \fIname .TP 8 >&! \fIname ファイル \fIname\fR を標準出力として用います。 ファイルが存在しなければ作成されます。すでにファイルが存在すれば その内容は切り捨てられ、以前の内容は失われます。 .RS +8 .PD .PP シェル変数 \fBnoclobber\fR がセットされている場合、 ファイルが存在しないか文字型特殊ファイル (端末や `/dev/null' のような) でなければ エラーになります。これは、すでに存在するファイルを間違えて 削除してしまうことを防止します。`!' を用いた形式を使うと、 この検査を抑制することができます。 .PP `&' を用いた形式では、標準出力とともに診断メッセージ 出力もファイルへリダイレクトされます。 \fIname\fR は、`<' の 入力ファイル名の場合と同様の展開を受けます。 .PD 0 .RE .PP >> \fIname .br >>& \fIname .br >>! \fIname .TP 8 >>&! \fIname `>' と同様に、ファイル \fIname\fR を標準出力として用います。 ただし、コマンドの出力はファイルへ追加されます。 変数 \fBnoclobber\fR がセットされている場合、ファイルが \fI存在しなければ\fRエラーとなります。 `!' を用いることで、この検査を抑制することができます。 .PD .PP コマンドは、シェルが起動されたときの環境を引き継ぎます。 ただしこの環境は入出力のパラメータによって変更されますし、 コマンドがパイプラインの中にあった場合も変更されます。 したがって、以前のいくつかのシェルとは異なり、シェルの コマンドファイルから起動されたコマンドは、デフォルトでは そのコマンドのテキストへアクセスできません。かわりに それらのコマンドは、シェルのもともとの標準入力をそのまま 受け継ぎます。 シェルスクリプトの内部で、コマンドにあらかじめ決まった (inline) データを渡す場合には、標準入出力の形式ではなく、 `<<' の機構を使うことができます。 このように制限することにより、シェルコマンドスクリプトを パイプラインの一部として用いることができます。 バックグラウンドで実行されているコマンドの標準入力も \fI/dev/null\fR 等にリダイレクトされること\fIなく\fR、 シェルの標準入力をそのまま受け継いでいます。 もし標準入力が端末で、コマンドが端末から読み込もうとした場合、 そのプロセスはブロックされ、シェルはユーザにそのことを通知します (\fBジョブ\fRの項を参照)。 .PP 診断メッセージ出力もパイプにリダイレクトすることが できます。単に `|' のかわりに `|&' を使います。 .PP シェルは、標準出力のリダイレクトなしで、診断メッセージ出力を リダイレクトできなくなります。 そのため、`(\fIコマンド\fR > \fI出力ファイル\fR) >& -\fIエラーファイル\fR' は、無難な予備手段としてされてます。 +\fIエラーファイル\fR' は、無難な予備手段とされてます。 \fI出力ファイル\fR、\fIエラーファイル\fRのどちらかが、 端末に出力を送るための `/dev/tty' です。 .SS 特徴 ここではシェルがどのようにコマンドラインを受け入れ、 解釈し、実行するかを説明しました。 次は、便利な特徴について説明します。 .SS "制御フロー" このシェルには、 コマンドファイル (シェルスクリプト) や (制約はあるものの便利な) 端末からの入力 処理の流れを制御するために使用できる 多くのコマンドを備えています。 これらのコマンドは、 入力の再読み込みや読み飛ばしを行うため シェルを強制的に操作します。 これらの実装のために、幾つかのコマンドには制限があります。 .PP \fIforeach\fR、\fIswitch\fR、\fIwhile\fR 文は、 \fIif\fR 文の \fIif-then-else\fR 形式と同様に、 後で示すように入力行の単独の単純コマンド中に 主要なキーワードが現れることを要求します。 .PP シェルの入力がシーク可能でない場合は、 ループが読み込まれると常に入力をバッファし、 この内部バッファをシークすることでループによる 再読み込みを可能にします。 (これを許可した結果、 後方へ向かう \fIgoto\fR がシーク可能でない入力についても 成功することになります。) .SS 式 組み込みコマンドの \fIif\fR, \fIwhile\fR, \fIexit\fR は 共通した文法を持った式を使います。 式には、次の 3 つのセクションの中で説明される 任意の演算子を含めることができます。 \fI@\fR 組み込みコマンド (そちらも参照) 自体は、 文法を区切るので注意してください。 .SS "論理演算子, 算術演算子, 比較演算子" これらの演算子は C の演算子と 同じ優先順位となっています。 演算子には、次のものがあります。 .IP "" 4 || && | ^ & == != =~ !~ <= >= .br < > << >> + \- * / % ! ~ ( ) .PP ここに挙げた演算子は右側のものほど優先順位が高くなっています。 ただし、`==' `!=' `=~' `!~' の 4 つ、`<=' `>=' `<' `>' の 4 つ、 `<<' `>>' の 2 つ、`+' `-' の 2 つ、`*' `/' `%' の 3 つは それぞれ同一のグループに所属しており、同じグループに所属している 演算子の優先順位は同じレベルとなっています。 演算子 `==' `!=' `=~' `!~' は引数を文字列として比較します。 他の演算子はすべて数値で比較します。 演算子 `=~' `!~' は `!=' `==' と似ていますが、 左側のオペランドにマッチするグロブパターン (\fBファイル名置換\fRを参照) を右側に置くことが異なります。 必要なものに対してだけパターンマッチを行うので、 シェルスクリプト中における \fIswitch\fR 組み込みコマンドの使用の必要を減らします。 .PP `0' で始まる文字列は 8 進数とみなされます。 空の文字列や引数がぬけているものは `0' とみなされます。 すべての式の結果は 10 進数で表される文字列になります。 特に、式の構成要素が同一の単語中に複数個現れることはないと いうことに注意してください。 例外として、パーサに文法的に特別な意味を持つ式の構成要素 (`&' `|' `<' `>' `(' `)') が隣りにくることは構いません。 ただし、これらは空白で区切られるべきです。 .SS "コマンド終了ステータス" 式の中でコマンドを実行することができ、 式を中括弧 (`{}') で囲むと 終了ステータスが返されます。 中括弧は、コマンドの単語から空白で区切ることを 忘れないでください。 コマンドの実行が成功した場合は、 真 (たとえば `1') を返します。 コマンドが 0 のステータスで終了した場合、 または実行に失敗した場合は、偽 (たとえば `0') を返します。 もっと詳しいステータスの情報が必要な場合は、 コマンドを式の外部で実行し、 シェル変数 \fBstatus\fR を調べてください。 .SS "ファイル問い合わせ演算子" これらの演算子のうち幾つかは ファイルと関連するオブジェクトについて 真/偽の判定を行います。 これらは \fB\-\fIop file\fR の形式です。 \fIop\fR は次のうちのどれか 1 つです。 .PP .PD 0 .RS +4 .TP 4 .B r 読み取りアクセス .TP 4 .B w 書き込みアクセス .TP 4 .B x 実行アクセス .TP 4 .B X パス中にある実行可能ファイルやシェル組み込みコマンド。 たとえば `\-X ls' と `\-X ls\-F' は一般に真であり、 `\-X /bin/ls' はそうではない (+) .TP 4 .B e 存在 .TP 4 .B o 所有者 .TP 4 .B z サイズ 0 .TP 4 .B s サイズが 0 でない (+) .TP 4 .B f 通常ファイル .TP 4 .B d ディレクトリ .TP 4 .B l シンボリックリンク (+) * .TP 4 .B b ブロック型特殊ファイル (+) .TP 4 .B c キャラクタ型特殊ファイル (+) .TP 4 .B p 名前付きパイプ (fifo) (+) * .TP 4 .B S ソケット型特殊ファイル (+) * .TP 4 .B u set-user-ID ビットがセットされている (+) .TP 4 .B g set-group-ID ビットがセットされている (+) .TP 4 .B k スティッキービットがセットされている (+) .TP 4 .B t \fIfile\fR (これは数字でなければならない) は 端末デバイスに対してオープンしている ファイル記述子である (+) .TP 4 .B R migrate されている (convex システムのみ有効) (+) .TP 4 .B L 多重演算子の中でこの演算子の後にくる演算子は、 シンボリックリンクが指されているファイルではなく、 シンボリックリンクそのものに適用される (+) * .RE .PD .PP \fIfile\fR はコマンドと展開されたファイル名で、 指定された実ユーザに対する関係があるかどうか テストします。 \fIfile\fR が存在していない場合、 もしくはアクセスできない場合、 `*' で示した演算子については、 指定のファイルタイプが現在のシステムに 存在していなければ すべての問い合わせは偽 (たとえば `0') を返します。 .PP s true これらの演算子は、簡潔にするために連結することができます。 `\-\fIxy file\fR' は `\-\fIx file\fR && \-\fIy file\fR' と等価です。(+) たとえば `\-fx' は 通常の実行可能ファイルに対しては真 (`1' を返す) ですが、 ディレクトリに対してはそうではありません。 .PP s \fBL\fR は多重演算子の中で使用できます。 この演算子の後にくる演算子は、 シンボリックリンクが指されているファイルではなく、 シンボリックリンクそのものに適用されます。 たとえば `\-lLo' は 呼び出しユーザが所有しているリンクに対しては真です。 \fBLr\fR, \fBLw\fR, \fBLx\fR は リンクに対しては常に真で、 リンクでないものに対しては偽です。 \fBL\fR は 多重演算子の中で最後の演算子になった場合、 異なった意味を持ちます。 以下を参照してください。 .PP s \fIfile\fR に渡すべき演算子と、そうでない演算子 (たとえば \fBX\fR と \fBt\fR) を連結することは可能ですが、 実用的ではなく、しばしば間違いの元になります。 特に、ファイルでない演算子に \fBL\fR をつけると、 妙な結果になります。 .PP 他の演算子は他の情報、つまり単なる `0' や `1' だけ ではない情報を返します。(+) これらは前に示したのと同じ書式になります。 \fIop\fR は次のうちのどれか 1 つです。 .PP .PD 0 .RS +4 .TP 8 .B A エポックからの秒数で表した、最後にファイルにアクセスした時間 .TP 8 .B A: \fBA\fR と同じで、タイムスタンプの書式。 例: `Fri May 14 16:36:10 1993' .TP 8 .B M 最後にファイルを変更した時間 .TP 8 .B M: \fBM\fR と同じで、タイムスタンプの書式 .TP 8 .B C 最後に inode を変更した時間 .TP 8 .B C: \fBC\fR と同じで、タイムスタンプの書式 .TP 8 .B D デバイス番号 .TP 8 .B I inode 番号 .TP 8 .B F \fIdevice\fR:\fIinode\fR の形式で表した 複合 \fBf\fRile 識別子 .TP 8 .B L シンボリックリンクが指しているファイルの名前 .TP 8 .B N (ハード) リンクの数 .TP 8 .B P 先頭に 0 がついていない 8 進数で表したパーミッション .TP 8 .B P: \fBP\fR と同じで、先頭に 0 がつく .TP 8 .B P\fImode `\-P \fIfile\fR & \fImode\fR' と等価。 たとえば、`\-P22 \fIfile\fR' は \fIfile\fR のグループと他者が書き込み可であれば `22' を、 グループのみであれば `20' を、何もなければ `0' を返す。 .TP 8 .B P\fImode\fB: \fBP\fImode\fB:\fR と同じで、先頭に 0 がつく .TP 8 .B U 数値で表したユーザ ID .TP 8 .B U: ユーザ名、ユーザ名が見つからなかった場合は数値で表したユーザ ID .TP 8 .B G 数値で表したグループ ID .TP 8 .B G: グループ名、グループ名が見つからなかった場合は数値で表したグループ ID .TP 8 .B Z バイト数で表したサイズ .RE .PD .PP これらの演算子のうち 1 つだけ多重演算子の中に 現れることを許されていますが、必ず最後につける必要があります。 ただし、\fBL\fR は多重演算子の中の 最後とそれ以外の箇所では違った意味になるので注意してください。 なぜなら、`0' はこれらの演算子の多くにとって正当な返り値のためです。 これらが失敗した場合、`0' を返しません。 たいていの場合、`\-1' を返し、\fBF\fR は `:' を返します。 .PP このシェルが POSIX を定義してコンパイルされている (シェル変数 \fBversion\fR を参照) 場合、ファイル問い合わせの結果は、 \fIaccess\fR(2) システムコールの結果に基づいたものではなく、 ファイルの許可ビットに基づいたものになります。 たとえば、 通常は書き込み可であるが 読み取り専用でマウントされたファイルシステム上にある ファイルを \fB\-w\fR で検査した場合、 POSIX シェルでは成功し、 非 POSIX シェルでは失敗することになります。 .PP ファイル問い合わせ演算子は \fIfiletest\fR 組み込みコマンド (そちらも参照) と等価になり得ます。(+) .SS ジョブ シェルはパイプラインの各々に対し\fIジョブ\fRを 1 つずつ関連付けます。 シェルは、現在実行中のジョブの一覧表を保持しており、 これは、\fIjobs\fR コマンドによって表示することができます。 ジョブには整数の番号が割り当てられます。 ジョブが `&' を用いて非同期に起動された場合、 シェルは以下のような出力を行います: .IP "" 4 [1] 1234 .PP これは、非同期に起動したジョブがジョブ番号 1 であり、 プロセス ID が 1234 である (トップレベルの) プロセスを 1 つ持っていることを示します。 .PP もし、あるジョブを実行中に他のことをしたくなった場合、サスペンドキー (通常 ^Z) を押すことにより実行中のジョブに STOP シグナルを送信することができます。 通常、シェルはそのジョブが一時停止した (Suspended) ことを出力し、 プロンプトを表示します。 シェル変数の \fBlistjobs\fR が設定されていると、 組み込みコマンドの \fIjobs\fR のようにすべてのジョブがリストされます。 もしそれが `long' と設定されているとリストは `jobs \-l' のような 長い形式になります。 ここで、一時停止したジョブの状態を操作することができます。 つまり、\fIbg\fR コマンドにより停止したプロセスを ``バックグラウンド'' で走行させたり、他のコマンドを実行してから、 停止していたジョブを \fIfg\fR コマンドにより ``フォアグラウンド'' で再実行させることなどができます。 (編集コマンドの \fIrun-fg-editor\fR も参照してください。) `^Z' は即座に効力を発揮し、割り込みと同様に、それまで待たされていた 出力とまだ読み込まれていない入力は捨てられます。 組み込みコマンドの \fIwait\fR はすべてのバックグラウンドのジョブが 終了するまでシェルを待機状態にさせます。 .PP `^]' キーは遅延サスペンドシグナルを現在のジョブに送信します。 この場合はプログラムが \fIread\fR(2) によって読み込もうとした時点で STOP シグナルが送信されます。 これは、実行中のジョブに対していくつかの入力を先に入力しておき、 先行入力を読み終えた時点でジョブを停止させたいときに便利です。 \fIcsh\fR(1) ではこの機能は `^Y' キーに割り当てられていました。 \fItcsh\fR では `^Y' は編集コマンドです。(+) .PP バックグラウンドで実行しているジョブが端末からの入力を試みた場合、 そのジョブは停止します。通常、バックグラウンドジョブが端末に 出力することは可能ですが、これはコマンド `stty tostop' により 禁止することができます。もしこの tty オプションを指定したなら、 バックグラウンドで実行しているジョブは、端末から入力を試みたときと 同様に、端末に出力を試みたときに停止します。 .PP シェルでジョブを参照するにはいくつかの方法があります。文字 `%' は ジョブ名を表すのに用いられます。番号 1 のジョブを参照する場合は `%1' とします。単にジョブ名を入力した場合、そのジョブは フォアグラウンドに移動されます。すなわち `%1' は `fg %1' と等価で、 ジョブ 1 をフォアグラウンドに移行します。同様に `%1 &' は、 ちょうど `bg %1' と同じようにのジョブ 1 をバックグラウンドで 再開させます。ジョブはそのジョブを起動したときにタイプされた文字列の 先頭部分によって参照することもできます。ただしこの先頭部分は あいまいでない必要があります。すなわち `%ex' は、`ex' という文字列で 始まる名前のサスペンドされたジョブが 1 つしかない場合に限り、 サスペンドされた \fIex\fR(1) のジョブを再開します。 文字列 \fIstring\fR を含むジョブが 1 つしかない場合、`%?\fIstring\fR' と 入力することでそれを指定することもできます。 .PP シェルは現在のジョブと直前のジョブを覚えています。 ジョブに関係する出力で、`+' 記号が付加されているのが現在のジョブ、 `\-' 記号が付加されているのが直前のジョブです。 `%+', `%' と (\fIヒストリ\fR機構の文法との類似から) `%%' は すべて現在のジョブ、`%\-' は直前のジョブを参照するための省略形です。 .PP ある種のシステムではジョブ制御機構を利用するために \fIstty\fR(1) の オプション `new' を設定しておく必要があります。 ジョブ制御機構は `新型の' 端末ドライバの実装の上に構築されているからで、 新型の端末ドライバによりジョブを停止させるための割り込み文字を キーボードから入力できるようになるからです。 新型の端末ドライバのオプション設定については \fIstty\fR(1) と 組み込みコマンドの \fIsetty\fR を参照してください。 .SS "状態通知" シェルは、プロセスが状態の変化を起こすとすぐにそれを検知します。 通常はプロンプトが表示される直前にのみ、あるジョブが停止して それ以上処理が進まなくなったことを通知します。これはユーザの仕事を 邪魔しないようにするためです。しかしながら、シェル変数 \fBnotify\fR を 設定することにより、シェルにバックグラウンドジョブの状態が 変化したことをただちに通知させることができます。また、 シェルコマンド \fInotify\fR により、特定のジョブの状態の変化をただちに 通知させるようにマークすることもできます。引数なしの \fInotify\fR は 現在のプロセスに対してマークをつけます。バックグラウンドジョブの 開始直後に単に `notify' と打つとそのジョブをマークします。 .PP 停止したジョブが存在する状態でシェルを終了しようとすると `You have stopped jobs.' という警告を受けます。このとき \fIjobs\fR コマンドによりどのジョブが停止中であるのかを 確認することができます。警告を受けた直後に \fIjobs\fR コマンドで 確認した場合と、警告を受けた直後に再度シェルを終了させようとした 場合には、シェルは 2 度目の警告を行わずに停止中のジョブを 終了させてからシェルを終了します。 .SS "自動イベント、定期イベント、時刻指定イベント (+)" シェルの ``ライフサイクル'' において、いろいろな時間に自動的に コマンドの実行と他のアクションを行うさまざまな方法が用意されています。 それらをここに要約し、詳しくは \fB組み込みコマンド\fR、\fB特別なシェル変数\fR、\fB特別なエイリアス\fRの 適切な場所で説明します。 .PP 組み込みコマンドの \fIsched\fR はコマンドをイベントの予定表に置き、 指定された時刻にシェルによって実行されるようにします。 .PP \fB特別なエイリアス\fRとして \fIbeepcmd\fR, \fIcwdcmd\fR, \fIperiodic\fR, \fIprecmd\fR, \fIpostcmd\fR, \fIjobcmd\fR があり、それぞれ シェルがベルを鳴らす時、作業ディレクトリが変わる時、 \fBtperiod\fR 分毎、各プロンプトの前、各コマンドの実行前、 各コマンドの実行後、ジョブの起動時またはフォアグラウンド移行時に 実行させたいコマンドを設定できます。 .PP シェル変数の \fBautologout\fR を使って、指定した分数の休止後に ログアウトまたはシェルをロックするように設定できます。 .PP シェル変数の \fBmail\fR を使って、定期的に新しいメールを チェックするように設定できます。 .PP シェル変数の \fBprintexitvalue\fR を使って、0 以外のステータスで 終了したコマンドの終了ステータスを表示するように指定できます。 .PP シェル変数の \fBrmstar\fR を使って、`rm *' が入力されたときに ユーザに間違いないかどうか確認を求めるように指定できます。 .PP シェル変数の \fBtime\fR を使って、指定した秒数より多く CPU 時間を 使ったプロセスの終了後に組み込みコマンドの \fItime\fR を実行するように 設定できます。 .PP シェル変数の \fBwatch\fR と \fBwho\fR を使って、指定したユーザが ログインまたはログアウトした時にレポートするように設定できます。 また組み込みコマンドの \fIlog\fR でいつでもそれらのユーザに ついてのレポートを得られます。 .SS "固有言語システムのサポート (+)" シェルは 8 ビットクリーンなので (そのようにコンパイルされていれば。シェル変数の \fBversion\fR を 参照)、それを必要とする文字セットをサポートします。 NLS サポートはシェルがシステムの NLS を使うようにコンパイルされているか どうかによって異なります (再び、\fBversion\fR を参照)。 どちらの場合でも 7 ビット ASCII がデフォルトの文字分類 (たとえばそれらの文字は表示可能) であり、そして順序づけです。 環境変数の \fBLANG\fR または \fBLC_CTYPE\fR を変更すると、 これらの点について変化の有無がチェックされます。 .PP システムの NLS を使う場合には、文字の適切な分類と順序づけを決定するために \fIsetlocale\fR(3) 関数が呼び出されます。この関数は典型的には 環境変数の \fBLANG\fR と \fBLC_CTYPE\fR を調べます。 より詳細についてはシステムのドキュメントを参照してください。 システムの NLS を使わない場合には、シェルは ISO 8859-1 文字セットが 使われていると仮定することでシミュレートします。 変数 \fBLANG\fR と \fBLC_CTYPE\fR のいずれかが設定されていても、 それらの値を無視します。 シミュレートされた NLS では順序づけに影響しません。 .PP 加えて、本物とシミュレートされた NLS の両方で、\e200\-\e377 の範囲、 つまり M-\fIchar\fR でバインドされているすべての表示可能文字は、 自動的に \fIself-insert-command\fR に再バインドされます。 対応する escape-\fIchar\fR へのバインドは、もしあればそのまま残ります。 これらの文字は環境変数の \fBNOREBIND\fR が設定されていれば 再バインドされません。この機能はシミュレートされた NLS や すべてが ISO 8859-1 であると仮定した原始的な本物の NLS で有効でしょう。 そうでなければ、\e240\-\e377 の範囲の M-\fIchar\fR へのバインドは 事実上解除されます。この場合でも、もちろん \fIbindkey\fR で明示的に 関連するキーに再バインドする事は可能です。 .PP 未知の文字 (つまり表示可能でも制御文字でもないような文字) は \ennn のような形式で表示されます。tty が 8 ビットモードになっていない 場合は、ASCII に変換して強調表示モードを使うことで別の 8 ビット文字が 表示されます。シェルは tty の 7/8 ビットモードを変更することはなく、 ユーザによる 7/8 ビットモードの変更に従います。NLS 利用者 (または メタキーを利用したい利用者) は、たとえば \fI~/.login\fR ファイルで 適切に \fIstty\fR(1) コマンドを呼び出すことで、 明示的に tty を 8 ビットモードに設定する必要があるかもしれません。 .SS "OS 固有機能のサポート (+)" 個々のオペレーティングシステムで提供されている機能をサポートするために、 多くの新しい組み込みコマンドが提供されています。すべて \fB組み込みコマンド\fRセクションで詳細に説明されています。 .PP TCF をサポートするシステム (aix-ibm370, aix-ps2) では、 \fIgetspath\fR と \fIsetspath\fR でシステム実行パスを取得、設定し、 \fIgetxvers\fR と \fIsetxvers\fR で試験バージョンプレフィックスを取得、 設定して、\fImigrate\fR でプロセスをサイト間で移動させます。 組み込みコマンドの \fIjobs\fR は各ジョブが実行されているサイトを表示します。 .PP Domain/OS では、\fIinlib\fR で共有ライブラリを現環境に追加し、 \fIrootnode\fR で rootnode を変更し、\fIver\fR で systype を変更します。 .PP Mach では、\fIsetpath\fR が Mach の \fIsetpath\fR(1) と等価です。 .PP Masscomp/RTU と Harris CX/UX では、\fIuniverse\fR で universe を設定します。 .PP Harris CX/UX では、\fIucb\fR か \fIatt\fR によって指定した universe で コマンドを走らせます。 .PP Convex/OS では、\fIwarp\fR で universe を表示または設定します。 .PP 環境変数の \fBVENDOR\fR, \fBOSTYPE\fR, \fBMACHTYPE\fR は、 シェルが自身が実行されていると考えているシステムの、それぞれ ベンダー、オペレーティングシステム、マシンタイプ (マイクロプロセッサのクラスまたはマシンのモデル) を表示します。 これはいろいろなタイプのマシン間でホームディレクトリを共有する場合に 特に便利です。利用者はたとえば各自の \fI~/.login\fR 中で .IP "" 4 set path = (~/bin.$MACHTYPE /usr/ucb /bin /usr/bin .) .PP とし、各マシン用にコンパイルされた実行形式を適切なディレクトリに 置くことができます。 .PP シェル変数の \fBversion\fR は、どのオプションを選択して シェルがコンパイルされたかを表示します。 .PP 組み込みの \fInewgrp\fR、シェル変数の \fBafsuser\fR と \fBecho_style\fR、そしてシステムに依存するシェルの入力ファイル (\fBファイル\fRを参照) の位置にも注意してください。 .SS "シグナル処理" ログインシェルは \fI~/.logout\fR ファイルを読んでいる間は 割り込みを無視します。 シェルは起動時に \fB\-q\fR の指定が無ければ QUIT シグナルを無視します。 ログインシェルは TERM シグナルを捕捉しますが、非ログインシェルは TERM シグナルへの挙動を親から継承します。 他のシグナルについては親からシェルに継承された値を持っています。 .PP シェルスクリプトでは、シェルの INT と TERM シグナルの扱いを \fIonintr\fR で制御できます。そして HUP の扱いを \fIhup\fR と \fInohup\fR で制御できます。 .PP シェルは HUP で終了します (シェル変数の \fBlogout\fR も参照)。 デフォルトでは、シェルの子供たちもそうしますが、シェルは終了時に HUP を子供たちに送りません。\fIhup\fR はシェルが終了時に 子供に HUP を送るようにし、\fInohup\fR は子供が HUP を無視するように 設定します。 .SS "端末管理 (+)" シェルは 3 つの異なる端末 (``tty'') モードの設定を使います。それらは 編集時に使う `edit'、文字リテラルをクォートする場合に使う `quote'、 コマンド実行時に使う `execute' です。 シェルは各モードでいくつかの設定を一定に保つので、 tty を混乱状態にして終了するコマンドがシェルに干渉することはありません。 シェルは tty のスピードとパディングの変更にも対応します。 一定に保たれる tty モードのリストは組み込みの \fIsetty\fR で 取得、設定できます。エディタは CBREAK モード (または同等のモード) を 使いますが、先行入力された文字はいつでも受け付けられます。 .PP \fIechotc\fR, \fIsettc\fR, \fItelltc\fR コマンドを使って、 コマンドラインから端末のケーパビリティを操作、デバッグすることができます。 .PP SIGWINCH か SIGWINDOW をサポートするシステムでは、シェルは ウィンドウのリサイズに自動的に適応して、環境変数の \fBLINES\fR と \fBCOLUMNS\fR が設定されていれば値を補正します。 環境変数の \fBTERMCAP\fR が li# と co# のフィールドを含んでいると、 シェルは新しいウィンドウサイズを反映するようにそれらを補正します。 .SH 参照 このマニュアルの以下のセクションでは使用可能なすべての \fB組み込みコマンド\fR、\fB特別なエイリアス\fR、 \fB特別なシェル変数\fRについて説明します。 .SS "組み込みコマンド" .TP 8 .B %\fIjob 組み込みコマンド \fIfg\fR と同義です。 .TP 8 .B %\fIjob \fB& 組み込みコマンド \fIbg\fR と同義です。 .TP 8 .B : 何もしません。常に成功します。 .PP .B @ .br .B @ \fIname\fB = \fIexpr .br .B @ \fIname\fR[\fIindex\fR]\fB = \fIexpr .br .B @ \fIname\fB++\fR|\fB-- .PD 0 .TP 8 .B @ \fIname\fR[\fIindex\fR]\fB++\fR|\fB-- 最初の形式は、すべてのシェル変数の値を表示します。 .PD .RS +8 .PP 2 番目の書式は、\fIname\fR に値 \fIexpr\fR を設定します。 3 番目の書式は、値 \fIexpr\fR を \fIname\fR の \fIindex\fR 番目の要素に 定義します。 \fIname\fR とその \fIindex\fR 番目の要素の両方が既に存在していなければ なりません。 .PP \fIexpr\fR は C と同様に、`*', `+'のような演算子を含むことがあります。 もし \fIexpr\fR が `<', `>', `&', `' を含むのであれば、少なくとも \fIexpr\fR のその部分は `()' の中に書かれる必要があります。 \fIexpr\fR の書式は、以下の \fBExpressions\fR で説明されるものとは 一切関係がないことに注意してください。 .PP 4 番目、5 番目の書式は \fIname\fR またはその \fIindex\fR 番目の要素を インクリメント (`++') またはデクリメント (`\-\-') します。 .PP `@' と \fIname\fR の間の空白は必須です。\fIname\fR と `=' の間、また `=' と \fIexpr\fR の間の空白はオプションです。\fIexpr\fR の要素は空白によって 区切られていなければなりません。 .RE .PD .TP 8 .B alias \fR[\fIname \fR[\fIwordlist\fR]] 引数がなければ、すべてのエイリアスを表示します。 \fIname\fR を与えると、そのエイリアスの内容を表示します。 \fIname\fR と \fIwordlist\fR を与えると、 \fIwordlist\fR を \fIname\fR のエイリアスとして定義します。 \fIwordlist\fR は、エイリアスされるコマンドとファイル名です。 \fIname\fR は `alias' または `unalias' であってはなりません。 組み込みコマンド \fIunalias\fR についても参照してください。 .ig \" Obsolete tcsh command .TP 8 .B aliases \fR[\fIfile\fR] (+) 引数がなければ、すべてのエイリアスを表示します。 \fIfile\fR を与えると、エイリアスのリストを \fIfile\fR から 1 行に ひとつずつ読み込みます。 後方互換性のためだけに残されています。 .. .TP 8 .B alloc 動的に取得しているメモリのうちの使用量と空き容量を表示します。 何らかの引数を与えるとブロックサイズごとの使用中 / 空きブロックの数を 表示します。このコマンドの出力はシステムによって大きく異なります。 VAX 以外のシステムでは、異なるメモリ管理を行っているかもしれない からです。 .TP 8 .B bg \fR[\fB%\fIjob\fR ...] 指定したジョブ (引数がなければ現在のジョブ) をバックグラウンドに 移動します。もしそれらが停止していれば再開されます。\fIjob\fR は 以下の \fBJobs\fR で説明するように番号、 文字列、`', `%', `+', `\-' で構成されます。 .ig \" Obsolete tcsh command .TP 8 .B bind \fR[\fBdefaults\fR|\fBemacs\fR|\fBvi\fR|\fIkey\fR|\fIkey command\fR] (+) An older version of \fIbindkey\fR, retained for only downward compatibility. Without arguments, lists all bound keys and the editor command to which each is bound. `bind defaults', `bind emacs' and `bind vi' are equivalent to `bindkey \-d', `bindkey \-e' and `bindkey \-v'. With \fIkey\fR, lists the editor command to which \fIkey\fR is bound. With \fIkey\fR and \fIcommand\fR, binds the editor command \fIcommand\fR to \fIkey\fR. .IP "" 8 \fIkey\fR may be a literal character, a control character written ^\fIcharacter\fR (e.g., `^A'), a meta character written M-\fIcharacter\fR (e.g., `M-A') or a function key written F-\fIstring\fR (e.g., `F-foo'). For the function key form to work, the function key prefix must be bound to \fIsequence-lead-in\fR and \fIstring\fR must not contain that prefix. \fIbindkey\fR の古いバージョンで、後方互換性のためだけに 残されています。引数がなければ、バインドされているキーと、 その編集コマンドの一覧を表示します。 `bind defaults', `bind emacs', `bind vi' は `bindkey \-d', `bindkey \-e', `bindkey \-v' と同じ意味を持ちます。 引数に \fIkey\fR を与えると、\fIkey\fR にバインドされている 編集コマンドの一覧を表示します。 引数に \fIkey\fR と \fIcommand\fR を与えると、編集コマンド \fIcommand\fR を \fIkey\fR にバインドします。 .IP "" 8 \fIkey\fR は通常の文字、 ^\fIcharacter\fR (たとえば `^A')のように表記される コントロールキャラクタ、M-\fIcharacter\fR (たとえば `M-A') の ように表記されるメタキャラクタ、F-\fIstring\fR (たとえば `F-foo') のように表記されるファンクションキャラクタのいずれかです。 ファンクションキーを動作するようにするには、 ファンクションキープレフィックスが \fIsequence-lead-in\fR にバインドされていて、 \fIstring\fR がそのプレフィックスを含んでいないことが必要です。 .. .PP .B bindkey \fR[\fB\-l\fR|\fB\-d\fR|\fB\-e\fR|\fB\-v\fR|\fB\-u\fR] (+) .br \fBbindkey \fR[\fB\-a\fR] [\fB\-b\fR] [\fB\-k\fR] [\fB\-r\fR] [\fB\-\-\fR] \fIkey \fR(+) .PD 0 .TP 8 \fBbindkey \fR[\fB\-a\fR] [\fB\-b\fR] [\fB\-k\fR] [\fB\-c\fR|\fB\-s\fR] [\fB\-\-\fR] \fIkey command \fR(+) .\" .B macro can't take too many words, so I used \fB in the previous tags .\" .B マクロは多くの単語を扱えないので、ここまでの部分で \fB を .\" 使っています。 オプション無しでは、第 1 の形式ではバインドされているすべてのキーと 編集コマンドを表示し、第 2 の形式では \fIkey\fR にバインドされている 編集コマンドを表示し、第 3 の形式では 編集コマンド \fIcommand\fR を \fIkey\fR にバインドします。 オプションは以下のものを含みます。 .PD .PP .PD 0 .RS +8 .TP 4 .B \-l すべての編集コマンドの一覧と、それぞれの簡単な解説を表示します。 .TP 4 .B \-d デフォルトのエディタの標準キーバインドをすべてのキーに適用します。 .TP 4 .B \-e GNU Emacs に似たキーバインドをすべてのキーに適用します。 .TP 4 .B \-v 標準の \fIvi\fR(1) に似たキーバインドをすべてのキーに適用します。 .TP 4 .B \-a 代替キーマップを表示またはそのキーバインドを変更します。 代替キーマップは \fIvi\fR コマンドモードのものです。 .TP 4 .B \-b \fIkey\fR を次のように解釈します。 ^\fIcharacter\fR (たとえば `^A')、C-\fIcharacter\fR (たとえば `C-A') のようなものはコントロールキャラクタ、 M-\fIcharacter\fR (たとえば `M-A')のようなものはメタキャラクタ、 F-\fIstring\fR (たとえば `F-string')のようなものは ファンクションキー、X-\fIcharacter\fR (たとえば `X-A') のような ものは拡張プレフィックスキーです。 .TP 4 .B \-k \fIkey\fR は矢印キーの名前、`down', `up', `left', `right' の いずれかとして解釈されます。 .TP 4 .B \-r \fIkey\fR のバインドを解除します。 `bindkey \-r' は \fIkey\fR を \fIself-insert-command\fR にバインドする のでは\fIなく\fR、そのキーのバインドを完全に解除してしまうことに 注意してください。 .TP 4 .B \-c \fIcommand\fR は編集コマンドでなく、組み込みコマンドか 外部コマンドの名前として解釈されます。 .TP 4 .B \-s \fIcommand\fR は通常の文字列として解釈され、\fIkey\fR がタイプされた 時に端末から入力されたように扱われます。\fIcommand\fR で バインドされたキー自体も再び解釈が行われ、10 レベルまで繰り返し 解釈が行われます。 .TP 4 .B \-\- オプション処理の中断を行います。したがって、次の単語が '\-' で 始まっていたとしても、\fIkey\fR として解釈されます。 .TP 4 .B \-u \fR (または何らかの無効なオプション) 使い方を表示します。 .PD .PP \fIkey\fR は 1 文字であっても、文字列であっても構いません。 もしコマンドが文字列にバインドされているならば、文字列の最初の 文字は \fIsequence-lead-in\fR にバインドされ、文字列全体が コマンドにバインドされます。 .PP \fIkey\fR に含まれるコントロール文字はコントロール文字そのもの (通常 `^V' にバインドされているエディタの \fIquoted-insert\fR コマンドで入力できるもの) であっても、`^A' のような キャレット-文字形式であっても構いません。削除文字は `^?' (キャレット-疑問符) のように表します。\fIkey\fR と \fIcommand\fR は下に示す、バックスラッシュで始まる エスケープシーケンスを含むことができます (System V の \fIecho\fR(1) で用いられる形式です)。 .RS +4 .TP 8 .PD 0 .B \ea ベル .TP 8 .B \eb バックスペース .TP 8 .B \ee エスケープ .TP 8 .B \ef 改ページ (フォームフィード) .TP 8 .B \en 改行 .TP 8 .B \er キャリッジリターン .TP 8 .B \et 水平タブ .TP 8 .B \ev 垂直タブ .TP 8 .B \e\fInnn 8 進数 \fInnn\fR で表されるアスキー文字 .PD .RE .PP `\e' は後に続く文字に特別な意味があればそれを無効にします。 特に `\\' や `^' の場合です。 .RE .TP 8 .B break 実行を一番近い \fIforeach\fR または \fIwhile\fR と \fIend\fR の 組の、\fIend\fR の後から再開します。現在の行の残りのコマンドは 実行されます。したがって、複数のレベルのブレークは、1 行にそれらを 並べることで可能になります。 .TP 8 .B breaksw \fIswitch\fR からのブレークで、\fIendsw\fR の後から 実行が開始されます。 .TP 8 .B builtins \fR(+) すべての組み込みコマンドの名前を表示します。 .TP 8 .B bye \fR(+) 組み込みコマンド \fIlogout\fR の別名です。 これが使えるようにコンパイルされている場合にのみ有効です。 シェル変数 \fBversion\fR を参照してください。 .TP 8 .B case \fIlabel\fB: 下で説明する \fIswitch\fR 文で用いられるラベルです。 .TP 8 .B cd \fR[\fB\-p\fR] [\fB\-l\fR] [\fB\-n\fR|\fB\-v\fR] [\fIname\fR] もしディレクトリ名 \fIname\fR が与えられれば、シェルの 作業ディレクトリを \fIname\fR に変更します。与えられなければ \fBhome\fR に変更します。もし \fIname\fR が `\-' であれば、 ひとつ前の作業ディレクトリとして解釈されます (\fBOther substitutions\fR を参照)。\fIname\fR が 現在のディレクトリのサブディレクトリでなく、 `/', `./' , `../' のいずれかで始まるものでもない場合、 変数 \fBcdpath\fR の要素がひとつひとつチェックされ、 サブディレクトリ \fIname\fR が探されます。最後に、そのどれもが 失敗した場合に \fIname\fR が `/' ではじまる値をもつシェル変数で あれば、その変数が指すディレクトリが探されます。 .RS +8 .PP \fB\-p\fR を付けると、\fIdirs\fR と同じように最終的な ディレクトリスタックの内容を表示します。\fIcd\fR の \fB\-l\fR, \fB\-n\fR, \fB\-v\fR フラグは \fIdirs\fR のそれと同じ意味を持ち、 \fB\-p\fR の動作を含んでいます (+)。 .PP シェル変数 \fBimplicitcd\fR についても参照してください。 .RE .TP 8 .B chdir 組み込みコマンド \fIcd\fR の別名です。 .TP 8 .B complete \fR[\fIcommand\fR [\fIword\fB/\fIpattern\fB/\fIlist\fR[\fB:\fIselect\fR]\fB/\fR[[\fIsuffix\fR] \fB/\fR] ...]] (+) 引数なしの場合は、すべての補完の候補を表示します。 \fIcommand\fR をつけると、\fIcommand\fR の補完候補を表示します。 \fIcommand\fR と \fIword\fR などをつけると、補完を定義します。 .RS +8 .PP \fIcommand\fR はコマンドのフルネームでも、何らかのパターンでも 構いません (\fBファイル名置換\fRを参照)。 補完候補がひとつでないことを示すために、`-' ではじめることができます。 .PP \fIword\fR は現在の語の補完にどの単語が関係するのかを指定する もので、以下のうちどれか 1 つです。 .PP .PD 0 .RS +4 .TP 4 .B c 現在の語の補完。 \fIpattern\fR は、コマンドライン上の現在の語にマッチするパターンで なければなりません。 \fIpattern\fR は現在の語の補完が完了すると無視されます。 .TP 4 .B C \fBc\fR に似ていますが、現在の語の補完後に \fIpattern\fR を含みます。 .TP 4 .B n 次の語の補完。 \fIpattern\fR はコマンドライン上のひとつ前の語にマッチする パターンでなければなりません。 .TP 4 .B N \fBn\fR に似ていますが、現在の語のふたつ前の語に マッチするパターンでなければなりません。 .TP 4 .B p 位置に依存した補完。 \fIpattern\fR は数値の範囲を指定するものであり、シェル変数の インデックスと同じ文法が用いられます。 現在の語を含むものでなければなりません。 .PD .RE .ig \" No longer true in 6.05.04 .PP When \fIpattern\fR is a glob-pattern (for \fBc\fR, \fBC\fR, \fBn\fR and \fBN\fR-type completion), a \fIpattern\fR of `*' does not match an empty word. 6.05.04 ではもう有効ではありません。 \fIpattern\fR がグローバルなパターンである場合 (\fBc\fR, \fBC\fR, \fBn\fR, \fBN\fR 型の補完の場合)、\fIpattern\fR の `*' は空の語には マッチしません。 .. .PP \fIlist\fR は以下のリストの中から可能な補完のリストを示します。 .PP .PD 0 .RS +4 .TP 8 .B a エイリアス .TP 8 .B b バインディング (編集コマンド) .TP 8 .B c コマンド (組み込みコマンドも外部コマンドも含みます) .TP 8 .B C 指定されたパスではじまる外部コマンド .TP 8 .B d ディレクトリ .TP 8 .B D 指定されたパスではじまるディレクトリ .TP 8 .B e 環境変数 .TP 8 .B f ファイル名 .TP 8 .B F 指定されたパスではじまるファイル名 .TP 8 .B g グループ名 .TP 8 .B j ジョブ .TP 8 .B l 制限値 .TP 8 .B n 何にも補完しません .TP 8 .B s シェル変数 .TP 8 .B S シグナル .TP 8 .B t プレイン (``テキスト'') ファイル .TP 8 .B T プレイン (``テキスト'') ファイルで、指定されたパスではじまるもの .TP 8 .B v すべての変数 .TP 8 .B u ユーザ名 .TP 8 .B x \fBn\fR に似ていますが、\fIlist-choices\fR が使われている時には \fIselect\fR を表示します。 .TP 8 .B X 補完 .TP 8 $\fIvar\fR 変数 \fIvar\fR に格納されている語 .TP 8 (...) リスト中の語 .TP 8 `...` コマンドの出力に含まれる語 .PD .RE .PP \fIselect\fR は glob パターンです (省略可能)。 これを指定すると、\fIlist\fR にある単語のうち \fIselect\fR にマッチするものだけが対象となり、 シェル変数 \fBfignore\fR は無視されます。 最後の 3 つの補完形式には \fIselect\fR パターンを与えることはできません。 また \fBx\fR は \fIlist-choices\fR 編集コマンドが用いられた時には \fIselect\fR を説明メッセージとして扱います。 .PP \fIsuffix\fR は単一の文字で、補完が成功するとそのあとに追加されます。 空の場合は何も追加されません。省略されると (この場合 4 番目のデリミタも省略できます) ディレクトリにはスラッシュ文字が、 その他の文字にはスペース文字が追加されます。 .PP ではいくつか例を示します。 コマンドによっては、ディレクトリのみを引数として取るものがあります。 (そのようなコマンドに対して) 通常ファイルを補完することは、的外れです。 .IP "" 4 > complete cd 'p/1/d/' .PP `cd' に続く最初の単語のみ (`p/1') をディレクトリで補完します。 コマンド補完を絞りこむために \fBp\fR-形式の補完を用いることもできます。 `cd' に続く最初の単語のみ (`p/1') をディレクトリで補完します。 .IP "" 4 > co[^D] .br complete compress .br > complete \-co* 'p/0/(compress)/' .br > co[^D] .br > compress .PP これは `co' で始まる (すなわち `co*' にマッチする) コマンド (位置 0 にある単語 `p/0') を補完して、 `compress' (リストにある唯一の単語) を与えたものです。 先頭にある `\-' は、 この補完がコマンドを確定できない場合にのみ用いられることを意味します。 .IP "" 4 > complete find 'n/\-user/u/' .PP これは \fBn\fR-形式の補完の例です。 `find' の後で、かつ `\-user' の直後にある単語を、 ユーザのリストで補完します。 .IP "" 4 > complete cc 'c/\-I/d/' .PP \fBc\fR-形式の補完の例です。`cc' の後にあり、 かつ `\-I' ではじまる単語をディレクトリで補完します。 ここでは小文字の \fBc\fR を用いているので、 `\-I' はディレクトリの一部とはみなされません。 .PP コマンドに応じて、便利な \fIlist\fR も異なります。 .IP "" 4 > complete alias 'p/1/a/' .br > complete man 'p/*/c/' .br > complete set 'p/1/s/' .br > complete true 'p/1/x:Truth has no options./' .PP これらでは、 `alias' に続く単語をエイリアスで、 `man' に続く単語をコマンドで、 `set' に続く単語をシェル変数で置き換えています。 `true' はオプションを取らないので、 補完が試みられたときに何も行わず、 補完リストの選択画面には `Truth has no options.' を表示する \fBx\fR を指定しています。 .PP .ig \" Changed in 6.05.04 The \fIman\fR example, and several other examples below, use \fBp\fR-type completion, rather than \fBC\fR- or \fBn\fR-type, so that `*' will match an empty word. .. \fIman\fR の例や、以下に示すいくつかの例では、 `p/*' の代わりに `c/*' や `n/*' を用いることもできます。 .PP 単語の補完を変数で行うこともできます。これらの変数は補完の際に評価されます。 .IP "" 4 > complete ftp 'p/1/$hostnames/' .br > set hostnames = (rtfm.mit.edu tesla.ee.cornell.edu) .br > ftp [^D] .br rtfm.mit.edu tesla.ee.cornell.edu .br > ftp [^C] .br > set hostnames = (rtfm.mit.edu tesla.ee.cornell.edu uunet.uu.net) .br > ftp [^D] .br rtfm.mit.edu tesla.ee.cornell.edu uunet.uu.net .PP また補完の際にコマンドを実行し、そこから補完を行うこともできます。 .IP "" 4 > complete kill 'p/*/`ps | awk \\{print\\ \\$1\\}`/' .br > kill \-9 [^D] .br 23113 23377 23380 23406 23429 23529 23530 PID .PP \fIcomplete\fR コマンド自身は、その引数をクォートしません。 したがって `{print $1}' にある括弧、スペース、`$' は 明示的にクォートしなければなりません。 .PP 1 つのコマンドに複数の補完を指定することもできます。 .IP "" 4 > complete dbx 'p/2/(core)/' 'p/*/c/' .PP これは `dbx' の第 2 引数を `core' という単語で補完し、 他のすべての引数をコマンドで補完します。 位置指定タイプの補完は、逐次補完より前に指定することに注意してください。 補完は左から右に評価されるので、 (常にマッチする) 逐次補完が先に指定されていると、 位置指定補完は決して行われなくなってしまいます。 これは補完定義の際によくやるミスなので注意してください。 .PP \fIselect\fR パターンは、 コマンドが特定の形式を持ったファイルだけを引数にとるような場合に便利です。 以下に例を示します。 .IP "" 4 > complete cc 'p/*/f:*.[cao]/' .PP これは `cc' の引数を、`.c', `.a', `.o' で終わるファイルだけから補完します。 以下の\fBファイル名置換\fRで述べるようなやり方で グロブパターンの否定を指定すれば、 \fIselect\fR で特定のファイルを排除することもできます。 .IP "" 4 > complete rm 'p/*/f:^*.{c,h,cc,C,tex,1,man,l,y}/' .PP これは大事なソースコードを `rm' の補完に現れないようにします。 もちろんこの排除された名前を手で打ったり、 \fIcomplete-word-raw\fR や \fIlist-choices-raw\fR などの編集コマンドを用いて補完の仕組みを変更することもできます (それぞれ該当の部分を参照)。 .PP `C', `D', `F', `T' 各\fIリスト\fRは、 それぞれ `c', `d', `f', `t' と似ていますが、 \fIselect\fR の引数の解釈の仕方が異なり、 補完対象のファイルを前置パス名が特定のものに限ります。 たとえば、メールプログラム Elm は `=' を ユーザのメールディレクトリの省略名として用います。 この場合 `elm \-f =' を `elm \-f ~/Mail/' であるかのように補完するには .IP "" 4 > complete elm c@=@F:$HOME/Mail/@ .PP とすべきです。ここでは `/' の代わりに `@' を用い、 \fIselect\fR 引数を見やすくしています。 またホームディレクトリの置換は単語の先頭でのみ動作するので、 `~' の代わりに `$HOME' を用いています。 .PP \fIsuffix\fR は標準では用意されていないサフィックス (スペースやディレクトリに対する `/' 以外) を単語補完用に追加するために用います。 .IP "" 4 > complete finger 'c/*@/$hostnames/' 'p/1/u/@' .PP これは `finger' の引数を、まずユーザのリストから補完し、 それに `@' を追加し、さらに `@' の後を変数 `hostnames' のリストから 補完します。ここでも補完指定の順序に注意してください。 .PP 最後に、示唆に富む複雑な例を示しましょう。 .IP "" 4 > complete find \\ .br \'n/\-name/f/' 'n/\-newer/f/' 'n/\-{,n}cpio/f/' \e .br \'n/\-exec/c/' 'n/\-ok/c/' 'n/\-user/u/' \e .br \'n/\-group/g/' 'n/\-fstype/(nfs 4.2)/' \e .br \'n/\-type/(b c d f l p s)/' \e .br \'c/\-/(name newer cpio ncpio exec ok user \e .br group fstype type atime ctime depth inum \e .br ls mtime nogroup nouser perm print prune \e .br size xdev)/' \e .br \'p/*/d/' .PP これは `\-name', `\-newer', `\-cpio', `ncpio' に続く単語を ファイルで補完し (最後の両者にマッチするパターンに注意)、 `\-exec', `\-ok' に続く単語をコマンドで補完し、 `user' の後をユーザ名で、`group' の後をグループ名で補完し、 `\-fstype' と `\-type' の後をそれぞれに与えたリストのメンバで補完します。 また find に与えるスイッチ達も与えたリストから補完し (\fBc\fR-型の補完を用いていることに注意)、 それ以外のものすべてをディレクトリで補完します。ふぅ。 .PP 補完指定は、対象となる単語がチルダ置換 (`~' ではじまる) や 変数 (`$' ではじまる) の場合は無視されることに留意してください。 \fIcomplete\fR は実験的な機能であり、 文法はこのシェルの将来のバージョンでは変更されるかもしれません。 組み込みコマンド \fIuncomplete\fR の説明も見てください。 .RE .TP 8 .B continue もっとも近い \fIwhile\fR または \fIforeach\fR ループの実行を継続します。 現在の行にある残りのコマンドは実行されます。 .TP 8 .B default: \fIswitch\fR 文のデフォルトの場合のラベルです。 これはすべての \fIcase\fR ラベルの後に置くべきです。 .PP .B dirs \fR[\fB\-l\fR] [\fB\-n\fR|\fB\-v\fR] .br .B dirs \-S\fR|\fB\-L \fR[\fIfilename\fR] (+) .PD 0 .TP 8 .B dirs \-c \fR(+) 最初の形式はディレクトリスタックを表示します。 スタックの上が左に来て、 スタック先頭のディレクトリは現在のディレクトリになります。 \fB\-l\fR を指定すると、出力の `~' や `~\fIname\fP' は、 \fBhome\fR や、ユーザ \fIname\fP のホームディレクトリのパス名に 明示的に展開されます。 (+) \fB\-n\fR を指定すると、エントリはスクリーンの終端に達する前に 桁折りされます。 (+) \fB\-v\fR を指定すると、各エントリが 1 行に 1 つずつ表示され、 スタック内部での位置がエントリの前に表示されます。 (+) \fB\-n\fR や \fB\-v\fR がひとつ以上指定されると \fB\-v\fR が優先されます。 .PD .RS +8 .PP \fB\-S\fR を指定した 2 番目の形式では、 ディレクトリスタックを \fIcd\fR と \fIpushd\fR からなるコマンド列として \fIfilename\fR に保存します。 \fB\-L\fR を指定すると、このシェルは \fIfilename\fR を source します。 このファイルは、以前に \fB\-S\fR オプションや \fBsavedirs\fR 機構で保存されたディレクトリスタックです。 いずれの場合でも、 \fIfilename\fR が与えられなければ \fBdirsfile\fR を用います。 \fBdirsfile\fR も指定されていなければ \fI~/.cshdirs\fR を用います。 .PP ログインシェルは `dirs \-L' と同様のことを起動時に行っており、 また \fBsavedirs\fR が設定されていれば終了前に `dirs \-S' と同様のことを行います。 通常 \fI~/.tcshrc\fR だけが \fI~/.cshdirs\fR の前に source されるので、 \fBdirsfile\fR は \fI~/.login\fR ではなく \fI~/.tcshrc\fR で設定すべきです。 .PP 最後の形式はディレクトリスタックをクリアします。 .RE .TP 8 .B echo \fR[\fB\-n\fR] \fIword\fR ... 各 \fIword\fR をスペースで区切り、改行で終端させて シェルの標準出力に書き出します。 シェル変数 \fBecho_style\fR を指定すると、 BSD や System V の \fIecho\fR のフラグやエスケープシーケンスを エミュレートする (しない) ようにできます。 詳細は \fIecho\fR(1) を見てください。 .TP 8 .B echotc \fR[\fB\-sv\fR] \fIarg\fR ... (+) \fIarg\fR で与えられた端末の機能 (\fItermcap\fR(5) を参照) を実行します。 たとえば `echotc home' はカーソルをホームポジションに移動し、 `echotc cm 3 10' はカーソルを 3 列 10 行に移動し、 `echotc ts 0; echo "This is a test."; echotc fs' は "This is a test." をステータス行に表示します。 .RS +8 .PP \fIarg\fR が `baud', `cols', `lines', `meta', `tabs' の いずれかであった場合は、その機能の値を表示します ("yes" または "no" は、端末がその機能を持っているかいないかを示します)。 遅い端末でシェルスクリプトの出力をより寡黙にしたり、 コマンドの出力をスクリーンの行数に制限したりするような場合には、 以下のコマンドを使うと良いでしょう。 .IP "" 4 > set history=`echotc lines` .br > @ history\-\- .PP termcap 文字列はワイルドカードを含むことができますが、 これは正しく echo されません。 シェル変数に端末機能文字列を設定するときには、 以下の例のようにダブルクォートを用いてください。 この例では日付をステータス行に表示しています。 .IP "" 4 > set tosl="`echotc ts 0`" .br > set frsl="`echotc fs`" .br > echo \-n "$tosl";date; echo \-n "$frsl" .PP \fB\-s\fR を指定すると、存在しない機能を指定したとき、 エラーをおこさずに空文字列を返します。 \fB\-v\fR を指定するとメッセージが冗長になります。 .RE .PP .B else .br .B end .br .B endif .PD 0 .TP 8 .B endsw 以下の \fIforeach\fR, \fIif\fR, \fIswitch\fR, \fIwhile\fI 文の説明を見てください。 .PD .TP 8 .B eval \fIarg\fR ... 引数をシェルへの入力として扱い、 残りのコマンドを現在のシェルのコンテキストで実行します。 これは通常、コマンド置換や変数置換の結果として生成されたコマンド列を 実行する場合に用いられます。 これはそれらの置換に先立って文法解析が行われてしまうためです。 \fIeval\fR の利用例は \fItset\fR(1) を見てください。 .TP 8 .B exec \fIcommand\fR 指定したコマンドを現在のシェルの代わりに実行します。 .TP 8 .B exit \fR[\fIexpr\fR] 指定した \fIexpr\fR (\fB式\fRで解説した式) の値で (\fIexpr\fR が指定されていなければ \fBstatus\fR 変数の値で) シェルを終了します。 .TP 8 .B fg \fR[\fB%\fIjob\fR ...] 指定したジョブ (あるいは引数がなければ現在のジョブ) をフォアグラウンドに移動します。停止状態にあるものは再開します。 \fIjob\fR には\fBジョブ\fRで解説されているように、 数値、文字列、`', `%', `+', `\-' のどれかを指定できます。 \fIrun-fg-editor\fI 編集コマンドも見てください。 .TP 8 .B filetest \-\fIop file\fR ... (+) (\fBファイル問合わせ演算子\fRで解説されている) ファイル問合わせ演算子 \fIop\fR を各 \fIfile\fR に適用し、 結果をスペース区切りのリストで返します。 .PP .B foreach \fIname \fB(\fIwordlist\fB) .br \&... .PD 0 .TP 8 .B end \fIwordlist\fR のメンバを \fIname\fR に順々に代入し、 これと対応する \fIend\fR に挟まれた範囲の コマンドシーケンスを実行します。 (\fIforeach\fR と \fIend\fR は 1 行に単独で現れなければなりません。) 組み込みコマンド \fIcontinue\fR を用いると ループを途中で継続することができ、 組み込みコマンド \fIbreak\fR を用いると ループを途中で終了させることができます。 このコマンドが端末から読み込まれると、 一度ループを `foreach?' プロンプト (あるいは \fBprompt2\fR) で読み込み、全体を読み終えてからループの各文を実行します。 端末からの入力時にループの途中でタイプミスをした場合は 修正できます。 .PD .TP 8 .B getspath \fR(+) システムの実行パスを表示します。 (TCF のみ) .TP 8 .B getxvers \fR(+) 実験的バージョンのプレフィックスを表示します。 (TCF のみ) .TP 8 .B glob \fIwordlist \fIecho\fR と似ていますが、`\\' でのエスケープを認識せず、 また出力での単語区切りをヌル文字にします。 単語リストをファイル名に展開するために プログラムからシェルを利用したいような場合に便利です。 .TP 8 .B goto \fIword \fIword\fR はファイル名と `label' 形式の文字列を出力するコマンド置換です。 シェルは入力を可能なかぎりさかのぼり、 `label:' 形式の行 (空白やタブが前置されていても良い) を検索し、 その行の次から実行を継続します。 .TP 8 .B hashstat 内部のハッシュテーブルが、 これまでのコマンド探索にどの程度効率的であったか (そして \fIexec\fR 類を使わずに済んだか) を示す統計行を表示します。 \fBpath\fR の各成分のうち、 ハッシュ関数がヒットの可能性があるとしたものや、 `/' で始まらないものに対して \fIexec\fR が試みられます。 .IP \fIvfork\fR(2) のないマシンでは、 単にハッシュバケツのサイズを表示します。 .PP .B history \fR[\fB\-hTr\fR] [\fIn\fR] .br .B history \-S\fR|\fB\-L|\fB\-M \fR[\fIfilename\fR] (+) .PD 0 .TP 8 .B history \-c \fR(+) 最初の形式はイベントリストの履歴を表示します。 \fIn\fR を与えると、新しい方最大 \fIn\fR 個のイベントを 表示または保存します。 \fB\-h\fR を指定すると、行頭の数字抜きでリストを表示します。 \fB\-T\fR を指定すると、タイムスタンプもコメントのかたちで表示されます。 (これを用いると、 `history \-L' や `source \-h' でのロードに適したファイルが作成できます。) \fB\-r\fR を指定すると、 表示の順番がデフォルトの古い順ではなく新しい順になります。 .PD .RS +8 .PP 2 番目の形式で \fB\-S\fR を指定すると、履歴リストを \fIfilename\fR に保存します。シェル変数 \fBsavehist\fR の最初の単語が 数値に設定されていると、最大でその数値までの行数が保存されます。 \fBsavehist\fR の 2 番目の単語が `merge' だった場合には、 履歴リストが現存の履歴ファイルにマージされ、タイムスタンプ順にソートされます (デフォルトでは現存のファイルを置き換えます)。 (+) マージは X Window System のように、 複数のシェルを同時に用いるような場合向けのものです。 現在は、シェルが行儀良く順々に終了するような場合でないと、 マージは成功しません。 .PP \fB\-L\fR を指定すると、シェルは \fIfilename\fR を 履歴リストに追加します。\fIfilename\fR は以前に \fB\-S\fR オプションや \fBsavehist\fR 機構で保存された履歴リストファイルです。 \fB\-M\fR は \fB\-L\fR と似ていますが、 \fIfilename\fR の内容は履歴リストにマージされ、 タイムスタンプの順にソートされます。 いずれの場合でも、\fIfilename\fR が与えられなければ \fBhistfile\fR を用い、 \fBhistfile\fR も設定されていなければ \fI~/.history\fR を用います。 `history \-L' はほとんど `source \-h' と同じですが、 前者ではファイル名を省略できます。 .PP ログインシェルは `history \-L' と同様のことを起動時に行っており、 また \fBsavehist\fR が設定されていれば終了前に `history \-S' と同様のことを行います。 通常 \fI~/.tcshrc\fR だけが \fI~/.history\fR の前に source されるので、 \fBhistfile\fR は \fI~/.login\fR ではなく \fI~/.tcshrc\fR で設定すべきです。 .PP \fBhistlit\fR が設定されていると、 最初の形式と 2 番目の形式は履歴リストを 文字通りの (展開されない) かたちで表示、保存します。 .PP 最後の形式は履歴リストをクリアします。 .RE .TP 8 .B hup \fR[\fIcommand\fR] \fR(+) \fIcommand\fR を指定すると、 hangup シグナルが送られたときに終了するようにして \fIcommand\fR を実行し、 シェルが終了するときにそのコマンドに hangup シグナルを送るようにします。 コマンドによっては hangup に対するそれぞれ独自の反応を設定することがあり、 これは \fIhup\fR より優先されるかもしれません。 引数を設定しないと (シェルスクリプト内部のみで許されます)、 そのシェルは残りのスクリプトの途中で hangup シグナルを受け取ると終了するようになります。 \fBシグナル処理\fRと組み込みコマンド \fInohup\fR の部分も見てください。 .TP 8 .B if (\fIexpr\fB) \fIcommand \fIexpr\fR (\fB式\fRで解説した式) の評価結果が真なら、 \fIcommand\fR が実行されます。 \fIcommand\fR に対する変数置換は、実行に先だって \fIif\fR コマンドの残りの部分と同時に行われます。 \fIcommand\fR は単純なコマンドでなければならず、 エイリアス、パイプライン、(括弧で括られた / ていない) コマンドリストは指定できません。ただし引数は指定できます。 \fIexpr\fR が偽で、 \fIcommand\fR が\fI実行されない\fR場合でも 入出力リダイレクションは行われてしまいます。 これはバグです。 .PP .B if (\fIexpr\fB) then .br \&... .br .B else if (\fIexpr2\fB) then .br \&... .br .B else .br \&... .PD 0 .TP 8 .B endif 指定した \fIexpr\fR が真の場合、 最初の \fIelse\fI までのコマンド群が実行されます。 \fIexpr\fR が偽で \fIexpr2\fR が真の場合は、 2 番目の \fIelse\fR までのコマンド群が実行されます。以下同じです。 \fIelse-if\fR のペアはいくつでも指定できますが、 \fIendif\fR はひとつしかいりません。 また \fIelse\fR 部は省略可能です。 (\fIelse\fR と \fIendif\fR の各単語は入力行の先頭にしか置けません。 \fIif\fR は入力行の先頭に単独で置くか、 \fIelse\fR の後に置くかしなければなりません。) .PD .TP 8 .B inlib \fIshared-library\fR ... (+) 各 \fIshared-library\fR を現在の環境に追加します。 共有ライブラリを削除する方法はありません。 (Domain/OS のみ) .TP 8 .B jobs \fR[\fB\-l\fR] アクティブなジョブをリストします。 \fB\-l\fR を指定すると、 通常の情報に加えてプロセス ID もリストします。 TCF システムでは、各ジョブが実行されているサイトも表示します。 .PP .PD 0 .TP 8 .B kill \fR[\fB\-s \fIsignal\fR] \fB%\fIjob\fR|\fIpid\fR ... .PD 0 .TP 8 .B kill \-l 1 番目または 2 番目の形式は \fIsignal\fR を (何も指定されなければ TERM (terminate) シグナルを) 指定したジョブやプロセスに送ります。 \fIjob\fR には\fBジョブ\fRで解説されているように、 数値、文字列、`', `%', `+', `\-' のどれかを指定できます。 シグナルは数値または名前 (\fI/usr/include/signal.h\fR にあるものから前の `SIG' を取り除いたもの) のいずれかで与えます。 デフォルトの \fIjob\fR はありません。 単に `kill' としても、現在のジョブへはシグナルを送りません。 TERM (terminate) または HUP (hangup) シグナルを送った場合は、 そのジョブやプロセスには CONT (continue) シグナルも送信されます。 3 番目の形式はシグナルの名前をリストします。 .PD .ig \" Obsolete tcsh command .TP 8 .B linedit \fR(+) A synonym for the \fIecho\fR builtin command. .. .TP 8 .B limit \fR[\fB\-h\fR] [\fIresource\fR [\fImaximum-use\fR]] 現在のプロセスと、 現在のプロセスが生成するプロセスが消費する資源が、 指定した \fIresource\fR に対してプロセスひとつにつき \fImaximum-use\fR を越えないようにします。 \fImaximum-use\fR を指定しないと、current limit が表示されます。 \fIresource\fI を指定しないと、すべての制限値を表示します。 \fB\-h\fR フラグを指定すると、 current limit の代わりに hard limit を用います。 hard limit は current limit の限度を与えます。 hard limit はスーパユーザしか増やすことができませんが、 current limit は一般ユーザも可能な範囲内で増減できます。 .RS +8 .PP 現在制御できる資源 (OS がサポートしている場合) は次の通りです: .TP \fIcputime\fR プロセスひとつにつき利用できる cpu 秒 .TP \fIfilesize\fR 作成できる単一ファイルの最大サイズ .TP \fIdatasize\fR プログラムテキストの終端を越えて sbrk(2) で増やせる データ領域+スタック領域の最大サイズ .TP \fIstacksize\fR 自動的に拡張されるスタック領域の最大サイズ .TP \fIcoredumpsize\fR 生成されるコアダンプの最大サイズ .TP \fImemoryuse\fR プロセスひとつにいちどきに割り当てることのできる物理メモリの最大サイズ .TP \fIdescriptors\fR or \fIopenfiles\fR このプロセスが開ける最大ファイル数 .TP \fIconcurrency\fR このプロセスの最大スレッド数 .TP \fImemorylocked\fR プロセスが mlock(2) を使用してロック可能なメモリの最大サイズ .TP \fImaxproc\fR このユーザ ID が同時に使用可能な最大プロセス数 .TP \fIsbsize\fR このユーザが使用可能な最大ソケットバッファサイズ .PP \fImaximum-use\fR は浮動小数点値または整数値に、 単位をつけて指定します。 \fIcputime\fR 以外の制限値は、`k' または `kilobytes' (1024 バイト) をデフォルトの単位としています。 単位として `m' または `megabytes' を用いることもできます。 \fIcputime\fR のデフォルトの単位は `seconds' です。 分を表す `m', 時間を表す `h', 分 + 秒を表す `mm:ss' の形式などを用いることもできます。 .PP \fIresource\fR も単位も、他と区別がつく範囲で後半部を省略可能です。 .RE .TP 8 .B log \fR(+) シェル変数 \fBwatch\fR を表示し、そこにリストアップされている ユーザがログインしていればログインした時刻に関わらず報告します。 \fIwatchlog\fR についても参照してください。 .TP 8 .B login ログインシェルを終了して、\fI/bin/login\fR (訳注: FreeBSD では /usr/bin/login です) のインスタンスで置き換えます。これはログオフする 方法のひとつであり、\fIsh\fR(1) との互換性を保つ意味もあります。 .TP 8 .B logout ログインシェルを終了します。\fBignoreeof\fR がセットされている場合に 特に役立つでしょう。 .TP 8 .B ls\-F \fR[\-\fIswitch\fR ...] [\fIfile\fR ...] (+) `ls \-F' と同じようにファイルのリストを表示しますが、ずっと高速です。 各種の特別なファイル形式は特殊文字を用いて以下のように示されます。 .PP .RS +8 .PD 0 .TP 4 / ディレクトリ .TP 4 * 実行可能 .TP 4 # ブロック型デバイス .TP 4 % キャラクタ型デバイス .TP 4 | 名前付きパイプ (名前付きパイプのあるシステムでのみ) .TP 4 = ソケット (ソケットのあるシステムでのみ) .TP 4 @ シンボリックリンク (シンボリックリンクのあるシステムでのみ) .TP 4 + 隠しディレクトリ (AIX のみ) またはコンテキスト依存 (HP/UX のみ) .TP 4 : ネットワーク特殊型 (HP/UX のみ) .PD .PP シェル変数 \fBlistlinks\fR がセットされている場合は、 シンボリックリンクに関してより詳しく表示されます (もちろん、シンボリックリンクを持つシステムでだけです)。 .PP .PD 0 .TP 4 @ ディレクトリでないものへのシンボリックリンク .TP 4 > ディレクトリへのシンボリックリンク .TP 4 & どこへのリンクでもないシンボリックリンク .PD .PP \fBlistlinks\fR はシンボリックリンクの指し示すファイルが 存在するパーティションのマウントを引き起こすため、\fIls\-F\fR を 遅くしてしまいます。 .PP もしシェル変数 \fBlistfrags\fR が `x', `a', `A' のいずれかに セットされているか、それらの組合せ (たとえば `xA') に セットされている場合は、これが `ls \-xF' や `ls \-Fa'、 もしくは組み合わせて `ls \-FxA' のように \fIls\-F\fR の フラグとして使われます。`ls \-C' がデフォルトでないマシンでは \fBlistflags\fR が `x' を含む場合には \fIls \-xF' のように、 そうでなければ \fIls \-F\fR は `ls \-CF' のように振舞います。 \fIls \-F\fR は、何らかのスイッチが与えられた場合には \fIls\fR(1) に引数を渡すので、`alias ls ls\-F' は通常、正しく動作します。 .PP 組み込みの \fBls\-F\fR はファイルタイプや拡張子によってファイル名を 色分けすることができます。シェル変数 \fBcolor\fR \fItcsh\fR と 環境変数 \fBLS_COLORS\fR を参照してください。 .RE .PP .B migrate \fR[\fB\-\fIsite\fR] \fIpid\fR|\fB%\fIjobid\fR ... (+) .PD 0 .TP 8 .B migrate \-\fIsite\fR (+) 最初の形式では指定したプロセスまたはジョブを、指定した場所もしくは システムパスによって決定されるデフォルトの場所に移動します。 2 番目の形式は `migrate \-\fIsite\fR $$' と同じ意味を持ちます。 これは現在のプロセスを指定した場所に移動します。シェルは その tty を失わないことになっているので、シェル自身を移動することは 予期しない動作の原因となります。(TCF のみ) .PD .TP 8 .B newgrp \fR[\fB\-\fR] \fIgroup\fR (+) `exec newgrp' と同じ意味をもちます。\fInewgrp\fR(1) を 参照してください。 シェルがこれを使うことができるようにコンパイルされている場合に のみ使用可能です。シェル変数 \fBversion\fR を参照してください。 .TP 8 .B nice \fR[\fB+\fInumber\fR] [\fIcommand\fR] シェルのスケジューリング優先度を \fInumber\fR に設定するか、 \fInumber\fR が指定されていない場合は 4 に設定します。\fIcommand\fR をつけると、コマンド \fIcommand\fR を適切な優先度で実行します。 \fInumber\fR が大きいほど、そのプロセスが獲得する CPU 時間は短くなります。 スーパユーザは `nice \-number ...' とすることにより負の値を 設定することができます。コマンドは常にサブシェルから実行され、 コマンドには単純な \fIif\fR 文の場合と同じ制限が課されます。 .TP 8 .B nohup \fR[\fIcommand\fR] \fIcommand\fR をつけると、コマンド \fIcommand\fR を ハングアップシグナルを無視して実行するようにします。 これらのコマンドが \fInohup\fR をオーバライドして ハングアップシグナルに対して自分自身で応答するようにすることが あることに注意してください。引数のない場合 (シェルスクリプト中で のみ許されます)、スクリプトのそれ以降の部分でシェルは ハングアップシグナルを無視するようになります。 \fBシグナル処理\fRと、組み込みコマンド \fIhup\fR についても 参照してください。 .TP 8 .B notify \fR[\fB%\fIjob\fR ...] ユーザに非同期的に指定したジョブ (%\fIjob\fR が省略された場合は カレントジョブ) の状態に何らかの変化があった場合に非同期的に、 通知するようにします。この場合は通常と異なり、次のプロンプトが 出力されるまで待ちません。 \fIjob\fR は \fBJobs\fR に記述されているように番号、文字列、`', `%', `+', `\-' のどれでも許されます。 シェル変数 \fBnotify\fR も参照してください。 .TP 8 .B onintr \fR[\fB\-\fR|\fIlabel\fR] 割り込み時のシェルの動作を制御します。 引数がなければ、シェルのデフォルトの割り込み時の動作に設定されます。 この場合は、シェルスクリプトは割り込みで中断され、 コマンド実行時はコマンドの実行を中断してコマンド入力待ちに戻ります。 `-' が指定された場合はすべての割り込みが無視されます。 \fIlabel\fR を指定すると、割り込みが発生したり子プロセスが 割り込みで中断したりした場合に `goto \fIlabel\fR' を実行します。 .IP "" 8 \fIonintr\fR は、システムのスタートアップファイル (\fBFILES\fR を参照) で割り込みが禁止されている場合には無視されます。 .TP 8 .B popd \fR[\fB\-p\fR] [\fB\-l\fR] [\fB\-n\fR|\fB\-v\fR] \fR[\fB+\fIn\fR] 引数がなければ、ディレクトリスタックからひとつ値を取り出して、 そこに移動します。`+\fIn\fR' のように数値を与えると、 ディレクトリスタックの \fIn\fR' 番目のエントリを破棄します。 .IP "" 8 また、すべての形式の \fIpopd\fR は \fIdirs\fR のように ディレクトリスタックの最後のエントリを表示します。 シェル変数 \fBpushdsilent\fR はこれを抑制し、 \fB-p\fR フラグによって \fBpushdsilent\fR の動作を オーバライドすることができます。 \fB\-l\fR, \fB\-n\fR, \fB\-v\fR フラグは \fIpopd\fR でも、\fIdirs\fR と同じ意味をもちます。 .TP 8 .B printenv \fR[\fIname\fR] (+) すべての環境変数の名前と値を表示するか、\fIname\fR を与えた場合には 環境変数 \fIname\fR の値を表示します。 .TP 8 .B pushd \fR[\fB\-p\fR] [\fB\-l\fR] [\fB\-n\fR|\fB\-v\fR] [\fIname\fR|\fB+\fIn\fR] 引数がなければ、ディレクトリスタックの一番上にあるふたつの エントリを入れ換えます。もし \fBpushdtohome\fR がセットされていれば、 引数なしの \fIpushd\fR は \fIcd\fR のように `pushd ~' を行います。 (+) \fIname\fR をつけると、現在の作業ディレクトリを ディレクトリスタックに積んで \fIname\fR に移動します。 もし \fIname\fR が `\-' であれば、ひとつ前の作業ディレクトリとして 解釈されます (\fBファイル名置換\fRを参照)。 (+) \fBdunique\fR がセットされていれば、\fIpushd\fR は、スタックに \fIname\fR を積む前にすべてのそれと同じものを指すエントリを スタックから除去します。(+) `+\fIn\fR' として番号をつけると、ディレクトリスタックの \fIn\fR 番目のエントリがトップにくるようにスタックを回転します。 \fBdextract\fR がセットされている場合、`pushd +\fIn\fR' を行うと \fIn\fR 番目のディレクトリが展開されて、 スタックのトップに移動されます。(+) .IP "" 8 また、すべての形式の \fIpushd\fR は \fIdirs\fR と同じように ディレクトリスタックの最終的な内容を表示します。シェル変数 \fBpushdsilent\fR をセットすることでこれをやめることができ、 またさらにこれは \fB-p\fR フラグによってオーバライドすることが 可能です。\fIpushd\fR に対する \fB\-l\fR, \fB\-n\fR, \fB\-v\fR フラグの意味は \fIdirs\fR のものと同様です。(+) .TP 8 .B rehash \fBpath\fR 変数の示すディレクトリの内容を保持する 内部ハッシュテーブルを再構成します。これはログインしている間に 新しいコマンドが \fBpath\fR の示すディレクトリに追加された場合に 必要です。これはあなたが自分の個人的なディレクトリにコマンドを 追加した場合か、システム管理者がシステムディレクトリの内容を変更した 場合にのみ行われるべきです。このコマンドはまた、チルダ記号を 用いたホームディレクトリ記述のキャッシュもフラッシュします。 .TP 8 .B repeat \fIcount command\fR 指定されたコマンド \fIcommand\fR を \fIcount\fR 回 繰り返し実行します。\fIcommand\fR に指定するものは 一行 \fIif\fR 文で指定する \fIcommand\fR と同様の制限を受けます。 入出力リダイレクションは \fIcount\fR が 0 であっても、 必ず一回だけ処理されます。 .TP 8 .B rootnode //\fInodename \fR(+) ルートノードを //\fInodename\fR に変更します。結果として `/' は `//\fInodename\fR' として解釈されます。 (Domain/OS のみ) .PP .B sched \fR(+) .br .B sched \fR[\fB+\fR]\fIhh:mm command\fR \fR(+) .PD 0 .TP 8 .B sched \-\fIn\fR (+) 最初の形式は、予定されているイベントのリストを表示します。 シェル変数 \fBsched\fR は予定されているイベントのリストを 表示する形式を設定するためにセットされます。 3 番目の形式は \fIcommand\fR を予定されているイベントのリストに 追加します。たとえば、 .PD .RS +8 .IP "" 4 > sched 11:00 echo It\\'s eleven o\\'clock. .PP は、午前 11 時に `It's eleven o'clock.' を表示させます。 時間は 12 時間制の AM/PM を指定する書式でも構いません。 .IP "" 4 > sched 5pm set prompt='[%h] It\\'s after 5; go home: >' .PP また、現在時刻からの相対的な時間でも構いません。 .IP "" 4 > sched +2:15 /usr/lib/uucp/uucico \-r1 \-sother .PP 相対的な指定では AM/PM を使うべきではありません。 3 番目の書式では \fIn\fR 番のイベントをリストから削除します。 .IP "" 4 > sched .br 1 Wed Apr 4 15:42 /usr/lib/uucp/uucico \-r1 \-sother .br 2 Wed Apr 4 17:00 set prompt=[%h] It's after 5; go home: > .br > sched \-2 .br > sched .br 1 Wed Apr 4 15:42 /usr/lib/uucp/uucico \-r1 \-sother .PP 予定イベントのリストにあるコマンドは、コマンドがリストに 入れられてから最初のプロンプトが出たあとで実行されます。 実行の正確な時間を過ぎてしまうことはありますが、 次のプロンプトでは遅れたコマンドが実行されます。 シェルがユーザのコマンド入力を待っている間に実行予定時間が来た コマンドは直ちに実行されます。しかし、既に実行されているコマンドの 実行に割り込むことはできませんし、 予定されていたコマンドの実行についても同様です。 .PP この仕組みはいくつかの Unix システムに実装されている \fIat\fR(1) に 似ていますが同じではありません。 指定した時刻通りにコマンドが実行できないことがあるのは非常に大きな 短所です。しかしこの仕組みの長所は、\fIsched\fR はシェルから 直接実行でき、シェル変数やその他の資源へのアクセスが できるということです。これは時刻によってユーザの作業環境を 変化させることを可能にします。 .RE .PP .B set .br .B set \fIname\fR ... .br .B set \fIname\fR\fB=\fIword\fR ... .br .B set [\-r] [\-f|\-l] \fIname\fR\fB=(\fIwordlist\fB)\fR ... (+) .br .B set \fIname[index]\fR\fB=\fIword\fR ... .br .B set \-r \fR(+) .br .B set \-r \fIname\fR ... (+) .PD 0 .TP 8 .B set \-r \fIname\fR\fB=\fIword\fR ... (+) 1 番目の形式ではすべてのシェル変数の値を表示します。 複数の単語からなる値を持つ変数は括弧で囲まれた値のリストとして表示します。 2 番目の形式では \fIname\fR に空文字列をセットします。 3 番目の形式では \fIname\fR に単一の単語 \fIword\fR をセットします。 4 番目の形式では \fIname\fR に \fIwordlist\fR で示した単語の リストをセットします。すべての場合においてコマンド置換や ファイル名置換が値に対して行われます。\-r が指定された場合には、 値は読み取り専用でセットされます。\-f または \-l が 指定された場合には、単語リストの中での順番を保ちながら 重複した単語が取り除かれます。 \-f は最初に出てきたものをリストに残し、\-l は最後に出てきたものを リストに残します。 5 番目の書式では変数 name の \fIindex\fR 番目の要素に \fIword\fR を セットします。この場合この要素は既に存在していなければなりません。 6 番目の書式は読み取り専用にセットされているシェル変数の 名前の一覧を表示します。 7 番目の書式は \fIname\fR を、値の有無に関わらず読み取り専用に セットします。 8 番目の書式は 3 番目の書式と同じですが、同時に \fIname\fR を 読み取り専用にセットします。 .PD .IP "" 8 複数の変数をセットしたり、読み取り専用にセットするために ひとつの set コマンドへの引数を繰り返すことができます。 しかし、変数への代入処理を開始する前に変数展開処理が一度に 行われることに注意してください。また、`=' は \fIname\fR と \fIword\fRの両方と接しているか、空白で区切られているかの どちらかであり、片方だけと接してはいけないことに注意してください。 組み込みコマンド \fIunset\fR についても参照してください。 .TP 8 .B setenv \fR[\fIname \fR[\fIvalue\fR]] 引数がなければ、すべての環境変数の名前と値を表示します。 \fIname\fR を与えられた場合は、環境変数 \fIname\fR の値を \fIvalue\fR に セットするか、\fIvalue\fR がなければ空文字列にセットします。 .TP 8 .B setpath \fIpath \fR(+) \fIsetpath\fR(1) と同様です。(Mach のみ) .TP 8 .B setspath\fR LOCAL|\fIsite\fR|\fIcpu\fR ... (+) システム実行パスを設定します。(TCF のみ) .TP 8 .B settc \fIcap value \fR(+) シェルに端末ケーパビリティ \fIcap\fR (\fItermcap\fR(5) で定義されたもの) は 値 \fIvalue\fR を持つことを教えます。 妥当性のチェックは行われません。 Concept 端末のユーザは、一番右の桁で適切な折り返しを行うために `settc xn no' を行う必要があるかもしれません。 .TP 8 .B setty \fR[\fB\-d\fR|\fB\-q\fR|\fB\-x\fR] [\fB\-a\fR] [[\fB+\fR|\fB\-\fR]\fImode\fR] (+) シェルが変更してはならない tty モード (\fB端末管理\fRを参照) を制御します。 \fB\-d\fR, \fB\-q\fR, \fB\-x\fR は \fIsetty\fR に、 それぞれ `edit', `quote', `execute' 時の tty モードをセットします。 \fB\-d\fR, \fB\-q\fR, \fB\-x\fR が指定されない場合、 `execute' が使用されます。 .IP "" 8 他の引数がなければ、\fIsetty\fR はオン (`+mode') または オフ (`-mode') に固定されているモードを一覧表示します。 使用可能なモードはシステムごとに異なるため、表示も異なります。 \fB\-a\fR をつけると、固定されているかどうかにかかわらず すべての tty モードを一覧表示します。 \fB+\fImode\fR, \fB\-\fImode\fR, \fImode\fR は、それぞれモード \fImode\fR をオンに固定、オフに固定、非固定にします。 たとえば、`setty +echok echoe' は `echok' をオンに固定し、 シェルがコマンドを実行する際に `echoe' モードを オンにしたりオフにしたりできるようにします。 .TP 8 .B setxvers\fR [\fIstring\fR] (+) \fIstring\fR に試験的なバージョンプレフィックスをセットし、 \fIstring\fR が省略された場合にはそれを削除します。(TCF のみ) .TP 8 .B shift \fR[\fIvariable\fR] 引数がなければ、\fBargv\fR[1] を破棄してメンバを左にずらします。 \fBargv\fR がセットされていなかったり、 値が 1 つもなかった場合にはエラーになります。 変数名 \fIvariable\fR を指定すると、 変数 \fIvariable\fR に対して同じ動作を行います。 .TP 8 .B source \fR[\fB\-h\fR] \fIname\fR [\fIargs\fR ...] \fIname\fR からコマンドを読み取って実行します。 コマンドはヒストリリストには残されません。 もし引数 \fIargs\fR が与えられればそれは \fBargv\fR に 入れられます。(+) \fIsource\fR コマンドは入れ子にすることができます。 もし入れ子のレベルがあまりに深くなり過ぎると、 シェルはファイル記述子の不足を起こすでしょう。 \fIsource\fR でのエラーはすべての入れ子になっている \fIsource\fR の 実行を停止します。 \fB\-h\fR を付けると、コマンドを実行するかわりに `history \-L' の ようにヒストリリストに入力されます。 .TP 8 .B stop \fB%\fIjob\fR|\fIpid\fR ... 指定したバックグラウンドで実行されているジョブまたはプロセスを 停止します。\fIjob\fR は番号か、文字列か、あるいは\fBジョブ\fRに 示されている `', `%', `+', `\-' のいずれかを指定します。 デフォルトの \fIjob\fR は存在しないので、 ただ `stop' を実行するだけではカレントジョブを 停止することにはなりません。 .TP 8 .B suspend \fB^Z\fR で送られるような stop シグナルが送られたかのように、 その場でシェルを停止させます。 これは多くの場合 \fIsu\fR(1) で起動したシェルを停止するのに用いられます。 .PP .B switch (\fIstring\fB) .br .B case \fIstr1\fB: .PD 0 .IP "" 4 \&... .br .B breaksw .PP \&... .PP .B default: .IP "" 4 \&... .br .B breaksw .TP 8 .B endsw 指定された文字列 \fIstring\fR に対して、各 case ラベルを連続的に マッチさせます。\fIstring\fR にはそれに先だってコマンド置換と ファイル名置換が行われます。case ラベルには変数置換が行われ、 ファイル名メタキャラクタの `*', `?', `[...]' を用いることができます。 `default' ラベルが出てくるまでにどの case ラベルとも マッチしなかった場合、default ラベルの後から実行が開始されます。 各 case ラベルと default ラベルは行の最初になければなりません。 \fIbreaksw\fR コマンドは実行を中断して \fIendsw\fR の後から 再開させます。 \fIbreaksw\fR を使用しない場合は C 言語と同様に case ラベルや default ラベルを通過して実行が続けられます。 もしマッチするラベルも default ラベルも存在しない場合は、 実行は \fIendsw\fR の後から再開されます。 .PD .TP 8 .B telltc \fR(+) 端末ケーパビリティのすべての値を一覧表示します (\fItermcap\fR(5) を参照)。 .TP 8 .B time \fR[\fIcommand\fR] コマンド \fIcommand\fR (エイリアスやパイプライン、コマンドリストや 括弧でくくったコマンドリストでない単純なものでなければなりません) を実行し、変数 \fBtime\fR の項で説明する形式で、実行所用時間に 関する要約を表示します。必要ならば、コマンド終了時に時間を 表示するための追加のシェルが生成されます。\fIcommand\fR を 指定しなかった場合は、現在のシェルとその子プロセスが使用した時間に 関する要約が表示されます。 .TP 8 .B umask \fR[\fIvalue\fR] 8 進数で指定されたファイル作成マスクを \fIvalue\fR に設定します。 一般的なマスクの値としては、グループにすべての権限を与え、 その他には読み取りと実行のみを許可する 002 や、グループとその他に 読み取りと実行を許可する 022 があります。 \fIvalue\fR を省略すると、現在のファイル作成マスクを表示します。 .TP 8 .B unalias \fIpattern .br パターン \fIpattern\fR にマッチするすべてのエイリアスを削除します。 したがって `unalias *' とすることですべてのエイリアスを 削除できます。 \fIunalias\fR するものがなかった場合もエラーにはなりません。 .TP 8 .B uncomplete \fIpattern\fR (+) パターン \fIpattern\fR にマッチするすべての補完対象を削除します。 したがって `uncomplete *' とすることですべての補完対象を 削除します。 \fIuncomplete\fR するものがなかった場合もエラーにはなりません。 .TP 8 .B unhash 実行プログラムの検索を高速化する内部ハッシュテーブルの使用を 禁止します。 .TP 8 .B universe \fIuniverse\fR (+) universe を \fIuniverse\fR に設定します。(Masscomp/RTU のみ) .TP 8 .B unlimit \fR[\fB\-h\fR] [\fIresource\fR] リソース \fIresource\fR の制限を解除します。\fIresource\fR が 指定されない場合は、すべてのリソースに関する制限が解除されます。 \fB\-h\fR が指定されると、対応するハードリミットが解除されます。 これはスーパユーザのみが行うことができます。 .TP 8 .B unset \fIpattern パターン \fIpattern\fR にマッチするすべての変数を、読み取り専用の 場合も含めて削除します。したがって `unset *' とすることによって 読み取り専用のものも含めてすべての変数が削除されますが、 これは良いことではありません。 \fIunset\fR するものがなかった場合もエラーにはなりません。 .TP 8 .B unsetenv \fIpattern パターン \fIpattern\fR にマッチするすべての環境変数を削除します。 したがって `unsetenv *' とすることによってすべての環境変数を 削除することができますが、これは良いことではありません。 \fIunsetenv\fR する環境変数がなかった場合もエラーにはなりません。 .TP 8 .B ver \fR[\fIsystype\fR [\fIcommand\fR]] (+) 引数が与えられなかった場合は \fBSYSTYPE\fR を表示します。 \fIsystype\fR を指定した場合は、\fBSYSTYPE\fR を \fIsystype\fR に設定します。\fIsystype\fR とコマンド \fIcommand\fR を指定した場合は、\fIsystype\fR で \fIcommand\fR を 実行します。\fIsystype\fR は `bsd4.3' か `sys5.3' のいずれかです。 (Domain/OS のみ) .TP 8 .B wait すべてのバックグラウンドジョブの終了を待ちます。対話的にシェルが 実行されている場合、割り込みにより wait を停止することが できます。この際シェルはまだ終了していないすべてのジョブの名前と その番号を表示します。 .TP 8 .B warp \fIuniverse\fR (+) universe を \fIuniverse\fR に設定します。(Convex/OS のみ) .TP 8 .B watchlog \fR(+) 組み込みコマンド \fIlog\fR の別名です (そちらも参照)。 コンパイル時に使用できるように設定されている場合にのみ使用可能です。 シェル変数 \fBversion\fR を参照してください。 .TP 8 .B where \fIcommand\fR (+) コマンド \fIcommand\fR について、エイリアスや組み込みコマンド、 \fBpath\fR にある実行可能ファイルを含めてシェルの知っている すべての実体を一覧表示します。 .TP 8 .B which\fR \fIcommand\fR (+) コマンド \fIcommand\fR が、\fBpath\fR の検索などの処理のあとで、 実際に実行されるコマンドを表示します。組み込みのものは \fIwhich\fR(1) とほとんど同じですが、 \fItcsh\fR のエイリアスや組み込みコマンドについても正しく報告し、 また 10 から 100 倍高速です。 編集コマンド \fIwhich-command\fR についても参照してください。 .PP .B while (\fIexpr\fB)\fR .br \&... .PD 0 .TP 8 .B end 指定された式 \fIexpr\fR (\fB式\fRで述べられている式) の評価結果が 0 でない限り、\fIwhile\fR とそれに対応する \fIend\fR の間のコマンド を繰り返し実行します。 \fIwhile\fR と \fIend\fR はその行に単独で書かれなければなりません。 \fIbreak\fR と \fIcontinue\fR は、ループを途中で中断したり再開する 場合に使用します。 入力が端末の場合は、\fIforeach\fR の場合と同じように、 ループの内容を一通り入力するまでユーザにプロンプトが出力されます。 .PD .SS "特別なエイリアス (+)" これらのエイリアスは、設定されている場合それぞれ指示された時刻に 自動的に実行されます。これらのエイリアスは、初期状態ではすべて 未定義です。 .TP 8 .B beepcmd シェルが端末ベルを鳴らしたいときに実行されます。 .TP 8 .B cwdcmd 作業ディレクトリが変更されるたびに実行されます。たとえば、 ユーザが X Window System 上で作業していて、 \fIxterm\fR(1) および \fItwm\fR(1) のように、 タイトルバーをサポートしている リペアレントウィンドウマネージャを使用していて、 .RS +8 .IP "" 4 > alias cwdcmd 'echo \-n "^[]2;${HOST}:$cwd ^G"' .PP を実行すると、シェルは、動作中の \fIxterm\fR(1) のタイトルを ホスト名、コロン、そしてカレント作業ディレクトリのフルパスに 変更します。 これをもっと面白く実行するには、次のようにします。 .IP "" 4 > alias cwdcmd 'echo \-n "^[]2;${HOST}:$cwd^G^[]1;${HOST}^G"' .PP こうすると、ホスト名および作業ディレクトリはタイトルバーに 変更されますが、アイコンマネージャのメニューにはホスト名しか 表示されなくなります。 .PP \fIcwdcmd\fR 中に \fIcd\fR, \fIpushd\fR あるいは \fIpopd\fR を置くと、 無限ループを引き起こす可能性があることに注意してください。 そういうことをする人は、そうしてしまった代償は受けるものだというのが 作者の見解です。 .RE .TP 8 .B jobcmd 各コマンドが実行される前またはコマンドが状態を変える前に実行します。 \fIpostcmd\fR と似ていますが、組み込みコマンドでは表示しません。 .RS +8 .IP "" 4 > alias jobcmd 'echo \-n "^[]2\e;\e!#^G"' .PP として \fIvi foo.c\fR を実行すると、 コマンド文字列が xterm タイトルバーに表示されます。 .RE .TP 8 .B helpcommand \fBrun-help\fR 編集コマンドが実行します。ヘルプが探すコマンド名は、 単一の引数として渡されます。 たとえば、 .RS +8 .IP "" 4 > alias helpcommand '\e!:1 --help' .PP とすると、GNU のヘルプ呼び出し方法を使った、 コマンドそのもののヘルプ表示が実行されます。 現在のところ、たくさんのコマンドを書いたテーブルを使う以外には、 いろいろな呼び出し方法 (たとえば、Unix の `-h' オプション)を 使い分ける簡単な方法はありません。 .RE .TP 8 .B periodic \fBtperiod\fR 分おきに実行されます。このエイリアスは、 たとえば新しいメールが届いたというような、 日常的ではあってもそれほど頻繁には起こらない変更点を チェックするのに便利な手段を提供します。 たとえば、 .RS +8 .IP "" 4 > set tperiod = 30 .br > alias periodic checknews .PP とすると、30 分おきに \fIchecknews\fR(1) プログラムが起動します。 \fIperiodic\fR が設定されているが、\fBtperiod\fR が設定されていないか あるいは 0 に設定されている場合、\fIperiodic\fR は \fIprecmd\fR のように振る舞います。 .RE .TP 8 .B precmd プロンプトが表示される直前に実行されます。たとえば、 .RS +8 .IP "" 4 > alias precmd date .PP とすると、各コマンド用にシェルプロンプトが表示される直前に \fIdate\fR(1) が起動します。 \fIprecmd\fR に何を設定できるかには制限はありませんが、 慎重に選んでください。 .RE .TP 8 .B postcmd 各コマンドが実行される前に実行されます。 .RS +8 .IP "" 4 > alias postcmd 'echo \-n "^[]2\e;\e!#^G"' .PP とすると、\fIvi foo.c\fR を実行すると xterm のタイトルバーに このコマンド文字列が書かれます。 .RE .TP 8 .B shell スクリプト中でインタプリタを指定していない実行可能スクリプト用の インタプリタを指定します。 最初の単語は、使用したいインタプリタへのフルパスでなくてはなりません (たとえば、`/bin/csh' や `/usr/local/bin/tcsh')。 .SS "特別なシェル変数" このセクションで述べる変数は、シェルにとっては特別な意味のあるものです。 .PP シェルは、起動時に次の変数を設定します。\fBaddsuffix\fR, \fBargv\fR, \fBautologout\fR, \fBcommand\fR, \fBecho_style\fR, \fBedit\fR, \fBgid\fR, \fBgroup\fR, \fBhome\fR, \fBloginsh\fR, \fBoid\fR, \fBpath\fR, \fBprompt\fR, \fBprompt2\fR, \fBprompt3\fR, \fBshell\fR, \fBshlvl\fR, \fBtcsh\fR, \fBterm\fR, \fBtty\fR, \fBuid\fR, \fBuser\fR そして \fBversion\fR です。 これらの変数は、起動後はユーザが変更しない限り変更されません。 シェルは、必要があれば、\fBcwd\fR, \fBdirstack\fR, \fBowd\fR および \fBstatus\fR を更新し、ログアウト時に \fBlogout\fR を設定します。 .PP シェルは、シェル変数 \fBafsuser\fR, \fBgroup\fR, \fBhome\fR, \fBpath\fR, \fBshlvl\fR, \fBterm\fR および \fBuser\fR と同名の 環境変数との同期を取ります。 つまり、環境変数が変更されると、シェルは対応するシェル変数を合致するように 変更するのです (シェル変数が読み込み専用でない場合です)。また、その逆も 行います。ここで、\fBcwd\fR と \fBPWD\fR は同じ意味を持ちますが、 この方法では同期は行われないということに注意してください。 また、シェルは、自動的に \fBpath\fR と \fBPATH\fR の違った形式を 相互変換するということにも注意してください。 .TP 8 .B addsuffix \fR(+) これが設定されている場合、ファイル名が補完の際に完全に一致するときに、 一致したものがディレクトリの場合には末尾に `/' を付け加え、 通常のファイルの場合には末尾にスペースを加えます。 デフォルトで設定されています。 .TP 8 .B afsuser \fR(+) これが設定されている場合、\fBautologout\fR の autolock 機能は、 ローカルのユーザ名の代わりにこの値を kerberos 認証用に使います。 .TP 8 .B ampm \fR(+) これが設定されている場合、時刻が 12 時間単位の AM/PM フォーマットで すべて表示されます。 .TP 8 .B argv シェルへの引数です。位置パラメータは \fBargv\fR から取られます。 すなわち、`$1' は `$argv[1]' に置き換えられるといった具合です。 デフォルトで設定されていますが、通常対話型シェルでは空です。 .TP 8 .B autocorrect \fR(+) これが設定されている場合は、補完を試みる前に 自動的に \fIspell-word\fR 編集コマンドが実行されます。 .TP 8 .B autoexpand \fR(+) これが設定されている場合は、補完を試みる前に自動的に \fIexpand-history\fR 編集コマンドが実行されます。 .TP 8 .B autolist \fR(+) これが設定されている場合は、あいまいな補完を行った後、 可能性のあるものをリストします。 `ambiguous' が設定されている場合、可能性のあるものを リストするのは、補完によって何の文字も 追加されなかった場合に限られます。 .TP 8 .B autologout \fR(+) 1 番目の単語は、時間を分単位で表しており、 この時間以上の間、何の処理もしていなければ 自動的にログアウトされます。2 番目の単語はオプションであり、 ここで指定された時間以上の間、何の処理もしていなければ 自動ロックがかかります。 シェルが自動的にログアウトする際には、 シェルは `auto-logout' と出力し、logout 変数を `automatic' に 設定し、そして終了します。 シェルが自動的にロックされたユーザは、作業を続けたいなら 自分のパスワードを入力することが必要になります。5 回入力に 失敗すると、自動的にログアウトします。 ログインシェルおよびスーパユーザのシェルでは、デフォルトで `60'(60 分後自動的にログアウトし、ロックはかけない) に 設定されています。しかし、シェルがウィンドウシステムの もとで動いていると認識した場合 (すなわち、\fBDISPLAY\fR 環境変数が設定されている) や、 tty が疑似 tty(pty) である場合、あるいは、シェルがそのようには コンパイルされていない場合 (\fBversion\fR シェル変数を参照) には設定されません。 \fBafsuser\fR および \fBlogout\fR シェル変数も 参照してください。 .TP 8 .B backslash_quote \fR(+) これが設定されている場合、バックスラッシュ (`\\') は 常に `\\', `'', および `"' でクォートされます。これによって、 複雑なクォートをする手間が緩和されますが、 \fIcsh\fR(1) スクリプト中で文法エラーをひき起こす 可能性が出てきます。 .TP 8 .B catalog メッセージカタログのファイル名です。 これが設定されている場合、 デフォルトの `tcsh' の代りに `tcsh.${catalog}' を、 メッセージカタログとして tcsh は使用します。 .TP 8 .B cdpath カレントディレクトリ中にサブディレクトリが見つからなかった場合に、 \fIcd\fR が探索すべきディレクトリのリストです。 .TP 8 .B color これが設定されている場合、組み込みコマンド \fBls\-F\fR 用の カラー表示を有効にし、\fB\-\-color=auto\fR を \fBls\fR に渡します。あるいは、ただ 1 つのコマンドに 対してカラー表示を有効にするため、\fBls\-F\fR または \fBls\fR のみに設定することができます。 何に対しても設定しない場合は、\fB(ls\-F ls)\fR に対して 設定したのと等価です。 .TP 8 .B colorcat これが設定されている場合は、NLS メッセージファイルに対して カラー用エスケープシーケンスを有効にします。これによって、 色のついた NLS メッセージが表示されます。 .TP 8 .B command \fR(+) これが設定されている場合、シェルに渡されたコマンドは、 \fB-c\fR フラグ (そちらも参照) をつけたものに なります。 .TP 8 .B complete \fR(+) これが `enhance' に設定されている場合、補完は、 1) 大文字小文字を無視し、2) ピリオド、ハイフン、および アンダスコア (`.', `-', `_') を単語の区切り文字と みなし、ハイフンとアンダスコアを等価なものとみなします。 .TP 8 .B continue \fR(+) コマンドリストに対してこれが設定されている場合、シェルは リストされているコマンドを継続実行し、新たにコマンドを 開始しません。 .TP 8 .B continue_args \fR(+) continue と同じですが、シェルは次のコマンドを実行します: .RS +8 .IP "" 4 echo `pwd` $argv > ~/._pause; % .RE .TP 8 .B correct \fR(+) `cmd' に設定されている場合、コマンドは自動的にスペル訂正されます。 `complete' に設定されている場合、コマンドは自動的に補完されます。 `all' に設定されている場合、コマンドライン全体が訂正されます。 .TP 8 .B cwd カレントディレクトリのフルパス名です。 シェル変数 \fBdirstack\fR および \fBowd\fR も参照してください。 .TP 8 .B dextract \fR(+) これが設定されている場合、`pushd +\fIn\fR' はディレクトリを先頭に 持っていくのではなく、ディレクトリスタックから \fIn\fR 番目の ディレクトリを取り出します。 .TP 8 .B dirsfile \fR(+) `dirs \-S' および `dirs \-L' がヒストリファイルを探すデフォルトの 場所です。設定していない場合は、\fI~/.cshdirs\fR が使われます。 通常、\fI~/.tcshrc\fR の方が \fI~/.cshdirs\fR よりも先に ソースとして使われるため、\fBdirsfile\fR は、\fI~/.login\fR ではなく \fI~/.tcshrc\fR 中で設定すべきです。 .TP 8 .B dirstack \fR(+) ディレクトリスタック上の全ディレクトリの配列です。 `$dirstack[1]' はカレントディレクトリであり、`$dirstack[2]' は スタック上の最初のディレクトリといった具合です。 カレントディレクトリは `$dirstack[1]' ですが、 ディレクトリスタックの置換では `=0' であるなどということに 注意してください。\fBdirstack\fR を設定することでスタックを 任意に変更することができますが、最初の要素 (カレント ディレクトリ) は常に正しいものになります。 シェル変数 \fBcwd\fR および \fBowd\fR も参照してください。 .TP 8 .B dspmbyte \fR(+) `euc' に設定されている場合、EUC-kanji(Japanese) コードで 表示および編集ができるようになります。 `sjis' に設定されている場合、Shift-JIS(Japanese) コードで 表示および編集ができるようになります。 `big5' に設定されている場合、Big5(Chinese) コードで 表示および編集ができるようになります。 `utf8' に設定されている場合、Utf8(Unicode) コードで 表示および編集ができるようになります。 次のようなフォーマットに設定されている場合、 独自のマルチバイトコードフォーマットで 表示および編集ができるようになります: .RS +8 .IP "" 4 > set dspmbyte = 0000....(256 bytes)....0000 .PP テーブルには\fBちょうど\fR 256 バイト必要です。 256 文字それぞれは、ASCII コード 0x00, 0x01, ... 0xff に (左から右に向かって) 対応しています。 各キャラクタは、 .\" (position in this table?) 数値 0, 1, 2, 3 に設定されます。各数字には次のような意味があります: .br 0 ... マルチバイト文字に対しては使われません。 .br 1 ... マルチバイト文字の最初の 1 バイトに対して使われます。 .br 2 ... マルチバイト文字の 2 バイト目に対して使われます。 .br 3 ... マルチバイト文字の 1, 2 バイト両方に対して使われます。 .\" SHK: I tried my best to get the following to be grammatically correct. .\" However, I still don't understand what's going on here. In the .\" following example, there are three bytes, but the text seems to refer to .\" each nybble as a character. What's going on here? It this 3-byte code .\" in the table? The text above seems to imply that there are 256 .\" characters/bytes in the table. If I get some more info on this (perhaps .\" a complete example), I could fix the text to be grammatically correct. .\" (steve.kelem@xilinx.com 1999/09/13) .\" SHK: 私は、次の例が文法的に正しいものになるように全力を尽くしました。 .\" しかし、いまだに何が起こっているのか理解できていません。次の例では .\" 3 バイトありますが、テキストは各ニブル (半バイト) を 1 文字とみなして .\" いるようです。ここでは何が起こっているのでしょう?テーブル中にあるのは、 .\" この 3 バイトのコードなのですか?上のテキストでは、テーブル中には .\" 256 文字/バイトあるのだと暗に言っているように思えるのです。 .\" この件についてもっと情報が得られたら (おそらくそれは完全な .\" 使用例でしょう)、このテキストを文法的に正しいものにできるでしょう。 .PP 使用例: .br `001322' に設定した場合、最初の文字 (すなわち、ASCII コードで 0x00) と 2 番目の文字 (すなわち、ASCII コードで 0x01) は `0' に設定されます。 つまり、マルチバイト文字に対してはこれらの文字は使用しません。 3 番目の文字 (0x02) は `2' に設定されます。これは、マルチバイト文字の 最初の 1 バイトにこの文字が使用されることを表しています。 4 番目の文字 (0x03) は `3' に設定されます。この文字は、 マルチバイト文字の 1 バイト目にも 2 バイト目にも使用されます。 5 番目および 6 番目の文字 (0x04, 0x05) は `2' に設定されます。 これは、これらの文字がマルチバイト文字の 2 バイト目に使用されることを 表しています。 .PP GNU fileutils バージョンの ls では、-N ( --literal ) オプションが ついていないとマルチバイト文字のファイル名を表示できません。 もし、fileutils バージョンを使っている場合は、dspmbyte の 2 番目の文字を "ls" に設定してください。そうしないと、 たとえば "ls-F -l" でマルチバイト文字のファイル名が表示できません。 .PP 注: .br この変数が使用可能であるのは、 KANJI と DSPMBYTE がコンパイル時に定義された場合だけです。 .RE .TP 8 .B dunique \fR(+) これが設定されている場合、\fIpushd\fR は、ディレクトリ名を スタックに置く前に \fIname\fR である任意の要素をスタックから削除します。 .TP 8 .B echo これが設定されている場合、各コマンドは、実行される直前に 引数と一緒にエコーされます。組み込みコマンド以外のコマンドについては、 展開がすべて行われた後にエコーされます。組み込みコマンドについては、 コマンドおよびファイル名の置換が行われるよりも前にエコーされます。 これは、置換がユーザの選択によって行われるものだからです。 このシェル変数は、コマンドラインオプション \fB-x\fR で設定されます。 .TP 8 .B echo_style \fR(+) echo 組み込みコマンドのスタイルです。次のように設定できます。 .PP .RS +8 .PD 0 .TP 8 bsd 第 1 引数が `-n' である場合、改行をエコーしません。 .TP 8 sysv echo 中の文字列のバックスラッシュで始まるエスケープシーケンスを 認識します。 .TP 8 both `-n' フラグとバックスラッシュで始まるエスケープシーケンスの 両方ともを認識します。これがデフォルトです。 .TP 8 none どちらも認識しません。 .PD .PP デフォルトでは、ローカルシステムのデフォルトに設定されます。 BSD ならびに System V オプションは、適当なシステムの \fIecho\fR(1) マニュアルページに解説があります。 .RE .TP 8 .B edit \fR(+) これが設定されている場合、コマンドラインエディタが使われます。 対話型シェルではデフォルトで設定されています。 .TP 8 .B ellipsis \fR(+) これが設定されている場合、`%c'/`%.' および `%C' プロンプトシーケンス (\fBprompt\fR シェル変数を参照) は、`/' の代わりに 省略記号 (`...') つきのスキップディレクトリを示すようになります。 .TP 8 .B fignore \fR(+) 補完する際に無視されるファイル名のサフィックスリストです。 .TP 8 .B filec デフォルトでは \fItcsh\fR では補完は常に行われますので、この変数は無視されます。 .B edit が未設定である場合、伝統的な \fIcsh\fR の補完が使用されます。 \fIcsh\fR で設定されている場合は、ファイル名の補完が使われる ようになります。 .TP 8 .B gid \fR(+) ユーザの実グループ ID です。 .TP 8 .B group \fR(+) ユーザのグループ名です。 .TP 8 .B histchars \fBヒストリ置換\fR (そちらも参照) で使われる文字を 決定する文字列です。この値の最初の文字は、デフォルトの `!' の 代わりにヒストリ置換文字として使われます。2 番目の文字は、 クイック置換の際の文字 `^' の代わりをします。 .TP 8 .B histdup \fR(+) ヒストリリスト中の重複エントリの扱いを制御します。 この値が `all' に設定されている場合、単一のヒストリイベントが ヒストリリストに入力されます。`prev' に設定されている場合、 最後のヒストリイベントは現在のコマンドと同じとなり、そのため、 現在のコマンドはヒストリには入力されません。`erase' に設定されて いる場合、ヒストリリスト中に同じイベントが見つかったときには、 古い方のイベントは消去され、現在のものが挿入されます。 `prev' および `all' オプションはヒストリイベントの番号づけを やり直しますので、すき間はあかないのだということに注意してください。 .TP 8 .B histfile \fR(+) `history \-S' および `history \-L' が探すヒストリファイルの デフォルトの場所です。これが設定されていない場合、\fI~/.history\fR が 使われます。別々のマシン間で同じホームディレクトリを共有していたり、 端末ごとにヒストリを分けて保存していたりする場合、\fBhistfile\fR は 便利なものです。通常、\fI~/.history\fR ファイルよりも前に読み込まれる のは \fI~/.tcshrc\fR だけなので、\fBhistfile\fR は\fI~/.login\fR ではなく、\fI~/.tcshrc\fR で設定してください。 .TP 8 .B histlit \fR(+) これが設定されている場合、組み込みコマンド、編集コマンド および \fBsavehist\fR 機構はヒストリリスト中のコマンド行を 文字通りの (展開しない) 形式で使用します。\fItoggle-literal-history\fR 編集コマンドも参照してください。 .TP 8 .B history 最初の単語は、記録しておくべきヒストリイベント数を表します。 オプションである 2 番目の単語 (+) は、ヒストリが どういう形式で表示されるかを示しています。 これが与えられていなければ、 `%h\\t%T\\t%R\\n' が使われます。 フォーマットシーケンスは、\fBprompt\fR 下に記述されており、 そこでは、`%R' の意味が変わることの注意がされています。 デフォルトでは `100' です。 .TP 8 .B home 起動したユーザのホームディレクトリに初期化されます。 ファイル名での `\fI~\fR の展開には、この変数が参照されています。 .TP 8 .B ignoreeof これが空文字列あるいは `0' に設定されており、 入力デバイスが端末である場合には、 \fIend-of-file\fR コマンド (通常は、ユーザが空行に `~D' を打つことで 生成されます) を入力すると、シェルは終了してしまう代わりに `Use "exit" to leave tcsh.' と表示します。 これによって、シェルがうっかり kill されてしまうのを防ぐことができます。 番号 \fIn\fR を設定している場合には、 シェルは \fIn\fR - 1 回連続した \fIend-of-file\fR を無視し、 \fIn\fR 回目の \fIend-of-file\fR があればそのときに終了します。(+) これが設定されていない場合には、`1' が使われます。 つまり、シェルは `^D' 1 回で終了します。 .TP 8 .B implicitcd \fR(+) これが設定されている場合、シェルは、コマンドとして入力された ディレクトリ名を、あたかもそのディレクトリへ移動する要求であるものと 解釈します。\fIverbose\fR に設定されている場合、ディレクトリの移動が 行われることが標準出力にエコーされるようになります。 この振る舞いは、非対話的なシェルスクリプト、あるいは 2 語以上あるコマンド行では禁止されています。 ディレクトリを移動するのは、ディレクトリ名のような名前を持ったコマンドを 実行するよりも優先されますが、エイリアスの置換よりは後になります。 チルダおよび変数の展開も動作します。 .TP 8 .B inputmode \fR(+) `insert' あるいは `overwrite' に設定されている場合、 各行の先頭でエディタが入力モードに入るようになります。 .TP 8 .B killdup \fR(+) キルリング中の重複エントリの扱いを制御します。 `all' にセットすると、一意なエントリのみがキルリングに登録されます。 `prev' にセットすると、 最後にキルされた文字列が現在のキル文字列にマッチする場合、 現在の文字列はリングに登録されません。 `erase' にセットすると、同じ文字列がキルリング中に見付かった場合、 古い文字列が削除されて現在の文字列が挿入されます。 .TP 8 .B killring \fR(+) 何個のキルされた字列をメモリ中に保持するかを示します。 デフォルトで `30' にセットされます。 セットしないか、`2' より小さい値を設定すると、 最近キルした文字列のみをシェルは保持します。 .TP 8 .B listflags \fR(+) `x', `a', `A' あるいはこれらの組合せ (たとえば、`xA') に設定されている場合、 これらの値は、\fIls\-F\fR へのフラグとして使われ、`ls \-xF', `ls \-Fa', `ls \-FA' あるいはこれらの組合せ (たとえば、`ls \-FxA') のように振る舞うようになります。 `a' はすべてのファイルを表示します (たとえ、`.' で始まるファイルで あっても)。`A' は `.' および `..' 以外のファイルすべてを表示し、 `x' は上から下に向かってではなく、左から右に向かってソートします。 \fBlistflags\fR に 2 番目の単語が設定されていれば、 それは `ls(1)' へのパスとして使われます。 .TP 8 .B listjobs \fR(+) これが設定されていれば、ジョブが一時停止したときにすべての ジョブがリストされます。`long' に設定されていれば、 リストは長い形式のものになります。 .TP 8 .B listlinks \fR(+) これが設定されていれば、組み込みコマンド \fIls\-F\fR は 各シンボリックリンクが指しているファイルの種類を表示します。 .TP 8 .B listmax \fR(+) \fIlist-choices\fR 編集コマンドがユーザに最初に尋ねてこないで リストする最大要素数です。 .TP 8 .B listmaxrows \fR(+) \fIlist-choices\fR 編集コマンドがユーザに最初に尋ねてこないで リストする要素の最大行数です。 .TP 8 .B loginsh \fR(+) シェルがログインシェルである場合に設定されます。 シェル中でこの変数を設定したり設定を解除したりしても 何の効力もありません。\fBshlvl\fR も参照してください。 .TP 8 .B logout \fR(+) 通常のログアウトの前には、シェルによって `normal' が、 自動ログアウトの前には `automatic' が、そして、 シェルがハングアップシグナルによって終了させられた場合 (\fBシグナル処理\fRを参照) には `hangup' が設定されます。 \fBautologout\fR シェル変数も参照してください。 .TP 8 .B mail 届けられるメールをチェックするためのファイルあるいは ディレクトリ名です。これは、スペースで区切られ、 オプションで数字を前につけます。 プロンプトを出す前に、最後にメールチェックをしてから 10 分経っていた場合、シェルは各ファイルをチェックし、 もしファイルサイズが 0 より大きいか、あるいはアクセス時刻よりも 変更時刻の方が大きかった場合には `You have new mail.' (あるいは、\fBmail\fR に複数のファイルが含まれていた場合、 `You have new mail in \fIname\fR.') と表示します。 .PP .RS +8 .PD .PP ログインシェルにいる場合には、シェルの起動時刻後にファイルが 変更されない限り、どのメールファイルも報告されません。 これは、余計に通知しないようにするためです。 大部分の login プログラムでは、ログイン時にメールが届いているかどうかを 教えてくれるものです。 .PP \fBmail\fR で指定されたファイルがディレクトリである場合、 シェルは、ディレクトリ中の各ファイルを別々のメッセージとして計算し、 `You have \fIn\fR mails.' とか `You have \fIn\fR mails in \fIname\fR.' とかと適切に報告します。この機能は、主に Andrew Mail System のように、 メールをこの方式で保存するシステム用に提供されたものです。 .PP \fBmail\fR の最初の単語が数値である場合、それはメールチェックの 間隔を変えるものとして受け取られます。秒単位です。 .PP とても稀な状況下ですが、シェルが `You have new mail.' ではなく `You have mail.' と報告することがあります。 .RE .TP 8 .B matchbeep \fR(+) これが `never' に設定されている場合、補完が行われてもビープ音は 鳴りません。 `nomatch' に設定されている場合、マッチするものがないときにのみ ビープ音が鳴ります。 `ambiguous' に設定されている場合、マッチするものが複数あるときに ビープ音が鳴ります。 `notunique' に設定されている場合、完全にマッチするものが 1 つあり、 また、それとは別にもっと長くマッチするものがあったときにビープ音が 鳴ります。 これが設定されていない場合、`ambiguous' が使われます。 .TP 8 .B nobeep \fR(+) これが設定されている場合、ビープ音は完全に無効になります。 \fBvisiblebell\fR も参照してください。 .TP 8 .B noclobber これが設定されている場合、出力リダイレクションに制限がおかれるようになり、 \fB入出力\fRセクションで述べているように、 ファイルをうっかり壊さないように、また、`>>' リダイレクションが存在する ファイルを指すように保証できます。 .TP 8 .B noding \fBprompt\fR の時刻指定子において、時間の変わり目に `DING!' と 表示するのを無効にします。 .TP 8 .B noglob これが設定されている場合、\fBファイル名置換\fRおよび、 \fBディレクトリスタック置換\fR (そちらも参照) が 禁止されます。この機能は、ファイル名を扱わないシェルスクリプトや、 ファイル名のリストを取得した後、さらに展開をされたくない スクリプトには最も有効なものです。 .TP 8 .B nokanji \fR(+) これが設定されており、シェルが漢字をサポートしている場合 (シェル変数 \fBversion\fR を参照)、漢字のサポートを無効にし、 メタキーが使えるようにします。 .TP 8 .B nonomatch これが設定されている場合、\fBファイル名置換\fRおよび \fBディレクトリスタック置換\fR (そちらも参照) の際に、 存在するファイルにマッチしなかったときに、エラーを出さずに そのまま放置するようになります。置換が機能しないときには 相変わらずエラーになります。 たとえば、`echo [' は相変わらずエラーとなります。 .TP 8 .B nostat \fR(+) 補完処理が行われている間に \fIstat\fR(2) をかけるべきではない ディレクトリのリスト (あるいは、ディレクトリにマッチする グロブパターンです。\fBファイル名置換\fRを参照) です。 この機能は、\fIstat\fR(2) を実行するととてつもない時間が かかってしまうようなディレクトリ、 たとえば \fI/afs\fR などを除外するのに通常使われます。 .TP 8 .B notify これが設定されている場合、シェルはジョブが完了したことを非同期に 通知します。デフォルトは、プロンプトが表示される直前に ジョブの完了を提示します。 .TP 8 .B oid \fR(+) ユーザの実組織 ID です (Domain/OS のみです)。 .TP 8 .B owd \fR(+) 前の作業ディレクトリで、\fIcd\fR が使う `\-' および \fIpushd\fR と等価です。 \fBcwd\fR および \fBdirstack\fR シェル変数も参照してください。 .TP 8 .B path 実行可能なコマンドを探すディレクトリのリストです。 null 文字はカレントディレクトリを示します。 \fBpath\fR 変数がない場合、フルパス名での指定のみ実行されます。 \fBpath\fR は、起動時にシェルが環境変数 \fBPATH\fR から設定するか、 あるいは \fBPATH\fR が存在しなかった場合には、システム依存の デフォルト、たとえば `(/usr/local/bin /usr/bsd /bin /usr/bin .)' のようなものに 設定します。 シェルは、`.' を \fBpath\fR の先頭あるいは末尾に置くことができ、 また、コンパイルの仕方に依存しますが、 `.' を完全に省いてしまうことも できます。\fB\-c\fR, \fB\-t\fR オプションのどちらも与えられていない シェルは、\fI~/.tcshrc\fR を読み込んだ後および \fBpath\fR が リセットされるたびにディレクトリの中身をハッシュに格納します。 シェルがアクティブである間に、ユーザが \fBpath\fR 中の ディレクトリに新しいコマンドを追加した場合、 シェルがそのコマンドを見つけられるように \fIrehash\fR を実行する必要があるかもしれません。 .TP 8 .B printexitvalue \fR(+) これが設定されており、対話型のプログラムが 0 以外のステータスで 終了した場合、シェルは `Exit \fBstatus\fR' と表示します。 .TP 8 .B prompt 端末からコマンドを読み込む前に表示される文字列です。 \fBprompt\fR には、次のフォーマット列 (+) のどれを含んでも構いません。 このフォーマット列は、与えられた情報で書き換えられます。 .PP .RS +8 .PD 0 .TP 4 %/ カレント作業ディレクトリです。 .TP 4 %~ カレント作業ディレクトリですが、`~' で表現される ユーザのホームディレクトリおよび `~user' で表現される 他のユーザのホームディレクトリを \fBファイル名置換\fRします。 `~user' の置換は、現在のセッションにおいて、 シェルがパス名に `~\fIuser\fR' を使っている場合にのみ起こります。 .TP 4 %c[[0]\fIn\fR], %.[[0]\fIn\fR] 現在の作業ディレクトリの、末尾の要素です。 数字 \fIn\fR が指定されている場合、末尾の \fIn\fR 個の要素です。 \fIn\fR が `0' で開始する場合、スキップされた要素数が 末尾要素の前に付き、次の書式となります `/<\fIスキップされた数\fR>末尾要素'。 シェル変数 \fBellipsis\fR が設定されている場合、 スキップされた要素は省略記号で置換されますので、 全体的には `...末尾要素' となります。 `~' 置換は、前述の `%~' と同様に行われますが、 `~' 要素は、末尾要素数を数える対象からは除外されます。 .TP 4 %C %c に似ていますが、`~' の置換を行いません。 .TP 4 %h, %!, ! 現在のヒストリイベント番号です。 .TP 4 %M 完全なホスト名です。 .TP 4 %m 最初の `.' までのホスト名です。 .TP 4 %S (%s) 強調表示モードを開始 (終了) します。 .TP 4 %B (%b) ボールド体表示モードを開始 (終了) します。 .TP 4 %U (%u) アンダラインモードを開始 (終了) します。 .TP 4 %t, %@ AM/PM の 12 時間表記での時刻です。 .TP 4 %T `%t' に似ていますが、こちらは 24 時間表記です (ただし、シェル変数 \fBampm\fR も参照)。 .TP 4 %p 秒まで含めた、AM/PM の 12 時間表記での `正確な' 時刻です。 .TP 4 %P `%p' に似ていますが、こちらは 24 時間表記です (ただし、シェル変数 \fBampm\fR も参照)。 .TP 4 \e\fIc\fR \fIc\fR は \fIbindkey\fR 中にあるものとしてパースされます。 .TP 4 ^\fIc\fR \fIc\fR は \fIbindkey\fR 中にあるものとしてパースされます。 .TP 4 %% `%' 1 つです。 .TP 4 %n ユーザ名です。 .TP 4 %j ジョブ数です。 .TP 4 %d `Day' 形式の曜日。 .TP 4 %D `dd' 形式の日にち。 .TP 4 %w `Mon' 形式の月。 .TP 4 %W `mm' 形式の月。 .TP 4 %y `yy' 形式の年。 .TP 4 %Y `yyyy' 形式の年。 .TP 4 %l シェルの tty。 .TP 4 %L プロンプトの終わりから、 ディスプレイの終わりまたは行末までクリアします。 .TP 4 %$ `$' の直後のシェル変数または環境変数を展開します。 .TP 4 %# 普通のユーザは `>' (または \fBpromptchars\fR シェル変数の最初の文字)、 スーパユーザは `#' (または \fBpromptchars\fR の 2 番目の文字)。 .TP 4 %{\fIstring\fR%} \fIstring\fR を文字通りのエスケープシーケンスとして取り込みます。 これは端末属性を変更するためにのみ使うべきで、 カーソル位置の移動をこれで行ってはいけません。 これは \fBprompt\fR の最後のシーケンスであってはいけません。 .TP 4 %? プロンプトの直前で実行されたコマンドの戻り値。 .TP 4 %R \fBprompt2\fR の中ではパーザの状態。 \fBprompt3\fR の中では修正された文字列。 \fBhistory\fR の中では履歴文字列。 .PD .PP `%B', `%S', `%U', `%{\fIstring\fR%}' は、 8bit クリーンなシェルでのみ利用できます。 \fBversion\fR シェル変数を参照してください。 .PP ボールド、スタンドアウト、下線といったシーケンスは、 スーパユーザのシェルを区別するために使われることが多いです。 たとえば、 .IP "" 4 > set prompt = "%m [%h] %B[%@]%b [%/] you rang? " .br tut [37] \fB[2:54pm]\fR [/usr/accts/sys] you rang? _ .PP `%t', `%@', `%T', `%p', `%P' のどれかが使われていて、 かつ \fBnoding\fR が設定されていなければ、 毎正時 (`:00' 分) には実際の時刻の代わりに `DING!' を表示します。 .PP 対話的シェルでのデフォルトは `%# ' です。 .RE .TP 8 .B prompt2 \fR(+) \fIwhile\fR ループや \fIforeach\fR ループの中で、 また `\\' で終った行の次の行で、 プロンプトとして用いられる文字列。 \fBprompt\fR (そちらも参照) と同じ フォーマットシーケンスが使えます。 `%R' の意味が変わることに注意してください。 対話的シェルでのデフォルトは `%R?' です。 .TP 8 .B prompt3 \fR(+) 自動スペル訂正の確定時のプロンプト文字列。 \fBprompt\fR (そちらも参照) と同じ フォーマットシーケンスが使えます。 `%R' の意味が変わることに注意してください。 対話的シェルでのデフォルトは `CORRECT>%R (y|n|e|a)?' です。 .TP 8 .B promptchars \fR(+) (2 文字の文字列に) 設定すると、\fBprompt\fR シェル変数中の `%#' フォーマットシーケンスが、普通のユーザでは最初の文字で、 スーパユーザでは 2 番目の文字で置き換えられます。 .TP 8 .B pushdtohome \fR(+) 設定すると、引数をとらない \fIpushd\fR は、 \fIcd\fR のように `pushd ~' を実行します。 .TP 8 .B pushdsilent \fR(+) 設定すると、\fIpushd\fR と \fIpopd\fR の際に ディレクトリスタックが表示されなくなります。 .TP 8 .B recexact \fR(+) 設定すると、補完の際に正確なマッチがあれば、 より長いマッチが可能な場合でも、正確なほうに補完します。 .TP 8 .B recognize_only_executables \fR(+) 設定すると、コマンドリストは パス中にある実行可能なファイルのみを表示します。遅いです。 .TP 8 .B rmstar \fR(+) 設定すると、ユーザは `rm *' を実行する前に確認を受けます。 .TP 8 .B rprompt \fR(+) (コマンド入力後) prompt が左に表示される際に、 スクリーンの右側 (コマンド入力の後ろ側) に表示される文字列。 prompt と同じフォーマット文字列が使えます。 この文字列は、コマンド入力を邪魔しないように自動的に隠れたり、 また再度現れたりします。 (左側の) プロンプト、コマンド入力、この文字列が 最初の 1 行に収まる場合に限り、この文字列は表示されます。 \fBedit\fR が設定されていなければ、 \fBrprompt\fR はプロンプトの後、コマンド入力の前に表示されます。 .TP 8 .B savedirs \fR(+) 設定すると、シェルは終了する前に `dirs \-S' を行います。 最初の単語を数字に設定すると、 その個数までディレクトリスタックのエントリを保存します。 .TP 8 .B savehist 設定すると、シェルは終了する前に `history \-S' を行います。 最初の単語を数字に設定すると、その個数までの行が保存されます。 (個数は \fBhistory\fR 以下でなければなりません。) 2 番目の単語を `merge' にすると、 履歴ファイルが存在する場合に、置換ではなく追加を行います。 そしてタイムスタンプによってソートを行い、 最近のイベントを残します。(+) .TP 8 .B sched \fR(+) \fIsched\fR 組み込みコマンドがスケジュールイベントを表示する書式。 特に指定しなければ `%h\\t%T\\t%R\\n' が使われます。 フォーマットシーケンスは上記の \fBprompt\fR 以下に書いてあります。 `%R' の意味が変わることに注意してください。 .TP 8 .B shell シェルのファイル。これはシェルをフォークして、 実行ビットが設定されているがシステムによる実行が不可能なファイルを 実行するために用いられます (\fB組み込みコマンド、非組み込みコマンドの実行\fRを参照)。 初期値は、(システム依存の) シェルの置き場所です。 .TP 8 .B shlvl \fR(+) 入れ子になったシェルの数。ログインシェルでは 1 にリセットされます。 \fBloginsh\fR も参照してください。 .TP 8 .B status 最後のコマンドによって返された状態。 コマンドが異常終了した場合には 0200 が加えられます。 組み込みコマンドは、失敗すると終了状態 `1' を返します。 その他の場合は、すべての組み込みコマンドは状態 `0' を返します。 .TP 8 .B symlinks \fR(+) いくつか異なった値に設定でき、 シンボリックリンク (`symlink') の解決を制御できます。 .RS +8 .PP `chase' に設定すると、 カレントディレクトリがシンボリックリンクを含むディレクトリになったら、 リンクをそれが指しているディレクトリの実名に展開します。 この機能はユーザのホームディレクトリでは働きません。これはバグです。 .PP `ignore' にすると、 このシェルはリンクを通ってカレントディレクトリを移動する場合、 移動先のディレクトリを現在のディレクトリに対する 相対位置として構築しようとします。 これはすなわち、シンボリックリンクを通して cd を行い、 続いて `cd ..' を行うと、 元のディレクトリに戻る、ということを意味します。 これは組み込みコマンドとファイル名補完にのみ影響します。 .PP `expand' に設定すると、シェルはパス名のように見える引数を 実際に展開して、シンボリックリンクを元に戻そうとします。 これは組み込みコマンドのみならず、すべてのコマンドに影響します。 残念ながら、これは認識しにくいファイル名 (たとえばコマンドオプションに埋めこまれたものなど) には動作しません。 クォートすれば展開は行われません。 たいていの場合はこの設定が便利ですが、 展開すべき引数を認識できないと、誤解や混乱の元になるかもしれません。 妥協案として、 `ignore' にしておいて、 必要な場合には編集コマンド \fInormalize-path\fR (デフォルトでは ^X-n にバインドされています) を使うのがいいかもしれません。 .PP 順にいくつか例を示します。 まずは遊び場となるディレクトリを準備しましょう。 .IP "" 4 > cd /tmp .br > mkdir from from/src to .br > ln \-s from/src to/dst .PP \fBsymlinks\fR が設定されていない場合の動作: .IP "" 4 > cd /tmp/to/dst; echo $cwd .br /tmp/to/dst .br > cd ..; echo $cwd .br /tmp/from .PP \fBsymlinks\fR が `chase' に設定されている場合の動作: .IP "" 4 > cd /tmp/to/dst; echo $cwd .br /tmp/from/src .br > cd ..; echo $cwd .br /tmp/from .PP \fBsymlinks\fR が `ignore' に設定されている場合の動作: .IP "" 4 > cd /tmp/to/dst; echo $cwd .br /tmp/to/dst .br > cd ..; echo $cwd .br /tmp/to .PP \fBsymlinks\fR が `expand' に設定されている場合の動作: .IP "" 4 > cd /tmp/to/dst; echo $cwd .br /tmp/to/dst .br > cd ..; echo $cwd .br /tmp/to .br > cd /tmp/to/dst; echo $cwd .br /tmp/to/dst .br > cd ".."; echo $cwd .br /tmp/from .br > /bin/echo .. .br /tmp/to .br > /bin/echo ".." .br \&.. .PP いくつか注意しますと、`expand' による展開は、 1) \fIcd\fR のような組み込みコマンドに対しては `ignore' のように働きます。 2) クォートすれば行われません。 3) 非組み込みコマンドの場合は、ファイル名を渡す前に行われます。 .RE .TP 8 .B tcsh \fR(+) `R.VV.PP' 形式のシェルのバージョン番号です。 `R' はメジャーリリース番号、 `VV' はカレントバージョン、 `PP' はパッチレベルです。 .TP 8 .B term 端末の種類。 \fBスタートアップとシャットダウン\fR で述べているように、通常は \fI~/.login\fR で設定されます。 .TP 8 .B time 数値を設定すると、それ以上の CPU 時間 (秒) を消費したコマンドの実行後に、 自動的に組み込みコマンド \fItime\fR (そちらも参照) を実行します。2 番目の単語があれば、 \fItime\fR 組み込みコマンドの出力フォーマット文字列として 使われます。 (u) 以下のシーケンスがフォーマット文字列で使えます。 .PP .RS +8 .PD 0 .TP 4 %U プロセスがユーザモードで消費した CPU 時間 (秒)。 .TP 4 %S プロセスがカーネルモードで消費した CPU 時間 (秒)。 .TP 4 %E (壁時計での) 経過時間 (秒)。 .TP 4 %P (%U + %S) / %E として計算される CPU 使用率。 .TP 4 %W プロセスがスワップされた回数。 .TP 4 %X (共有) テキスト空間の平均使用量。 Kbyte 単位。 .TP 4 %D (非共有) データ/スタック空間の平均使用量。 Kbyte 単位。 .TP 4 %K (%X + %D) の総使用量。 Kbyte 単位。 .TP 4 %M プロセスが使用したメモリの瞬間最大値。 Kbyte 単位。 .TP 4 %F メジャーページフォールトの回数 (ディスクから取って来る必要があったページ数)。 .TP 4 %R マイナーページフォールトの回数。 .TP 4 %I 入力操作の回数。 .TP 4 %O 出力操作の回数。 .TP 4 %r ソケットメッセージを受け取った回数。 .TP 4 %s ソケットメッセージを送った回数。 .TP 4 %k シグナルを受け取った回数。 .TP 4 %w 自発的なコンテキストスイッチの回数 (wait の回数)。 .TP 4 %c 非自発的なコンテキストスイッチの回数。 .PD .PP BSD 資源制限機能の無いシステムでは、 最初の 4 つのシーケンスだけがサポートされています。 デフォルトの時間フォーマットは、 資源使用報告をサポートしているシステムでは `%Uu %Ss %E %P %X+%Dk %I+%Oio %Fpf+%Ww' で、 そうでないシステムでは `%Uu %Ss %E %P' です。 .PP Sequent の DYNIX/ptx では、 %X, %D, %K, %r, %s が使えませんが、 以下の追加シーケンスが利用できます。 .PP .PD 0 .TP 4 %Y システムコールが実行された回数。 .TP 4 %Z 要求に応じて 0 で埋められたページ数。 .TP 4 %i プロセスの常駐サイズがカーネルによって増加させられた回数。 .TP 4 %d プロセスの常駐サイズがカーネルによって減少させられた回数。 .TP 4 %l read システムコールが実行された回数。 .TP 4 %m write システムコールが実行された回数。 .TP 4 %p raw ディスク装置から読み込んだ回数。 .TP 4 %q raw ディスク装置へ書き込んだ回数。 .PD .PP デフォルトの時間フォーマットは `%Uu %Ss $E %P %I+%Oio %Fpf+%Ww' です。 マルチプロセッサでは CPU 使用率が 100% より高くなることがあります。 .RE .TP 8 .B tperiod \fR(+) 特別なエイリアス \fIperiodic\fR の実行される周期 (分単位)。 .TP 8 .B tty \fR(+) tty の名前。端末にアタッチされていない場合は空。 .TP 8 .B uid \fR(+) ユーザの実ユーザ ID。 .TP 8 .B user ユーザのログイン名。 .TP 8 .B verbose 設定すると、ヒストリ置換後に、 各コマンドの単語を (あれば) 表示します。 コマンドラインオプション \fB\-v\fR によって設定されます。 .TP 8 .B version \fR(+) バージョン ID スタンプ。 シェルのバージョン番号 (\fBtcsh\fR を参照)、 配布元、リリース日、ベンダー、オペレーティングシステム、 マシン (\fBVENDOR\fR, \fBOSTYPE\fR, \fBMACHTYPE\fR を参照)、 コンパイル時に設定されたオプションをカンマで区切ったリストからなります。 ディストリビューションのデフォルトとして セットされたオプションが記録されています。 .PP .RS +8 .PD 0 .TP 4 8b シェルは 8bit クリーン。デフォルト。 .TP 4 7b シェルは 8bit クリーンでない。 .TP 4 nls システムの NLS を使う。 NLS のあるシステムではデフォルト。 .TP 4 lf ログインシェルは \fI/etc/csh.cshrc\fR の後ではなく先に \fI/etc/csh.login\fR を実行し、 \fI~/.tcshrc\fR と \fI~/.history\fR の後ではなく先に \fI~/.login\fR を実行する。 .TP 4 dl セキュリティ上の理由から `.' を \fBpath\fR の最後に置く。デフォルト。 .TP 4 nd セキュリティ上の理由から `.' を \fBpath\fR に含めない。 .TP 4 vi \fIemacs\fR-形式ではなく \fIvi\fR-形式の編集をデフォルトにする。 .TP 4 dtr ログインシェルは終了時に DTR を落とす。 .TP 4 bye \fIbye\fR を \fIlogout\fR の同義語とし、 \fIlog\fR を \fIwatchlog\fR の別名として扱う。 .TP 4 al \fBautologout\fR を有効にする。デフォルト。 .TP 4 kan \fBnokanji\fR シェル変数が設定されない限り、 ロケール設定が適切であれば、漢字を使う。 .TP 4 sm システムの \fImalloc\fR(3) を使う。 .TP 4 hb シェルスクリプトの実行時に `#! ' 方式をエミュレートする。 .TP 4 ng \fInewgrp\fR 組み込みコマンドが利用可能。 .TP 4 rh シェルは \fBREMOTEHOST\fR 環境変数を設定しようとする。 .TP 4 afs シェルはもしローカルな認証が失敗したら、 kerberos サーバにパスワードを確認する。 \fBafsuser\fR シェル変数か \fBAFSUSER\fR 環境変数が 設定されていたら、その内容でローカルユーザ名を上書きする。 .PD .PP システム管理者は、文字列を追加して ローカルバージョンでの違いを示すようにできます。 .RE .TP 8 .B visiblebell \fR(+) 設定すると、音声ベルの代わりに画面をフラッシュします。 \fBnobeep\fR も参照してください。 .TP 8 .B watch \fR(+) ログイン / ログアウトの監視対象とする、「ユーザ / 端末」ペアのリスト。 ユーザに対する端末が `any' なら、指定したユーザをすべての端末で監視します。 逆にユーザが `any' なら、指定した端末ですべてのユーザを監視します。 \fBwatch\fR を `(any any)' に設定すると、 すべてのユーザと端末を監視します。 たとえば、 .RS +8 .IP "" 4 set watch = (george ttyd1 any console $user any) .PP は、ユーザ `george' の ttyd1 での行動を、 そしてあらゆるユーザのコンソールでの行動を、 そして自分自身 (または不法侵入者) のすべての端末での行動を報告します。 .PP デフォルトでは、ログインとログアウトは 10 分毎に調べられますが、 \fBwatch\fR の最初の単語に、調べる間隔を分単位で書くこともできます。 たとえば、 .IP "" 4 set watch = (1 any any) .PP は 1 分おきにあらゆるログイン / ログアウトを報告します。 我慢の効かない人は、\fIlog\fR 組み込みコマンドを用いれば、 いつでも \fBwatch\fR のレポートを見ることができます。 \fBwatch\fR が最初に設定された時には、 現在ログインしているユーザリストが (\fIlog\fR 組み込みコマンドによって) 報告されます。 .PP \fBwatch\fR の報告形式は \fBwho\fR シェル変数で制御します。 .RE .TP 8 .B who \fR(+) \fBwatch\fR メッセージのフォーマット文字列。 以下のシーケンスが得られた情報で置換されます。 .PP .RS +8 .PD 0 .TP 4 %n ログイン / ログアウトしたユーザの名前。 .TP 4 %a 観察された行動: `logged on', `logged off', `replaced \fIolduser\fR on' のいずれか。 .TP 4 %l ユーザがログイン / ログアウトした端末 (tty)。 .TP 4 %M リモートホストの完全なホスト名。 ローカルホストでのログイン / ログアウトの場合は `local'。 .TP 4 %m リモートホストの、最初の `.' までのホスト名。 IP アドレスや X Window System ディスプレイの場合は名前全体。 .PD .PP %M と %m は \fI/etc/utmp\fR にリモートホスト名を 格納するシステムでのみ利用できます。 設定しなければ `%n has %a %l from %m.' が用いられます。 ただしリモートホスト名を格納しないシステムでは `%n has %a %l.' が用いられます。 .RE .TP 8 .B wordchars \fR(+) \fIforward-word\fR, \fIbackward-word\fR 等の編集コマンドで、 単語の一部とみなされる非英数文字のリスト。 設定されなければ `*?_\-.[]~=' が使われます。 .SH 環境変数 .TP 8 .B AFSUSER \fR(+) \fBafsuser\fR シェル変数と同じです。 .TP 8 .B COLUMNS 端末の桁数です (\fB端末管理\fR を参照)。 .TP 8 .B DISPLAY X Window System によって使われます (\fIX\fR(1) を参照)。 設定されると、このシェルは \fBautologout\fR (そちらも参照) を設定しません。 .TP 8 .B EDITOR デフォルトのエディタのパス名です。 \fBVISUAL\fR 環境変数と \fIrun-fg-editor\fR 編集コマンドも参照してください。 .TP 8 .B GROUP \fR(+) \fBgroup\fR シェル変数と同じです。 .TP 8 .B HOME \fBhome\fR シェル変数と同じです。 .TP 8 .B HOST \fR(+) シェルが実行されているマシンの名前で初期化されます。 これは \fIgethostname\fR(2) システムコールで決定されます。 .TP 8 .B HOSTTYPE \fR(+) シェルが実行されているマシンのタイプで初期化されます。 これはコンパイル時に決定されます。 この変数は廃止される予定であり、将来のバージョンで削除されるでしょう。 .TP 8 .B HPATH \fR(+) \fIrun-help\fR 編集コマンドがコマンドの解説文書を探す ディレクトリのリストです。区切り文字はコロンです。 .TP 8 .B LANG 優先的に使用される文字環境を与えます。 \fB固有言語システムのサポート\fRを参照してください。 .TP 8 .B LC_CTYPE 設定されていると、ctype キャラクタの扱いだけが変更されます。 \fB固有言語システムのサポート\fRを参照してください。 .TP 8 .B LINES 端末の行数です。 \fB端末管理\fRを参照してください。 .TP 8 .B LS_COLORS この変数のフォーマットは \fBtermcap\fR(5) ファイルのフォーマットと 似ています。"\fIxx=string\fR" の形をした式をコロンで区切って並べた リストです。"\fIxx\fR" は 2 文字の変数名です。 変数とそれらのデフォルト値は以下の通りです。 .PP .RS +8 .RS +4 .PD 0 .TP 12 no 0 Normal (non-filename) text: ファイル名を除く通常のテキスト .TP 12 fi 0 Regular file: 通常のファイル .TP 12 di 01;34 Directory: ディレクトリ .TP 12 ln 01;36 Symbolic link: シンボリックリンク .TP 12 pi 33 Named pipe (FIFO): 名前付きパイプ .TP 12 so 01;35 Socket: ソケット .TP 12 do 01;35 Door: ドア .TP 12 bd 01;33 Block device: ブロック型デバイス .TP 12 cd 01;32 Character device: キャラクタ型デバイス .TP 12 ex 01;32 Executable file: 実行可能ファイル .TP 12 mi (none) Missing file (defaults to fi): 行方不明のファイル .TP 12 or (none) Orphaned symbolic link (defaults to ln): リンク先のないシンボリックリンク .TP 12 lc ^[[ Left code: 色指定シーケンス開始コード .TP 12 rc m Right code: 色指定シーケンス終了コード .TP 12 ec (none) End code (replaces lc+no+rc): 色出力を終えるシーケンス .PD .RE .PP デフォルトから変更したい変数だけを指定すれば OK です。 .PP ファイルの名前を、ファイル名の拡張子をもとに色づけすることもできます。 これの指定は、\fBLS_COLORS\fR 変数に \fB"*ext=string"\fR のシンタックスを用いて行います。 たとえば、ISO 6429 のコードを使いすべての C 言語のソースファイルを ブルーに色づけするには \fB"*.c=34"\fR と指定すればよいでしょう。 これは \fB.c\fR で終わるすべてのファイルをブルー (34) に色づけします。 .PP コントロールキャラクタは C スタイルのエスケープ表記か stty のような ^\- 表記のどちらかで書くことができます。C スタイルの表記では エスケープコードの記述に \fB^[\fR, スペースコードの記述に \fB\_\fR, デリートコードの記述に \fB?\fR を追加します。 さらに、\fB^[\fR エスケープキャラクタを用いると、 \fB^[\fR, \fB^\fR, \fB:\fR, \fB=\fR のデフォルトの解釈を 変更することができます。 .PP それぞれのファイルは \fB\fR \fB\fR \fB\fR \fB\fR \fB\fR のように書かれます。 \fB\fR が未定義ならば、\fB\fR \fB \fB\fR のシーケンスが代わりに使われます。 こちらの方が通常便利に使えますが、あまり一般的ではありません。 left, right, end のコードを用意した理由は、 同じシーケンスを繰り返し入力しなくてもいいように、また、 妙な端末に対応できるようにするためです。 通常は、ISO 6429 カラーシーケンスと異なるシステムを使っていない 限り、これらを変更する必要はほとんどありません。 .PP 端末が ISO 6429 color コードを使っていれば、(\fBlc\fR, \fBrc\fR, \fBec\fR コードを全く使わずに) セミコロンで区切られた数字のコマンドで タイプコードを構成することができます。 良く用いられるコマンドは以下の通りです。 .PP .RS +8 .PD 0 .TP 4 0 デフォルトの色に戻します。 .TP 4 1 高輝度色 .TP 4 4 アンダライン付きテキスト .TP 4 5 点滅テキスト .TP 4 30 前景色黒 .TP 4 31 前景色赤 .TP 4 32 前景色グリーン .TP 4 33 前景色黄 (ブラウン) .TP 4 34 前景色ブルー .TP 4 35 前景色紫 .TP 4 36 前景色シアン .TP 4 37 前景色白 (グレー) .TP 4 40 背景色黒 .TP 4 41 背景色赤 .TP 4 42 背景色グリーン .TP 4 43 背景色黄 (ブラウン) .TP 4 44 背景色ブルー .TP 4 45 背景色紫 .TP 4 46 背景色シアン .TP 4 47 背景色白 (グレー) .PD .RE .PP すべてのコマンドがすべてのシステムや表示装置で 動作するわけではありません。 .PP 少なからぬ端末プログラムではデフォルトの終了コードを正しく 認識しません。ディレクトリのリストをした後ですべてのテキストに 色を付けるためには、\fBno\fR コードと \fBfi\fR コードを、 それぞれ 0 から前景色、背景色の数値コードへ変更してみてください。 .RE .TP 8 .B MACHTYPE \fR(+) コンパイル時に決定されたマシンタイプ (マイクロプロセッサまたは、 マシンモデル) です。 .TP 8 .B NOREBIND \fR(+) 設定されていると、印刷可能文字は \fIself-insert-command\fR を 繰り返し実行されません。 \fB固有言語システムのサポート\fRを参照してください。 .TP 8 .B OSTYPE \fR(+) コンパイル時に決定されたオペレーションシステムです。 .TP 8 .B PATH 実行可能ファイルを探すディレクトリの、コロン区切り形式のリスト。 シェル変数 \fBpath\fR によく似ていますがフォーマットに違いがあります。 .TP 8 .B PWD \fR(+) シェル変数 \fBcwd\fR に似ていますが、シェル変数とは同期していません。 実際のディレクトリ変更が行われたあとでだけアップデートされます。 .TP 8 .B REMOTEHOST \fR(+) ユーザがどのホストからログインしているかを示します (リモートからのログインで、 かつこのシェルがこれらの情報を決定できる場合)。 シェルがそのようにコンパイルされている場合だけに設定されます。 \fBversion\fR シェル変数を参照してください。 .TP 8 .B SHLVL \fR(+) \fBshlvl\fR と同じです。 .TP 8 .B SYSTYPE \fR(+) 現在のシステムタイプです。 (Domain/OS のみ) .TP 8 .B TERM \fBterm\fR シェル変数と同じです。 .TP 8 .B TERMCAP 端末のケーパビリティ文字列です。 \fB端末管理\fRを参照してください。 .TP 8 .B USER \fBuser\fR シェル変数と同じです。 .TP 8 .B VENDOR \fR(+) コンパイル時に決定されたベンダ名です。 .TP 8 .B VISUAL デフォルトのフルスクリーンエディタへのパス名です。 \fBEDITOR\fR 環境変数と \fIrun-fg-editor\fR 編集コマンドも参照してください。 .SH 関連ファイル .PD 0 .TP 16 .I /etc/csh.cshrc すべてのシェルで最初に読み込まれます。 ConvexOS, Stellix, Intel では \fI/etc/cshrc\fR を使います。 NeXTs では \fI/etc/cshrc.std\fR を使います。 A/UX, AMIX, Cray, IRIX の \fIcsh\fR(1) はこのファイルを読みませんが、 いずれにせよ \fItcsh\fR ではこのファイルが読み込まれます。 Solaris 2.x もこのファイルを持ちませんが、\fItcsh\fR は \fI/etc/.cshrc\fR を読み込みます。(+) .TP 16 .I /etc/csh.login \fI/etc/csh.cshrc\fR の後にログインシェルによって読み込まれます。 ConvexOS, Stellix, Intel では \fI/etc/login\fR を使います。 NeXTs では \fI/etc/login.std\fR を使用します。 Solaris 2.x では \fI/etc/.login\fR を使います。 A/UX, AMIX, Cray, IRIX では \fI/etc/cshrc\fR を使います。 .TP 16 .I ~/.tcshrc \fR(+) \fI/etc/csh.cshrc\fR かそれに相当するファイルの後に、 すべてのシェルで読み込まれます。 .TP 16 .I ~/.cshrc \fI~/.tcshrc\fR が存在しなければ、 \fI/etc/csh.cshrc\fR かそれに相当するファイルの後に、 すべてのシェルで読み込まれます。 このマニュアルでは `\fI~/.tcshrc\fR' を 「`\fI~/.tcshrc\fR' か `\fI~/.tcshrc\fR' が見つからなかった場合の \fI~/.cshrc\fR'」 の意味で使用します。 .TP 16 .I ~/.history \fBsavehist\fR が設定されている場合は \fI~/.tcshrc\fR の後にログインシェルによって読み込まれます。 ただし \fBhistfile\fR の部分も参照してください。 .TP 16 .I ~/.login \fI~/.tcshrc\fR または \fI~/.history\fR の後にログインシェルによって 読み込まれます。シェルは\fI~/.login\fR を \fI~/.tcshrc\fR と \fI~/.history\fR の後にではなく、前に読み込むように コンパイルされているかもしれません。 \fBversion\fR シェル変数を参照してください。 .TP 16 .I ~/.cshdirs \fR(+) \fBsavedirs\fR が設定されている場合には、 \fI~/.login\fR の後にログインシェルによって読み込まれます。 ただし \fBdirsfile\fR も参照してください。 .TP 16 .I /etc/csh.logout ログアウト時にログインシェルによって読み込まれます。 ConvexOS, Stellix, Intel では、 \fI/etc/logout\fR を使います。 A/UX, AMIX, Cray, IRIX では、 \fIcsh\fR(1) はこれに対応するファイルを持ちませんが、 いずれにしても \fItcsh\fR はこのファイルを読みます。 Solaris 2.x も \fI/etc/logout\fR を持っていませんが、 \fItcsh\fR は \fI/etc/.logout\fR を読み込みます。 (+) .TP 16 .I ~/.logout \fI/etc/csh.logout\fR またはその相当ファイルが実行された後に、 ログインシェルによって読み込まれます。 .TP 16 .I /bin/sh `#' で始まらないシェルスクリプトを解釈実行するために使われます。 .TP 16 .I /tmp/sh* `<<' 用の一時ファイルです。 .TP 16 .I /etc/passwd ホームディレクトリ `~name' を代入するための情報源です。 .PD .PP スタートアップファイルの読み込みの順番は、 シェルのコンパイル時に変更されているかもしれません。 \fBスタートアップとシャットダウン\fRと \fBversion\fR を参照してください。 .SH "新規機能 (+)" このマニュアルでは、\fItcsh\fR をひとつの対象として記述してきました。 しかし \fIcsh\fR(1) の経験者は、 \fItcsh\fR の新しい機能に特に興味があるでしょう。 .PP コマンド行編集: GNU Emacs スタイルや \fIvi\fR(1)-スタイルの キーバインディングをサポートしています。 \fBコマンド行エディタ\fRと\fB編集コマンド\fRを参照してください。 .PP プログラマブルで対話的な単語補完と一覧表示。 \fB補完と一覧\fRと、組み込みコマンド \fIcomplete\fR, \fIuncomplete\fR の記述を見てください。 .PP ファイル名、コマンド、変数名の\fBスペル訂正\fR (そちらも参照)。 .PP \fBエディタ編集コマンド\fR (そちらも参照) で、 コマンドのタイプ中に他の便利な機能を実行できます。 ヘルプファイルの参照してください (\fIrun-help\fR)、 手軽にエディタの再起動 (\fIrun-fg-editor\fR)、 コマンド解決 (\fIwhich-command\fR) などができます。 .PP 高性能化されたヒストリ機能。 ヒストリリストのイベントにタイムスタンプをつけられます。 \fIhistory\fR コマンドおよびそれに関連するシェル変数、 \fBヒストリ置換\fRに記述されている、 以前には文書化されていなかった `#' イベント記述子と新しい修正子、 \fI*-history\fR, \fIhistory-search-*\fR, \fIi-search-*\fR, \fIvi-search-*\fR, \fItoggle-literal-history\fR 各編集コマンド、 シェル変数 \fBhistlit\fR なども参照してください。 .PP 高性能化されたディレクトリ解釈 (parsing) とディレクトリスタック操作。 \fIcd\fR, \fIpushd\fR, \fIpopd\fR and \fIdirs\fR コマンドとそれらに 関連するシェル変数、\fBディレクトリスタック置換\fRでの説明、 \fBdirstack\fR, \fBowd\fR, \fBsymlinks\fR シェル変数、 \fInormalize-command\fR, \fInormalize-path\fR 編集コマンドなどを参照してください。 .PP グロブパターンの否定。 \fBファイル名置換\fRを見てください。 .PP 新しいファイル問い合わせ演算子 (そちらも参照) とそれらを用いる組み込みコマンド \fIfiletest\fR。 .PP スケージューリングされたイベント、特別なエイリアス、自動ログアウト、 端末のロック、コマンド待ち、ログインとログアウトの監視などなどを含む、 各種の\fB自動イベント、定期イベント、時刻指定イベント\fR (それぞれの項目を参照)。 .PP 固有言語システムのサポート (\fB固有言語システムのサポート\fRを見てください)、 OS 固有の各種機能のサポート (\fBOS 固有機能のサポート\fRと \fBecho_style\fR シェル変数を参照)、 システム依存のファイル配置 (\fB関連ファイル\fRを参照) .PP 拡張された端末管理能力 (\fB端末管理\fRを参照)。 .PP \fIbuiltins\fR, \fIhup\fR, \fIls\-F\fR, \fInewgrp\fR, \fIprintenv\fR, \fIwhich\fR, \fIwhere\fR などの新しい 組み込みコマンド (それぞれの項目を参照)。 .PP 新しい変数。シェルから便利な情報を簡単に入手できます。 \fBgid\fR, \fBloginsh\fR, \fBoid\fR, \fBshlvl\fR, \fBtcsh\fR, \fBtty\fR, \fBuid\fR, \fBversion\fR シェル変数と、 \fBHOST\fR, \fBREMOTEHOST\fR, \fBVENDOR\fR, \fBOSTYPE\fR, \fBMACHTYPE\fR 環境変数。 それぞれの説明を見てください。 .PP 有用な情報をプロンプト文字列に埋めこむための新しいシンタックス (\fBprompt\fR を参照)。 ループとスペル訂正用の特別なプロンプト (\fBprompt2\fR と \fBprompt3\fR を参照)。 .PP 読み取り専用の変数 (\fB変数置換\fRを参照)。 .SH バグ サスペンドされたコマンドが再開されたときに、 カレントディレクトリが起動されたときと違っている場合には、 起動時のディレクトリを表示します。 ジョブが内部でディレクトリを変更することもあり得るので、 これは間違った情報を与えてしまうかもしれません。 .PP シェルの組み込み機能は停止、再開できません。 `a ; b ; c' のような形のコマンド列を停止させるときの処理も あまり上品なものではありません。 `b' コマンドをサスペンドさせると、 シェルは即座に `c' コマンドを実行してしまいます。 \fIalias\fR での展開結果を実行しているときには、 特にこの点に注意が必要です。 コマンド列を () の中に入れて、 サブシェルに押し込めてしまうのがいいでしょう。 つまり `( a ; b ; c )' のようにするのです。 .PP プロセス開始後の端末出力の制御が原始的です。 誰かが仮想端末の良いインタフェースを作ってくれるといいのですが。 仮想端末インタフェースの分野では、 出力制御に関して面白いことがたくさん行えるはずです。 .PP エイリアス置換がシェル手続きのシミュレートに大変良く用いられますが、 これはあまり気のきいたものではありません。 エイリアスよりもシェル手続きを提供すべきです。 .PP ループの中のコマンドは、ヒストリリストに追加されません。 制御構造は、組み込みコマンドとしては認識されず、単に解釈されます。 したがって制御コマンドはどこにでも置くことができ、 パイプ `|' といっしょにも、 `&' と `;' のようなメタシンタックスといっしょにも使えます。 .PP \fIforeach\fR は \fIend\fR を探しているとき ヒアドキュメントを無視しません。 .PP `:' 修飾子は、 コマンド置換の出力に使えるべきです。 .PP ダム端末のように、端末がカーソルを上に移動できない場合には、 スクリーン幅より長い行の更新が大変貧弱です。 .PP \fBHPATH\fR と \fBNOREBIND\fR は環境変数である必要はありません。 .PP `?' や `*' や `[]' を使わないグロブパターンや、 `{}' や `~' を使うグロブパターンは、否定が正しく扱われません。 .PP \fIif\fR の単一コマンド形式では、たとえ式が偽で、 コマンドが実行されなかったとしても、リダイレクト出力をしてしまいます。 .PP \fIls\-F\fR はファイル名をソートするとき、 ファイル識別キャラクタを勘定に入れてしまいます。 またファイル名の中の制御文字を正しく扱うことができません。 中断させることもできません。 .PP バグレポートは tcsh-bugs@mx.gw.com まで送ってください。 修正もいっしょに送っていただけるとありがたいです。 もし tcsh のメンテナンスとテストを手伝って下さる場合には、 本文に "subscribe tcsh " と一行書いたメールを listserv@mx.gw.com に送ってください。 "subscribe tcsh-bugs " を講読すれば すべてのバグレポートが取得できます。 "subscribe tcsh-diffs " を講読すれば 開発 ML に参加でき、各パッチレベルでの diff を入手できます。 .SH tcsh の T の由来 1964 年 DEC は PDP-6 を開発しました。 のちに PDP-10 が再実装されました。 1970 年前後に DEC がそのセカンドモデル KI10 を発表したとき、 これには DECsystem-10 という新しい名前がつけられました。 .PP TENEX は 1972 年に Bolt, Beranek & Newman (Massachusetts 州 Cambridge のシンクタンク) において、 実験的なデマンドページ型仮想記憶 OS として作られました。 彼らは DEC PDP-10 用の新しいページャを構築し、 それを使った OS を作りました。 これは学術分野で非常に大きな成功を収めました。 .PP 1975 年 DEC は PDP-10 の新しいモデル KL10 を発表しました。 DEC は BBN から TENEX のライセンスを受け、 KL10 は TENEX 版のみにするつもりでした。 DEC はそれらのバージョンを TOPS-20 と呼んでいました (大文字化は商標です)。 多くの TOPS-10 ("The OPerating System for PDP-10" の頭文字です) ユーザが これに反対しました。 こうして DEC は同じハードウエアにふたつの互換性のないシステムを サポートしなければならないことになりました。 --でもそのとき PDP-11 には 6 つの OS があったのですが! .PP TENEX の TOPS-20 はバージョン 3 までに、 ULTCMD と呼ばれるユーザコードレベルのコマンド補完機能サブルーチンを 備えていました。バージョン 3 で DEC は、 これらの機能すべてと、さらにそれ以上とをモニタ (Unix でいうところのカーネル) に追加し、 COMND& JSYS (`Jump to SYStem' 命令; スーパバイザを呼び出す機能 [私が IBM 上がりだってバレちゃった?]) でアクセスできるようにしました .PP tcsh の作者たちは TENEX と TOPS-20 における これらの機能に影響を受け、これを模倣した版の csh を作成したのです。 .SH 制限 単語は 1024 文字より長くできません。 .PP システムは引数並びを 10240 文字までに制限しています。 .PP コマンドに与える引数の数 (ファイル名展開を含む) は、 引数リストに許された文字数の 1/6 までに制限されています。 .PP コマンド置換では、 引数リストに許された文字数より多くの文字数に置換できません。 .PP シェルはループを検出するために、 \fIalias\fR 置換の回数を 1 行当たり 20 に制限しています。 .SH 関連項目 csh(1), emacs(1), ls(1), newgrp(1), sh(1), setpath(1), stty(1), su(1), tset(1), vi(1), x(1), access(2), execve(2), fork(2), killpg(2), pipe(2), setrlimit(2), sigvec(2), stat(2), umask(2), vfork(2), wait(2), malloc(3), setlocale(3), tty(4), a.out(5), termcap(5), environ(7), termio(7), Introduction to the C Shell .SH バージョン このマニュアルは tcsh 6.11.00 (Astron) 2001-09-02 に関するドキュメントです。 .SH 作者 .PD 0 .TP 2 William Joy \fIcsh\fR(1) のオリジナル作者 .TP 2 J.E. Kulp, IIASA, Laxenburg, Austria ジョブコントロールとディレクトリスタック機能 .TP 2 Ken Greer, HP Labs, 1981 ファイル名補完 .TP 2 Mike Ellis, Fairchild, 1983 コマンド名認識 / 補完 .TP 2 Paul Placeway, Ohio State CIS Dept., 1983-1993 コマンドラインエディタ、プロンプトルーチン、新しいグロブの文法、 たくさんの修正とスピードアップ .TP 2 Karl Kleinpaste, CCI 1983-4 特別なエイリアス、ディレクトリスタックの取出し機能、 ログイン / ログアウト監視、スケジュールイベント、 新しいプロンプト書式のアイデア .TP 2 Rayan Zachariassen, University of Toronto, 1984 \fIls\-F\fR と \fIwhich\fR の組み込み、たくさんのバクフィックス、 修正とスピードアップ .TP 2 Chris Kingsley, Caltech 高速ストレージアロケータルーチン .TP 2 Chris Grevstad, TRW, 1987 4.3BSD \fIcsh\fR の \fItcsh\fR へのマージ .TP 2 Christos S. Zoulas, Cornell U. EE Dept., 1987-94 HPUX, SVR2, SVR3 に移植、SysV 版 getwd.c, SHORT_STRINGS をサポート、 sh.glob.c の新バージョン .TP 2 James J Dempsey, BBN, and Paul Placeway, OSU, 1988 A/UX に移植 .TP 2 Daniel Long, NNSC, 1988 \fBwordchars\fR .TP 2 Patrick Wolfe, Kuck and Associates, Inc., 1988 \fIvi\fR モードのクリーンアップ .TP 2 David C Lawrence, Rensselaer Polytechnic Institute, 1989 \fBautolist\fR と、あいまい補完の一覧 .TP 2 Alec Wolman, DEC, 1989 プロンプト中の改行 .TP 2 Matt Landau, BBN, 1989 ファイル \fI~/.tcshrc\fR .TP 2 Ray Moody, Purdue Physics, 1989 スペースバーの魔法によるヒストリ展開 .TP 2 Mordechai ????, Intel, 1989 printprompt() の修正と追加 .TP 2 Kazuhiro Honda, Dept. of Computer Science, Keio University, 1989 自動スペル訂正と \fBprompt3\fR .TP 2 Per Hedeland, Ellemtel, Sweden, 1990- さまざまなバグフィックス、改良とマニュアルのアップデート .TP 2 Hans J. Albertsson (Sun Sweden) \fBampm\fR, \fIsettc\fR, \fItelltc\fR .TP 2 Michael Bloom 割り込みハンドリングの修正 .TP 2 Michael Fine, Digital Equipment Corp 拡張キーのサポート .TP 2 Eric Schnoebelen, Convex, 1990 Convex サポート、\fIcsh\fR の多数のバグフィックス、 ディレクトリスタックの保存と復帰 .TP 2 Ron Flax, Apple, 1990 A/UX 2.0 への (再) 移植 .TP 2 Dan Oscarsson, LTH Sweden, 1990 NLS サポートと非 NLS サイト用の NLS シミュレート機能、修正 .TP 2 Johan Widen, SICS Sweden, 1990 \fBshlvl\fR, Mach サポート、\fIcorrect-line\fR, 8 ビット表示 .TP 2 Matt Day, Sanyo Icon, 1990 POSIX termio サポート、SysV limit 修正 .TP 2 Jaap Vermeulen, Sequent, 1990-91 vi モード修正、expand-line, ウィンドウ変更の修正、Symmetry 移植 .TP 2 Martin Boyer, Institut de recherche d'Hydro-Quebec, 1991 \fBautolist\fR beeping オプション、 行の先頭からカーソルまでのすべてを対象とするヒストリ検索の修正 .TP 2 Scott Krotz, Motorola, 1991 Minix に移植 .TP 2 David Dawes, Sydney U. Australia, Physics Dept., 1991 SVR4 ジョブコントロールの修正 .TP 2 Jose Sousa, Interactive Systems Corp., 1991 拡張 \fIvi\fR の修正、\fIvi\fR デリートコマンド .TP 2 Marc Horowitz, MIT, 1991 ANSIfication の修正、新しい exec ハッシュコード、 imake の修正、\fIwhere\fR .TP 2 Bruce Sterling Woodcock, sterling@netcom.com, 1991-1995 ETA と Pyramid への移植、 Makefile と lint の修正、\fBignoreeof\fR=n 追加、 その他のさまざまな移植性向上のための変更、およびバグ修正 .TP 2 Jeff Fink, 1992 \fIcomplete-word-fwd\fR と \fIcomplete-word-back\fR .TP 2 Harry C. Pulley, 1992 Coherent に移植 .TP 2 Andy Phillips, Mullard Space Science Lab U.K., 1992 VMS-POSIX に移植 .TP 2 Beto Appleton, IBM Corp., 1992 移動プロセスグループの修正、\fIcsh\fR バグ修正、 POSIX file tests, POSIX SIGHUP .TP 2 Scott Bolte, Cray Computer Corp., 1992 CSOS に移植 .TP 2 Kaveh R. Ghazi, Rutgers University, 1992 Tek, m88k, Titan と Masscomp への移植と修正、 autoconf サポートの追加 .TP 2 Mark Linderman, Cornell University, 1992 OS/2 に移植 .TP 2 Mika Liljeberg, liljeber@kruuna.Helsinki.FI, 1992 Linux に移植 .TP 2 Tim P. Starrin, NASA Langley Research Center Operations, 1993 読み取り専用変数 .TP 2 Dave Schweisguth, Yale University, 1993-4 新しいマニュアルページと tcsh.man2html .TP 2 Larry Schwimmer, Stanford University, 1993 AFS と HESIOD パッチ .TP 2 Luke Mewburn, RMIT University, 1994-6 プロンプトの中でのディレクトリ表示の拡張、 \fBellipsis\fR と \fBrprompt\fR .TP 2 Edward Hutchins, Silicon Graphics Inc., 1996 暗黙的な cd の追加。 .TP 2 Martin Kraemer, 1997 Siemens Nixdorf EBCDIC machine に移植 .TP 2 Amol Deshpande, Microsoft, 1997 WIN32 (Windows/95 and Windows/NT) に移植、 足りないライブラリすべてと、 メッセージカタログコードのすべてを作成し、 Windows と通信できるようにした .TP 2 Taga Nayuta, 1998 色つき ls の追加 .PD .PP .SH 謝辞 以下のみなさんに感謝します。 .br Bryan Dunlap, Clayton Elwell, Karl Kleinpaste, Bob Manson, Steve Romig, Diana Smetters, Bob Sutterfield, Mark Verber, Elizabeth Zwicky そして提案と応援をしてくれたオハイオ州のすべてのみなさん。 .PP あらゆるバージョンに耐え、バグレポートを送ってくれ、 提案と新規追加をしてくれたネット上のすべてのみなさん。 .PP "tcsh の T の由来" の章を執筆してくれた Richard M. Alderson III。 .SH 翻訳 t_ogawa .br おさな .br ゆ〜こ .br 森浩二 .br NOKUBI Hirotaka .br 中野武雄 (JM プロジェクト) .br 蔭山 .br 中村和志@神戸 .br 大澤千敏@岐阜 .br 熊谷典大 .br (順不同) .PP 翻訳にあたり、JM プロジェクトの方々の御協力を頂きました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/vi.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/vi.1 index be526530fd..6cae799eac 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/vi.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/vi.1 @@ -1,1586 +1,1586 @@ .\" Copyright (c) 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" Copyright (c) 1994, 1995, 1996 .\" Keith Bostic. All rights reserved. .\" .\" This document may not be republished without written permission from .\" Keith Bostic. .\" .\" See the LICENSE file for redistribution information. .\" .\" @(#)vi.1 8.51 (Berkeley) 10/10/96 .\" %FreeBSD: src/contrib/nvi/docs/USD.doc/vi.man/vi.1,v 1.5 2001/01/03 18:32:10 ben Exp % .\" .\" $FreeBSD$ .\" .TH VI 1 "October 10, 1996" .UC .SH 名称 ex, vi, view \- テキストエディタ .SH 書式 .B ex [\c .B -eFGRrSsv\c ] [\c .BI -c " cmd"\c ] [\c .BI -t " tag"\c ] [\c .BI -w " size"\c ] [file ...] .br .B vi [\c .B -eFGlRrSv\c ] [\c .BI -c " cmd"\c ] [\c .BI -t " tag"\c ] [\c .BI -w " size"\c ] [file ...] .br .B view [\c .B -eFGRrSv\c ] [\c .BI -c " cmd"\c ] [\c .BI -t " tag"\c ] [\c .BI -w " size"\c ] [file ...] .SH ライセンス vi プログラムは自由に再配布できます。ライセンスファイルに挙げた条件の -基で、コピー、改変、他者との共有は自由にして下さい。どこかの会社 +下で、コピー、改変、他者との共有は自由にして下さい。どこかの会社 (個人ではありません!) で vi が購入を希望するほど十分有用であると認めた場合、 または会社で再配布を希望する場合、作者へ寄付をいただければ幸いです。 .SH 解説 .I \&vi はスクリーン指向のテキストエディタです。 .I \&ex は行指向のエディタです。 .I \&ex と .I \&vi は同じプログラムで別のインタフェースを提供し、 エディット中に切り替えることが可能です。 .I view は .IR \&vi に .B \-R (読み込み専用) オプション をつけて実行した場合と同じです。 .PP このマニュアルは .I ex/vi テキストエディタから派生した .I nex/nvi 用として提供されています。 .I nex/nvi -は Fourth Berkeley Software Distibution (4BSD) オリジナルの +は Fourth Berkeley Software Distribution (4BSD) オリジナルの .I \&ex と .I \&vi のバグひとつひとつの互換性も含めて置き換えたつもりです。 このマニュアルでは、以後、伝統的な .IR ex/vi の実装と区別する必要がある時だけ、 .I nex/nvi という表現を使います。 .PP このマニュアルページは、 .IR ex/vi を既に良く知っているユーザのためのものです。それ以外の人は、このマニュアルを 読む前に良いチュートリアルをしっかりと読んでおくべきです。あなたが不慣れな 環境のもとで、否応無く、しかも直ちに仕事を片付けなければならないなら、 オプションの一覧の後にある、``ファーストスタートアップ'' という タイトルのセクションを読んで下さい。 あなたがその仕事をこなすには、おそらくこれで十分でしょう。 .PP 以下のオプションが利用できます: .TP .B \-c エディットセッションがスタートした後ですぐに .B cmd を実行します。特にファイル中の最初の位置を決定するのに非常に役立ちますが、 .B cmd はポジジョニングコマンドに限定されません。これは、伝統的な ``+cmd'' 構文に代わる、POSIX 1003.2 で規定されたインタフェースです。 .I nex/nvi は新旧どちらの構文もサポートしています。 .TP .B \-e コマンド名が .IR \&ex であるかのように、ex モードで編集を開始します。 .TP .B \-F 編集を開始する時にファイル全体のコピーを作成しません (デフォルトでは、あなたの編集作業中に他の誰かがファイルを変更 する場合に備えてコピーを作成します)。 .TP .B \-l lisp オプションと showmatch オプションをセットして編集を始めます。 .TP .B \-G gtagsmode オプションがセットされている時と同じように、 gtags モードで編集を開始します。 .TP .B \-R コマンド名が .IR view , であるかのように、もしくは .B readonly オプション付きで起動されたかのように、 読み込み専用モードで編集を開始します。 .TP .B \-r 指定したファイルの復旧を行ないます。もしファイルが指定されなかった場合は、 復旧可能なファイルの一覧を表示します。もし、復旧可能なファイルの中に 指定した名前のものがなかった場合は、 .B \-r オプションが指定されなかったかのように、そのファイルの編集を行ないます。 .TP .B \-S 外部プログラムへのすべてのアクセスを許さない .B secure エディットオプションをセットして起動します。 .TP .B \-s バッチモードに入ります。バッチモードは .I \&ex エディットセッションの時しか使えません。バッチモードは .I \&ex スクリプトを実行する時に便利です。このモードでは、プロンプトや、 情報を伝えるメッセージや、その他のユーザ向けのメッセージは出力されず、 スタートアップファイルや環境変数は読み込まれません。これは、伝統的な ``\-'' 引数に代わる、POSIX 1003.2 で規定されたインタフェースです。 .I \&nex/nvi は新旧どちらの構文もサポートしています。 .TP .B \-t 指定したタグの位置でエディットを開始します。 ( .IR ctags (1) 参照) .TP .B \-w 起動時のウィンドウの大きさを指定した行数にします。 .TP .B \-v コマンド名が .I \&vi か .IR view であるかのように、 vi モードでエディットを開始します。 .PP .I ex/vi へのコマンド入力は、標準入力から行なわれます。 .I \&vi のインタフェースは、標準入力が端末でない場合にはエラーになります。 .I \&ex のインタフェースでは、 .I \&ex は、標準入力が端末でなくても、 ちょうど .B \-s オプションが指定されている場合のようにセッションがバッチモード であっても、とにかく読み込みます。 .PP .I ex/vi は成功時に 0 を、エラーが起こった時には 0 より大きな値を返します。 .SH ファーストスタートアップ このセクションは、 .IR \&vi を使って簡単な編集作業を行なうのに必要な最低限のことを教えてくれるでしょう。 あなたが以前に一度もスクリーンエディタを使ったことがないなら、この簡単な紹介 の章でさえも問題になるかも知れません。この場合は、すでに .I \&vi を知っている人を探して、その人と一緒にこのセクションを読むべきです。 .PP .I \&vi はスクリーンエディタです。つまり、 .I \&vi は常に画面全体を使い、ファイルの一部分を画面上の (最終行以外の) それぞれの行に表示します。 画面の最終行は、あなたが .IR \&vi にコマンドを与えたり、 .I \&vi があなたに情報を与えたりするのに使われます。 .PP もうひとつ知っておくべきこととして、 .I \&vi はモードを持ったエディタであることがあります。 つまり、テキストを入力したり、コマンドを実行したりするには、 それぞれの作業を正しいモードで実行しなければなりません。 ファイル編集の最初はコマンドモードになっています。入力モードにする コマンドが幾つかあります。入力モードから抜けるキーはただひとつ、 それは キーです。 (キーの名前は、<,> ではさんで書くことにします。 例えば、 は ``エスケープ'' キーのことを示し、 通常キーボードでは、``esc'' と表示してあります。) どのモードにいるのかが判らなくなったならば、 .I \&vi が、ビープ音を出すまで、 キーを押し続けて下さい。 (一般的に、 .I \&vi は、許されていないことを何か試みたり、行なったりするとビープ音を鳴らします。 エラーメッセージも表示します。) .PP ファイルの編集を始めるには、``vi file_name'' という具合に、コマンドを入れます。 編集を始めると、まず直ちに、 ``:set verbose showmode'' とコマンドを入れましょう。 そうすることによって、エディタは、 画面の最終行に詳細なエラーメッセージを出すようになりますし、 現在のモードも表示するようになります。 .PP ファイル内を移動するコマンド : .TP .B h カーソルを 1 文字左へ動かす。 .TP .B j カーソルを 1 行下へ動かす。 .TP .B k カーソルを 1 行上へ動かす。 .TP .B l カーソルを 1 文字右へ動かす。 .TP .B カーソルを矢印が示す方へ動かす。 .TP .B /text ファイル中の ``text'' を検索し、その最初の文字へカーソルを移動します。 .PP 新しく文書入力するコマンド : .TP .B a 入力した文書カーソルの .I 後ろへ 追加します。 .TP .B i 入力した文書カーソルの .I 前に 挿入します。 .TP .B o カーソルの下に新しい行を設けて、文書の入力を開始します。 .TP .B O カーソルの上に行を設けて、文書の入力を開始します。 .TP .B 一旦、 .BR \&a , .BR \&i , .BR \&O ないし .B \&o などのコマンドで入力モードに入ってからは、 文書の入力を終了しコマンドモードへ戻るためには、 .B コマンドを用います。 .PP 文書をコピーするコマンド : .TP .B yy カーソルのある行をコピーします。 .TP .B p カーソルのある行の下にコピーした行を追加します。 .PP 文書を削除するコマンド : .TP .B dd カーソルのある行を削除します。 .TP .B x カーソルのある文字を削除します。 .PP ファイルに書き込むコマンド : .TP .B :w もともと .I \&vi のコマンドラインで指定したファイルに、ファイルの内容を書き戻します。 .TP .B ":w file_name" 指定された ``file_name'' に、ファイルの内容を書き出します。 .PP 編集を終了し、エディタを抜けるコマンド : .TP .B :q エディットを終了し、 vi から抜けます。 (ファイル内容が変更されていてまだ保存されていなければ、 .I \&vi は、終了指示を拒否します) .TP .B :q! 変更した内容を放棄し、終了します。 .PP 最後に注意していただきたいこととして、 通常の文字ではない文字は、画面上で複数カラムを占めることがあります。また、 長い行は、画面上の 1 行に収まらないこともあります。 上記のコマンドは、``物理的な'' 行や文字に対して作用します。 つまり、行関係のコマンドはその行が画面上で 何行になろうと行全体に影響を及ぼしますし、文字関係のコマンドはその文字が 画面上で何カラムを占めていても、その文字全体に影響を及ぼします。 .SH VI コマンド 以下の章では、 .I \&vi のコマンドモードで現れるコマンドについて説明します。 それぞれの記述では、見出し行にコマンドの使用書式を一覧表示します。 .PP .TP .B "[count] " .I count で指定した回数だけ、前方へ現在の単語を検索します。 .TP .B "[count] " .I count で指定した回数だけ、画面を後方へ戻します。 .TP .B "[count] " .I count で指定した行数だけ、画面を前方へスクロールします。 .TP .B "[count] " .I count で指定した行数だけ、画面を前方へスクロールします。 カーソルは現在行から離れますが、可能な場合は元のカラムに留まります。 .TP .B "[count] " .I count で指定した回数だけ、画面を前方へスクロールします。 .TP .B "" ファイル情報を表示します。 .TP .B "" .TP .B "[count] h" .I count で指定した文字数だけ、カーソルを現在行中で戻します。 .TP .B "[count] " .TP .B "[count] " .TP .B "[count] j" .I count で指定した行数だけ、カラム位置を変えずにカーソルを 下へ移動します。 .TP .B "" .TP .B "" 画面を再表示します。 .TP .B "[count] " .TP .B "[count] +" .I count で指定した行数だけ下の行の、 最初の空白以外の文字の位置へカーソルを 移動します。 .TP .B "[count] " .TP .B "[count] k" .I count で指定した行数だけ、 カラム位置を変えずにカーソルを上へ移動します。 .TP .B "" 最近のタグの状態へと戻ります。 .TP .B "" .I count で指定した行数だけ、画面を後方へスクロールします。 .TP .B "" 編集中の次の下位のスクリーンに切り替わります。 編集中の下位のスクリーンが他に無い場合には、最初のスクリーンへ切り替えます。 .TP .B "" .I count で指定した行数だけ、画面を後方にスクロールします。 できるかぎり現在の行、カラムにカーソルを残します。 .TP .B "" 現在の処理を中断 (suspend) します。 .TP .B "" .I \&ex コマンドを実行します。もしくは、実行中のコマンドを部分的にキャンセルします。 .TP .B "" タグ参照の内容をタグスタックへプッシュします。 gtagsmode では、行の最初のカラムにいる時は関数の参照位置を探し、 そうでない時は関数の定義位置を探します。 .TP .B "" 最後に編集したファイルへ切り替えます。 .TP .B "[count] " .TP .B "[count] l" .I count で指定した文字数だけ、カーソルを前方へ行を変えずに移動します。 .TP .B "[count] ! motion shell-argument(s)" シェルコマンドの結果を用いて文書を置き換えます。 .TP .B "[count] # #|+|-" カーソルが指す場所の数を増減します。 .TP .B "[count] $" カーソルを現在の行の末尾に移動します。 .TP .B "%" 対となる文字へカーソルを移動します。 .TP .B "&" 現在行で、前回実行した置換コマンドを再び実行します。 .TP .B "'" .TP .B "`" マークした文字 の場所へ戻ります。 .IR . .TP .B "[count] (" .I count で指定された数だけ、前の文へ戻ります。 .TP .B "[count] )" .I count で指定された数だけ、後ろの文へ移動します。 .TP .B "[count] ," .I count で指定された回数だけ、逆方向へ文字を検索します。 .TP .B "[count] -" .I count で指定された回数だけ、 直前の行で最初に現れる空白でない文字への移動を行ないます。 .TP .B "[count] ." 直前の .I \&vi 編集コマンドを繰り返します。 .TP .B "/RE" .TP .B "/RE/ [offset]" .TP .B "?RE" .TP .B "?RE? [offset]" .TP .B "N" .TP .B "n" 前方/後方に向かって、正規表現による検索を行ないます。 .TP .B "0" 現在行の最初の文字に移動します。 .TP .B ":" ex コマンドを実行します。 .TP .B "[count] ;" 文字検索を .I count で指定された回数だけ繰り返します。 .TP .B "[count] < motion" .TP .B "[count] > motion" 現在行を、左/右にシフトします。 .TP .B "@ buffer" バッファに保存されたコマンドを実行します。 .TP .B "[count] A" 入力モードに入り、文書を行の最後に追加します。 .TP .B "[count] B" .I count で指定された回数だけ、大単語 (bigword) の先頭文字への移動を繰り返します。 .TP .B "[buffer] [count] C" 現在位置から行末までを変更します。 .TP .B "[buffer] D" 現在位置から行末まで削除します。 .TP .B "[count] E" .I count で指定された回数だけ、大単語の末尾の文字への移動を繰り返します。 .TP .B "[count] F " .I count で指定された回数だけ、行の先頭から逆方向に文字 .IR を検索/移動を繰り返します。 .TP .B "[count] G" ファイルの最初から数えて .IR count 行目へ、もしくは .I count を指定しなかったときはファイルの末尾の行へ、カーソルを移動します。 .TP .B "[count] H" 画面の最初から数えて .I "count - 1" 行目に移動します。 .TP .B "[count] I" 入力モードに入り、行の先頭へ文書を挿入します。 .TP .B "[count] J" 現在行と次の行を結合します。 .TP .B "[count] L" 画面の下から数えて .I "count - 1" 行目に移動します。 .TP .B " M" 画面中央の行へ移動します。 .TP .B "[count] O" 入力モードに入ります。現在行の直前に新しい行を作り、文書を追加します。 .TP .B "[buffer] P" バッファに保存した文書を挿入します。 .TP .B "Q" .I \&vi (もしくは visual) モードを終了し、 .I \&ex モードへ切り替わります。 .TP .B "[count] R" 入力モードに入り、現在行の内容を置き換えます。 .TP .B "[buffer] [count] S" .I count で指定した行数だけ、行を置き換えます。 .TP .B "[count] T " .I count で指定した回数だけ、現在行で逆方向に検索し、指定された文字 .IR の .I 後ろ の文字に移動します。 .TP .B "U" 現在行を、カーソルが最後に入ってきた時の直前の状況に復元します。 .TP .B "[count] W" .I count で指定した回数だけ、大単語単位で移動します。 .TP .B "[buffer] [count] X" .I count で指定した回数だけ、カーソルの前の文字を削除します。 .TP .B "[buffer] [count] Y" 行のコピー、(もしくは ``ヤンク'') を .I count で指定した行数だけ、指定したバッファに取り込みます。 .TP .B "ZZ" ファイルに書き込み、 .IR \&vi を終了します。 .TP .B "[count] [[" .I count で指定した回数だけ、後方のセクションの先頭へ移動します。 .TP .B "[count] ]]" .I count で指定した回数だけ、前方のセクションの末尾へ移動します。 .TP .B "\&^" 現在行の空白でない最初の文字へ移動します。 .TP .B "[count] _" .I "count - 1" で指定した行数だけ、下の行の最初の空白でない文字へ移動します。 .TP .B "[count] a" 入力モードに入り、カーソルの後ろに文書を追加します。 .TP .B "[count] b" .I count で指定した回数だけ、後方へ単語単位で移動します。 .TP .B "[buffer] [count] c motion" 範囲指定した文書を変更します。 .TP .B "[buffer] [count] d motion" 範囲指定した文書を削除します。 .TP .B "[count] e" .I count で指定した数だけ前方の単語の終りに移動します。 .TP .B "[count] f" 現在行の中で、行末まで .I count で指定した回数だけ、 .IR を検索します。 .TP .B "[count] i" 入力モードに入り、カーソルの前に文書を挿入します。 .TP .B "m " 現在の状態 (行とカラム) を .IR へ、保存します。 .TP .B "[count] o" 入力モードに入ります。現在行の下に新しい行を作り、文章を追加します。 .TP .B "[buffer] p" バッファから文章を取り出し、追加します。 .TP .B "[count] r " .I count で指定した文字数だけ、文字を置換します。 .TP .B "[buffer] [count] s" 現在行の中で、カーソルのある文字から .I count で指定する回数だけ、文字を入れ換えます。 .TP .B "[count] t " 現在行の中で、前方へ .I count で指定する回数だけ、 .IR を検索し、その文字の .I 直前 へ移動します。 .TP .B "u" ファイルに最後に行なった変更を取り消します。 .TP .B "[count] w" .I count で指定した回数だけ、前方へ単語単位で移動します。 .TP .B "[buffer] [count] x" .I count で指定した回数だけ、文字を削除します。 .TP .B "[buffer] [count] y motion" .I count と motion で指定された範囲をバッファへコピー (もしくは ``yank'') します。 .TP .B "[count1] z [count2] -|.|+|^|" 画面を再表示します。あわせてカーソル位置や画面のサイズを変更することも できます。 .TP .B "[count] {" .I count で指定した回数だけ、後方へ段落単位で移動します。 .TP .B "[count] |" 現在行の中で .I count で指定した .I column 位置に移動します。 .TP .B "[count] }" .I count で指定した回数だけ、前方へ段落単位で移動します。 .TP .B "[count] ~" .I count で指定した回数だけ、文字 (列) の大文字、小文字を入れ換えます。 .TP .B "[count] ~ motion" .I count と .IR motion で指定された範囲の文字列の大文字小文字を入れ換えます。 .TP .B "" 現在の作業を中断します。 .SH VI の文書入力コマンド 以下のセクションでは、 .I \&vi エディタの文書入力に用するコマンドに関して記します。 .PP .TP .B "" 直前の入力を繰り返します。 .TP .B "" 直前の .B shiftwidth のカラム境界まで消去します。 .TP .B "^" オートインデント文字を全部消し、インデント状態を解除します。 .TP .B "0" オートインデント文字を全部消します。 .TP .B "" カーソルが .B shiftwidth オプションの偶数倍のカラム数の直後に来るまで、適当な数の .I と .I 文字を挿入します。 .TP .B " .TP .B "" 最後に入力した文字を消します。 .TP .B "" 次の文字を引用します。 .TP .B " 文書を全部ファイルに格納し、コマンドモードへ戻ります。 .TP .B "" 現在行を消します。 .TP .B "" .TP .B "" 最後に入力した単語を消します。 単語の定義は、 .B altwerase と .B ttywerase のオプションに依存します。 .TP .B "[0-9A-Fa-f]+" 指定した 16 進の値を持つ文字を挿入します。 .TP .B "" 文書入力モードを中断し、コマンドモードへと戻ります。 .SH EX コマンド 以下のセクションでは、 .I \&ex エディタで用いられるコマンドに関して記します。 以下のエントリのうち、見出し行にはコマンドの使用書式を記載してあります。 .PP .TP .B "" 画面をスクロールします。 .TP .B "! argument(s)" .TP .B "[range]! argument(s)" シェルコマンドを実行するか、もしくはシェルコマンドを用いて 指定範囲の行にフィルタをかけます。 .TP .B \&" コメントです。 .TP .B "[range] nu[mber] [count] [flags]" .TP .B "[range] # [count] [flags]" 指定行を、その行番号を前に付けて表示します。 .TP .B "@ buffer" .TP .B "* buffer" バッファの中身を実行します。 .TP .B "[line] a[ppend][!]" 指定行の後に、入力文字を追加します。 .TP .B "[range] c[hange][!] [count]" .I range で指定した範囲を入力文字で置き換えます。 .TP .B "cs[cope] add | find | help | kill | reset" cscope コマンドを実行する。 .TP .B "[range] d[elete] [buffer] [count] [flags]" ファイルから行を削除します。 .TP .B "di[splay] b[uffers] | c[onnections] | s[creens] | t[ags]" バッファ、cscope 接続、画面、タグを表示します。 .TP .B "[Ee][dit][!] [+cmd] [file]" .TP .B "[Ee]x[!] [+cmd] [file]" 別のファイルを編集します。 .TP .B "exu[sage] [command]" 指定した .I \&ex コマンドの使い方を表示します。 .TP .B "f[ile] [file]" ファイル名を表示し、指定があればファイル名を変更します。 .TP .B "[Ff]g [name]" .I \&vi モードのみ。 指定した画面をフォアグランドに表示します。 .TP .B "[range] g[lobal] /pattern/ [commands]" .TP .B "[range] v /pattern/ [commands]" パターンに合致した (しない) 行にコマンドを適用します。 .TP .B "he[lp]" ヘルプメッセージを表示します。 .TP .B "[line] i[nsert][!]" 入力文書を指定した行の前に挿入されます。 .TP .B "[range] j[oin][!] [count] [flags]" 行を結合します。 .TP .B "[range] l[ist] [count] [flags]" 行を曖昧さがないように表示します。 .TP .B "map[!] [lhs rhs]" マップを定義もしくは表示します。( .I \&vi のみ) .TP .B "[line] ma[rk] " .TP .B "[line] k " 行を .IR としてマークします。 .TP .B "[range] m[ove] line" 指定した行を目標行の後ろに移動します。 .TP .B "mk[exrc][!] file" 略語、エディタのオプション、マップを指定したファイルに書き込みます。 .TP .B "[Nn][ext][!] [file ...]" 引数リストで指定した次のファイルの編集に移行します。 .TP .B "[line] o[pen] /pattern/ [flags]" オープンモードに入ります。 .TP .B "pre[serve]" 後で .I \&ex .B \-r オプションを用いてファイルを復元できる形式にして保存します。 .TP .B "[Pp]rev[ious][!]" 引数リストで指定した 1 つ前のファイルを編集します。 .TP .B "[range] p[rint] [count] [flags]" 指定した行を表示します。 .TP .B "[line] pu[t] [buffer]" バッファの内容を現在行に追加します。 .TP .B "q[uit][!]" 編集を終了します。 .TP .B "[line] r[ead][!] [file]" ファイルを読み込みます。 .TP .B "rec[over] file" 事前に保存されている場合に、 .I file を復元します。 .TP .B "res[ize] [+|-]size" .I \&vi モードのみ。 現在の画面を大きくするか、もしくは小さくします。 .TP .B "rew[ind][!]" 引数リストを巻き戻し、最初の引数のファイルの編集に移行します。 .TP .B "rta[g][!] tagstring" 指定したタグを参照しているファイルを編集します。(gtagsmode でのみ有効) .TP .B "se[t] [option[=[value]] ...] [nooption ...] [option? ...] [all]" エディタのオプションを表示、もしくは設定します。 .TP .B "sh[ell]" シェルプログラムを実行します。 .TP .B "so[urce] file" ファイルから .I \&ex コマンドを読み込み、実行します。 .TP .B "[range] s[ubstitute] [/pattern/replace/] [options] [count] [flags]" .TP .B "[range] & [options] [count] [flags]" .TP .B "[range] ~ [options] [count] [flags]" 置換を行ないます。 .TP .B "su[spend][!]" .TP .B "st[op][!]" .TP .B 編集を一時中断します。 .TP .B "[Tt]a[g][!] tagstring" 指定のタグを含むファイルを編集します。 .TP .B "tagn[ext][!]" 現在のタグの次のタグを含むファイルを編集します。 .TP .B "tagp[op][!] [file | number]" スタックから指定したタグを取り出します。 .TP .B "tagp[rev][!]" 現在のタグの前のタグを含むファイルを編集します。 .TP .B "unm[ap][!] lhs" 指定した文字列のマップ定義を解除します。 .TP .B "ve[rsion]" .I \&ex/vi のバージョンを表示します。 .TP .B "[line] vi[sual] [type] [count] [flags]" .I \&ex モードのみ。 .IR \&vi モードに入ります。 .TP .B "[Vi]i[sual][!] [+cmd] [file]" .I \&vi モードのみ。 新しいファイルを編集します。 .TP .B "viu[sage] [command]" .I \&vi コマンドの使い方を表示します。 .TP .B "[range] w[rite][!] [>>] [file]" .TP .B "[range] w[rite] [!] [file]" .TP .B "[range] wn[!] [>>] [file]" .TP .B "[range] wq[!] [>>] [file]" ファイルに書き出します。 .TP .B "[range] x[it][!] [file]" 修正されていれば、ファイルに書きだします。 .TP .B "[range] ya[nk] [buffer] [count]" 指定行をバッファにコピーします。 .TP .B "[line] z [type] [count] [flags]" ウィンドウのサイズを調節します。 .SH SET オプション -set (または unset) することによりエディターの動作を変更することができる +set (または unset) することによりエディタの動作を変更することができる オプションが非常にたくさんあります。このセクションでは、 これらのオプションとその短縮形とデフォルト値を説明します。 .PP 以下の各項目では、最初にオプションをフルネームで、 その次に同じ意味を持つ短縮形が続きます。 角括弧の部分は、デフォルト値です。 ほとんどのオプションは on または off のようなブール値で、 関連する値は持ちません。 .PP これらのオプションは、特に断りがない場合は .I \&ex と .I \&vi の両方のモードに適用されます。 .PP .TP .B "altwerase [off]" .I \&vi のみ。 別の単語削除アルゴリズムを選択します。 .TP .B "autoindent, ai [off]" 改行時に自動的にインデントします。 .TP .B "autoprint, ap [off]" .I \&ex のみ。 自動的に現在の行を表示します。 .TP .B "autowrite, aw [off]" 別のファイルに切り替える際に、 ファイルが変更されているなら自動的にセーブします。 .\" I cannot get a double quote to print between the square brackets .\" to save my life. The ONLY way I've been able to get this to work .\" is with the .tr command. .tr Q" .ds ms backup [QQ] .TP .B "\*(ms" .tr QQ ファイルが上書きされる前にバックアップファイルを作成します。 .TP .B "beautify, bf [off]" コントロール・キャラクタを切り捨てます。 .TP .B "cdpath [環境変数 CDPATH、またはカレントディレクトリ]" .B cd コマンドのパス接頭子として使われるディレクトリパスです。 .TP .B "cedit [no default]" コロンコマンドライン履歴を編集する文字をセットします。 .TP .B "columns, co [80]" 画面のカラム数をセットします。 .TP .B "comment [off]" .I \&vi のみ。 シェルスクリプト、C、C++言語ファイル先頭のコメントの読み込みをスキップします。 .TP .B "directory, dir [環境変数 TMPDIR、または /tmp]" テンポラリファイルを作成するディレクトリです。 .TP .B "edcompatible, ed [off]" .B 置換 コマンドの接尾子の ``c'' と ``g'' の値を記憶するようにします。 通常は新しくコマンドを実行するたびに初期化します。 .TP .B "errorbells, eb [off]" .I \&ex のみ。 エラーメッセージをベルとともに知らせます。 .TP .B "exrc, ex [off]" ローカルディレクトリのスタートアップファイルを読み込みます。 .TP .B "extended [off]" 正規表現を .IR egrep (1)\-\c スタイルに拡張します。 .TP .B "filec [no default]" コロンコマンドライン上のファイルパス補間を行なう文字をセットします。 .TP .B "flash [on]" エラー時にビープを鳴らすのではなく、画面をフラッシュします。 .TP .B "gtagsmode, gt [off]" tags の代わりに GTAGS と GRTAGS を使います。 .TP .B "hardtabs, ht [8]" スペースをハードウェアタブ設定に合わせて設定します。 .TP .B "iclower [off]" 検索文字列に大文字が現れなければ、すべての正規表現を大文字小文字の 区別なく行なうようにします。 .TP .B "ignorecase, ic [off]" 正規表現検索で大文字小文字の違いを無視します。 .TP .B "keytime [6]" .I ex/vi は、後に続くキーを先のキーに続けて解釈しキーマッピングを行ないますが、 後に続くキー入力の待ち時間を1/10秒単位で指定します。 .TP .B "leftright [off]" .I \&vi のみ。 左右のスクロールを行ないます。 .TP .B "lines, li [24]" .I \&vi のみ。 画面の行数を設定します。 .TP .B "lisp [off]" .I \&vi のみ。 さまざまなサーチコマンドとオプションの動作を Lisp 言語編集用に 修正します。 .I "このオプションはまだ実装されていません。" .TP .B "list [off]" 行を曖昧でない形式で表示します。 .TP .B "lock [on]" どのファイルの編集、読み込み、書き込みに関しても、排他的ロックをする ように試みます。 .TP .B "magic [on]" ある種の文字を正規表現中で特殊扱いします。 .TP .B "matchtime [7]" .I \&vi のみ。 .B showmatch オプションが設定されている場合、 .I ex/vi は対になる括弧の上で一時停止しますが、その停止時間を 1/10 秒単位で指定します。 .TP .B "mesg [on]" 他のユーザからのメッセージ着信を許可します。 .TP .B "modelines, modeline [off]" それぞれのファイルの最初と最後の数行を .I ex コマンドとして読み込みます。 .I "このオプションが実装されることは決してありません。" .\" I cannot get a double quote to print between the square brackets .\" to save my life. The ONLY way I've been able to get this to work .\" is with the .tr command. .tr Q" .ds ms noprint [QQ] .TP .B "\*(ms" .tr QQ 表示可能な文字として扱われない文字を指定します。 .TP .B "number, nu [off]" 各行先頭に行番号を付けて表示します。 .TP .B "octal [off]" 表示出来ない文字を 8 進数で表示します。デフォルトでは 16 進表示です。 .TP .B "open [on]" .I \&ex のみ。 このオプションが設定されていなければ、 .B open と .B visual コマンドは許されません。 .TP .B "optimize, opt [on]" .I \&vi のみ。 ダム端末へのテキスト出力速度を最適化します。 .I "このオプションはまだ実装されていません。" .TP .B "paragraphs, para [IPLPPPQPP LIpplpipbp]" .I \&vi のみ。 .B \&{ と .B \&} コマンドで使用する段落境界の定義を追加します。 .TP .B "path []" 編集するファイルを探すディレクトリの追加分を定義します。 .\" I cannot get a double quote to print between the square brackets .\" to save my life. The ONLY way I've been able to get this to work .\" is with the .tr command. .tr Q" .ds ms print [QQ] .TP .B "\*(ms" .tr QQ 常に表示可能な文字として扱われる文字を指定します。 .TP .B "prompt [on]" .I \&ex のみ。 コマンドプロンプトを表示します。 .TP .B "readonly, ro [off]" ファイルとそのセッションを読み込み専用とします。 .TP .B "recdir [/var/tmp/vi.recover]" 復元用のファイルを置くディレクトリです。 .TP .B "redraw, re [off]" .I \&vi のみ。 ダム端末上で、インテリジェント端末をシミュレートします。 .I "このオプションはまだ実装されていません。" .TP .B "remap [on]" 解決されるまで、キーマップを解釈します。 .TP .B "report [5]" 変更ないしヤンクについて、エディタが報告する行数を設定します。 .TP .B "ruler [off]" .I \&vi のみ。 最下行に行/カラムを示す罫を表示します。 .TP .B "scroll, scr [window / 2]" スクロールする行数を設定します。 .TP .B "searchincr [off]" .B \&/ と .B \&? コマンドをインクリメンタルにセットします。 .TP .B "sections, sect [NHSHH HUnhsh]" .I \&vi のみ。 .B \&[[ と .B \&]] コマンドで使用するセクション境界の定義を追加します。 .TP .B "secure [off]" 外部プログラムへのすべてのアクセスを止めます。 .TP .B "shell, sh [環境変数 SHELL、または /bin/sh]" エディタ上から使われるシェルを選択します。 .\" I cannot get a double quote to print between the square brackets .\" to save my life. The ONLY way I've been able to get this to work .\" is with the .tr command. .tr Q" .ds ms shellmeta [~{[*?$`'Q\e] .TP .B "\*(ms" .tr QQ ファイル名の拡張が必要なとき、その決定をするメタキャラクタを セットします。 .TP .B "shiftwidth, sw [8]" オートインデント、シフトコマンドで用いる幅を設定します。 .TP .B "showmatch, sm [off]" .I \&vi のみ。 ``{'' と ``('' に対し ``}'' と ``)'' の括弧の対応を表示します。 .TP .B "showmode, smd [off]" .I \&vi のみ。 現在のエディタのモードと ``変更'' フラグを表示します。 .TP .B "sidescroll [16]" .I \&vi のみ。 左右スクロールで動く幅を設定します。 .TP .B "slowopen, slow [off]" 文書を入力中、画面更新を遅らせて表示します。 .I "このオプションはまだ実装されていません。" .TP .B "sourceany [off]" 現在のユーザの所有でないスタートアップファイルを読み込みます。 .I "このオプションが実装されることは決してありません。" .TP .B "tabstop, ts [8]" このオプションは、表示で使用されるタブの幅を設定します。 .TP .B "taglength, tl [0]" タグの名前を判別可能な最大文字数を設定します。 .TP .B "tags, tag [tags /var/db/libc.tags /sys/kern/tags]" タグファイルのリストを設定します。 .TP .B "term, ttytype, tty [環境変数 TERM]" 端末の型を設定します。 .TP .B "terse [off]" このオプションは伝統的にエディタの示すメッセージをより簡潔なものにする ために作られています。 この実装では何の影響も与えません。 .TP .B "tildeop [off]" .B \&~ コマンドが連係動作をするように修正します。 .TP .B "timeout, to [on]" キーをマップする際のタイムアウト。 .TP .B "ttywerase [off]" .I \&vi のみ。 別の削除アルゴリズムを選択します。 .TP .B "verbose [off]" .I \&vi のみ。 エラーが起こる度にエラーメッセージを表示します。 .TP .B "w300 [no default]" .I \&vi のみ。 転送レートが 1200 ボー以下の場合に設定するウィンドウサイズ。 .TP .B "w1200 [no default]" .I \&vi のみ。 転送レートが 1200 ボーの場合に設定するウィンドウサイズ。 .TP .B "w9600 [no default]" .I \&vi のみ。 転送レートが 1200 ボー以上の場合に設定するウィンドウサイズ。 .TP .B "warn [on]" .I \&ex のみ。 このオプションは、 ファイルが最後に書き込まれた後でファイルが修正されている場合、 .B \&! コマンドが実行される前に端末に警告メッセージ を出すようにします。 .TP .B "window, w, wi [環境変数 LINES]" 画面のウィンドウサイズを設定します。 .TP .B "windowname [off]" アイコン名、ウィンドウ名を、たとえエディタ終了時に戻すことができなく なるとしても、現在作業中のファイル名に変えます。 .TP .B "wraplen, wl [0]" .I \&vi のみ。 左マージンから指定したカラム数で、行を自動的に折り返します。 もし、 .B wraplen と .B wrapmargin の両方の編集オプションがセットされると、 .B wrapmargin の値が使われます。 .TP .B "wrapmargin, wm [0]" .I \&vi のみ。 右マージンから指定したカラム数で、行を折り返します。 .B wraplen と .B wrapmargin 編集オプションの両方が指定されると、 .B wrapmargin の値が使われます。 .TP .B "wrapscan, ws [on]" 検索が、ファイルの最後に達したら最初へと戻ります。 .TP .B "writeany, wa [off]" ファイルの上書きチェックを切り替えます。 .SH 環境変数 .TP .I COLUMNS 画面のカラム数。 この値は、システムや端末固有のどの値をも上書きします。 .I ex/vi の起動時に環境変数 .I COLUMNS が設定されていない場合、または .B columns オプションによりユーザが明示的に値をリセットした場合は、 .I ex/vi は環境変数 .I COLUMNS にこの値を設定します。 .TP .I EXINIT .I \&ex のスタートアップコマンドのリスト。 .I NEXINIT が設定されていない場合に読み込まれます。 .TP .I HOME ユーザのホームディレクトリ。 起動時に ``$\fIHOME\fP/.nexrc'' と ``$\fIHOME\fP/.exrc'' を読み込むための初期ディレクトリパスとして使われます。 この値は、 .I \&vi の .B \&cd コマンドのデフォルトディレクトリとしても使われます。 .TP .I LINES 画面の行数。 この値は、システムや端末固有のどの値をも上書きします。 .I ex/vi 起動時に、環境変数 .I LINES が設定されていないか、 .B lines オプションによりユーザが明示的に値をリセットした場合は、 .I ex/vi は環境変数 .I LINES にこの値を設定します。 .TP .I NEXINIT .I \&ex のスタートアップコマンドのリスト。 .TP .I SHELL ユーザが選んだシェル。 ( .B shell オプションを参照) .TP .I TERM ユーザの端末の型。デフォルトの型は ``unknown'' です。 .I ex/vi 起動時に環境変数 .I TERM の値が設定されていないか、または、 .B term オプションによりユーザが明示的に値をリセットした場合は、 .I ex/vi は環境変数 .I TERM にこの値を設定します。 .TP .I TMPDIR テンポラリファイルの作成される場所。 ( .B directory オプションを参照) .SH 非同期イベント .TP SIGALRM .I \&vi/ex は、ファイル編集時の定期的なバックアップを行なうためと、 処理に長い時間がかかりそうな時に画面に ``busy'' のメッセージを 表示するために、このシグナルを使います。 .TP SIGHUP .TP SIGTERM 最後にファイル全体を書き込んだ後、現在のバッファを変更した場合、 後に復旧できるように編集中のファイルを保存しようと試みます。 詳細は、 .I \&vi/ex リファレンスマニュアルの ``Recovery'' のセクションを参照して下さい。 .TP SIGINT この割り込みが発生した場合、現在の操作は停止され、コマンドレベルに戻ります。 テキスト入力中にこの割り込みが発生した場合は、テキスト入力を正常に終了させた かのように、ファイルに入力中のテキストを書き込みます。 .TP SIGWINCH スクリーンのサイズ変更を行ないます。 詳しくは、 .I \&vi/ex リファレンスマニュアルの ``Sizing the Screen'' のセクションを参照して下さい。 .TP SIGCONT .TP SIGQUIT .TP SIGTSTP .I \&vi/ex はこれらのシグナルを無視します。 .SH 関連ファイル .TP /bin/sh デフォルトのユーザシェル。 .TP /etc/vi.exrc システム全体における vi のスタートアップファイル。 .TP /tmp テンポラリファイルのディレクトリ。 .TP /var/tmp/vi.recover デフォルトの復元ファイルのディレクトリ。 .TP $HOME/.nexrc ユーザのホームディレクトリにあるスタートアップファイルで、 1 番最初に読まれるファイル。 .TP $HOME/.exrc ユーザのホームディレクトリにあるスタートアップファイルで、 2 番目に読まれるファイル。 .TP \&.nexrc ローカルディレクトリにあるスタートアップファイルで、 1 番最初に読まれるファイル。 .TP \&.exrc ローカルディレクトリにあるスタートアップファイルで、 2 番目に読まれるファイル。 .SH 関連項目 .IR ctags (1), .IR more (1), .IR curses (3), .IR dbopen (3) .sp ``Vi Quick Reference'' カード。 .sp ``An Introduction to Display Editing with Vi'' のセクション。 4.3BSD と 4.4BSD のマニュアルセットの ``UNIX User's Manual Supplementary Documents'' の中で見つかります。 これは、手に入るものの中で .I \&vi スクリーンエディタの入門書にもっとも近いものです。 .sp ``Ex Reference Manual (Version 3.7)'' のセクション。 4.3BSD と 4.4BSD のマニュアルセットの ``UNIX User's Manual Supplementary Documents'' の中で見つかります。 これは、 .I \&ex エディタのドキュメントで、伝統的な 4BSD と System V で配布された 最終的なリファレンスです。 .sp ``Edit: A tutorial'' セクション。 4.3BSD のマニュアルセットの ``UNIX User's Manual Supplementary Documents'' の中で見つかります。 これは、 .I \&ex スクリーンエディタの単純な版の入門用ドキュメントです。 .sp ``Ex/Vi Reference Manual'' セクション。 4.4BSD のマニュアルセットの ``UNIX User's Manual Supplementary Documents'' の中で見つかります。 これは、 .I \&nex/nvi テキストエディタのために 4.4BSD と 4.4BSD-Lite で配布された 最終的なリファレンスです。 .PP .I nex/nvi ドキュメントの .I roff ソース。 これらは .I nex/nvi のソースコードが置かれているディレクトリの .I nvi/USD.doc ディレクトリの中に一緒に配布されています。 .sp .I nex/nvi のソースコードが置かれている .I nvi/docs/internals ディレクトリの ``autowrite'', ``input'', ``quoting'', ``structures'' といったファイル群。 .SH 歴史 .I ex/vi エディタに代わる .I nex/nvi コマンドは、4.4BSD から登場しました。 .SH 規格 .I \&nex/nvi は、IEEE Std1003.2 (``POSIX'') に近いです。 この文書は、幾つかの点で従来の .I ex/vi の実際の動作とは異なります。 .I \&nex/nvi には、両方の面に則って作られたという違いがあります。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man3/fclose.3 b/ja_JP.eucJP/man/man3/fclose.3 index 41c055b183..daab09cebb 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man3/fclose.3 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man3/fclose.3 @@ -1,100 +1,100 @@ .\" Copyright (c) 1990, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" Chris Torek and the American National Standards Committee X3, .\" on Information Processing Systems. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. 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Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE AUTHOR AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE AUTHOR OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" %FreeBSD: src/lib/libalias/libalias.3,v 1.23.2.11 2001/12/17 10:08:22 ru Exp % .\" .\" $FreeBSD$ .Dd April 13, 2000 .Dt LIBALIAS 3 .Os .Sh 名称 .Nm libalias .Nd スカレードおよびネットワークアドレス変換用パケットエイリアシングライブラリ .Sh 書式 .In sys/types.h .In netinet/in.h .In alias.h .Pp 関数のプロトタイプは、このテキストの本文で紹介します。 .Sh 解説 .Nm ライブラリは、IP パケットのエイリアスおよびエイリアス解除用の関数群であり、 マスカレードおよびネットワークアドレス変換 (NAT) を目的としています。 .Pp 導入 このライブラリは、IP のローカルネットワークアドレスの変換 および変換処理サポート用にデザインされた関数です。 ローカルネットワークの未登録の IP アドレスから発信するパケットは、 アクセス可能な IP アドレスから来たかのように見せかけることができます。 外から入ってくるパケットに対しては、 ローカルネットワーク上の正しいマシンに送られるよう エイリアス解除されます。 .Pp パケットエイリアシングエンジンには、 ある程度の柔軟性が組み込まれています。 もっとも簡単な操作では、 ローカルネットワークアドレスとパケットエイリアスホストとの間で 多対 1 対応付けが行なわれます。 これは仮装 IP として知られていることです。 更に、ローカルアドレスとパブリックアドレスの間での 1 対 1 対応付けも実装することが可能で、 静的 NAT として知られています。 これらの間には、異なるプライベートアドレスのグループを それぞれ異なるパブリックアドレスにリンクさせることができ、 その中にははっきりした多対 1 対応もいくつか見られます。 更に、パブリックアドレスおよびポートは 固定的にプライベートアドレスおよびポートに リダイレクトさせることができます。 .Pp パケットエイリアシングエンジンは、 カーネル外部のユーザ空間で作用するように設計されており、 そのためプライベートなカーネルデータ構造へのアクセスは不要です。 ただし、ソースコードはカーネル環境に組み込むことができます。 .Sh 初期化と制御 2 つの特殊な関数、 .Fn PacketAliasInit および .Fn PacketAliasSetAddress は、 パケット操作が完了する前に呼ぶ必要があります。 また、パケットエイリアシングエンジンの操作モードに対し .Fn PacketAliasSetMode 呼び出しによりカスタマイズできます。 .Pp .Ft void .Fn PacketAliasInit "void" .Bd -ragged -offset indent この関数には引数がなく、また戻り値もありません。 内部データ構造の初期化に使用されます。 以下に示すモードビットは .Fn PacketAliasInit の呼び出し後、必ずセットされます。 これらのモードビットの意味については、後述の .Fn PacketAliasSetMode を参照してください。 .Bl -item -offset indent -compact .It .Dv PKT_ALIAS_SAME_PORTS .It .Dv PKT_ALIAS_USE_SOCKETS .It .Dv PKT_ALIAS_RESET_ON_ADDR_CHANGE .El .Pp この関数はパケットエイリアスエンジンに対し、 常時同一の初期状態を返します。 .Fn PacketAliasSetAddress 呼び出しは、これに続いて行ないます。 また、前述したデフォルトモードビットを変更する場合は .Fn PacketAliasSetMode を呼び出します。 .Pp この関数呼び出しは、 パケット操作の前にプログラム開始段階で実行する必要があります。 .Ed .Pp .Ft void .Fn PacketAliasUninit void .Bd -ragged -offset indent この関数には引数も戻り値もなく、 内部データ構造に設定された値をクリアする場合に使用されます。 .Pp この関数はプログラムでエイリアスエンジンの使用を 停止させる場合に呼び出す必要があります。 それにより、ファイアウォールに空いた隙間を塞ぐことになります。 以前との互換性や特別なセキュリティを備えるために、本関数を .Fn PacketAliasInit が .Xr atexit 3 チェーンに付加しています。 何度呼び出しても問題はありません。 .Ed .Pp .Ft void .Fn PacketAliasSetAddress "struct in_addr addr" .Bd -ragged -offset indent この関数は、ローカル領域のネットワーク外へ パケットが発信する先のソースアドレスをセットします。 .Fn PacketAliasRedirectAddr により生成された 静的アドレス対応により上書きされない限り、 発信パケットはすべてこのアドレスに再対応付けされます。 .Pp .Dv PKT_ALIAS_RESET_ON_ADDR_CHANGE モードビット (デフォルト操作モード) が設定されている場合、 内部的なエイリアスリンクテーブルは、 エイリアスアドレスが変更されるたび、 リセットされます。 これは一連のダイアルアップ操作の中で IP アドレス状態に関わらず、 .Xr ppp 8 のようなインタフェースに便利です。 .Pp .Dv PKT_ALIAS_RESET_ON_ADDR_CHANGE モードビットが 0 にセットされていた場合、この関数は、 パケット間のエイリアスの動的変更に使用できます (オーバヘッドの少ない呼び出しです)。 .Pp パケット操作の前にこの関数を呼び出す必要があります。 .Ed .Pp .Ft unsigned int .Fn PacketAliasSetMode "unsigned int flags" "unsigned int mask" .Bd -ragged -offset indent この関数は、 .Fa flags -値に従ってモードビットの設定をクリアを行ないます。 +値に従ってモードビットの設定やクリアを行ないます。 .Fa mask により示されたビットだけが対象となります。 以下に示すモードビットは .Aq Pa alias.h で定義されています。 .Bl -tag -width indent .It Dv PKT_ALIAS_LOG .Pa /var/log/alias.log ファイルへのロギングを可能にします。 ログファイルには、エイリアス・リンクの作成、削除のたびに icmp、tcp、udp へのリンク回数が記録されます。 ログファイルが .Xr tail 1 により継続的に見ることができれば、 主としてデバッグ用として有効です。 .It Dv PKT_ALIAS_DENY_INCOMING このモードビットが設定されていると、 TCP 接続や UDP トランザクションに関連する 外部から着信するあらゆるパケットは、 呼び出しプログラムで無視 ( .Fn PacketAliasIn であれば .Dv PKT_ALIAS_IGNORED を返す) するための印が付けられます。 パケットのエイリアスホストや ローカルネットワークから発生した接続や トランザクションに対するレスポンスに対する影響はありません。 このモードビットは片方向のファイアウォールを実装する時に有効です。 .It Dv PKT_ALIAS_SAME_PORTS このモードビットが設定されていると、 パケットエイリアスエンジンは実際のローカルポート番号を そのままエイリアスポート番号にしようとします。 このことは (proto, alias addr, alias port, remote addr, remote port) の 5 つのパラメータのペアが一意であれば可能です。 競合が起きる場合は、このビットが設定されていても エイリアスポート番号には別の番号が選択されます。 .It Dv PKT_ALIAS_USE_SOCKETS このビットは、エイリアスホストがパケット移送時のように ネットワーク上にトラフィックを発生させる場合必ず設定します。 パケットエイリアスホストが不明なホストアドレスや 不明のポート番号 (例えば、FTP データ接続時) からの接続を待っている時は、このモードビットは、 ポートの競合が起きないように プレースホルダとしてソケットの割り当てを定義します。 接続が確立されると、 通常は 1 分ほどでソケットは閉じられます。 .It Dv PKT_ALIAS_UNREGISTERED_ONLY このビットが設定されていると、未登録のアドレス空間から生じた以外の ローカルネットワーク上のトラフィックが無視されます。 標準クラス A, B および C の未登録アドレスは次の通りです。 .Bd -literal -offset indent 10.0.0.0 -> 10.255.255.255 (Class A subnet) 172.16.0.0 -> 172.31.255.255 (Class B subnets) 192.168.0.0 -> 192.168.255.255 (Class C subnets) .Ed このオプションは、パケットエイリアスホストが 別々のインタフェースに登録済みおよび 未登録サブネットがある場合に有効です。 登録済みサブネットは完全に外部と接続しているので、 パケットエイリアスエンジンにより パケットを送り出す必要はありません。 .It Dv PKT_ALIAS_RESET_ON_ADDR_CHANGE このモードビットが設定されており、 .Fn PacketAliasSetAddress が エイリアスアドレス変更のために呼ばれるケースでは、 パケットエイリアスエンジンの内部リンクテーブル内容がクリアされます。 この操作モードは、 ダイアルアップ間でのインタフェースアドレスを変更したり、 変更せずにおく .Xr ppp 8 リンクの場合に有効です。 このモードビットが設定されていない場合、 リンクテーブルはアドレスが変更されてもリセットされません。 .It Dv PKT_ALIAS_PUNCH_FW このオプションにより、 .Nm は、 FTP/IRC DCC 接続に対する .Xr ipfirewall 4 ベースのファイアウォールの `隙間' を作ることになります。 開けられた隙間は IP アドレスやポートと結び付いており、 別の接続に使用することはできません。 隙間はそれを使用している接続が消滅すれば除去されます。 .Nm を使用しているプログラムを強制的に終了させる (例えば kill -9) 仕組みは、フラグの状態により、 隙間に割り当てられた全ファイアゥオール領域をクリアすることで実現されています。 このことはまた .Fn PacketAliasSetFWBase に対する 初期呼び出しでも起こります。 この呼び出しはフラグの設定の前に行なう必要があります。 .It Dv PKT_ALIAS_REVERSE 本オプションは、ライブラリが内向きパケットと外向きパケットを扱う方法を 反転させます。 これにより、外部インタフェースの代りに内部インタフェースを通過する パケットを食わせることができます。 .It Dv PKT_ALIAS_PROXY_ONLY 本オプションは、ライブラリが透過プロキシルールのみに従うよう指示します。 通常のパケットエイリアスは実行されません。 詳細は後述の .Fn PacketAliasProxyRule を参照してください。 .El .Ed .Pp .Ft void .Fn PacketAliasSetFWBase "unsigned int base" "unsigned int num" .Bd -ragged -offset indent ファイアウォールに ( .Dv PKT_ALIAS_PUNCH_FW フラグにより) ファイアウォールの隙間に対する領域を割り当てます。 領域は全初期化ルールに従いクリアされます。 .Ed .Sh パケット操作 パケット処理関数は、着信 (リモート -> ローカル) および発信 (ローカル -> リモート) パケットの修正に使用されます。 ネットワークインタフェース経由でのパケットの送受信は、 呼び出し側プログラムが行ないます。 .Pp .Fn PacketAliasInit および .Fn PacketAliasSetAddress とともに、 .Fn PacketAliasIn と .Fn PacketAliasOut の 2 つのパケット処理ルーチンが基本的な、 見かけの IP 実装に必要な最小機能として用意されています。 .Pp .Ft int .Fn PacketAliasIn "char *buffer" "int maxpacketsize" .Bd -ragged -offset indent リモートのマシンからローカルネットワークへの着信パケットは この関数によりエイリアス解除されます。 IP パケットは引数 .Fa buffer で指定されます。 .Fa maxpacketsize はパケットを含むデータ構造の長さを示しており、 実際のパケット長より大きくとる必要があります。 .Pp 戻りコード : .Bl -tag -width indent .It Dv PKT_ALIAS_OK パケットエイリアシング処理は成功しました。 .It Dv PKT_ALIAS_IGNORED パケットは無視され、エイリアスは解除されませんでした。 これは、プロトコルが認識されないとき、 ICMP のメッセージタイプは処理されていないか、 あるいは新たな接続についての入力パケットが 無視されたときに発生します ( .Fn PacketAliasSetMode が .Dv PKT_ALIAS_DENY_INCOMING を設定した場合)。 .It Dv PKT_ALIAS_UNRESOLVED_FRAGMENT ヘッダフラグメントが未送信のため フラグメントが解消されないときにこのコードが返されてきます。 この場合、フラグメントはヘッダフラグメントが見つかるまで .Fn PacketAliasSaveFragment により保存しておく必要があります。 .It Dv PKT_ALIAS_FOUND_HEADER_FRAGMENT パケットエイリアシング処理は成功し、 ヘッダフラグメントも見つかりました。 これは解消されていないフラグメントを、 .Fn PacketAliasGetFragment により探し、 .Fn PacketAliasFragmentIn を使って エイリアス解除する時のシグナルとなります。 .It Dv PKT_ALIAS_ERROR パケットエイリアシングエンジン内で発生した内部エラー。 .El .Ed .Pp .Ft int .Fn PacketAliasOut "char *buffer" "int maxpacketsize" .Bd -ragged -offset indent ローカルネットワークからリモートのマシンへ発信するパケットは、 この関数によりエイリアスされます。 IP パケットは引数 .Fa buffer で指定され、 .Fa maxpacketsize はパケットが取りうる最大長を示します。 IP 表現形式プロトコルは、アドレスと、修正され、 またパケット長の変更にからむ一連のデータ内のポート情報を設定します。 プロトコルのよく知られた事例としては、 FTP と IRC DDC があります。 Pp 戻りコード : .Bl -tag -width indent .It Dv PKT_ALIAS_OK パケットエイリアシング処理は成功しました。 .It Dv PKT_ALIAS_IGNORED パケットは無視され、エイリアス解除はされませんでした。 これはプロトコルが認識されないときか、あるいは ICMP メッセージタイプが処理されないときに発生します。 .It Dv PKT_ALIAS_ERROR パケットエイリアシング内で発生した内部エラー。 .El .Ed .Sh ポートとアドレスのリダイレクション このセクションで解説している関数は、 ローカルネットワーク上のマシンにおいて、 外部ネットワークから新たな着信に対するアクセスをある程度可能にします。 個々のポートは、再対応付けや 固定的なネットワークアドレスの変換を定義することができます。 .Pp .Ft struct alias_link * .Fo PacketAliasRedirectPort .Fa "struct in_addr local_addr" .Fa "u_short local_port" .Fa "struct in_addr remote_addr" .Fa "u_short remote_port" .Fa "struct in_addr alias_addr" .Fa "u_short alias_port" .Fa "u_char proto" .Fc .Bd -ragged -offset indent この関数は、所定のリモートアドレスやポートから エイリアスアドレスやポートへのトラフィックを、 指定されたローカルアドレスやポートへのリダイレクトを定義します。 パラメータ .Fa proto は .Dv IPPROTO_TCP か .Dv IPPROTO_UDP のどちらかに該当し、 .Aq Pa netinet/in.h で定義されます。 .Pp .Fa local_addr あるいは .Fa alias_addr が 0 ならば、パケットエイリアシングアドレスは .Fn PacketAliasSetAddress で設定されたものを使用します。 .Fn PacketAliasRedirectPort が .Fn PacketAliasSetAddress 呼び出し語に アドレス変更のために呼び出されても、 0 リファレンスがこの変更を記録します。 .Pp 負荷共有用にリンクが更に設定されると、 .Fa local_addr と .Fa local_port は無視され、サーバプールから動的に選択されます。 これは .Fn PacketAliasAddServer で後述されています。 .Pp .Fa remote_addr が 0 の場合、 パケットをリモートアドレスからリダイレクトします。 同様に、 .Fa remote_port が 0 の場合、リモートのポート番号から発生した パケットをリダイレクトします。 通常、リモートポート定義は 0 ですが、 ファイアウォールに対しては 0 でない リモートアドレスが有効な場合があります。 .Fn PacketAliasRedirectPort 呼び出しにより、 アドレスとポート定義が重複した場合、 最新の呼び出しが優先されます。 .Pp この関数は次いで .Fn PacketAliasRedirectDelete で使用するポインタを返します。 .Dv NULL が返された場合、関数呼び出しは正常に終了していません。 .Pp あらゆるポートアドレスは、 ネットワークアドレスのバイトオーダ表記に従っています。 これらのパラメータは .Xr htons 3 を使用して、 内部的な数値形式からネットワークバイトオーダ表記に 変換する必要があります。 アドレスもまた同様にネットワークバイトオーダ形式であり、 .Fa struct in_addr データ型で暗黙に定義されます。 .Ed .Pp .Ft struct alias_link * .Fo PacketAliasRedirectAddr .Fa "struct in_addr local_addr" .Fa "struct in_addr alias_addr" .Fc .Bd -ragged -offset indent この関数は、 .Fa alias_addr への全着信トラフィックを .Fa local_addr にリダイレクトします。同様に、 .Fa local_addr からの全発信トラフィックは .Fa alias_addr にエイリアスされます。 .Pp .Pa local_addr または .Pa alias_addr が 0 の場合、 .Fn PacketAliasSetAddress により設定された パケットエイリアシングアドレスが使用されます。 .Fn PacketAliasSetAddress が .Fn PacketAliasRedirectAddr の呼び出し後に アドレス変更のために呼び出されても、 0 リファレンスがこの変更を記録します。 .Pp 負荷共有用にリンクが更に設定されると、 .Fa local_addr は無視され、サーバプールから動的に選択されます。 これは .Fn PacketAliasAddServer で後述されています。 .Pp .Fn PacketAliasRedirectAddr に対する一連の呼び出しが 同一のエイリアシングアドレスを使用している場合、 このエイリアシングアドレスへの新たな全着信トラフィックは、 最後の関数呼び出しで作られたローカルアドレスへリダイレクトされます。 いくつかの関数呼び出しで指定されたローカルマシンからの 新たな全トラフィックは、 同一のアドレスにリダイレクトされます。 .Bd -literal -offset indent PacketAliasRedirectAddr(inet_aton("192.168.0.2"), inet_aton("141.221.254.101")); PacketAliasRedirectAddr(inet_aton("192.168.0.3"), inet_aton("141.221.254.101")); PacketAliasRedirectAddr(inet_aton("192.168.0.4"), inet_aton("141.221.254.101")); .Ed .Pp 192.168.0.2, 192.168.0.3 および 192.168.0.4 から、 .Xr telnet 1 や .Xr ftp 1 などでの発信接続は 141.221.254.101 からでてきたかのようにみえます。 141.221.254.101 への着信接続は 192.168.0.4 にリダイレクトされます。 .Pp .Fn PacketAliasRedirectPort に対する呼び出しより .Fn PacketAliasRedirectAddr で指定されたアドレス対応が必ず優先されます。 .Pp この関数は、 .Fn PacketAliasRedirectDelete が使用するポインタを返します。 .Dv NULL が返される場合、関数呼び出しは正常に終了していません。 .Ed .Pp .Ft int .Fo PacketAliasAddServer .Fa "struct alias_link *link" .Fa "struct in_addr addr" .Fa "u_short port" .Fc .Bd -ragged -offset indent 本関数は、 .Fa link を、IP Network Address Translation (RFC 2391, LSNAT) を使用した 負荷共有用に設定します。 LSNAT は次のように動作します。 クライアントが、サーバ仮想アドレスを使用してサーバへアクセスを試みます。 LSNAT ルータが、サーバプール中の 1 個のホストに対し、 要求を透過的にリダイレクトします。 ホスト選択には、実時間負荷共有アルゴリズムを使用します。 複数のセッションが同一のクライアントから開始されるかもしれません。 各セッションは、その時々のサーバプールホスト間の負荷バランスによって、 異なるホストに向けられる可能性があります。 数個の固有のサービスに対して負荷共有が望まれる場合、 LSNAT の設定により、望まれるサービスにのみ負荷共有を限定可能です。 .Pp 現在のところ、最も単純な選択アルゴリズムのみが実装されています。 この方法は、ラウンドロビンによる選択のみであり、 ホストの負荷を考慮しないものです。 .Pp まず、 .Fa link が .Fn PacketAliasRedirectPort または .Fn PacketAliasRedirectAddr により作成されます。 次に .Fn PacketAliasAddServer が複数回呼ばれ、 .Fa link のサーバプールにエントリが追加されます。 .Pp .Fn PacketAliasRedirectAddr で作成されたリンクに対し、 .Fa port 引数は無視されいかなる値、例えば htons(~0) を持ちえます。 .Pp 本関数は、成功時には 0 を返し、失敗時には -1 を返します。 .Ed .Pp .Ft void .Fn PacketAliasRedirectDelete "struct alias_link *ptr" .Bd -ragged -offset indent この関数は、 .Fn PacketAliasRedirectPort あるいは .Fn PacketAliasRedirectAddr が設定した 特定の静的リダイレクトルールを削除します。 パラメータ .Fa ptr は、いずれかのリダイレクション関数から返されてくるポインタです。 正しくないポインタが .Fn PacketAliasRedirectDelete に渡されると、 プログラムはクラッシュするか、予期せぬ動作結果となります。 そのためにこの関数の使用に際しては注意が必要です。 .Ed .Pp .Ft int .Fn PacketAliasProxyRule "const char *cmd" .Bd -ragged -offset indent 渡された .Fa cmd 文字列は、1 個以上の、語の組からなります。 各組の最初の語はトークンであり、次の語はそのトークンに適用される値です。 トークンと引数の型は次の通りです: .Bl -tag -width indent .It Cm type encode_ip_hdr | encode_tcp_stream | no_encode 透過プロキシのサポートのために、 新規終点サーバに元のアドレスとポートの情報を なんらかの方法で渡す必要があります。 .Cm encode_ip_hdr が指定された場合、追加の IP オプションとして元のアドレスとポートが渡されます。 .Cm encode_tcp_stream が指定された場合、TCP ストリーム中の最初のデータ片の中に .Dq DEST Ar IP port という書式で、元のアドレスとポートが渡されます。 .It Cm port Ar portnum 終点ポートが .Ar portnum のパケットのみがプロキシの対象となります。 .It Cm server Ar host Ns Xo .Op : Ns Ar portnum .Xc データの転送先の .Ar host と .Ar portnum を指定します。 .Ar host は、DNS ホスト名ではなく IP アドレスであることが必要です。 .Ar portnum が指定されないと、終点ポート番号は変更されません。 .Pp .Ar server の指定は、 .Cm delete コマンドが使用されない限り、必須です。 .It Cm rule Ar index 通常、各 .Fn PacketAliasProxyRule 呼び出しは、ルールの線型リストの先頭に次のルールを挿入します。 .Ar index が指定された場合、低いインデックスの全ルールがチェックされた後に、 新規ルールがチェックされます。 ルールを指定しない .Fn PacketAliasProxyRule 呼び出しは、ルールにルール 0 を割り当てます。 .It Cm delete Ar index 本トークンと引数は、他のトークンと組み合わせて使用してはなりません。 本トークンを使用すると、指定した .Ar index の既存のルールが削除されます。 .It Cm proto tcp|udp 指定すると、指定したプロトコルタイプのパケットのみがマッチします。 .It Cm src Ar IP Ns Xo .Op / Ns Ar bits .Xc 指定すると、指定した .Ar IP に始点アドレスがマッチするパケットのみがマッチします。 .Ar bits も指定すると、 .Ar IP アドレスの最初の .Ar bits ビットのみがネットワーク指定として使用され、 そのネットワークからの全 IP アドレスがマッチします。 .It Cm dst Ar IP Ns Xo .Op / Ns Ar bits .Xc 指定すると、指定した .Ar IP に終点アドレスがマッチするパケットのみがマッチします。 .Ar bits も指定すると、 .Ar IP アドレスの最初の .Ar bits ビットのみがネットワーク指定として使用され、 そのネットワークからの全 IP アドレスがマッチします。 .El .Pp 本関数は、通常、ある主のインターネットアクセスを禁止されている 内部マシンに対し、外向き接続をリダイレクトするか、 またはある種の外部マシンへのアクセスを制限します。 .Ed .Pp .Ft struct alias_link * .Fo PacketAliasRedirectProto .Fa "struct in_addr local_addr" .Fa "struct in_addr remote_addr" .Fa "struct in_addr alias_addr" .Fa "u_char proto" .Fc .Bd -ragged -offset indent 本関数は、指定したリモートアドレスからエイリアスアドレスへのプロトコル番号 .Fa proto の全パケットが、指定したローカルアドレスへリダイレクトすることを指定します。 .Pp .Fa local_addr または .Fa alias_addr が 0 の場合、 で確立したパケットエイリアスアドレスが使用されることを指定します。 .Fn PacketAliasSetAddress が .Fn PacketAliasRedirectProto の呼び出し後に アドレス変更のために呼び出されても、 0 リファレンスがこの変更を記録します。 .Pp .Fa remote_addr が 0 の場合、 全リモートホストからのパケットをリダイレクトすることを指定します。 非 0 のリモートアドレスは、ファイアウォール用途に有用な場合があります。 .Pp 2 個の .Fn PacketAliasRedirectProto 呼び出しが、アドレス指定において重なる場合、 最新の呼び出しが優先します。 .Pp 本関数は、後に .Fn PacketAliasRedirectDelete に使用可能なポインタを返します。 .Dv NULL が返される場合、関数呼び出しは正常に終了していません。 .Ed .Sh フラグメント操作 このセクションの関数は着信フラグメント操作で使用されます。 .Pp 発信フラグメントは、 .Fn PacketAliasRedirectAddr で設定した 適用可能な対応付によるアドレス変更により、 または .Fn PacketAliasSetAddress で設定した エイリアシングアドレスの省略時値により、 .Fn PacketAlaisOut 内で処理されます。 .Pp 着信フラグメントは 2 通りの方法で処理されます。 フラグメント化された IP パケットのヘッダが既に分かっている場合は、 一連のフラグメントはヘッダフラッグメントと 同じ方式で再対応付けされます。 フラグメントはヘッダが到着する前に保存され、 ヘッダフラグメントが消滅した段階で取り出されます。 .Pp .Ft int .Fn PacketAliasSaveFragment "char *ptr" .Bd -ragged -offset indent .Fn PacketAliasIn から .Dv PKT_ALIAS_UNRESOLVED_FRAGMENT 返されてくると、この関数が、 残っているフラグメントのポインタを保存するために使用できます。 .Pp 引数 .Fa ptr は .Xr malloc 3 で割り当てられたメモリブロックを 指すことが暗黙のうちに仮定されています。 フラグメントが解決されない場合、 パケットエイリアシングエンジンは タイムアウト時間経過後、自動的にメモリを解放します [実質的には、この関数は、 メモリ解放のコールバック関数が 引数として渡されるように修正しておく必要があります]。 .Pp この関数は、正常実行の場合 .Dv PKT_ALIAS_OK を返し、エラーの場合 .Dv PKT_ALIAS_ERROR を返します。 .Ed .Pp .Ft char * .Fn PacketAliasGetFragment "char *buffer" .Bd -ragged -offset indent この関数は、 .Fn PacketAliasSaveFragment で保管された フラグメントポインタの再取り出しができます。 .Fa buffer で示す IP ヘッダフラグメントは、 .Fn PacketAliasIn が .Fv PKT_ALIAS_FOUND_HEADER_FRAGMENT を返したときに指定される ヘッダフラグメントです。 フラグメントのポインタが再取り出しされると、 呼び出しプログラムによりフラグメントに 動的に割り当てられていたメモリが解放されます。 .Pp フラグメントがなくなるで .Fn PacketAliasGetFragment を続けて呼ぶことができます。 処理するフラグメントがなくなると .Dv NULL が返されてきます。 .Ed .Pp .Ft void .Fn PacketAliasFragmentIn "char *header" "char *fragment" .Bd -ragged -offset indent .Fn PacketAliasGetFragment によりフラグメントの再取得を行なうとき、 .Fn PacketAliasFragmentIn 呼び出しを実行して フラグメントのエイリアスを解除できます。 引数 .Fa header は、テンプレートとして使われているヘッダフラグメントのポインタです。 引数 .Fa fragment はエイリアス解除するパケットのポインタです。 .Ed .Sh その他の関数 .Ft void .Fn PacketAliasSetTarget "struct in_addr addr" .Bd -ragged -offset indent 既存のエイリアスリンクと関連のない 外からの着信パケットがホストマシンに到着すると、 それは .Fn PacketAliasSetTarget 呼び出しにより 指定されるアドレスへ送られます。 .Pp この関数が .Dv INADDR_NONE アドレスを引数として呼ばれた場合、 外からのあらゆる新規着信パケットは .Fn PacketAliasSetAddress で設定されるアドレスへ行きます。 .Pp この関数が .Dv INADDR_ANY アドレスを引数として呼ばれた場合、 外からのあらゆる新規着信パケットは パケット中で指定されるアドレスへ行きます。 外部のマシンが内部のマシンへ直接ルーティング可能な場合、 外部のマシンが直接内部のマシンと話すことを可能とします。 .Ed .Pp .Ft int .Fn PacketAliasCheckNewLink void .Bd -ragged -offset indent 新規のエイリアシングリンクが生成されると、 この関数は 0 以外の値を返します。 外からの着信トラフィックが順次異なるサーバへ送られるという状況下で、 この関数を .Fn PacketAliasSetTarget 呼び出しを デフォルトの目的アドレスを変更のため実行するときのトリガにできます。 .Ed .Pp .Ft u_short .Fn PacketAliasInternetChecksum "u_short *buffer" "int nbytes" .Bd -ragged -offset indent これはよそでは使うことがありませんが、 便利なユーティリティ関数です。 インターネットチェックサムを計算します。 チェックサムは、IP およびプロトコル (TCP, UDP, ICMP) 固有のヘッダのどちらでも使われています。 .Pp 引数 .Fa buffer はチェックサムを取るデータブロックを指しています。また .Fa nbytes はバイト数を与えます。 16 ビットのチェックサムフィールドは チェックサム計算の前に 0 クリアされます。 .Pp チェックサムはチェックサム自身を含めた データブロックの操作により検証することができます。 チェックサムが正しければ、 PacketAliasInternetChecksum() は 0 を返します。 .Ed .Pp .Ft int .Fn PacketUnaliasOut "char *buffer" "int maxpacketsize" .Bd -ragged -offset indent エイリアス処理済の外向きパケットは、 プライベートアドレス/ポートの情報を本関数によって復活されています。 .Fa buffer で指される IP パケットと .Fa maxpacketsize が、エラーチェックのために提供されています。 本関数は、エイリアス処理済パケットの元の IP ヘッダが 必要となる更なる処理 (例えばロギング) に使用可能です。 .Ed .Sh バグ PPTP エイリアスは、複数の内部クライアントが同一の外部サーバに 同時に接続すると動作しません。 なぜなら、PPTP は 2 つの IP アドレス間に 単一の TCP 制御接続を必要とするからです。 .Sh 作者 .An Charles Mott Aq cm@linktel.net , versions 1.0 - 1.8, 2.0 - 2.4。 .An Eivind Eklund Aq eivind@freebsd.org , versions 1.8b, 1.9 および 2.5。 アーキテクチャにおける数々の改善による貢献のほかに、 IRC DCC に関するサポートを行ないました。 ならびに FTP/IRC DCC のファイアウォールのバイパスです。 .An Erik Salander Aq erik@whistle.com が PPTP と RTSP のサポートを追加しました。 .An Junichi Satoh Aq junichi@junichi.org が RTSP/PNA のサポートを追加しました。 .Sh 謝辞 以下、概略時代順に示すのは、 有益なコメントやデバッグの手助けを提供してくれた人々の名前です。 .Pp .Bd -ragged -offset indent .An -split .An Gary Roberts .An Tom Torrance .An Reto Burkhalter .An Martin Renters .An Brian Somers .An Paul Traina .An Ari Suutari .An Dave Remien .An J. Fortes .An Andrzej Bialecki .An Gordon Burditt .Ed .Sh 概念的な背景 この付録は、ソースコードの修正を検討している人や、 パケットエイリアシング関数を使用して やや難解なアプリケーションを作成する人を対象としています。 .Pp ここにはパケットエイリアシングエンジンの 概念的なフレームワークが記述されています。 議論の中心は、ローカルマシンとエイリアスされた識別子 およびリモートマシン間の指定された パケットトランザクションの関係を定義している "エイリアシング リンク" に考え方についてです。 こうしたリンクがどのように発生して また消滅するかについて検討されています。 .Ss エイリアシングリンク .Em エイリアシング リンク は、 7 つの要素で記述できるという考え方があります: .Bd -literal -offset indent (ローカルアドレス、 ローカルポート番号、 エイリアスアドレス、エイリアスポート番号、 リモートアドレス、リモートポート、プロトコル) .Ed .Pp 外へ発信するパケットは、 ローカルアドレスとローカルポート番号が、 エイリアスアドレスとエイリアスポート番号で置き換えられます。 外から着信するパケットは、逆のプロセスで処理されます。 パケットエイリアシングエンジンは、 エイリアシングリンクの内部テーブルに対してパケットを対応させ、 指定 IP パケットの修飾方法を決定しようとします。 IP ヘッダおよびプロトコルに依存するヘッダのどちらも 必要に応じて修正されます。 エイリアシングリンクは、ネットワークのトラフィックにより、 必要に応じて生成、消滅が行なわれます。 .Pp プロトコルは、ある状況では TCP か UDP であり、 または ICMP であってかまいません (ICMP のある種のパケットタイプには、 個々のパケットの処理方式を決めるポート番号と同様な働きをする、 一連の id 番号にエイリアスすることができるものがあります)。 .Pp それぞれのエイリアスリンクは 次の 5 つの数値の組合せを持っていなければなりません。 すなわち、エイリアスアドレス / ポート、 リモートアドレス / ポート、およびプロトコルです。 このことによりローカルネットワーク上のいくつかのマシンは 同じエイリアス IP アドレスを共有することが可能となります。 競合が起こるケースでは、エイリアシングポートが、 一意性が保てるよう選択されます。 .Ss 静的および動的リンク エイリアシングリンクには静的および動的なものがあります。 静的リンクは無期限に存続し、IP パケットの変換に関しては 固定された規則を保持しています。 動的リンクは個別の TCP 接続や UDP トランザクションの エコーシーケンスに対して生成されます。 TCP の場合は、関連するエイリアシングリンクを 何時削除するべきかを知るために、接続を監視できます。 UDP トランザクション (および ICMP エコーとタイムスタンプ要求) は 単純なタイムアウト規則で動いています。 一定の時間、動的リンクを張るアクティビティが無いときは、 自動的に削除されます。 タイムアウト規則は適切なオープン / クローズを行なわない TCP 接続にも適用されます。 .Ss エイリアシングリンクの部分定義 エイリアシングリンクは部分的な定義が可能です。 これはリモートアドレスおよび (または) リモートポートが不明である場合に行ないます。 この場合、不完全な定義のパケットが見つかると、 完全仕様の動的リンクが生成されます。 元々の部分定義のリンクが動的なものである場合、 完全仕様のリンクが生成された後それは削除され、 そうでない場合無期限に残ることになります。 .Pp たとえば、部分定義リンクは次の通りです。 .Bd -literal -offset indent (192.168.0.4, 23, 204.228.203.215, 8066, 0, 0, tcp) .Ed .Pp 0 の値はリモートアドレスおよびポートの未定義部分を表しています。 リンクが静的なものであれば、 外から着信してくる全トラフィックを アドレス 204.228.203.215 のポート 8066 から、 ローカルネットワーク上の 192.168.0.4 のアドレスを持つマシンの ポート 23 (telnet) へリダイレクトすることになります。 .Ss A.4 動的リンクの生成 エイリアシングリンクに加え、 パケットエイリアシング機構を持つ 内部データテーブルに格納できるアドレス対応表があります。 .Bd -literal -offset indent (ローカルアドレス、エイリアスアドレス) .Ed .Pp アドレス対応表は動的リンク生成時に必要とされます。 .Pp ローカルネットワークから外へ発信するあらゆるパケットは、 既存の完全定義されたリンクと一致していなければ、 動的リンクを自動的に生成します。 これは発信するパケットに関し、 アドレス対応があれば使用されるエイリアスアドレスを決定します。 対応が無ければ、 デフォルトアドレスが通常エイリアシングホストのアドレスですが、 使用されます。 必要であれば、デフォルトアドレスは 個々のパケットが到着するたびに変更できます。 .Pp エイリアシングポート番号は、 新たな動的リンクが既存のリンクと競合しないよう決められます。 デフォルト操作モードでは、パケットエイリアシングエンジンは ローカルポート番号と同じ番号を エイリアシングポートとして設定しようとします。 その結果競合すれば、ポート番号は一意なエイリアシングリンクとなるまで 無作為に選択が行なわれます。 予備の操作モードでは、 エイリアシングポートの最初の選択は無作為に、 またローカルポート番号と無関係に行なわれます。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/adduser.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/adduser.8 index 232607b710..c579babdb9 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/adduser.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/adduser.8 @@ -1,442 +1,442 @@ .\" Copyright (c) 1995-1996 Wolfram Schneider . Berlin. .\" All rights reserved. .\" Copyright (c) 2002-2004 Michael Telahun Makonnen .\" All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE AUTHOR AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE AUTHOR OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" %FreeBSD: src/usr.sbin/adduser/adduser.8,v 1.53 2004/03/30 21:50:42 trhodes Exp % .\" $FreeBSD$ .\" .Dd March 30, 2004 .Dt ADDUSER 8 .Os .Sh 名称 .Nm adduser .Nd 新しいユーザを加えるためのコマンド .Sh 書式 .Nm .Op Fl CDENShq .Op Fl G Ar groups .Op Fl L Ar login_class .Op Fl d Ar partition .Op Fl f Ar file .Op Fl g Ar login_group .Op Fl k Ar dotdir .Op Fl m Ar message_file .Op Fl s Ar shell .Op Fl u Ar uid_start .Op Fl w Ar type .Sh 解説 .Nm ユーティリティは新しいユーザを加えるための、 .Xr pw 8 コマンドを利用して実装されたシェルスクリプトです。 パスワード, グループ, シェル等のデータベースをチェックし、 passwd/group の登録を行い、 ホーム ディレクトリとドットファイルを作成し、 新しいユーザに歓迎メッセージを送ります。 2 つの動作モードをサポートします。 すなわち、 1 度に 1 人ずつのユーザを追加するコマンドラインでの対話モードと、 新規ユーザのリストをファイルで与えてユーザの介在無しに 動作するバッチモードです。 .Sh 制限事項 .Bl -tag -width indent .It username ログイン名です。 .Xr pw 8 が受け付けるログイン名に制限されます。 一般に、英小文字と数字のみ使用可能です。 長さは 16 文字までです。 この制限の理由は、歴史的な物です。 美的な理由からこの制限を破りたいとする人々はいつもいましたが、 .Ux における基本的なパラメータを変更するほどの重要な理由ではありま せんでした。 .In utmp.h ファイル内の .Dv UT_NAMESIZE パラメータを変更し、全てを再コンパイルすることで、変更できますが、 コンパイル済みのプログラムや名前の 8 文字制限を前提としたソースコード、 そして NIS については、問題が起こるでしょう。 NIS のプロトコルは、 ユーザ名を 8 文字と定めています。電子メールアドレスとして、もっと長い ログイン名を必要とする場合には、別名を .Pa /etc/mail/aliases ファイルに定義することができます。 .It "full name" 典型的には gecos フィールドとして知られ、 通常はユーザの完全な名前を格納します。 さらに、コンマで区切った値のリスト、 例えば職場の番号や職場と家の電話番号を格納可能です。 名前にアンパサンドが含まれる場合、 他のプログラムが表示するときに、 これを先頭を大文字にしたログイン名で置き換えます。 .Ql \&: (コロン) は、使えません。 .It shell シェルデータベースに定義されている有効なシェル .Pq Pa /etc/shells だけが有効です。 さらに、シェルのベース名だけが必要であり、フルパスは必要ではありません。 .It UID 自動生成されますが、自分で指定することもできます。 ただし、32000 よりも小さい数字でなければなりません。 .It "GID/login group" 自動生成されますが、自分で指定することもできます。 ただし、32000 よりも小さい数字でなければなりません。 .It password 空のパスワード、パスワード無効化、ランダム生成パスワード、 素のテキストで指定するパスワードのいずれかを選択可能です。 パスワードは .Xr crypt 3 を利用して暗号化されます。 .El .Sh 一意なグループ ひょっとして、あなたは、この方法ではできても他のほとんどの方法ではう まく行かないことがあるのを見逃しているかもしれません。個々のユーザを そのユーザ独自のグループに入れることで、 通常の 022 の代りに umask を 002 としておいても 安全になり、ホームディレクトリにファイルを作っても、他の人にファイル を変更される心配がなくなります。 .Pp 共有場所を作るためには、 (freefall における cvs や ncvs のように) UID/GID を別に設けて、ユーザを個別にその新しいグループに入れることで、 その場所へのアクセスを可能とすべきです。 .Pp この uid/gid の管理モデルは、たくさんのユーザをグループにまとめるよ り柔軟性があり、共有場所で仕事をする時に umask をいじり回さずにすみ ます。 .Pp この方法をほぼ 10 年間使っていますが、ほとんどの場合に使えることがわ かり、じゃまになったことはありませんでした。 (Rod Grimes) .Sh 設定 .Nm ユーティリティは設定情報を .Pa /etc/adduser.conf から読み取ります。 このファイルが存在しない場合、規定のデフォルトを使用します。 このファイルは手で編集可能ですが、 .Fl C コマンドライン引数を使用する方が安全です。 この引数を使用すると、 .Nm は対話的入力を開始し、問い合わせに対する回答を .Pa /etc/adduser.conf に保存し、ユーザデータベースを変更せずに確認しつつ終了します。 コマンドラインで指定したオプションは、このファイルに保存したものに優先します。 .Sh オプション .Bl -tag -width indent .It Fl C 新規設定ファイルを作成して終了します。 このオプションは .Fl f と排他です。 .It Fl d Ar partition ホームパーティション。 すべてのユーザディレクトリがあるデフォルトパーティションです。 .Pa /nonexistant パーティションは特別なものと考えられています。 .Nm スクリプトは、その名前でホームディレクトリを作成したり、 そこにファイルをコピーしたりすることはありません。 それ以外であれば、デフォルトでホームディレクトリの作成を試みます。 .It Fl D -ホームディレクトリを作成を試みません。 +ホームディレクトリの作成を試みません。 .It Fl E アカウントを無効化します。 このオプションは、文字列 .Dq Li *LOCKED* をパスワードフィールドの前に付けることで、アカウントをロックします。 アカウントのアンロックは、スーパユーザが次の .Xr pw 8 コマンドコマンドを使用して行います: .Pp .D1 Nm pw Cm unlock Op Ar name | uid .It Fl f Ar file 生成するアカウントのリストを .Ar file から得ます。 .Ar file が .Dq Fl の場合、リストを標準入力から得ます。 このオプションが指定された場合、 .Nm はバッチモードで動作し、ユーザ入力を求めません。 あるアカウント処理中にエラーが発生した場合、 メッセージを標準エラーに書き込み、次のアカウントに取り組みます。 入力ファイルの書式は後述します。 .It Fl g Ar login_group 通常は、ログイングループが指定されない場合、 ユーザ名と同じであると仮定されます。 このオプションは、 .Ar login_group をデフォルトとします。 .It Fl G Ar groups 追加グループ。 このオプションは、ユーザに付与する追加グループを指定します。 ユーザは、ログイングループに加え、これらのグループのメンバです。 .It Fl h オプションの要約を表示して、終了します。 .It Fl k Ar directory .Ar directory のファイルを新規ユーザのホームディレクトリへコピーします。 .Pa dot.foo は .Pa .foo にリネームされます。 .It Fl L Ar login_class デフォルトログインクラスを設定します。 .It Fl m Ar file .Ar file の歓迎メッセージを送ります。 .Ar file に .Cm no を指定すると、新規ユーザへメッセージを送りません。 メッセージファイルが .Nm スクリプトの内部変数を参照可能であることに注意してください。 .It Fl N デフォルト設定ファイルを読み取りません。 .It Fl q 最小のユーザフィードバック。 特に、ランダムパスワードは標準出力にエコーされません。 .It Fl s Ar shell 新規ユーザのデフォルトシェル。 .Ar shell 引数は、シェルのベース名であることが必要であり、フルパスであっては .Em なりません 。 シェルが正当なシェルであるとみなされるためには、 .Pa /etc/shells に含まれるか、特殊シェル .Em nologin であることが必要です。 .It Fl S 指定されたシェルの存在や妥当性を確認しません。 .It Fl u Ar uid .Ar uid から開始する UID を使用します。 .It Fl w Ar type パスワードタイプ。 どのようなタイプのパスワードを生成するかを、 .Nm ユーティリティはユーザに許しています。 .Ar type 引数は以下の値のうちのいずれかです: .Bl -tag -width ".Cm random" .It Cm no パスワードの無効化。 暗号化文字列の代りに、パスワードフィールドは単一の .Ql * 文字になります。 スーパユーザが手動でパスワードを有効化するまで、ユーザはログインできません。 .It Cm none 空文字列をパスワードとして使用します。 .It Cm yes ユーザが提供した文字列をパスワードとして利用します。 対話モードでは、ユーザはパスワード入力を求められます。 バッチモードでは、最後 (10 番目) のフィールドがパスワードだとみなされます。 .It Cm random ランダム文字列を生成し、これをパスワードとします。 パスワードは標準出力へエコーされます。 さらに、 .Va randompass 変数を介して、ファイルへ含めることが可能です。 .El .El .Sh フォーマット .Fl f オプション使用時には、アカウント情報は特定の書式で格納する必要があります。 空行または .Ql # で開始する行は無視されます。 他のすべての行は、コロン .Pq Ql \&: で区切られた 10 個のフィールド (後述) から成ります。 コマンドラインオプションは、これらの値に優先しません。 パスワードフィールドのみが、 .Ql \&: 文字を文字列の一部として持つことができます。 .Pp .Sm off .D1 Ar name : uid : gid : class : change : expire : gecos : home_dir : shell : password .Sm on .Bl -tag -width ".Ar password" .It Ar name ログイン名。 このフィールドは空であってはなりません。 .It Ar uid 数値のログインユーザ ID。 このフィールドが空の場合、自動生成されます。 .It Ar gid 数値のプライマリグループ ID。 このフィールドが空の場合、ユーザ名と同じ名前のグループが生成され、 その GID が使用されます。 .It Ar class ログインクラス。 このフィールドは空であっても構いません。 .It Ar change パスワードエージング。 このアカウントのパスワードを変更する日付を表現します。 このフィールドの書式は、 .Xr pw 8 への .Fl p 引数のものと同じです。 これは .Ar dd Ns - Ns Ar mmm Ns - Ns Ar yy Ns Op Ar yy であり、 .Ar dd は日、 .Ar mmm は数値またはアルファベットの月で .Dq Li 10 や .Dq Li Oct 、 .Ar yy Ns Op Ar yy は 4 桁または 2 桁の年です。 現在の日付からの相対で時を指定したい場合、次の書式を使用します: .No + Ns Ar n Ns Op Ar mhdwoy 。 ここで、 .Ar n は数値であり、この後に分・時間・日・週・月・年を続け、 これらけの期間が経過したらパスワードが変更されねばならないことを示します。 このフィールドを空にすることで、この機能をオフにできます。 .It Ar expire アカウントの満了。 このフィールドは、アカウントの満了日を表現します。 指定した日付より後にはアカウントは使用できません。 このフィールドの書式は、パスワードエージングのものと同じです。 このフィールドを空にすることで、この機能をオフにできます。 .It Ar gecos ユーザの完全な名前と追加情報。 .It Ar home_dir ホームディレクトリ。 このフィールドが空の場合、 ホームパーティションにユーザ名を追加することで自動生成されます。 .Pa /nonexistent ホームディレクトリは特別なものと考えられていて、 ユーザのためにホームディレクトリを作成しないことを意味すると解釈されます。 .It Ar shell ログインシェル。 このフィールドは、有効なログインシェルのフルパスを含むことが必要です。 .It Ar password ユーザパスワード。 このフィールドは素のテキスト文字列を含み、 ユーザデータベースに置かれる前に暗号化されます。 パスワードタイプが .Cm yes であり、このフィールドが空の場合、 このアカウントは空のパスワードになるものとみなされます。 パスワードタイプが .Cm random でありこのフィールドが空では .Em ない 場合、この内容がパスワードとして使用されます。 .Fl p オプションが引数 .Cm no または .Cm none と共に使用された場合、このフィールドは無視されます。 このフィールドを .Ql \&: で終端させないように。 これはパスワードの一部とみなされてしまいます。 .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width ".Pa /etc/adduser.message" -compact .It Pa /etc/master.passwd ユーザのデータベース .It Pa /etc/group グループのデータベース .It Pa /etc/shells シェルデータベース .It Pa /etc/login.conf ログインクラスデータベース .It Pa /etc/adduser.conf .Nm 用の設定ファイル .It Pa /etc/adduser.message .Nm 用のメッセージファイル .It Pa /usr/share/skel ログインディレクトリの雛型 .It Pa /var/log/adduser .Nm のログ記録ファイル .El .Sh 関連項目 .Xr chpass 1 , .Xr passwd 1 , .Xr adduser.conf 5 , .Xr aliases 5 , .Xr group 5 , .Xr login.conf 5 , .Xr passwd 5 , .Xr shells 5 , .Xr pw 8 , .Xr pwd_mkdb 8 , .Xr rmuser 8 , .Xr vipw 8 , .Xr yp 8 .Sh 歴史 .Nm ユーティリティは .Fx 2.1 から導入されました. .Sh 作者 .An -nosplit マニュアルページと Perl による元のスクリプトは .An Wolfram Schneider Aq wosch@FreeBSD.org が書きました。 追加機能を持つ、Bourne シェルスクリプトで書かれた置き換えスクリプトと、 これに伴なうマニュアルページの更新を .An Mike Makonnen Aq mtm@identd.net が行いました。 .Sh バグ .Va $username や .Va $randompass といった変数を新規ユーザへ送るメッセージ中で .Nm が正しく展開できるために、 メッセージファイルの各行をシェルで評価する必要があります。 これは、メッセージファイル中にシェルコマンドを格納可能であることを意味します。 .Nm ユーティリティは、攻撃者がこの機能を使用する可能性を柔らげるために、 root ユーザ所有の root ユーザのみが書き込み可能なファイル以外を評価する ことを拒否します。 さらに、シェル特殊文字やオペレータは、 メッセージファイルで使用する場合、エスケープする必要があります。 .Pp また、パスワードエージングとアカウント満了時は、 現在のところバッチモードでと .Pa /etc/adduser.conf で指定された場合にのみ設定可能です。 対話モードでもユーザが設定可能となるべきです。